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数B基本ノート 基礎数学B・C Kaneshita's Class note3

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Academic year: 2018

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(1)

解法の基本

[ ポイント1 ] 問題解答は条件の言い換えと同じ.

解答とは













• 与えられた条件を言い換える.

• 条件を式で表す.

• 式を書き換え,整理,まとめる.

[ 解答の流れ ] 問題の条件 (言い換え) → · · · →

[ ポイント2 ] すべては「おく」「たてる」「とく」の三段階で解決できる.

解法の必勝法は













• 未知の量を x などの文字でおく.

• 条件を表す式をたてる.

• 式を整理して,x についてとく.

[ 必勝法 ] おいて たてて とく

学習の基本

[ ポイント1 ] 例題の解答例をよく読む.

基本を理解するために





(1) 解答例の一文一文をよく読んで,意味を考える.

(2) 解答例を見ないで例題を解いてみる.

(3) 解答例が再現できているかを確認.

(4) 抜けている所 → その文が必要な理由を考える.

[ ポイント2 ] 演習は例題を真似して解く.

理解を定着させるために

(1) 何も見ないで問題を解く.

(2) 答えや解答例を見ながら確認.

(3) 不十分なところは例題を振り返る.

(2)

関数の意味( y = 3x + 2 を例として)

• これは,入力 x と出力 y の関係を表す式である.

• 例えば,入力 x = 1 に対して,出力 y = 5 が得られる.

• x と y の関係を表す 3x + 2 に f という名前をつけることを f(x) = 3x + 2 とかく.

• f(x) の 「(x)」 は,「入力は x」を表している.f × x の意味ではないので注意.

• f(x) 以外にも g(x) や h(x),F (x) なども使われる.(基本的には何でも OK)

■ 関数の値(入力の方法)

f (x) = 3x + 2 のとき,

f(1) = 3 · 1 + 2 = 5 ← x に 1 を代入 f(2) = 3 · 2 + 2 = 8 ← x に 2 を代入

f(−1) = 3 · (−1) + 2 = −3 + 2 = −1 ← マイナスを代入するときは括弧をつける. f(a) = 3 · a + 2 = 3a + 2 ← 代入する値が文字でも同じ.

f(a + 1) = 3 · (a + 1) + 2 = (3a + 3) + 2 = 3a + 5 ← 多項式 a + 1 を代入.括弧を 忘れると大変なことに……

g (x) = x

2

+ 1 のとき,

g(3) = 32+ 1 = 10 ← x を 3 で置き換えるので 3 は 2 乗される. g(−1) = (−1)2+ 1 = 2 ← マイナスを代入するときは括弧をつける. g(a + 1) = (a + 1)2+ 1 ← x を a + 1 の塊で置き換える.括弧を忘れずに.

= (a2+ 2a + 1) + 1

= a2+ 2a + 2

h (x) = x

2

+ x のとき,

h(3) = 32+ 3 = 12 ← すべての x を 3 で置き換える.

h(−1) = (−1)2+ (−1) = 0 ← マイナスを代入するときは括弧をつける. h(a + 1) = (a + 1)2+ (a + 1) ← すべての x を a + 1 の塊で置き換える.

= (a2+ 2a + 1) + (a + 1)

= a2+ 3a + 2

(3)

■ 2 次関数を標準形に直す手順( y = 3x

2

+ 12x + 5 を例として)

y= 3x2+ 12x + 5 ← x2 の係数(3)に注目する

= 3(x2+ 4x) + 5 ← x の付いている項(前 2 項)だけくくり,x の係数(4)に注目する.

= 3[(x + □)2 − □2] + 5 ← 括弧の中を (x + □)2− □2 の形にしたい.

= 3[(x + 2)2− 22] + 5 ← □ に入るのは,x の係数の半分(今の場合は 4 の半分で 2).

= 3(x + 2)2− 3 · 4 + 5 ← 外側の括弧を外す.展開するときには忘れずに後ろの項にも係数をかける.

= 3(x + 2)2− 7

ここまで計算できたら,必ず検算をする.

y= 3(x + 2)2− 7 → 展開して元の式に戻れば正解.

= 3x2+ 12x + 5 ← この他にも,x = 0 など簡単な値を代入して確かめるのも良い.

■ 2 次関数の最大最小を求める手順

• 頂点の座標を求める.(そのためには標準形に変形.)

• 頂点が定義域内にあるかどうかを判定.

• 端の座標を求める.(定義域の端の x 座標を代入.)

• 大小を比べる.

■ −3x

2

+ 4x + 5 > 0 を解く手順

3x2 − 4x − 5 < 0 ← x2 の係数がプラスになるように −1 をかける.

3x2 − 4x − 5 = 0 ← グラフを書くために,まず不等号を等号に置き換えた方程式を考える. x= 2 ±

√19

3 ← 解の公式を使って解き,この点を交点とするようなグラフをかく.

3x2 − 4x − 5 < 0 ← 元の不等式(x2 の係数が正のもの)に戻って,グラフとの対応を考える. 2 −19

3 < x < 2 +

√19

3 ← 上式の不等号の向きから0より下となる x が求める解になる. ここまで計算できたら,必ず検算をする.

−3(0)2+ 4 · 0 + 5 > 0 ← 解の範囲に入っている x = 0(何でもよい)を代入してみる. 5 > 0 ← 確かに不等式が正しく成立しているので,OK.

不等式のルール

両辺に同じものを足したり掛けたりして変形できる.負の数をかけるときだけ不等号の向きに 注意.

(1)両辺に足す.→ 不等号の向きはそのまま.(3 > 2 → 3 − 1 > 2 − 1)

(2)両辺にプラスかける.→ 不等号の向きはそのまま(3 > 2 → 3 × 2 > 2 × 2)

(3)両辺にマイナスかける.→ 不等号の向きが逆になる.(3 > 2 → 3 × (−1) < 2 × (−1))

(4)

グラフと式の対応.式 y = f (x) = 2x + 1 の変形.

目標:グラフ上の操作(移動や変形)と式の上での操作(変数の置き換え)の対応関係を覚え る.

(1-1) x 軸方向 t だけ平行移動 → x を x − t で置き換える.(代入:x → x − t) y= f (x − t) = 2(x − t) + 1

(1-2) y 軸方向 t だけ平行移動 → y を y − t で置き換える.(代入:y → y − t) y− t = f(x) = 2x + 1

y = 2x + 1 + t

(2-1) x 軸に関して対称移動 → 上下反転 → y を −y で置き換える.(代入:y → −y)

−y = f(x) = 2x + 1 y= −2x − 1

(2-2) y 軸に関して対称移動 → 左右反転 → x を −x で置き換える.(代入:x → −x) y = f (−x) = 2(−x) + 1

= −2x + 1

(2-3) 原点に関して対称移動 → x 軸対称移動+y 軸対称移動 → x を −x,y を −y で置き 換える.(代入:x → −x,y → −y)

−y = f(−x) = 2(−x) + 1 y = 2x − 1

(2-4) 直線 y = x に関して対称移動(=逆関数) → x 軸と y 軸入れ替え → x と y を入れ 替える.(代入:x → y,y → x)

x= f (y) = 2y + 1 y = x

2 1 2

(3-1) x 軸方向に C 倍 → x を x

C で置き換える.(代入:x →

x C

y= f (x C) = 2

x

C + 1 = 2 x C + 1

(3-2) y 軸方向に C 倍 → y を y

C で置き換える.(代入:y →

y C

y

C = f (x) = 2x + 1 y = 2Cx + C

(5)

■ y = 3x + 1

2x + 1 を変形する手順

y= 3x + 1

2x + 1 ← 分母に注目. y= ⃝(2x + 1) + □

2x + 1 ← 分子に分母と同じ形を作りたい.

=

3

2(2x + 1) + □

2x + 1 ← 分子を展開したときに x の係数が元の式と同じになるよ うに ⃝ を決める.

=

3

2(2x + 1) +

(−1

2

)

2x + 1 ← 分子を展開したときに定数 (

+3 2+ □

)

元の式と同じ (+1) になるよう □ を決定.

= 3 2+

12

2x + 1 ← 2つに分けてかき,分母の x の係数に注目

= 3 2+

12/2

(2x + 1) /2 ← 分母の x の係数で分母分子を割る.

= 3 2+

14

x + 12 ← こうして分母の x の係数を1とする.

=

1 4

x + 12

+3 2

ここまで計算できたら,検算をする.変形の前後の式に x の簡単な値を代入して確認(例え ば x = 0 を代入すると y = 1 になるか).

この形に変形したら漸近線が分かる.→ 分母に注目して x = −1

2(分母 = 0 で y 軸に平行な 漸近線)

→ 第 2 項に注目して y = 3

2(x 軸に平行な漸近線) 定義域は「分母 = 0 となる値を除く実数全体」である.(定義域:x ̸= −1

2

分数関数 y = r

x − p + q (r ̸= 0) のグラフのかき方

(1) 「漸近線(x = p, y = q)」と「あと 1 点」を求める.

(あと一点は,例えば x = p + 1 を代入してみると, (p + 1, q + r) と求まる.) (2) 求めた点から漸近線に近づくようにかく.

(3) もう一方は,点 (p, q) に関して対称となるようにかく.

定義域は「分母 = 0 となる値を除く実数全体」.(定義域:x ̸= q)

無理関数 y = x − p + q のグラフのかき方

(1) 「頂点 (p, q)」と「あと 1 点」を求める.

(あと一点は,例えば x = p + 1 を代入してみると, (p + 1, q + 1) と求まる.) (2) 「頂点」からもう一点を通るように放物線の半分をかく.

定義域は「ルートの中がゼロ以上」.(定義域:x ≥ q)

(6)

■ 2 A(1, 2) B(5, 8) の間の距離の求め方.

(1) 長めのルートを書く.中身は2つの和.

+

(2)中身は「x 座標同士の差をとって 2 乗 (1 −5)2

+

「y 座標同士の差をとって 2 乗 (2 −8)2」. よって,

√(1 − 5)

2

+ (2 − 8)

2

■ A(1, 2) B(5, 8) に対して,線分 AB 3 : 1 に分ける内分点 P

(P

x

, P

y

) の座標の求め方.

(1) Px は A, B の x 座標同士をミックスする.(Py は y 座標同士) (2) その比率は A が 1

3 + 1 B 3

3 + 1(A の方が P から遠いので,割合を少なく.)

■ A(1, 2) B(5, 8) に対して,線分 AB 3 : 1 に分ける外分点 P

(P

x

, P

y

) の座標の求め方.

「3 : 1 に外分」 → 「3 : −1 に内分」として計算する.(マイナスを小さい方に付けて内分の 式で計算.)

参照

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しかし , 特性関数 を使った証明には複素解析や Fourier 解析の知識が多少必要となってくるため , ここではより初等的な道 具のみで証明を実行できる Stein の方法

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