• 検索結果がありません。

世界の国々~中国~

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "世界の国々~中国~"

Copied!
9
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

第2学年

社会科(地理的分野)学習指導案

1 単元名 「世界の国々∼中国∼」 2 指導観 ○ 本単元は、中国を特徴付ける地理的事象を見い出し、それを多面的・多角的に追究し考察することを 通して、中国の地域的特色をとらえる視点や方法を明らかにすることをねらいとしている 。 中国は、日本と歴史的 なつながりが深く、地理的にも近い位置にある。また、中国は「世界の工場」 ともよばれ、鉱工業の発展を中心に急速な経済成長を続けている。日本との貿易もさかんで、食品から 衣類、電化製品と中国製品は広く出回っている。ニュースで見かける北京や上海の街の景観は、東京や ニューヨーク のそれと変わらず、一見してわからないほどである 。 一方で、世界一 の人口をもつ中国は、生活水準の向上とともに 「世界の市場」という側面も拡大さ、 せている。このような経済発展の中で、河川や大気汚染などの環境問題や沿岸の都市部と農村部の経済 格差の拡がりは、大きな社会問題ともなっている。 このような急速な経済発展による 人々の生活や社会の変化は、中国の今を特徴づける事象であり、工 業が発展する条件や要因を複数の視点からとらえて追究し、視点同士を比較、関連付けて考察すること で、中国の地域的特色を総合的にとらえて理解することにつながる。 ○ 本学級の生徒は、明るく素直で、学習にもまじめに 取り組む姿勢が見られる。事前の実態調査による と、地理的分野の学習はおおむね好きだと答えているが、学習のむずかしさを感じる生徒もいる。生徒 はこれまで身近な地域の調査、都道府県の調査そして アメリカ合衆国と学習を進めてきているが、地域 的特色をとらえる視点や方法が十分には身に付いていない。したがって、学習課題を設定する際に、課 題の中心となる社会的事象への理解を図り、より生徒にとって具体的に追究できる 視点を明確に持たせ ることで、その答えを予想をしたり、調査の見通しがもてるだろうと考える。 ○ 本単元の指導にあたって、中国を特徴づける社会的事象を見いださせ、生徒に学習課題を確実につか ませるために 、学習過程を学習過程Ⅰ、Ⅱの2つに分けて単元を構成する。また、学習過程Ⅱで、関連 図(概念図・関係図)を活用し課題となる社会的事象を多面的・多角的に追究させていく。 、 、 、 ( ) まず 学習過程Ⅰでは 広い国土を持つ中国の地域差 に着目させ テーマ別 人口・農業・工業の面 に分担して調査させ、その結果を全体でまとめさせることで、中国の特色を大まかにつかませる。 次に、学習過程Ⅱの「つかむ段階」では、学習過程Ⅰで持った知識をもとに、中国に対する気づきや 疑問を考えさせ、学習課題の設定につなげる。その際、学習のねらいである中国の地域的特色(急速に 経済発展を進める中国)をとらえさせるために、中国の今を特徴づける上海や北京の景観写真や旅行パ ンフレット、GDPや工業生産額の推移の統計資料など複数の資料を比較・関連づけて提示し、学習課 題を焦点化させるよう工夫する。その後、課題の答えを予想し、仮説を立て検証する問題解決的な学習 を展開する。ここでは「概念図」を活用し、より生徒にとって課題を具体化させ追究できる視点を明確 に持てるように支援する。 さらに 、学習過程Ⅱの「調べる段階」では 「関係図」を活用することで、生徒の社会的事象 をとら、 える視点を広げ、より多面的・多角的な追究につなげていく。それぞれ生徒が調査結果をもとに仮説を 確かめ、課題の答えを導き出すために、わかった事実を関係図に整理させる。図にまとめる作業をさせ ることで、事実同士のつながりや関係性が見え、自分の考えを組み立てることができる。 最後に 「まとめる段階」では、検証結果を全体の場で発表し交流することで、自分の課題の答えを、 練り直し、自分なりの結論を導き出す。また、経済発展にともなう沿岸部と農村部 の経済格差や環境問 題を取り上げ、より多面的・多角的 に課題を追究することで中国を総合的に理解させる。 3 単元の目標 ○ 中国の地域的特色に関心をもち、意欲的に追究することができるようにする 。 (関心・意欲・態度) ○ 中国を特徴付ける地理的事象を見いだして学習課題を設定し、それを多面的・多角的に考察すること ができるようにする (思考・判断) ○ 収集した資料から必要な情報を適切に選択し、それを比較、関連付けてまとめることができるように する。 (技能・表現) ○ 中国の地域的特色を理解し、その地域的特色をとらえる視点や方法を説明することができるようにす る。 (知識・理解)

(2)

4 単元指導計画 (9時間) *関心・意欲・態度…(関 、思考・判断…(思 、技能・表現…(技 、知識・理解…(知)) ) ) 段階 配時 学習活動・内容 指導上の留意点 評価規準 2 1 中国の大まかな特色をとらえる。 ・ イ メ ー ジを ノ ー ト 学 知 ( ) 中国に対するイメージや興味が1 に書 き 出す こ と が あることを出し合う。 できる。 (関) 習 る ( ) 統計資料から、世界の中で特に2 ○世界統計の一覧表を配付し、上 ・ 資料 か ら必 要な 情 目立つものを調査し、KJ法で分 位5位までにあるものを 調べさ 報 を読 み 取る こ と が 過 類する。 せワークシートに書き出させる。 できる。 (技) ○中国の特色をとらえる視点を ・13億人∼世界一の人口 整理させるために、項目を書 程 ・世界第4位、アジア第1位の面積 きだしKJ法で分類させる。 ・農産物、鉱産資源の生産量、輸出 Ⅰ 入量 ・工業製品の生産高やその割合 <視点の広がり> ・携帯電話の加入数やインターネッ トの利用者数 ・観光客とその収入 人口・農業・工業の面から、中国の特色を調べてみよう。 ( ) 調べた結果を交流し、中国の大3 ○中国の特色を複数の視点から理 まかな特色を知る。 解させるために 、調査結果を図 ・人口∼沿岸部に集中、人口問題と に示し 視覚的にとらえさせる、 。 ・ 交 流 後 、中 国の 特 一人っ子政策、多くの民族 色 を複 数 の視 点か ら ・農業∼地域ごとに異なる農作物 と ら え て 、ワ ー ク シ 自由市場、日本への輸出 ー トに ま と め る こ と ・工業∼工業地域、工業製品の輸出 ができる。 (多面的な見方) 貿易の拡大 1 学習課題を設定する 2 ( ) 調査結果をもとに、中国に対す ○生徒の主体的な追究を促すため ・ 前時 ま で の 学 習 内 学 つ 1 る疑問や問題点を出し合う。 に、中国に対する気づきや 疑問を 容 を生 か し、 中国 へ <予想される発言> できるだけ多く出させるように 発 の 疑問 や 課題 を発 表 習 か 。 ( ) ・中国と日本の関わりは? 問を工夫する。 できる 技 ・人々の暮らしはどう変わったか 過 む ( ) 資料を比較することで、共通の2 ○工業化 による経済発展という 側 ・ 資料 を 読み 取り 、 学習課題を設定する。 面から中国の地域的特色に迫るた 課 題を 考 え る こ と が 程 。 ( ) ・上海や北京の景観写真や旅行パ めに、資料に対する生徒の発言を できる 思 ンフレット→国際色豊かな大都市 整理し、共通の課題を設定する。 Ⅱ ・GDPや工業生産額の推移の統 計資料→急速に発展する中国 学習課題:なぜ 中国の工業は急速に発展したのだろうか?、 2 課題の答えを予想し仮説を立てる ・ 課題 の 答え を予 想 ( )1 課題の答えを予想する。 ○地域的特色 をとらえる視点を持 し 、ワ ー ク シ ー ト に <予想される答え> たせるために 、その構成要素であ 書 き出 す こ と が で き 。 ( ) ・鉱産資源が多いから る環境条件、人々の営み、他地域 る 思 ・人口が多く労働者を集めやすい との結び付きを踏まえて課題の答 ・土地が広く、大きな工場が建て えを予想させる。 やすい ・多くの国と接し、貿易がさかん ( ) 学習課題を具体化し、追究する2 視点を明確にする。 中 国 自然環境 (地形や 気候) 農業 人口 鉱工業 生 活・文 化 日本との 関係 中 国 自然環境 (地形や 気候) 農業 人口 鉱工業 生 活・文 化 日本との 関係

(3)

作成する。 (個→一斉) に、概念図を作成させる。 ② 全体で発展するための条件を 比較・関連づけ整理する。 ・初発の予想に比べ、 ③ 中国の場合での課題の答えを 視 点が 広 が り よ り 多 再度予想する。 く の予 想 から 仮説 を ( ) 自分の予想をもとに、仮説を立3 立てることができる。 ( ) てる。 多面的・多角的な思考 1 資料を収集し、関係図にまとめる 3 ( ) 資料収集の見通しを持つ。 ○プリントを用意し、必要な情報 調 1 ① 必要な資料や入手方法を確認 の収集方法についてアドバイス す する。 る。 べ ( ) 資料を収集する。2 ・ 目的 に 応じ た資 料 。 ( ) る 2 関係図をもとに仮説を確かめる を収集できる 技 調べた結果を関係図にまとめ、自分の仮説を確かめよう ( ) 調査結果を付せんに書く。1 ○調査結果をもとに、考えを深め ながら関係図 にまとめさせるため ・ 調 査 結 果を 関係 づ に付せんを利用して作業をさせる。 け て線 で 結ぶ こ と が ( ) 付せんを動かし、内容ごとに分2 ○付せんを操作する作業の段階で、 できる (思)。 類・整理する。 事実同士 の関係づけが 苦手な生徒 ・ 関 係 図 を も と に 、 を個別に支援する。 複 数の 情 報を 結び つ ( ) 仮説に照らして線で結んで関係3 け 「私 の 考え 」に ま づけながら、考えをまとめる。 とめることができる。 ① 関係図 をもとに 、自分の考え (知) をまとめ、文章で記入する。 1 課題の答えを導き出す 2 ( ) 調査結果を交流する。 ま 1 調査結果を交流して、新しい見方や考え方を学ぼう! ① 関係図を実物投影機で写しな ○振り返る時間を確保し、新しい と がら発表する。 見方や気づきを図に書き込むよう ② 質問や意見を交流する。 助言する。 ・ 交 流 後 、関 係 図 に め ③ 新たな気づきや考えがあれば 新 しい 線 や書 き込 み 図に書き込む。 が あ り 、 考え の広 が る ( ) 自分の考えをまとめ直し、課題2 り や深 ま り が 見ら れ の答えを整理する。 る。 ( ) ( ) 中国で工業が発展する条件をま3 ○概念図 で課題の答えを整理し、 多面的・多角的な思考 とめる。 中国の地域的特色をおさえる。 2 中国の経済発展の課題について考 ○より中国への追究を発展させる ・ 課題 に つ い て、 調 え、中国の特色をより多面的・多角 ために、経済発展 の問題点 を資料 査 結 果 の 中か ら提 案 的に理解する。 で示す。 す る こ と が で き る 。 ・沿岸部の都市と農村部の経済的な (知) 地域格差 ・ 中国 の 課題 に つ い 。 ( ) ・河川や大気汚染等の環境問題 て関心を持つ 関 ・開発による生活環境の悪化

(4)

5−② 本時学習指導案 学習過程Ⅱ(1/7) ( ) 本時の指導観1 、 、 、 前時までに 地図や統計資料から特に目立つものは何か調べ 人口・農業・工業の面から調べ学習を行い 中国の特色について大まかにつかんでいる。 本時では、複数の資料を比較提示して中国の鉱工業の発展に着目させ、生徒に学習課題をつかませるよう にしたい。そのために、導入場面では、前時の学習内容を想起させ、中国の大まかな特色を整理する。そし て、生徒に中国について疑問に思うことや追究したいことはないかと投げかけ、本時の活動への課題意識を 持たせる。さらに 、展開場面では、中国の急激な工業発展を示す複数の資料を比較させ、学習課題を設定す る。最後に、まとめの場面では、課題に対する答えの予想を出させ、次時の追究活動につなげる。 ( ) 主眼2 ① 中国を調べた学習をもとに、中国に対する疑問や問題点をだすことができるようにする 。 ② 複数の資料から情報を適切に読み取らせ、学習課題の設定につなげることができるようにする。 ( ) 準備3 教科書 地図帳 地理のワーク 掛け地図(東アジア) ワークシート 資料(統計資料、写真) ( ) 本時の過程4 段階 学習活動・内容 手だての内容・方法、留意点 形態 配時 導入 1 本時のねらいや方向を確認する。 一斉 10 ( ) 前時の学習内容を振り返る。1 ○図を掲示し、中国を調べた視点を整理 ( ) 学習のめあてを確認する。2 する。 学習課題 を設定し、中国の「いま」を調べ ○中国の地域的特色をとらえる 視点を基 てみよう。 域から全域へと変化させる。 展開 2 学習課題を設定する。 10 ( ) 中国について、知りたいことや調べたいこ1 ○これからの学習に問題意識を持たせる 個 とを出し合う。 ために、中国に対する気づきや疑問をな ↓ るべく多く発表させる。 一斉 ( ) 学習課題を設定する。2 15 ①資料から中国の工業化 のようすを知る。 ○資料を生徒に読み取らせる作業を通し ・ おもな工業製品の国別生産高」から「 て、データや情報を比較させて中国の工 →世界的に工業製品の生産高が多い。 業化による経済発展の現状を理解させ →工業がさかんな日本より多い る。 ・ 工業生産額、内訳の推移」から「 *資料を精選し、特徴をつかませる程度 →急速に工業化が進み、 生産額も急増 であまり細かな内容になりすぎないよう ・北京や上海の市街地の写真→発展する中国 に注意する。 ②学習課題を設定する。 ○「急速に」という点に留意し、生徒の なぜ、中国の工業は急速に発展すること 追究意識をもたせる。 ができたのだろうか? 個 10 ま と 3 課題の答えを予想する。 ↓ め <工業が発展した理由> ○初発の予想を記録し、これまでの学習 交流 ・石炭や鉄鉱石が多くとれるから 内容が生徒の発言に反映されているか確 ・技術が進んだから 認する。 ・たくさん工場ができたから 4 今日の学習内容を振り返り、次時の学習内 ○「工業が発展する」とはどういうこと 5 容を知る。 だろうかと課題を示し 次時につなげる、 。

(5)

5−③ 本時学習指導案 学習過程Ⅱ(2/7) ( ) 本時の指導観1 前時までに、北京や上海の景観写真や工業化を示す統計資料から中国の経済発展をとらえ、学習課題「な ぜ、中国の工業は急速に発展することができたのだろうか 」を設定している。 そこで、本時では、生徒に学習課題への理解を深めさせることで、予想する答えの数を増し、複数の視点 から仮説を立てせることを目的としている。そのために、導入場面では、生徒に初発の答えの予想をできる 、 、 。 、 、 だけ出させ どの程度答えを考えられるか 視点を持てているかを 整理し確認する そして 展開場面では 課題の中心となる 事象「工業が発展する」について、その条件や関係する事象との結び付きを概念図の作成 、 「 」 。 、 を通して具体的に考え 学習課題を追究する視点 何を調べていけばよいのか を明確にさせる その上で ( ) 、 。 、 中国の工業が発展した理由 =課題の答え を再度予想させ 生徒個々の追究の視点を広げていく 最後に まとめの場面では、概念図の作業をふまえて複数の視点から仮説を立てさせ、次時の調べ学習へつなげる。 ( ) 主眼2 ① 概念図を使って工業が発展する条件を考えることで、より多くの答えを予想できるようにする。 ② 概念図の作業を踏まえて、複数の視点から仮説を立てることができるようにする 。 ( ) 準備3 教科書 地図帳 地理のワーク 掛け図(東アジア) 導入資料(模造紙2) ワークシート ( ) 本時の過程4 段階 学習活動・内容 手だての内容・方法、留意点 形態 配時 導入 1 本時のねらいや方向を確認する。 一斉 5 ( ) 前時の学習内容を振り返る。1 ○中国の工業化を示す資料(輸出額の内 学習課題 「なぜ、中国の工業は急速に発展す 訳の変化→工業生産の変化の推移)を順 ることができたのか?」を確認する。 に示し、学習課題への意識付けを図る。 ( ) 学習のめあてを確認する。2 学習課題 の答えを予想し、解決するための 仮説を立てよう。 2 課題の答えを予想し、仮説を立てる。 個 10 展開 ( ) 課題の答えを出し合う。1 ○初発の予想をなるべく 多く出させるた ↓ ・石炭や鉄鉱石が多くとれるから めに、時間の確保とともに、教科書や地 交流 ・日本の企業がたくさん進出しているから 図帳などの活用も認める。 ・たくさん工場ができたから *この変容を知るために、自分の予想、 友達の予想は区別して記入させる。 ( ) 学習課題を追究する視点を明らかにする。2 一斉 20 ① 概念図を作成し、学習課題 の意味を具体 ○課題の中心である「工業が発展する」 的につかむ。 という事象を具体的にイメージ させ、よ り多くの視点を引き出すために 、発問や ・「工業が発展する」とはどういうことか? 教科書や地図帳などヒントを与えながら ↓ 概念図を完成させる。 ・発展するためにはどんな条件がいるか? *生徒の事象への見方や思考のつながり ↓ を見るために、事例を示した後は活動を ・そのために具体的に必要なものは? 観察する。 ② 概念図の結果を使って、中国の工業が発展 ○初発の予想と比べ、数や視点が広がっ 個 10 した理由をもう一度予想する。 ているか観察し、つまずきのある生徒に ↑ は図を見ながら、考えるヒントを出して 支援 支援する。 個 5 ま と 3 ワークシートに記入する。 ○ワークシーを点検し、次時の調べ学習 め ① 課題を追究する視点と仮説をまとめる。 につながるように修正をさせる。 ② 次時の活動予告と準備を聞く。

(6)

5−④ 本時学習指導案 学習過程Ⅱ(3,4/7) ( ) 本時の指導観1 前時までに、学習課題「なぜ、中国の工業は急速に発展することができたのだろうか 」を設定し、それぞ れ課題の答えを予想し、言葉を線でつなぎ図に書いている。しかし 「工業が発展する」という 事象を具体、 的にイメージできておらず、生徒の予想はまとまりがなく混乱が見られる。 そこで、本時では、生徒が個別に作成した図をもとに「工業が発展する」条件を話し合わせ、1枚の概念 図にまとめていくことで 課題を追究する視点を明確にし、複数の視点から仮説を立てせることを目的として いる。そのために、導入場面では、お互いに図を持ち寄り説明し合うことで、学習の動機付けと自分の考え を整理させる場を設ける。展開場面では、課題の中心となる事象「工業が発展する」について、その条件や 関係する事象との結び付きを概念図の作成を通して具体的 に考え、学習課題を追究する視点「何を調べてい けばよいのか」を明確にさせる。その上で、中国の工業が発展した理由(=課題の答え)を再度予想させ、 生徒個々の追究の視点を広げていく。最後に、まとめの場面では、概念図の作業をふまえて複数の視点から 仮説を立てさせ、次時の調べ学習へつなげる。 ( ) 主眼2 ① 全体で交流しながら概念図 を作成することで 「工業が発展する」条件を多面的 にとらえ、それらの、 視点を関係づけながら整理することができるようにする。 ② 概念図を参考に、課題の答えを予想し直し、複数の視点から仮説を立てることができるようにする 。 ( ) 準備3 教科書 地図帳 掛け図(東アジア ) 概念図(個人・模造紙) ワークシート①・② ( ) 本時の過程4 段階 学習活動・内容 手だての内容・方法、留意点 形態 配時 導入 1 本時のねらいや方向を確認する。 一斉 10 ( ) 前時の学習内容を振り返り、学習課題 を確1 認する。 ( ) 学習のめあてを確認する。2 ○何を調べたらよいかを追究の見通しを 明らかにするため、課題の中心である社 「工業が発展する」条件を図にまとめ 、課題 会的事象「工業が発展する」の成立条件 の答えを追究する視点を広げよう。 を考え、整理させる。 展開 2 学習課題を追究する視点を明らかにする。 一斉 15 ( ) 「工業が発展する」条件を発表する。1 ○自分の考えを整理させるために、なる ・条件とその根拠となる理由を説明する。 べく自分の言葉で最後まで説明するよう (3分) に助言する。 ( ) 全体で概念図を作成する。2 20 ① 何が条件にあてはまるのか 話し合いなが ○条件を吟味しながらまとめさせるため ら、条件を書き込んでいく。 に、お互いに話し合うことで作成するよ うに指示する。 ② 条件が工業の発展とどうつながるのか結 ○具体的にどう工業の発展とつながるか んだ線に言葉を書きこむ。 問い、具体的につかませる。 ③ 全体を俯瞰し、条件となる視点を整理す ○課題のねらいにつなげるために、必要 15 る。 な条件を加え、視点を整理する。 ( ) 中国にあてはめて考える。3 25 ① 概念図(個・全体)を参考に、中国にあ ○中国の条件にあてはまるものを選択さ てはまる条件を考え、選択する。 せるために、既習した中国の特色を地図 や写真などで想起させる。 ② 選んだ条件をもとに課題の答えを予想し、 ○選んだ条件を確認し、その理由や調べ 自分の考えをノートにまとめる。 る内容について個別に支援する。 ま と 3 本時の学習の振り返る。 ○概念図や交流の有効性を確認するため 個 10 め ・アンケートを記入する。 に、アンケートをとる。

(7)

5−⑤ 本時学習指導案 学習過程Ⅱ(5/7) ( ) 本時の指導観1 前時までに、課題の中心となる事象「工業が発展する」について、その条件や関係する事象との結び付き を概念図の作成を通して具体的に考え、学習課題を追究する視点「何を調べていけばよいのか 」を明らかに している。そして 、中国の工業ではどの条件から発展の理由を調べていけばよいか、概念図や学習過程Ⅰで まとめた中国の特色を参考にして、いくつかの条件(視点)を選択している。 そこで、本時では、生徒に選択した条件をもとに仮説を立てさせ、目的に応じて必要な資料を収集させ、 調査結果をまとめさせることを目的としている。そのために、導入場面では、各自が選択した条件を確認し ワークシートに仮説を記入させる。その上で、具体的な調査内容や方法を確認し、それぞれの調べ学習の見 通しを持たせるようにする。展開場面では、生徒の資料収集とその記録が活動の中心となる。最後に、まと めの場面では、調査結果を付せんに書かせ、次時の関係図作成への準備を行う。 ( ) 主眼2 ① 中国の特色をふまえて、概念図から複数の条件(視点)を選択して、仮説を立てることができるよう にする。 ② 目的にあった資料を選択し、情報を読み取り、調査結果をまとめることができるようにする 。 ( ) 準備3 教科書 地図帳 地理のワーク 掛け図(東アジア) 資料綴り ワークシート(関係図) ( ) 本時の過程4 段階 学習活動・内容 手だての内容・方法、留意点 形態 配時 導入 1 仮説を立てる。 一斉 10 ( ) 前時の概念図をもとに 、課題を追究するた1 ↓ めの条件を確認し合う。 個 ○何を調べたらよいかを方向付けるため A…貿易がさかん→輸出入品、生産額、 に、それぞれの 条件を整理させ、仮説に 輸出相手国 まとめさせる。 B…貿易、人口、労働力、交通網、広い土地 鉱産資源、技術力 C…人口の増加と労働力、工場の集中 広い土地、貿易→輸出する港 ( ) 学習のめあてを確認する。2 自分の仮説を確かめるために、目的にあった 資料を集めてノートにまとめよう。 展開 2 仮説の条件を確かめる。 個 35 ( ) 資料を収集する。1 ○必要に応じて、何をどう調べたらよい 教科書や地図帳の統計資料や主題図 かアドバイスをする。 資料綴り、学習参考書 電子辞書、インターネット ( ) 資料から必要な情報を読み取る。2 ( ) ワークシートに調査結果を記入する。3 ま と 3 次時の学習内容を知る。 ○口頭で今日の調べ学習の感想を聞くと 一斉 5 め ともに、次時の調査結果を図にまとめて 仮説を検証することを伝える。

(8)

5−⑥ 本時学習指導案 学習過程Ⅱ(6/7) ( ) 本時の指導観1 前時までに、概念図をもとに「中国の工業」を追究する視点を選択し、それぞれ仮説を立てさせている 。 そして、地図や統計資料から必要な情報を収集し、ワークシート に調べたことをまとめさせている 。 そこで、本時では、調べてわかったことを関係図にまとめ、中国の工業が急速に発展した理由をそれぞれ の仮説をもとに考察し自分なりの答えを導き出させることを目的としている。 そのために、導入場面では、関係図を作成するための準備として、ワークシートから事実としてわかった 。 、 、 、 ことを短い言葉にまとめて付せんに書き出させる そして 展開場面では 付せんの操作を繰り返しながら 事実同士を比較・関係づけながら線で結び、調査結果を整理させる。最後に、まとめの場面では、関係図を もとに仮説の結果を確かめ、学習課題「なぜ、中国の工業は急速に発展したのだろうか?」に対する自分な りの答えをまとめ 「私の考え」に記入させる。その際に、関係図 のどの 事実から答えを出したのかわかる、 ように、付せんの 番号を合わせて書き込ませるようにする。 ( ) 主眼2 ① 調べてわかったことを 付せんに書き出し、それらを仮説の条件に照らして分類し、事象同士のつなが りを線で結んでまとめることで 仮説を確かめることができるようにする 。 ② 関係図の作成を通して、概念図でつかんだ追究の視点をより広げ、それらを線で結んで関係づけるこ とで課題に対する考えを深めることにつながり、より多くの視点から仮説の結果をまとめ、課題に対す る答えを自分なりにまとめることができるようにする 。 ( ) 準備3 教科書 地図帳 地理のワーク ワークシート 概念図(掲示) 関係図と付せん(個人) ( ) 本時の過程4 段階 学習活動・内容 手だての内容・方法、留意点 形態 配時 導入 1 本時のねらいや方向を確認する。 一斉 5 ( ) 前時の学習内容を振り返る。1 ( ) 学習のめあてを確認する。2 ○事実同士の関わりやつながりを考えて 調査結果をまとめさせるために 、付せん 調べた結果を関係図にまとめ、自分の仮説 を使って図にまとめさせる。 を確かめよう! 展開 2 調査結果から仮説を確かめる。 個 ( ) 付せんを使って、関係図を作成する。1 ① 調査結果を項目ごとに付せんに書く。 ○付せんの言葉が作業のポイントになる 10 ので、事前にワークシートを点検し、付 ② 付せんを操作し、事実同士を関係づける。 せんにまとめる言葉を確認しておく。 20 ・仮説の視点のカ ードを貼る。 ・視点ごとに関係 ○活動の進め方を理解させるために、黒 のある付せんを 集 板に図を拡大し、1つの視点からモデル めて分類する。 を示し、生徒の活動を方向付ける。 ・関係があるもの を線で結ぶ。 ( ) 関係図 をもとに、仮説が正しかったか確か2 ○事実同士を関係づけて考えさせるため 15 める。 に、いくつかの 結果をつなぎ合わせてま ① 調査結果(事実)同士のつながりをみなが とめるように指示する。 ら、私の考えをまとめる。 *概念図をイメージさせ、付せんを操作 ② どの事実をもとに 考えたか、番号を記入す しながら自分の言葉で説明できるように る。 助言する。 ま と 3 今日の授業を振り返り 次時の予告を聞く、 。 ○より多くの事実や視点から、中国の工 一斉 5 め 業が発展した理由を考えるために、交流 中国の工業が 発展する 私の仮説 人口が多い 工場が集まる 貿易 世界一の人口 15~64才の 人口割合が高い 労働力が豊か 川の周辺 鉱産資源の近く 海岸の近く 大都市が近い 港から輸出 広い土地 ・人口が増えて工場で働く労働者が多くあつまるので生産量が増えた。 ・広い土地にたくさんの工場が集まり、貿易がさかんになった。

(9)

5−⑦ 本時学習指導案 学習過程Ⅱ(7/7) ( ) 本時の指導観1 前時までに、調査結果をもとに関係図 を作成し仮説を確かめるとともに、学習課題に対する自分なりの答 えをまとめている。 そこで、本時では、関係図 を活用して調査結果を交流することで、自分と他者の見方や考えを比較、検討 することで、課題に対する自分の考えを練り直し、結論をまとめさせることを目的としている。 そのために、導入場面では、調査結果の交流のポイントを確認し、展開場面では、関係図を活用して調査 結果をまとめの場面では、 ( ) 主眼2 ① 調査結果の交流を通して、自分と異なる視点や考えを参考に、事象を関係付けながら課題に対する答 えを練り直し、自分なりの結論をまとめることができる。 ( ) 準備3 教科書 地図帳 地理のワーク 関係図(個人) 概念図(中国の工業) VTR 資料綴 り ( ) 本時の過程4 段階 学習活動・内容 手だての内容・方法、留意点 形態 配時 導入 1 本時のねらいや方向を確認する。 一斉 5 ( ) 前時の学習内容を振り返る。1 ( ) 学習のめあてを確認する。2 ○模造紙を掲示し、発表の手順と交流の 個 調査結果を交流し 課題の答えを練り直そう!、 目的を確認させる。 一斉 2 調査結果を交流する。 15 展開 ( ) 関係図を提示しながら、仮説の視点とその1 ○発表後、ワークシートに質問や意見、 調査結果、自分の考えを発表する。 取り入れたい情報を記録させる。 10 ( ) 関係図 の「貿易の拡大」の視点に着目し、2 ○調査項目の中から共通した視点を取り 調査結果を交流し、意見を出し合う。 あげ、それぞれの調査結果からまとめて いくことで、視点同士のつながりや事象 への見方を広げる。 個 15 3 関係図を付加、修正する。 ○事象同士や複数の視点を関係付けなが ・2の( )の関連付けを参考に他者の視点や調2 ら調査結果を見直させ、自分の考えを関 査内容を取り入れ 関係図を付加修正する、 。 係図を利用して付加、修正させる。 4 ワークシート に関係図 2のまとめを踏まえ て、課題の答えを書き込む。 まと 5 交流後の考えを発表し、事例である中 ○概念図の視点を振り返り、それぞ 個 5 め 国の特色を概念図 を用いてまとめる 。 れの関係を結び付けながら、中国の 地域的特色を整理し、まとめる。 貿 易 の 拡 大 工 場 の 立 地 外 国 企 業 の 進 出 人 口 増 による需 要 の 拡 大

参照

関連したドキュメント

これまた歴史的要因による︒中国には漢語方言を二分する二つの重要な境界線がある︒

音節の外側に解放されることがない】)。ところがこ

C)付為替によって決済されることが約定されてその契約が成立する。信用

が漢民族です。たぶん皆さんの周りにいる中国人は漢民族です。残りの6%の中には

・2017 年の世界レアアース生産量は前年同様の 130 千t-REO と見積もられている。同年 11 月には中国 資本による米国 Mountain

Sometimes also, the same code is associated with a different rating, for example in the American questionnaire “9. Not answered” and in the French questionnaire “9.?”, which

新中国建国から1 9 9 0年代中期までの中国全体での僑

「西のガスを東に送る」 、 「西の電気を東に送る」 、