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日本の医療施設におけるDV被害者支援の現状

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Academic year: 2021

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(1)片 岡他 :日本の医療施設 における DV被害者支援の現状. ブタ. 日本の医療施設における DV被害者支援の現状 片 岡弥恵子 1). 樫井. 綾香2). 江藤. 宏美1). 堀 内 成子1 ). I nt i m at ePar t nerVi ol enceScr een皿 g a n dI nt er vent i on Pr act i cesofH ea lt h Car ePr ov ider si nJapan Ya e k oKATAOKA,CNM,PhD l) Hi r om i ETO,CNM,PhD l). Ay a kaSAKURAI ,CNM,BS 2 ). s h i ge ko HORI UCHICNM,PhD l). 〔 Abs t r act 〕 Obj e c t i ve:I n血na t epa r t ne fv i01 e nc ePPV)i sag loba li s s uea ndi sof t e na s s oc i a t e dw it ha c ut ea ndc hr oni c he lt a h pr obl e msofwome na ndc hl dr e n. Wede ve l ope da ne ide v nc e ba s e dgu i de l net i oi nd i c a t ehowt os c r e e n nda a s s i s tv iC 血nsofI PV i nJ a pa n.Wedi s s e mi na t et hepoc ke ts i zebook l e tc ont a i L hgt hec ont e nt sa nd nf i or ma dona bouthow t ous et hegu i de l ne i ・n eobj e c dve soft hec ur r e nts t udywe r et oe xa mi net he i mpl e me nt a donr a t eofs c r e e 皿1 ga nds uppor tf orv iC 血nsofI PVi n hos pi t lSa a ndc 血c sa ndt oe va lua t et he ut il i t yoft hebookl e ti nt hec l i ni c a ls e t 血gs I s donna i r e st onur s ema na ge r sorphys i c i nsofoba g mC y 血c sa ndm id ive w sof Me hod:Wema t ne d457que pr ima r yc a r ec l ni i c si nt heKmt O are aOfJ a pa n.n es uⅣe yc ons i s t e dofque s ionsa t boutt hei mpl e me nt a don yoft hebook l e t ・ oft heg u i de 山l ePr ot oc ol ,ba r ie r r sofI PVun lve r s ls a c r e e nmga ndi nt e ve r ndon,a ndt heut山t n eEt hi c sComm it t e eofSt ・ Luke scol l e geofNu r s i nga ppr o ve dt hepr ot oc ol .A n ony it m ywa sma int ine a d・ 1 6・ 2%)he lt a hc a r epr o ide v r sc ompl e t e dt hes uz ve y ・Twe nt y e i h t( g 3 7%)r e s ponde nt s Res lt u s :A t ot l of74( a. r e por t e dt he yi nt r oduc e dc ommuni t yr e s ou r c e st os u ppor twome ni nt hehe lt a hc a r ef a c i l i t y ,a nd1 7( 3 0%) r e s ponde nt sr e por t e dma k ngt i hema nda t or yr e por tt ot hepo止c e ・Fe wr e s ponde nt sa ns we r e dt he ypr o ide v d t r a i ni ngs e s s i onst ot hes t a f fa ndi mpl e me nt e da s s e s s me ntf orwome n' ss a f e t ya ndu ni ve r s ls a c r e e ni ng・The f Bc l ude si n pr ov idi ngi nt e r ve ndonsf orDV v ic d msa ndDV s c r e e l nng ma J ont yofr e s ponde nt se x pr e s s e ddi a ndr e f e r r a lw it h pnva c y.A t ot l of68% ofr a e s ponde nt sa ns we r e d" y e s "t ot heus et hebook l e ti nt he i r pr a c dc e ・ t Conc l us i on:Gi ve n血el owf e S pOnS ef a t eWea r eC a udouswi 血 ou fc ondus i ons ,none血el e s si ta ppe a r s血a n 20 01 , he t r ewa snos l gni 丘C ntc a ha ngei nt hee x i s t e nc e de s pi t et hehwf ort hepr e ve ndonofs pous a l iol v e nc ei. ofI PV s c r e e ni nga ndi nt e r ve ndoni nt he s ehe lt a hc a r ef a c i i l de si nJ a pa n.Di s s e i na m ingt t heg ui de l i nes hol ud. t y ,w it h mos te mpha s i sdi r e c t e dt o wa r dde ve l opi nga C donpl nst a os t a r ts uppor tf orv ic t i ms ・ beapnor l. l Keywor ds] i nt i ma t epa r t n e rv io l e nc e ,d o me s dcv io l e n c e ,g u i d e l i ne ,h e lt a hc a r ep r o id v e r 〔 要. 旨〕. 研究 目的 :ドメスティック ・バ イオ レンス ( DV) は世界的な社会問題であると同時 に,女性 と子 どもの健 周産期 ドメステ ィック ・バイオ レ 康 に短期的お よび長期的な影響 を及ぼす健康問題である。われわれは,「 ンスの支援 ガイ ドライン」 の普及 を目指 して,ポケ ッ トサイズのダイジェス ト版 を作成 し,関東の病院, 診療所 ,助産所 に送付 した。本研 究の 目的は,産婦人科 を持つ病 院,診療所 ,助産所 における DV被害者 1 )聖路加看護大学 母性看護 ・助産学 s t . L u k e ' sco n e g eo fNu r s I L l g , Wo me n ' sHe a l ha t n dMi d wi f e r y. 2 )聖路加看護大学大学院 ウイメンズヘルス .助産学専攻 s t . h ke ' sCo 止 e g eo fNu r s mg,M as t e r sp r o g r a m, Wo me n ■ sHe a l t ha n dMi d if w e r y 2 0 0 9 年1 1 月1 0日 受理.

(2) 6 0 聖路加看護大学紀要. No . 3 62 0 1 0 . 3 .. 支援の現状 を把撞 し,ダイジェス ト版の有用性 に関する評価 を得 ることである。 研究方法 :研究対象者 は,関東 4都県の病院の産婦人科病棟 の看護管理者,産婦人科診療所お よび助産所 の所長である。調査 は,無記名式の質問紙法 を用い,研究施設での DV-の取 り組みの内容 ,DV被害者 支援の困難な点,ダイジェス ト版 に関する意見等が含 まれていた。本研究は,聖路加看護大学研究倫理審 査委員会の永認 を受け実施 した。 回収率 16. 2%) 0DVへの取 り組みの内 結果 :458の医療施設 に質問紙 を送付 し,74施設 より回答 を得 た (. 8名 ( 3 7 %)であ り, 容で,現在最 も多 くの医療施設で行われていたのが DV被害者-の社会資源の紹介 2 続いて配偶者暴力相談支援センター/警察への通報 1 7名 ( 3 0%)であった。一方,ほとんど実施 されてい なかったのは,ス タッフ-の DVに関す る トレーニ ング,DV被害者の危険性の査定,潜在的な被害者 を 見つけるための DVスクリーニングであった。DVへの取 り組みに関する困難については,DV被害者への 対応 に関することが もっとも多 く,DVス クリーニ ング,連携 と個人情報保護 について も困難性が高かっ た。DVガイ ドラインダイジェス ト版 を使用 してみたい と回答 したのは 68% であった。 結論 :医療施設 における DV-の取 り組みは,DV防止法 に医療の役割が規定 されているにもかかわ らず, 進んでいない現状が明 らかになった。ガイ ドラインの普及 を含め,早急 に対策 を講 じる必要がある。 〔キ ー ワーズ〕パー トナーか らの暴力, ドメスティック ・バイオレンス,ガイ ドライン,医療. Ⅰ.はじめに. ムの確立 に向けての障壁 を明 らかに し,推進のためのス トラテジーを導 く際の基礎 的な資料 となる。. ドメステ ィック ・バ イオレンス ( DV)は世界的な社. 本研究の 目的は,以下の 2点である。第 1点は,産婦. 会問題であると同時に,女性 と子 どもの生命 と健康 に深. 人科 を持つ病院 ・診療所 または助産所 における DV被害. 刻な影響 を及ぼす健康問題であるといえる。世界で 3人. 者支援の現状 を把撞することである。次 に,ダイジェス. に 1人の女性が夫やパー トナーか らの暴力 を受 けてお. ト版の有用性 に関する評価 を得 ることである。. り1 ) ,毎年 160万人 もの女性が暴力 により命 を落 として いることが報告 されている2 ) 。 日本では,約 4人 に 1人 の女性が身体的暴力 を受けたことがあ り,約 6人に 1人 は精神的な嫌が らせや脅迫 を受けたことがあると回答 し. Ⅰ.研 究方法 1.研究施設および対象者. ている3 ) 。妊娠 ・出産 ・育児期 は,DVが生 じるまたは. 東京都,神奈川県,埼玉 研究対象者は,関東 4都県 (. 悪化する引 き金 となることが指摘 されてお り,DV被害. 県,千葉県)の病院の産婦人科病棟 の看護管理者,産婦. にあった女性の 6人に 1人は,妊娠 ・育児期 に暴力が始. 人科診療所 の院長 ( 医師),助産所の所長 ( 助産師) と. まった と回答 している3 ) 。 聖路加看護大学女性 を中心 としたケア研究班 は,2004. 関東病院情報」「 助産院マ ップ」 に掲載 されている し,「 病院,診療所,助産院の情報か ら把握 した。. 年 3月に 「 周産期 ドメスティック ・バイオレンスの支援 ガイ ドライン」4 )を作成 した。このガイ ドラインは,DV. 2.調査の内容. に関連するエ ビデンスを基盤 に,周産期 において DV被. 調査 は,無記名の質問紙法 を用いた。調査用紙 には,. 害者 に対 し,スクリーニングか ら退院後のフォローア ッ. 研究施設および対象者の特性,研究施設での DVへの取. プまで医療者が何 をすべ きか具体的に示 した指針である。. り組みの内容 ( DVガイ ドラインの支援のフローチ ャー. 0 0 7年 にポケ ッ トサイズの DVガイ ドライ 研 究班 は,2. トに示 された内容 4)とそれ以外の支援),DV被害者支援. ンのダイジェス ト版 を作成 した。そ して 2 0 0 8年 5月,. の困難な点,DV被害者支援 に関 して知 りたいこと,ダ. DVガイ ドラインの普及 に向けて,関東の病院,診療所,. イジェス ト版 に関する意見についての質問項 目が含 まれ. 助産所 に作成 したダイジェス ト版 を送付 した。. ている。調査用紙の冒頭 に,調査の 目的 ・意義および方. 今後,医療 における DVへの取 り組みを推進 してい く. 法,倫理的配慮 について記述 した。調査用紙 は,郵送回. ためには,DV支援の現状 を把握 し,ダイジェス ト版の. 収 とし,調査用紙の返送 をもって研究協力-の同意 とみ. 内容や利用 に関する臨床か らの評価 を得 る必要がある。. な した。. これらの結果は,ガイ ドラインを改定する際の有用 な情 報 とな り,またダイジェス ト版の普及 に向けての手がか りとなる。 さらに, 日本の医療 における DV支援 システ. 3.データの収集方法 2 0 0 8年 5月 に,周産期 ドメステ ィック ・バ イオ レン.

(3) 片岡他 :日本の医療施設におけるDV被害者支援の現状 61. スタッフへのD Vに関する トレーニング D Vの相談を受けるためのスペースの確保 D Vに関するパンフレッ ト等の準備. l7l9. 2 4. Vスクリーニング 潜在的な被害者 を見つけるためのD. l8. D Vの リスクファクターによる被害者の発見. 定. D V 被害者の危険性の査. 3. l. D V 被害者の安全 を守るためのプランを考える. l 2 8. D V 被害者へ社会資源の紹介. l1 7. 配偶者暴力相談支援センター/警察への通報 V 被害者のフォローアップ 施設内でのD. 0. l5 5. 1 0. 1 5. 20. 2 5. 30. 図 1 DVへの取 り組みの内容 スの支援 ガイ ドライ ンダイジェス ト版 を上記 に送付 した. 5施設)であ り,1 0-5 0件の施設が最多であっ は 7% (. 際 に,調査用紙 と返信用封筒 を同封 した。 ダイジェス ト. た。. 版 を読み,調査用紙 に回答 した後,返信用封筒 に入れて. 研究対象者 ( 調査用紙-の記入者) は,看護管理者が. 返送 して もらった。 デー タ収集期 間は,2008年 5月か. 51% ( 38名) と最 も多 く,院長 ・施設長は 38% ( 28名) ,. ら 7月であった。. 1 % ( 8名)であった。 その他 ( ス タッフな ど) は 1. 4.分析方法. 2.医療施設 にお ける DVへの取 り組みの内容. 得 られたデータについては,質的データは自由記述か. 医療施設 における DVへの取 り組みの内容 を図 1に示. らの内容の分析 を行い,量的データについては,基礎統. したD もっ とも多 くの医療施設で行 われていたのが DV. 計量 を算 出 した。. 被 害者へ の社会資源の紹介 27名 ( 36%) であ り,続 い 7名 て配偶者暴力相 談支援 セ ンター/警察- の通報 1. 5.倫理的配慮. ( 3 0%),DVに関す るパ ンフレッ ト等の準備 9名 ( 1 2%). 本研究では,研 究協力の自由意思,研 究協力-の諾否. であ り,DV被害者の安全 を守 るためのプランを考 える. にかかわらず不利益 を被 らないこと,匿名性の保持,デー. 1 2%) であった。一方,医療施設で実施 されて は 9名 (. タの破棄,学会等への発表方法 について文書 にて説明 し. いなかったのは,ス タッフへの DVに関す る トレーニ ン. た。なお本研 究は,聖路加看護大学研究倫理審査委貞会. 3%),DV被害者 の危 険性 の査定 3名 ( 4%), グ 2名 (. 1 001 )0 の承認 を受 けて実施 した ( 永認番号 08. 潜在 的な被害者 を見つけるための DVス クリーニ ング 4 名 ( 5%),施設内での DV被害者のフォローアップ 5名. Ⅱ.結果. ( 7%) であった。. 1.研究協 力施設 ・研究協力者の特性. 施 されてい る内容 としては,地域 の支援機 閑 との連携. 8カ所の医療施設 に質問紙 を送付 し, 関東 1都 3県の 45. 調査用紙 の DVガイ ドラインに示 された支援以外 に実. ,「関係機 関 と. ( 1 0名) との回答があ った。具体 的 には. 」「信頼で きる医療施設 」「保健所 ・保健セ ンターに連絡す る」等が. 7 4施設 よ り回答 を得 た ( 回収率 1 6. 2%)。 回答が得 られ. 協働 して連絡会 を開催 してい る. 7施設,助産所 29施設,診療所 6施設, た施設は,病院 3. と連携す る. 4施設 の特徴 として,月間 無記入が 1施設 であ った。7. 6 あげ られた。「 施設内での取 り組み」 との回答 もあ り (. 件 である施設 は 22% ( 1 6施設), 1 0件 以 分娩件 数が o. 名) 「 委貞会 にて対象者 の支援 をチームで検討す る」. 下2 4% ( 1 8施設), 1 0-5 0件 3 4% ( 25施設),5 0-1 0 0. 「 医療 ソーシャルワーカーまたは医療相談室 と連携す る」. 件 9% ( 7施設),1 0 0-200件 4% ( 3施設),20 0件以上. 「 事例検討会 を実施す る」等があげ られた。 また,施設. ,.

(4) 〟 聖路加看護大学紀要 No . 3 62 0 1 0 , 3 . としての取 り組みではないが,助産師または看護師といっ. 」. ,. 名 ( 6 7 . 6%) 「いい え」 と回答 したのが 2名 ( 2 . 7%),. 本名で た個人の医療者 として 「 女性 の静 を十分聴 く 「. 7名 ( 3 0 . 0%),無 「どち らともい えない」 との回答 は 1. はない別の氏名 を診療等 に使用す る. 回答 は 5名であったO. 」「ケース によって. DVに関す る研修会 に参加す る」 といった 個別対応 」「 内容が示 された。. Ⅳ.考察. 3.DVへの取 り組みに関する困難 DVへの取 り組 みに関す る困難 についての 自由記載の. 療施設に配布 した際に,調査用紙 を同封 し回答 を求めた。. 9名), 内容 を分析 した結果,DVに関する トレーニ ング (. 回収率が 2割 を満たなか ったのは,配布 の方法 に原因が. DVス ク リーニ ング ( 1 3名),DV被 害者へ の対応 ( 5 3. あるが,い まだ医療 における DVへの問題意識の低 さが. 名),連携 と個人情報保護 ( 1 2名) に関す る困難が示 さ. 0 0 1年 DV 影響 してい るので はないか と考 え られ る02. ,「ス タッフの教育. 今 回の調査 は,DVガイ ドライ ンダイジェス ト版 を医. れた。DVに関す る トレ-こ ングは. 防止法の制定 により,DV発見時の警察等への通報 ,DV. DVについて専 門に学 んだス タッフ がで きていない」「. 被害者-の情報提供 といった医療者の役割が規定 されて. がいない」 といった内容 であった。DVスク リーニ ング. か ら 8年が経過 した。 しか し.今村 らの看護職 に対する. に関 しては. 調査 5)において も,DV防止法の内容 を知 っているのは 2. ,「潜在的な DVの状況 を察知す る方法がわ. DV被害者か らの表 出の乏 しさ」「短時間の か らない」「. 割弱であったことか ら,DVの認知度 は決 して高 くない. 外来診療 では被害者発見 は難 しい. といえる。今 回の調査 の結果か らも,現在 において も医. 」「外 来受診 していな. 」「公 にす ることをため らう人が多 「 長期 い」等があげ られた。DV被害者- の対応で は, 「 被害者への心理 的支 間にわたる継続 的支援 の難 しさ」 「 具体 的支援方法がわか らない」等の支援方 援 の不足 」 い妊婦 はわか らない. 療者の認識が高 まっているとい う楽観的な推測 はで きな い。. 医療施設 における DVへの取 り組 み内容 について,3 割程度の医療施設で行 われていたのは 「 DV被害者へ社. 危 険なのに家 に戻 って しまう」「 DV被害の 法 に加 え,「. 会資源の紹介」 と 「 配偶者暴力相談支援 セ ンター/警察. 自覚がない. 」「自分 にも非があると思 っている」「支援 を. へ の通報」 であった。 これ らは,DV防止法 に規定 され. 受け入れない」 といった被害者の認識や行動が,医療者. ている内容であ り,その観点か らは妥当な結果 と考 えら. にとって理解が難 しく,葛藤 を引 き起 こしている状態 も. DVに関す るパ ンフレッ ト等 の準備」 と れる。 しか し 「. ,「暴力的な男性 はやは り怖 い」. 表 されていた。 さらに. 「 DV被 害者 の安全 を守 るための プランを考 える」 は 1. DV支援 に費や 「 加害者 に乗 り込んで こられた ら困る」「. 割強であ り,その他 の取 り組みは全て 1割 に満たなかっ. す経費の請求がで きない」 といった医療施設の安全体制. た ことか ら,DVガイ ドライ ンで示 された支援 は,ほ と. 等の内容 も記述 されていた。連携 ・個人情報保護 につい. ん ど行われていない現状 であることがわかった。特 に,. 個人情報の保護の方法 ては 「. 医療施設 にてスタッフに対する トレーニ ングを実施 して. ,. 」「プライバ シーへの介入. 」「適正 な方法での病棟外 の部門-の連絡」. -のため らい. いると回答 したのは 2名のみであ り,その困難性が うか. 「 退院後 の地域 の支援 システムの状況がわか らず連携が. がえる。DV被害者支援 に関する希望で も, トレーニ ン. 取 りに くい」等が示 された。. グの実施があげ られていたO また,困難 な点 として最 も. DV被害者支援 について知 りたいこ とに関す る質問 に. 多 くあげ られた DV被害者への対応 に関することは, ト. ついては,支援 方法 と して 「 継続支援 の具体 的方法 」. レーニ ングによって知識 を積 み上げ,対応能力 を養 うこ. 」. 「メンタルケア 「どこに, どのように支援 を求めた らよ. 」. 被害者への助言 ・ 対応の方法」等があげ られた。 いのか 「 連携 に関 しては 「 行政機 関 との連携. 」「地域支援機 関 ・. 警察 などとの連携方法」等であ り, トレーニ ング ・教育 については 「 初歩的な法律 の知識が必要. 」「支援者 とし. ての トレーニ ング機会がほ しい」等が示 された。その他, 「 実際の被害状況 と対応 した結果. 」「啓発教材」「相談 を. 」「必要 な手続 き ・書類」「被害者 の傾. 受 けた際の相談先. 向 と性質」等があげ られていた。. f gら6 ) はDVに関 とで改善で きる と考 え られる。Ronnbe. する教育の欠如 を一番の障壁 にあげていることか らも, 今後医療者への トレーニ ングの実施 は継続的な課題であ る。 さらに,DVガイ ドライ ンで強調 されている全妊婦へ の DVス クリーニ ングについては,実施 していた施設 は わずか 5%であった。DⅤスク リーニ ングが難 しい理 由 としては,ス クリーニ ングの方法がわか らない,時間が 打 ち明けることの難 しさ) ない,DV被害者への配慮 ( があげ られていた。DVス クリーニ ングを推進す るため. 4.ダイジェス ト版の使用 に対 する意見 「 DVガイ ドライ ンダイジェス ト版 を使用 してみたい. ,「はい」 と回答 したのが 50. か」 とい う質問については. には,先 に述べた トレーニングの実施が不可欠であろう。 それに加 えて,実践への適用 を容易 にす る様々な工夫が 必要である。例 えば,施設 に合 ったスク リーニ ングツー.

(5) 片岡他 :日本の医療施設におけるDV被害者支援の現状 〃 ルや方法 を選定 し,クリニカルパスやルーティンケアに. 進んでいない現状が明 らかになったO実践適用 を考慮 し. 組み入れてい くことも考慮 しな くてはならない。DV ス. た DV ガイ ドラインの改定を進め,普及に向けて早急に. クリーニングの質問項 目を初診時の問診 に加 えた り,す. 対策を講 じる必要がある。. でに柄棟で使用 している質問票 と合体 させるといった工 夫によってスタッフの負担 を軽減 し,導入がスムーズに. 引用文献. 0DV への取 り組みを導入 なる とい う実践報告 もある7 ). 1)Uni t e dNa donsPopu la donFu nd.( 20 05 ) .St a t eOfWo血d. し継続 している医療施設の実践例 を集め,実用的な情報. popu la don20 05.加藤誠訳 ( 2 005).世界人口白書 ( 20 05),. の提供 も重要である。. 財団法人家族計画国際協力財【 乱. ガイ ドラインに示 されていない取 り組み としては,地. 2)wor l dHe a l h Or t g a ni z a don.WHOMu ldc ount r yS亡 u dyon. 域の支援機関 との連携や院内での連携が多数あげられて. Wome n' sHe a l h mdDome t s dcVi ol mc ea ga ns tWome f l ・. いたoDV被害者支援 は,医療職のみならず,福祉,司. ht t p: // W y . who. nt i / g e nde r / iol v e nc e / who一mu ldc ounuy _. 法,警察などとの連携が必須な分野である。 これらの連 携の具体的な方法は,今後 ガイ ドラインの改定 を行 う際 に,内容 として含めることを検討する必要がある。 DV ガイ ドラインダイジェス ト版の評価 については, 7割弱の協力者か ら使用 してみたい と回答 されたことか. s t udy/e n/ i nde x. ht nll 2009・ 11 ・ 6 ] 3)内閣府男女共同参画局.男女間における暴力 に関す. る調査, ht t p: // W. F. ge nde r . goj p/e va w/c hous a /h21 03 2 = e nbu n. hm l. l 2009・ 1 1 1 6 ]. ら,実践での受け入れは良好であると判断 してよいだろ. 4) 聖路加看護大学女性 を中心 と したケ ア研 究班 .. う。逆 に. ,「いいえ」 または 「どちらともいえない」 と. ( 20 04).周産期 ドメスティック ・バイオ レンスの支援. 回答 した者 も約 4人に 1人であった。 これ らの理由につ. ガイ ドライン.金原出版株式会社.. いては今回の調査では明 らかにされなかったが,インタ. 5)今村利香 ( 200 4). 医療関係者が求める DVPome s dc. ビュー調査やサ ンプル数 を増や して再調査 を行い ,DV. Ⅵol e nc q 被害者支援 について. 日本看護学会論文集. への取 り組みの障壁 を明 らかにしてい くことは,これか. 第3 5回地域看護.1 78 1 8 0.. らの課題であろう。. nm a r s t r 6m A.( 2 000 ) .Ba r de r sw i 止血 6)R6n nbe r gAK,Ha hehe t a l t hc a L r eS y s t e mt Ode 山n gw it hs e x ua l i z e dv iol e nc e :a. Ⅴ.結論 日本の医療施設 における DV-の取 り組みは,DV 防 止法にて医療の役割が規定 されているにもかかわらず,. h t e r a t ur er e ie v w・S c a ndJ Pubh cHe a l dl .28( 3 ) ,22 29. 7)片岡弥恵子,長坂桂子,井上鞘 ,堀井泉,瀧真弓.. ( 2 08). 医療施設 における DV 防止 に向けての取 り組. み.助産雑誌.6 2( 3).23 62 42..

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