平成23年8月29日 上越市長 村 山 秀 幸 様
名立区地域協議会 会 長 塚 田 正
名立区における介護老人福祉施設等の早期設置について
このことについて、当協議会において下記のとおり意見を取りまとめましたので 提出いたします。
記
□ 名立区の現状と課題
「だれもがいつまでも住み慣れた地域で安心して暮らすことができるまちづくり」 のためには家族、地域、社会などがそれぞれの役割や責任を果たしながらお互いに支 え合っていくことが大切であり、そのことを各自が改めて認識し、取り組んでいかな ければならないが、現実問題としては人口減少、少子高齢化の継続的な進行や高齢者 世帯の増加など、高齢者を取り巻く環境には厳しいものが多い。
加えて、介護認定者数の増加からもわかるように今後ますます高齢者が心身とも安 心して暮らしていくことができる環境整備が望まれる。
そうした中、平成12年から始まった現行の介護保険制度により様々な介護保険サ ービスが提供されており、そのほか行政や社会福祉協議会などからも多くの在宅・福 祉サービスが提供されている。
□名立区の各種データ(10年経年比較)からみる現状と課題
1 人口の減少と少子高齢化… 人口は約 1 割減少し、そのうち年少人口(15歳未満) は40%近い減少
2 一世帯当たり人数の減少… 人口減少にもかかわらず世帯数が増加しており、一世 帯当たり人数が3人以下となり、「家族力」が低下している
3 高齢者一人暮らし及び高齢者のみ世帯の増加… 全世帯の2割近くが高齢者世帯 4 高齢化率と介護認定率… 高齢化率より介護認定率の伸びが大きく、重度(要介護 度3以上)認定者数が増加
しかし、施設サービスについては、「住み慣れた」名立区内において「いつまでも安 心して暮らす」ことができる状況にはなく、喫緊の課題としてその改善・解消を図っ ていくことが必要である。
□ 名立区における高齢者福祉施設整備の必要性
「住み慣れた地域」とは「住み慣れた家」にほかならず、家族とともにいつまでも そこで暮らすことが多くの人々の願いであるが、前述のように家族構成の質的・量的 な大きな変化の中ではかなり厳しい状況にあるといえる。
このように介護保険制度ほかによる各種在宅サービスの提供を受けながらも「家で 暮らす」ことができる環境整備が望ましいが、個々のケースでは現実的に難しい状況 にあることも多いことから、「家の近くに」ある介護施設等で暮らすことが精神的な安 心感(ゆとり、落ち着き、安らぎ・・・)につながることで、「施設も在宅」と感じられ ることができる。
そうしたとき、日常生活圏域での介護施設の設置状況で唯一未整備地区となる名立 区ということ、そして名立区が地形的には合併前上越市と隣接しているとはいえ、高 齢者にとってはそこが「日常生活圏域」とはなり得ないことからも、区内における介 護施設の早急な整備が望まれる。
よって、次のとおり意見書を提出します。
1 名立区における介護老人福祉施設等について早急に整備すること
・平成23年度策定予定の上越市第5期介護保険事業計画への掲載
・区内における高齢者福祉施設の整備に関するニーズ調査ほか
・民間事業者への積極的な働きかけ
2 その他、名立区における高齢者福祉サービスの充実に努めること
参考資料 名立区地域協議会 高齢者福祉施設分科会報告書
□特別養護老人ホーム入所者及び待機者
・特養入所申込者21人のうち要介護度3∼5は18人、86%の高い比率
・日常生活圏域での介護施設の設置状況では名立区が唯一未整備圏域
(*平成24年度4月見込み)