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E in Me01 ans 最近の更新履歴 物理学ノート E in Me01 ans

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Academic year: 2017

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(1)

1 座標変換

1.1 平行移動と反転

問題1. 下の図で表される座標変換について,(x, y)成分と(x, y)成分との関係を求めよ。

x

y

x'

y'

x'

y'

P (x, y)

a

b

x

y x

y

x'

y'

P (x, y)

x'y'

Œn‚Ì

‘æ1ÛŒÀ

【解答】左図では

x = x − a, (1.1)

y = y − b (1.2)

行列を使って書くと

(x y )

=(x y )

(a b )

. (1.3)

右図では(xy系とxy系の座標軸が区別し易いように原点をずらして描いた。もちろん原点が一致した変換 を考えている)

x= −x, (1.4)

y= −y, (1.5)

行列を使って書くと

(x y )

= −(x y )

. (1.6)

1.2 座標回転

x

y

x'

y'

α

cosα

sinα

- sinα

cosα

e

x'

e

y'

問題2. 右図の座標回転(x, y) → (x, y)について以下の考える。 2-1.x, y方向の単位ベクトルをそれぞれex, ey と書く*1。これ らをxy座標系から見た成分で表せ。

【解答】単位ベクトルは大きさが1である。これを利用して各軸へ の射影を求める。図で,exx成分およびy成分は緑色の線で表し,

*1太字で書いたアルファベットはベクトルを表す。

(2)

2 1 座標変換

eyx成分およびy成分はシアンの線で表してある:

ex =(cos α sin α )

, (1.7)

ey =

(−sin α cos α

)

. (1.8)

2-2.この座標回転での(x, y)成分と(x, y)成分との関係を求めよ。

x

y

x'

y'

α

x sinα

x cosα

x'

y sin α

y'

y cosα

P (x, y)

【解答】同一の点Pの座標が,xy座標系では(x, y)と,xy座標系 では(x, y)と表されるとする。図より

x= x cos α + y sin α, (1.9) y= −x sin α + y cos α (1.10)

と分かる。xに関連する線をマジェンタで,yに関連する線をシアン で描いた。

2-3.上の座標変換を行列表示せよ。

【解答】行列表記をすれば

(x y

)

=

( cos α sin α

sin α cos α ) (x

y )

(1.11)

上の変換行列において,1行目の横ベクトルはex の転置行列tex一致し,2行目の横ベクトルはeyの転置 行列teyに一致する。すなわち

(x y )

= (t

ex te

y

)(x y )

(1.12)

のように表せる。(1.12)式の意味を考える。規格直交化された座標系(x, y)において,位置ベクトルrx 成分とはx軸への正射影すなわちexとの内積であり,y成分とはy軸への正射影すなわちey との内積で ある。右辺にある

(x y )

をベクトルrと解釈すれば,(1.12)式は,正しく上記の内容を表している。すなわち

x= ex·r, (1.13)

y= ey·r, (1.14)

である。これについて,問題3でも再び議論する。

2-4.この座標変換の逆変換を求めよ。求めた逆変換が回転角−αの座標回転と一致することを確かめよ。

【解答】(1.11)式の成分行列を,回転角αの座標回転行列T(α)と定義する: T(α) : =

( cos α sin α

sin α cos α )

. (1.15)

T(α)の行列式は0ではないので,逆行列が存在する。従って (x

y )

=[T(α)]−1(x y )

= 1

cos2α+ sin2α

( cos α sin α + sin α cos α

) (x y )

=

( cos α sin α + sin α cos α

) (x y )

(1.16)

(3)

と決まる。ここで三角関数の性質より (x

y )

=

( cos(−α) sin(−α)

sin(−α) cos(−α) ) (x

y )

= T (−α)(x y )

. (1.17)

図から予想できた様に,回転角αの座標回転の逆変換は,回転角−αの座標回転となることが分かった。 問題3. xy平面上の任意のベクトルA

A= Axex+ Ayey (1.18)

と表される。ここでAxおよびAyを,それぞれAx成分およびy成分という。同様に問題2xy座標 系では,A

A= Axex+ Ayey (1.19)

と表される。これらの成分間の関係を求めよ。

【解答】(1.18)(1.19)は,同一のベクトルを単に違う座標系で表現したものに過ぎない。従って当然これ

らは等しい。すなわち

Axex+ Ayey = Axex+ Ayey (1.20)

が成り立つ。ここで(1.20)の両辺に対してex との内積をとる:

Axex·ex+ Ayey ·ex = Axex·ex+ Ayey·ex. (1.21)

左辺ではexeyとの直交性を,右辺では(1.7)式を用いると Axex·ex

| {z }

1

+Ayey ·ex

| {z }

0

= Axex·ex

| {z }

cos α

+Ayey·ex

| {z }

sin α

Ax = Axcos α + Aysin α (1.22)

が導かれる。同様に(1.20)の両辺に対してey との内積をとり,exey との直交性および(1.8)を用い ると

Axex·ey

| {z }

0

+Ayey ·ey

| {z }

1

= Axex·ey

| {z }

− sin α

+Ayey·ey

| {z }

cos α

Ay = −Axsin α + Aycos α (1.23)

が導かれる。(1.22)および(1.23)をまとめると (Ax

Ay

)

=( Axcos α + Aysin α

Axsin α + Aycos α )

(1.24)

=

( cos α sin α

sin α cos α ) (Ax

Ay

)

(1.25)

と書ける。これらは(1.9)および(1.10),あるいは(1.11)と同じ形である。すなわち,座標回転に対してベク トルは,座標成分と同じ様に変換することが分かる。

(1.20)から(1.23)の計算によって,ベクトルAの両辺に対してex およびeyとの内積をとると,そのx 成分およびy成分を取り出せることが明らかになった。

✓ ✏

定義: 座標回転に対して座標と同じ様に変換する量をベクトルと呼ぶ。

✒ ✑

(4)

4 1 座標変換

x

y

x'

y'

z' z

参考: 右図のような3次元の座標回転を考える。xyz座標系から見たx, y, z 方向の単位ベクトルを次式で表す:

ex =

 l1

m1

n1

, ey =

 l2

m2

n2

, ez =

 l3

m3

n3

. (1.26)

この場合,3次元の座標変換は次式の通りである: x=l1x+ m1y+ n1z,

y=l2x+ m2y+ n2z, (1.27) z=l3x+ m3y+ n3z.

✎ 2次元座標回転の合成によって任意の3次元座標変換が作られるので,ここでは詳しく述べない。

1.3 直線の記述

問題4. ある直線上にある任意の点Pを表す位置ベクトルをpとする。pの満たす方程式は以下の3つの考 え方から求められる。

1. 直線上のある点Aの位置ベクトルaに,直線と平行なベクトルdの定数倍を加える。

2. 原点から直線に降ろした垂線の足をHHの位置ベクトルをhとする。PHを結ぶ線は,hと直 交する。

3. 直線の上の同一でない2つの点S, T の位置ベクトルをそれぞれs, tとする。P は線分ST を適当に 内分または外分した点である。

下図を参考にして,それぞれの場合でpを表す式を作れ。

d

a

H

h

T

S p

p

p

s

t

【解答】図を参考に問題文のヒントをそのまま数式で表せばよい。結果は

1. p= a + kd (kは実数のパラメータ), (1.28)

2. (p − h) · h = 0, (1.29)

3. p= s + k(t − s) = (1 − k)s + kt (kは実数のパラメータ) (1.30)

となる。

3つの式を比べると(1.28)および(1.30)2本の等式を含むのに対し,(1.29)は一本の等式しか含まない。 また,(1.28)および(1.30)はベクトルの等式であるのに対し,(1.29)はスカラーの等式である。以下で少し 詳しく調べる。

(1.28)および(1.30)はベクトルに対する式なので,2本の等式を含んでいる。等式が2本あるのは2次元 平面を考えているからであり,3次元空間なら3本,一般にn次元空間ではn本の等式を含む。2次元空間に

(5)

2本の等式(制約)があるため1点を指定することになるが,実数パラメータkが変化することで,直線(1 次元のオブジェクト)が記述できる。この構造は3次元以上でも同じで,どんな次元でも直線(1次元のオブ ジェクト)を記述する式である。

一方,(1.29)はスカラーに対する式なので,1本の等式しか含まない。3次元空間でも,一般にn次元空間 でも等式は1本しかない。平面を考える場合には,2次元空間に1本の等式があるため直線(1次元のオブ ジェクト)を記述する。しかし3次元空間の場合,3次元空間に1本の等式があるため平面(2次元のオブ ジェクト)を記述することになる。一般にn次元空間の場合,n次元空間に1本の等式があるためn −1次元 超平面(n −1次元のオブジェクト)を記述する。

参照

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