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Title
Influence of eccentric cyclic loading on implant
components : Comparison between external joint
system and internal joint system
Author(s)
坂本, 圭
Journal
歯科学報, 118(2): 152-153
URL
http://hdl.handle.net/10130/4518
Right
152 歯科学報 Vol.118,No.2(2018) さか もと けい 氏 名(本 籍)
坂
本
圭
(埼玉県) 学 位 の 種 類 博 士(歯 学) 学 位 記 番 号 第 2133 号(甲第1338号) 学 位 授 与 の 日 付 平成28年3月31日 学 位 授 与 の 要 件 学位規則第4条第1項該当学 位 論 文 題 目 Influence of eccentric cyclic loading on implant components : Comparison between external joint system and internal joint system
掲 載 雑 誌 名 DentalMaterialsJournal 第35巻 6号 929-937頁 2016年 doi: 10.4012/dmj.2016 -055 論 文 審 査 委 員 (主査) 山下秀一郎教授 (副査) 佐藤 亨教授 矢島 安朝教授 河田 英司教授 本間 慎也講師 論 文 内 容 の 要 旨 1.研 究 目 的 現在,インプラント治療は欠損補綴の有効な治療法の一つであるが,インプラント生存率の向上に伴い長期 経過症例が増加し,様々な偶発症が生じている。これらのうち機械的偶発症には,主に前装材料の破折・チッ ピング,上部構造の脱離,スクリューの緩み・破折等があり,このうちスクリューの緩みは補綴学的偶発症の 中で約10%であると報告されている。また,スクリューの緩みに影響を及ぼす因子の一つに咬合による外力が 挙げられ,咬合時に生じる偏心荷重はスクリューの緩みに影響を及ぼすとされてきた。しかし,偏心荷重が加 わる状況を想定した過去の報告がいくつか存在するが,偏心荷重によってスクリューが緩みやすいとの一定し た見解が得られていない。そこで本研究は,偏心荷重下での繰り返し荷重試験後にスクリューの緩みとインプ ラントコンポーネントの観察を行うことで偏心荷重がインプラントコンポーネントに及ぼす影響を検討するこ とを目的とした。 2.研 究 方 法 使用したインプラントシステムは,直径4.4mm,長さ12mm のエクスターナルジョイント型インプラント とインターナルジョイント型インプラントである。上部構造として,インプラント中心部から0mm,4mm, 8mm の位置に荷重を負荷できるようにした試験用治具を作製し,アバットメントに工業用スクリューで固定 した。アバットメントスクリューをデジタルトルクメーターを用いてメーカー推奨値で締結した後,ISO14801 に準じた繰り返し荷重試験を各条件3回ずつ行った。荷重条件は,最大荷重を100N と300N の2種類に設定 し,100万回,2Hz とした。試験後の除去トルク値を計測しスクリューの緩みとして評価した。除去トルク値 の計測結果は二元配置分散分析の後に Tukey 検定を行った(α=0.05)。また,試験後に SEM 観察を行った。 そして,インターナルジョイントでは試験後マイクロフォーカスX線透視/CT システム(μCT)にて撮影後画 像解析を行った。 3.研究成績および結論 両システムともすべての条件下で除去トルク値は低下した。エクスターナルジョイントでは荷重位置の変化 と荷重量の増加に伴い除去トルク値は低下傾向を示し,インプラント体,アバットメントの回転防止装置の変 ― 68 ―
153 歯科学報 Vol.118,No.2(2018) 形は荷重位置の変化と荷重量の増加に伴い大きくなった。インターナルジョイントでは荷重位置の変化と荷重 量が増加したにもかかわらず除去トルク値は同程度の低下を示し,インプラント体,アバットメントの回転防 止装置の変形は荷重位置の変化と荷重量の増加に伴い大きくなった。 μCT の画像解析の結果,回転防止装置 での変形が確認された。 以上より,偏心荷重がインプラントコンポーネントに及ぼす影響をエクスターナルジョイント,インターナ ルジョイントで評価を行った結果,エクスターナルジョイントでは除去トルク値を計測することで偏心荷重に よる影響を評価できる可能性が示唆された。しかし,インターナルジョイントでは,コンポーネントの変形や 破折が起こってしまうことから除去トルク値の計測だけでは偏心荷重による影響を評価することが困難である ことが示唆された。 論 文 審 査 の 要 旨 本研究の目的は,偏心荷重下での繰り返し荷重試験後に,スクリューの緩みとインプラントコンポーネント の観察を行うことで,偏心荷重がインプラントコンポーネントに及ぼす影響を検討することである。使用イン プラントシステムはエクスターナルジョイント型とインターナルジョイント型を用いた。偏心荷重を負荷でき る試験用治具を作製し,ISO14801に準じた繰り返し荷重試験を行い,試験後の除去トルク値とインプラント コンポーネントの観察を行った。その結果,エクスターナルジョイントでは除去トルク値を計測することで偏 心荷重による影響を評価できる可能性が示唆され,インターナルジョイントではコンポーネントの変形や破折 が起こってしまうことから,除去トルク値の計測だけでは偏心荷重による影響を評価することが困難であるこ とが示唆された。 本審査委員会では,1)今回の研究はどのような臨床的状況を想定して行われたものか 2)今回荷重位置 をインプラント中心から0mm,4mm,8mm に設定した理由について 3)インターナルジョイントのみ マイクロフォーカスX線透視/CT システム(μCT)の評価が行われていることについて,などについて質問が あった。これらの質問に対する回答として,1)今回の研究では,臼歯部単独歯欠損においてインプラントの 埋入位置がずれた場合に偏心荷重が発生することを想定した。2)これまでの研究では4mm までの偏心荷重 について報告されているが,それ以上の偏心荷重について報告されたものはないため,今回最大限起こりうる 埋入位置のズレとして8mm を設定した。3)エクスターナルジョイントについても μCT の評価を行った が,試験後大きな変形がみられなかったため省略した形とし,インターナルジョイントについては,大きな変 形がみられたため1例を結果として示した,との回答があった。また,タイトルを含めた英語表記,英文の表 現,図の表記について修正すべき点が指摘され,訂正が行われた。 本研究で得られた結果は,今後の歯科医学の進歩,発展に寄与するところ大であり,学位授与に値するもの と判定した。 ― 69 ―