第4学年 総合的な学習の時間指導案
1 単元 「ふるさとの水 ちょうさ隊」 2 単元観 ○教材観 本学年では、社会科「水はどこから」の単元で,上下水道のおおまかな仕組みやそれに伴う環境問 題などについて学習する。それに基づいて,本単元では地域の水環境を調べたり、地域の人々の水へ りする。その活動を通して、子どもたちは普段何気なく見ている川、用水路、ため池 の思いを聞いた に対する認識を深めるとともに、生活の中で水を大切に使ったり、自らも進んで水に関わろうとする 態度を養うことに繋がると考える。 ○児童観 本学年の子どもたちは、自分たちの生活における水の役割を学び、水環境の保全や節水の必要性、 植物の生育に水が必要なことに気づいている。また、校内のビオトープで遊ぶ姿がよく見られ、水辺 の動植物に対する興味・関心はあるが、校区の河川は全て遊泳禁止であるため、地域の水環境との関 わりは薄い。 自己評価活動に関しては、3人に1人が自己目標の設定に難しさ感じており、約 40 %の子が否定 的な自己評価をしがちである。 調べ活動に関しては、いくつかの情報収集の方法を考えることができる。しかし本やインターネッ トで必要な情報を見つけるまでに至らず、援助に頼ることが多い。インタビューに関しては、聞きた いことを事前にまとめていれば、必要なことを聞き取り、後で要点をまとめることができる子が多い 一方で、聞き書きが難しい子もいる。調べたことをまとめる活動に関しては、新聞づくりや口頭発表 を経験しているが、回数は少ない。 ○指導観 、 。 、 本単元では 校区の水環境やその役割についての調べ活動・分かったことの交流などを行う また 地域の水環境を整備するために働いている人の思いにも十分に触れさせる。これらの活動を通して、 水に対する認識を深めさせ、水環境の保全を意識ながら水に関わろうとする態度を身につけさせる。 そのために、学習したことを『まつり○○』や『人権集会』で発信することを最終目標に設定し、目 標達成までの意欲の維持を図る。 さらに、目標の設定や肯定的評価を行いやすいように、単元を通して各活動ごとにめあての設定と 活動の成果をもとにしたふりかえりを行わせるようにする。 導入段階では、校区の「水」について社会的・歴史的観点を踏まえて調べることを確かめ、校区の 川や用水路・ため池を探検し、様々な視点からの気づきや疑問を見いださせるようにする。 展開段階では、探検の記録をもとに以下の活動をさせる。 、 、 ①個人で課題を設定する活動では これまでの総合的な学習で行ってきた課題の内容や設定の視点 あるいは社会科「水はどこから」で学習した内容などを目安として設定できるよう支援する。 ②グループをつくる活動では、個人で決めた課題の交流・質疑を通して課題を洗練させ、類似する 課題を設定した子でグループをつくり、活動の見通しを立てさせる。 ③調べる活動では、子どもの調べたい内容に応じて人的・物的・時間的学習環境を提供できるよう に、人材や機関と連絡を密にとるなど留意をする。また、調べる過程で疑問が明らかにならなか った場合は、別の方法を行うなど柔軟な対応ができるように支援する。 ④まとめる活動では、本校区の水環境を知らない相手を意識して、分かりやすく伝えることに留意 しながら、情報発信の準備をさせる。調べて分かったことだけでなく、感じたことや多くの人に 知ってほしいと思ったことを発信する情報に進んで盛り込めるように支援する。 ⑤発表する活動では、相互評価の場とし、他のグループの工夫した点や改善点を交流させる。 終末段階では、これまでの活動を作品などをもとにふりかえらせ、肯定的な個人・相互評価が行え るようにする。また、今後の生活で気をつけたいことを交流したり、世話になった人に礼状を書いた りする活動を取り入れ、一連の学習が生活態度に反映できるように支援する。 3 単元の目標 ◇校区の水環境について詳しく調べたいことを友達と練り会いながら自ら設定し、解決への見通しを 。 ( ) 持ちながら活動を続けることができる 問題解決能力 ◇各調査隊の発表がよりよくなるように、内容や方法について協力的に交流することができる。 (主体的・創造的態度) ◇課題の解決に向けて意欲的に情報を収集し、情報発信するために相手に分かりやすいようにまとめる ことができる。 (学び方やものの考え方) ◇水環境と自分たちの生活との関わり、また地域の水環境保全に関わっている人の思いや姿勢を意識 し、自分の生き方に反映させようとすることができる。 (自己の生き方)5 本時 (1)主眼 調べて分かったことを他の調査隊の友だちに発表する活動を通して、よかったところや 分かりにくいところなどを積極的に交流し、互いによりよい発表に練り上げようとするこ とができる。 (2)主眼達成のための手だて ・自己目標を持つ場面では、本時の見通しを持たせるために、単元の活動計画表や作成したポスタ ーなどを参照させて、これまでの活動を想起しやすくする。 、 、 、 、 ・自己活動の場面では 互いの発表内容をよりよくするために 聞く側のときは よかったところ 分かりにくいところなどを見つけられるよう気をつけて聞かせるようし、発表する側のときは、 聞き手に分かりやすく伝えられるように気をつけさせる。さらに、質疑応答の場面では、相手の ために気づいたことを積極的に発言できるよう支援する。 ・自己評価・自己強化の場面では、活動の成果を感じ再調査することを確かめるとともに、次の活 動への見通しと意欲を持たせるために、発表者・質問者双方の立場からのふりかえりをさせ、交 流させるようにする。 (3)準備 (児童) これまでの調査で分かったことを書いたポスター、ワークシート (4)本時の展開と評価規準 学習活動 教師の支援・援助 評価・評価方法 過程 自 1 本時のめあてを確かめ、○活動計画表や前時に作成したポスターなど 己 活動の見通しを持つ。 からこれまでの活動を想起させ、本時の全 目 体のめあてを確かめさせる。 標 調べたことを発表して、よいところや分からないところを伝え合おう。 ・自分のめあてを確かめ、 ○本活動のめあてを達成するには、発表する 必要があれば変更する。 側・聞く側それぞれの立場でどんなことに 気をつけたらよいか、という視点でめあて を再確認させ、必要に応じて修正させる。 自 2 調査隊ごとに調べて分 ペアの調査隊の発表 己 かったことを交流する。 を聞いて、よい点や 活 ( )調べて分かったことを発1 改善点に気づき、意 動 表する。 見交流の場で発言で ・聞く人にわかりやすいよ ○調査で分かったことを相手に分かりやすい きる。 ( ) うに発表する。 ように意識して発表させる。 学び方考え方 ・よいところ・分かりにく ○ポスターセッションでのメモを参照させな A:ペアの調査隊の発 いところなどを見つけな がら、よい点・分かりにくい点などを見つ 表を聞いて、よい点 がら聞く。 けるよう意識して聞かせる。 や改善点に気づき、 ( )同じ調査隊の人と相手の ○個人で気づいたことを調査隊の中で交流さ 意見交流の場で発言2 発表を聞いて気づいたこ せ、考えを洗練させるとともに交流の場面 できる。 とを話し合う。 で発言しようとする意欲につなげる。 B:ペアの調査隊の発 ( )質問や意見を出し合っ3 ○互いによりよい発表になるよう、気づいた 表を聞いて、よい点 て、よかったところ・分 ことを積極的に発言できるよう支援する。 や改善点に気づくこ かりにくかったところな ○必要に応じて助言などの援助をする。 とができる。 どをを確かめる。 C 1:気がついたことの優れた点を肯定的に評価したりして、同じ調査隊の話し C:ペアの調査隊の発 表を聞いて、よい点 合いで発言できるように支援する。 C 2:発表を聞いて、よいところとよくするとよいと思うところを自分の考えか や改善点に気づくこ とができない。 ら発表できるように支援する。 自 3 これまでの活動をふり (ワークシート・ 己 かえり、今後の見通しを 観察・発言) 評 立てる。 価 ・ポスターや気づいたこと ○発表する側・聞く側双方の立場で、自分の ・ カードを参考にふりかえ めあてが達成できたかふりかえらせる。 【ふりかえりの観点 】 自 りをする。 ー学びの価値や生き方 己 ・ふりかえりを発表する。 ○数名にふりかえりを発表させ、本時の成果 ふりかえりをもとに 強 を共有させるとともに、今後の活動の見通 個別の課題を設定ま 化 (予想されるふりかえり) しを持たせる。 たは修正できる。 (自己評価能力) ・自分たちの調査で足りないところを教えてもらえ てよかった。 ・自分たちも○○調査隊の発表の仕方のいいところ をお手本にしたい。