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-国
語
科
（
科
目
古
典
）
学
習
指
導
案
指 導 者 職 名 ○ ○ ○ ○ 印 実 施 日 平 成 ○ ○ 年 ○ 月 ○ ○ 水 曜 日 ○ 時 限 実 施 学 級 第 三 学 年 ○ 組 ○ ○ 名 （ 男 ○ ○ 名 、 女 ○ ○ 名 ） 実 施 場 所 三 年 ○ 組 教 室 一 単 元 （ 題 材 ） 名 説 話 『 古 今 著 聞 集 』「 刑 部 卿 敦 兼 と 北 の 方 」 二 単 元 設 定 の 理 由 ○ 単 元 観 ・ 題 材 観 『 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領 』 の 国 語 の 目 標 に 「 国 語 を 適 切 に 表 現 し 的 確 に 理 解 す る 能 力 を 育 成 し 、 伝 え 合 う 力 を 高 め る と と も に 、 思 考 力 を 伸 ば し 心 情 を 豊 か に し 、 言 語 感 覚 を 磨 き 、 言 語 文 化 に 対 す る 関 心 を 深 め 、 国 語 を 尊 重 し て そ の 向 上 を 図 る 態 度 を 育 て る 。 」 と あ る が 、 生 徒 た ち は こ れ ま で に さ ま ざ ま な 作 品 を 読 み 味 わ っ て き て お り 、 そ れ ら の 読 解 ・ 鑑 賞 を 通 し て 、 先 人 た ち の も の の 見 方 や 考 え 方 、 感 じ 方 に つ い て 多 く を 自 分 の も の と し て き た に 違 い な い 。 そ し て そ れ ら は 、 あ る 特 定 の 時 代 に お い て 一 過 性 の 価 値 し か 持 ち 得 な い も の で は な く 、 い つ の 時 代 に お い て も 普 遍 的 な 価 値 を 有 し て い る も の で あ る こ と も 認 識 で き た は ず で あ る 。 こ れ は 作 品 そ の も の の 魅 力 を 十 分 に 味 わ う こ と で 理 解 し 得 た こ と で あ る 。 本 単 元 で も 作 品 の 魅 力 を 引 き 出 す こ と に 中 心 を 起 き 、 そ れ に よ っ て 「 古 典 」 の 教 科 目 標 で あ る 「 古 典 に 親 し む こ と に よ っ て 人 生 を 豊 か に す る 態 度 を 育 て る 」 こ と を 体 得 さ せ て い き た い 。 本 単 元 は 比 較 的 ス ト ー リ ー 性 が 強 く 筋 を 追 い や す い 「 説 話 」 で あ る が 、 三 年 生 の 段 階 で は 、 作 品 の 内 容 を 読 み 取 る だ け で な く 、 さ ら に 編 者 の 編 集 意 図 に ま で 読 み 取 り を 深 め た い 。 作 品 を 読 む こ と を 通 し て 中 世 の 人 々 の 考 え 方 や 感 じ 方 を 理 解 さ せ 、 よ り 豊 か な 読 み を 行 う 力 を つ け さ せ る こ と を 目 標 と す る 。 ○ 生 徒 観 本 学 級 は 文 系 の 習 熟 の 高 い ク ラ ス で あ り 、 国 語 に 対 す る 興 味 ・ 関 心 の 高 い 生 徒 が 多 い ク ラ ス で あ る 。 生 徒 の 古 典 に 対 す る 興 味 ・ 関 心 は 、 ア ン ケ ー ト を 採 っ た と こ ろ 「 好 き 」 は 十 一 名 ・ 「 ま あ ま あ 好 き 」 は 二 十 三 名 、 「 あ ま り 好 き で は な い 」 は 四 名 、 「 嫌 い 」 は 一 名 で あ り 、 九 割 近 く の 生 徒 が 興 味 ・ 関 心 を 持 っ て い る 。 特 に 「 昔 の 文 化 や 言 葉 に 触 れ る の が 面 白 い 」 と い う も の や 「 昔 の 人 の 考 え 方 に 納 得 で き る 」 と い う 意 見 が 見 ら れ 、 古 典 を 味 わ っ て 読 む 姿 勢 も 身 に つ い て き て い る と 思 わ れ る 。 こ れ ま で に 生 徒 達 は 、 基 礎 を 固 め な が ら 物 語 、 日 記 や 評 論 を 読 み 進 め て き た 。 ま た 、 基 礎 力 の 定 着 の た め に 、 一 学 期 よ り 古 文 単 語 や 古 典 文 法 に 関 す る 基 礎 力 確 認 テ ス ト を 週 一 回 の ペ ー ス で 体 系 的 に 行 っ て い る 。 そ の た め 、 基 礎 力 は 徐 々 に 定 着 し て き た と こ ろ で あ る 。 し か し な が ら 、 読 解 力 に つ い て は ま だ 課 題 が あ り 、 表 面 的 な 意 味 は 読 み 取 れ て も 、 細 や か な 描 写 や 表 現 意 図 ま で は ま だ 理 解 す る こ と が で き て い な い 生 徒 も 多 い 。 そ の た め 本 単 元 で は 、 古 典 常 識 の 確 認 を し 、 作 品 の 主 題 を 捉 え る た め の 読 解 力 の 向 上 を 図 り た い 。 ○ 指 導 観 本 単 元 の 指 導 に あ た っ て は 、 古 典 常 識 の 理 解 を 深 め 、 登 場 人 物 の 行 動 や 心 情 を 正 確 に 読 み 取 ら せ 、 編 者 の 編 集 意 図 を 読 み 取 ら せ る こ と を 目 標 と す る 。 そ の た め に 、 第 一 段 階 と し て 、 読 解 は 「 古 典 常 識 の 理 解 な く し て は 正 確 な 読 み は で き な い 」 こ と を 理 解 さ せ る 。 こ の こ と は 現 代 文 に お い て も 同 じ こ と が 言 え る の で 、 現 代 文 の 例 文 を 用 い て 読 解 の 練 習 を 行 う （ レ デ ィ ネ ス ） 。 次 段 階 と し て 、 内 容 に 関 す る 質 問 を 幾 つ か 行 い 、 読 み 取 り の 作 業 を さ せ る 。 そ の 際 、 根 拠 は 必 ず 文 中 の 表 現 に あ る こ と に 注 意 を 促 し 、 内 容 を 読 み 取 る た め に は 古 文 単 語 や 古 典 常 識 の 理 解 が 不 可 欠 で あ る こ と を 理 解 さ せ る （ 目 標 の 二 重 構 造 ） 。 そ の 後 、 Ｉ Ｃ Ｔ 教 材 を 利 用 し て 古 典 常 識 の 確 認 を 行 い 、 も う 一 度 読 み 取 り の 作 業 を 行 い 、 そ の 変 化 を 実 感 さ せ る 。 口 語 訳 中 心 の 授 業 を 脱 却 し 、 古 典 を 味 わ う こ と を 通 し て 、 先 人 の も の の 感 じ 方 ・ 捉 え 方 を ク ロ ー ズ ア ッ プ さ せ な が ら 、 そ の 普 遍 性 を 確 認 し 、 生 徒 た ち の 感 性 を 揺 さ ぶ り た い 。 三 単 元 の 指 導 目 標 一 行 事 や 住 居 等 に つ い て の 古 典 常 識 を Ｉ Ｃ Ｔ 教 材 を 使 っ て 確 認 し 、 正 確 に 内 容 を 読 み 取 る こ と が で き る よ う に す る 。 （ 知 識 ・ 理 解 ） 二 登 場 人 物 の 行 動 と 心 理 の 推 移 を 理 解 す る 。（ 読 む 能 力 ） 三 風 流 を 解 す る 心 が 男 女 間 に お い て い か に 重 要 で あ る か を 理 解 す る 。（ 読 む 能 力 ） 四 指 導 計 画 単 元 の 時 間 配 当 一 時 間 （ 本 時 ） 『 古 今 著 聞 集 』「 刑 部 卿 敦 兼 と 北 の 方 」 内 容 理 解 … … … … 一 時 間 五 本 時 の 指 導 目 標 古 典 読 解 の ス キ ー マ と し て の 古 典 常 識 で あ る 行 事 や 住 居 の 名 称 の 理 解 を 通 し て 本 文 を 読 解 し 、 当 時 の 男 女 間 に お い て 和 歌 や 管 弦 が い か に 重 要 で あ っ た か と い う 読 解 の ス キ ー マ を 構 築 す る こ と が で き る 。 六 指 導 上 の 留 意 事 項 一 現 代 文 の 例 文 を 使 っ て 、 文 章 読 解 力 に は ス キ ー マ が 不 可 欠 で あ る こ と を 理 解 さ せ る 。 二 Ｉ Ｃ Ｔ 教 材 を 用 い て 、 古 典 常 識 の 理 解 を 深 め る 。 三 口 語 訳 中 心 の 授 業 に な ら な い よ う に 、 発 問 に よ っ て 読 解 の 誘 導 を 行 う 。 （ 目 標 の 二 重 構 造 ） 四 授 業 進 度 を 速 く す る た め 、 予 習 プ リ ン ト を 作 成 す る 。 七 教 材 教 科 書 「 高 等 学 校 古 典 （ 古 文 編 ） 」（ 桐 原 書 店 ） 、 「 新 訂 国 語 図 説 」（ 京 都 書 房 ） 、 「 体 系 古 典 文 法 」（ 数 研 出 版 ） Ｄ Ｖ Ｄ 教 材 「 古 文 の 世 界 Ⅱ 」 （ 第 一 学 習 社 ）、 ノ ー ト 、 ワ ー ク シ ー ト 、 予 習 プ リ ン ト2 -八 学 習 の 展 開 学 習 活 動 ・ 内 容 指 導 上 の 留 意 点 教 材 時 間 学 習 資 料 配 当 形 態 評 価 規 準 ○ 本 時 の 目 標 五 分 「 古 典 常 識 で あ る 行 事 や 住 居 の 名 称 の 理 ・ こ の 一 時 間 で 学 習 す る 内 容 教 科 書 一 斉 解 を 通 し て 本 文 を 読 解 し 、 編 者 の 編 集 意 を 明 確 に し 、 意 欲 を 持 た せ る 入 図 を 読 み 取 る 」 た め 目 標 を 示 す 。 ・ 現 代 文 の 短 文 を 読 み 、 読 み 取 れ た こ と ・ 文 章 を 読 み 取 る 時 は 、 前 後 ワ ー ク シ 個 別 導 を 書 き 出 す 。 の 表 現 に 着 目 す る こ と が 大 切 ー ト 一 斉 （ １ ） 自 分 が 読 み 取 っ た 内 容 を 書 き 込 む 。 で あ る こ と を 確 認 す る 。 （ ２ ） ど の 言 葉 を 根 拠 に 読 み 取 り を 行 っ ・ 文 章 読 解 に は 、 読 み 取 り の た か 線 を 引 く 。 枠 組 み と な る 常 識 が 必 要 で あ る こ と を 理 解 さ せ る 。 ○ 内 容 理 解 五 分 Ⅰ ． 本 文 を 音 読 す る 。 ・ 登 場 人 物 の 心 情 が 読 み 取 れ 教 科 書 一 斉 る 箇 所 に 傍 線 を 引 き な が ら 、 音 読 を 聞 く よ う に 指 示 す る 。 Ⅱ ． 場 面 設 定 を 掴 む 。 （ 第 一 段 落 ） ・ ま ず 、 文 章 を 読 み 取 る た め 教 科 書 十 分 一 斉 の 準 備 と し て 、 文 章 全 体 の 基 プ リ ン ト 本 的 な 内 容 （ 時 ・ 場 所 ・ 人 物 関 係 ） に つ い て そ の 概 略 を と ・ 古 典 常 識 の 知 識 を も と ら え る こ と が 大 切 で あ る こ と に 季 節 を 捉 え る こ と が で を 指 導 す る 。 き た か 。 （ １ ） 時 を と ら え る 。 問 １ 「 季 節 は 、 い つ で す か 。」 ・ 事 前 に 予 習 プ リ ン ト で 質 問 〔 規 準 〕 季 節 を 表 す に 答 え た も の を 確 認 さ せ る 。 表 現 を 探 し て 、 そ ・ 「 五 節 」 が 秋 の 行 事 で あ る こ と を 理 ・ 季 節 を 表 す こ と ば を 挙 げ さ Ｉ Ｃ Ｔ 教 れ を 根 拠 に 読 み 取 解 し 、 ど の よ う な 行 事 か Ｉ Ｃ Ｔ 教 材 で せ て 、 季 節 の 情 景 を イ メ ー ジ 材 る こ と が で き る 。 確 認 し 、 イ メ ー ジ を 焼 き 付 け る 。 豊 か に 読 み 取 ら せ る 。 〔 方 法 〕 観 察 （ 発 表 ） 開 〔 状 況 Ｃ の 生 徒 へ の ・ 古 典 常 識 を 知 る こ と で 、 深 手 だ て 〕 季 節 ご と の い 読 み を 行 う こ と が で き る こ 行 事 が あ る こ と を と を 理 解 さ せ る 。 助 言 す る 。 （ ２ ） 登 場 人 物 を と ら え る 。 問 ２ 「 第 一 段 落 よ り 、 敦 兼 と 北 の 方 は そ ・ 根 拠 を 挙 げ な が ら 説 明 す る れ ぞ れ ど の よ う な 人 物 だ と わ か り ま す よ う に 指 導 し 、 短 時 間 で の 読 か 。」 み 取 り を 目 指 す 。 Ⅲ ． 登 場 人 物 の 心 情 を 深 く 読 み 取 る 。 教 科 書 二 十 分 一 斉 ・ 古 文 単 語 や 古 典 常 識 の （ 第 二 段 落 ） プ リ ン ト 知 識 を も と に 心 情 を 読 み 取 る こ と が で き た か 。 問 ３ 「 敦 兼 の 心 情 は ど の よ う に 読 み 取 れ ・ 心 情 を 表 す 語 と と も に 、「 車 ま す か 。 ま た 、 そ れ は ど の 部 分 か ら 寄 せ の 妻 戸 」 「 篳 篥 」 な ど の 語 〔 規 準 〕 古 文 単 語 や 展 わ か り ま す か 。」 句 の 意 味 を 説 明 す る こ と に よ 古 典 文 法 を 理 解 し て 、 っ て 、 情 景 の 深 い 読 解 を 促 す 。 読 み 取 る こ と が で き る 。 ・ 「 出 で 居 」 「 妻 戸 」 「 篳 篥 」 を Ｉ Ｃ Ｔ ・ Ｉ Ｃ Ｔ 教 材 の 利 点 で あ る 視 Ｉ Ｃ Ｔ 教 〔 方 法 〕 観 察 （ 発 表 ） 教 材 で 確 認 し 、 敦 兼 の 家 の 中 で の 位 置 覚 的 ・ 聴 覚 的 な 説 明 に よ り 理 材 〔 状 況 Ｃ の 生 徒 へ の や 篳 篥 の 音 か ら 感 じ る 情 趣 を 味 わ う 。 解 を 深 め る 。 手 だ て 〕 心 情 は 形 容 詞 や 人 物 の 行 動 に 問 ４ 「 今 様 で 敦 兼 は ど の よ う な 心 情 を 歌 ・ 「 白 菊 」 が 喩 え て い る も の に 注 目 す る よ う に っ て い ま す か 。 」 や 掛 詞 に 注 意 し て 読 解 す る よ 助 言 す る 。 う 促 す 。 Ⅳ ． 作 者 の 編 集 意 図 を 読 み 取 る 。 教 科 書 八 分 ・ 編 者 の 編 集 意 図 を 読 み プ リ ン ト 取 る こ と が で き る 。 問 ５ 「 北 の 方 が 『 心 は や 直 り に け り 』 と ・ 当 時 の 男 女 間 に お い て 和 歌 あ り ま す が 、 な ぜ で す か 。」 や 管 弦 が い か に 重 要 で あ っ た 〔 規 準 〕 「 優 な り 」 と か と い う ス キ ー マ を 構 築 す る 。 い う 表 現 に 注 目 し ・ 和 歌 と 管 弦 の 才 能 を 発 揮 し た 敦 兼 も て 、 編 者 の 焦 点 が す ば ら し い が 、 そ の 風 流 さ を 受 け 取 る ・ 人 を 外 見 で し か 判 断 し な い 北 の 方 に 当 た っ て こ と が で き た 北 の 方 も す ば ら し い こ と と 思 わ れ た 北 の 方 が 、 実 は 管 い る こ と を 読 み 取 を 理 解 す る 。 弦 や 和 歌 に 感 動 す る 心 を 持 ち る こ と が で き る 。 合 わ せ て い た こ と に 注 目 さ せ 〔 方 法 〕（ 発 表 ） る 。 〔 状 況 Ｃ の 生 徒 へ の 手 だ て 〕 説 話 末 尾 の 表 現 に は 編 者 の 考 え や 主 張 が 込 め ら れ て い る こ と が 多 い こ と を 助 言 す る 。 ・ 本 時 の ま と め ・ 次 時 の 予 告 ・ 古 典 読 解 の ス キ ー マ と し て 二 分 一 斉 め 風 流 を 解 す る 心 が い か に 重 要 な も の で の 古 典 常 識 を 理 解 す る こ と で 、 あ る か を 理 解 す る 。 読 解 力 が 向 上 す る こ と を 確 認 と す る 。 ・ 訳 を 配 付 す る 。 ま ・ 予 習 を 指 示 す る 。
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