復興に向けた浦安市への提言
平成 23 年 8 月 11 日 浦安市賢人会議
東日本大震災の経験は、私たち日本人の意識の奥底で大きな変革をもたらしている。 それは、生命の尊厳は自ら守らなくてはならないこと。畏敬の念をもって自然災害と共 生していかなければならないこと。そして、災害時には地域社会に参加し共に生きていか なければならないことなどである。
大都市部の液状化で世界最大規模の被害を受けた浦安市でも、決して例外ではない。 浦安市がこれから本格的な復興を進めるにあたって、この被災の経験を市民全体で分か ち合う心を持って、地域コミュニティが主体となって市民同士が連携し、また行政と協働 して、これまで以上により良い暮らしの場へ生まれ変われるよう、全ての市民力を結集さ せて復興を目指してもらいたい。
また、被災した多くの市民に対して、浦安市政は液状化に対する適切な対策を示すこと で、より明るい未来と希望を与えるとともに、市民全体に対しても、物理的な安全と人と 人との関わりから生まれる安心感を与えることで、より豊かで幸せな暮らしの姿を提示し てもらいたい。
そのためにも、これまで浦安市のまちづくりを担ってきた市民、産業界、行政、有識者・ 専門家などが集まって議論できる場を速やかに設置し、多くの知見を復興に向けて結集さ せ、その成果を市政に継続的に反映させて行くことが極めて重要である。
ここに、浦安市賢人会議として、浦安市がこれから復興のまちづくりを進めていく上で 大切にすべき事項を、基本原則として取りまとめたので、今後は、これをベースに計画策 定の中で議論していただき、さらに深化させ、市民全体で共有化されることを期待したい。
(復興にむけた基本原則)
原則1:痛みと悲しみの分かち合い
復興にあたっては、この大災害を、今を生きる浦安市民全てが自らのこととして 受け止め、市民全体で分かち合う心をもって、復興に邁進する。
原則2:市民協働による豊かさと幸せの共有
復興にあたっては、将来への備えと市民サービスの向上に向けて、全市民が持て る全ての力を結集し、来たるべき時代の先駆けとなる地域社会を追求する。
原則3:安全で安心な暮らしの再構築
復興にあたっては、これまでの行政運営を徹底的に改革して、災害に強い都市へ 再構築していくとともに、災害時には、様々な地域・主体が相互に連携して的確に 対応できるによう震災対応型のガバナンスの形成を目指す。