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資料 景観計画策定基礎調査結果と景観計画策定1 長野市大岡地域審議会開催経過(平成17年度から平成19年度) 長野市ホームページ

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Academic year: 2018

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(1)

長野市の景観類型区分と景観構造

長野市の景観類型区分

以下の点に着目し、長野市の景観を13の類型に区分した。

①景観と人為との関わり(文化景観/自然景観)

②地形条件(平地/緩傾斜地/急傾斜地)

③土地利用(市街地/集落地/自然地 等)

④その他特徴的な要素(歴史景観資源の集積状況、線的要素 等)

図 景観類型の枠組 A.都市景観 文化景観

自然景観

C.農村景観

B.歴史的街並み景観

E.山村景観

F.山地景観

E−1.丘陵地集落景観

E−2.谷あい集落景観

E−3.高原集落景観

F−1.盆地周縁山地景観

F−2.高山景観

A−1.商業・業務地景観

A−3.工業地景観

C−1.果樹・畑地景観

C−2.水田景観

D.道路景観 長野市の景観

A−2.住宅地景観

眺望景観(各類型を横断して存在する要素) G.河川景観

H18.6.1 まちづくり推進課

(2)

長野市の景観類型別の特性

A.都市景観

A−1.商業・業務地景観

・長野駅周辺の商業・業務地景観は、善光寺の門前町を起源とした古くからのまちなみの中に県都と して新しい商業施設やオフィスビル等の要素が加わって形成されてきた。

・長野駅から善光寺への軸線を形成する中央通りは、善光寺の表参道でもあることから、古い町屋や 近代建築、現代の建築物など、様々な年代の建築物で構成される重層的な景観が形成されている。

・商業施設が立地する長野駅前は、市内外からの来訪者を迎える「顔」とも言える場所であり、人が 行き交う賑わいのある景観が形成されている。

・長野大通り沿道や長野県庁周辺では、大規模なビルが立地しており、「県都・長野市」としての雰囲 気を感じさせる街路景観が形成されている。また、長野大通りでは、景観形成市民団体に指定され ている「長野大通り景観を考える会」が良好な景観形成に向けた取組を進めている。

・大規模街路の裏側の空間にも、賑わいのある景観が形成されている権堂アーケード通りや二線路通 り、落ち着きのある景観が形成されている秋葉横丁等の小路や南八幡川など、個性的な景観資源が 見られる。

・篠ノ井駅前や北長野駅前では、商店街を中心とした、地域に密着した商業・業務地景観が形成され ている。

・国道 19 号南長野バイパスや県道長野須坂インター線などでは、沿道にロードサイド型の店舗が立地 している。

A−2.住宅地景観

・街道筋であった安茂里や、かつて集落が形成されていた犀川南岸の青木島・稲里付近では、水路や 生け垣、緩やかに曲がった道路などで構成される昔ながらの住宅地が残されている。

・現代になって整備された住宅地のうち、地区計画が定められている三本柳地区や稲田徳間地区など では、良好な住宅地景観の形成に向けて、施設や建築に関する制限等が定められている。

・四季の杜や今井ニュータウンなどの新しく整備された住宅地では、緑豊かでゆとりある住宅地景観 が形成されている。

・昭和40年代に整備された若槻団地や夕陽ケ丘団地などでは、木々が育ち趣のある景観が形成され ている

A−3.工業地景観

・工業地景観が広がる大豆島の犀川沿岸部は、かつては農地と河川に囲まれた市街地から隔絶された 空間であったが、近年は周辺部の宅地化が進み、生活空間に近接した場所へと変わってきている。

・長野盆地の主要道路沿いや高速道路のインターチェンジ周辺には、市場団地等の物流拠点が立地し ており、大きな敷地に倉庫等が建つ景観が見られる。

(3)

B.歴史的街並み景観

・善光寺周辺では、山並みを背景として宿坊や町屋などの歴史的建築物が立地しており、長野市を象 徴する歴史と緑が一体となった景観が形成されている。ここでは、景観形成市民団体に指定されて いる「大門蔵部」による歴史的景観の保全・活用に向けた活動や、街なみ環境整備事業、電線地中 化など、各種の取組が進められている。

・松代の市街地には、城下町の歴史を物語る寺社や町屋などの歴史的建築物が立地している。また、 地域住民による歴史的景観の保全・活用に向けた活動、街なみ環境整備事業、歴史的道すじ整備事 業、電線地中化など、各種の取組が進められている。

・戸隠地域の宝光社・中社・奥社の周辺では、修験道の聖地としての歴史を物語る寺社や宿坊などの 歴史的建築物や旧参詣道が立地し、さらにこれらを山地や樹林などの自然資源が取り巻いており、 歴史と自然が一体となった修験道の聖地ならではの景観が形成されている。

C.農村景観

C−1.果樹・畑地景観

・長野盆地周縁部の緩斜面に位置する豊野や篠ノ井には、リンゴ園やモモ園などの果樹園が広がって いる。前景の盆地や背景の山並みと一体となり、長野盆地の景観を個性づける存在となっている。 また、果樹の花や果実は季節感を感じされる要素となっている。

・千曲川と犀川の川沿いには、長芋畑と果樹園が広がっており、河川敷ならではの広がりと植物の彩 りが調和した景観が形成されている。

C−2.水田景観

・篠ノ井塩崎・石川周辺で見られる、水田を含む歴史地理的景観(自然堤防に集落、後背湿地に水田、 山地に古墳などの墓域が立地する景観)は、人の営みと自然が調和した特徴的な景観である。

・長野盆地から連なる松代や若穂、信更の河川沿いには、まとまりを持って水田が分布しており、背 後の山地と一体となった景観が形成されている。

・稲里や長沼などの、水田に取り巻かれた農村集落では、集落の中を農業用水が流れ、うるおいのあ る景観が形成されている。

D.道路景観

<主要道路>

・長野盆地を横断または縦貫する国道 18 号、19 号は、平地の水田や市街地、斜面の果樹園、背後の山 地で構成される盆地ならではの雄大な景観を一望することができる。

・長野駅周辺の主要道路には、旭山の独特の山容を眺望できる場所があり、盆地に形成された都市で あることを改めて感じさせる特徴的な眺望を形成している。

・戸隠バードラインと県道 36 号は、高原の樹林地や戸隠の歴史的資源、周囲を見渡す展望台等を結ん でおり、自然と歴史が調和した景観を連続して望むことができる。

・大岡地域の県道 12 号(アルプス展望道路)は、連続してアルプスの山並みを望むことができる視点 場となっている。

・裾花川に沿って長野市を東西に横断する国道 406 号は、裾花川のダム湖や深く切れ込んだ谷の景観、 さらには沿道の谷あいに形成された集落景観を望むことができる視点場となっている。

(4)

<旧街道>

・旧北国街道の丹波島宿や吉田付近、旧北国街道松代道の松代や川田付近では、沿道に寺社や町屋等 の歴史的建築物が立地しており、かつての長野盆地の生活や文化を物語る景観を形成している。

・旧戸隠参詣道は、沿道の寺社や石碑等の歴史的資源、さらにはこれらを取り巻く山岳や樹林等の自 然景観資源の軸として、修験道の聖地としての歴史と今日まで引き継がれている信仰の姿を物語る 景観を形成している。

E.山村景観

E−1.丘陵地集落景観

・旧長野市西部や戸隠地域南部、大岡地域では、丘陵の谷筋や斜面に集落と農地が形成されており、 自然と人の営みが調和した景観が形成されている。

・大岡地域や旧長野市西部の芋井等では、丘陵の斜面や谷間に棚田が形成されており、自然と人の営 みとが一体となった特徴ある景観が形成されている。また、西方面に視界が開けている場所では、 遠方のアルプスの雄大な山並みを望むことができる。

・戸隠地域の南部では、裾花川の支流が深い渓谷を形成し、その谷に挟まれた台地上に集落と農地が 立地するという特徴ある景観が形成されている。また、台地上の集落からは飯綱山をよく望むこと ができる。

E−2.谷あい集落景観

・鬼無里地域では、裾花川及びその支流が深い谷を形成しており、川沿いに細長い平地が断続的に形 成されている。

・それぞれの平地では、集落と神社、農地がセットとなって立地する特徴的な景観が形成されている。

・鬼無里支所付近の国道406号沿道には、往時の街道筋のにぎわいを偲ばせる歴史的街並みが立地し ている。

E−3.高原集落景観

・飯綱山麓の高原は、北から樹林地、集落または別荘地、畑地が立地する景観が形成されており、自 然を背景とする人の営みの景観が広がっている。その中で、飯縄西区においては地区計画が定めら れ、豊かな自然環境と共生した地区施設の整備が進められている。

・戸隠地域北部は、西側は戸隠山、東側は怪無山や瑪瑙山などに挟まれた細長い高原に、広大な樹林 地が形成されており、修験道の聖地としての荘厳な景観が広がっている。

F.山地景観

F−1.盆地周縁山地景観

・長野盆地を取り巻く茶臼山、旭山、富士の塔山、地附山、妻女山などは、長野盆地から望む場合は 緑の背景として、逆にこれらの山頂や山腹は長野盆地を一望できる視点場として、長野盆地の景観 を特徴づける存在となっている。

F−2.高山景観

・戸隠山や飯綱山、聖山などの高山は、周囲から目立つ自然景観資源として眺めの対象となっている ことに加え、信仰の対象となっているものが多く、長野市の景観を象徴するシンボル的な存在とな っている。

(5)

G.河川景観

・長野盆地をゆったりと流れる千曲川と犀川は、水と緑がある広大な空間を形成しており、その堤防 や橋梁上が周囲を望む視点場となっているなど、盆地の景観を特徴づけている。

・裾花川は緑に囲まれた深い谷を形成しており、また、奥裾花峡谷や白岩の景観などの特徴的な自然 景観資源が数多く分布するなど、山地や丘陵地の景観を特徴づけている。

・長野駅周辺の南八幡川や、松代の象山神社脇の水路、豊野の農業用水など、市街地や集落の中を流 れる小さな水路は、商業・業務地や住宅地の景観にうるおいをもたらす存在となっている。

その他(複数の類型で横断的に現れる要素)

眺望景観

・起伏に富む長野市内には、アルプスを望むことができる県道 12号(アルプス展望道路)や大望峠、 北信五岳を一望できる丹霞郷など、市外の山地を望むことができる良好な視点場が存在する。

・長野盆地を取り巻く山並みは、盆地を一望できる視点場となっており、逆に長野盆地の農地、道路、 河川などの視界が開ける場所は、背景の山並みとともに盆地の雄大な景観を望むことができる視点 場となっている。

・高原の樹林地では周囲への展望は開けないが、その中にあって、鏡池・小鳥ヶ池・大座法師池など の湖沼や、戸隠牧場、戸隠キャンプ場、スキー場は、両側の山への視界が開ける貴重な空間となっ ている。

行事(祭り、イベント)

・長野市では、獅子舞や神楽、どんと焼き、収穫の祭りなど、1年を通じて各所で様々な伝統行事が 行われている。これらの中には、善光寺御開帳や芦ノ尻の道祖神祭りなど、全国的に著名なものも ある。

・ながの花フェスタ・善光寺花回廊や各地で行われている花火大会など、多数の新しいイベントが行 われている。

・行事は、開催される場所と一体となり、地域の景観を特徴付ける無形の要素となっている。

(6)

景観計画の策定課題

景観類型区分ごとの特性をふまえ、景観計画の策定課題を以下に整理する。なお、策定課題の検討 は、長野市の多様な景観を市民等の視点から、「( A) 生活者の空間、( B) 多くの旅行者が訪れる空間、 ( C) 都市基盤整備の行われる空間」の3つに大きく区分して行った。

【長野市の景観特性】

多様な景観で構成される長野市

長野盆地の背景となる山地や蛇行しつつ緩やかに流れる河川の自然景観、中心部の都市 景観、それを取り巻く農村景観、そして善光寺周辺や松代といった歴史的街並み景観など 長野市は多様な景観によって構成されている。

【景観計画の策定課題】 A)生活者の空間

・長野市は、かつては自然や地域の生業、日常生活などが地域の景観と深い係わりを持っていた

(一体のものであった)が、日常生活の広域化に伴い、地域独自の景観が失われつつある。

・長野市には数多くの景観資源が存在している。そして、これらの景観資源は地域にかつて面的 に広がって展開していた独自の景観を彷彿

ほ う ふ つ

させてくれる。

・今後この資源を基に歴史的な文脈をふまえつつ、市民生活と再び結びつく景観を形成すること が重要である。

→景観計画が、今ある資源(水・緑・歴史など)を活用しつつ今後の市民の生活と景観とを結び つける役割を担う。

B)多くの旅行者が訪れる空間

・長野市に訪れる多くの旅行者が目にする景観として、善光寺周辺や松代の城下町、戸隠神社の 周辺、旧街道沿いの景観が挙げられる。現在も優れた景観を有し、これらは次世代に良い状態 で引き継ぐことが重要である。

・戸隠山や飯綱山などの自然豊かな山地の景観や、大岡地域の棚田など長い時間をかけ自然との 協調により形成された農村景観も旅行者に好まれる景観であり、同じく次世代に引き継ぐこと が重要である。

→景観計画が、良好な資源、景観を保全し、次世代に継承するための指針としての役割を担う。 C)都市基盤整備の行われる空間

・駅前空間や幹線道路の沿道など、市民と旅行者の双方が利用する空間において、近年は全国 どこでも見ることができる景観となっている。

・このような空間においては、例えば、長野市らしい景観として、背景に山並みを望める景観 を演出するなど、「長野市」の独自性を活かした景観を創造していくことが重要である。

→景観計画が、長野市の景観特性をより増進するための指針としての役割を担う。

(7)

■ 参考:景観資源リスト

類型 名称 備考 番号

A.山岳 聖山 28

たら原山 29

聖山高原 58

聖山北麓のブナ林(樋知大神社境内) 市天然記念物 59

C.湖沼 芦沼池 98

権現池 99

白樺湖 100

お種池 市名勝 101

D.樹木・樹林 天宗寺の合掌桜 市天然記念物 158

芦ノ尻のケヤキ 159

E.公園・緑地 緑の広場 176

ひじり親水公園 177

F .眺望点 アルプス展望公園 199

聖山展望台 200

大岡温泉 201

G.農地 慶師沖(棚田) 214

根越沖(棚田) 215

原田沖(棚田) 216

高峰寺 438

樋知大神社 439

天宗寺 440

芦ノ尻道祖神 441

塩竃神社 市有形文化財 442

大岡城跡 443

蟻ケ城跡 444

笹久砦跡 445

J.道路 アルプス展望道路 568

K.河川 聖川沢 601

北アルプス 602

M.行事 芦ノ尻の道祖神祭り 県指定無形民俗文化財 646

塩竃神社の祭事 市指定無形民俗文化財 647

高峰寺の種蒔会 市指定無形民俗文化財 648

川口太神楽 市指定無形民俗文化財 649

B.その他自 然景観資源

H.歴史的建 築物等

I.現代の建築 物等

L.市内から 望むことがで きる市外の

参照

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