枚方市教育委員会 グラフは、学習指導要領の領域等・評価の観点・問題形式ごとの枚方市(実線)・全国(点線)・大阪府(塗りつぶし)の各平均正答率を表しています。
〈国語A〉
設問ごとの結果については、本市の全体的な傾向として、全国の状況と同様です。文部科学省の分析で は、国語A(知識)の平均正答率は 72.9%で、主な課題として、 ・故事成語の意味や使い方を理解すること〔2一 55.8% 2二 49.9%〕 ・物語を創作する際、情景描写の効果を捉えること〔3 58.7%〕 ・物語の登場人物の相互関係を捉えること〔5 65.3%〕 を挙げていますが、本市でも、故事成語の設問は、〔2一 45.1% 2二 43.0%〕と、全国の平均正答率と 比較すると大きく下回り、また、情景描写の効果を捉えるの設問は、〔3 57.5%〕、物語の登場人物の設 問は、〔5 64.0%〕と、全国と同様の課題が見られます。 【設問の概要】 2一・二 故事成語の使い方として適切なものを選択する(五十歩百歩・百聞は一見にしかず) 3 情景描写を正しく理解し、適切なものを選択する 5 物語の一部に入る適切な人物の名前を書く〈国語B〉
設問ごとの結果については、本市の全体的な傾向として、全国の状況と同様です。文部科学省の分析で は、国語B(知識)の平均正答率は 55.5%で、主な課題として、 ・目的に応じて、話し合いの観点を整理すること、質問の意図を捉えること、立場を明確にして、質問 や意見を述べること〔1一 65.2% 1二 60.2% 1三 28.3%〕 ・詩の解釈における着眼点の違いを捉えること〔3二 48.5%〕 を挙げていますが、本市でも、話し合いの観点を整理すること、質問の意図を捉えること、質問や意見を 述べることの設問は、〔1一 66.2% 1二 57.7% 1三 24.3%〕、詩の解釈の設問は、〔3二 43.3%〕 と、正答率が低く、全国と同様の課題が見られます。 【設問の概要】 1一 司会④の発言の内容をまとめて書く 1二 林さん⑤の質問の狙いとして適切なものを選択する 1三 大野さん②の発言に対し、手書きの立場から質問か意見を書く 3二 【詩2】に対する山田さんの解釈として適切なものを選択する〈成果と課題〉
全国と同様に、仮定の表現を用いて適切な文に書き直すことは、良好な結果であったものの、物語を創 作する際に、情景描写の効果を捉えることや、立場や根拠を明確にした上で質問や意見を述べることに課 題が見られます。登場人物の心情などについて、直接的に描写されているものだけでなく、暗示的に表現 されているものも捉えることができるよう指導したり、立場や意図を捉えながら話し合いの観点を設定で きるように指導したりすることが必要です。また、故事成語の意味や使い方を正しく理解することができ るよう、実生活の中で意図的に活用する機会を設けるなどして、計画的に指導することが必要です。小学校
国 語
平
平
平 成
成
成 2
2
2 6
6
6 年
年
年 度
度
度 全
全
全 国
国
国 学
学
学 力
力
力 ・
・
・ 学
学
学 習
習
習 状
状
状 況
況
況 調
調
調 査
査
査
-
-
- 教
教
教 科
科
科 に
に
に 関
関
関 す
す
す る
る
る 調
調
調 査
査
査 よ
よ
よ り
り
り -
-
-
〈算数A〉
設問ごとの結果については、本市の全体的な傾向として、全国の状況と同様です。文部科学省の分析で は、算数A(知識)の平均正答率は78.1%で、主な課題として、 ・割合が1より小さい場合でも、比較量の求め方が(基準量)×(割合)になることを理解しているこ と〔2(2) 54.1%〕 ・作図に用いられている図形の約束や性質を理解すること〔6 52.0%〕 を挙げています。本市でも、比較量の求め方の設問は、〔2(2) 55.0%〕、図形の約束や性質の設問は、〔6 46.8%〕と正答率が低く、全国と同様の課題が見られます。 【設問の概要】 2(2) 示された図を基に、赤いテープの長さが白いテープの長さ(80cm)の 1.2 倍に当たるときの赤いテープの長さを 求める式を選ぶ 6 コンパスを使った平行四辺形のかき方について、用いられている平行四辺形の特徴を選ぶ〈算数B〉
設問ごとの結果については、本市の全体的な傾向として、全国の状況と同様です。文部科学省の分析で は、算数B(知識)の平均正答率は58.2%で、主な課題として、 ・全体と部分の関係を示すために用いるグラフを選択すること〔2(3) 61.5%〕 ・示された情報を基に、条件に合う時間を求めること、10 人分の量を基に 40 人分の量を相対的に捉え、 その関係を表している図を選択すること、示された情報を基に必要な量と残りの量の大小を判断し、 その理由を記述すること〔3(1) 38.6% 3(2) 56.7% 3(3) 30.6%〕 ・繰り返されるリズムの規則性(周期)を見いだし、それを基に小節数を求めること〔4(1) 62.2%〕 ・示された条件を基に、残った平面に4つの長方形を敷き詰めること〔5(1) 65.7%〕 を挙げていますが、本市でも、用いるグラフを選択する設問が、〔2(3) 65.7%〕、小節数を求める設問は、 〔4(1) 61.7%〕、平面に4つの長方形を敷き詰めるの設問は、〔5(1) 66.3%〕となり、また、条件に合 う時間を求めること、関係を表している図を選択すること、必要な量と残りの量の大小を判断し、その理 由を記述することの設問は、〔3(1) 39.7% 3(2) 58.0% 3(3) 30.1%〕と正答率が低く、全国と同様 の課題が見られます。 【設問の概要】 2(3) 6・7月の水の使用量が、1年間の水の使用量の 1/4 より多いことを説明するために用いる適当なグラフを選ぶ 3(1) 昨年の昼食時間を見直したときに、今年は準備の時間を何分間にすればよいかを書く 3(2) 40 人分のご飯を分けるとき、10 人分の目安を正しく表している図を全て選ぶ 3(3) 示された分け方でスープを分けたとき、残りの 30 人にスープを分けることができるかどうかを選び、そのわけを 書く 4(1) ㋐のリズムを3回目に演奏するのは何小節目かを書く 5(1) 畳の敷き方の約束を基に、残り4枚の長方形の板を置いた図をかく〈成果と課題〉
A問題・B問題ともに、全国と比較して正答率が高くなりましたが、A問題における減法と乗法の混合 した整数の計算の設問に課題があり、基礎・基本のさらなる定着が求められます。また、全国と同様に、 作図に用いられている図形の約束や性質を理解することに課題があることから、作図の指導において、用 いる道具の操作と、その意味とを関連付けて理解することが、図形の約束や性質についての理解を深める 上で大切です。また,図形の作図においては、かき方の指導に重点が置かれることが多いため、作図を通 して図形の理解を深めることを意識して指導することが必要です。小学校
算 数
〈国語A〉
設問ごとの結果については、本市の全体的な傾向として、全国の状況と同様です。文部科学省の分析で は、国語A(知識)の平均正答率は 79.4%で、主な課題として、 ・目的に沿って話し合い、互いの発言を検討すること〔6一 54.3%〕 ・文脈に即して漢字を正しく書くこと〔8-1 57.6% 8-2 59.5%〕 ・語句の意味を理解し、文脈の中で適切に使うこと〔8三ア 59.2%〕 を挙げていますが、本市でも、目的に沿って話し合い、互いの発言を検討するの設問は、〔6一 51.5%〕、 文脈に即して漢字を正しくの設問は、〔8-1 53.7% 8-2 57.7%〕、語句の意味を理解し、文脈の中 で適切に使う設問は、〔8三ア 55.6%〕と正答率が低く、全国と同様の課題が見られます。 【設問の概要】 6一 二人の発言を聞いて、意見の相違点を整理する 8-1 漢字を書く(地域の人をショウタイする) 8-2 漢字を書く(円のハンケイを求める) 8三ア 適切な語句を選択する(よい結果を早く出したいときは、急がば回れといわれるように、かえって慎重に議論を 進めるべきだ)〈国語B〉
設問ごとの結果については、本市の全体的な傾向として、全国の状況と同様です。文部科学省の分析で は、国語B(知識)の平均正答率は 51.0%で、主な課題として、 ・文章の構成や表現の仕方などについて、根拠を明確にして自分の考えを書くこと〔1三 48.2%〕 ・複数の資料を比較して読み、要旨を捉えること〔2一 31.4%〕 ・資料から適切な情報を得て、伝えたい事実や事柄が明確に伝わるように書くこと〔2三 28.4%〕 ・落語に表れているものの見方や考え方について、根拠を明確にして自分の考えを書く〔3三 46.5%〕 を挙げていますが、本市でも、文章の構成や表現の仕方の設問が、〔1三 40.8%〕、要旨を捉えるの設問 は、〔2一 30.0%〕、伝えたい事実や事柄が明確に伝わるように書くの設問は、〔2三 24.6%〕、根拠を明 確にして自分の考えを書くの設問が、〔3三 41.1%〕と正答率が低く、全国と同様の課題が見られます。 【設問の概要】 1三 ノートを基に、標語から伝わってくる〈メッセージ〉と〈表現の工夫とその効果〉を書く 2一 本とインターネットの内容を比較したときの説明として適切なものを選択する 2三 水の中に浸すと、切手をきれいにはがすことができる理由を書く 3三 落語の演じ方を選択し、なぜそのように演じるのかを、本文を根拠に殿さまの気持ちを想像して書く〈成果と課題〉
全国と同様に、登場人物の心情や行動に注意して読み、内容を理解することは、良好な結果であったも のの、複数の資料を比較して読み、要旨を捉える設問や、資料から適切な情報を得て、伝えたい事実や事 柄が明確に伝わるように書く設問に課題が見られます。資料を読んで要旨を捉えたり、必要な情報を正確 に読み取ったりする力を身に付けるために、目的に沿って資料の内容を整理したり、自分の言葉で言い換 えたりした際に、それらの内容が、使用した資料の内容を適切に取り上げているかどうかを確認するよう に指導することが必要です。中学校
国 語
〈数学A〉
設問ごとの結果については、本市の全体的な傾向として、全国の状況と同様です。文部科学省の分析で は、数学A(知識)の平均正答率は 67.4%で、主な課題として、 ・数量の大小関係を不等式に表すこと〔2(1) 45.2%〕 ・図形の回転移動について、移動前と移動後の2つの図形の辺や角の対応を読み取ること〔4(3) 42.5%〕 ・関数の意味を理解すること、グラフと表を関連付けて反比例を理解すること、一次関数の変化の割合 を理解すること〔9 35.8% 10(4) 45.7% 11(1) 47.3%〕 ・度数分布表から相対度数を求めること〔13(1) 42.7%〕 を挙げていますが、本市でも、数量の大小関係の設問が、〔2(1) 41.0%〕、図形の辺や角の対応を読み取 ることの設問が、〔4(3) 42.0%〕、関数の意味を理解すること、反比例を理解すること、一次関数の変化 の割合を理解するの設問は、それぞれ、〔9 35.2% 10(4) 45.2% 11(1) 44.5%〕、度数分布表から相 対度数を求める設問は、〔13(1) 40.5%〕と、全国と同様の課題が見られます。 【設問の概要】 2(1) 「プールの水の深さは 120cm 以下である」という数量の関係を表した不等式を書く 4(3) 与えられた角が回転移動した後の角を選ぶ 9 与えられた表を基に、宅配サービスの重量と料金の関係を、「…は…の関数である」という形で表現する 10(4) 反比例のグラフから表を選ぶ 11(1) 変化の割合が2である一次関数の関係を表した表を選ぶ 13(1) 生徒 60 人の通学時間の分布を表した度数分布表から、ある階級の相対度数を求める〈数学B〉
設問ごとの結果については、本市の全体的な傾向として、全国の状況と同様です。文部科学省の分析で は、数学B(知識)の平均正答率は 59.8%で、主な課題として、 ・予想された事柄が成り立たないことを判断し、その事柄が成り立たない理由を説明することができる 〔2(3) 44.2%〕 ・証明の過程で見出した事柄や証明された事柄を基に、発展的に考えること〔4(2) 23.3%〕 ・不確定な事象の起こりやすさの傾向を捉え、判断の理由を説明すること〔5(2) 32.1%〕 ・グラフの特徴を事象に即して解釈し、結果を改善して問題を解決する方法を説明すること〔6(3) 29.9%〕 を挙げていますが、本市でも、理由を説明する設問が、〔2(3) 46.7%〕、証明の過程の設問が、〔4(2) 24.7%〕、判断の理由を説明するの設問は、〔5(2) 28.7%〕、問題を解決する方法を説明するの設問は、 〔6(3) 30.2%〕と正答率が低く、全国と同様の課題が見られます。 【設問の概要】 2(3) 2つの偶数の商についての正しい記述を選び、その理由を説明する 4(2) ∠BAC=110°、BD=ADのとき、∠DAEの大きさを求める 5(2) 1点と2点のとりやすさについての正しい記述を選び、その理由を確率を用いて説明する 6(3) 兄の出発時間を変えないとき、兄の進む様子を表すグラフの両端の2点を求め、そのグラフから兄の速さを求め る方法を説明する〈成果と課題〉
全国と同様に、指数を含む文字式に数を代入して式の値を求めることや、数量を文字式で表したりする こと、式変形と移項の対応については、良好な結果でしたが、関数の意味を理解し、関数関係を見いだし たり、関数を判断したりすることや、不確定な事象の起こりやすさを判断し、その理由を説明することに 課題が見られます。具体的な数を当てはめて2つの数量関係が関数であるかを確かめる活動や、表、式、 グラフを相互に関連付け、式やグラフの形から関数を判断する活動を重視することが大切です。また、説 明すべき事柄とその根拠の両方を示し、確率を用いて的確に説明する活動を充実することが必要です。中学校
数 学
今回の学力調査から、全国・大阪府の平均正答率を上回っているのは、小学校の算数A・Bでした。小学 校の国語A及び中学校の国語A・B、数学A・Bにおいては、大阪府の平均正答率を上回る、または、ほぼ 一致していましたが、全国の平均正答率を下回っていました。小学校の国語Bは、全国・大阪府の平均正答 率を下回っていました。 小学校算数においては、少人数指導や習熟度別指導による個に応じたきめ細かな指導による成果とみられ る結果となった一方で、小中学校国語、中学校数学については、全国の平均正答率と比較して課題がありま した。 また、これまで課題としてきた次の内容について、依然として課題が見られました。 ・小学校国語:「立場や根拠を明確にして話し合うことについて、発言をする際に一定の立場に立ってはい るが、根拠を明確にした上で発言をすること」 ・小学校算数:「図を観察して数量の関係を理解したり、数量の関係を表現している図を解釈したりするこ と」 「数量の大小を比較する際に、根拠となる事柄を過不足なく示し、判断の理由を説明するこ と」 ・中学校国語:「文章や資料から必要な情報を取り出し、伝えたい事柄や根拠を明確にして自分の考えを書 くことについて、説明する際に、文章や資料から必要な情報を取り出してはいるが、それら を用いて伝えたい内容を適切に説明すること」 ・中学校数学:「記述式問題は、特に確率を用いた理由の説明、グラフを用いた方法の説明をすること」 「図形の性質を証明することについて、着目すべき図形を指摘することは良好であるが方針 を立て、証明を書くこと」 質問紙調査において、発言や活動の時間を確保して授業を進めたり、学級やグループで話し合う活動を行 ったりした学校、また、話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり広げたりすることができたと思うと 回答した子どもたちの方が、全ての教科で平均正答率が高い傾向が見られており、国語を中心として、教科 横断的に言語活動の充実を図ることが必要です。 また、各学校においては、設問ごとの課題について、その原因は何なのかを改めて検証し、授業研究を伴 う校内研修や公開授業を通して、指導法や授業の改善を行っていくことが必要です。 本市では、これまで、全小中学校への「自学自習力支援システム」の導入とこのシステムを活用した「放 課後自習教室」の実施、ICT 関連教育機器の充実、少人数指導の充実、枚方市小中連携事業の取組、今年度 より、学校図書館教育充実事業の取組など、子どもたちの学力向上に取り組んできました。引き続き、これ らの取組を充実させ、子どもたちの学力向上につなげていきます。 特に、枚方市小中連携事業については、小中学校の教職員が一緒になって義務教育9年間を見据えた指導 方法の交流を深めながら、各中学校区が定めた教科・領域についての小中連携カリキュラムの策定と指導方 法の確立・ 実践に向け、研究に取り組んでいるところです。引き続き、取組を推進していくことで、より 子どもたちが「わかる・できる」と実感できる授業を行っていきます。 教育委員会におきましては、求められる学力を育む授業をつくるために、各学校の要望に応じて、指導主 事等が授業づくり・授業改善に関する学校支援のための訪問を行い、学校の組織力や教員の指導力の向上を 図ってまいります。 各学校におきましては、全国学力・学習状況調査の分析結果から、これまでの取組の成果と課題を検証す るとともに、市の方針、小中連携の視点も踏まえた改善プランを作成し、より具体的な取組を進めて、子ど もたちの学力向上を図ってまいります。