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研究室紹介(県農業試験場さとうきび作育種研究室): 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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Title

研究室紹介(県農業試験場さとうきび作育種研究室)

Author(s)

-Citation

沖縄農業, 28(1): 95-95

Issue Date

1993-12

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/1301

Rights

沖縄農業研究会

(2)

県農業試験場さとうきび作育種研究室

しながら、近年諸先輩方の多大な努力と技術の研鑛の 結果大きく前進をしてきた。現在では十分な種子量確 保が可能であると同時に遺伝質の蓄積も図られっっあ る。一方、出穂誘起、出穂時期のコントロール、花粉 稔性等の北限地ゆえの課題についても技術開発と施設 の拡充により一定の克服のめどがつきつつあり、本格 的な種属間交雑育種の方向への転換が図られる方向に ある。 サトウキビをとりまく状況が一段と厳しい中にあっ て新品種の育成はますます重要になっている。安定多 収性及び早期高糖性等の育種目標を達成しつつ種属間 交雑育種による新たな育種素材及びそれに伴う技術の 開発を図らなければならない。また、育種事業をより 効率的に押し進めるためにサトウキビの遺伝的な解明 及び育種工学分野との連携を図る必要があろう。現在、 スイートソルガムとの交雑による新規資源作物の創出 を目的に研究が進められており、またサトウキビ収穫 の早期化を図るため約7カ月程度で収穫可能な品種の 育成に向けた研究が行われている。 本県の奨励品種は現在10品種であるが、その内Ni 6、NiN7、Ni9の3品種が最近育成され、現在有望 な系統が選抜されつつある。選抜試験の段階で、既に 本県育成系統群が外国育成系統群を凌ぐ状況下にあり、 今後益会の研究成果が期待される。 (島袋正樹) サトウキビは、本県の全耕地面積の約54%、全 農家戸数の約83%で栽培されており本県農業の基幹 作物である。熱帯性作物であるサトウキビは南西諸島 固有の作目であるため、我が国では水稲等と異なり技 術開発機関が限定されている。本研究室は、これまで 諸外国との交流を通して技術の蓄積を図ってきた。し かしながら技術の高度化と特殊な立地条件により現在 では本県独自の技術開発、研究資質が問われるように なってきた。 本研究室は、昭和51年に農林省指定研究室となり、 九州農業試験場さとうきび育種研究室(種子島)とと もにサトウキビ育種を担当している。本研究室は南西 諸島南部を担当し、研究職5名、農業技術補佐員5名 のスタッフで育種事業を主体とした研究業務を行って いる。また、圃場面積も約7haを占めており人員、圃 場規模において農業試験場で最大規模の研究室として 農業研究の中核を担っている。業務内容は、野性種等 の遺伝資源の収集・保存、品種の導入をはじめ人工交 配、実生育成、選抜試験を主として行いつつ、黒穂病 等の耐病性検定及び放射線育種による品種育成に携わっ ている。最近の世界的な遺伝資源利用の流れの中にあっ て、本研究室においてもいち早く遺伝資源の収集、利 用に取り組み、現在の遺伝資源保有は約500と諸外 国に比べて少ないものの野生種(S、Spontaneum)や ススキ属(Miscanthus)、ソルガム属等との交雑育種 をおし進めている。 育種事業の根幹である選抜試験は、年をその効率化 が図られ過去12年のサイクルが現在では約9~10 年のサイクルに短縮され育種目標の繊密化も進んでい る。南西諸島は、分布域が広く、土壌型、気象及び栽 培環境が多岐にわたるため各支場、製糖工場と育種ネッ トワークを構成し品種の育成にあたっている。 人工交配は、本県が交雑育種の北限地に位置してい るため諸外国に比べて大きな弱点となっていた。しか

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