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フラクタル符号化特徴量を用いた対話型遺伝的アルゴリズムによる類似画像検索

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 76 回全国大会. 4D-2 フラクタル符号化特徴量を用いた 対話型遺伝的アルゴリズムによる類似画像検索 栃原 直哉 †. 鶴見 智 ‡. † 群馬工業高等専門学校専攻科生産システム工学専攻. 1. ‡ 群馬工業高等専門学校電子情報工学科. はじめに 近年の画像データベースの急速な拡大に伴い,画像. large error. small error. データの内容に基づく画像検索(Content-Based Image. Retrieval: CBIR)の研究が盛んに行われている.CBIR. 250. 200 180. では,画像から抽出される色やオブジェクトの形状と. 200. 160. いった様々な特徴量を用いて検索を行う.この際,ユー ザが希望する画像情報と実際の検索結果の間にはセマン. Frequency. Frequency. 140 150. 100. Comparing Distributions. 50. 0. 100 80 60 40 20 0. 0. ティックギャップが生じることがあるため,Lai らはユー. 120. 50. 100. 150. 200. Collage Error. 0. 50. 100. 150. 200. Collage Error. 図 1: コラージュ誤差ヒストグラム. ザの主観を反映した検索を行うために,対話型遺伝的 アルゴリズム(Interactive Genetic Algorithm: IGA). クの平均値ヒストグラムを使用する.. を CBIR に適用した [1].. 以上の 3 つのヒストグラムから,6 つの統計的指標. そこで本研究では,膨大な画像データの検索を高速 に行うことを最終目的に,高圧縮率のフラクタル符号. (平均,分散,歪度,尖度,エネルギー,エントロピー). 化に着目し,符号化データから直接特徴量を抽出する 新しい画像検索手法を提案する.同時に,IGA を適用. いるか,すなわち分布の尖り具合を表す.エネルギー. 提案手法. 2.1. は,分布の正規分布からの歪み具合を表し,尖度は,分 布が平均値の周りに集中しているか端の方へ広がって. することでセマンティックギャップの低減も図る.. 2. をそれぞれ抽出し,各分布の形状を特徴付ける.歪度. は分布の集中具合,エントロピーは分布の広がり具合. フラクタル符号からの特徴抽出. を表す.本手法では,これら 6 つの指標を実数型設計. フラクタル符号化は,画像が持つ自己相似性を利用 して,自身の近似画像を生成する高圧縮画像符号化法 である.画像を非重複の正方形領域(レンジブロック) に分割し,その 2 倍の大きさのドメインブロックに対 して縮小アフィン変換を施し,対応するレンジブロッ ク,すなわち相似領域を探索することで符号化を行う. 復号は,対応するドメインブロックに縮小アフィン変 換を施して行うが,極めて高速である. 輝度成分 Y のフラクタル符号化データから得られる 相似領域間における輝度値の違いの分布を示すコラー ジュ誤差ヒストグラムは,自己相似性の度合いを特徴 付ける [2].図 1 に示すように,誤差の分布は画像に含 まれる背景やエッジの量によって変化するため,分布 の違いを利用して大まかに画像の分類を行うことがで きる.また,画像の色情報も考慮するために,色差成 分 Cr , Cb のフラクタル符号から得られるレンジブロッ An Image Retrieval System Based on Interactive Genetic Algorithm Using Fractal Codes †Naoya TOCHIHARA ‡Satoshi TSURUMI †Advanced Production Systems Engineering Course, Gunma National College of Technology ‡Department of Information and Computer Engineering, Gunma National College of Technology. 3-17. 変数として GA の染色体を生成する.. 2.2. 提案システム. 図 2 に提案するシステムの全体構成を示す.ユーザは まず,クエリ画像と呼ばれる検索対象画像のフラクタル 符号データをシステムに入力する.するとシステムは, クエリのフラクタル符号から得られるヒストグラムと, データベース中のフラクタル符号から得られるヒスト グラム間の類似度を Bhattacharyya 距離によって求め る.N ビンからなる 2 つの正規化ヒストグラムをそれ ぞれ p, q とし,各ビンを p(i), q(i) とすると,p, q 間の類 似度 B(p, q) は,式 (1) で定義される.なお,0 ≤ B ≤ 1 であり,類似度が高いほど 1 に近い値をとる. N   B(p, q) = p(i)q(i). (1). i=1. また,コラージュ誤差ヒストグラム間の類似度を BE , 色差成分のフラクタル符号から得られるレンジブロッ クの平均値ヒストグラム間の類似度をそれぞれ BCr ,. BCb とすると,符号間の総合的な類似度 Sim はこれら 3 つの類似度の平均値として求められる. 続いて,類似度が高い上位 20 件を符号を復号化した上 で初期検索結果として表示し,ユーザは検索結果を見て,. Copyright 2014 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 76 回全国大会. User. Input query code. Comparing distributions. 0.35. Fractal Codes DB. IGA Operation. 0.3. Decoding fractal codes. Selection. Showing retrieval results. Evaluation (by user). 0.25 F-measure. Crossover. 0.2 0.15. Africa people and village Beach Buildings Buses Dinosaurs Elephants Flowers Horses Mountains and glaciers Food. 0.1. End of retrieval? (by user). Yes. End 0.05. No 0 0. 2. 図 2: 提案システム構成. 4. 6. 8. 10. Generations of IGA. 図 3: 世代交代に伴う F 値の変化 操作インタフェース上のスライドバーを操作して各画像 に対して主観度 δ(0 ≤ δ ≤ 1)を設定する.提示個体 (画 像)tk の適応度 F (q, tk ) は,式 (2) のように Sim(q, tk ). Query Image. と δ の重み付き和で表す.なお,w1 = w2 = 0.5 とする. F (q, tk ) = w1 · Sim(q, tk ) + w2 · δ (2) 各個体に与えられた適応度に基づいて,システムは トーナメント選択によって次世代の個体を決定する.交 叉は,設計変数間に依存関係があることを考慮して単 峰性正規分布交叉(UNDX)を用い,突然変異は行わ. (a) The initial population of IGA. ない.次世代の個体が決定したら再度検索結果として 表示し,以上の対話的操作をユーザが満足する検索結. (b) The 10th generation of IGA. 図 4: 検索結果例(カテゴリ:“Buses”). 果が得られるまで繰り返す.. 3. 4. 評価実験 本システムの性能を評価するために,10 カテゴリから. 構成された計 1000 枚の画像データベース(SIMPLIcity. project [3])を用いて検索実験を行った.各カテゴリは, “Beach”や “Flowers”などシーンやオブジェクトが類似 している画像で構成されており,本実験では検索結果 においてクエリ画像と同じカテゴリに含まれている画 像を正解画像とした.実験は,各カテゴリから 1 枚ず つ任意に選択した画像をクエリ画像とし,対話的検索 を第 10 世代まで実施して,各世代における正解画像の 検索数に応じて評価を行った.評価指標には適合率と 再現率の調和平均を取った F 値 を用い,この値が大き いほど検索が成功したといえる.式 (3) に F 値 を示す.. 2 · precision · recall F -measure = precision + recall. (3). 図 3 に,IGA の世代交代に伴う F 値 の変化を示す.. IGA の世代数が 0 のときは,Sim の高い順にソーティ ングした際の上位 20 件,すなわち IGA の初期個体集. まとめ 本稿では,フラクタル符号と IGA を用い,低容量な. データベース上で検索者の主観を反映させた類似画像 検索手法を提案した.IGA を適用することで,クエリ 画像と意味的に似た画像をより多く検索することがで き,フラクタル符号を用いた類似画像検索においてセ マンティックギャップを低減することができた.今後の 課題としては,複数のユーザによるシステムの客観的 な評価や,それに基づくインタフェース面の改良など が挙げられる.. 参考文献 [1] C.-C. Lai and Y.-C. Chen, “A user-oriented image retrieval system based on interactive genetic algorithm”, IEEE Trans. Instrum. Meas., 60(10):3318-3325, Oct. 2011. [2] S. Alexander, E. Vrscay, S. Tsurumi, “A simple,. 団である.この結果から,IGA の世代交代を重ねるに. yet general, model for the affine self-similarity of images”, Image Analysis and Recognition,. つれて全カテゴリにおいて F 値 は上昇していき,検索. Springer Berlin/Heidelberg, pp.192-203, 2008.. 結果に占める正解画像の割合が高くなっていることが 分かる.図 4 には,検索結果例を示す.(a) の初期個体 集団では,クエリと同じカテゴリに含まれている画像 は 10 枚のみであるが,(b) の第 10 世代目においては. [3] J.Z. Wang, J. Li, and G. Wiederhold, “SIMPLIcity: Semantic sensitive integrated matching for picture libraries”, IEEE Trans. Pattern Anal. Mach. Intell., 23(9):947-963, Sep. 2001.. 検索結果全ての画像が正解画像となっている.. 3-18. Copyright 2014 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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図 3: 世代交代に伴う F 値の変化

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