瞬間動詞と「だす」の結合 : 「だす」の新用法「不慮」について(二〇一〇年度卒業論文要旨集)
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(2) 瞬間動詞と﹁だす﹂ の結合. 日本語学研究室 七四人二 橋本 千晶. − ﹁だす﹂ の新用法﹁不慮﹂ について −. 国語学研究室 七四〇二 秋元 康大. 小学校国語科教育における外来語の語彙指導について. 敢えていくべきかを考えていくものである。外来語とはどのよ. 本研究は、小学校の国語科教育において外来語をどのように 先行研究において、﹁だす﹂は、統語的複合動詞として主に. く問題などについてふれていきながら、これまで小学校の国語. 科では外来語をどのように扱ってきたのか、外来語に関する学. うな言葉なのか、その使用実態や人々の意識、外来語をとりま. 習単元の内容を明らかにし、外来語の語彙指導がどうあるべき. 継続動詞と結合するときは ﹁開始﹂ の意味であり、主体や動作 れてきた。しかし、くり返しの意を含まない場合でも、瞬間動. なのか探ることを目的とする。. のくり返しがある場合に限り例外的に瞬間動詞と結合するとさ 詞と結合する﹁だす﹂ の例が近年見られるようになった。これ. 外来語に関する学習単元を調査し、その内容や単元形式などの. 研究方法は、これまでに使用された小学校国語科教科書から. らの例は﹁だす﹂ の統語的複合動詞ではあるが、﹁開始﹂ の意 味ではなく、むしろ﹁不慮﹂ の意味といえる。本研究では、﹁だ. 変遷を明らかにし、教科書で外来語の語彙指導がどのように行. するために、国立国語研究所が実施した外来語に関する全国調. ﹁不慮﹂ の用法を考察する。. す﹂が瞬間動詞と結合し統語的複合動詞を作る例を対象として、. 査の結果や、新聞一面に見られる外来語など、外来語の社会的. われてきたのかを明確にする。また、外来語の使用実態を把握. ﹁だした﹂﹁だそう﹂﹁だせ﹂が結合する例を収集し、﹁開始﹂. 用例の収集にはg00プログ検索を用いた。瞬間動詞と﹁だす﹂ の﹁だす﹂とほぼ同じ意味を持つ﹁始める﹂及び﹁完了の強調﹂. 実用的実態を加味して考察していく。. 教科晋では、外来語の定義、出自、時代的背景に関する内容. の﹁てしまう﹂との言い換えを行い、用いられている﹁だす﹂. れた。﹁不慮﹂ の用法は突発性のある ﹁開始﹂ の ﹁だす﹂ から. いられており、﹁てしまう﹂と言い換え可能なものが多数見ら. く必要があるといえる。さまざまな場面に応じて適切な一∵︰葉を. けではない側面から外来語に関する知識・使用方法を学んでい. の外来語に関する意識はメディアからの影甲が強く、教科書だ. を重視して学習させていることが明らかになった。また、人々. 派生したものと考えられる。この用法は自分の意志的な動作や、. 使用することができるように指導していくことが求められる。. 瞬間動詞と﹁だす﹂ の結合は、ブログでは若い世代に多く用. が﹁開始﹂の惹か、それとも﹁完了の強調﹂の青かを検討した。. 命令文、未来指向の文においては用いられない。. 22.
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