名古屋工業大学
平成30年度編入学者・転入学者選抜学力検査[問題]
一専門試験一
(情報工学科)
ぎ
試験日時 平成29年6月23日(金)
10:00∼12 00
●
解答上の注意
川解答の際,解答用紙のホチキス止めを外してください。
(2)配布物は,問題冊子1冊,解答用紙3枚,計算用紙1枚です。
(3)解答は各問題番号に対応する解答用紙に解答してください。
(4)解答が解答用紙表面に書ききれない場合は,裏面に続いてもよいが,
その場合は表面の下側が裏面の上側になるようにし,上側2/3のス
ペースに解答を収めてください。
㈲電卓は使用できません。
問題丁 設問すべてについて解答すること。ただし,回路を示す場合には,記号として 図1づに示す論理記号を用いること。
AND OR NOT NAND
図1−1論理記号
1 次の(1)∼(3)の問いについて答えよ。
(1)ある符号付き整数Nを2進数12ビット整数表記の2の補数で表すと110000010011
になる。Nを符号付き10進数,符号付き8進数,符号付き16進数でそれぞれ表せ。
(2)2進数8ビット整数表記の2の補数表現〃二10011100に対して算術シフト演算を行う。
次の(a),(b)について答えよ。
(a)Mを左に2ビットシフトさせるとどのようなビット列になるか。また,それはど のような四則演算に相等するか,以下の例のようにMと四則演算記号と10進数 で表せ。
(b)〃を右に2ビットシフトさせるとどのようなビット列になるか。また,それはど のような四則演算に相等するか,以下の例のように〃と四則演算記号と10進数 で表せ。
({ 1』)〃+9
(3)図仁2に示すANDとORで構成された2段の回路がある。次の(a),(b)について答えよ。
(a)図1−2に示す回路は,NANDのみを用いて2段の等価回路を構成できる。その理
由を,A, B, C, D, Zを用いた論理式を式変形して示せ。その際,どのような法
則を用いて式を変形したのかを明記すること。
(b)図1−2に示すANDとORで構成された2段の回路を, NANDのみを用いた2段の等 価回路で示せ。
A B
Z C
D
H 次の文章を読み,(1)∼(3)の問いについて答えよ。
ある自動車では,方向指示器が点滅しているときの「カチカチ… 」という通知音や,シフ トレバーが後退レンジのときの「ピーピー… 」という後退警告音を,スピーカから電子音で 出している。ただし,後退レンジの警告音は,エンジンがONの状態でのみ鳴る。また,エン ジンがONの状態で,方向指示器が点滅し,かつシフトレバーが後退レンジのときは,方向指 示器の通知音はキャンセルされて鳴らず,後退レンジの警告音のみが鳴る。
以降,エンジンの状態を8,方向指示器の状態をF,シフトレバーの状態をR,方向指示器 の通知音の状態をSで表す。ここで,E(エンジンの状態), F(方向指示器の状態),川シフト
レバーの状態),5(方向指示器の通知音の状態)と論理値の対応を表1−1に示す。
表1−1E,呪R, Sと論理値の対応
論理値 E(エンジン) F(方向指示器) R(シフトレバー) 5(方向指示器の通知音)
0 OFF 滅(消灯) 後退レンジ以外 止
1 ON
点滅 後退レンジ 鳴
(1)方向指示器の通知音を鳴らす仕組みを論理回路で実現する。E, F, Rを入力,5を出力
とする真理値表を示せ。
(2)5のカルノー図を表1−2の形式で解答用紙に示せ。
表1−2カルノー図
(3)(2)で作成したカルノー図を用いて5の論理回路を簡単化する。次の(a)∼(c )について
答えよ。
(a)どのように簡単化したら良いか,(2)で作成したカルノー図の一部を丸で囲んで
示せ。
(b)(a)で作成したカルノー図を用いて簡単化した回路を示せ。
(c )(b)で作成した回路は,より少ない論理素子数で等価な回路を構成できる。その
問題2 設問すべてについて解答すること。プログラム中の[::::]で隠された部分の大き
さと,本来の記述の長さとは無関係である。また,必要な#i nc l ude行は記述されているとみ
なせ。
1 次の文章を読み,(1)∼(3)の問いについて答えよ。
図2−1は整数型の要素を管理するスタックを実装したC言語のプログラムである。pus h 関数はその引数をスタックにその要素として格納する。poρ 関数はスタックから要素を一っ 取り出し,その値を返す。
(1)図2−1の(ア)と(イ)に入る適切な記述を答えよ。ただし,セミコロンを含んでい てはいけない。
(2)プログラム1の実行完了後におけるSTDOUTへの出力結果を答えよ。
(3)スタックのようなデータの出し入れ方式を何と呼ぶか。下記の(あ)∼(え)から選 択せよ。
(あ)LI FO (い)FI FO (う)LI LO (え)LI SP
H 次の文章を読み,(D∼(2)の問いについて答えよ。
図2づは逆ポーランド記法で指定された一桁の数値の四則演算をするC言語のプログラム である。pus h関数およびpop関数の定義は図2−1に記載されているものである。
(1)下記の計算式を逆ポーランド記法で記せ。
(a) 1 ÷ 2 * 3
(b) 1÷ (2+3)*4+5
#def i ne MAXVAL 50
i nt s P ②3
i nt s t ac k[MAXVA【_]
voi d pus h(i nt val ue){ s t ac k[s p] val ue三
s p÷÷;
i nt POP(voi d){
i nt mai n(voi d){
pus h(1)
pus h(2)
pus h(3)
pr i nt f (‘ 1%d¥nま㌧ pr i nt 千(” %d¥n“ ,
pr i nt f (“ %d¥n” 3
r et し1pn θ;
popO)
POPO)
popO)
図2−1プログラム1
皿 次の文章を読み,(1)∼(3)の問いについて答えよ。
図2−3はハッシュ表をチェイン法により実装したC言語のプログラムである。
(1)工ns er t 関数はハッシュ表に新たな要素を追加し, Del et e関数はハッシュ表から要素
を削除する。図2づの(ク)∼(シ)に入る適切な記述を答えよ。ただし,セミコロ ンを含んでいてはいけない。
(2)プログラム3の実行完了後におけるSTDOUTへの出力結果を答えよ。
(3)次の文章の(ス)∼(タ)に入る適切な記述を答えよ。ただし,(セ)には,線形探索,
ハッシュ探索,二分探索,二分木探索のいずれかが入る。
ハッシュ表の要素をバケットと呼ぶ。バケットの数をA,登録するデータの数をBと する。Sear c h関数による探索では,まず, Get Has h関数によりハッシュ値を求めてい
る。この計算量は0(画)である。そして,連結リストを[亙コしている。ま
た,Sear c h関数による探索の計算量は,Bに対してAが十分に大きいとき0([てZΣ ])
]≠ def i ne HASH LEN 10
]‡ def i ne CODE LEN 10
#def i ne T工TLE L≡… N 50
t ypede千 s t r ’ uc t Node
c har c ode[CODE_LEN+1]
c har t i † :1e[丁工TLC… _Ll … N+1]
s t r uc て Node *next ; Node;
*t abl e[HASH_Li … N]
i nt Get Has h(c hap *c ode){ r et um c ode[CODE_LEN−1]
voi d 工ni t (){ i nt エ;
千or (i =0;i <HASH LEN;i +→・){
t abl e[i ] NULL三
c har *Seapc h(c har *c ode){
Node*n;
i nt h三
Get Has h(c ode)
f or (n=てabl e[h]j nl =NULL;n=n−>next ){
i f (s t r c mp(n−>c ode, c ode)==②){ r et ur n n−>t i てl e;
voi d 工ns er t (c hap *c ode,
Node*n3 i nt
i f (Seapc h(c ode)
c har *t i t l e){
NULL){
i nt mai n(voi d){
Node*n;
エni t O
工ns er ’ t C81234567890‘ ㌧
工ns er t (’ ‘ 0123456789“ 戊
工ns er t C10123454321’ ㌧
工ns er t (」’ 1234543210’ ‘ ,
us a
〕pn
“ c hn” ) “ t wn“ j
ヂop(n =t abl e[0];n!=NULL三n=n−>next ){
ppi nt 千(” %s 告%5¥n” 。
n−>c ode, n−>t i t l e)
問題3 設問すべてについて解答すること。答えだけでなく解に至る過程を明記すること。
1 ある情報源から5種類の通報{んB,o, D, E}が独立に生起しているとする。この情報源から
の出力をアルファベット{0,1}からなる語頭符号により符号化することを考える。このと
き,次の(1)∼(3)の問いについて答えよ。
(1)各通報に対して,表3づのように生起確率と符号語が定まっているとする。符号語は 最短符号を構成するものである。ハフマン符号化を行い,残りの(ア),(イ),(ウ)
に入るべき符号語を求めよ。
表3−1情報源と符号語
通報 生起確率 符号語
A
0.4 (ア)
8 0.05
(イ)
o 0.2 (ウ)
D 0.1 1101
E 0.25 10
(2)(1)で求めた符号の平均符号語長Lを求めよ。
(3)(1)で求めた符号がクラフトの不等式を満足することを示せ。
1 ある病気に3種類のサブタイプが存在するとする。それぞれのサブタイプをa型,b型, c 型とし,この病気の患者全体に対する,男女とサブタイプの組み合わせの割合が表3づ の通りであるとする。男女の別を表す確率変数をXとし,男性の場合X=m,女性の場合 X=ψ と表現するとする。また,サブタイプを表す確率変数をγ とし,それぞれの生起を γ =a,γ =b,γ =oと表現する。このとき,次の(1)∼(4)の問いについて答えよ。ただ
し,010920=0とする。l og23はそのまま残し,分数を最も簡単な形にして答えよ。
表3−2性別とサブタイプ
a型 b型 c 型
男性 1/8 1/2 1/8
(1)エントロピー駅y)を求めよ。
(2)条件付き確率P(γ i X)をすべての万とγ の組み合わせPOと∂1炸m), P(ピ例炸m),
P(}乞c l 右加), POと∋右め, P(ピ川胸の, P(1なol 炸めについて示せ。
(3)条件付きエントロピー〃(γ i x)を求めよ。 (4)相互情報量∫ (γ ;Dを求めよ。
田 図3−1に示す通信路において送信記号Xの発生確率がP(ノ←0)=a,P(た1)=1−∂であ
るとする。この通信路について,次の(1)∼(3)の問いについて答えよ。ただし010920=0
とする。10923はそのまま残し,分数を最も簡単な形にして答えよ。
0
1
0
1)(11… =el X… =0) = 1/4
θ γ
/)(}とθ1炸1) = 1/4
1 P(H1炸1) = 3/4
図3−1通信路
(1)受信記号γ が各値をとる確率PO伝0),/)0と1),ρ 0乞e)をaを使って示せ。
(2)エントロピー〃(りを∂の式として示せ。ただし,aを含む項については以下の2元エ
ントロピー関数パa)を用いて最も簡略化した形で答えを示すこと。
ゐ(a) = − a l og2∂ 一 (1−a) 1092(1−∂)