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国際金融 Keida's Website slide if unit01

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Academic year: 2018

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unit 1 グローバル化するもの・お金の動き

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増大する国際貿易と国際金融

1980年代から90年代にかけて国際貿易取引、国際資本取引、 国際金融取引において、地球規模(グローバル)で取引が行 われるというグローバル化が急速に進展した。

このunitでは、まず、国際貿易と国際金融の取引規模の増大 を概観し、国際貿易取引と国際金融取引の特徴を説明する。

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世界各国で貿易の自由化および金融の国際化が進展するにつ れて、国際貿易および国際金融のそれぞれの取引が増大して きた。

近年のおいて、国際貿易取引および国際金融取引がさかんに 行われるようになり、国際貿易・国際金融に関する出来事が 世界中で起こるようになってきた。

これを、国際化 (internationalization)およびグローバル化 (globalization)と呼んでいる。

国際化とグローバル化が国際貿易と国際金融の取引量の増大 の原動力となっている。

貿易・金融の国際化は、国際的な貿易・金融取引に対する規 制を緩和することである。

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増大する国際貿易と国際金融

世界的にみて、これらの国際化を最初に進めてきた国は先進 諸国である。

しかし、発展途上国、とりわけ新興市場国が貿易・金融の国 際化を進めるようになると、貿易・金融取引が世界的に行わ れるようになり、生産物や、生産物を生産するための生産要 素サービス(資本のレンタル、労働サービス)、そして、資 本・資金がグローバルに移動するようになっている。 このような状態がグローバル化と呼ばれる。

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1-1は、世界の貿易額(輸出額+輸入額)の推移を表して いる。

世界の貿易額は着実の増加してきたが、近年において貿易額 の増加が加速している。

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増大する国際貿易と国際金融

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一方、国際金融市場の規模も国際貿易取引額の増加とともに 着実に増加してきた。

1-2は、短期証券・預金などの国際短期金融手段の推移を 示している。

1999年以降、国際短期金融手段残高が急増したことがわ かる。

しかし、アメリカのITバブルの崩壊および同時多発テロの 発生による世界的なリスク増大の影響を受けて、国際短期金 融手段残高は一時的に減少した。

その後は、増大を続けている。

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増大する国際貿易と国際金融

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1-3は、長期の国際債券残高の推移を示している。 国際債券残高はコンスタントに増大している。

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増大する国際貿易と国際金融

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1-4は、国際銀行クロスボーダー取引(国内通貨・外国通 貨建ての資産・負債の合計)の推移が示されている。 とりわけ、2003年以降、その増加傾向が加速している。

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増大する国際貿易と国際金融

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国際的な財・サービスの取引の収支を表す経常収支と、国際 的な有価証券の売買、資本の貸借などの収支を表す資本収支 は、裏表の関係にある。

もし経常収支が黒字となれば、それは経常取引において受取 が支払を上回っていることを意味するから、資本収支が赤字 となる。

もし経常収支が赤字となれば、支払超過を意味するので、決 済のために資金を外国から調達することが必要になる。すな わち、資本収支が黒字となる。

したがって、変動相場制度のもとで、通貨当局が外国為替市 場に介入しないかぎり、経常収支黒字(赤字)額と資本収支 赤字(黒字)額は等しくなる。

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増大する国際貿易と国際金融

経常収支とは?

Y = C + I + G + EXI M

Y:国内総生産 I:国内総消費 I:国内総投資 G:政府の財政支出 EX:輸出

I M:輸入

経常収支はEXI M(純輸出)におおよそ相当する。 N X = EXI Mと表記された場合、N X はだいたい経常収 支である。

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資本収支はある一定期間の資本の移動(フロー)を表す。 これらの累積したものが、ある一時点における対外債権・債 務残高(ストック)となる。

また、対外債権から対外債務を差し引いて、表したものが対 外純債権となる。

対外純債権に対して受け取り、あるいは支払われる利子・配 当は所得収支の一部を構成する。

したがって、国内から外国へ資本が年々移動して、資本収支 赤字を計上し続けている国では、その資本からの利子・配当 の受取が支払を上回ることから、所得収支は黒字になる傾向 にある。

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国際商取引・国際金融取引と外国為替取引

国際貿易取引および国際資本取引(あるいは国際金融取引) は、経済取引である。

経済取引は、商取引と金融取引とに大きく分類できる。 一般に、商取引は空間的な商品の移動が伴う。

これに対して金融取引は、現在と将来の異なる時点の間(異 時点間)の資金の交換である。

商取引が国境を越えて行われると、国際商取引あるいは国際 貿易取引と呼ばれる。

金融取引が国境を越えて行われると、国際金融取引と呼ば れる。

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国境を越えてこれらの国際貿易取引、あるいは国際金融取引 が行われると、異なる国ではそれぞれの通貨が流通している ために、通貨の交換が行われなければならない。

例外として、ユーロ圏がある。

通貨の交換を行うために、外国為替取引が伴うことになる。 国際貿易取引では、商品が国境を越えて移動することに伴っ て、外国為替取引が行われる。

国際金融取引では、現在と将来の間の異時点間の資金の交換 であることから、外国為替取引が現在と将来の2回、行われ ることになる。

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国際商取引・国際金融取引と外国為替取引

国際金融取引は、国境を越えた金融取引であることから、外 国為替取引を伴う金融取引である。

金融取引それ自体、現在のお金と将来のお金を取引する、異 なる時点の間のお金の取引、すなわち、時間軸におけるお金 の取引である。

一方、外国為替取引は、自国のお金と外国のお金の間の交換 といった、異なる国の通貨の間の取引、すなわち、通貨軸に おけるお金の取引である。

国際金融取引は、時間軸と通貨軸といった2つの軸における 取引を結合したものである。

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国際貿易取引と国際金融取引を具体的にみてみよう。 日本の企業であるソニーがアメリカにハンディカムを輸出し たとする。

アメリカでハンディカムを購入したアメリカの消費者は、ソ ニー製品を取り扱っているアメリカの輸入業者に売上代金を ドルで支払う。

アメリカの輸入業者はソニーにドルでその売上代金を支払う。 ドルで売上代金を受け取ったソニーは、労働者に円で賃金を 支払うために、受け取ったドルを円に交換する必要がある。

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国際商取引・国際金融取引と外国為替取引

このように、ドルを円に交換するという外国為替取引が 伴う。

たとえ、ソニーとアメリカの輸入業者の契約が円表示で行わ れていたとしても、アメリカの輸入業者はアメリカの消費者 からドルを受けとるので、ソニーに支払う前に、ドルと円を 交換することになる。

どのような場合でも、いずれかの時点で外国為替取引が伴う。

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日本の輸出は(ドル表示の契約であろうと、円表示の契約で あろうと)、ドルを売って円を買うことになる。

それに対して、輸入の場合は、逆のことが起こる。

たとえば、日本の商社がアメリカに行ってオレンジを買いつ けるとしよう。

その商社マンは、円をドルに交換して、そのドルを携えて、 アメリカの農家を訪れて、オレンジを買いつける。

輸入では、円を売り、ドルを買う外国為替取引が伴う。

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国際商取引・国際金融取引と外国為替取引

同様に、生産要素サービス(労働や株式など)の国際取引に ついても外国為替取引がが発生する。

例えば、日本の生命保険会社が保有するアメリカ企業の株式 に対してドル表示で配当を浮けとるとする。

日本の生命保険会社は、日本国内の保険契約者に対して、円 で支払う必要があるので、受け取ったドルを円に交換する必 要がある。

逆に、日本企業の株式を保有しているアメリカの投資家に対 して、円で配当が支払われた場合、アメリカの投資家が自国 で買い物をする場合、支払われた円をドルに交換することに なる。

生産要素サービスには労働サービスも含まれるので、外国か ら受け取った賃金や、外国に支払う賃金も同様である。

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国際資本取引においても同様に、外国為替取引が伴う。 たとえば、資本取引のなかの直接投資において、アメリカの 企業が日本の企業を買収する場合には、アメリカの企業が もっているドルを円に交換し、その手に入れた円を使って、 日本の企業を買収することになる。

逆に、日本の企業がアメリカの企業を買収する場合には、日 本の企業がもっている円をドルに交換する取引が発生する。 このどちらでも、外国為替取引を伴うことになる。

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国際商取引・国際金融取引と外国為替取引

このように、国際経済取引には、商品の国際取引、サービス の国際取引、生産要素サービスの国際取引、資本の国際取 引、そして、国際金融取引があり、これらいずれも国境を越 える取引のため、外国為替取引が伴われる。

そのため、これらの国際経済取引は、外国為替取引を通じ て、自国通貨・外国通貨の需要供給に関係することから、為 替レートに影響を及ぼすことになる。

参照

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