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教室における児童の座席指向に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)兵庫教育大学大学院学校教育研究科人間発達教育専攻幼年教育コース.          平成24年度修士論文. 教室における児童の座席指向に関する研究. 兵庫教育大学大学院学校教育研究科 人間発達教育専攻幼年教育コース.     M11024E長野弘和   (指導教員横川和章教授).

(2) 目次. 目次 1章   ・目 非言語コミュニケーションとしての座席行動 教育分野における座席行動研究 小学校における先行研究 本研究の目的. 2  方’ 対象 時期 手続き. 調査内容. 3. 5 分析対象 児童の座席指向  座席得点から見る座席指向  座席指向の相関  最選好位置及び最忌避位置 座席指向の要因  選好理由及び忌避理由  座席の特徴に対する評価 児童の特性と座席指向との関係 現在の座席に対する評価. 4  まとめと. 1文献 謝辞. 幽. 21 22.

(3) 1章問題・目的11. 1章 問題・目的 非言語コミュニケーションとしての座席行動  人間は、様々な方法で他者とのコミュニケーションを行っている。その一つに、言語を 用いない非言語こコミュニケーション行動がある。非言語行動に関して北川(2012)は、言. 語による情報よりも、その個人の「本当の」人格特性、態度や感情をよく表すものと考え られ、話し手の真意を見極めるための判断材料として用いられる場合があるとしている。  非言語行動の一頓域に空間行動があり、パーソナルスペースに関する研究が有名である。 日本においては、パーソナルスペースと同様に空間行動の一つである「seat㎞gbehavior」に 着目した研究が多く行われている。「座席行動」と訳されるこの行動を、北川(2012)は「一. 定の間隔と方向性をもって配置されたいくつかの座席の中から1つを選択し着席する、と いう比較的構造化された環境下での限定的な空聞行動」としている。着席位置や着席状況 から、着席者の心理状態の推量等が可能であると考えられており、近年様々な分野におけ る研究が進められている。. 教育分野における座席行動研究  教育分野における座席行動の研究は、大学の講義室をフィールドとしたものが多い。大 学の講義は、一部の専門科目等を除き、学生が座席を自由に選択して着席するのが一般的 であり、座席行動を観察しやすいためであると考えられる。.  北川(1978)や囲申(1997)は、自身の担当する講義において、短期大学生・大学生の 実際の着席位置を数回に渡って追跡した。結果、学生が選択する座席位置は同一科目内で も異なる科目間でも変動が少なく、ある領域に安定的に固定されていることが明らかにな った。また、この傾向には性差が見られないことも示された。また、田中(1998)は、着 席位置の範囲には男女差があることを明らかにした。.  國吉(2004)や遠山(2008)は、後列よりも前列の座席に着席する学生の方が、講義へ のコミットメントが有意に高く、成績も良いことを示した。前列を選択した禦由としては r教師の話が聞き取りやすい」、後列を選択した理由としてはr何となく」r授業を受けた くない」等が挙げられており、学習に対する意欲や積極性が座席選択に明確に反映されて いた。さらに、所属学科の雰囲気への満足感と座席行動との間にも相関があることが明ら かにされている。矢澤(2002)の研究では、前方に着席している学生に加えて黒板に向か って左側に着席している学生も、後方の学生よりも成績が有意に高かったことが報告され ている。.  また、北川(1991)は、大学生の実際の着席位置とアンケート調査から、教室の各座席 の魅力度を算出した。結果、教室は魅力度に凹凸があり、心理的に前部・後部・中央部・. 左右の側部の4種(5区域)に区分される構造を持つ空間であることを明らかにした。従来 はそれぞれの研究者独自の視点で教室空間が分割されていたため、研究間での比較が困難 であったが、これにより、比較の簡易化が可能になるとされている。.

(4) 1章 問題・目的12 小学校における先行研究.  大学生の座席行動研究は比較的多く見られ、一つの分野としてまとまりつつあると言え る。ところが、他の学校教育現場での先行研究を調査したところ、小学校をフィールドと 一したものが少数確認されたのみであった。では、児童は教室内の座席をどのように捉えて いるのであろうか。以下に、児童の座席行動に関する先行研究を紹介する。.  宮本・山口・油谷(1994)は、座席配置図中の全ての座席に対して、座りたい気持ちの. 程度を5段階で評価させ、その平均値の分布を等値線図で表すことでクラス毎の座席選好. の傾向を分析した。調査対象は4年生と6年生の男女約800名である。座席配置図は、縦4 行・横6列(24人)、3行・8列(24人)、5行・6列(30人)、4行・8列(32人)、5行・8列(40. 人)の5種類の中から、各学級の実際の児童数に近い2種類が用いられた。教室を九つの 領域に分割して分析した結果、児童の座席選好のパターンは多様であり、学習意欲や性格 等の個人の特性の違いが大きく影響している可能性が示唆された。また、4年生が前方を、 6年生が後方を好む傾向が見られ、学年(発達段階)による座席選好の相違牟存在すること. が明らかになった。さらに、学年に関わらず最後行の座席は後から2行目の座席よりも嫌 われやすく、さらに、教室後方に座席行数が増加するに従って、より嫌われる傾向がある ことが示された。.  小西(1998)は、各クラスの実際の座席配置図を描いた質問紙に、吟座っている席」、「今 度座ってみたい席(選択)」、「絶対に座りたくない席(拒否)」を記入させるアンケート調. 査を行い、児童の座席指向性について調査した。対象は小学校1∼6年生のそれぞれ1クラ スずつ、男女計200名であり、4牛生以上には、座りたい席・座りたくない席を選んだ理由 の記述を求めた。教室を5区域(前方・中央・後方・左端・右端)に分けて分析した結果、. 2∼6年生においては、全般的に前方の座席が選択され、後方の座席が拒否される傾向が有 意に示されたが、学年における差異は確認されなかった。座席の選択・拒否理由は、物理 的要因と対人的要因の2つに大別されることが明らかになった。「黒板の見えやすさ」とい う物理的要因を挙げる者が多数であり、「先生のそばがいい」「みんなから離れて寂しい」. という対人的要因を挙げる者は少数であった。また、6年生では「先生の目につきやすい席 だからイヤ」等の拒否理由が若干数確認された。.  このように、児童を対象とした座席行動研究はごく少数である上、研究者間の見解も一 致していないのが現状であり、問題点である。しかしながら、全般的に後方の座席が嫌わ れる傾向が見られる等、両者に共通の結果が示されている部分もあり、更なる検討の余地 があると思われる。. 本研究の目的  本研究では以下の目的のため、児童の座席指向についての調査を行う。 1.より一般的な児童の座席指向の把握.  宮本ら(工994)の研究では学年ごとのデータが、小西(1998)の研究では調査人数が十 分であるとは言い難い。本研究では、連続した学年で調査対象児童を増加し、より一般的 な「座席指向」の把握を試みる。教室における児童の実際の座席行動を観察することは困 難であるため、本研究では質問紙を用いた調査を行う。.

(5) 1章問題・目的13 2.座席指向に関する要因の分析.  小西(1998)の研究より、児童が座席を選択・拒否する際には、何らかの理由が存在す る可能性が高いと言える。本研究では、児童の座席指向に関わる要因を分析する。 3.児童の特性と座席指向の関係性の把握.  北川(1980)や國吉(2004)の研究により、大学生の座席指向には、性格や学習に対す る意欲等の個人の特性が影響を与えていることが明らかになった。本研究では、小学生に おいても同様の傾向が見られるかどうかを検討する。.

(6) 2章 方法14. 2章 方法 対象.  大阪市内と堺市内の公立小学校3校の3∼6年生の児童を対象とした。回答者の内訳を Tab1e1に示す。. 肋b1e1回答者内訳. 3年生   4年生   5年生   6年生   合計 (8学級)  (11学級) (10学級) (11学級) (40学級). 男子   144    193. 171        196        704. 女予   140    191. 150       209       690. 合計  284   384. 321     405. 1394. 時期.  2012年10月上旬に実施した。 手続き.  事前に学校側に調査の趣旨説明を行い、担任教諭に質問紙を配布した。指定期間中の各 クラスの都合のよい目時に、無記名の質問紙調査を実施してもらった。. 調査内容  Fi&1のような仮想の32人学級の座席配置図を示し、各座席に対する座りたい気持ちの強 さ(以下、「座席得点」とする)を瞳りたい:4」「どちらかといえば座りたい:3」「どち らかといえば座りたくない:2」「座りたくない:1」の4段階で記入してもらった。同時に、. 「一番座りたい席」と「一番座りたくない席」の選択と、その理由の記述も求めた。さら に、「男の子のとなりの席」「先生から見えにくい席」等、座席の特徴に対する評価に関す る質問6項目、「黒板が見えやすい」「授業に集中しやすい」等、現在の座席の評価に関す る質問6項自、「学校に来るのが楽しみだ」ギみんなの前で発表するのが得意だ」「クラスの. 中で背が高い方だ」等、児童の特性に関する質問11項目の合計23項目を、それぞれ4件法 で回答してもららた。. 搬. 夢圃.     ロコ□コ 二。  □コ□コ     □コ□コ     ロコ□コ ま. P賂I座席配置図1. ろ う. か. 硝.

(7) 3章 結果15. 3章 結果 分析対象  回答者1394名のうち、理由記述の部分を除く全ての項目に不備なく回答した1118名分を 有効回答、分析対象とした。誠b1e2に分析対象の内訳を、Table3に有効回答率を示す。. Tab1e2分析対象内訳. 3年生  4年生  5年生  6年生  合計 男子. 1Ol     137     143     168    549. 女子. 111      150      123      185     569. 合計. 212     287      266      353     1118. Tab1e3有効回答率. 3年生  4年生  5年生  6年生  合計 男子. 70,1     71,0     83,6     85,7     78,0. 女子. 79,3     78,5     82,0     88,5     82.5. 合計. 74,7     74,7     82,9     87,2     80.2. 値は%.  なお、児童に示した座席配置図はFig・1であり、座席の傾き等が表現されているが、以下 では便宜上、Fig2のような配置図を用いて結果を表示する。. □コロコロコロコ ロコロコロコロコ ロコロコロコロコ ロコロ二[エコ□コ Fig−2座席配置図五.

(8)                                    3章 結果16 児童の座席指向  各座席の座席得点の平均値を求めた。学年別・性別の結果をFig.3∼Fig.1Oに示す。.  教室の中央付近は安定して高得点になっており、特に女子の得点の高さが顕著であった。  6年生では、前方の得点が低く後方の得点が高い結果となっており、男女共に同じような. 分布となっていた。しかしながら、特に前列に関して、男子は学年が上がるにつれて得点. が徐々に下がっていくのに対し、女子では5年生から6年生にかけて急激に得点が落ち込 む等、性別によって全く異なった学年変化の様子が見られた。            座席響点(以上∼未満) 口∼1.8国1.8∼2.O■2.0∼2I2■2.2∼2,4■2.4∼2.6■2.6∼2.8■2.8∼.       工. ■■1■■o■■■■■■. ■6■oo■■間. ■0■■8■■0■畷 翻■I■■■■■o■. ■o■■8■畷 翻■■I回:ll]. ■I16■o■■9間 ■■■06■86■1      Fig.33年男子.      Fig.43年女子.       囮.       工. ■oo■o■■■■ 間■■o■I86■8 ■■oo■■■■8■. 6■9■■0080■ 間。I■o■■■ ■06■間0111■ 翻■6■86■■翻:ll].      Fig.54年男子.      Hg.64年女子.       囮.       画. 鰯鰯■■■o■一■. 鰯■醒翻騒鰯鰯鰯1. 翻■■■■■91翻司. ■■1■■■■18■0. ■o■■■■80鰯. 6■■■■■■■■■■■. 006■■■■86−8. ■0I■一I00■. 翻鰯■■1o鰯亙.      Fig.75年男子.      Fig.85年女子.       固.       工. 回鰯雷藪鰯曖嚢愛鰯鰯. 間。o■一■■■1. 醒鰯騒鰯騒擾望曖鰯 。oIl■96■8量■■. ■一■■■■■■■■■. ■■8■I■08■一〇.      Fig.96年男子.      Fig.106年女子. o■1■■■一■■■o■. ■■■■■■I■■I■.

(9) 3章 結果17  北川(1991)や宮本ら(1994)を参考に、教室内の座席位置を「前方」「中問」「後方」「窓. 側」r廊下側」の5区域に分割した(Fig−11)。各区域の平均得点を“b1e4に示す。. 廊 下 側. 後方 Fi&11座席のゾーン分割 Tab1θ4区域別座席得点. 3年. 4年. 窓側     廊下側. 中間     後方. 前方. 男子. 2.50. (1.07). 2.46. (O.66). 2.28. (O.92). 2.12. (O.87). 2.24. (O.84). 女子. 2.86(1.05). 2.76. (O,56). 1.96(O.86). 2.03. (0.80). 2.01. (O.74). 男子. 2.24. (1.14). 2.60. (O.64). 2.42. (1.08). 2.07. (O.79). 2.31. (O.80). 女子. 2.70. (1.19). 2.74(O.61). 2.11. (1.00). 2.22. (O.85). 2.07. (O.79). 2.66. (O.70). 2.52. (1.06). 2.24(O.83). 2.22. (O.81). 2.89. (O.70). 2.05. (O.94). 2.04. (O,78). 1.91. (0.75). 十. 一  一     男子 1.97(1.15)5年ユ女子。2・52(1・19). 一一一一‘■血・山一一  〇…’. .. 6年. 山一一. …山一  凹   一・  一・. 男子. 1.95. (1.15). 2.66. (O.61). 2.77. (1.05). 2.21. (O.74). 2.22. (O.77). 女子. 1.90. (1.12). 2.69(O.68). 2.74. (1.07). 2.37(0.75). 2.26. (O.80). ():SD.  5区域それぞれの座席得点についての、学年・性の2要因分散分析の結果を以下に示す (Fig.12∼16)。なお、下位検定における多重比較には、B㎝危mni法を用いた。 ◎「前方」について(Fig−12)  学年の主効果(F(3,1110戸23.00,pく01)、性の主効果(F(1,1110戸22.66,pくOl)、学年と性の. 交互作用(F(3.1110)4.34,pく・01)が有意であった。下位検定の結果、男子では3年生と5・. 6年生の間で、女子では3・4・5年生と6年生の間で有意差が見られ、男女共に、学年が上 がるにつれて得点が低くなる傾向が明らかになった。また、3・4・5年生では、女子の得点 が有意に高かった。 ◎「中間」について(Fig,13)  学年の主効果(F(3,1110)=2.86,pく、05)、性の主効果(F(1,111O戸2α11,pく01)が有意であり、. 女子の得点が高い傾向が見られた。下位検定の結果、3年生よりも5年生の得点が有意に高 かった。比較的変動が少なく、全体的に高得点であった。 ◎「後方」について(Fig.I4)  学年の主効果(F(3,1110)=22.71,pくO1)、性の主効果(F(1,1110)=21.63,p〈.01)が有意であ. り、男子の得点が高い傾向が見られた。下位検定の結果、3・4・5年生と6年生の間で有意 差が見られ、学年が上がるにつれて得点が高くなる傾向が明らかになった。.

(10) 3章 結果18 ◎「窓側」について(Fig,15)  学年の主効果(F(3.1110H.04,pく01)、学年と性の交互作用(F(3,11王0戸3.60,pく.05)が有. 意であった。下位検定の結果、女子の3・5年生と6年生の間で差が見られ、6年生の得点 が有意に高かった。また、5年生では男子の得点が有意に高かった。比較的変動が少なく、 全体的に得点が低かった。 ◎「廊下側」について(Fi&16)  学年の主効果(F(3,1110)=2.66,p〈.05)、性の主効果(F(1,1110)=14.76,pく、OI)、学年と性の. 交互作用(F(3.1110)=3刀5,pく・05)が有意であった。下位検定の結果、女子の5年生と6年生. の間で有意差が見られ、6年生の得点が有意に高かった。また、3・4・5年生では男子の得 点が有意に高かった。窓側区域と同様に変動が少なく、全体的に得点が低かった。. 4.0. 4.O. 4.o. R.5. ?D5. ?D5. R.0. R.0. R.0. Q.5. Q.5. Q.o. Q.0. H.5. P.5. P.O. P.0. ヨ年  4年  5年  6年. ヨ年  4年  5年  6年. ;年  4年  5年  6年. @一■一男子’■女子. @・■一男子“女子. @一■一男子“女子. Fig−12前方. 4.0. R.5. Fig−14後方. Fig,13中間. 4.0. ■ 一  …                             u  I                               …. R.5. R.0. R.o. Q.5. Q.5. Q.0. Q.0. P.5. ?D5. P.0. P.0. 3年  4年   5年  6年. ヨ年  4年  5年  6年. @・■・男子“女子. @.●一男子“女子. Fi&15窓側. Fig.16廊下側.

(11) 3章 結果19 座席指向の相関  各区域の座席得点の相関を求めた。学年別・性別の相関表をTable5∼12に示す。  全学年の男女で、「前方」と「後方」に強い負の相関が見られた。これは、前方への指向 性が強いほど後方への指向性が弱まることを表しており、前方と後方の座席を対極の環境 にある座席として捉えている児童が多いことがわかる。また、「窓側」と「廊下側」には正 の相関が見られた。目当たり等の環境の違いが存在するが、間者がある程度同質の座席と して捉えられていることが読み取れる。. Tab1e53年男子 前方  中間  後方  窓側. 前方 中間 後方 窓側 廊下側. Tab1e63年女子 廊下側. 前方  中間  後方  窓側. 廊下側. 前方 .069. 中間. 一.556神. .185. .030. ,286辛‡  .255}. .062. .201‡   .261‡‡  .331ま‡. 後方 窓側 廊下側. 一.054. 一.478州. 一.073. .136. ,004. Table74年男子 前方. .036. .142. 一.I00. _.123   ,356キ‡. Tab王θ84年女子. 中間  後方  窓側 廊下側. 前方. 前方  中間  後方  窓側. 廊下側. 前方. 中間 一・O07. 中間. .104. 後方 ・・540榊. .054. 後方. 窓側 ・140. ,090   _.005. 窓側. .020. 一.163中. 廊下側. .072. 1080. 廊下側一、028. ,214キ   、190中   .325ま‡. 一.663柵. Tab1e95年男子 前方. 一.O11. .046 一.001    ,309ホま. Tab1e105年女子. 中間  後方  窓側 廊下側. 前方. 前方. 中間  後方  窓側. 廊下側. 前方. 中間 ・m 後方 一・524榊. 申聞 ・η8‡ 後方 一・511榊. 一.200#. 窓側一・O16. .127. 廊下側一.076. 一.057. 窓側・・065. .077 ,152    ,480ま*. 雇口1F個1山 ・.040. Tab1e116年男子 前方  中間  後方  窓側. 前方. 一.183‡. ・.246柵. .1.66. 一.129. ,073    ,522‡‡. Tab1e126年女予 廊下側. 前方  中間  後方  窓側. 廊下側. 前方. 中間. .269榊. 後方 窓側 廊下側. 一.655榊. ・.200軸. .053. .025. .l12. ,066. .080. ,075    ,490‡ホ. 中間. .282榊. 後方 窓側 廊下側. 一.642榊. 一.245神. .185‡. 、138. 一.046. .l H. .117. _.001   ,476‡‡. **:p<.01,*:pく。05一.

(12)                                  3章 結果110.  「一番座りたい痛」(以下、「最選好位置」とする)の選択率を求めた。学年別・性別の 結果をFig.17∼Fig.24に示す。.  多少のばらつきは見られるものの、教卓前から後方にかけての2列と、後方の端に支持 が集まる結果となった。6年生の窓側最後列、3・4・5年生の女子の教卓付近、4年生の男 子の廊下側最後列の選択率の高さが顕著であった。また、廊下側最後列の座席は、3・4・5 年生で大きな男女差が見られた。.             遠折率■5∼10%未満 ■10%以上        [〕堕:コ                 ⊂=理=コ. 回コ区]ii■一一■区■  困回6■1■■回□:11コ. 回コ囚亜区回国憂コ □コ区国■囚□コ □亙1□亙回亙□亙1 □コ国司囚亙1□司. 囚亙1回亜区■匝I  ■[llコ囚亙1団:11コ回コ       Fig.173年男子             Fig.183年女子        [=廼=コ                 [亟〔コ. 国司区■■回国司  団亙1■■■■回国亙. 団:l1コ国亙1■回□珂  □司囚亙1■唾コ回亙1 区国国王コ囚函□コ  [≡ll]亙1団司■回□コ. 6囚団函1亜区16■8  ■囚団亙■[llコ□亙       Fig.194年男子             Fig.204年女子        [二廼=コ                 [亙〔コ. 匝。o匝口頭■回幽 回亙1匝二■1亙団匝国  囚国区I国司匡コ回 囚亙1[≡11二I囚亙1[1≡1]司  回コ1亙■■厘コ□:11コ. ■唾コ団■区囚区■  囚亙1団河団亙1回亙       Fig.215年男子             Fig.225年女子        [亜〔コ                [〕璽〔コ. 回亙1回■■回□司  回亙1区■囚亙回互コ. 回珂[亘=回■[目国画  [≡ll]コ区■国亙1□図. 画コ匝回国司回コ  回亙国司団亙口司 ■囮匝■■回[1  ■囚■回国憂コ区■       Fig.236年男子             Fig.246年女子.

(13)                                  3章 結果111  「一番座りたくない席」(以下、「最忌避位置」とする)の選択率を求めた。学年別・性 別の結果をFig.25∼Fig.32に示す。.  教卓前の2席と教室の四隅に票が固まる結果となった。最選好位置と異なり、選択者がO 名の座席が多く見られ、ぱらつきが少ないのが最忌避位置の特徴であると言える。教卓前 の2席に関して、男子の選択率が学年と共に緩やかに上昇するのに対し、女子の選択率は3・. 4・5年生から6年生にかけての急激な上昇が見られた。また、男子の方がより早い段階か ら教卓前を忌避する傾向が明らかになった。.             選択率■5∼1㎝未満 .10%以上        [=廼=コ                 [=亟=コ. ■厘コ[10■[コ区■  ■亙□珂囚コ匝一■. 回コロコロコ□亙1 □コ□コ回コ回コ 回コ□亙匝□□コ  匝□匝□[1≡1ココ□亙. ○回国司■囚団。  一国困河団亙匝一       Fig.253年男子             Fig.263年女子        [=亜=コ                 [=璽ニコ. ■亙1区一■囚区11■  ■亙[■■■回匝1■. 囚阿国コ□コ団画  回コ□画□コ□回. 国亙1□亙□コ□亙  図亙1回コ区[コ□瓦. ■回□亙図亙匝I  ■幽囚何回亙1匹1■       Fig.274年男子             Fig.284年女子        〔コ廼=コ                 [:憂〔コ. ■亙1厘1二1011■[コ区■  ■囚匝■■[]四. 団コ□珂□コ□画  □コ□コロコ□亙. 団亙1□コ匝□□亙1 □コ□亙□二1囚亙1. ■囚匝■囚珂区1■■  一■囚□瓦[llコ亙匝■■       Fig.295年男子             Fig.305年女子        [二匹=コ                 [コ璽:コ. ■固座10■[コ区■  ■国1互間■[ヨ匝一■. 回コ□コ[エコ□コ  回亙□亙厘エコ□司. 囮□コ□]工〔田口〔囚 ■回国瓦匝囚匝■  ■■回1:llコ亙囚亙匝1■       Fig.316年男子             Fig.326年女子.

(14) 3章 結果112 座席指向の要因 選好理由及び忌避理由.  濱畠ら(2001)の座席選択理由の分類を参考に、児童が自由記述した最選好位置及び最 忌避位置を選んだ理由(以下、「選好理由」「忌避理由」とする)を、「授業関連j「先生と の関係」「快適性」「利便性」「その他」「なし」の6つのカテゴリーに分類した(賄b1e13)。. 選好理由・忌避理由の反応率をそれぞれTab1e14,15に示す。なお、一人の児童による反応 が複数のカテゴリーに含まれる場合は、それぞれにカウントした。. Tab1e13分類カテゴリー カテゴリー1. 選好理由回答例. 忌避理由回答例.       1・黒板が見えやすいから  1・黒板が見えにくいから  授業関連 ≡・集中しやすいから      1・気が散るから       ≡                   l.       1・先生の話をしっかり聞けるから1・先生の声が聞こえないから 一.I−I山.一.一’一I’’’一一一一一舳一舳一…. PII一一’.一I…II…I…’…一.一III0….一..…一’……’“…舳I一舳一一0.一.一……’一…’一I一一…I−I…一’一一γ…一I一’一一一.’I一一”一一山’一’舳…一一山.一一一一^.一..一’……..一一一.山….一………….一I一…一一I−I.一一…一一.       1・先生の前がいいから     1・先生が嫌いだから. 先竈差の1・質問!榊! 1・す1に怒!れそうだか/.       …・先生の近くだと安心できるから…・先生の近くだと緊張するから       …・風通しがいいから      1・暑いから.  快適性 …・端が好きだから       …・前は嫌いだから       1・落ち着くから        1・寂しい感じがするから       1・ランドセルに近いから    1・ランド主ルから遠いから. 利便性1.早く外に出られるから 1.帰りが遅くなるから. ?Q_____     _巾_一一__。.一_舳_血j__一一______一____一______. _________       …・座ったことがないから    …・参観の時に目立つから.  その他 1           1       1・全体を見渡せるから     1・不審者が来たらこわいから 一一一・…一・・一一・一・一一. ゚一・一一一・一一・一・・一・・一・……・一一一…一一一一一舳一…一制・・巾………一・一・j一・一・一・…・・一………・一・…………一・一一・一一…一・一…一…一・・一一・・一一・一一・・….   なし  …          何となく、無回答. Tab1e14 「選好理由」の反応率      先生との. 授業関連      快適性  利便性  その他  なし       関係.   …男子1 584   1仏9  18,8  10,9   59   Z0. 3年1 1   …女子≡ 75−7   σ3   17.1   4.5   父O   09   …男子… 49,6  10,9  19,7   19,7  10.9   44 4年. P女子1・・・ … ∬ σ…  1・. ……… k一……. …………血…………血…血…血…川……血血血血…㎞………………………. 。年1男子15’9’’9 2&7 五8 ∬ Z8.   …女子1 71,5  19,5  24.4   4.1   6.5   0.8   …男子…42,3  18,5  44,6  14.9   3.0   3,0. 6年. P女子1。。。 1,1 。α。 五。 。。 α。.   .       1. 値は%.

(15) 3章 結果113 肋b1e15 「忌避理由」の反応率      先生との 授業関連      快適性  利便性  その他   なし       関係. 3年. 男子 女子 .. 5年. 6年. 54.5. 14,9. 65.8. 4.5. ’一一㎜血’一 一. 25.7. 7.9. 5.9. 3−0. 31,5. 4.5. 9.9. O,9. 七一一血.“川血端’’…0一一……一…一一一’山一舳一舳一’一一 一0o 7.3 18.2 14.6 σ6. 39.4. 21.2. 58.7. 13.3. 32.7. 2.7. 6.O. 男子. 462. 252. 21.O. 3.5. 9.1. 4J 42. 女子. 61.0. 24.4. 252. 4.1. 4.1. 2.4. 男子. 40.5. 41.1. 22.6. 4.8. 2.4. O.6. 女子. 40.O. 34.6. 34.1. 3.2. 8.1. O.5. 値は%.  各項目の反応率についての、逆正弦変換法による学年・性の2要因分散分析の結果を以下 に示す(Fig.33∼40)。なお、下位検定における多重比較には、ライアン法を用いた。. ◎「授業関連」について 〔選好〕(Fi&33).  学年の主効果(∼(3)=36.68,pく.O1)、性の主効果(X2(1)=15.97,pくO1)、学年と性の交互作用. (Z2(3)=10.12,pく、05)が有意であった。下位検定の結果、男子では3年生と6年生、女子で. は3・4・5年生と6年生の間で有意差が見られ、男女共に6年生の反応率が低かった。ま た、3・4・5年生では女子の反応率が有意に高かった。 〔忌避〕(Fig−34).  学年の主効果(ぜ(3)=22.98,pく01)、性の主効果(デ(1)=10.41,pく.01)、学年と性の交互作用. (∼(3)=9.32,pく05)が有意であった。下位検定の結果、女子の3・4・5年生と6年生の間で. 有意差が見られ、選好時と同様に6年生の反応率が低くなっていた。また、4・5年生では 女子の反応率が有意に高かった。. 80%. 80%. V0%. V0%. U0%. U0%. T0%. T0%. S0%. S0%. R0%. F簑鶯二. Q0% P0% O%. 3年.   4年    5年. E・一男子“女子. Fig.33「授業関連」(選好). 6年. 3年.  4年    5年 黶E■一男子中女子. Fig,34 「授業関連」(忌避). 6年.

(16) 3章 結果114 ◎「先生との関係」について 〔選好〕(Fig.35).  学年の主効果(X2(3)=13.29,pく一〇1)が有意であった。下位検定の結果、3年生と5・6年生、. 4年生と6年生の問で有意差が見られ、高学年の反応率が高くなっていた。 〔忌避〕(Fig.36).  学年の主効果(Z2(3)=73.85,pくO1)、性の主効果(Z2(1)=6・62,pく・O1)が有意であり、男子の. 反応率が高い傾向が見られた。下位検定の結果、3年生と4・5年生と6年生の間で有意差 が見られ、高学年ほど反応率が高くなっていた。選好時とは異なり、学年と共にほぼ一定 の割合で反応率が上昇する結果となった。. 50%. 50%. S0%. S0%. R0%. R0%. Q0%. Q0%. P0%. P0%. O%. 3年.   4年    5年. 6年. ュ. 3年. 6年.  4年    5年 Q・ト男子一・_女子. E■_男子÷女子. Fig.36 「先生との関係」(忌避). Fi&35 「先生との関係」(選好). ◎「快適性」について 〔選好〕(Fig.37).  学年の主効果(∼(3)呈65.53,pく01)が有意であった。下位検定の結果、3・4・5年生と6. 年生の間で有意差が見られ、6年生の反応率が高くなっていた。学年と共に反応率が上昇す る傾向が見られた。 〔忌避〕(Fig.38).  性の主効果(X2(1)=844,pくO1)が有意であり、女子の反応率が有意に高かった。選好時と. 異なり、学年による変動は少なかった。. 60%. 60%. T0%. 50%. S0%. 40%. R0%. ヨ0%. Q0%. L ⊥ L     ■        一 一  一 1  1. ユ 一. 一  ■ ■ 」  ■ 一 I 1 ]. 20%. ■   ■   一  一. 一 一  一  1 一 一 一  一 一 」 1 ■ 」 一  」   一. 10%. ?B%. 0%. n%. 3年.   4年    5年. Q■_男子“女子. Fig.37「快適性」(選好). 6年. 3年. 4年. 5年. ・・_男子十女子. Fig.38 「快適性」(忌避). 6年.

(17) 3章 結果115 ◎「利便性」について 〔選好〕(Fig.39).  学年の主効果(π2(3戸7.90,pく05)、性の主効果(X2(1戸14.64,pく。Ol)が有意であり、男子の. 反応率が高い傾向が見られたが、下位検定の結果、男女における学年の単純主効果は見ら れなかった。 〔忌避〕(Fig.40).  各要因の有意な効果は認められなかった。どの区分においても10%を超えることはなく、 低い水準で推移していた。. ヨ。%. 蝪20%10%眺. Q0%. P0%. O%. 3年.   4年    5年 E■一男子一●_女子. Fi&39 『利便性」(選好). 6年. 3年.  4年    5年 C一_男子_ト女子. Fig,40 「利便性」(忌避). 6年.

(18) 3章 結果116 座席の特徴に対する評価  Tab1e16に示す6種類の座席について、「座りたい:4」「どちらかといえば座りたい:3」. 「どちらかといえば座りたくない:2j瞳りたくない:1」として集計を行った。項目ごと の得点をTable17に、それぞれの分析結果をFig.4I∼46に示す。. Tab1e16座席の特徴 座席の特徴 ・男の子のとなりの席. ・女の子のとなりの席. ・黒板が見えやすい席. ・仲良しの友達の近くの席. ・先生の近くの席. ・先生から見えにくい席. Tab1e17座席の特徴に対する評価             伸良しの   黒板が         先生から 男の子の隣  女の子の隣              先生の近く.            友達の近く 見えやすい        見えにくい    …男子…3.69(O.64) 2.03(1.O1) 3.66(0.78) 3地(α89) 2.45(1.09) 2.19(1.11). 3年1  1.    1女子1I.89(O.87) 3.67(O.71) 3.69(O.76) 3.59(0.69) 2.86(O.93) 1.87(O.92) ……… h………凹 a山……血…血………………………………舳  …  一……………  ……舳……………………………….    1男子13.66(O.68) 1.91(O.77) 3.82(O.49) 3,29(0.92) 2.24(1.01) 2.59(L08). 4年1 1.    1女子11・79(α70し3里≦α64) 3・81三}50) 3−50(0・72) 2・70£三二90) ぜZ史3三し. P三耳11;lllllllllllズll:ll:ll「l1葉11ガllll:l1隻∴:lll:llll: ・年    1男子13μ(α65) 1.83(仏69) 3%(0.58) 3〃(O.83) 1.80(α79) 3伽(0切). 6年1 1.    …女子≡1.94(O.69) 3.59(0.62) 3.78(O,56) 3.24(O.80) 1.98(O.85) 2.86(0.92). ()1SD  それぞれの座席得点についての、学年・性の2要因分散分析の結果を以下に示す(Fi&41 ∼46)。なお、下位検定における多重比較には、Bon危rr㎝i法を用いた。 ◎男の子の隣の席(Fi&41)  性の主効果(F(I,1110)=1890.50,pく01)が有意であり、回答者と同性である男子の得点が 高かった。. ◎女の子の隣の席(Fi&42)  性の主効果(F(1,1110)雪1702.68,pく一〇1)が有意であり、上記と同様に、回答者と同性であ. る女子の得点が高かった。. ◎仲良しの友達の近くの席(醐g鳩)  学年の主効果(F(3,111O戸2.94,pく05)が有意であった。下位検定の結果、3年生と5年生. の問で差が見られ、5年生の方が有意に高かった。全般的に非常に高い得点となっていた。 ◎黒板が見えやすい席(醐g44)  学年の主効果(F(3,1110)二4.91,pくO1)、性の主効果(F(1,1110戸7,57,pくOl)が有意であり、. 女子の得点が有意に高かった。下位検定の結果、3年生と6年生の聞で差が見られ、3年生 の得点が有意に高かった。この項目も、全般的に高い値を示していた。.

(19) 3章 結果117 ◎先生の近くの席(Fig.45)  学年の主効果(F(3,1110戸35.33,pく01)、性の主効果(F(1,1110戸37.52,pく01)が有意であ. り、女子の得点が有意に高かった。下位検定の結果、3・4年生と5年生と6年生の間で有 意差があり、学年と共に得点が下降する傾向が見られた。 ◎先生から見えにくい席(Fig.46)  学年の主効果(F(3,1110)=49.48,pくO1)、性の主効果(F(1,1110)=4024,pくO1)、学年と性の. 交互作用(F(3,1nO)=2.64,pく01)が有意であった。下位検定の結果、男子では3年生と4・. 5・6年生、4年生と6年生の間で、女子では3・4年生と5年生と6年生の間で有意差があ り、学年と共に得点が上昇する傾向が見られた。また、3・4・5年生では男子の得点が有意 に高かった。. 4.0. 4.O. R.5. ?D5. R.O. ?E十. ?D5. Q.5. =DO. Q.o. H.5. P.5. P.0. P.O. 3年.   仲    5年. 3年. 6年.  一年    5年. E一ト,子一一女子. E・一男子.一女子. Fig41男の子の隣の席. Fig.42女の子の隣の席. 6年. 4.0. R.5. R.0. Q.5. Q.0. P,5. P.O. 3年.   4年    5年. 3年. 6年.  4年    ;午. 6年. 堰。一長子÷女子. E.一・男子“女子. Fig−43仲良しの友達の近くの席. 晦44黒板が見えやすい麻. 4.0. 4.0. R.5. 3.5. R.0. 3.O. Q.5. 2.5. C.O. 2.o. ?D5. 1.5. 1.0. ?Do. 3年.   4年   5年. 黶。_男子“女子. Fig.45先生の近くの席. 6年. i. ← 丁. → 3年. 4年. 三年. 6年. “男子’一女子. Fig,46先生から見えにくい席.

(20) 3章 結果118 児童の特性と座席指向との関係.  児童の特性に関する質問11項目について因子分析(最尤法、プロマックス回転)を行っ た結果、3因子を抽出し、第1因子を「授業や勉強に対する感情」、第2因子を「社交性」、. 第3因子を「発表に関する感情」と命名した(誠ble18)。ただし、質問項目10と11は児童 の身体的な特徴を表す項目であり、他の因子との関連性が低いことも確認されたため、そ れぞれを「身長」「視力」という別の要素と見なし、合計5つの要素として以下の分析に用 いた。なお、複数の項目からなる要素の得点は、該当する項目の平均値を用いた。. 胞b1e18児童の特性の因子分析結果 因子 1   2   3. 授業や勉強に対する感情 4授業が楽しい                   .928 一.O16 一.063. 5勉強が好きだ                   .658 ・135 .134 1学校に来るのが楽しみだ               蝸3 ,342 ・082 3担任の先生が好きだ                 μ3 ㍉048 ・069 社交性. 1器11㌫  lllぷ 発劃こ関する感情. 練幾榊得意だ  lll:llln 身長 10クラスの申で背が高い方だ              .071 ,055 ,066 視力. 11教室の後ろの方からでも、黒板の字がはっきりと見える ・085 ,123 ・027.  5区域の座席得点と5要素の相関表をTab1e19∼Tab1e26に示す。  全学年の男女で「視力」と「前方・後方」の相関が見られ、ほとんどが高度に有意であ った。これより、視力が悪いほど後方の座席を避ける傾向があると言える。他に一貫した 強いは相関が見られないため、児童の座席指向に最も影響を及ぼす要素は「視力」である と考えられる。.  4年生以上になると「授業や勉強に対する感情」と揃方・中間・後方」の相関がみられ る部分がある。勉強に対して肯定的な感情を持っている児童が前方や中間を好み、否定的 な感情を持っている児童が後方を好んでいることが読み取れる。.

(21) 3章結果119 独b1e203年女子. Tab1e193年男子 前方  中間  後方  窓側. 廊下側       前方. 中間. 後方  窓側 廊下側. 勉強. .089. 刈63. .039. 、003.. ω79. 勉強. 社交牲. .O16. ,325榊. ,094. .l10. 218幸. 社交性. 267}幸 }.116. ,265榊. 、145. 一.12i. 一.002. 一.076. 発表. .I29    ,025. _.052   _.130   _.060. 一.063. ・.O06. .042. ,045. 一.I54. 身長. ,041    ,032. _.155   _.063   _.105. 。.372榊. ・.014. .372榊. 一.014. ,031.  カ. _.276*ヰ  .073. ,350}“  .158    .O17. 発表 身長.  カ. .l14   一.081. 前方. 中間  後方  窓側 廊下側 .08王. 社交性‘.一09. ,140. 発表 一・023. ,040. 身長 一・083. 視力 一一453榊. 一.260榊. .132. 、080. 前方  中間 .247‡*  、072. _.230#* _1058. ・.025. 社交性 発表. ,076    ,086. _.044    ,047. 一.126. _一041    ,143. .工23   一、119. 一.004. ,099   _、038. .044. ,441‡申  .009. 一.002. .027. 一.035. ,042. ,005. ,078. ,130. .080. .玉02. 一.069. ,084. 身長. 一.099    ,133. .094. .471軸. 一.092. .013. 視力. _.350中*  .076. 胞b1e245年女子. 前方  中間  後方  窓側 .014. 廊下側       前方 一.035. .161. .094. 社交性一・067. ,023. ,092. 一.042. ,006. 発表 一・063. 一.077. ,064. 一.238榊. 一.一28. 身長 一・043. ,134. .O17. 一.l04. ・.王35. .O19. .030. 視力 一、440榊. ・.098. ,560神. 後方  窓側 廊下側. .291榊. ・.098    ,010    _.088. 社交性一・000. .057. _.O05   _.070   _.030. 発表 」47. ,149. _.l08    ,023    ,074. 身長 一郷8榊. 一.023. ,189‡   、045    ,103. 視力 一.207串. 一、065. ’483‡*  .025   _.067. Table266年女子. 前方  中間  後方  窓側 一.128 、095 勉強 .246榊 .162* 社交性’。007. .123. ,067. 一.〇三8. 発表 一・l08. 一.028. ,014. 一.102. 身長 一・101. .025 一.087. 申聞. 勉強 .347柵. 丁包b1e256年男子. 視力 一.378榊. 後方  窓側 廊下側. 勉強. Tab1e235年男子 勉強 刀95. _.016    ,093    ,228ホ. 肋b1e224年女子. Tab1e214年男子 勉強 .181*. .063    .一75    .0亘2. 廊下側       前方 .153*. .092 ・.052. 勉強. 申聞. 後方  窓側 廊下側. .275淋. .218嚇. 社交性 発表. .088. .125. .050 一刀90. 一、254榊. ,131. 一.028. .一79幸. ,197*. .133. 身長. 一.047. 一.ml. ,059. .504榊. .006. 、040. 視力. −132一榊. 一.128. .側5榊. .I74*   一069 ,138    .I28 _.022    ,075. ,033   _.034 一.029    .O11. 榊. oく01,*:Pく05.

(22) 3章結果120 現在の座席に対する評価  Ta阯e27に示す6つの項目について、「そう思う:4」「どちらかといえばそう思う:3」「ど. ちらかといえばそう思わない:2」「思わない=1」として集計を行った。項目ごとの得点を Tab1e28に示す。. Tab1e27質問項目 項目. ・黒板が見えやすい. ・仲良しの友達が近くの席にいる. ・先生の声がよく聞こえる. ・授業に集中しやすい. ・今の座席が気に入っている. ・早く席替えをしたい. Tab1e28現在の座席に対する評価  黒板が   仲良しの  先生の声が 授業に集中   気に   早く席替え 見えやすい 友達が近く  聞こえる   しやすい  入っている  をしたい 、年1男子;土・・(帆・・)舳・・)ふ・・(帆・㍗。λ・・(1ωλ・・(1・1・)}02(’・’8). __竺菱三=9書Ψ2.一坐!川)3・5三豊)皿3・Z(盤し饗二三里、3二王坐}2し   …男子…3.38(O.92) 3.06(1.06) 3−60(O石8) 2.66(O,98) 2.51(1.09) 3.20(L06). 4年1女子1。.1。(帆。。)。。。(1.1。)。舳。。)λ。。(1伽)λ。。(1〃)。.1。(α。。). 。年1男子13舳86)3州83)3”(α59)。Z76(α93)λ67(m’)Z9チ(’ω. 。年1男子13州84)3・13(’伽)3凧57)Z80(α94)舳㎜)ふ23(’ω   …女子13.38(O.82) 3.10(1,02) 3,71(O.55) 2.81(O.85) 2.65(1.09) 3.02(L10). ():SD.  現在の座席に対する評価であるため、学年や男女による大きな差は見られなかった。ま た、全体的に高得点であると言える。.  「今の座席が気に入っている」の得点が、理論↓の中心である250点前後に固まってい るのに対し、「早く席替えをしたい」の得点は大半が3.OO点を超える結果となった。これよ り、一年間同じ教室で同じ級友と過ごし、座席選択の自由度が極めて低い小学校において、. 席替えが児童の楽しみな行事の一つとして位置づけられている可能性が示唆された。.

(23) 4章 考察121. 4章まとめと考察  本研究では、児童の座席指向の把握を試みた。結果、以下のことが明らかになった。. Lより一般的な児童の座席指向について  学年が上がるにつれて前方が忌避され、後方が選好される傾向等が有意に表れており、. 学年による児童の座席指向の違いを報告していた宮本ら(1994)の説を支持する結果とな った。本研究では、学年差に加えて男女差が存在すること、学年による座席得点の推移の 様子にも男女差が見られることが明らかになった。一 e区域において、6年生になると座席得. 点の男女差が見られなくなることも、特筆すべき点であると思われる。また、座席得点か ら、教室の中央付近は学年や性別に関わらず嫌われにくい場所であること、前方両端の座 席が全体的に忌避一されることが新たに明らかになった。また、後方両端と教卓前の座席は、 選好率、忌避率共に高い値をとる場合があり、児童の女子みが分かれる座席であると言える。. 2.座席指向に関する要因について.  選好理由、忌避理由共に、r黒板の見えやすさ」を中心としたr授業関連」のカテゴリー に対する反応率が顕著であり、小西(1998)と同様の結果となった。本研究では、選好理 由の「快適性」や忌避理由の「先生との関係」が、学年と共に反応率が上昇する傾向が新 たに明らかとなり、興味深い結果となった。この傾向は、「先生の近くの席」「先生から見 えにくい席」に対する評価の結果からも読み取ることができる。 3.児童の特性と座席指向の関係性について.  「視力」と前後方向の座席位置に強い相関が見られ、視力が悪い児童が前方を好む傾向 が顕著に表れていた。また、4年生以上では、「授業や勉強に対する感情」と前後方向の座. 席位置の相関を確認することができた。勉強に対して肯定的な感情を持っている児童が前 方や中間を、否定的な感情を持っている児童が後方を好むことが読み取れたため、大学生 を対象とした國吉(2004)や遠山(2008)の研究結果に通じるものがあると考えられる。. しかしながら、大学生ほど顕著な傾向は見られなかったため、勉強と座席指向の相関が強 まるのは中学生・高校生の段階であると推察できる。なお、今回の調査では、「社交性」「発 表に関する感情」r身長」と座席指向の関係性を見出すことはできなかった。.  本研究により、児童は座席について様々な思いを持っており、教室における座席が児童 にとって重要な意味を持つものであることが確認された。また、学年による座席指向の違 いの存在が証明されたことにより、低学年の児童や中高生対象とした座席指向研究の土台 作りができたのではないかと思われる。.  坂野(2011)は、学校生活の様々な場面における座席配置や席替え等の方法を提案してお り、児童・生徒がより円滑な学校生活を送るためには、発達段階や人間関係に重点を置い た教育環境の構築が不可欠であるとしている。教師が児童の座席指向を把握しておくこと が、適切な教育環境の構築につながり、より円滑な学級経営が可能になると思われる。  本研究が、児童のより良い学校生活の一助となれば幸いである。.

(24) 引用文献 坂野重法(2011)座席の決め方の法則一全員に配慮した工夫一 明治図書. 濱畠啓子・城仁士(2001)大学生の教室における着席行動神戸大学発達科学部研究紀要  9(1),147_158. 北川蔵昭(1978)座席行動の研究(I)一教室内の座席行動と成績一 中国短期大学紀要  9,51−56. 北川蔵昭(1980)座席行動の研究(■)一教室内の座席行動と性格特性一 中国短期大学  紀要11,32−45. 北川蔵昭(1991)座席行動の研究(w)一教室空間の潜在的構造の分析一 中国短期大学  紀要22,163−173. 北川蔵昭(2012)座席行動の心理学一着席位置をめぐる心理メカニズムの解明一 大学教.  育出版 小西啓史(1998)教室内の着席行動一小学生の座席指向性について一 武蔵野女子大学紀  要33(2),205−212. 國吉和子(2004)大学生の座席行動と学習態度に関する研究 沖縄大学地域研究所年報  18,129_137. 宮本文人・山口勝巳・油谷浩之(1994)小学校の教室における児童の座席選好と座席位置  日本建築学会計画系論文集(464),85−94. 田中孝志(1997)教室内非書語的コミュニケーションとしての着席行動の安定性についての  分析 西南学院大学兄董教育学論集24(1),3142. 日ヨ申孝志(1998)大学生の着席行動及び他の関連行動における性差の検討 西南学院大学  児童教育学論集25(1),39−50. 遠山孝司(2008)定期試験での学生の座席位置と成績の関連一教室の前方に座ると学生は  よい成績をとるのか?一 日本教育心理学会総会発表論文集(50),684. 矢澤久史(2003)教室における座席位置と学習意欲、学業成績との関係 東海女子大学紀  要22,109−117.

(25) 謝辞. 謝辞  本研究を行うにあたりご指導いただきました、兵庫教育大学大学院学校教育研究科人 間発達教育専攻幼年教育1コース横川和章教授に心より感謝申し上げます。.  また、お忙しい中アンケート調査にご協力いただきました、大阪市立0小学校、堺市立 H小学校、堺市立S小学校の教職員並びに児童の皆様に深く感謝致します。  最後に、様々な場においてご指導いただきました、横川ゼミをはじめ幼年教育コースの 皆様に深く感謝致します。.

(26) ApP㎝d肚 質問紙. ○  o. きょうしつ. ざせき.   教室の座席についてのアンケート                                    ?.  じどう.  児童のみなさまへ     がうこう  きようしつ. これは、学校の教室についてのアンケートです。.       か       せんせい ともだち  み                    じぶん  おも. アンケートに書いたことが先生や友達に見られることはありませんので、自分が思っているこ       か               きょうりょく         ねが. とをそのまま書いてください。ご協力よろしくお願いします。.                   兵庫教育大学大学院 人間発達教育専攻 長野弘和.                                指導教員 横111和章. くみ      ばん. ねん. どちらかに. ・をつけてください一(. おとこ. おんな. ・女).

(27)  した  え       つくえ  なら      きょうしつ                  きょうしつ  じゆぎょう  う    と書. 下の絵のように机が並べられた教室があります。このような教室で授業を受ける時、それ.    ざせき         すわ               てんすう  こた             さいご     いちばんすわ     せき. ぞれの座席について、座りたいかどうかを点数で答えてください。最後に、「一番座りたい席」     まる     いちばんすわ          せき          1まつ. ひとつにOを、「番座りたくない席」ひとつに・をつけてください。      ともだち        すわ          きゅうしょく  とき  ばしょ        オ、んが.  ただし、「友達がどこに座るか」や「給食の時の場所」などは考えないでください。 馬板. 書き方    柿 ・r4」⇒座りたい           柿. ・「3」⇒どちらかといえば座りたい.     □工1□コ.           柿 ・「2」⇒どちらかといえば座りたくない.    効 ・「1」⇒座りたくない. ◇.     […コニ≡コ回二≡コ. ど. ㌶.     […]=…コ[…]=…コ. ・「一番座りたい庸」ひとつにOをつける   すわ    せき     ばつ ・r一番座りたくない庸」ひとつに×をつける.     □⑨[≡工≡コ. こくぱん. 黒板. 脅1亜1     ロコ□コ ま. 蝪.     □コ□コ     □コ□コ     □コ□コ.  いちばんすわ     せき  まる  せ書    えら   リIφう. ・r番座りたい席(Oの席)」を選んだ理由 〔.  いちばんすわ          せき  1まつ  せき     えら    りゆう. ・「一番座りたくない席(・の席)」を選んだ理由 〔. う. か. 調が.   すわ   せき     まる. ど. ろ. ま. ろ う. か. 働が  わ. わ.

(28) つぎ        ぎせき                       あ             まる. 次のような座席についてどう思いますか。当てはまるものにOをつけてください。  おとこ  こ         せき.  おんな  こ         せき.     すわ.     すわ.            すわ    2.どちらかといえば座りたい            すわ    3.どちらかといえば座りたくない.            すわ.     すわ.     すわ. ②女の子のとなりの席. ①男の子のとなりの席.    1.座りたい.    1.座りたい    2.どちらかといえば座りたい.            すわ    3.どちらかといえば座りたくない. ④黒兼二11席吐.    4.座りたくない. ③仲良しの友達の近くの席     すわ.     すわ.            すわ.            すわ.    1.座りたい.    1.座りたい.    2.どちらかといえば座りたい.            すわ.    3.どちらかといえば座りたくない.    2.どちらかといえば座りたい            すわ    3、どちらかといえば座りたくない.     すわ.     すわ.    4.座りたくない.   4.座りたくない. ⑤.     .     I     ・     I.   ■ ■一一一.■・一.■■■I■1■■   1■■ ■. ⑤先生の近くの席. ⑥先生から見えにくい庸.     すわ.     すわ.            すわ   2.どちらかといえば座りたい            すわ   3.どちらかといえば座りたくない.            すわ   2.どちらかといえば座りたい            すわ   3.どちらかといえば座りたくない.     すわ.     すわ.    1.座りたい.   4.座りたくない.    1.座りたい.   4.座りたくない. じぶん  いますわ      ぎせき        おも          あ          まる. 旦幽王どう思っていますか。当てはまるものにOをつけてください。  こくばん  み. ①黒板が見. gnすい ■■.  ながよ    ともだち  ちか   せき. ②仲良しの友達が近くの席にいる.    1.そう思う.       おも    1.そう思う.              おも    2.どちらかといえばそう思う              おも    3.どちらかといえぱそう思わない.              おも    2.どちらかといえばそう思う              おも    3.どちらかといえばそう思わない.     おも.     おも.  せんぜい  こえ       き.  いま  きせさ   き   い.       おも    1.そう思う.       おも    1.そう思う.              おも.              おも    2.どちらかといえばそう思う              おも    3.どちらかといえばそう思わない.    4.思わない. ③先生の声がよく聞こえる.    2.どちらかといえばそう思う.              おも.    3.どちらかといえばそう思わない     おも    4.思わない  じ串ぎよう  しゆうち}う.    4.思わない. ④今の座席が気に入っている.     おも.    4.思わない. ⑥草く繕えをしたい 白. ⑤授業に集中しやすい    1.そう餅う.       おも    1.そう思う.              おも   2.どちらかといえばそう思う              おも   3.どちらかといえばそう思わない.              おも   2.どちらかといえばそう思う              おも   3.どちらかといえばそう思わない.     おも.     おも.   4.思わない.   4.思わない          !I一一・’一I‘.一一.一I’■I一一・一・一一I−I一一■’・’1.          1うらにつづく⇒1          :.........1..................一...」.

参照

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