資料
成「9
度
攻めの農林水産業
農畜林水産団体の取組実績等
目
次
1
全国農業協同組合連合会青森県本部・・・・・・・・・・・・・・
4
一社 青森県畜産協会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
青森県森林組合連合会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
平成29年度青森県「攻めの農林水産業」推進本部会議資料
JA全農あおもり
〈労働力不足対策〉
1.取り組みの考え方
本会は農業労働力支援の取り組みについて、播種、防除、収穫、選別・調
整等農作業の受委託に焦点をあて、農業現場の実態を把握し課題を分析した
うえで支援策を検討する。
2.労働力支援実態調査の実施
(1) 本 所
農業労働力最適活用推進協議会(日本農業法人協会・全農・㈱パソナ農援隊)
が実施する農作業受委託に関する調査(調査対象:日本農業法人協会会員300
件、JC 総研・JA出資法人等)の他、農作業受委託を実施する農業法人を対象
にヒアリング調査を行う。
(2) 県本部
農作業受委託を実施する管内のJA・農業法人等を5件程度選定し、実態調
査を行い本所へ報告する。
3.労働力支援策の検討
(1) 本 所
調査結果をもとに、事務局が農作業受託に関する課題や現場ニーズを取りま
とめ、農業労働力支援プロジェクトで協議、支援策を検討する(1月~)。
(2) 県本部
調査結果等をふまえて関係各所と課題・対応策を協議し、地域実態にあった
農作業受託の仕組み構築等について検討をすすめる(2月~)。
なお、支援策については検討をすすめ、30年度計画に折込むこととする。
4.スケジュール
(1) 労働力支援実態調査の取りまとめ(1月)
(2) 農業労働力支援プロジェクトの立ち上げ(1月)
平成30年6月までの期間に3回程度開催する。
農作業受委託の優良事例をいくつかのモデルパターンに整理し、全県本部
で共有化する。
プロジェクトで 明らか となった課題等 につい ては農業労働力 支援協 議会
〈米穀概況〉
29年産米については、需給均衡により高値基調となっているものの、30
年産以降、国の生産数量目標が示されないことから、今後の需給が不透明とな
っており、今後の安定取引を図るため、事前契約の拡大に取組んだ。
また、関係機関と連携し、「青天の霹靂」を中心とした、青森米のPRイベン
トおよび試食販売を全国において展開し、認知度向上および定着化を図った。
米穀 (単位:数量トン、金額千円、対比%)
前年実績 29年度見通し 前年対比
数 量 135,294 119,895 89
金 額 21,106,315 22,427,629 106
〈りんご概況〉
平成29年産りんごは、各産地ともに色薄・小玉果等下位等級品の比率が高
いことから、大玉等の上位等級品については順調な販売となったものの、色薄・
小玉等下位等級は流通量が多く例年以上に価格の2極化が顕著な販売となって
いる。
一方、輸出については、年明け以降に旧正月向けの輸出が最盛期を迎えたこ
とから、輸出量は産地価格高で少なかった前年を上回っている。
一般りんご (単位:数量トン、金額千円、対比%)
前年実績 29年度見通し 前年対比
数 量 12,747,740 13,020,728 102
金 額 35,875,998 32,359,669 90
〈やさい概況〉
29年産のやさい・花き販売は、高齢化の進展によりだいこん等重量品目を
中心として面積が減少しており、総体の面積も減少傾向推移となった。
このような中、主力のながいもは昨年の台風の影響から収量減となり、例年
にない流通量の少なさから高値推移となったものの、夏秋やさいは7月中旬以
降の急激な気温の上昇により全国的に流通量が多く、だいこん・にんじん等低
調な販売となり、大幅な減収となった。
やさい (単位:数量トン、金額千円、対比%)
前年実績 29年度見通し 前年対比
数 量 122,195 126,051 103
金 額 33,114,348 31,034,329 88
〈畜産酪農〉
肉牛では、枝肉相場は品薄傾向から高値で推移しているものの、素牛相場の
高騰により導入頭数が確保できず、厳しい経営を強いられている。
肉豚では、枝肉相場の高騰により、前年を上回る570円台で推移している。
酪農では、高齢化・後継者不足、初任牛の高騰等による生産コストの増大に
より、生産者の廃業に歯止めが掛からない状況となっているが、大規模経営農
家による取扱い増により、前年を維持している。
畜産酪農 (単位:頭、トン、千円、%)
前年実績 29年度見通し 前年対比
肉 牛
数 量 5,458 4,207 77.1
金 額 3,269,678 2,489,878 76.2
肉 豚
数 量 63,662 63,730 100.1
金 額 2,478,573 2,683,739 108.3
酪 農
数 量 62,846 62,661 99.7
金 額 6,816,453 6,830,359 100.2
(単位:戸)
平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年
酪農家
戸 数
(平成29年度青森県「攻めの農林水産業」推進本部会議 資料)
畜産現場における障がい者の参画推進支援について
団体名:(一社)青森県畜産協会
1 概 要
平成27年度から畜産経営支援協議会(※)の支援を受けて、畜産現場にお ける障がい者の参画推進のため、福祉・特別支援学校など異分野との相互理解
と交流を深めながら畜産現場での障がい者の就労を進めるための情報発信に努
めている。
2 これまでの経過
(1)平成27年度
〇 アンケート調査10件
・障がい者を雇用している畜産経営体(過去を含む)7事例、雇用した ことがない経営体3事例
・雇用している主な理由は、障がい者の雇用促進という社会的要請に貢献
するため及び養護学校等からの働きかけがあったから ・障がい者の作業は単純作業で統一
・賃金の額については大きな差が見られた(中には最低賃金で対応して
いる経営体もあった)
・10件以外について、その後の聴き取り調査において、最低賃金又は
これ以上で雇用している経営体が散見された。
(2)平成28年度
〇 動画作成(肉用牛経営:農工園千里平)
〇 事例集作成のための事例調査(3件)
・農工園千里平(十和田市)
・農事組合法人トキワ養鶏(藤崎町)
・長谷川自然牧場(鰺ヶ沢町)
(3)平成29年度
〇 特別支援学校生徒・職員の畜産現場の見学会(2回)
〇 特別支援学校生徒の畜産現場での作業体験(2回)
〇 福祉施設利用者等の畜産現場の見学会
〇 「畜産現場における農福連携シンポジウムin十和田」開催(2/27)
3 今後の目指す方向
〇 「畜産現場での障がい者の就労」の実現
畜産経営支援協議会では、平成30年度以降も障がい者が畜産 現場に参画しやすい労働環境の創出に係る事業を予定しているた
め、本協会も引き続き障がい者の就労の支援に取り組む予定。
青い森づくり推進機構の創設について
団体名:青森県森林組合連合会
木材加工施設の立地等に伴い木材需要の増大し、皆伐が増加しているが、
一方で再造林が行われない伐採跡地が増えており、将来的な森林資源の確
保が課題となっている。
こうした中で、木材の生産から流通、加工に係わる業者自らが、木材等
の取扱量に応じて協力金を拠出して基金を造成し、これを原資に、山林所
有者の再造林等の経費に対し助成を行うために、「青い森づくり推進機構」
を設立した。
1 取組の概要
(1)取組主体
青い森づくり推進機構
(2)事業内容
① 基金の造成及び管理に関する事業
② 再造林の支援に関する事業
③ 基金の普及啓発に関する事業
④ その他目的を達成するために必要な事業
(3)構 成 員
青森県森林組合連合会、公益社団法人青森県林業会議
青森県森林整備事業協同組合、青森県国有林材生産協同組合
青森県木材協同組合、青森県山林種苗協同組合
2 今後の取組
(1)平成30年度に事業者等と協定を締結し、協力金を基金として造成
(2)平成31年4月から森林所有者が行う再造林及びその後の下刈りに
係る経費の10%以内を支援
平成29年度 青森県「攻めの農林水産業」推進本部会議 資料
JF青森漁連
1.本県水産物の普及及び販路開拓に向けた取組について(平成29年度)
青森県産の魚介製品及び加工品、農産品(ジュース等)を直販店の他、カタロ
グ販売(夏・冬)・TVショッピング・ホームページ・ブース販売を通じて、新商
品等をPRしながら販売促進に努めて参りました。又、県内外への販路拡大とし
てホタテを主とした加工原料等の販売に取り組んできました。
(1)輸出事業への取組
関係業者と連携して商品提案をし、ほたて製品を輸出し新たな流通経路を
確立できた。
(輸出先:香港、販売額:1千万円)
(2)県内におけるブース販売、イベント参加
①県内外の観光客等を対象としたアスパムでのブース販売。
夏祭り(ねぶた祭)では、北海道の販売業者と連携し、共同販売を展開し
た。
(8/1~8/7 販売額:480万円、海藻加工品・ホタテ加工品等)
②地域住民を対象としたブース販売。
大農林水産祭
大間マグロ解体ショーを目玉イベントとし、青森県産水産物・加工品
をPR。
(11/11~11/12 販売額:82万円、マグロ・海藻加工品・魚卵等)
(3)カタログ販売
全国8千人の顧客に対し、ダイレクトメールを展開し提供している。
(販売額:1,294万円)
(内訳) 活ホタテ :650万円 魚介魚卵 :120万円
冷凍貝柱 :160万円 その他魚介:100万円
帆立加工品:180万円 りんごジュース等:84万円
(4)TVショッピング
漁協が製造している冷凍貝柱を、供給可能な2ヶ月に1回の割合で出品し
販売。(販売額:950万円)
2.労働力不足への対応
青森県の人口減少率は秋田県の次に高く、労働者不足は一次産業だけの問題でな
く青森県全体の問題として取組む必要がある。
特に漁業においては、「労働環境が悪い(きつい、汚い)」、「収入が不安定」とい
(1)漁業における労働力の状況
漁業における就業者と捉えられる正組合員の数は、年々減少している。その減り
方は著しく、平成元年時点で本県に13,402人いた正組合員は、平成15年は10,589
人、平成27年では8,135人まで減少し、平成元年対比で5,267人が減少(減少率
40%)であり、年平均で195人が減少している。
(2)労働力不足への取組み
①外国人漁業技能実習生の受入
大中イカ釣漁船をはじめとする沖合漁業のほか、沿岸漁業(小型イカ釣漁船)
においても、各漁協が管理団体となり外国人実習生を受入れている。
・沿岸漁業 4漁協 8経営体 10名
②国の事業を活用(水産業競争力強化緊急事業)した漁村地域の活性化、所得
向上及び担い手育成の推進
ア 浜プラン(漁業者の所得向上を目指した浜単位の取組策定に支援)
34地区38漁協が策定し取組み実践中
イ 広域浜プラン(複数の漁村地域が連携し、機能再編や担い手育成の取組策
定に支援)
6広域に46漁協が参画し取組み実施中
ウ 機器導入事業(漁業者が生産性向上の取組み必要な機器導入に支援)
H27年度補正実績 33件(申請189件)事業費4億(補助金2億)
H28年度 〃 39件(申請208件)事業費4億(補助金2億)
エ 漁船リース事業(中核的漁業者が所得向上の取組みに必要な漁船導入に
支援)
H27年度補正実績 21件(申請35件)事業費10億(補助金5億)
H28年度 〃 37件(申請52件)事業費16億(補助金8億)
3.本県水産物の普及及び販路拡大に向けた取組について(平成30年度計画)
(1)輸出事業
輸出関連機関等と情報を共有し、商談成立に向けた活動を積極的に展開す
る。
(2)県外販売
県外業者へ青森県産の農水産加工品等をPRし、提案していく。
(3)ブース販売
地域住民・県外観光客等、双方の客層を考慮し、加工業者とも連携しなが
ら定番商品のみならず、県産魚介類の素材を活かした商品を発掘し提案して
いく。
(4)その他
カタログ販売(夏・冬)・TVショッピング等の販売については、陸奥湾・