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独立法人化する大学における機器分析センターの立場と役割

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Academic year: 2021

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(1)うな危惧は幸か不幸かないと思われるが、併存する全学的なセンター統合の動きは避 けられないであろう。管理運営面での合理化のために、組織としての統合はあり得よ うが、その場合にも、それぞれの設置の際の思想の原点を見失うことなく、各々がも. つ使命を十全に果たすことができるような組織形態を考えるべきであろう。本学の機 器分析センターがこれまでに積み重ねてきた実績を尊重しつつ、時代に即応してその 備えるべき機能を改めて確認し、いっそうの学内地位の確立を目指すことを今、真剣 に考える必要がある。. 独立法人化する大学における 機器分析センターの立場と役割 機器分析センター    助教授 末澤 裕子.  独法化に向けてどこの大学も統合、再編などその組織改革に本腰を入れて取り組み、 そのために作成する書類の山はこの小さな本センターにも押し寄せてきている。.  先に伊藤センター長が「機器分析センターのこれから」で述べておられるように、. 今年度の第6回国立大学機器・分析センター会議でも、学内関連センター統合化が大 きな議題の一つであり、実施の方向に動いている大学からの実情の報告があった。大 学内のセンター統合の場合はその名称をめぐり論議が続くも“機器分析”という名称 が残ることは殆どなく、“生命・生物科学”“環境科学”というように世間で注目を浴 びる名称が使われるようである。.  機器分析センターは“学内共同研究と研究支援とを兼ねたセンター”であると殆ど の大学では位置付けている。研究支援とは主として機器の管理・運用と測定およびそ. の指導であり、本センターでも専任の技官が3名と教官(私)1名がそれを行ってい る。しかし、このサポートは機器分析センターの業績には反映されていない。なぜな らセンターを利用した研究者がそのことをお願いしているにもかかわらず、論文に謝 辞さえも記してくれないからである。研究者の業績には技官の仕事が大いに貢献して いるはずであり、彼ら技術専門職員に対する評価はもっと高くあってもいいのではな. ・3・.

(2) いかと思う。また研究施設としての機能と評価も受ける立場で言えば、センター独自 の学術的研究実績を他の工学部、研究院と同等の査定を受けるにもかかわらず、研究 環境は人的な面を中心に決して恵まれているとは言いがたい。他部局との交流を積極 的に進め研究内容や方法の進展に柔軟性をもたせることが、センター専任教官の大き な課題であると自覚している。今後はそれに向かって努力したい。また、他大学にも 同じ思いをしているセンター専任教官が多いのではないかと思う。.  しかし、このように問題点を沢山抱えつつ解決が遅々としている現状でも、大学の 大改革は着々と進んでいる。今後のセンターの姿はその大学により様々であろうと思 う。センターの役割が重要であると認められれば存続する(名称は別として)であろ う。そのためにも本来の役割をきっちりと果たしていくことに加え、機能の多様性も 目指さなければならないと痛感している。.  多様性の一つは今話題になっている“産学連携”による産業界(特に地域社会)と の技術開発に向けての連携と貢献がある。これは独立採算で資金繰りに苦労している センターにとっては外部資金獲得の面でも必要となることである。今後はこの点を含 め本学の共同研究推進センターとの連携(統合)も視野に入れる必要がある。共同研. 究推進センターはここ1,2年で目覚しいしい進展と充実をとげているように思う。 それは、部局(センター)の運営責任者(専任教官)がその役割と立場および進むべ き方向を明確に把握し、大学の中枢部にその存在意義を主張できているからこそだと 思う。その設置目的や実質内容業績は異なるがセンターの運営責任者の一人として学 ぶべき点が沢山ある。.  独法化にあたり、各施設の特質や役割と機能がしっかり生かせる方向に持っていけ る改革になるよう大学執行部に働きかけて行きたい。. ・4・.

(3)

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