2章 行動の基本様式
担当:潁川
授業で使われたスライドと教科書で試験勉強は十分です。 このシケプリは軽くチェック用にでも使ってください。
「自閉症の3つの特徴」は必ず出るので要チェックです。
直接的行動:・感覚支配的行動
・外界からの刺激入力が、皮質中枢を介さずに、下位の中枢(脊髄や脳幹)で 折り返される
・例)反射(刺激と反応が1対1に対応)
間接的行動:・刺激入力が大脳皮質中枢で処理される
・過去の情報との照合、情報の組み替えを行なう ・例)記憶、思考(刺激と反応が一定しない) 反射的行動:生得的に組み込まれた行動
原始反射:生育初期にだけみられる特有な反射行動
(ヒトの原始反射の例)乳さがし反射、吸引反射、把握反射など
定位反射:乳児が周囲の目立つ刺激に対して、自分の身体や感覚器官を向けるといった 反射
本能的行動:特定の刺激に対する生得的反応 例)トゲウオの求愛行動、ヒトの挨拶行動 習得的行動:環境とのやりとりの過程から新しく習得する行動
■条件づけの区分
●古典的条件づけ(パブロフ型条件づけ、レスポンデント条件づけ)
・ 予報的信号に関する学習
・ 刺激に応答することが基本
・ 事象1が事象2の生起を予報 例)梅干し→梅干しの酸性刺激
●オペラント条件づけ(スキナー型条件づけ、道具的条件づけ)
・約束的信号に対する自発的行動が、正または負に強化されることで、 反応頻度が変化
例)スキナー箱のレバー(約束的信号) レバー押し→報酬
■行動の間接化
生体は予報的信号に基づいてあらかじめ行動の準備をしたり、約束的信号に基づいて自 分にとって都合のよい状況をもたらすように能動的に働きかけたりするようになる。こう して、感覚支配的行動様式よりも、適応範囲を拡大することができる。
しかし、条件づけによる習得的行動が成立するためには、 ①信号刺激が出現した直後に報酬が出る
②信号刺激のすぐ近くに報酬がある
③生体が反応を行なう場所が信号刺激や報酬の近くにある というように、時間的・空間的に接近していることが必要である。
一方、日常環境では、むしろ信号刺激と報酬は時間的・空間的に離れている場合が多い。 近接性に捕らわれず、時間的・空間的に離れていても、学習ができる=行動の間接化 間接化は、シンボル操作で可能になる。
■遅延反応の実験
①一種のオペラント条件付けによって、明かりのついた部屋に行くように動物を訓練 する。
②次に遅延テストとして、明かりのついている間は、出発箱のドアを閉めておき、動物が反 応できないようにしておく。(ただし、出発箱はガラス張りなので、動物はどの部屋に明 かりがついているかはわかる)
③続いて明かりを消してから一定時間、出発箱に動物を待機させた後、ドアを開けて反応を 許す。
一般に、この課題は動物にとってきわめて難しい。
遅延反応実験では、遅延期間中、約束信号に代わる信号を自分で作り、記憶せねばならない。 このように以前存在した信号刺激の情報を内的に保持しておく過程をシンボル過程、また そうした働きをシンボル機能と呼ぶ。
ハトやラットなど:運動動作や運動の表象によって、刺激情報を保持し、間接化した状況に 対処する
サルなど:もののイメージを表象として保持する ヒト:言語や身ぶりサインを用いて保持する
言語は思考の道具:人間は、外界の事物・事象を言語記号に置き換えて、個体内部でやり取 りしながら、情報を保持、操作する。
言語の自己調整機能:言語記号を内的にやり取りし、自分に命令を下して、自分の行動を制 御、発動、抑制する。
3章 発達 遺伝と環境
人間の行動やこころの働きの特徴などを規定するのは、 生得的要因(遺伝要因)か経験的要因(環境要因)か。
→「氏か育ちか」論
→単純な二分法は誤り 「氏」にも経験要因が含まれる
■行動発達における要因分類
• 要因Ⅰ:遺伝的要因
• 要因Ⅱ:出生前の化学的要因、子宮内環境(栄養や毒物)
• 要因Ⅲ:出生後の化学的要因(栄養、毒物、水、酸素、薬物など)
• 要因Ⅳ:定常的な感覚的要因
• 要因Ⅴ:変動性の感覚的要因
• 要因Ⅵ:外傷的要因
刷り込み(インプリンティング、刻印づけ):生後直後に生じる特殊な学習
アヒルやカモなどの雛は、孵化直後に最初に見た動く対象物に、愛着(追尾)行動を 示す。
(特徴)
・臨界期(鋭敏期)がある→その期間を過ぎると刷り込みが起こらなくなる
・強化を要しない
・非可逆性(消去が起きない)
4章 学習・記憶
■条件づけ(連合学習)
– 刷り込み(インプリンティング)と異なり
• 基本的にいつでも成立する
• 反応の獲得までに一定の訓練を要する
• 獲得した反応は放っておくとやがて消去する
• 生物学的制約はあるが、どのような反応も学習可能(サーカスの芸)
■古典的条件づけ 例)パブロフのイヌ
イヌにベルの音を聞かせつつ餌を与えることを繰り返す →ベルの音を聞いただけで、イヌは唾液を分泌するようになる
この場合、
ベルの音=条件刺激 餌=無条件刺激
餌を食べた時の唾液分泌=無条件反射 ベルの音に対する唾液分泌=条件反射
一般に、特定の反射(無条件反射)を生じさせない中性刺激を無条件刺激と時間的に接近 させて反復、対提示すると、中性刺激が条件刺激としての働きを獲得して、条件反射が成立 する。
■消去
• 条件づけの成立後、条件刺激だけを繰り返し提示すると、条件反射は徐々に低減する
• 消去は、単なる取り消し手続きではなく、条件反射を抑制する過程を含む
• その証拠:自発的回復と脱制止
– 自発的回復:休憩後消去を試みると、条件反射の回復が生じる – 脱制止:条件刺激とは別の(類似)刺激を提示すると、回復が生じる
■般化
条件刺激と類似の刺激に対しても条件反射が生じる
例)1000ヘルツの純音で条件づけされたイヌは、1500ヘルツの純音でも条件反 射が生じる。
• 類似度が低くなるほど、条件反射が弱くなる(般化勾配)
■分化と実験神経症(トピック4.2)• 二つの刺激の片方に無条件刺激を対提示し、 他方には提示しないと、やがて前者にのみ条件反射が生じる
• 円と正方形
• 円と楕円 – 難易度が増すと…
• 円と楕円
• 「実験神経症」:区別が困難な刺激の分化条件づけで、動物が異常行動を示す
■二次条件づけ
イヌに新しい刺激、たとえば白い正方形を見せ、その後ベルの音を聞かせる。イヌはベル の音を聞くと唾液を分泌する。このような手順を繰り返すと、正方形は唾液分泌の新たな条 件刺激となる。
→二次条件づけ
■オペラント条件づけとその種類
・道具的条件づけ
・自発的反応と、その結果生じる外界の事象との関係の学習
• 報酬学習 – 報酬訓練
– オミッション訓練
• 嫌悪刺激学習 – 罰訓練
– 逃避・回避訓練
■学習性無力感 セリグマンの実験
①2頭の犬を別々の箱に入れ、2頭同時に電気ショックを与える
②イヌ A は前にあるパネルを頭で押すと電気ショックを止めることができるが、イヌ
Bはこの電気ショックを止めることができないようにする(イヌ A が電気ショック を止めるとイヌ B の電気ショックも止まるので、2頭は同じ回数、同じ時間だけ電気 ショックを経験)
③イヌを2つに区分されたこの片方の部屋に入れる
④電気ショックを避けるには、光を合図に真ん中の柵を飛び越えて、もう一方の部屋に 移動すればよいようにする
結果
イヌ A は光の合図で電気ショックを回避することを学習したが、イヌ B は学習できず、座 り込んでしまい、ただ受動的にショックを受け続けるようになる。
→学習性無力感
• 制御不能な負の出来事・状況の先行経験により無力感、無気力が生じる
■強化のスケジュール
• 部分強化:反応の回数、時間間隔によって反応を部分的に強化する
• 部分強化は、毎回強化よりも消去が生じにくい – 例) ギャンブル
■弁別学習
• 刺激に応じて異なる反応をするように(刺激を区別するように)条件づける学習
• パブロフの実験の「分化」と同じ
■潜在学習
• トールマンの実験(トピック4−7)
• 報酬が無い状態でも進行する潜在的な学習
■社会的学習
• 他者(モデル)の行動や知識を観察し、手がかりにする学習
• 観察学習
■記憶の過程
• 記憶:人や動物が過去の経験の効果を保持する過程
• 記憶の 3 段階
– 記銘・・情報を覚え込む・・・符号化
– 保持・・覚えた情報を保存する・・・貯蔵 – 想起・・情報を思い出す・・・検索
• 忘却・・想起に失敗すること
■記憶の測定方法
• 再生__記銘した材料を被験者自身が思い出して再現する
• 例)記憶を頼りに五円玉の図柄を再生してみよう
• 再認__学習(記銘)時に提示された項目(ターゲット)と提示されなかった項目(デ ィストラクタ)を被験者に提示し、どれがターゲットかを選択させる
• 通常、手がかりが与えられる再認の方が再生よりも成績がよい
■記憶の二重貯蔵モデル
• 短期記憶・・一時的に数個程度の情報を保存
• 長期記憶・・半永久的に大量情報を保存
• 感覚記憶(感覚情報保存)・・外界からの入力
情報をごくわずかな時間だけ保存する。短期記憶への受け渡しの準備。
■短期記憶
・容量(記憶範囲):ランダムな文字列や数字列を提示し、その直後におうむ返しに正し く再生できる最大桁数
・リハーサル(復唱)がなければ、数十秒で消える
■作動記憶(ワーキングメモリ)
• 短期記憶:外部からの入力情報を復唱(リハーサル)で維持する過程
• 作動記憶:心的活動で、処理の途中の情報や長期記憶から取り出した情報(内的情報)を 一時的に蓄えておく過程
■長期記憶
・短期記憶から長期記憶に送り込む際には、記銘すべき情報を繰り返す(リハーサルす る)必要がある。
■リハーサル
• 維持リハーサル・・短期記憶を維持するためだけのリハーサル
• 例えば、一度限りの電話番号
• 精緻化リハーサル・・記憶を定着させるためのリハーサル
■長期記憶からの忘却
1)時間経過による写真が色あせるように記憶痕跡が薄れていく 2)時間が経つにつれて記憶痕跡同士が相互作用し干渉しあう – すでにある記憶情報が新たな情報の記憶に干渉する(順向干渉)
• A → B → C → D
– 新たに記銘した情報がすでに記憶した情報に対して干渉する(逆向干渉)
・ A ← B ← C ← D
■長期記憶からの想起
• 体制化:同じ意味やカテゴリーの内容がまとまって思い出される。
– 例:中高校時代の友人の名前は、クラス、サークル仲間がまとまって思い出される。
• 文脈効果:記銘時と同じ状況や文脈
• 抑圧:自我を脅かす不快な経験が無意識に押し込められる(フロイト)
■長期記憶の種類
• エピソード記憶:個人的な体験 例)「今年の冬休みに友人と北海道にスキーに行った」
• 意味記憶:一般的な知識 例)スキーに関する知識
• 手続き的記憶:技術としての知識 例)スキーの技術の習得と経験の保持
■記憶システムとその基礎の脳システム
• 宣言的(顕在的)記憶 – 内側側頭葉、間脳
• 非宣言的(潜在的)記憶 – 図 4‐7 を参照
■プライミングと潜在記憶(トピック 4‐14)
• プライミング効果
– 先行刺激に対する接触(観察)だけで、後続の刺激の処理に、潜在的な促進的な効果を及 ぼす
潜在記憶テスト
①実験意図を隠すため、単語リストの文字数を数える課題という名目で単語リストを提 示する
②一定時間後、記憶を調べるという形式をとらず、断片完成テスト(「か□□う□ん」のよ うな空欄に文字を埋めて語をつくる課題:答えは「かみふうせん」)のような、一種の認 知テストとして記憶を調べる(半分は先行の学習段階で提示した単語、半分は新しい単 語からなる)
結果
先行の学習段階で提示した単語について断片完成させる方が、新しい単語を断片完成さ せるよりも成績が良い。
→先行の学習段階で接した単語の情報を保持していることに被験者自身は気づいていな いにもかかわらず、その情報が後の課題の遂行に促進的な影響を与えている。
■ワーキングメモリ
– なんらかの認知的な作業を行いながら、そのために必要な情報を一時的に保存する際に働 く動的な記憶システム
– 認知的な情報処理を含む
– 「言語理解、学習、推論といった複雑な認知課題の解決のために必要な情報(外的・内 的)を必要な時間だけアクティブに保持し、それに基づいて情報の操作をする機構」
(Baddeley) – 例)読書、暗算など
5章 感覚・知覚
■感覚
• 日常語では
– 五官(目・耳・鼻・舌・皮膚)
– 五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)
• 心理学では
– 視覚・聴覚・嗅覚・味覚・皮膚感覚・運動感覚(自己受容感覚)・平衡感覚・内臓感覚 – 皮膚感覚(触覚・圧覚・温覚・冷覚・痛覚)
– 深部感覚(運動感覚+深部痛覚)
■適刺激・受容器・感覚体験(表5-1)
• 適刺激:光・音・揮発性物質・水溶性物質・圧・温度・筋や腱の緊張、身体の傾きなど
• 受容器(細胞):網膜内の錐体と桿体、内耳蝸牛の基底膜上の有毛細胞、嗅上皮の嗅細胞、 味蕾の中の味細胞…
• 感覚体験:視覚<明るさ・色・形・奥行き・運動>、聴覚<高さ、大きさ、音色>、 匂い、味…
■感覚様相(モダリティ)
• 感覚の種類に即した体験内容=感覚様相(モダリティ)
• 同じモダリティ内での違い=質(≒クオリア) – 例)赤み、黄色み、緑みなど
■閾 (いき、threshold)
• 閾…(日常語では)敷居 (類語は境)
• 感覚系の感度… 刺激閾
• 感覚系の精度… 弁別域
• 刺激閾… 感覚を生じるのに必要最小限の刺激強度 「見えた」「見えない」の境目の 刺激値
• 弁別閾…2つの刺激の強さや性質を感じうる最小の刺激差(丁度可知差異 just noticeable difference:jnd ともいう)
• 刺激閾も弁別閾も50%の確率で生じる値を用いる
■ウェーバーの法則
• おもりの「重さ」(深部感覚の1つ)の比較
• 100gと150gの差は感知できる
• 5000gと 5050 gの差は感知できない
• ウェーバーの法則
– 標準重量S,弁別閾を Δ SとするとSと Δ Sの比はほぼ一定 – ΔS/S=k (kは定数、ウェーバー比)
– 例:300 g(S 1)と 306 gの弁別閾(Δ S 1)と 600 g(S 2)と 612 gの弁別閾
(Δ S 2)
■フェヒナーの法則
• ウェーバーの法則を発展させて
• R=k log S (R は感覚、S は刺激強度、kは定数)
• 「感覚は刺激強度の対数に比例して変化する」
■スティーブンスのべき法則
• 感覚量の測定
• 感覚量を実験協力者に数値で回答してもらう
• 最初に提示される標準刺激(例えばある明るさ)を10として、以降に提示される種々の 刺激(明るさ)を数値で回答させる(マグニチュード推定法)
• R = k・S^n (R は心理量、S は刺激強度、kは定数)
• P.109の表 B 種々の感覚におけるべき指数
■知覚の恒常性
• 対象から感覚器官に与えられる刺激作用が変化するにもかかわらず、その対象の見かけ上 の特性は保たれて知覚される傾向がある。
• 明るさの恒常:月夜の雪から反射する光は、真昼の炭から反射する光に比べて、光の反射 量(輝度)は低いが、雪は「白く」、炭は「黒く」見える。
• 色の恒常:真昼の屋外の庭に咲く赤いバラと、部屋の電球の下におかれる同じバラは、眼 に与えられる波長分布が変化するが、同じように「赤く」見える
• 形の恒常:丸い皿は斜め方向から見ても、楕円と知覚されず、ほぼ丸く知覚される。
• 大きさの恒常:1メートル前方の人が2メートル前方に動いても、半分に縮んでは見えな い。
– エンメルトの法則:近平面の手のひらに映ったストロボ残像の大きさと、遠平面の壁の上 のストロボ残像を比べる。網膜像上では同じ大きさの残像だが、見かけの大きさは投射面 までの距離に比例して増大する
■錯覚
• 知覚世界と物理的な世界の「ずれ」
• 幾何学的錯視(図5−7)
• 月の錯視:満月の直径は月がどの方向にあっても同じ(約31分)だが、地平線知覚で
は大きく見え、中天では小さく見える
■主観的輪郭
• 実際には存在しない輪郭線が、存在するようにみえ、輪郭で囲まれた「面」が知覚される現 象
• 高次の推論的過程ではなく、低次の初期視覚過程による自動的なメカニズムによる錯視現 象
• 図5−9
■ネオン色拡散(口絵5,6)
• 主観的輪郭のくさび型の部分を色で埋めると、中央の「面」にまで色が拡がり(充填)、輪 郭がさらに強調され、「面」に透明な印象が生じる。
• 主観的輪郭+色の充填+面の透明視
• 口絵5,6:上の三点セットがさらに促進されたり、抑制されたりするデモ図形
■倒立世界への順応
• 網膜上では倒立した像として写っているが、世界は(逆さには見えず)正立して知覚され る。
• 外界の刺激は、環境世界の一定の場所に存在するものとして知覚される=「外在化」
• 「逆さめがね」を着用すると、最初は混乱するが、やがて順応が生じて視覚ー運動協応が成 立し、「正立」感も生じる。
■ゲシュタルト要因
• ゲシュタルト心理学:精神活動を心的要素の結合として説明する立場に対し、全体として の特徴、つまりゲシュタルトを直接的に認識するという事実を強調する心理学
・ゲシュタルト要因:バラバラのものをまとまりをもったものとして体制化ないし群化す る決定要因
・プレグナンツの法則:(与えられた条件が許す限り)できるだけ全体を簡潔なよい形と して知覚する傾向
発達認知神経科学への招待:自閉症を研究するということ
■自閉症(Autism)の3つの特徴 (1). 社会的・対人的相互作用の障害
◆ アイコンタクト・表情などの障害
◆ 仲間関係を作ることの失敗
◆ 楽しみや興味を他者と共有することの欠如
◆ 情緒的相互性の欠如 (2). 意思伝達の障害
◆ 話し言葉の遅れ・欠如
◆ 他人と会話を開始・継続する能力の障害
◆ 常同的言語使用・独特な言語
◆ ごっこ遊びや物まね遊びの障害 (3). 限定的・常同的な行動・興味
◆ 異常なほどの特定の興味への熱中
◆ 機能的でない習慣や儀式へのこだわり
◆ 常同的で反復的な行動
◆ 物体の一部への持続的な熱中
■自閉症 (Autism)
・高い遺伝規定性。双生児の一方が自閉症であった場合、もう一方が自閉症である確率
→一卵性なら 40-50%, 二卵性なら数%
■アスペルガー症候群(Asperger Disorder)
・自閉症のサブタイプ。
「自閉症スペクトラム」というとらえ方。
・言語の遅れなし。
・知的に標準範囲にあることが多い。
■自閉症児の顔認知
• 顔を見るときに着目する情報が異なる。
• 倒立効果が出にくい。
• 提示時間が短くなると表情認知が困難になる。
倒立効果とは顔を普通に提示したときと倒立させて提示したときとで認知に違いが生じる かどうかということ。健常者は脳の特定の部位で顔を特別なものとして処理しているが、自 閉症者ではその特定の部分の活動が見られず、顔を物体認知と同様に処理している。 よって、健常者は顔が逆さまに提示されたときと普通に提示されたときとで認知に違いが あるが、自閉症者は顔が逆さまに提示されたときでも普通に提示されたときでもあまり違 いがない。