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日本南極観測隊によって採集されたセロリス科Serolidaeの等脚類(甲殻網,等脚目,有扇亜目)の4種類について

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(1)Sci.. Repts,. YohohaTna. Natl・. Uniu・,. I,. Sec・. 38, pp・. No・. 1121・. October,. 1991・. 日本南極観測隊によって採集されたセロリス科 serolidaeの等脚類(甲殻綱,等脚目,有扇亜目) の4種類について 蒲. On. Some. Serolid. Collected. by. 生. Isopod. from. 男*. (Flabellifera). Crustaceans. Japanese. the. Expedition. 重. Antarctic. Research. Antarctic. Sea. the By. Sigeo (Received, Abstract.. rolidae) from. were. Eleven. specimens by the collected. the Antarctic. Sea. during. GAM6. May. 10,. 1991). Flabellifera, Se(Crustacea, Isopoda, of serolids (才ARE) Japanese Antarctic Research Expedition 1973-85.. Examination. Serolis polita ih the finding of four known species, EIGHTS, pFEFFER, S. (Ceratoserolis) trilobitoides are VANHOFFEN, Some brief notes and illustrations. of the materials PFEFFER, S.. and given. has. resulted. pagenstecheri S. (C. ) meridionalis for the species.. はじめに. 日本南極観測隊(才ARE)によって1973年-1985年までの間に採集され,国立極 地研究所に保存されていた甲殻綱,等脚目,有扇亜目のセロリス科(Crustacea, Isopoda,. Flabellifera,. Serolidae)に属する11匹の標本を調べる機会を得た。標本. はすベて70%エチルアルコール漬けで保存されていた。研究の結果,これらはすベ て既知の種であり,次の4種, s. (ceratoserolis) trilobitoides 定された。産地はSouth. SerolispolitaPFEFFER,. EIGHTおよびS.. S. pagenstecheri. (C.). meridionalis. VANHOFFENに同 Bank(S.. Georgia島と昭和基地に近いGunners. meridionalisのみ)産であった。今後の参考のために, 単な記載または記述を加えておいた。. PFEFFER,. (C.). 4種類の図とそれぞれに簡. セロリス科は,当初セロリスSerolis属のみを含みDoNA 240 横浜市保土谷区常盤台156,横浜国立大学教育学部生物学教室 Faculty Yokohama (Department of Biology, of Education, 156, Hodogaya-ku, Yokohama 240, Japan). Tokiwadai. (1853)により創設され. *. National. Universlty'.

(2) 2. 生. 蒲. た。この属の模式種typespeciesは,. 東. Captain. 男. CooKの2回目の航海の折に,アルゼ. ンチンのパタゴニアの海岸でSirJosephBANKSにより採集された標本に基づくSerolis (FABRICIUS, 1775)である。この種は最初Oniscus FABRICIUS paradoxa paradoxa とされていたが,後に同じこの種をLEACH. (1818)が独立の属を設けSerolisfabricii. として記載したときの属名に変更されたのである(BEDDARD, S.. 1884による)0. Patagonia沿岸からFalkland沖附近の浅海に分布し. paradoxaは体長約28mm,. ている。. セロリスは初めこの珍奇な一見三葉虫を思わせる外形から化石の三葉虫類との間 の類縁を示唆した学者も当時あったという。セロリス科には現在,南極海域から 45種程(BRANDT, 1988),全体で60を超える種類が記載され,おもに南極海とその 周辺の海域(例えば,. MoREIRA,. HuRLEY,. 1971による南米南ブラジル沖の種類,. 1961による南オーストラリア,ニュージーランド沖のS.. broTnleya7WSuHMの分布. と生態の研究など)の深海底から知られている。 しかし,北半球からは,僅かに5種類が知られているに過ぎない,そのうち北太 平洋からはただ1種S.. 1877がカリフォルニア沖(体長. carinataLocKINGTON,. S. uamaeMENZIES,. 5mm,水深13155m)から記録されており,残りは大西洋から,. (KussAKIN,. 1962がバーミューダ諸島附近(体長4.3-6mm,水深834-5024m S.. 1979)),. MENZIESet. Tngrayi. S.. 40mm,水深33-40m), (体長9. FRANKENBERG, TnenZieT・i HESSLER,. GEORGE,. (1933) により4亜属,. セロリス属はNoRDENSTAM. 1986がノース・カロライナ. などから知られているに過ぎない。. mm,水深3840-3975m). SHEPPARD. rolisとHeteroserolisに分けられたが,. (外に擬問種2種-S.. 1970がブラジル寄りの赤道下附近. agassizi. mm,水深83411493m)とS.. 沖(体長3. 1966が北米のジョージア沖(体長. serrei LuccASとS.. plana. Serolis,. Spinoserolis,. HoTnOSe-. (1933)は当時知られていた37種 DANA)につき類別を試みたもの. のNoRDENSTAMの4亜属に相当するものの他にもう1グループを考えながらも亜 BRANDT 属の名を付けることをしなかった。現在では, (1988)が南極海産のもの について,. Serolisの他に,. Actiserolis.. SpiTWSerOlis. などの新属を立て, あった2種C.. trilobitoidesとC.. るGlabroserolis. (G.. Acanthoserolis.. NoRDENSTAM.. Cristaserolis.. Leptoserolis. 1933も属とし,今回の標本中に. CALS. meridionalisなどを含むCeratoserolis MENZIES 1977の諸属に分けることを提唱している。これらの他にも, (1962)によ. PooR. specialis. (1985)のBasserolis. :ケ-ブタウン南西沖,体長3.3mm,水深4885m), (B. kiTnblae:南オ-ストラリア,バス海峡,体長約2-. 2.5mm,水深115-124m)他など新属・新種の記載が行われている。 セロリス類は砂泥底や軟泥底上に,あるいはその底質中に体を埋めて生活してお り,おもに嬉過摂食者filterfeederと考えられているが,オキアミ,小エビの死骸 や多毛類を食べるのが観察され肉食性carnivorousであるともいう(BRANDT, 1988).. (1979, 1982)は種の生成spesiationとプレート・テクトニクスと LuxMORE 分布について, (1982a, b)は脱皮・成長と繁殖について,同じく LuxMORE よるC.. CALS. (1982c)はS.. politaの生態と行動について,またWAGELE. trilobidesの繁殖と発生についての研究などがある。. (1987)に.

(3) 3. 南極産セロリス類(甲殻術,等勝目)の4種. (1989)は有扇亜目を廃棄し,これをコップムシ亜目Sphaeromatidea. WÅGELE WÅGELE,. 1814に分け,セロリス科はコッ. 1989とタイノエ亜目CymotoidaLEACE,. プムシ亜目にいれている。また,タイノエ亜目にはいわゆるタイノエ類は勿論,こ の他に今までそれぞれ独立の亜目とされていたグナチア類Gnathiideaはこの亜日 中のブナチア科GnathiidaeLEACH, 1814とされ,寄生性のヤドリムシ類Epicaridea 1815として取扱われて収められている。. もヤドリムシ科BopiridaeLA円NESQUE,. 今回の報告では,従来通りの有扇亜目を用いることにした。また,例えば, rolls MENZIES,. 1962やBasserolisPooR,. 格をそなえていると思われるが,. Glabrose. 1985などは明らかに独立の属としての風 CeraloserolisCALS,. 1977はここでは亜属とし,. これ以外の亜属は区別して置かないこととした。以上のことかも判る様に,種々 の提案と論議が多くなされ,盛んにセロリス科,セロリス属の細分化が行われる傾 向にあり,解釈のむづかしい現状にある。. 有扇亜目. Suborder. Flabellifera Serolidae. セロリス科Family. SARS, DANA,. 1882 1853. 科の標徴:体ははぼ卵円形をしており,背腹に著しく扇平。第1胸節rirst thoracic又はperaeonal. segmentは頭部に融合し頑胸部cephalothoraxをつくる。第 2胸節も背面中央部分で頑胸部に融合。第8胸節は退化し,その背板tergumは消. 失,胸板sternumのみがわづかに残り,第7歩脚seventh を着ける。第2. peraeopod又はpereiopod thoracic. -第4,時に第5自由胸節free. segment又はperaeonal. somiteには,背板と体側に張り出している底節板coxal plateとの境界を示す背面 縫合線dorsalsutureが認められる。第1歩脚および雄の第2歩脚は亜鉄subchela を形成し,把握的。第1. segment又はpleonal somiteは自由 -第3腹節abdominal に関節しており,そのうちの最後の2節は側板pleuronを有する。第4腹節以後は 尾節telsonに融合して,大きな腹尾節pleotelsonをっくる。第1 -3腹肢は小型. で,通常の形態を示すが,第4, 5腹肢は著しく大きく,蓋板状operculiformを呈 する。尾肢urpodは小形で,腹尾節の側面に関節している。. セロリス属 模式種. Serolisparadoxa. Serolis. Genus. (FABRICIUS,. LEACH,. 1818. 1775).. 属の標徴:体は著しく′扇平,体を丸く曲げ球状になるかは不明。底節板は体の両 側線に拡張している。大顎mandibleには可動片1acinia. mobilisと1棟をもつ。顎. ビン. 脚maxillipedの嶺palpは3節(稀に2-4節)より成る。第2歩脚は雌雄二型を 示し,雄では亜欽となり把握的。第1. -3腹肢は長い柄節peduncleと楕円状の内肢 endopodと外肢exopodを有する。尾肢は二枝型biramousである。 1.. SerolispolitaPFEFFER,. 1887. (Figs.. 1 -. 3).

(4) 生. 蒲. Fig・1・. Serolis 17.8. about. PFEFFER・. polita mm,. width. 14.5. Female. 垂. 男. mm,. with well dorsal view.. developed. length. marsuplum,. 81, pl・ 2, figs・ 3, 4, pl・ 4, fig・ 4 ; RICHARDSON・ 1931, 1921, p・ 231・ pl・ 7, fig・ 6 ; MoNOD, 1906, p, 7 ; 1911, p・ 369 ; TATTERSAL, 5,f・ ど,6・ b・8,c・ figs・ 1, e, 2, c, 3, a, 1933, p・ 63, p. 26;NoRDENSTAM' 1967 1947・ 32 300 STEPHENSEN, p・ ; KussAKIN 15, ; SHEPPARD'1933, p・ ; 1887,. serolispolitaPFEFFER,. p・. ・. a-g. (1968),. 調査標本:. p.. 1♀. 14-02-007-7; southGeorgia. 242. ; BRANDY,. 1988,. p.. 15. (inkey),. p・. 40, 41・. (よく発達した育房をもっ,体長12皿m,体幅10ミリ) 2♂未成熟(体長10mm,体幅10mm). I.. 91, figs・. (KingEdwardCov.. South)水深15m,. No・A-. ,. No.A14-021007-8-91. 1973年,. 1月-2月,. 採葉者:星合孝男氏(国立極地研・教授)。トロールで採集。 棲. 徴:今まで知られている最大の個体は,雌で体長19mm. 1988),. (BRANDT,. 1933)0. (NoRDENSTAM, ,雄で16mm 背面よりみて,体は幅広の卵円形状,体幅は雄でやや広目で円形に近い形とな. 育房をもっ雌で17.8mm. (今回の資料中より). る。体の背面中央部はやや隆起して,はぼ全長を縦走する中央隆起線を形成する○ 眼は腎臓形を呈し,黒色色素を含む。眼の前方には,両眼の間隔より狭い,横走す る1隆起線があり,その後縁は後方に突出している。両眼の内側に接し,それぞれ.

(5) 南極産セロT)ス類(甲殻網,等脚目)の4種. C. B. プ. 1ヒ.. E. D. r亡.. A. ,A. G. F. ゼ. /. ∈ r= ド+. C-ど. \. BI A.B. さこ 〟 P. H. 城. #. L. K. 、.  ̄ ̄.  ̄ー■- ̄■ ̄ー・-・・.._. /≡ M. ∫ N. 0 Ⅰ. Fig.2.. 。ナ斗. Serolis PFEFFER. Female developed A : antenpolita marsuplum. with well E : maxilla, G: C : mandibles, B : antenna, D : maxillule, F : maxilliped, nule, Ⅰ first peraeopod, H : second : fifth peraeopod, ∫ : seventh peraeopod, peraeopod, : first P : uropod. K-0 (K) to fifth (0) pleopods,.

(6) 蒲. 生. 重. 男. il. 輔. J. B. ㌔. r. ーー-こ. C. ,);i・i 、ヽ-一→rごー_. /. ・Fd. G. F. r'. \. Ⅰ. ∫. け. H. E LJ'l. E. D Fig.3. A. Serolis :. dorsal. seventh. view,. (E). PFRFFER.. polita B. :. peraeopods,. Juvenile. first peraeopod, F-∫ : first. a-Eel,. length 10 mm, male, about C : second D-E peraeopod, to fifth (∫) pleopods. (F). width :. sixth. 独立のやゝ大きい1個の卵形状の突起がある。これら両突起間には,浅い溝で仕切 られ,後方に膨出した低い隆起がある。 第3一第5胸節はほぼ等長,互に似た形状を示し,背板と底節板との墳は縫合線 によって明瞭に分たれている。第6と7節はやや短かい。第8胸節の背板は消滅し. lOmm.. (D). and.

(7) 7. 南極産セロリス類(甲殻網,等脚目)の4種. ており,第7胸節と第1腹節の背板は中央部分で融合していない。第7胸節の底節 坂の後方へ張り出た先端は,第2腹節側板の張り出し部分の基部を僅かに超える程 度の所に達しているに過ぎない。第1腹節には側板はない。第3腹節の側板は第2 腹節の側板より長く,その先端は尾肢と腹尾節との関節する位置にまで達してい る。第1-第3腹節は自由に関節し,第4-第6腹節は尾節に融合し,大きな腹尾 節をつくっている。 腹尾節ははぼ五角形状,幅広く,その後縁末端に向け細まり,先端は裁断され, 浅く陥没している。両後側線は平滑,やや厚目の嫁取りがある。背面中央には円盤 状の隆起にはじまる顕著な中央縦走隆起線があり,後縁末端の陥没部の中心に達し ている。中央縦走隆起線の両側部には,. 2対の三角状の隆起線があり,後方のもの. は前方のものより大きく,それぞれの頂角上に後方に向う小林がある。 尾肢の柄節は細長い三角形状を呈し,外側縁に数本の羽状毛を生ずる。外肢は内 肢よりも短かく,共に可成り長目の楕円状,それらの両側縁は平滑で,一様に短い 羽状毛を生じている。 成雄では,第2歩脚は亜欽を形成し,把握的。第2腹肢内肢に交接器が生じ,成 熟と共にさの長さを増し,発達する。 附. 記:本種は次のS.. pagenstecheriに一見よく似ているが,本種では,眼前の 隆起が完全に2葉に分かれていること,両眼内側部に接する円形突起が小さいこ と,第7胸節と第1腹節の背板が融合していないこと,および,腹尾節背面上の突 S.. 起や隆起線などの形態,配列などが相違していることなどで,. ら明瞭に区別できる。 分 布: Coast of I.. Booth-Wanddel. 2.. ;. 1933 Weddell. TATTERSAL,. 1921. MoNOD,. ;. 1988). 1921,. text-figs.. SEEPPARD,. 1933,. (Figs.. 1887 1887,. SerolispagenstecheriPFEFFER,. 1,. 1911), ;. 1947),. STEPEENSEN, South. I,. Georgia. NoRDENSTAM,. 1933. 15-700m.. .水深:. SerolispagenstecheriPFEFFER,. 5,. 1931. ;. FALKLAND北方沖およびPatagonia沖(NoRDENSTAM,. (BRANDT,. 3;TATTERSAL,. 1906. (RICHARDSON,. ls.. Sandwich. ;現著者), Sea. (RICEARDSON,. Land. ・,. SHEPPARD,. 1933),. South. ,. 1887. (PFEFFER,. Graham. pagenstecheriか. p.. 231 b,. 73,. p.. ;MoNOD, 5, e, 6,. a,. c,. p.. 343;BRANDT,. pl.2,. 1931, c,. 1988,. 7, p.. p.. 4-5) figs.. 1,. 2, pl.4,. 26;NoRDENSTAM,. 8, b, c-ど, 19 (inkey),. figs. 1933,. 10, p.. e,. 95,. 21,. 1p.. 8. a-d; 42-. figs.. 43. S.. p.. 調査標本:. uar.. 1♂. albida. NoRDENSTAM,. 1933,. (体長29mm,体幅29mm). な育房をもっ,体長19.4mm,体幅17mm) 体幅12mm;体長19Tnm,体幅16mm. P.. ,. ,. No.. 88.. No.A14-02-007-1; 14-02-007-2;. ;体長19mm,体幅17mm) South,水深15m I.(KingEdwardCov. 年,採集者:屋台孝男氏(国立極地研・教授)。トロールで採集。. 3-5,. SouthGeorgia. 1 辛 3 辛 ,. No. ;. (未発達. (体長15mm,. A14-02-007-. 1月-. 2月,. 1973.

(8) 生. 蒲. 重. 男. C. A. トニJ. rr'「\. rI. ヽ` I. :ゝ、. +?. -ノP-'ー\. /メ \---㌔. /`ー「. /. rー、. ./. ミさ\. /・′ /. ㌣二 r. /. /. 「. 「. /. `> ∈ 巳. リ ー L/. し∩. I:. U. H. /-∫/. (. E. /.  ̄ー\. i.  ̄p∼ ̄ ̄ ̄∼.-・-. ---\. ≡!。S=. i-I ,i \.>くナ. ′ノニ\. 戻ミ;≡. ※妄. G Fig.4.. Serolis. about length. 標. PFEFFER.. pagenstecheri. 19.4mm, about. width 29mm,. 17mm. width. 29mm.. :. with. dorsal D-G. :. view, first. rudimentary B : second. (D). to. fifth. oostegites, peraeopod.. (G). length Male,. pleopods.. 徴:今までに知られている最大の個体として,雄で体長46mm(NoRDENSTAM,. 1933),別の雄で体長37皿,体幅34mm 32皿m. Female A. D. (SHEPPARD,. 長21.8mm. (SHEPPARD,. 1933). ,雌で体長38皿m,体幅. 1933),発達中の育房をもつ雌で体長32.5mmと抱卵中の雌で体. (NoRDENSTAM,. 1933)などが知られている。.

(9) 南極産セロリス類(甲殻網,等脚目)の4種. 、ヽ 1ーt.. C. rt.. D. ーユ+盟+一. C-冗. Eヽ. G 紳 Ii. /ノ. A. q;. ち. Ⅰ. ∫. 芸!B 千. ∼. 、虫. F 堤. A F-K. Fig・5・. Serolis. process. of. PFEFFER・. pagenstecheri D. mandible, H : setae. peraeopod, fifth peraeopods. (J). on ,. a. Male・. :. maxillule, lower margin :. A E of. : :. B. antennule, F. maxilla, first peraeopod,. :. :. antenna,. C. :. maxilliped, L-∫ = second. incissor G. :. first. (Ⅰ)to. left uropod・. 体は幅広の卵形状。頭部の前面は幅広く,中央先端に短かい額角rostrumが明瞭 にみえる。額角後方には横走する強い竜骨状の隆起線があり,そこから前側縁と眼 前部の方向へ隆起線が走っている。この横走する強い竜骨状隆起線の後方とその間 には,もう一つ別の短かい隆起線があり,これは中央部で明らかに2葉に分たれて いる。眼は細長い腎臓形を呈し,黒色色素をもつ。両眼の間は著しく膨張し,. 3つ.

(10) 生. 蒲. 10. 垂. 男. の突起を形成している。このうちの2つは両眼の内側に接し,大きな球状の突起と なり,これら両突起の間には狭く,後方に高いもう一つの突起があり,その後部先 端はやや尖り前方に向っている。頭部に融合した第2胸節は,眼の長さの半ば程の 所から,両側縁に向う隆起線があり,側縁近くで後方に向いながら消失している。 これは第2胸節と頭部との境界を示すものである。 第3-第7胸節の底節板はよく発達しており,各底節板の前縁のやや後方をこれ に平行に走る短かい槙溝がみとめられる。第3一第5胸節ははぼ等長,これらの節 の背板と底節板との境は縫合線により明瞭である。各節の背板の後縁中央部は著し く隆起し,小型の棟状突起をつくり,後方の節のものほど大きさを増している。第 6,第7胸節は短かく,これら2節を合せた長さは第5胸節のそれにほぼ等しい。 第7胸節は第1腹節と背面中央部で互に融合している。第7胸節の底節板は著しく 後方に伸び,その先端は第2,第3腹節の側板の先端をはるかに越え,さらに腹尾 節と尾肢関節部の位置を僅かに越えている。自由に関節する第1一第3腹節の背坂 後縁中央には,それぞれ後方に向う小林状突起をそなえている。第2腹節の側板先 端は第3腹節のそれよりも僅かに後方に伸び尾肢節との関節部に達している。 腹尾節ははぼ角の丸い五角形状,その後側線は平滑,末端に向い狭められ,末端 は裁断され,裁断面は幾分後方へ丸味を帯びた凸部をっくる。その両側角にそれぞ れ板柾状小突起をそなえ,中央部の末端近くに1小歯がある。腹尾節の背面基部中 央には三角形状の隆起があり,その先端は後方に向う1鈍歯に終り,これより後方 に向け弱い隆起が続き,末端近くに向う。その両側面には2対の狭い三角形状の隆 起があり,それぞれの後端は後方に向う1鈍歯を形成する。 尾肢の末端は腹尾節の後縁に達せず,柄部は短かい三角形状,外肢のはぼ2/3の 長さを占める。共に細長の楕円形状,先端は丸く,両側縁は平滑で羽状毛またわ短 かい細毛を生じている。 附 S.. 記:本種と同様に第7胸節と第1腹節が背部中央で融合しているものには,. minuta. S.. BEDDARD,. SHEPPARD,. nototropis. S.. 1884,. S.. 1933. backeri. CHILTON,. (-Leptoserolis. 1917,. S.. HALE,. yongei. (SHEPPARD). nototropis. 1933, BRANDY,. SHEPPARD,. 1933などがあるが,これらの種類とは,頑胸部,自由胸 部,腹尾部,底節坂,側板などの形態によって区別できる。一般的形態は一見よく orbiculata. 似ているが,次の種類では第6, S. elongata. BEDDARD,. BEDDARD,. 1884,. S. platygaster. 分 1933 970m.. 布: ;. 1884, ouruieri. SHEPPARD,. South.. SHEPPARD,. S.. 7胸節と第1腹節が背面で融合している: longtcandata. RICfIARDSON,. BEDI)ARD, 1906,. S.. 1884, asper. S.. australis. SHEPPARD,. 1933,. 1933などである。. Georgia 1933. S.. I.(PFEFFER,. ;現著者),. 1887. SouthOrkney. ; TATTERSAL,. I.(BRANDY,. 1921. ;. NoRDENSTAM,. 1988) ;水深:. 10-.

(11) 11. 南極産セロリス類(甲殻網,等脚目)の4種. Subgenus. ケラ卜セロリス亜属 Serolis. 模式種:. CALS,. Ceratoserolis. (Ceratoserolis) trilobitoides. 1977. 1833. EIGHT,. 亜属の標徴:体はほぼ楕円形状,両眼の間の表皮上にこの亜属に特有な彫刻があ る。第1-第4胸節の背板と底節板とは縫合線によって明瞭な境界により分けられ ている。頭胸部と各胸節の背板には背棟などをそなえない。各胸節の底節板の末端 は強く後方に向け突出している。第2,第3腹節の側板は長く後方へ伸び,それら の末端は,第7胸節の底節板の末端にほとんど達しているか,またはこれを越えて いる。腹尾節の後端中央は後方へ向け鋭く尖り,棟状突起をっくる。腹尾節の両後 側縁は鋸歯状,背面には中央を縦走する顕著な隆起線があり,後端中央の頼状突起 に連なる。背面に数個の棟を生ずる。中央隆起線の両側部にも鋭い棟数個を生じて いる。. 尾肢の柄節ははぼ三角形状,その外肢は内肢より僅かに短かく,側縁に顕著な鋸 歯を有する。 付. (1977)により,模式種および標徴等に関する記載. 記:本亜属は初めCALS. (1986)はこれを受け容. なしで新属として創設を宣言されたもので,後にWÅGELE. EIGHTSとみなし,標徴の追記などを付. れる考えを示し,模式種をS.. trilobitoides. け加えている。後にBRANDT. (1988) はこれを追認すると共に,南極産の種類を細. 分し,多くの新属を提唱すると共に,. Ceratoserolisにつき,再記載と種の構成など. に若干の考察を加えている。しかし, ち,亜属として取扱い処理しておく (WAGELE, (s.. ことにした。本亜属に属されるとされる種 EIGHTS, trilobitoides 1988)として,従来のS.. ; BRANDY,. 1986. ここでは,上記の事実を一応認識しながら. 1833を含む). corunutaEIGHTS,. S.. ,. VANH6FFEN,. 3.. (Ceratoserolis) trilobit,oides EIGHTS,. Serolis. 1914があげられる。. EIGHTS,. serolistrilobitoides figs・. 1-8. 127,. S.. figs.. zoiphila. p.. fighs.. 1,. Brongniarta. oo6,. 1♀. SouthGeorgia. p.. STECEOW,. a,. 1921,. p.. 21,. p.. fig.. 1977,. 13,. b,. c;. 13,. figs.. 1,. 1931,. ; NIEDERSTRAZ,. pl.. 3,. FIGS・ 1933,. .SEEPPARD, KussAKIN,. STUDER,. cornuta. 233,. 1876・. 1-7;. 地,水深,採集年月日等不明。. 1♂. 1910,. p.. 59,. fig・. 23,. pl. 4,. 5・. a. ;. a;HALE,. 1937,. p・. 2;WÅGELE,. 1986,. p.. p.. 1967(1968), p・. 321,. 222.. p.. 1844, 324,. 7;BEDDARD・. p・. pl.. 14,. fig.. 1844, 6, text-. 243.. p.. 75・. (育房をもつ,体長52.8mm,体幅45.6mm) I.,. p・. 17(inkey).. p.. 221. 1933・. 7, texトfig.. p.. 1-6. FIGS.. ; HoDGSON,. ; NoRDENSTAM,. 14,. pl. 243.. 1988,. 1879,. c,. 38. (Figs.7-6). 1833. 2pls.. 53,. p.. CALS,. ; BRANDY. 1-12. p・. 326,. trilobitoides,. corutaSTUDER, 49, pl. 1, p.. 調査標本:. 321,. KussAKIN,1967(1968),. Ceratoserolis. S.. 1833,. 1926,. ; MoNOD,. SHEPPARD,1933, 23 ;. 1967,とS.. pastemakiKussAKIN,. meridionalis. 1833. (体長59mm,体幅50mm). ,. ,. No.. A14-02-. No.A14-02-016,産.

(12) 12. 蒲. 生. 垂. 男. B. A. … \. ′. ∼. 串. :Y. ㍗ [,'\ V. 懲 \. C. ヽ. rヒ.. E. 1ヒ.. \. D 冊. 5. C-G. F. Fig.6.. A. SeT・eOlis. marSuplum'. 45.6mm. Cmandibles, uropod.. mm. A:. 琶. G. -ーーサ. (Ceratoserolis) 1eng・th. about. dorsal. view,. D. :. maxilliped,. tilobitoides 52.8mm. B. :. EIGHTS.. (exclusive. anterior portion E : first peraeopod,. Female or of. with. well. developed. caudal spine), width dorsal cephalothorax, F : second peraeopod,. about view, G: left.

(13) 南極産セロリス類(甲殻網,等細目)の4種. 13. A B. 卜へノ. %. メ I.. lノ. I/ √≠. ←--d一ー-ー--、ー. r. 1ヒ.. l ̄ 、、〝ノ. \. \. 7tkJ㌔ V; ” ㍗. 詔 20. E. mm. 礼. G′I1. E 1\-. E. 二席 ∈. c-E. F. し∩. l ̄∩. 5I. /1/. H. Fig.7.. Serolis. length dorsal. about. EIGHT. type (Ceratoserolis) trilobitoides COrnuta OVigerous 50.8mm. 54.9mm (exclusive of caudal about spine), width B. view,. processes. peraeopod,. of. :. anterior. mandibles, H. :. second. portion D. :. of. maxillule,. peraeopod.. cephalothorax, E : maxilla,. dorsal F. :. :. view, maxilliped,. C. :. female, A. :. incissor G. :. first.

(14) 14. 蒲. cornuta型:. 1 早. No.A14-02-015,. 50.8mm). 101m,採葉者:M. Net. (抱卵,卵数105個, South TAKAHASHI. 生. 重. 男. 3-3.5×2. Georgia. I.,. mmの大きさ,体長54.9mm,体幅 61oOO′w,水深102-. 62o24′s,. (水産資虎開発センター). ,. 1月27日,. 1982年;. no.040により採集。. 標. 徴:体長は雌雄共に78mm. (WAGELE,. 1986),抱卵している雌で80数mm. (WÅGELE,. 1987のFig.6から)に達する。 体は幅広い卵円形を呈する。頭部前縁は隆起線により縁取られ,その中央部には. 短かく小型の額角がある。前縁は額角の両側で少し凹み,第1,. 2触角柄節を関節. させている。両眼の間の直ぐ前面には後方へ向けて著しく突出する長方形状の突起 があり,その後縁は中央部分でわずかに凹み,二葉となっている。両眼の間は幅広 く隆起しており,眠から深い溝により隔てられる。その隆起の後方の部分は,中央 部とそれを両側より挟む左右の葉状部とに分かれている。中央部は両側の葉状部よ りも後方に向け幾分突出しており,菱形あるいは楕円状ともみえる形をっくり,そ の中央部には暗色の1小額粒を有する。葉状部後縁は,平滑で丸味を帯びているも の(いわゆるtrilobitoides型:. Fig.6)と,後嫁が小林状の数個の小葉に分かれて. いるもの,小林をっけているもの(cornuta型:Fig.. 7)とがみられ,これらの間. に種々の移行と変化型がみられる。眼本体は腎臓形の隆起の外側に沿って,やゝ細 長く,黒色色素を含んでいる。眼の内側の外皮上には小額粒状の小突起を種々の程 度に有するもの,有しないものとがみられる。 第3一第5胸節は後方のもの程幾分長く,それぞれの背板と底節板とは縫合線に かま. よって明瞭に分たれている。胸節の各底節板はよく発達し,外側後方へ突出し,鎌 状を呈する。第7胸節の底節板は後方へ著しく仲良し,その先端は腹尾節の尾肢柄 節との関節部位にまで,更にこれを遥かに越えて腹尾節末端と尾肢の関節部との中 間の位置にまで達しているものなど,個体により変化がみられる。 第2,第3腹節の側板は後方に伸長し,第7胸節底節板の先端とはぼ同水準に達 しているもの,達していないもの,また腹尾節の尾肢との関節部をわずかに越える 程度のものなど個体により様々である。第2腹節の側板は第3腹節の側板よりもわ づかに長いか,またはほぼ同水準に達する。底節板と側板の外側縁には小鋸歯列を 有する。腹面よりみると,第1-第3腹節の腹板sternumの中央には,それぞれ中 央棟が1つづっあり,後方の節のもの程大きく,雌では雄よりも-層顕著に発達し ている。. 腹尾節はやや幅広い五角形状を呈する。最大幅は尾肢の関節部分を結ぶ線にあり, これより後半部は,この線を底辺とする二等辺三角形状,その頂点に短かい尾部頼 状突起があり,両側縁に1-3小頼を有する個体もある。腹尾節後部の両後側縁に はやや細かい鋸歯列を生じている。腹尾節中央には縦走する隆起線があり,尾部棟 状突起に終り,背面には後方に向う数本-10本程度の僻歯を有する。中央隆起線の 始部には,半円形状の隆起があり,後方に向う2頼がある。この半円形状隆起より 尾肢の関節部へ向け斜行する細い隆起線があり,尾肢の関節部の直ぐ後方にある1 鋭棟に終る。 尾肢柄節の後端内側角は鋭く,稀状突起をっくる。内外肢は幅狭く,長方形状,.

(15) 南極産セロリス類(甲殻網,等細目)の4種. 15. それらの外側縁に鋸歯を有し,鋸歯間にそれぞれ1短剛毛を生じている。内側縁の 末端近くにも同様な鋸歯と剛毛があり,末端は鋭く尖る。内肢よりもわづかに長 い。. 付. 記: trilobitoidesとcornutaとは,. 記載されて以来,. (1884),. BEDDARD. (1873)により新たにcornutaが. STUDER SHEPPARD. (1933)等により,両種間の相違点. について種々論ぜられ,非常に近い種類であることも指摘されており,同定上の混. (. ノー. A. ク=三. ♂/. ∈ ∈. B. Ln. B-G. a. (. 「. 〔. 汁 ′ ∫. 訴. I I I l 1 1. !J. /. C. 巧. D. 沢. 1 1 1 1 1. E 氏. 1 1 ∫. ⊂). ヽ. \ヽ. I/ //. ∩. /. ∫. / /. I. /. ttJ. / l′. 〟 I. ∫ 1 I. I I ∫. / /. ∫ /. / / /. V. G Fig・8・. Serolis. VANHOFFEN. Ovigerous (Ceratoserolis) meridionalis 26.7+Ⅹ (exclusive of caudal spine, width mm), B-F : first (B) to firth (F) pleopods, G : left. 66.7mm about A : dorsal view,. view).. E. F. female, about uropod. length 51.8mm.. (ventral.

(16) 蒲. 16. 乱もあり,例えば,. HALE. 生. 垂. 男. (1937)はtrilobitoidesの記載の際に,. E. £. 普. (1873)やSHEPPARD. STUDER. Seaおよび附近海域産の数100にも及ぶ標本と,. 随. (1986)はWeddel. WAGELE. がcornutaとしたものを同種異名synonymeにしている。. (1884). BEDDARD. (1933). ”. D. ーーート. ㌔. 電. 1t.. rヒ.. 。ヰ. C. \. ノ. G rヒ. \ヽ. / ㌔. A. Ⅰ. ∫ K. E E ⊂) rJ. ち ご亀/; +.1.tl. A.B.. /. 甘-K. ,.ll. ('i. E E Ln. ” C.G. S erolis (CertoseT・Olis) meridionalis B : antenna, C : left mandible, nnule, F G : maxilliped, : maxillule, maxilla,. Fig.9.. pod,. J. :. fifth peraeopod,. K. :. seventh. VANfIOFFEN.. Ovigerous. D. processes. :. H. incissor :. first peraeopod,. peraeopod.. female.. A. :. ante-. E of mandibles. Ⅰ: second peraeo-. :.

(17) 17. 南極産セロリス頬(甲殻綱,等脚目)の4種. などが研究した標本なども調べ直し,再検討した結果,別種とされていた両種間に は種々の程度の移行型があり,多形polymorphismを示す同一種内の変異であるこ とを明らかにし,先にEIGHTS (1833)により記載されたtrilobitoidesに,これより 後に記載されたcornutaが同種異名として吸収されるべきものであることを明らか Serolis類は行動が比較的に不活発で,広範囲にわたり移動せず, 繁殖力も低いことなど,地理的なあるいは,異なる海域での塩分濃度や水温の差な にした。そして,. どによる水界地理学的な障害barrierなどにより,地域的な品種raceを生じ,地域 的な変異集団がみられるという。今回の標本はわづか雌2と雄1個体で,採集され た所もSouthGeorgia. I.であったが,いうなれば,典型的なtrilobitoides型(Fig.. 6)とcomuta型(Fig.. 7)が同一産地に同居していることもあり得ることを示し. たものと思われる。 分. 布:南極海および附近海域(亜南極帯)に広い分布をもち,水深20m-1145m. (wÅGELE,. 4.. 1986)から知られている。. (Ceratoserolis) meridionalis. Serolis. 1914,. SerolismeridionalisVANHOFFEN, ll,. pl. p.. fig.. 319;HALE,. ,. p.. Tneridionalis. 1 早. p.. 518,. 1914. FFEN, FIG.. 23,. fig.. 1952,. 7;. (BRUCE,. 1908),. 35;KssAKIN,. p.. BRANDT,. 1988,. Stn.. 7(JARE-27),. 1908,. x,. p.. 1933,. ;SHEPPARD, 1967 (1968)p. 243・ p.. (抱卵中,体長66.7mm一尾部の棟状突起26.7+Ⅹ. No.B27-A14-7,. (Fig. 8-9). 51 ; BRUCE,. (本種の写真のみ,種名と産地の他,記載なし) 1937,. ceratoserolis. 調査標本: 体幅51.8mm). 33. VANH(∋. 67o30.3′s,. 17. (in key).. mmを含まず, 32o59.2′E,. GunnersBank,水深955m, 2月19日, 1985年。 棲 徴:今までに知られている最大の個体は,成雌で繁殖期にあり,この種の模 (尾部棟状突起は破損,失われており,この部分の長さは10-. 式標本の体長80mm. 15mmに達していたと思われる). (尾部の突起は完全) 破損,失われている) ある。. ;抱卵せる雌で体長58mm,体幅35mm ,体幅55mm (尾部の突起は (以上VANHOFFEF, 1914) ;成雌・体長80mm 1952). ,体幅57皿(HALE,. ,などで本属では最大の種類で. 体ははぼ長楕円形,頭部の前縁は竜骨隆起線で縁取られ,第1,. 2触角の基部の. 関節する部分が著しく内側にくぼんでいる。額角は短かく小さい。頭部の両前側角 には,幾分三角形ともみえる丸く,大きい突起がある。これらの突起の直ぐ後方に は,両後側角より内側前方に向う細長の腎臓形突起がある。この突起の外縁に沿う て細長の眼があり,アルコール漬け標本では黒色色素を含んでいる様に見えるが, 1915 HALE (HuNTER, (1937)によれば,この眼は生時"Golden yellow” ofBrizzard''ii,. pl.. facing,. p.. 294,. fig.. :. "Home. 7より)一黄金色をしていたという。. この様な色の眼は漸深海帯Bathyalzoneに棲む甲殻類にみられる。両眼を載せる 腎臓形突起の内側には,この突起の前側面に接する様に1対の後方へ向う純い小林 状突起がある。眼の間の残りの後半部は高まり,. 3部分に分かれる,これらのう. ち,中央部を挟む2側部の後縁は鋸歯状を呈する。中央部の後縁は平滑,やや丸味.

(18) 18. 蒲. 生. 重. 男. を帯びる。 かま. 底節板は体両側へ張り出し,後方へ強く曲がり,鎌状を呈する。第3一第5胸節 は背板と底節板は縫合線により明瞭に分たれる。第7胸節の底節板は後方に長く伸 長し,その先端は腹尾節末端の位置よりさらに後方に達している。第2と第3腹節 の側板ははぼ等長,それの先端は尾肢柄節と腹尾節との関節している位置に達する か,あるいは僅かに届かない。底節板と側板の外縁は平滑。 腹尾節本体(尾部頼状突起を除く)は最大幅より僅かに長い。最大幅は尾肢柄節 の関節部を結ぶ線にみられる。この部分より未部は後方に狭まり,最大幅を底辺 に,その2/3弱の高さをもつ二等辺三角形をっくる。その両側縁には粗い鋸歯列 杏,また頂点には長く後方に伸びる細い尾部棟状突起に連なる。中央を縦走する顕 著な隆起線は背面に鋸歯状棟を生じ,腹尾節前縁近くより尾部琳状突起の末端にま 8,Gでは先端近くで破損,その末部は失われてい で達する(今回の標本Fig. る)。尾部頼状突起の背面と両側縁に鋸歯を生じている。中央縦走隆起線のはじま る前端部隆起上と,その外側の尾肢柄節関節部の直ぐ前方には,それぞれ後方に向 う1対の小林がある。尾肢柄節との関節基部より中央隆起線前端部の隆起へ向けて 斜行する細い隆起線がある。 尾肢は比較的小さい。柄節末端の側角は後方へ向き強く突出している。外肢は内 肢より少し長く,内肢両側縁は平滑,外肢内側縁は弱い鋸歯状となっている。 付. 記:本種はCeratoserolis亜属の特徴としてWAGELE. (1986)が追記載した特. 質を最もよく,また極端に顕著に表わされていると思われる。長い尾部棟状突 起,眼との間の表皮の隆起と彫刻,底節坂および第2,. 3腹節の側板などであり, (C.) trilobitoidesとの明瞭な識別点でもある.今回の標本は昭和 基地に近いGunnersBankからはじめての記録であり,採集された深度も今までで これらは前記S.. 最も浅い955mであった。 分 布: CoastsLand沖(BRUCE, 著者), 1914. ;. Prince HALE,. (現著者). Edward. 1937). -2759m. 1908. ;. Coast沖(KussAI(IN, Sabrina. Coast沖とPrydz (SEEPPARD, 1933). SEEPPARD,. 1933). 1967(1968)), Bay北(HALE,. Davis. ,. GunnersBank Sea. (覗. (VANHOFFEN,. 1952) ;水深855m. おわりに. 今回,南極海域より日本南極観測隊によって採集され,調べることのできた甲殻 綱,等脚目,セロリス科,セロリス属の4種については,何れも上述の様に既知の 種類であったが,日本でははじめての採集と研究であり,日本から出された資料も 全くないので,これらの種類について観察し易い外部形態上の既略の標徴を中心に ここに記述しておくことにした。セロリス類では体表上に剛毛に由来する鱗片scale があり,これも重要な特徴の一つとなることをNoRDENSTAM (1914)が詳細に観察 し, CALS. (1977)も指摘しているが,今回の標本では,体表にこびり付いていた軟. 泥を強く洗い落すとき,はがれてしまったのか観察することが出来なかった。ま た,触角,口器をも含めて,各付属肢の形や,それらに生じている剛毛,棟なども.

(19) 19. 南極産セロリス類(甲殻綱,等脚目)の4種. 特徴として重要であるが,これらについては,余りに細部にわたるため,出来るだ け詳しい図を用意するだけに止めておいた。また,今後の参考のために,参考文献 は出来るだけ,今回の種類と直接あるいは間接的に関係のある重要と思われるもの をあげ,大略について引用しておいた。本研究に用いた標本はすべて国立極地研究 所に保存される。今後の調査・研究に大いに役立てば幸である。最後に本研究の機 会を与えられ,標本をお貸し下された国立極地研究所,および研究に際し種々と御 助力下された国立極地研究所の方々,ならびに船上で資料の採集,整理に当られた 方々,またこれらの過程で色々な面で御協力下された皆様に深く感謝申し上げる。 参 BASTIDA,. R,. la. &. ToRTI,. M.. de. Provincia. costas. Ⅲist.. la. Nat.,. BEDDARD,. F.. Paris.. E., the. Zool.,. i-Ⅹ, 1-85.. BRANDY,. A., In. new. W.. S.,. CALS,. P.. 1977.. ,. gen.. Kerguelen. CALS.,. P.,. P.. Acad., des. South. GRUBE,. E.. Shetland. A.,. 1875.. derselben. HALE,. H.. M.,. Sci. HALE,. 1937. 1952.. 2. part. HoDGSON,. Res. Ⅴ.,. Hist.. HuRLEY,. D.. Exped.,. C.. new. der. Gattung. 4,. Ceratoserolis de. Sci.. la. nov.. Scotia. Paris.. fonction. animals lnst., 2. New. :. Serolidae.. iles. aux. de. (7), 24 found :. ocbanidu. 288,. basD:. ser.. l''evolution :. 935-941.. on. the. tecto-. shores. of. 53-57.. Serolis. Art. neuem. undeiner. 208-284.. Tanaidacea.. Antarct.. Austr.. Cymotoidae. 1929-31.. Isopoda). ,. 2273-2276.. Acad.. en. Albany. :. :. Repts.. 'Scotia'(1902-04).. comple又e de l'Arc :. 'Challenger'. Antarctic. the. S. Y.. D. R.. crustaceous. I(entnsis. to. gらo1. France.. Soc.. Trams. 61. of. ser.. S.. Reports. and B.. ser.. Exped.. Serolidae.. (Zoology. 1911-14.. ,. B. and. A.. ,. N.. Z.. Botany). 6,. 0.. Inst., 1968. of UsHAI(OV. Antarctic. 1958).. 3. (edts. ) :. The. ⅠⅩ Isopoda.. distribution. discussion. a. G.,. Crustacea.. Natn.. Antarc.. 1901-1904.. Exped‥. 23-30.. :. 1961.. E.,. With Oceanog・r.. the. 1-143.. benthiques. :1-45. Family. Isopoda,. 1910. 5. S口EM. KussAKIN,. :. du. M.. 21-36.. :. T.. Nat.. a. ,. and. 2(2). C.. M.,. Antarct.. zur. Isopoda. ser.. natn.. les grand fonds spらciation dams abyssal crustacらholobenthique. sp.,. Bull.. Naturgesch.. Rep.,. H.. n.. lslands. Beitrag. Arch. 284,. et. plaques. crustacらs. des fonds nique oc'eaniques. EIGHTS, ∫., 1833. Description of the. a. with 10. speciation benthiques connus. monodi, du. Spらciation. para. Mus.. Challenger. (Crustacea key. results. orlglnalitらd'un. Serolis. 1982.. ,. Cirolanidae. and. S°i. Paris.. Tectonlque et. Serolidae Bull.. by且 collected Serolis. genus. The. /. Endemisisme. lsopoda. (Argentina).. et. continental. R.. sin d'Enderby 1031-1034. CALS,. I.. scientific. antarctiques. C.. 1979.. ques.. Part. of the ll.. pl.. D昌rive. de. specie. Aires. lsopoda. the. on. Serolidae. Report :10,. Crustac'es. ,. nueva. Buenos. species and redescriptions R. (ed.) : Theses zoologicae. 1908.. 献. 573-562.. :. 1873-76.. (Ⅰ),4(1). Zool.. Una. de. Antarctic. FRICKE,. :. BRロCE,. 1969.. Report. years. 1988.. genera,. 39. 1984.. during. R.,. 文. 考. 220'-289. tific Translations.. an. or 225-233.. (13) (1967). :. Fauna. of. associated of Isopoda. and In. (1-426). Jersalem.. Results Akad.. crustacean. deep-sea. Subantarctic. and : Biological. isopod. waters.. ANDRIYASHEV,. bromheyana Men.. community.. Tanaidacea :. Serolis. in the A.. costal R.,. Antarctic Expedition of the Soviet Sci. U. S. S. R., IslaelProgramfor. N.. Z.. region V. P.. (1955Scien-.

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(21) 21. 南極産セロリス類(甲殻網,等脚目)の4種 J.. WAGELE,. W.,. (Crustacea opment.. WÅGELE,. :. German. with. biology reproduction Latitudinal of variation 7 : ll-24.. the :. Biol.,. 1989.. Forscbung. On. Isopoda). Polar.. ∫. W., der. 1987.. Evolution. und English. neue. und phylogenetisches Erkentnisse. Zoologica. summary).. trilobitoides of Ceratoserolis fecondity develand embryonic System. (Stuttg.),. der. lsopoda.. 47 (140). :. Stand. 1-262・. (In.

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参照

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