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「話し合い」に対する児童の意識実態の分析に基づく授業改善の試み-メタ認知を促す認知的ツールの活用-

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Academic year: 2021

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(1)r話し合い」に対する児童の意識実態の分析に基づく授業改善の試み            一メタ認知を促す認知的ツールの活用一   教育実践高度化専攻 授業実践リーダーコース        P08023J       平井 倫子 1.はじめに. 第2章. 児童の話し合いに対する意識実態の把握.  本研究の目的は,児童の「話し合い」活動に対. 第3章. 話し合いを通して学びを深める授業づくり. する意識実態の分析に基づいて,小学校国語科の. 第4章. 校内研修による実践成果のフィードバック. 学習を事例に,話し合い活動の活性化を図る授業. 第5章. 結論及び今後の課題. 改善を行い,その実践成果を現任校にフィードバ ックすることである。. 3.研究の概要.  授業において話し合い等の相互作用を活性化さ.  第1章では,本研究の目的を踏まえ,先行研究. せることは,近年大きな実践課題の一つとなって. を整理し,本研究の計画と構造を策定した。. いる。児童が学習材との対話,他者との対話,自. 31児童の話し合いに対する意識実態の把握. 己との対話を通して学びを深めていくことが授業.  第2章では,現任校児童の話し合い活動に対す. 改善の方策として標榜され,教育現場では,教師. る意識実態の把握を試みた。現任校6年生80名. の授業スキルや児童の話し合いスキルの改善をは. を対象に,「話し合い」『話すこと」「聴くこと」に. じめ,課題や発間の工夫など多くの取り組みが行. 対する好嫌意識,児童が考える話し合い活動を活. われている。しかし,これら様々な工夫に取り組. 性化させるポイントについて回答を求めた。その. みながらも,児童相互のコミュニケーションのあ. 結果,児童の話し合いに対する意識には4つのタ. り方や授業での話し合い活動の進め方について悩. イプが存在し,全体的に「話すこと」に対して苦. みを抱える教師は少なくない。. 手意識をもっている児童が多いこと(図1),児童は.  そこで,本研究では,現任校の児童を対象に,. 話し合いを活性化するために,話し手のく発言の. 話し合いに対する意識実態を把握した上で,話し. 積極性〉や聴き手の〈話し手を意識した聴き方〉. 合い活動を中心としたコミュニケーションによっ. が特に重要であると考えている傾向のあること等. て学びが深まる授業づくりを目指すことにした。. の実態が把握された。これらの実態から,授業改. また,把握された実態や授業づくりの成果を,校. 善のポイントとして,①話すことへの積極性を高. 内研修会において現任校の教員にフィードバック. める基盤となる「自分の考え」を適切にもたせる. し,今後の授業研究に向けた課題意識の共有化を. 手立て,②相互作用を活性化するための自他の考. 試みることとした。. えの比較や修正・発展の様子を認識しやすくする 手立て,③話し合い活動に対する自己の状況を適. 2.研究報告書の構成. 切に振り返り課題意識を明確にもたせる手立て等,.  本報告書は,次の5章で構成した。. 話し合い活動における児童のメタ認知を促す必要. 第1章 緒論. 性を指摘した。. 一44一.

(2)        ⑧乃. σ◎匁⑧. 高. 蟹 虫. o’.         ⑧. G. ∼ 1」. 醤. ㌔逆㌦.     ユ 中……^……^一’山」}}皿…舳                   州. 図2.     1        2        3        4.           鶏すことの好鮒        高一. 児童の描いたイメージマップの例. 亡‘し台 一・ム}口U^一ド ●・帖’■o・     一  ‘}・^・● 1報」. 図1話し合いに対する意識から見た児童のタイプ分け. 「. 3.2話し合いを通して学びを深める授業づ<り. 團轟瑠堕康葦1 国 1紙一一曖・.  第3章では,第2章で把握された児童の実態に 対して,上述①②の手立てとしてイメージマップ. 誌すごヒ            面 カ           ■{こと. (図2),③の手立てとしてカード分類型自己評価ツ ール(図3)等の認知的ツールの活用を試みた。イメ  図3 カード分類型自己評価ツールを用いた自己評. ージマップは,語句を線で結んで蜘蛛の巣状に張.    価と自己課題設定. りめぐらしていくもので,自己の考えを拡充した.  第4章では,第2,3章で取り組んだ児童の実. り自他の考えを比較しながら整理したりすること. 態把握,授業改善の成果を校内研修会という形で. ができる。カード分類型自己評価ツールは,PC. 現任校にフィードバックした。事後調査の結果,. 画面上に置かれた話し合い活動のポイントとなる. 研修内容が現任校の実践課題とほぼ合致し,教員. カードを分類するもので,児童によりよい話し. が本研究で取り組んだ調査や実践の結果を知るこ. 方・聴き方を目指した自己評価と自己課題の設定. とで,自己の実践を振り返る機会を提供しえてい. を促すことができる。実践は,5年生国語科詩教. たことが推察できた。特に,研修会を経て,2名. 材rあなたの心のなかに」を用い,計6時間で構. の教員が研究内容に興味をもち,一部の手立てを. 成した。その結果,実践前後間で,「目標志向性」. 自主的に自己の実践に取り入れようとしたことは,. 「評価基準設定」「自己モニタ」等のメタ認知に関. 大きな成果の1つと考えられる。. する項目に有意な伸びが認められると共に,「自己. の意見形成」r他者の意見による自己の考えの見直. 4.まとめと今後の課題. し」「自他の考えへの気づき」「他者の意見による.  以上,本研究では,児童の話し合いに対する意. 新しい気づき」等,話し合い活動による思考の深. 識実態の分析に基づいて授業改善を実施し,その. まりを示唆する項目に有意な伸びが認められた。. 成果を教員間で共有した。今後は,詩以外の教材. また,重回帰分析の結果,メタ認知の促進が話し. や国語科以外の教科においても同様の授業研究を. 合い活動に有意な影響力を与えており,導入した. 体系的に進める必要があろう。. 2つの認知的ツールが児童の話し合いを通した学.          修学指導教員  大根 哲治. びの深まりに寄与していたことが示唆された。.                  永田 智子. 33校内研修による実践成果のフィードバック.            指導教員  森山  潤. 一45一.

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