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監査の概要について 平成18年3月30日 堺市監査委員公表 第15号 堺市

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第1 監査の概要

1 監査の種類

地方自治法(昭和 22 年 4 月 17 日 法律第 67 号。以下「法」という。)第 252 条の

27 第 2 項に基づく「包括外部監査」である。

2 監査の対象と選定した理由

(1)監査の対象

Ⅰ 病院事業の経営管理について

Ⅱ 貸付金制度に係る事務及び債権の管理について

(2)監査の対象期間

原則として平成 16 年度(ただし、必要に応じて過年度及び平成 17 年度の一部を含 む。)

(3)選定した理由

Ⅰ 病院事業の経営管理について

医療を取り巻く環境は、急激な少子高齢化や、生活習慣病の伸長、高度医療技術 の進展などにより、大きく変貌を遂げつつある。また、国による診療報酬の改定や DPC(入院診療報酬の包括払い)制度への移行、国の三位一体の改革による補助 金・地方交付税の削減は、自治体病院の財務内容を一層悪化させる可能性がある。

このような環境下、市立堺病院(以下「当病院」という。)の財務内容は、すでに深

刻な状況に陥っている。毎年度、市から 20 億円程度の繰入金を受けているにも拘

らず、医業損益、当年度純損益ともに大幅赤字であり、平成 16 年度の累積欠損金

は 182 億円と年間の医業収益の 2 倍の水準に膨らみ、運転資金の不足を示す不良債 務は 15 億円に膨らんでいる。

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おいて赤字を計上し続けるとすれば、もはや自治体病院として運営する理由はない。 当病院は、平成 16 年度に「中期経営計画」を策定し平成 17 年度から実施中であ り、地域の基幹病院としての役割を強化し、より市民の役に立つ医療体制の充実に 努めている。一般医療分野はできるだけ地域の医療機関へ患者を紹介し、高度専門 分野については地域の医療機関から紹介を受けるように、地域連携の強化、医療機 能の充実を行ってきた。また、委託契約の見直しによるコスト削減など財務改善へ の積極的な取組みにも着手している。

本年度の包括外部監査においては、当病院が作成した中期経営計画の実効性も踏 まえ、自治体病院としての存立理由の検証及び財政健全化の観点から監査テーマに 選定した。

Ⅱ 貸付金制度に係る事務及び債権の管理について

わが国の経済は、製造業を中心に業況は緩やかに回復していると言われるものの、

依然、完全失業率も 4%台で推移し、個人所得環境も厳しい状況である。加えて近

畿の景気回復は一進一退の局面が続いており、長引く景気低迷により、個人及び中 小企業についても、自己破産及び倒産等の件数は高い水準にある。

一方、市においては、市民の福祉を増進するため、又は、市内の産業振興に資す るために各種貸付金制度を有しているが、このような厳しい経済情勢下において、 市の貸付金においても不良債権の増加が懸念されるところである。

また、市は平成 15 年 2 月に行財政改革計画を策定し、財政面においても財政構造

の改革等を掲げ様々な取り組みを行っている。このような状況において、財政の健 全化を図り、財政収支の均衡を確たるものにしていくことは、平成 18 年 4 月の政 令指定都市移行に向けても重要であり、財政健全化の観点から監査テーマに選定し た。

3 監査の視点

Ⅰ 病院事業の経営管理について

当病院の財政健全化に向けた指摘及び意見の提示を行うため、次の各視点から調 査を行った。

① 経営管理全般についての有効性、効率性

② 各診療科における業務執行手続の有効性、経済性、効率性 ③ 事務管理手続の合法性、合規性、経済性、効率性

Ⅱ 貸付金制度に係る事務及び債権の管理について

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り、最少の経費で最大の効果をあげるようになされているか、また、組織及び管理 の合理化に努めているかに意を用いて、貸付事務及び債権管理の遵法性及び合規性、 有用性等の観点を加味し、以下の事項に特に留意して監査を実施した。

① 貸付事務について

・貸付事務の関係諸法令への準拠性 ・各貸付制度の目的適合性

・各貸付制度の有効性 ・審査の適切性、公平性 ・債権保全の適切性 ② 債権管理について

・回収規程の整備運用の適正性 ・貸付台帳等による債権管理の適切性 ・延滞債権の督促手続等の十分性

・償還免除、不納欠損処理等の債権処理の適時性、適法性

4 監査の方法

Ⅰ 病院事業の経営管理について

監査対象事項について、市立堺病院事業会計決算書、診療科別の分析資料、会計 帳簿、収入及び支出関連書類、その他の関連する書類等について分析し、調査を行 った。

また、全ての診療科部長と看護局長に対し、診療科別及び病院全体の財務改善へ の取組みに関し、質問を行った。

Ⅱ 貸付金制度に係る事務及び債権の管理について

貸付債権を有している又は貸付債権を有する外郭団体を所管している部局へヒア リングを実施し、また支所及び外郭団体へ往査し、関係諸帳簿及び証拠書類との照 合を実施したほか、外部監査人が必要と認めた監査手続を実施した。

5 監査従事者

(1)包括外部監査人

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(2)包括外部監査人補助者

公認会計士 坂 井 俊 介

公認会計士 公認会計士 公認会計士 公認会計士

林 由 佳 前 川 英 樹 梅 原 隆 森 光 太 郎

公認会計士 田 辺 彰 子

会 計 士 補 加 藤 慎 一

税 理 士 田 中 宏 明

6 監査期間

監査対象部局等に対し、平成 17 年 7 月 25 日から平成 18 月 3 月 28 日までの期間監 査を実施した。

7 利害関係

市と包括外部監査人及び補助者との間には、法第 252 条の 28 第 3 項に定める利害 関係はない。

8 金額単位等

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