幼児期 の食生活 に関す る研究 (
第 3報)
― 幼 稚 園 児 の 食 習 慣 に 関 す る 実 態 調 査 報 告 ― 掛 塚 芳 子 土 屋 ゆ か り 西 沢 知 子 宮 沢 文 子 宮 本 寿 子 湯 本 郁 美 は じ め に 幼児期は,知能 ・情緒 ・社会性などの精神発達 がめ ざましい時期であ り,身体発育 も乳児 期についで盛んな時期であるとされている。幼児 の身体発育値は,国民栄養調査か らみ る と 男女 とも (身長 ・体重 ともに)かな り著 しい伸びがみ られ る。 これ ら体位 の伸びは栄 養状態 の改善,養護方法の改善,公衆衛生活動の進展 な どに よる ところが大 きい と思われ る。 しか し, 日本児童福祉給食会給 食研究班の調査に よる と,年 中風邪をひいているとか寝つ きがわ るい,食欲がない,疲れやすい,皮膚につやがない,頭痛 ・腹痛 な どを よく起す など徴症状 を持つ幼児が増加 していることが報告 されている。 健康 な生活をす るためには,栄養 ・運動 ・休養の3つの要素 が互 いに調和を保 っているこ が必要である。子 どもは本来 よく遊び, よく食べ, よく眠 るのが健康であるが,成人 と異 な り幼児 の場合には,それ らを と りまく社会や家庭,保育所や幼稚園などの関係者が幼児 の健 全 な心身の育成には ど うすれば よいか充分 な理解 と指導が必要 と思われ る。 これ ら幼児の食生活全般に関す る研究 の一環 として,第1報においてほ保育園児の食生活 の実態 と う蝕(虫歯)の問題についてその実態調査結果を披菖 した。第2報においては,保育 所 の集団給食内容 (長野市 と東京都)について栄養学的分析を試み, その実態 と問題点を報 告 した。過去2回の調査結果か ら考察す る と,幼児において食事の摂取方法や与え方が不適 当な場合には,健康に及ぼす影響が大 きい ことが明確になった。 今回は,特に幼児期は基本的生活習慣 の形成期で もあることを考慮 し,幼児 の食習慣 と噂 好,食物摂取 の実態を把握す ることに よ り,正 しい食習慣 の確立 と栄養教育 (栄養指導)に 役立てたい と考えて本調査を行 った。 本調査は,将来幼児教育者を 目指す本学学生が,現場での実習を通 して幼児 と接 し,親祭 を行 った中か ら問題点を探求 し,卒業研究のテーマ として と り上げた ものである。 時間的制約 のある中で教師 と学生たちが討論を重ねて調査項 目を定め実施 したが, これ等 は継続研究であるため,本報ではその一部について報告す るO 方 法 幼稚園児を対象者 とし,次の ような要韻でア ンケー ト調査を行 った。 なお調査用紙 は,令 幼稚園長の了解を得て,各 クラス担当教師か ら各幼児に持参 させ帰宅後保護者に記入 していただいたO配布用紙枚数は記入用紙2枚 と依頼文lA枚である。
1
. 調査項 目 (1) 幼児の年令 ・性別 ・氏名 (2) 家族構成員の員数 と父親 ・母親の職業の有 ・無 (3) 普段の 日の起床時間 と就寝時間 (4)起床か ら朝食 までの時間 と朝食の食欲の有 ・無 と喫食状況 (5) 朝食 と夕食 の主食 としての食形態 と所用時間 (6)間食 (おやつ)の摂取状況 と内容 (7) 食物の好 き,嫌いの状況 と対処 の方法 (8) 食事についての問題点 (9) 保護者か らみた子 どもの特徴 ・気質 (10) 昼食についての意見 佃 3日間の食事内容について,朝食 ・夕食の献立内容 (昼食が弁当の場合は含む)。2.
調査期間 ・対象 昭和57年10月18日(月)・19日(火)・20日(水)の連続す る3日間を調査 日と定め, 10月16日 日(土)に配布 し, 10月21, 22日に回収を行 った。 対象は,長野県 内の北信地区の幼稚園 よ り実習 した ことのある園を選び, 3才∼ 6才 まで の幼児に実施 した。 その年令 ・性別分布は3才児57名 (男児27名,女児30名), 4才児180名 (男児85名,女児95名), 5才児243名 (男児139名,女児104名), 6才児187名 (男児89名, 女児98名)合計667名である。 (「朝丈実数) 結 果 お よび考 察1
.
対象児の家族構成 と父親 ・母親の職業の有 ・無とその内容について 対象児 の家族構成員数は表1の通 りである。全体的には4人家族が一番多 く34.3±7.17% を占め,昭和57年厚生行政調査の25%に比較 して高い率であ った。 なお6人以上 の家族が全 体 の37.4%と約1/3を占め,祖父母同居家族 も多 くみ られた。 (三 世代 世帯) 表1 家 族 構 成 (割合%)幼 児期の食生活に関する研究 37 父親 の職業 の内容 も,農業 が全体の2.1±1.63%, 自営業25.8±6.81%, サ ラ リーマ ン が 66.4±8.63%, その他5.6± 2.58%であ った。母親 は勤めていない と回答 した者 が全 体 の 66.5±6,53%であるが, 中には家庭で出来 る内職 を してい る とか, 自営業の手伝いや農業 の 手伝いな ども含 まれ ている。約 1/Bの母親 が常勤 またはパ ー トの型で勤 糾 こ出てい る ことがわ か った。
2
.
起床 時間 (刻) と就寝時間 (刺)について 起伏時間を6時 よ り30分間隔 に区分 して,年令 ・性別に分折 したのが表 2であ る。約43.3 ±5.37%の幼児 が午前7時 よ り7時30分 までの間に起床 し, その前後 の午前6時30- 7時 の 問,あるいは午 前7時30分∼ 8時の問 にそれぞれ23.1%,21.2%と全体 の約半数 の幼児 が起 床 している ことがわか った。 就寝時間については同様に午后8時∼10時以後 の就寝について30分間隔 に区分 し分析 した ものが表 3である。表で明 らかな よ うに全休 の42.9±10.01%の幼児 が午後9時∼ 9時30分 の問に就寝 し, この時間帯を中心に前後30分 く、、らいの間に約40%の幼児 が就寝 してい る。 し か し3才児 の男児に午後9時30分以後就寝す る割合 が多い。 また,全体では10時以後就寝す る幼児 が5.3±2.11%み られたが, これ らの幼児については,翌 日の朝食 の輿食状況 との関 係 を検討 した。 表2起 床
時 刻 令 (割合%)3
才 児 】 4 才児
∼ 5 才児
-
壁画男
6 ‥0
0
-
【 9.
1
6 :3
0
-7 :0
0
-7 :3
0
-8 :0
0
.
-
一
8 :3
0
-9 :0
0
.
・
-女 i男
表3就
寝
時
RL1 才 6 x 1 S.D 」 は 照 雄 ∴ . . ︻ 6 0 7 5 3 1 13
.
起床か ら朝食までの時間 ・朝食の食欲 ・喫食状況 と朝食の欠食理 由について 幼児 の起床か ら朝食 までの時間 の分析値は表4の通 りである。起床か ら身仕度を整え,汰 顔 な どに用す る生理的時間 として5-10分間は最低必要 と思われ るが,全体 の幼児 の約14% が起床 か ら5- 9分で朝食を摂取 している。表2の結果 よ り午前8時以後起床す る幼児につ いて分析 した ところ,45.2%の幼児 が起床 か ら5- 9分で朝食を喫食 していた。 朝食 の食欲については表5の よ うに,
「いつ も残 さず よく食べ る」が6才児 の男児 に高い値 を示 し,全体では25.0±13.69%と約 1/4であるO「ご く少量 でほ とん ど食べない」幼児 が全体 の約10%であ る。 しか し,表6で明 らかな よ うに 「毎 日欠食す る」幼児 は全体 の約 2% で 82.3±▲1.62%Cハ幼 児が毎 日きちん と朝食 を契食 してい る ことが わか った。 表4 起床から朝食までの時聞年
令
酬
3
才
児
謡
5
奪性
分
以
内
叫男
【
女
5
分
∼
9
分
1
0
分
∼
1
9
分
2
0
分
∼
2
9
分
3
0
分 以上3
.
2
1
2
.
9
2
2
.
6
25.8 35.54
.
0
2
4
.
0
2
4
.0
36.0 12.0 年令 食欲の有 ・無性別
いつも残さず,よく食べる 時々残すこともある ごく少量で,ほとんど食べ ない4
才
児
盲
1
.
2
千
言
9
.
4
2
2
.4
34.1 32.92
.
3
7
.
6
3
2
.
3
29.2 27.15
才児
表5 朝 食 の 食 欲 上_
そ 竺」.
_
型 表6 朝食の喫食状況と欠食の理由 喫食
状況 は別4
才 児訂
「 妄 5才 児 IgT
E l ∴ = 3.418.3 (割合%)幼児期の食生活に関する研究 39
4.
朝食 ・夕食 の喫食時の状況について 幼児 が家族 と一緒 に揃 って食事をす る度数の割合 を表 わす と表7の通 りで あ る。朝 食 で は,揃 って食べ ることが多いが全体の6
5
.
6±8
.
6
9
%
で, ときどき揃 って食べ る も加 え る と約8
7
%
の幼児 が家族 と一緒 に食事 を している。 また,朝食をいつ も別 に食べ てい る幼児 の起床 時間 との関係についてみ る と,全体では午前8時∼ 8時30分 に起床す る割合 が4
.
7
% に比較 し2
]
.
2
%
と高い値を示 してお り,起床時間が遅いために別に食べ なければな らない ことがわ か った。夕食 は朝食に比べ揃 って食べ る割合 が7
4
.
5±6
.
0
8%
と多 くなっている。 なお,朝 食 ・夕食に用 いる時間 も,朝食では2
0
分以上用す る割合 が,4
0
.
4
%
に比較 し夕食では7
4
%
と 夕食 に時間をかけている様子が うかがえる。 表7 朝食 ・夕食の喫食時の状況 令 l 3才 年 性 石打 i才
児
≒ 5才
嘉
・
_. ・■∴ ∴ 食 その他いつも別に食べる ∃ そろって食べることが多夕
l Ltlきどきそろって食べる いつも別に食べる その他 時 間6
才
児男
1
女 ∬ lS.D 表8 朝食 ・夕食に用する時間 (割合%) l5
才
児
】
6
才
児
∬ lS.D5
.
起 床か ら就 寝 まで の間 の間食 の喫食状 況 につ い て 起 妹 か ら朝食 まで の間 に間 食 をす る幼児 の割 合 は16.8%で, 朝 食後 か ら幼 稚 園に ゆ くまで の問 に 「とき どき食 べ る」 も含め る と21.3%の幼 児 が何か喫食 してい る。 また幼 稚 園か ら帰 宅 し, 夕食 まで の間 には98.9%の幼 児 が間
食を喫食 してい る こ とがわ か った。 保育所 で は保 育 「倒 しロが長 い ため この間 に おや つを与 えて い るが, 幼児 に とって この間 の喫食 率 の高 い佃 は 意 味 が あ る と思 われ る。 夕食後 か ら就 寝 まで の問 に は,巨 、つ も何 か食 べ る」が全 体 の12%で あ るが, いつ も朝 食を欠 食す る幼 児 で は,88.2%が 「いつ も何 か 食べ る」 と回答 して い る。 間食 の内容 をみ る と果 物プ罰が多 い が, 例を上 げ てみ る と ((l)りん ご, ぶ ど う, ク ッキ ー, おか き(せ んべ い), ホ ッ トケーキ (I))み か ん2ケ, リンゴチi, 梨最, 牛乳, か き もち5
ケ, フ ラ ンスパ ン2切 (C)パ ン, おや き, プ リン, せ んべ い, み か ん (d)おに ぎ り, 柿, さつ ま 表9 起床か ら就寝までの間の間食の喫食状況 (割合,oo/) 二二 J 7 1S・
D
男
】
女
;
.
・麿間射 書芸 買掛捕
ま ‡…禦
雷
矧
いつも
何か食べる
吉
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三
雲
ご
る
漂
:
≡-
≡ 1・
3
芦
5
,
0
ご
:
:
∴1
∴:
:
:
いつ も何か食べるi81.3186.7 ときどき食べる 何 も食べない 夕食後 いつ も何か食べるi 3.2 から就 寝まで の問 8 7 .6 :83.0 7 9 .7 15.7日 1.41
.
1
1
4
.6
8
4 .3 85.1 14.9 iToT id 言古 一 47・3;51・9 41.7:36.1 表10 食物の好き,嫌い (噂好) とその対処方法 (割合%) 、 _年令別 喫食状況 -、 性 別 3才I児
i 4:
「 才 児 ! 5- 才児
L 6才 児 j . 【- . l 5 2 3 7 8 2 L 3 4 5 9 4 7 756 r h J 2 1 6 2 2 388 611 5 41 757 5 21幼児期の食生活に関する研究 41 表11 食事 (食生活)で困っている点 (割合%) -1 年令
別
一十
三
_竺竺
困っている項盲 -二 性可 男 t 女 虫歯が多 くてかめない アレルギー体質がある 小食である 食事に時間がかかる 食べたがらない そ の他4才
児】5才児
女 l男 弓女
6才児
有1
.
盲
≡
.
'
3
3F2
6
:
;:≡
:
…
鳥…
】
3
2
:
三
三
3
1
.
7
∃
5
.
8
1
31,6h .52 い も, スナ ック菓 子,/リ ーナ (e)りん ご, アイス ク リーム, ジ ュース,みかん, お菓子 な ど, これ等ほほんの一例であるが, これ だけを喫食 していれば,食事にな って も食べたい と い う意欲がわかないの も当然の ことの様 に思われ る。嫌
いな食物に対す る方法 としてほ,
「言葉 がげをす る」が多 くみ らjtるC 次いで 「調理方法 を変 える」 とい う精極的な方法が とられてい ることがわか った。嫌 いな食 品 としてほ,野 菜 類 が どの年令層に も一番多 くみ られた。 (ね ぎ, ピーマ ン,人参,野菜一般 な ど) 食事の ことで困 っている点 としてほ,
「食事に時間 がかか る」,
「小食 であ る」が全 体の%を 占め,ついで 「食べたが らない」であるが, 中に虫歯 が 多 くて固い物はかめないが,牛乳 を 毎 日1
,
0
0
0
cc程飲 んでいるので よい とい う回答がみ られ たが,牛乳で幼 児の栄養 が充分 と考 えているのであろ うか。改めて母親に対す る栄養指導 の必要性を感 じた。 要 約 幼児期 の食生活に関す る研究 の一環 として,県内の幼稚園児6
6
7
名 の食習慣 に関す る実態 を調査 した結果を要約す る と次 の よ うであ る。 1. 幼児 の起床時間 は,午前7
時か ら7
時3
0
分 のFE馴こ4
3
.
3±5
.
3
7
%
が起 き, その前後3
0
分 の 範 囲でほ とん どの幼児 が起床 していることがわか った。 なお8時以後起床す る幼児は,朝食 までの時間が1
0
分 以内 とい う割合 が2
5
%
と多 く,家族 と揃 って食事をす る度数 も少ない こ と がわか った。就寝時問は,午後8
時か ら8
時3
0
分に4
2
.
9±1
0
.
0
1
%
と約半数近 い幼児 が 寝 る が就寝時間 が午後1
0
時以後 とい う幼児 が全体 の5
.
3±2
.
1
1
%
み られた02
.
起床か ら朝食 までの時間は,約5
9
%
の幼児 が2
0
分以上であ るが,起床か ら5
分以内で朝 食 を とる幼児が2
.
5±1
.
3
7
%
み られた。朝食 の食欲につ いては,
「いつ も残 さず よ く食べ る」 幼児 が全 体の2
5±1
3
.
6
9
%
であ ったが,就寝時間の遅 い3
才男児 の朝食 の食欲が少 ない こと, 就寝時問 が午後1
0時以後 になる幼児3
1
名 を分析 した結果 「毎 日きちん と食べ る」割合 が低 い (全体 が8
2
.
3
%
に対 し4
5
.
2
%)
ことな どか ら夜更 Lが翌 日の食欲に影響 を及 ぼ してい る こ と が明 らかである。3
・
朝食 ・夕食に家族 が揃 って喫食す る割合 は,前者6
5
.
6±8
.
6
9
,後者7
4
.
5±6
.
0
8
%
と夕食 に揃 って喫食す る割合 が多 く,父親 の職業 との関連を分析 した ところ,関連性は少 な く, 戟食 では,本人の起床時問 と関係が深 く朝寝坊 のため家族 の食事時間に間に合わ ないため と考 え られ る。
4
.
食事に用す る時間は,朝食で1
5
-2
0
分,夕食 で2
0
-2
5
分 の問に喫食す る割合 が高 く,夕 食 では3
0
分以上かけて喫食す る幼児の割合 が高 くな り,家族揃 ってゆ っ くりと食べ る様子が うかがわれ る。5
・
間食 は,幼稚園か ら帰宅 して, 夕食 までの間に全体 の8
5
.
1
±2
.
4
8
%
が決 まって喫食 して い る。決めていないが,「ときどき食べ る」とい う幼児 も含 め る と約9
9
%
の幼児が この間に間 食 を摂取 してい る。 夕食後 か ら就寝 までの問に63.9
%
の幼児 が,間食を摂取 してい るが,就寝時問が1
0
時以降 とい う幼児の8
0
.
6
%
は この間に間食を摂取 し,朝食 の欠食率が高い。 (全休 が1
7
.
9
%
に 対 し5
49
%)
この ことは,幼児の生活 リズムを乱 している原因の一つ と考 え られ る。間食 の量 と 時間については, 今後 の課題 としたい。 6. 幼児 の好む献立内容 としてほ, 年令に関係 な く, カ レー, スパ ゲ ッテ ィ,- ソバ - グ, 肉料理,魚料理, ラーメンな どであ り,農林水産省の調査報告 とまった く類似 してい る。 嫌 いな食品 としては, ピーマ ン,ね ぎな どの野菜類をあげてい る。
嫌いな食 品の対応 とし ては 「言葉 がげをす る」 が全体 の5
8
.
7±7
.
7
0
%
と半数以上を 占め,次いで 「調理方法を変え る」 とい う母親が3
3
.
4±6
.
3
0
%
であ る。 その他 「献立に入れ ない」 とか 「無理に 食 べ さ せ る」 とい う例 も少数み られ たが, ご く自然 な形で,いろいろな食 品に親 しませ ることが大切 だ と考 え られ る。 7. 食生活において困 ってい る問題は,「
食事に時間が掛 りす ぎる_は か 「小食である」 な ど が全休の1/3を 占めているO 次いで 「食べたが らない」 な ど食欲に関す る事柄が多 くみ られ, 「虫 歯が多 くてかめない」 とか 「ア レルギー体質 であ る」 な どの身体的問題 も少 数 み られ た 。 幼児の食 習慣 に関す る調査 報告は,資料 が少 な く調査項 目の決定 (問題点 の仮説) には大 変苦 慮 したが,第一 段階では以上の よ うな結果 と考察を得た。 また,長野県県庁 内青少年家 庭課では,県 内の保育所の園児 に対 して同様 な頃 日で調査 を行 っているので,それ等 の結果 とあわせ て食習慣の確立に役立 ててゆ きたい。 今 回の調査を行い強 く感 じた ことは,例 えば,起床時間 ・就寝時 間,夕食後の間食の摂取 な ど,食生活の指導以前 の問題 として,家庭 における生活習慣 の確立がなされ ていない幼児 に問題 があるとい う点 であ り, これ等は家庭教育 の欠如 に由来す るもの と思われ る。 幼児期 の成長には個人差 が大 きい とされ てい るが,幼児 の運動量 を含めた生活時間内容の 検討 と食物摂取量 (特に間食 の量 と時間 の設定) が問題 の よ うに思われ る。 幼児教育者 の立場か らほ,母親 (家庭)に対 して正 しい栄養教育 (指導) と生活指導の必 要 性を充分理解 していただ くこ と,幼児 に対 しては一般に,栄 養教育は食事時に集 中 してい るが,種 々な生活 の場 を通 して行われ ることを望む次第である。 それ らの指導方法や媒体は 各 自に よ り異 な って よい と思われ るが,幼児 の興味のある紙芝居 ・カル タ ・絵画 ・歌 ・粘土幼児期の食生活に関する研究 43 遊 びな どを通 して行 うの も一 つ の方法であ る と思 う。 この調査報告 を終 るに当 り,面倒 な調査 に もかかわ らず, ご協 力 くだ さ った保護 者 の皆様 に心 か ら感 謝 申上 げ る と共 に, 各幼稚園 の園長 先生を は じめ諸先生 方にお礼を 申上 げ ます。 参 考 文 献 1) 栄養 日本,家族の食生活意識 と行動調査,日本栄養士会,1982.P.45-47 2) 信濃毎 日新聞,厚生行政調査結果,信濃毎 日新聞社,1982.12 3) 第28回栄養改善学会講演集,日本栄養改善学会事務局,1981. 4) 29 〝 J/ 1982 5)藤沢良知,現代 ッ子の食 と健康,第一出版,1981. 6) 掛塚芳子,乳幼児期の食生活に関する研究,長野清泉論集,第10号,1977,P.9-27 7) J/ 〝 12号,1979,P.45-60 8) 武藤静子,小児栄養,相川書房,1981. 9) 山内愛,小児栄養実習書,建南社,1982.