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2016年 1 月 17 日 ご確認と質問

名古屋大学 秦誠一 教授に対する公開質問(4)

名古屋大学大学院 工学研究科・教授 秦誠一先生

2016年 1 月 12 日付の e-mail に添付されていた 1 月 11 日付の秦先生の「公 開質問 3 に対する回答書」を拝受しました。ありがとうございました。関連し て改めて「公開質問 4」をさせていただきます。質問は4点あります。

公開質問 3 では、陳述書(甲第 16 号証)の該当箇所、「私も、添付する論 文で発表したように、1996年から1997年ごろアーク溶解吸引鋳造法により、直 径約 15 ㎜の Zr 基バルク金属ガラスを作製し、それをサンプルとして金属ガラ スの過冷却液体域での精密成形に関する研究を行いました。」において、「それ をサンプルとして」の「それ」は、秦先生が、アーク溶解吸引鋳造法により作 製した直径約 15 ㎜の Zr 基バルク金属ガラスを指すことの確認をいただきまし た。

井上先生と私たちとの裁判で問題になっているのは、アーク溶解吸引鋳造 法で直径 30 ㎜、長さ 50 ㎜の Zr 基バルク金属ガラスが作製できたと報告し、現 在でも世界のチャンピオンデータとなっている 1996 年論文の真実性です。よっ て、秦先生の陳述で、裁判の争点と直接関連するのは「アーク溶解吸引鋳造法 により、直径約 15 ㎜の Zr 基バルク金属ガラスを作製し、」であり、「添付する 論文で発表したように」の文言は、この「アーク溶解吸引鋳造法により…作製 し」という記述の論拠であると考えます。

アーク溶解吸引鋳造法に関する記述に、なぜ「高周波溶解銅鋳型鋳造法の 論文」を添付したのかお尋ねしたところ、「陳述書に添付した論文は、薄膜金属 ガラスの研究者である私が、当時、Zr55Al10Ni5Cu30 (以下 Zr 基)バルク金属ガラ スの研究を行っていたことを示すために引用したものです。」と回答されました。

秦先生が薄膜金属ガラスの研究者であることは、陳述書(甲第 16 号証)の 冒頭部分に、「私の専門は,(途中省略)ー薄膜状の金属ガラスを始めとした金 属材料と,その加工法です.」と記されていることから分かります。また、Zr 基 バルク金属ガラスの研究を行っていたことは、「当時の張涛助手から,高周波溶 解 法 に よ る 銅鋳 型 鋳造 法,お よ びア ー ク 溶解 吸 引 鋳 造 法に よ るバ ル ク 金 属 ガラ スの製法について指導を受けました.実験に使用した金属ガラスの組成は,本裁 判で問題となっているZr55Al10Ni5Cu30(at.%)を中心としたZr基の金属ガラスで した.」と記されていることからも容易に分かります。

陳述書(甲第 16 号証)は、本文3ページ中、「高周波溶解法」に言及して

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いるのは上記の一箇所のみです。他方、秦先生が陳述書に添付した論文は、高 周波溶解法に関する論文でした。したがって、「添付する論文で発表したように」 の文言が、もし上記引用文の高周波溶解法に関する記述の前に書かれていたと すると、すなわち「当時の張涛助手から,添付する論文で発表したように高周波 溶 解 法 に よ る銅 鋳 型鋳 造 法,お よび ア ー ク溶 解 吸 引 鋳 造法 に 関す る 指 導 を 受け ました.」と記されていれば、私たちも理解可能です。この場合、秦先生は「添 付する論文で発表したように」の文言を書くべき場所を間違えたと考えます。 12月 24 日付の回答書で、秦先生は「大村先生がご所望の論文(註:アーク 溶解吸引鋳造により直径約 15 ㎜程度の Zr 基バルク金属ガラスを作製した論文) は存在しません」と回答されました。さらに、公開質問 2 に対する回答書(12 月 28 日付)で、「アーク溶解吸引鋳造法のサンプルを用いた論文(査読を受け るような学術論文は)、(途中省略)存在しません」と明言されました。当該の 論文が「存在しません」にも拘らず、「添付する論文で発表したように」との記 述は虚偽だから、私は陳述書が内容虚偽だと申し上げています。他方、今回の

「陳述書に添付した論文はー(途中省略)行っていたことを示すために引用し たものです」が正しいならば、秦先生は「添付する論文で発表したように」の 文言を書き込むべき場所を間違えたと考えます。

以上より、陳述書の該当箇所の「添付する論文で発表したように」を削除 し、高周波溶解法-の直前に「添付した論文で発表したように」を挿入しなけれ ば、陳述書の記述は虚偽内容のままであると考えます。この点について、秦先 生のご回答をお願いします。これが質問 1 です。

秦先生の陳述書が現行のままである限り、内容虚偽との批判は免れません。 それは次のことからも明らかです。今回、秦先生は「学術論文ではない陳述書 に、論文と同様のエビデンスを求めていることも噴飯ものです。」と記されてい ます。念のために申し上げますが、私たちは陳述書に、論文と同様のエビデン ス(根拠、論拠、証明)を求めるとは申しておりません。陳述書の内容とその 論拠(エビデンス)が違っていると指摘しているだけです。誤解なきようにお 願いします。裁判での陳述は、新規で独自な主張を伴う学術論文の発表と同等 ではないから、エビデンスを添付することが不可欠ではありません。他方、秦 先生は、金属ガラスを主要な研究テーマの一つとして研究している一研究者と して、専門家であることを断ったうえで、陳述書で見解を述べておられます。 秦先生の陳述書(甲第 16 号証)で最も重要な見解は、「(2)再現はきわ めて困難と推測されるが、確率的に直径30㎜のサンプル作製も不可能とは考え られないこと。」です。この見解を裏付けるのは、秦先生自身が「アーク溶解 吸引鋳造法により、直径約 15 ㎜の Zr 基バルク金属ガラスを作製」したと言う 経験です。そして秦先生がこの経験を実際にお持ちであることを裏付けるのは、

「添付する論文で発表したように、」との記述です。すなわち、秦先生は 陳述書で、この実験経験を取り纏めた、「既発表」の論文があることを根拠に、 秦先生の上記の見解「(2)」を提示されています。秦先生は、陳述書で「添付

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する論文で発表したように、」と述べることによって、「添付」論文を陳述内容 の根拠=エビデンスとして使用されていると私は考えます。

「添付する論文で発表したように」という文言は陳述書にこの一箇所しかな く、たいへん大きな意味を持って記入されていると愚考します。陳述書の当該 箇所に記入されている「添付する論文で発表したように」という文言は、陳述 書を読み、それに基づいて判断する裁判官に対して、陳述書で繰り返し言及し ておられる「アーク溶解吸引鋳造法」について、秦先生が学術論文で発表して いるほどに、バルク金属ガラスの作製を熟知した専門家であることを認識させ る役割を果たしていると思います。まさに「添付」された論文は、秦先生の陳 述書第 2 節の主題=「アーク溶解吸引鋳造法による Zr 基バルク金属ガラス製造 について」の論拠を示すエビデンスに相当します。しかし、この「添付」され た論文は、陳述書における趣旨説明とは無縁の、「高周波溶解―銅鋳型鋳造法」 によりバルク金属ガラスを作製した論文であり、陳述書を内容虚偽にしてしま った、ということではないでしょうか。秦先生にはこの点の確認をお願いしま す。もしこの内容が秦先生のお考えと異なるならば、その理由を陳述書の該当 部分の論述に即して、ご教示下さい。ご回答をお願いします。これが質問2で す。

今回(1 月 11 日付の回答)、秦先生は「キャップキャスト法(2007 年論文- 引用者)で同組成,直径 30 mm の Zr 基バルク金属ガラスが出来ている以上,『1996 年論文』の再現性に問題はないと説明した部分に、私の当該論文を参照、引用すら していません。」(下線は引用者)と記されています。しかし、「『1996年論文』の再 現性に問題はないと説明した」、との記述は陳述書(甲第16 号証と甲第18号証) にはありません。他方、下線部と同様な記述は二つの陳述書に以下のように示され ています(甲第 16号証の 3ページ、甲第18 号証の1ページ)。また、秦先生の回 答書でこの文言を何度も引用されています。

「2007年論文において,同じ組成での直径30㎜のZr基バルク金属ガラスが作 製されている以上,1996年論文と2007年論文では,装置や鋳造法が異なるから[とい って],直径 30 ㎜の Zr基バルク金属ガラスが作製できなかったという主張には,論 理的矛盾があります.」([]内の「といって」は甲第 18 号証で追加)

また甲第 18 号証では、秦先生は、上記引用文を「陳述書の核心」だとして引 用した後、「2007年論文において実現されているのだから,1996年論文の主旨,すな わち,直径30㎜のZr基バルク金属ガラスの製作可能性の提示について,疑いの余地 のないことです.」とも述べられています。

これは、要するに、秦先生のご主張は、2007年論文で作製できているのだから、 1996年論文で直径 30 ㎜の Zr 基バルク金属ガラスが作製できたことは疑いの余地が ないということでしょう。しかし、こうした主張は、科学的論理性が著しく欠如し ていると思います。何故なら、ここでは、2007年論文のキャップ鋳造法と1996年

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論文の吸引鋳造法の鋳造原理の相違を比較もせず、前者の体積が後者の体積より小 さいことまで無視しているからです。キャップ鋳造法の 2007 年論文で直径 30 ㎜の Zr基バルク金属ガラスが作製できたから、吸引鋳造法の 1996 年論文でも直径 30 ㎜ の Zr 基バルク金属ガラスが作製できたとは言えません。そもそも両者は全く別の 実験の結果に基づいているからです。両者が別の実験であることは、キャップ鋳造 法は、横山嘉彦先生と井上先生らによって、新規性が求められる特許申請されてい ることからも容易に理解できます。なお、両者が別実験であることは、秦先生ご自 身が、キャップ鋳造法は、(吸引鋳造法で必要だった)職人芸を工学的に解決した ものといえる、との文言でお認めになっていることでもあります。

また、秦先生の回答書で何度も引用されている「2007年論文において、同じ組 成での (途中省略) 作製できなかったと言う主張には、論理的矛盾があります。」 の「論理的矛盾」の意味が特に不明で、理解困難です。角川必携国語辞典によれ ば、論理的とは、「すじみちの通った考え方の様子」、他方、矛盾は「論理的 につじつまが合わないこと。その二つの主張が同時には成立しないこと。」と 記されています。これを参考に、論理的矛盾について検討します。

「2007年論文において、直径30㎜のZr 基合金バルク金属ガラスが作製さ れている」ことと、「1996年論文で、同じ組成の直径30㎜の Zr基バルク金属 ガラスが作製できなかった」ことは、同時に成立することが可能です。両者は 別個の、つまり独立した実験結果だからです。したがってこれら二つの間に矛 盾があるとは言えません。すると、何が論理的矛盾なのでしょうか。作製でき なかったではなく作製できたであれば、秦先生は論理的矛盾がないとお考えで すか。1996 年論文と 2007 年論文では、装置や製造法が異なっていますが、それ でも秦先生は 2007 年論文で作製できたから 1996 年論文でも作製できたと主張 できるとお考えでしょうか。ご回答をお願いします。これが質問3です。

私たちは、1996年論文で直径 30 ㎜、長さ 50 ㎜の Zr 基バルク金属ガラスは 作製できなかったと、多数の論拠を示して批判しています。さらに、1996 年論 文(吸引鋳造法)と 2007 年論文(キャップ鋳造)では、装置や製造法が異なる から、2007年論文の結果で 1996 年論文の再現性が示されたとは言えないと主張 しています。しかし、私たちは、1996 年論文と 2007 年論文では装置や製法が異 なるから、1996 年論文では作製できなかったとの主張を展開していません。私 たちが主張していないことを取り上げて、大村らの主張はおかしいと指摘して いるようですが、これこそ論理的ではありません。ご回答をお願いします。こ れが質問4です。

ご回答を鶴首します。ご回答は、1週間以内に頂けるように御願いします。

井上総長の研究不正疑惑の解消を要望する会(フォーラム) 世話人・事務局担当 東北大学名誉教授 大村 泉

参照

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