生まれも育ちも上越の星野高広さんは、現在、上越教育大学３年生。地域環境を学ぶ授業の一環で、朝市の実態を調査しています。朝市をテーマに選んだ理由を尋ねました。 「祖母が、育てた野菜などを二・七の市などの朝市で売っていて、僕も保育園から小学校低学年頃まで、その傍らで手伝っていました。隣の店の人からおすそ分けをもらったり、どら焼き をごちそうになったりして、朝市がとても身近な思い出として印象に残っています。また、将来は地元上越で小学校の先生になることを目指していて、子どもたちに朝市の良さなどを伝えていきたいと思っているので、テーマとして選び、調べています」
そんな思い出のある朝市の一番の魅力は「対面し、コミュニケーションを取りながら買えること」と話します。 「スーパーなどでは確かに品ぞろえは豊富ですが、購入時に積極的に会話することは少ないと思います。朝市では自家栽培の新鮮な食材も多く、実際に顔を見て話すことで安心感もある。だからこそファンも多く、固定客が８〜９割にもなると聞いています。なかには世間話を目的に朝市に来て、ついでに買い物する人もいるとか。会話することは、話す人自身の活力にもなりますよね。
朝市を
大学生
が語る
また、地元ならではの旬の食べ物が買えることも魅力です。みょうが、ぜんまいなど、僕みたいに地元に住んでいても知らなかったおいしい旬のものが店先に並びます」と続きます。 一方で、昔に比べ客足が減り、朝市の元気がなくなってきているとの印象も受けたそうです。
「例えば、ここでしか体験できないような新しい朝市の場面を増やし、新規のお客さんの獲得に繋げられたらいいと思います。 僕が将来、先生になったら、間接的でも朝市に関わっていきたいと考えています。子どもに地元を愛する心を伝えるとともに、子どもとおじいちゃん、おばあちゃんなどとの『世代間交流の場』として活用できたらいいですね。１００年を超える歴史ある朝市は、これから先も続いてほしいです」と、笑顔で話してくれました。
朝市では、市内の小学生が育てた野菜や米、果物などを自ら売る取り組みが行われています。その中で安塚小学校では、毎年５年生が米を作り、昨年は
11月
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会話しながら買えることが
一番の魅力
一生懸命作ったお米は
たくさんの人に食べてほしい
朝市で
小学生
が売る
出店者募集
自宅で採れた野菜や果物、 手作り雑貨などを朝市で販 売しませんか。詳しくは問 い合わせてください。
◆対象…二・七の市（大町３）、 四・九の市（大町４・５）、三・八 の市（中央２・３）、一の日市
（柿崎区柿崎） ◆申し込み・ 問合せ…観光振興課（☎025- 526-5111、内線1246）へ
（上から）田植え、稲の観察、農
機具の見学、もみすり体験 三・八の市で販売（昨年）
出店者と談笑する星野さん
幼 い 頃 か ら 身 近 に あ っ た 朝 市
たかひろ
作 物 を 育 て 、朝 市 で 売 る
お い し い お 米 を 目 指 し て 買 う だ け で は な い 、交 流 の 場 と し て こ れ か ら 先 も 続 い て ほ し い か ら
私たちが育てたお米を買いに
朝市へ来てね！
安塚小学校５年 にじ学年の皆さん 安塚小学校５年 にじ学年の皆さん 巻頭 朝市へ行こう！
2016 ８・１ 広報 5
