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シンポジウムの概要

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Academic year: 2021

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(1)シンポジウムの概要 Brief Overview of the Symposium. 中村哲(兵庫教育大学) 第16回研究発表大会が,平成17年2月5日と6日の期間で兵庫教育大学において開催された。本シンポ ジウムは, 2月5日の午後(14:30-17:00)に次の要領で実施されたo シンポジウムテーマ社会科授業実践の臨床的組織解剖一授業構造の規則性を摘出するコーディネータ中村哲兵庫教育大学 授業提案者小5単元「わたしたちの生活と情報」開浩和広島大学附属小学校 シンポジスト授業実践経験者の立場峯岸由治さいたま市立栄和小学校 授業実践経験に基づく研究の立場伊藤裕康香川大学教育学部 教科教育研究の立場池野範男広島大学大学院教育学研究科 コメンテーター岩田一彦兵庫教育大学 本シンポジウムが, 「社会科授業実践の臨床的組織解剖一授業構造の規則性を摘出する-」のテーマに 基づいて実施された趣旨は,次のように説明されている。社会系教科教育学会は, 「学校教育における児 童・生徒の社会的資質形成に関する教育実践の科学的研究を行い,その普及と発展に寄与すること」を目 的として,小中高大の学校教育における社会系教科教育関連のカリキュラムと学習指導に関心を有する教 読,研究者,学生などの方々によって構成されている。そして,学校教育における児童・生徒の社会的資 質形成に関する授業実践の研究を基本的性格にしている。その意味では,学校教育の現場において日々な されている社会系教科関連の授業実践の仕組みを解明し,解明した研究成果を活用して授業実践を創出す る臨床的研究に重要な役割を有する。このような本学会の活動使命とこれまでの学校教育の現場での授業 研究および関連諸学会の研究活動の現状を省みると,社会系教科関連の授業実践に関する報告,授業計画 案の提示,反省や改善の意見提案,実践的課題や理論的見解の論議などに終始し,授業計画案も含む授業 実践の組織自体の解明を欠如している問題が指摘できる。これらの問題の要因としては,研究対象とする 授業実践自体の組織や構造などに関する共通理解が会員相互間においても難しい現状がある。したがって, 授業自体の何を解明するのかという研究対象を焦点化する必要がある。さらに,その研究成果が教材を異 にする社会系教科関連の授業実践の創出にも適応できる規則性を有することが求められる。 本年度のシンポジウムでは,上述の問題意識を踏まえて授業計画案も含む授業実践のひとつの事例をて がかりに,現象としての授業実践がなぜそのような事実になっているかを,研究関心に対応する研究方法 の立場から解剖し,研究成果としての規則性を摘出することに目的がある。その為,解剖台の姐上に広島 大学附属小学校教諭開浩和先生の小5単元「わたしたちの生活と情報」の授業事例を取り上げ,授業の構 造としての内容構成と展開方法に焦点づけ,各シンポジストの研究方法の立場から規則性を摘出していた だくことを企画している。本シンポジウムにおいて摘出される社会科授業実践に関する規則性の論議を通 して,これまでの授業研究を変革し,これからの授業実践学を構築する方向性が示されることを期待して いる。 このようなシンポジウムの趣旨を踏まえて,最初に関浩和先生が小5単元「わたしたちの生活と情報」 の学習指導案と授業実践について報告された。次に,峯岸由治先生,伊藤裕康先生,池野範男先生の順で, 開先生の授業に関する知見の発表がなされた。その後,岩田一彦先生が各発表についての意見を述べられ た。本誌においては,基本的にシンポジウムで発表された内容を掲載している。なお,最後に本シンポジ ウムの成果と意義をコーディネータの中村が指摘している。. -71-.

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