結合ライブラリJcupを用いた大気モデルNICAMと海洋モデルCOCOの連成シミュレーション
2
0
0
全文
(2) 情報処理学会第 75 回全国大会. 一方、海洋大循環モデル COCO は MIROC ESM の海 洋コンポーネントであり IPCC 第四次報告書に採 択される等、実績のあるモデルである。今回の 結合試験に用いたのは、最新ヴァージョンであ る Tri-polar COCO である。Tri-polar COCO は北 極海での格子集中を避けるため、ユーラシア大 陸と北米大陸に北極点を移動した格子系を持つ。 このように従来とは異なる格子系を持つコン ポーネントモデルの結合は前例が無く、地球シ ステムモデルを対象としたソフトウェアエンジ ニアリング分野にとってきわめて重要なチャレ ンジである。. 使用可能であった。一方 NICAM は独自の海洋混 合層モデルを実装していた。そこで、このモジ ュールを結合用モジュールに流用することで、 COCO との結合を実現した。 結合に用いた格子数は NICAM が glevel5(解像度 約 220km)、COCO が東西 360×南北 192 である。 交換データは NICAM から COCO が風応力や降水量 など 13 種類、COCO から NICAM が海面温度など 6 種類である。図2に送信側 COCO と受信側 NICAM の海氷厚を示す。解像度の差異に起因して NICAM 側には 6 角形のパタンが見えるが、両者の分布 はよく一致しており、データ交換が正しく行わ れていることがわかる。. 3.2 Mapping Table の計算 前述のように、Jcup は補間計算に伴う格子点間 の対応関係(Mapping Table)を入力情報とする。 従って、事前にこれらの値を求めておかねばな らない。格子点の対応関係は用いる補間アルゴ リ ズ ム に 依 存 す る 。 こ こ で は Jones に よ る First-order 近似(面積重み付け)を用いた。こ の場合、格子間の対応関係を計算することは、 格子を構成する多角形の重なり部分を求めるこ と と 同 義 で あ る 。 例 え ば 、 図1中央の6角形 (NICAM 格子)の値は、4角形格子(COCO 格 子)の7番から 19 番格子の値および重なり部分 の面積比から算出される。Mapping Table の計算 は単純には格子点数 N に対して O(N2)の計算量と なるが、本研究に際してほぼ O(N)で計算出来る 手法を開発・実装した。. 図2 COCO(上図)と NICAM(下図)の海氷厚. 図1 NICAM と COCO の格子対応関係 3.3 NICAM と COCO の結合 前述のように COCO は MIROC ESM の海洋コンポー ネントであり、Jcup によって MIROC ESM の大気 コ ン ポ ー ネ ン ト と 結 合 さ れ ていた。従って、 NICAM と COCO の結合は、MIROC ESM の大気コン ポーネントを NICAM に置き換えることに相当す る。そのため COCO のコードは、ほぼそのままで. 1-14. (1) H. Yoshimura and S. Yukimoto, Development of a Simple Coupler (Scup) for Earth System Modeling, Pap Met Geophys, 2008, 59, 19-29 (2) 荒川隆 and 吉村裕正, 気候モデルを対象とし た結合ソフトウェアの性能評価, 情報処理学会 論文誌, 2009, 2,95-110 (3) R. Redler et al. OASIS4 - a coupling software for next generation earth system modeling, Geoscientific Model Development Discussions, 2009, 2, 797-843. Copyright 2013 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..
(3)
関連したドキュメント
スライダは、Microchip アプリケーション ライブラリ で入手できる mTouch のフレームワークとライブラリ を使って実装できます。 また
※ 硬化時 間につ いては 使用材 料によ って異 なるの で使用 材料の 特性を 十分熟 知する こと
この課題のパート 2 では、 Packet Tracer のシミュレーション モードを使用して、ローカル
これはつまり十進法ではなく、一進法を用いて自然数を表記するということである。とは いえ数が大きくなると見にくくなるので、.. 0, 1,
2)海を取り巻く国際社会の動向
荒天の際に係留する場合は、1つのビットに 2 本(可能であれば 3
「海洋の管理」を主たる目的として、海洋に関する人間の活動を律する原則へ転換したと
運航当時、 GPSはなく、 青函連絡船には、 レーダーを利用した独自開発の位置測定装置 が装備されていた。 しかし、