なぜ生徒実験をしなければならないのか-高校における物理授業実践からの考察-
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(2) ※ ()内は実験の主な目的を示す。. 与する可能性があることを示唆している。. (2)実験成果の検出. (3) 研究実験と教育実験は目的が異なり、そ. ①質問紙による調査:「物理に関する原. の差を意識して生徒実験を行わせる必要が. 体験調査」とr実験操作に関する体験調査」. あることが示された。今回、簡易な手作り器具. による定期考査成績との相関調査. を用いて2人一組の実験を行った結果、生徒が. ②生徒実験レポート分析:感想分析と定. 実験操作や考察に関わる度合いが増加した。. 期考査成績との相関調査. 4 結果の分析と考課 (1) 生徒実験は、産業発展、軍備の近代化な. 暮・. ど社会情勢の影響を受け、政府の政策により隆 盛した。その効果は遅れて出現し、科学の進歩、. 工業発展に寄与しており、理科教育に生徒実験 は不可欠であると考えられる。しかし、知識中. 図3 実験観察分析(オシロスコープによる昔波の. 心の試験制度、授業時間不足、生徒数過大、実. 観察と測定). 験器具不足等、衰退する構造を持っており、現. 実験レポートの感想分析から、生徒がその実験. 在も同じ原因で生徒実験は衰退している。. から受けた影響をグラフ化することによって. (2) 生徒実験レポートの感想分析からは、生徒. (図3)目的を明確化した生徒実験の効果が確. 実験に対する生徒の感想と定期考査成績との間. 認できた。. に明確な相関は認められなかった。また、r物理. に関する原体験」項目数と定期考査成績との間. 5 まとめと提言. にも、ほとんど相関は認められなかった。. 本研究では、歴史を中心とした文献調査と、 高校物理授業における生徒実験の実践を通して、. 生徒実験の目的とそのあり方を明らかにするこ とを研究目的として行った。その結果、生徒実 験の衰退の構造や生徒実験を行うことが、長期 的な視野での学力の向上に寄与している可能性 あることが示された。特に、生徒が感動し、自. 40 60. 発的に取り組む意欲を引き出し、感性に「十勾. 書査検■}均点. 図2 「実験操作に関する体験」数と考査平均点. 配」を与える構造を持った生徒実験が有効であ. しかしながら、生徒が過去に経験した、実験に. ることが示された。生徒や教師が、生徒実験の. 必要な基礎技能経験項目数と、知識や計算能力. 意義をきちんと認識することが、より高い教育. を必要とする定期考査得点には相関が認められ. 効果を上げることに繋がること示しており、今. た(図2)。. 後、このような「教育実験論」的研究を行って、. このことは、定期考査の成績が高い生徒は、. その成果を教育現場に広く普及することが重要. 長さ、質量、時間、温度などの測定経験数が多. であると考えられる。. いことを示している。これらの結果は、実験を 行ったことによる教育的成果はすぐには出現し. 主任指導教員. 庭 瀬 敬 石. ないが、将来的には知識を中心とした学力に寄. 指導教員. 庭 瀬 敬 右. 一417一.
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