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円偏光変調X線回折法によるMnFe2O4 におけるスピン依存散乱検出に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)

円偏光変調X線回折法によるMnFe2O4 におけるスピ

ン依存散乱検出に関する研究

著者

森田 健士

(2)

0.0015 0.0010 0.0005 0.0000 -0.0005 R f 270 180 90 0 azimuth [deg.] MnFe2O4(111)

2008 年度 修士論文要旨

円偏光変調X線回折法による

MnFe

2

O

4

における

スピン依存散乱検出に関する研究

関西学院大学大学院理工学研究科

物理学専攻 寺内研究室 森田 健士

目的 スピントロニクスは電子の電荷自由度に加えスピン自由度も利用する新しいエレクトロ ニクスの分野である。X 線でこのスピンに依存する磁気散乱を測定することが出来れば、実 装中のデバイスの埋もれた界面における微小領域のスピン構造を電流や電場等をかけなが ら測定可能という強力な手段となりえる。このような背景において、スピンに依存する磁 気散乱をX線磁気回折により測定する手法の確立を目指している。 手法 強磁性体のX線全散乱強度は、純電荷散乱、電荷磁気干渉散乱、純磁気散乱の和として 表すことが出来る。このうち電荷磁気干渉散乱は入射X線の偏光を反転すると符号が反転 するため、差分をとることで電荷磁気干渉散乱を引き出すことが出来る。円偏光は直線偏 光X線を移相子に透過させて作り出す。しかしX線が角度にして 0.1 秒(1 秒=1/3600 度) 程度ずれるだけで偏光状態が崩れて測定は不可能となる問題が存在した。この問題に対し フィードバックシステムを開発し、X線入射角のずれによる効果を元の 3%以下に低減した。 結果 標準物質として強磁性体 MnFe2O4の(111)反射を用いてX線磁気回折実験を行ない、スピ ンに依存する散乱の検出を行った。磁場をかけてスピンを試料面内に傾け、散乱ベクトル を軸に試料を 360 度回転させて散乱ベクトル周りの電荷磁気干渉散乱を検出した。 これにより得られた散乱はスピンの向きに依存した強度を示すため、X線磁気散乱によ って説明できる。 結果、強磁性体 MnFe2O4のスピン依存 性を測定することに成功し、強磁性体 に対する本手法の有効性を確認した。 この円偏光変調法を用いたX線磁気回 折法により、中性子散乱では測定でき ない微小試料の測定を可能にし、変調 法を使うことで短時間の測定を可能と した。 今後は各指数(hkl) におけるスピン 構造因子を求めることでスピン構造解 MnFe2O4(111)反転比のアジマス角依存性

参照

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