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楽しく料理をしよう

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Academic year: 2021

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1 高等部生活技能科3年 自立活動学習指導案 指導者 ○○ ○○ 1 単元 「楽しく調理をしよう」 2 指導観 ○ 本授業の対象生徒は、視覚障害、聴覚障害を併せ有する男子生徒1名である。両感音 性難聴のため補聴器を使用しており、耳元でゆっくり、はっきり話し掛けると聞き取る ことができる。使用文字は点字で、ゆっくりであるが読み書きができる。基本的生活習 慣は確立しており、移動も慣れている所であれば単独で歩行が可能である。 作業学習では、園芸ポットにひもを通し20個のまとまりを作る作業や、陶芸、さを り織りなどを行っている。自分から進んで準備や後片付けを行い、授業の最後まで作業 を行うことができる。しかし、断片的な作業を理解して取り組むことはできるが、一つ の作業が終った後に次の作業の指示が出るまで待っており、一連の作業全体を見通しを もって自分で行うまでには至っていない。 対象生徒は触ることに積極的で、基本的な手指操作は習得できている。しかし、一連 の作業の流れや空間的な位置関係を触覚からの情報を活用して理解することが難しい。 両手で用具や材料を触ることによって、作業の出来栄えや進み具合を確認しながら作業 を進めていくことが苦手である。 ○ 本単元は、生徒が意欲をもって取り組むことができる調理活動を通して、一つ一つの 調理動作を獲得させ、一連の作業が円滑にできることをねらいとしている。 本単元は、第1次ではサラダ、第2次では和え物、第3次ではオープンサンドイッチ の調理を行う。どの調理にもきゅうりを切る活動が入っているため、確実に切る技術を 学ぶことができる。また、絞る、塗る、パンに盛るなどの活動を取り入れて段階的に難 易度が上がるような設定にすることで、新しい調理動作も徐々に学ぶことができる。 さらに、第1次では[洗う][切る]等それぞれ分割した作業を一連の作業として行うが、 第3次では[洗う→切る→ちぎる→塗る→盛る]を一連の作業として生徒一人で行う。初め に各作業に必要な触覚の使い方や調理用具の位置の確認の仕方を理解した上で、連続し た一連の作業を行うような設定にすることによって、生徒が段階的に学ぶことができる 単元である。このように段階的に学ぶことによって、用具と自分の位置関係や作業の流 れを理解することができる。また、作業手順の見通しや、どこにある何を使ってどのよ うな活動を行うのかというイメージをもつことができ、一連の作業を円滑に行うことが できるようになると考える。一連の作業が円滑にできるようになれば、生徒が触覚を活 用して日常生活や学習場面で安全で正確に作業ができることにつながり、その点から本 単元は生徒にとって意義深い。 ○ 指導に当たっては、生徒が見通しをもって活動できるよう、1単位時間の学習活動を 毎時間、次のような流れにする。点字作業行程表で作業内容の確認→展開①で作業技術 の習得→展開②で自分で行う一連の作業→試食・振り返りである。特に展開①の作業技 術の習得と、展開②の自分で行う一連の作業を中心に指導する。

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2 展開①では、前時にできなかった調理動作や初めての調理動作を教師の手添えの指導 等で確認・練習させる。特に「きゅうりを切る」調理動作を確実に行うことができるよ うに段階的に指導する。最初は手の形や力の入れ方などを実際に生徒の手をとって指導 するが、生徒の作業技術の習得状況に応じて手添えの指導方法を変えていき、最後には 言葉のみの指導にしていく。他の調理動作も同じように指導していく。 展開②では、各作業の長さを徐々に延ばしていきながら、最初から最後までの作業を 自分で行わせる。第一次ではサラダの全作業を4つに分けて[洗う][切る][ちぎる][盛る] のそれぞれの作業を自分で行わせる。例えば[切る]はきゅうりや包丁を取り、きゅうりを 切り、皿に切ったきゅうりを入れ、終了を報告するところまでを一つの作業とする。[洗 う][ちぎる][盛る]等の作業も同じ流れで行わせる。第二次の和え物の調理の1回目では、 全作業を2つに分けて[洗う、切る][絞る、和える、盛る]のそれぞれの作業を行わせる。 さらに和え物の全作業を分割せずに[洗う→切る→絞る→和える→盛る]の順で最初から 最後まで行わせた後、第三次のオープンサンドイッチの全作業である[洗う→切る→ちぎ る→塗る→盛る]を行わせ、徐々に作業を長くしていく。 全部の作業が終わるまで教師は指示は出さないようする。また、最後まで自分で行え るように、点字作業行程表を用意し、途中で作業内容が分からなくなった時は確認する ように事前に伝えておき、生徒が最初から最後まで自分で判断しながら作業ができるよ うにする。 3 目標 ○ 触って確認しながら、調理を行う。 ○ 触って作業しやすいように物の位置を並べ替えて作業を行う。 4 指導計画(総時数18 時間・・・1回の授業は2時間続きで行う。) 5 本時 (1) 本時 平成○○年○月○日(○) 第3・4校時 場所 調理室 (2) 本時指導の考え方 本時(第6時)は第2次の和え物の調理の3回目の授業である。 生徒は第2時には点字作業行程表で作業内容を確認したにもかかわらず、自分で次の ○ ○  ○ ○ 触って調理器具や食材の位置を覚え、作業できる ○ 調理器具を並べ替え作業を行い、終了したら元の位置に戻す ○  自分で作業しやすいように調理器具を並べ替え、作業できる ○ きゅうりを輪切りに切る(1cm以上) ○ きゅうりを輪切りに切る(5mm) ○ きゅうり、ソーセージを輪切りに切る(2~3mm) 作業の確認 点字作業行程表でサラダの作り方を理解する 点字作業行程表で和えものの作り方を理解する 点字作業行程表でオープンサンドイッチの作り方を理解する 展開① きゅうりを5㎜に切る きゅうりを5㎜に切る きゅうりを5㎜に切る きゅうりを2~3㎜に切る 作業の仕方を レタスをちぎる レタスをちぎる レタスをちぎる ワカメを絞る 調味料と和える ソーセージを5㎜に切る ソーセージを2~3㎜に切るソーセージを2~3㎜に切る  確認する 水切り器の使い方を 二人分盛る 調味料と和える 四人分盛る 四人分盛る チーズをちぎる パンにソースを塗る 知る 四人分盛る パンにソースを塗る パンの上に具材を盛る 二人分盛る 展開② 【4分割した一連の作業】 【連続した一連の作業】 【連続した一連の作業】 作業を自分で 作業①[洗う]      作業①[洗う→切る] 全部の作業[洗う→切る→絞る→和える  全部の作業[洗う→切る→ちぎる→塗る→盛る]  行う 作業②[切る]  →盛る] 作業③[ちぎる]    →盛る] 作業④[盛る] 試食 試食し作業を振り返る 配時 1 2 3 4 5 6 本時 7 8 9 第1次 第2次 第3次 【2分割した一連の作業】 作業内容が分からない時は自分で作業行程表や調理器具を 触り、作業内容を確認しながらサラダを作ることができる 作業行程表や調理器具を触り、作業内容を確認しながら和え 物を作ることができる 作業行程表や調理器具を触り、作業内容を理解してサンド イッチを作ることができる きゅうりを厚切りに切る きゅうりを厚切りに切る きゅうりを厚切りに切る きゅうりを2~3㎜に切る パンの上に具材を盛る 作業②[絞る→和える 学 習 活 動 学習目標

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3 活動に移ることができなかったが、第5 時には点字作業行程表を一度も確認することな く、[洗う→切る→絞る→和える→盛る]の連続した一連の作業ができた。 作業技術面では、最初は切る際に確認を行わずにきゅうりを切っていたが、前時には 補助手の人差し指できゅうりの端の確認を行ってから指をずらして切ることができた。 和え物の1回目(第4時)はボウルの中で手先だけを小さく動かしたので食材と調味料 が混ざらなかったが、前時にはボウルの中で大きく手を動かして和えることができた。 また、初めは全ての皿に盛ることができず、空のまま残った皿が一つあったが、前時に は量は等分にならなかったものの、全ての皿に盛ることができた。 本時は、前回行った[洗う→切る→絞る→和える→盛る]の作業に、ソーセージを切る作 業を加えて一連の作業とし、始めから終わりまで自分でできるようにしたい。また、き ゅうり以外の材料を切らせることで、材料によって切る時に切り方や力の入れ方が異な ることを理解させたい。また、4つの皿に等分に盛り分けができるようにしたい。 展開①では、切る、盛る作業について指導を行う。本時は切る材料として、これまで のきゅうりだけでなくソーセージを加えることにした。他の材料を切ることで、切る材 料の大きさ、硬さなど、切り方に違いがあるだけでなく、力の入れ方も異なることを理 解させたいためである。ソーセージを切ることは初めてなので、きゅうりと同じ切り方 で、少し厚めに切ってもいいこととする。ソーセージを切る前にきゅうりを少し切らせ ることで、切り方を思い出させたい。また、4つの皿の量を等分に盛り分けることがで きるように横一列に皿を並べさせて、少なめの量を順番に盛る練習を前回に引き続き行 わせる。 展開②では、前時より1つ作業が増えるので、途中で作業内容を忘れてしまうことも 考えられる。作業が分からなくなった時には点字作業行程表を触って確認することを、 前もって伝えておく。また、自分で作業がしやすいように皿やボウルを並べ替えてもよ いが、それぞれの作業が終わったら必ず自分が分かる位置に戻すように事前に伝えるよ うにする。また、上手にできたり、一連の連続した作業ができたりした時は称賛し、生 徒が自信をもって次の作業に取り組んでいけるようにしたい。 まとめの際は、学習活動を振り返り、次時の学習活動につなげるようにする。 (3)本時の目標 ○ 点字作業行程表を触って1つ増えた作業内容を確認し、作業の始めから終わりまで一連 の作業ができる。 ○ きゅうりやソーセージを切る時、補助手の人差し指を使って5mm ずつ、等間隔でずら しながら切り揃えることができる。 (4) 学習指導過程 配時 学習活動・内容 指導上の留意点 導入 10 分 (2 分) 1 本時の作業内容を確認し、めあてを知 る。 教師 (1) 調理台につく。 生徒 ○事前にエプロン、三角巾をつけさ せ、使用する調理台で手洗いをさ せておく。

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4 (8分) (2) 始めの挨拶をする。 (3) 点字作業行程表を読む。 ① きゅうりを洗う。 ② きゅうりを切り、ボウルに入れる。 ③ ソーセージを切り、ボウルに入れ る。 ④ ワカメを絞り、ボウルに入れる。 ⑤ ボウルに合わせ酢を入れ、和える。 ⑥ 4つの皿に盛る。 (4) 作業内容についての質問に答える。 ○自分のスピードで大きい声で読ま せる。 ○生徒が一連の作業内容を覚えるこ とができたか確認するために、読 んだ内容を復唱させたり、具体的 な活動の言葉が出るように発問し たりする。 ○作業途中でも確認できるように、 点字作業行程表は濡れても良い素 材で作成する。 ○調理器具等は置き場所を決め、場 所を変更しない。 ○調理器具、食材の名前を確認しな がら、位置を覚えさせる。 展開① 25 分 2 作業の仕方を確認する。 (1) きゅうりを半分に切る。 ・展開②で使うきゅうりは皿に入れる。 ・半分のきゅうりを5mm ずつ切る。 ・補助手を5mmずつずらす。 ・補助手の人さし指を5mm ずつずら して切る。 ・切ったきゅうりを触る。 ・きゅうりをボウルに入れる。 (2) ソーセージを切る。 ・補助手の人さし指を5mm ずつずら して切る。 ・切ったソーセージを触る。 ・ソーセージをボウルに入れる。 ○手添えの指導と丁寧な説明を 行 う。 ○包丁は、親指は刃元に、人差し指 はみねに、他の3本の指でしっか りと握らせる。 ○皿に入れたきゅうりは展開②で切 ることを伝える。 ○きゅうりの端を確かめて切るよう に声掛けする。 ○少しずつずらしていくように声掛 けする。 ○包丁の真ん中で切るように、刃元 に親指、みねに人差し指を当てて 持たせる。 ○切る作業が終了したら、切ったき ゅうりを触らせ厚さがそろってい るか確認させる。 ○きゅうりと同じ切り方で切るよう に知らせる。 ○ソーセージの端を確かめて切るよ うに声掛けする。 ○切る作業が終了したら、切ったソ ーセージを触らせ厚さがそろって

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5 (3) 4人分に分ける。 ・4つの皿に少なめに盛る。 ・皿に盛った和え物を触る。 ・残った分を少ない皿から入れる。 いるか確認させる。 ○(1)(2)で切ったソーセージと きゅうりを盛る練習に使う。 ○4つの皿に少なめに盛らせ、残っ た分を再度盛らせる。 ○盛る作業がしやすいように皿を移 動させて盛らせる。 ○等分にすることを理解させる。 ○どの位ずつ入れたら良いか、一つ かみの量を把握させる。 ○盛った量を確認させる。 展開② 50 分 3 作業を自分で行う。 [洗う→切る→絞る→和える→盛る] (1) 点字作業行程表を読む。 (2) 洗う→切る→絞る→和える→盛るを 行う。 ① きゅうりを洗う。 ② きゅうりを切り、ボウルに入れる。 ③ ソーセージを切り、ボウルに入れる。 ④ ワカメを絞り、ボウルに入れる。 ⑤ ボウルに合わせ酢を入れ、和える。 ⑥ 4つの皿に盛る。 ○作業内容が分からなくなった時は、 点字作業行程表を触って確認する ように事前に伝えておく。 ○上手にできた作業について称賛す る。 ○作業の途中で生徒がボウルや皿を 並べ替えた場合には、作業後に元 の位置にもどさせ、次の作業が行 いやすいようにさせる。 10 分 4 試食、後片付けをする。 (1) 試食をする。 (2) 食器を洗い、汚れが取れているか食 器を触って確認する。 ○出来栄えを確認するため作った物 について話をしながら、試食をさ せる。 まとめ 5 分 5 本時の学習のまとめ、次時の確認をす る。 (1) 本時の活動についての質問に答え る。 (2) 次時の学習内容を聞く。 (3) 終わりの挨拶をする。 ○生徒が本時の学習を想起できるよ うに、行った活動を順に言わせ自 己評価させる。 ○生徒が達成感を味わえるように、 本時の学習で頑張ったことをほめ る。

参照

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