幼児における視点取得の発達 : 知覚的視点取得の発達に関わる要因について
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(2) 人間科学研究編 (2004年 3月 白い カー ドによつて カメの 背 中 の 部分 と足 の 部分 の 2. ). 仮説. つ に分 け ,被 験 者 に は ,実 験 者 は 背 中 (back)と 足. 水準 1の 課題 には被験 者 全 員 が 正 し く答 え る だ ろ. (feet)の どち らが 見 えて い るか をたず ね る 課 題 で あ. う。水 準 2の 課題 は誤 答 す る被 験 者 が 出 て くる だ ろ. ,被 験 者 と実 験者 の 間 の机上 にカメの絵 が提 示 され ,被 験者 には. う。. 実験 者 は カ メの 絵 が逆 さ ま (upside dOwn)正 しい 向. 方法. き (right side up)の どち ら向 きに見 えて い るか をた. 被 験者. ず ねる課題 で あ る。. 3歳 8カ 月 ;レ ン ジ 3歳 5カ. る。水準 2の 課題 の ひ とつ (turde 2)は. ,. Flavcll ct al.(1981)の 実験 の結果 ,水 準 1の 課題. H名. 児. 3歳 児 8名 (男. 児 4名. (男. ,女. ,女 児 5名 ;平 均 年齢 月 ∼3歳 H力 月),4歳. 児 3名. 児 7名 ;平 均 年 齢 4歳 5カ. H力. 月),5歳 児 10名. )が 正 しく答 え られたが ,水 準 2 の課題 は誤答す る子 どもが 多 く,課 題 の 内容 を子 ども. 月 ;レ ン ジ 4歳 0カ 月 ∼4歳. たちにな じみのあ る もの に変 えて も困難 で ある こ とが. 5歳 0カ 月 ∼5歳 9カ 月),6歳 児 2名. 明 らか にな った。 これ らの結果 は,水 準 1-水 準 2の. 児 1名 ;順 に 6歳 4カ 月 ,6歳 3カ 月 )の 計 31名. 区別 の心理学的 ,発 達 的 な証拠 となる と結論 づ けて い. (男. は被験者全員 (15名. (男. 児 4名 ,女 児 6名 ;平 均 年 齢 5歳 4カ 月 ;レ ン ジ (男. 児 1名. ,女. ,女 児 19名 )。. 児 12名. る。 松村 (1984)の ま とめた幼児期 の視覚的視点取 りの 発達 的変化 も Flaven. et al。. (1981)と 対応 して い る。. 課題 (水 準. 1の 課題. ). なる。 これ は他者 で も「 目の前 にあ って さえ ぎられて. 〔カメl課 題〕 19 cm× 27 cmの 画用紙 に黒 線 で描 かれ た カメの絵 (図 1参 照)と ,カ メの 「背 中Jと 「足」. い ない もの は見 える」 とい う,い わばプ ロ トタイプ的. の 間 に立 てるための約 9cm× 13 cmの 白い カ ー ドを. 理解 で あ る。 この プ ロ トタイプは,客 観 的空 間 の 中 に. 使用 した。. 位置 づ け られて い ない個別的 な ものである。移動 や回. (水 準. 転 な どの心 像 が動作 に起 源 を もつ とす れば (Piaget&. 〔カメ2課 題〕 19 cm× 27 cmの 画用紙 に黒 線 で描 かれ. Inhelder,1966),プ ロ トタイプは動作 の粗大 な移動 に. たカメの絵 , トリの絵 ,ブ タの絵. 類 推 す べ き も の で あ ろ う。 (2)5歳 頃 ,レ ベ ル 2の. 向 を確認す るための コ ップ,加 えて 「さか さま」「た だ しいむき」 と文字が書 かれた 2枚 のカー ド,4側 面. (1)3歳 頃 ,レ ベ ル 1の 「何 が」 の視 点取 りが可 能 に. 「 どの よ う に」 の 「存 在 の 知 識」 が で きる。 こ こで は,他 者 の 見 えは 自分 と異 なる こ とを理 解 し,他 者 の. 2の 課題. ). (図. 1参 照)と ,方. それぞれに動物 の絵が描 かれた立方体 を使用 した。. 見 え を知 ろ うとす るが ,正 確 に推測す るこ とはで きな. 本実験 では被験者 と向かいあわせ にある他者 として. い 。 ひ とつ のモ ノについ ての視点取 りが可能 にな って. 高 さ約 16 cmの テ レビアニ メのキ ャラクター,ピ カ. くる。 (3)7歳 頃 に,レ ベ ル 2の 「推 測 の技 能」 が可. チ ュ ウのぬ い ぐるみ を使 用 した。なお これ らの材 料. 能 にな る。他 者 の 見 え を正確 に推 測 で きる よ うに な. は,机 上に提示 した。. り,複 数 のモ ノの方 向 と位置 関係 を同時 に考慮 して正. 手続 き 実験 は個別で実施 した。実験者は自己紹介を. しく視点取 りが で きる。具体 的操作 の形成 と関連 して. し,被 験者 の名前 とクラスを確認 した。そ して,ピ カ. い るだろ う し,3つ の 山問題 が可 能 な 9歳 頃 にほぼ完. チ ュ ウを動 か し「ピカチュウは○○ くんの向かい にい. 成す る と思 われ る。. る」 とい うことを強調 したあ と課題 を行 った。. そ こで まず ,知 覚 的視 点取得 の水準 1-水 準 2の 区 別 が 本邦 の 3歳 児 で もみ られ るのか どうか検証す る こ. 〔カメ1課 題〕第 1試 行 は,被 験者 の前 に正 しい向 きに. とと した。. 絵 を提 示 し,カ メの 部位 を表 わす こ とば. (「. 背 中」. 「足」)を 被験者が理解するまで確認 した。次 に絵 に自 実. 験. いカー ドを立て,被 験者 に, ピカチュゥはカメの背中 を見てい るのか足 を見てい るのかをたずねた。なお第. 目的 本邦 の 3歳 児 で も知覚 的視 点取 得 の 水準 1-水 準 2 の 区別 がみ られ るのか ど うか検証す る。. 2試 行 は絵 は逆 さま,第 3試 行 は正 しい向 きに提示 し た。第 3試 行終了後 に 自己視点 について もたずねた。 「ピカチュウはカメさんの背 中見 て い る と思 〈教示 〉 う ?足 見 ていると思 う ?」 自己視点 の場合 「○○ くん.
(3) 由佳 三幼児 にお ける視点取得 の発達. 東. ・〔 カメ カメ2課 題〕 カメ1課 題〕 〔. ” 0. 19cm× 27cm 白黒. O麟. 0霧. カメ2課 題〕トリ 〔. 19cm× 27cm 白黒. ブタ カメ2課 題〕 〔. 19cm× 27cm 白黒 図. 1. 各課題 と課題 の 空 間配置 図. は カメ さん の背 中見 て い る ?足 見 て い る ?」 〔カメ2課 題〕方 向 を表す こ とば. (「. 表. 1 3歳 児 にお け るカメl課 題 とカメ2課 題 の得点 の分布. 逆 さま」「正 しい 向. き」)を ,コ ップ,文 字 が 書 か れ た 2枚 の カ ー ド,4 側面 それぞれ に動物 の描 かれ た立 方体 を使 って被験者. カメ2(数 字 は点数. ). 1. カ メ 13点 カ メ12∼ 0点. 1. 1. が理 解す る まで確認 した。次 に絵 を一枚 ず つ被験者 の 前 に正 しい 向 き (あ るい は逆 さま)に 提示 した。被験 者 に,ピ カチ ュ ゥは カメ. (ト. リ,ブ タ)が 正 しい 向 き. 単位 (人 表2. カメ2(数 字 は点数 ). れの絵 も向 きを変 え全 6試 行行 った。第 6試 行終了後 「 ピカチ ュ ウは カ メ さん 〈教 示 〉. 4歳 (ト. リ さん,ブ. 4歳 児,5・ 6歳 児 にお け るカメ1課 題 とカメ2課 題 の得点 の分布. に見 えて い るか逆 さまに見 えて い るかたず ねた。 い ず に自己視点 につい て もたず ねた。. 児. タさ. ん)が 正 しい 向 きに見 えて い る と思 う ?逆 さまに見 え. 5・. 6歳 児. カ メ 13点 カ メ 12∼. 0点. 1. 1. 1. 1. カ メ13点 カ メ 12∼. 0点. て い る と思 う ?」 自己視点 の場合 「○○ くんはカメ さ ん. (ト. ). 単位 (人. ). リさん,ブ タ さん)が 正 しい 向 きに見 え て い. る ?逆 さまに見 えて い る ?」 施行順序 は,各 課題 の 提 示順 序 ,カ メ2課 題 の絵 の 提示順 序 ,カ メ2課 題 の絵 の提 示 方 向順 につ い て ,ラ. 実験 を中断 した 1名 を除 いた 3歳 児 の得点 の分布 を 示 した ものが 表 1で あ る。 また ,4歳 児 ∼6歳 児 の 得 点 の分布 を示 した ものが 表 2で あ る。. ン ダム に行 った。 なお実験 中 の行動 は ビデ オカメラで 記録 した。. カメ1課 題 につい て Flavell et al.(1981)で は,被 験者全員 (15名 )が. 結果 と考察 Flavell et ale(1981)と 同様 に,両 課題 とも他 者視. tuttlc lに. 正 答 して い たが ,本 実 験 で は 表 1表 2に 示. す よ うに,誤 答者 が 3歳 児 4名 ,ま た 4歳 児 に も 3名. 点 に正 しく答 え られた ら 1点 を与 えた。す なわち,カ. お り,水 準 1の 課題 には被験者 全員が正 しく答 えるだ. メ1課 題 の得 点 範 囲 は 3∼ 0点 ,カ メ2課 題 の得 点範 囲. ろ うとい う仮説 は検証 で きなか つた。. は 6∼ 0点 で あ った。. この ように Flavell et al.(1981)と 異 な った結果 が.
(4) 人間科学研究編 (2004年 3月 表. 4歳 5。. るわ けで は な い (前 田 ・前 田 ,1983)。. カ メ1言 果題 の T里 角 翠 ○○ 中 背足. カメl言 果題. 年齢. 3歳. 3. ). 背 中○ 背 中 × 背 中 × 足 × 足 ○ 足 ×. カ メ以 外 の動. 物例 えば イヌを用 い た課題 で あれ ば ,あ る いは実物 の カメの写真 を用 い た課題 で あれば正答 で きた のか も知. 0. 0. l. 0. 2. O. 4. 0. 3. 1. (dog/cat l)を 使 っ て い た の だ が ,そ れ は 表 面 に イ. 0. 0. 3. 0. ヌ,裏 面 にネ コが描 かれて い る絵 を被験 者 一実験者 間. 5. 0. 5. 2. に垂 直 に提示 し,被 験者 は実験者 が どち らの動物 を見. 0. 0. 0. 0. て い るか を述 べ る課題 で あ った。 カメ1課 題 とは,刺. れ ない 。. 児. Flavdl et J.(1981)で は もうひ とつ水準 1の 課題. 児. 6歳 児. 単位 (人. ). 背中○足○ …両方 ともす ぐに答える ことが出来た 背 中○足 ×…背 中はす ぐに答 えたが足 は答 え られなか つた 背 中 ×足○ …背 中は答 え られなか ったが 足 はす ぐに答 えた 背中 ×足 ×…背中も足 も答えられなか った *背 中を「甲羅」「体」 と答えた場合 も○ とした *足 を「手」「おてて」「足 と手」「足 とシッポ」 と答 え た場合 も○ とした. 激 の提示が垂直提 示 か水平提示 か ,動 物 の命名 で よい か カ メの「背 中」「足」 と部分 と して 見 なけれ ば な ら な い かの 違 い が あ る。 カメl課 題 で は確 か にか た ち を 切 り取 る役割 と しての 白い カー ドが あるが ,そ うい っ た負荷 が全 くな い ほ うが よ り正答 しやす いの で はない か と考 え られ る。 また麻生 (1984)の 実験 では,一 乳 児が 2歳 0ケ 月 28日 の 時 に類似 した課題. (ウ. サギ と. イヌのぬ い ぐるみ を向 か い 合 わせ に座 らせ ,そ の 中央 得 られ たの で ,被 験 者 が 課題 を理 解 して い たか ど うか. に表 と裏 の絵 がそれぞれ 2匹 に面す る よ う絵 カー ドを. を 検 討 し た。 カ メ の 部 位 を 表 す こ と ば. 背 中」. つい たての よ うに提示 し,ウ サギや イヌが何 を見 て い. 「足」)が す ぐに答 え られて い たか ど うか反応 を分類 し. るか たず ね る)に 正 答 して い た。dog/cat lで あ れ ば 3. た (表. (「. 歳児 で正 答 で きるので は ない だろ うか。. 3)①. 表 3を 見 る と,「 背 中」 がす ぐに答 え られ なか った. 以上 ,カ メの一 部 を「背 中」 と命名す る こ との難 し とばの理 解 ),カ メヘ の 親 しみ や 好 み の 個 人差. 被 験 者 が全 体 の 約 6割 (63.33%)を 占 め て い る こ と. さ. が 分 か った。 カ メl課 題 に誤 答 した 3歳 児 4名 ,4歳. の影響 ,抽 象的 な イラス トを使 ったため認識 し難 か っ. 児 3名 ともカメの部位 がす ぐに答 え られ なか った。. た可能性 を検討す る とともに,dog/cat lで あ れ ば 3歳. 課題 の 理解 に関 して ,ま ず カ メの一 部 分 を 「背 中」 と命名 す る こ と自体 に難 しさが あ ったので はないか と. (こ. 児 で正 答 で きるのか につい て実験 2で 検証す る。 カメ2課 題 につ い て. 考 え られたc前 田 ・前 田 (1983)の 一 幼児 の 家庭 内 で. Flavdl et J.(1981)で は,半 数 の被 験 者 (13名. の 自然観察 を もとに した語彙 の調査 に よる と,「 背 中」. が tunL 2で 6∼ 5点 を示 して い た (つ ま り水準 2の 理. の使 用 は 2歳 7ケ 月 で あ るの に対 し,め んめ. 解 を反映 して い る と考 え られ る)。 本 実験 で は表 1表. (目 ),. み んみ (耳 ),鼻 ,日 ,あ ん よ (足 ), しっぽ等 は 1歳. 2に 示 す よ う に 6∼ 5点 を 示 した 被 験 者 が 3歳 児. 6ケ 月 まで に,足 ,お. 名 ,4歳 児 1名. か ― お (顔 ),お 腹 等 は 2歳 ま. ). 1. ,506歳 児 5名 であ った。. で に と比 較的早 く出現す る よ うで あ った。幼児 に使 用. 被験 者 の 反応 を詳 しく見 る と,実 験者 の 「逆 さまと. が可能 な語 彙 を用 い た課題 であれば正 答 で きた のか も. い う言葉知 ってい る ?」 とい う質問 に 「 うん」 と答 え. 知 れ ない 。. る ものの 「これは どっち向 きか な ?」 と物 の方 向 をた. また カメに対 して の 親 しみや好 み には個 人差 があ る だろ う し,加. ず ねた り「反対 向 き. (あ. る い は あ ってる向 き)に 置 い. えて抽 象的 なイラ ス トを使 ったため認識. て ち ょうだ い」 と実際 に置 かせ た りす る と正 しく出来. し難 か った可能性 が 考 え られた。 動物 には大 ・猫 な ど. る とは 限 らな い こ とが 示唆 され た。 カ メ2課 題 に正 答. 身 の まわ りにい て見 る こ とので きる もの もあ るが ,絵. す るには方向 をあ らわす こ とばの理解 , さらには 自己. 本 や テ レビな どによる知識 か ら覚 える もの もあ り,そ. 視点 か らの方 向 の理解 も必 要 なので はないか と予測 さ. の ような場 合 は,実 際 の 大 きさな ども分 か らず ,か な. れたので ,実 験 2で 検証す る。. リイメー ジ的 な覚 え方 を して い る もの と思 われ る (前. 手続 き上 の 問題点 につい て. 田 ・前 田,1983)。 動物 の 玩具 との 関 わ りも考 え られ. 子 安 (1990)は ,「 人形 が 見 て い る もの」 を考 え さ. るが ,玩 具 はか な り実物 と離 れた形 に作 って ある場合. せ る こ とは仮定 上 の 問題 で あ り少 な くとも幼児 には難. は り語 の使 用 と実物 の理解 とが一 致 して い. しい こ と,視 ′ 点取得能力そ の もの を調 べ るの に人形 を. も多 く,や.
(5) 由佳 :幼 児 にお ける視点取得 の発達. ぽ」の間に立てる白いカー ド (約 10 cm× 12.5cm)を. 用 い る必然性 がない としたら人形 を「他者」 とす る方 法 は避 け るべ きである と述べ て い る。Flavcll et al.. 使用 した。. (1981)も 他者視点 に人形 は用 い てお らず,実 験者 が. 課題 2〕 ダルメシア ンの写真 のボー ドと,ダ ルメシ 〔. 行 っていた。被験者 の注意 を引 きつ け誰 の視点が問わ. アンの「背中」 と「足」の間に立てる白いカー ド (課. 点 れてい るのかが分 か りやす い よう実験 2で は他者視″. 題 1と 同様のもの)を 使用 した。 課題 3〕 カメの写真 のボー ドと,カ メの「背中」 と 〔 「足」の間に立てる白いカー ド (課 題 1と 同様の もの. を実験者 に改める。. ). 験. 実. を使用 した。. 2. (水 準 2の 課題). 正答 で きるのか検証す る。 また,知 覚的視点取得 の水. 方向をあらわす ことばの理解の測定,方 向の理解の測 定 :写 真 のボー ド① ∼⑫ の 12枚 (① カツプの写真 ② リンゴの写真,③ ⑥⑦⑨⑩⑫ それぞれネコの写真. 準 1の 課題 に関 して,命 名 が 「背 中」 ではな く「顔」. ④⑤③⑪ それぞれイヌの写真,図 2参 照)を 使用 し. であれば正答 で きるのか,刺 激が カメではな くイヌで. た。. あれば正答 で きるのか,イ ラス トのカメではな く写真. 知 覚 的視 点取 得 課 題〕写真 の ボ ー ド6枚 〔. のカメであれば正答 で きるのか検証す る。刺激 の提示 が垂 直提 示 で 動 物 名 を命 名 させ る 〔イヌ/ネ コ課. 枚 ,イ ヌ 2枚 ,図 2参 照)を 使用 した。. 課題 題〕,イ ヌ の「顔」「 し っ ぽ」 を 命 名 させ る 〔. 験者 を 2群 に分けた。実験 は個別 で実施 した。実験者. 課題 2〕 ,実 ,イ ヌの 「背中」「足」 を命名 させ る 〔. は被験者 の名前 と年齢 を確認 し,被 験者 と机 をはさん. 目的 (1981)の dOg/cat lで あれば 3歳 児 で. Flavell et al。. 1〕. ,. ,. 手続 き. で向かい合 わせ に座 った。. させる 〔 課題 3〕 を行 う。. (水 準 1の. う予測 を検証す る。方向 を表 わす ことば を言 うことが で きるか どうか,こ とばにふ さわ しい方向 に刺激 を置 知覚的 けるか どうかを調べ ,〔 カメ2課 題〕にかわる 〔. コ4. 2水 準 の課題 の施行順序 は各年齢 において被. 物 のカメの写真 を用 い てカメの「背 中」「足」 を命名 水準 2の 課題 で あ る 〔カメ2課 題〕 は,方 向 をあ ら わす ことばの理解 と方向の理解が必要ではないか とい. (ネ. 測定. ). 課題 の提示順序 は各年齢 において被験者 を次 の 4群 に分けた。いず れの課題 も 3試 行行 った。 (1)イ ヌ/ ネ コ課題→課題 1→ 課題 2→ 課題 3(第 2,第 3試 行 も 同順 )(2)課 題 1→ 課題 2→ 課題 3→ イヌ/ネ コ課題 (第 2,第 3試 行 も同順 )(3)課 題 2→ 課題 3→ イヌ/. 視点取得課題〕 を行 う。. ネ コ課題→課題 1(第 2,第 3試 行 も同順 )(4)課 題 3→ イヌ/ネ コ課題→ 課題 1→ 課題 2(第 2,第 3試 行. 方法. も同順. ). (男 被 験 者 3歳 ,女 児 8名 ;平 均 年 齢 3歳 7カ 月 ;レ ンジ 3歳 4カ 月∼3歳 H力 月),4. 〔イヌ/ネ コ課題〕 ボー ドを被験者 と実験者 の 間 に立 て「これは何 の動物 かな ?」 とたずね,被 験者がイヌ. 児 7名 ,女 児 9名 ;平 均 年齢 4歳 4カ 月 ;レ ン ジ 4歳 0カ 月∼4歳 H力 月),5歳 児 16名 (男 児 H名 ,女 児 5名 ;平 均年齢 5歳 5カ 月 ;レ ンジ. とネ コを理解 してい ることを確認 した。次 に被験者 に. 児 16名. 歳児 16名. 児 8名. (男. 5歳 0カ 月∼5歳 H力 月),6歳 児 16名. (男. 児 7名. ,. 女児 9名 ;平 均年齢 6歳 3カ 月 ;レ ンジ 6歳 1カ 月∼. 6歳. 8カ 月)の 計 64名. (男 児 33名. ,女 児 31名 )。. の動物 を見てい るかな ?」 とたず ねた。 課題 1,2,3〕 被験者 の前 に正 しい向 きにボー ドを提 〔 示 し「これは何 の動物 かな ?こ こは何 と言 うかな ?」 とたず ね,被 験者が イヌ の顔 としっぽ (課 題 1),イ ヌの背中 と足 (課 題 2),カ メの背中 と足 (課 題 3)を 理解するまで確認 した。次 にボー ドに白いカー ドを立. 課題 (水 準. はいず れか一方が見 えるように提示 し「お姉 さんは何. 1の 課題. ). て「お 姉 さん は イヌ. (カ. メ)の ど こ を見 て い るか. イヌ/ネ コ課題〕表面 にイヌ,裏 面にネコの写真 の 〔 ボー ド (30 cm× 21 cm,カ ラー写真,図 2参 照)を 使. な ?」 とたずねた。. 用 した。. 方向 をあ らわす ことばの理解 の測定→方向の理解 の 測定→知覚的視点取得課題 の順 で行 った。. 課題 1〕 秋田大 の写真 のボー ド (21 cm× 30 cm,カ 〔 ラー写真,図 2参 照)と ,秋 田大 の「顔」 と「しっ. (水 準. 2の 測定. ). 方向 をあらわす ことばの理解 の測定 :① のボー ドを.
(6) 人間科 学研 究編 (2004年 3月. 12. (水 準 1の 課 題 〔イヌ/ネ コ課題〕. ). (水 準 2の 課題 方向 をあ らわす こ とばの理 解 の測定 ,方 向 の理解 の測定. ). ). 表由. 一 T顎. 裏 由i. i. (1). 雉 :::■ ■. 1::酔. (4). │. I::::::::‐. ■ ■. 1. ∴. ︰ ⋮ ⋮ ⋮ 濶 ⋮ ⋮ ︰. 30 cm× 21 cm カ ラー写 真. 課題 1〕 〔. 以 ドす べ て 21 cm× 30 cm カ ラー写 真. 課題 2〕 〔. ⑦ ∼⑫省略. 課題 3〕 〔. (水 準 2の 課題 知党的視点取得課題〕 〔 ). 第 1試 行. 第 4試 行. 塾 :::│││ │::11:111. 第 2試 行. 第 3試 行. 第 6試 行. 11::│:i::::酢.
(7) 13. 由佳 :幼 児 にお ける視点取得 の発達. 提示 し「これは何 かな ?」 とたずね,ボ ー ドを逆 さま にして「このカップの向 きはどっち向 きかな ?」 とた ずねた。② のボー ドを提示 し「これは何 かな ?」 とた. と同様 に,④ のボー ドで② と同様 に,⑤ のボー ドで① と同様 に,⑥ のボー ドで② と同様 にたずねた。. ■課題. □課題2. 14. □課題3. 12. 10 8 6. 4 2. 0. 次 に方向をあらわす ことばを教 えた。 まず③ のボー. 1. 16. 人 数. ずね,ボ ー ドは正 しい向 きのままで「この りんごの向 きはどっち向 きかな ?」 とたずねた。③ のボー ドで①. Nイ ヌネコ課 題. 4歳 児. 3歳 児. 6歳 児. 5歳 児. 年齢. 図 3 年齢別各課題正答者数. ドを逆 さまに提示 し「この向 きは どっち向 きかな ?」 「この向 きは反対向 きと言 い ましょう。一緒 に言 って み ましょう。 」 と教 えた。同 じボー ドを正 しい 向 きに して「この向 きはどっち向 きかな ?」 「この向 きはち ゃんとした向 き (お よびあってる向 き)と 言 い ましょ 」 と教 えた。そ して う。一 緒 に言 ってみ ま しょう。 「これが反対向 き,こ れがちゃん とした向 き (お よび. 表. 4. 年齢 別課題 別平均値 と標準偏差 果題. 3歳 児 4歳 児 5歳 児 6歳 児. 課 題 2. 1. 課 題 3. (N= (N= (N=. 6). 13(。 93). 。 81(。 94). .75(.97). 6). 。 94(。 90). 6). 38(.86) 88(.48). 1.63(.78). (N=. 6). 88 (.48). 1.88(。 48). 1.06(.90) 1.75(.56) 1.75(.66). あ ってる向 き),い いかな ?」 とボ ー ドを動か し教 え た。④ のボー ドで も同様 に行 った。. (. )内 は標準偏差. この 課題 は,実 験 1の カメl課 題 と異 な り刺 激 の 提. その後⑦ のボー ドを逆 さまに,③ のボー ドを正 しい 向 きに,⑨ のボー ドを逆 さまに,⑩ のボー ドを正 しい. 示 が垂直提示 で動物名 の命名 で よい こ とか ら,よ り単. 向 きに,① のボー ドを逆 さまに,⑫ のボー ドを正 しい. 純 な課題 として取 りあげ たが ,3歳 児 で必 ず しも正答. 向 きに提示 して方向をたずねた。 方向 の理解 の測定 :「 この ネ コ (イ ヌ)を ○○ くんが. す る とは 限 らな い とい えるだろ う。 この よ うに,Flav―. 反対向 きに見 えるように机 の上 に置 い てち ようだい」 と言 い被験者 に⑦ のボー ドを手渡 した。③ ∼⑫ はボー. dl et J。. (1981),麻 生 (1984)と 異 な った結 果 が 得. られたが ,本 実験 と麻 生 (1984)の 実験 の違 い は,前. ドを置かせ る向 きが交互 になるよう言 い被験者 にボー. 者 で は被験者 は実験者 が見 て い る もの を答 え,両 面 の 絵 が見 えない こ と,後 者 では被験者 は人形 が見 て い る. ドを置かせた。. もの を答 え,両 面 の絵 が見 える こ とにある。本実験 の. 知覚 的視 点取得課題 〕第 1試 行 は ,被 験 者 の 前 に正 〔. 被験者 は実験者 の見 て い る もの を推測 して答 えなけれ ばな らないが ,麻 生 (1984)の 被験者 である一 乳児 は. しい 向 き (あ るい は逆 さま)に ボ ー ドを提示 し「お姉 さん は ネ コ な ?」. (イ. ヌ)が どつ ち の 向 きに見 えて い るか. とたず ねた。第 2試 行 ∼第 6試 行 はボ ー ドの向. 人形 の視点 に立 つ とい う負荷 はあ る ものの絵 は見 えて い るか ら推測 しな くて よい ため正答 で きた ので はない. きが交互 になる よ う提 示 してたず ねた。写真 の方 向 の. か と思 われ る。 しか しい ず れ に して も 3歳 児 で水準. 提示順序 は各年齢 にお いて被験者 を 2群 に分 け た。. の課題 が必ず しもで きる とい うわけで はない こ とが 本. 1. 実験 で 明 らか にな った。. なお実験 中 の行動 は ビデ オカメラで記録 した。. 課題 1∼ 課題 3に つ い て は,各 年齢 各課題 の平均値 と標準偏差 を算 出 した (表. 結果 と考察. 1,課 題 2,課 題 3に つい て い ず れの課題 も第 2,第 3各 試行 に正 し く答 え られ. イヌ/ネ コ課題 ,課 題. た ら 1点 ,そ れ以外 の答 えは 0点 を与 えた。図 3は. ,. 4)。. 表 4に したが つて ,年 齢 (3歳 児 ,4歳 児 ,5歳 児. 6歳 児 )× 課 題. (課 題. ,. 1,課 題 2,課 題 3)の 2要 因分. 散 分析 を行 った 結 果 ,年 齢 の主 効 果 (F(3,60)=6.67,. 各年齢 にお け る各課題 の正 答 (2点 を示 した)者 を示. p<.01),課 題 の主 効 果 (F(2,60)=6.93,p<.01)が 有. した もので あ る。. 意 であ った。交 互作用 は有意 で はなか つた。多重比較. イヌ/ネ コ課 題 の 3歳 児 の正 答 率 は 約 7割. (68。. 75. の結果 ,課 題 につ い て は課題 1と 課題. 2,課 題. 1と 課. %)で あ った。誤答 した 5名 の反応 は,い ず れ も自分. 題 3の 間 に 1%水 準 で有意差 がみ られ ,年 齢 につい て. か らの見 えを答 えて い るであ ろ う反応 だ った。他 の年. は 3歳 児 と 5歳 児 ,3歳 児 と 6歳 児 の 間 に 1%水 準. 齢 の誤答 者 も,4歳 女児 1名 が 「わか らな い」 と答 え. 4歳 児 と 6歳 児 の 間 に 5%水 準 で有意差 がみ られ た。. た以外 は 3歳 児 と同様 の 反応 だった。. ,. 課題 につ い て は,「 背 中」 と答 え る方 が 「顔」 と答.
(8) 甲南女子大学大学院論集第 2号. える よ り難 しい こ とが 示唆 され た。 この こ とは実験. 1. 人間科学研究編 (2004年 3月. ). どの よ うに言語化 して い たか を見 る と両方 向 の こ とば. で カメl課 題 に正 答 で きなか った理 由 の一 つ と して 考. を対 で言 える よ うになるの は 6歳 頃 で あ る こ とが うか. える こ とがで きるだろ う。 つ ま り背 中 ―足 で仕切 られ. が える。 ち ゃん と した向 き (あ る い は あ って る 向 き). る よ りも,幼 児 に よ り使 用が可能 な語 彙 を用 い た顔 一. とい う こ とば は 3歳 児 ,4歳 児 には 難 し く,5歳 以 降. しっぽで仕切 られ るほ うが正答 しやす いの で あ る。 し. で 「 ほん と向 き」「 まえ (向 き)」 「ふつ う向 き」「反対. か し,課 題 間 の 影響. 背 中」 よ り「顔」が 優位 に記. じゃない」「おお と う」「 この ままで いい」等様 々 な表. 憶 された )の 可能性 を排 除す るため に,課 題 要因 は被. 現 が出現 した。 橋本 (1991)は 方 向性言語 と して 「 ま. 験 者 間要 因 にす るべ きであ った。. っす ぐ立 ってい る」 を使用 し,幼 児期 の正 立性 判 断 に. (「. い ず れの課題 も年齢 が上が るにつ れ正 答 は増 えて い. つ い て調 べ て い る。使 用す る言語 に よって被験者 の理. るが ,3歳 児 ,4歳 児 には 難 しか った よ うで あ る。 白. 解 の程度 も変 わ って くるので ,今 後検討す べ き問題 で. い ボ ー ドを越 えて指 さ しを した被験者が い たが ,そ れ. あ る と考 えて い るが ,こ れは こ とば を用 い た課題 に限. は言語化す るこ とが 難 しか ったか らか も知れ な い。 で. 定 された こ とであ る。水準 2の 発達 的水準 「他視点 か. は言 語 化 しな くて よい 課題 で あ れ ば正 答 した だ ろ う. らどの様 に見 えるか に関す る知識」 の獲得 に関 わる要. か 。 3歳 児 ,4歳 児 の誤答 反応 を見 る と「わか らない」. 因 は何 か につい て さらに考 えて い かねばな らな い。記. 「足」「 イヌ. (カ. メ)」 あ る い は無 回答 と,い ず れ も視. 憶 や注意 とい った知 的能力 との 関係 につい て今後検討. 点取得 で きて い ない で あろ う反応 だったので言語化 し. して い きた い 。. ない課題 で あ って も難 しい と予測 され る。. 2水 準 の課題 の 関係 につい て. 知覚 的視点取得課題 につい て. 水準 1の 課題 で あ る イヌ/ネ コ課題 ,課 題. 方 向 をあ らわす こ とばの理解 は,こ とばを正 しく言. 1,課 題 2,課 題 3の 4課 題 と,水 準 2の 課題 で あ る知 覚 的視. う こ とがで きた ら 1点 を与 えた (O∼ ⑫ を得点化 ,得. 点取得課題 の結果 は個 人内で どの よ うな関連が あ るの. 点範 囲 は 6∼ 0点 )。 方向 の理解 は ,正 しく置 くこ とが. か につい て検討 した。 水準 1の 4課 題す べ て に正 答 し. で きた ら 1点 を与 えた (得 点範 囲 は 6∼ 0点 )。 知覚的. た者 は知覚的視点取得課題 の結果 は どの よ うで あ った. 視点取得課題 は ,各 試行正 しく答 え られた ら 1点 を与. か 整理 した ところ,3歳 児 5名 中 1名. えた (得 点範 囲 は 6∼ 0点 )。 表 5は 平均値 と標準偏差. 4名 中 0名 (0%),5歳 児 12名. を示 した ものであ る。. 児 13名 中. 被験 者全体 をサ ンプル として ,方 向 をあ らわす こ と ばの理 解 ,方 向 の理解 ,年 齢 を説明変数 とし,知 覚的. H名 (84.61%)が. (20%),4歳 児 中 6名 (50%),6歳. 知 覚 的視 点 取 得 課 題 に. も正答 して い た。逆 に知覚 的視点取得課題 の正 答者 は 水準 1の 4課 題 に正 答 して い たか を確 かめた ところ. 視点取得課題 を目的 変数 として ,重 回帰分析 を行 った (表. 6)。. そ の結果 ,こ とば を理 解 と方 向 の理解 の影響 はみ ら れず ,年 齢 のみが 影響 して い た。 こ とばの理 解 は年齢. 表 6 方向をあらわすことばの理解,方 向の理解,年 齢を説明変数 とし,知 覚的視点取得課題 を目的 変数 とした重回帰分析 (標 準偏回帰係数 ). が上が るほ ど良 く,両 方 向 の こ とば を言 える ようにな るの は 6歳 頃 で あ る こ とが うかが えた。方向の理 解 も 年齢 が上が るにつ れて 良 くな っていた。 いずれ の 要因 も年齢 の影響 を受 けて い るため この ような結果 になっ. 目的変数 知覚 的視点取得課題. 説 明 変 数 方向 をあ らわす こ とばの理 解 の 方 理 向 解 年. 143 。. -.097 .637**. 齢. 重 相 関係 数. た と考 え られる。. .671. **p<.ol. 方 向 をあ らわす こ とばの理 解 につい て被験者 は実際 表. 5. 方 向 をあ らわす こ とばの理 解 ,方 向 の理解 ,知 覚的視点取得課題 の平均値 と標準偏差 方向をあらわすことばの理解. 3歳 児 4歳 児 5歳 児 6歳 児. (N=13) (N=14) (N=15) (N=16). 全体 (N=58). 方向 の理解. 知覚 的視点取得課題. 2.00 (2.45). 2.77(2.13. 3.07 (2.40) 4.75 (2.11). 4.71 (1.54 4。 33 (2.09 5.44 (1.63. 4.69 (2.24). 3.50 (2.52). 4.38 (2.05). 2.22 (2.70). 3.87 (2.53). 0.38 (1.39) 36 (0。 93) 2.93 (2.79). 0。. ( )内 は標準偏差. ,.
(9) 東. 由佳 :幼 児 にお け る視点取得 の発達. 3歳 児 1名 中 1名 (100%),5歳 児 7名 中 6名. (85。. 71. %),6歳 児 12名 中 H名. (91.67%)が 正答 して い た。 両水準課題 の個 人内 での 関連 につい ては,水 準 2の. ってい た。 また,水 準. 1-水 準 2の 区別 の可 能性 や. ,. 水準 1→ 水準 2と い う発達 の方 向性 を うかが う こ とが で きた。. 課題 がで きた ら水準 1の 課題 はで きて い る とい えるが. こ とば を理解 して い ない と他者 が見 て い る もの を言. 水準 1の 課題 がで きて い て も水準 2の 課題 はで きる と. 語化 で きな い こ とは当然 の こ と と も考 え られ るが 「視 点取得 の どの側面 が幼児 に とつて 問題 な の か」 を. は 限 らな い 。水準. 1-水 準 2の 区別 の 可 能性 や水準. 1. → 水準 2と い う発 達 の 方 向性 を うか が う こ とが で き た。. ,. 考 えて い く上 で重 要 な こ とであ る と思 われる し,こ の こ とは実験 1の カメ1課 題 に正答 で きなか った 理 由 を 考 える糸 口 に もな った。. 結. 論. Flavell,Everett,Croft&Flavell(1981)は , 宙sual. per―. ceptionの 知識 には水準 1「 他視点 か ら何 が見 えるか. に関する知識」 と水準 2「 他視点 か らどの ように見 え るかに関す る知識」 の 2つ の発達的水準 があ り,3歳 児 は水準 1の 理解 は可能であるとい う。Flavell et al. (1981)の 追試的研究 を行 った結果 ,(1)彼 らとは異 ならた結果が得 られ,3歳 児 で水準 1の 課題 であ るカ メl課 題 に正答で きなか ったのは,カ メの「背中」 と い う命名が難 しか ったこと,カ メヘ の親 しみや好みの. 引用 文 献 麻生 武 1984 他者の空間的視座理解 と自我形成 -2歳 誕生 日前後における “自己一他者"の 基本構造 の成立 一日本教育心理学会第 26回 総会発表論文集 190-191. Eiscnberg,N.,&Richard,A.F。. 1998 Prosocial Developrnent.. In Damon,W。 ,(Eds。 ),〃 αれグbθ θたげ Cttjι グPsyθ ttθ Jθ gy,5 th ed。. 703-757.. Flavell,Jo H。 ,Everett,Bo A.,Croft,K。 ,&Flavell,Eo R。. Leve1 2 distinctiono D`ν ther evidence for the Level l― 〕. 橋本憲 尚. 1991. 幼 児 に よる絵 の正 立性 判 断 に及 ぼす 絵. 画対 象 方位 の 機 能 的意 味 の 影 響. た可能性 が考 えられた。 また,(2)水 準 2の 課題 であ. 究報告. 己視点 か らの方向の理解が必要ではないか と予測 され た。そ こで以上の 2点 について検討 した。 その結果 ,3歳 児 で水準 1の 課題 が必ず しもで きる とい うわけではないことが明 らかになった。 (1)に つ い ては,「 背中」 とい うことばの理解 の 困難 さが課題 の正答 に影響 をお よぼ してい るのではないか とい うこ とが示唆 された。 (2)の 方向 をあ らわす ことばの理解 と方向の理解が知覚的視点取得 に必要な能力 であろ う とい うことについては明 らかにで きなか ったが,年 齢 が上がるとともに知覚的視点取得課題 の成績 は良 くな. p― ο `′. θg),, 17,99-103. 772ι れ ′ α′PSyθ 力θ′. 個人差 の影響 とイラス トを使 ったため認識 しに くか つ るカメ2課 題 の遂行 には方向を表す ことばの理解 と自. 1981. Young children's knowledge about visual perception: Fur―. 子安増生. 高 知 大 学教 育 学 部 研. 第 1部 43,169-181.. 1990. 幼 児 の空 間的 自己 中心 性 (I)一 Piaget. の 3つ の 山問題 とそ の 追 試研 究 ―京都 大 学 教 育 学 部 紀 要 36,81-114.. 1991. 幼 児 の 空 間的 自己 中心 性 (Ⅱ )一 Piaget の 3つ の 山問題 の 関連 実験 と理論 的考 察 ―京 都 大 学 教 己ヨ 暮 37, 124-154. 平妻錯圭音Б 糸. 子安増生. 前 田富 祓 。前 田紀 代 子. 1983. 幼 児 の 語 彙 発 達 の研 究. 武蔵野書 院 松 村 暢 隆 1984 幼 児期 にお け る視 点 取 りの 発 達 大學 『文學論 集』 33(4),29-48。. 開西. 。 竹 内 謙 彰 1999 視 点 取 得 中 島義 明 ・安 藤 清 志 子 安 編〕 増 生 ・坂 野雄 二 ・繁桝 算 男 ・立 花 政 夫 ・箱 田裕 二 〔 心理学辞典. 有斐 閣.
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