事 項｜ 混 合 有 機 質 肥 料 な ど を 利 用 し た 水 稲 の 減 化 学 肥 料 栽 培 に 対 応 し た 施 肥 法
資 材 の 含 有 成 分 や 肥 効 性 の 異 な る 混 合 有 機 質 肥 料 、 菜 種 か す 、 発 酵 鶏 ふ ん を 利 用 し た 水
ね ら い｜稲の減化学肥料栽培について検討した結果、成果が得られたので参考に供する。
指
導
参
考
内
容
1
減 化 学 肥 料 栽 培 に お け る 施 肥 は 、 化 学 肥 料 を 慣 行 栽 培 総 施 肥 窒 素 量 の 半 量 （最大で4. 0k g/ 10a） と し 、 不 足 分 を 有 機 質 資 材 で 代 替 え す る 。2 使用した資材の主な成分（% ）
資材 全 窒 素 全 り ん 酸 全 加 里 窒 素 無 機 化 率
混 合 有 機 質 肥 料 6.0 9. 4 4. 3 64
菜 種 か す 5. 8
2
.
6 1. 6 73発 酵 鶏 ふ ん 3. 8 4. 0 3. 1 31
（注） H14
∼
15年 の 2 か 年 平 均3 栽 培 体 系 及 び 施 肥
(1） 栽 培 体 系 は 基 肥 ＋ 穂 肥 一 団 体 系 の 移 植 栽 培 と す る 。
( 2） 化 学 肥 料 を 慣 行 栽 培 総 施 肥 窒 素 量 の 半 量 （ 最 大 で4. 0k g/ 10a） と し 、 不 足 分 を 有 機 質 資 材 で 代 替 え す るD
有 機 質 資 材 は 基 肥 と し て 慣 行 栽 培 の 基 肥 と 同 時 期 に 施 用 す る 。 ( 3） 穂 肥 は 化 学 肥 料 を 用 い て 、 慣 行 栽 培 と 同 量 を 施 用 す る 。
( 4） 慣 行 栽 培 に お け る 総 施 肥 窒 素 量 か ら 有 機 質 資 材 代 替 窒 素 量 と 穂 肥 窒 素 量 を 差 し 引 い た 残 り の 量 は 、 化 学 肥 料 を 用 い て 基 肥 と し て 施 用 す る 。
（例）慣行栽培、基肥窒素量 6 k g/ l Oa、 穂 肥 窒 素 量
2
k g / l Oaの 場 合 減 化 学 肥 料 栽 培 で は基 肥 窒 素 量 ： 有 機 質 資 材 代 替 4 k g/ l Oa ＋ 化 学 肥 料 2 k g/ l Oa 穂 肥 窒 素 量 ： 化 学 肥 料 2 k g/ l Oa
となる 。
4 基 肥 と す る 有 機 質 資 材 施 用 量 の 算 出
有 機 質 資 材 の 施 用 量 は 、 資 材 の 窒 素 無 機 化 率 を 考 慮 し て 算 出 す る 。
有機質資材施用量（kg/ l Oa)
ニ必要窒素量（ k g/ l Oa）× 100／保証窒素成分値（弘）× 100／窒素無機化率（話）
期待自れる効果 ｜ 有 機 質 資 材 を 使 用 し た 水 稲 の 減 化 学 肥 料 栽 培 の 参 考 と な るD
1
り ん 酸 、 加 里 は 施 肥 基 準 量 に な る よ う に 不 足 分 を 化 学 肥 料 等 で 施 用 す る 。利
用
上
の
注
意
事
項
1
2
鶏 ふ ん を 原 料 と し た 資 材 は 製 品 ご と に 肥 効 性 が 大 き く 異 な る こ と が あ る の で 、 肥 効 性 を確認して使用する。担 当｜ 青 森 県 農 林 総 合 研 究 セ ン タ ー 環 境 保 全 部 ｜ 対 象 地 域 ｜ 県 下 全 域
発表文献等｜ 平 成 14年 度 青 森 県 農 業 試 験 場 成 績 概 要 集
平 成 15年 度 青 森 県 農 林 総 合 研 究 セ ン タ 一 成 績 概 要 集
-【根拠となった主要な試験結果】
表1 平 成14年 供 試 有 機 質 資 材 の 成 分
（平成14年 青 森 農 林 総 研 ）
｜ 現 物 の 成 分 （ 紛 l炭素率
有 機 質 資 材 ｜水分｜全窒素
l
全りん酸｜全力日里｜全炭素I
C/ N混 合 有 機 質 肥 料
I
5. 41 5. 8I
9. 6I
4. 5I
31.o
I
5.4菜 種 か す 111. 41 5. 9
I
2. 7I
1. 4I
41. 41 7.o
発 酵 鶏 ふ ん
l
13. 61 3. 7I
4. 1I
2. 8I
36. 21 9.s
ハ
u
n
U
ハ
U
ハ
U
ハ
U
ハ
U
n
u
ハ
U
0
0
円
b
A
斗
A
q
L
窒
素
無
機
化
率
︵
出
︶
100
; 80
（ 鉦 60
丘
説
40化
率 20
0
平 成14年 度
20 40 60
変換日数（基準温度 25℃）
図 1 供 試 有 機 質 資 材 の 無 機 化 パ タ ー ン
表2 平 成15年 供 試 有 機 質 資 材 の 成 分
（平成15年 青 森 農 林 総 研 ）
｜ 現物の成分（出）
l
炭素率有機質資材｜水分｜全窒素｜全りん酸
i
全加里i
全炭素I
C/ N混 合 有 機 質 肥料
I
6. 41 6. 2I
9. 3I
4. 1I
31. gI
5. 1菜 種 か す 110. 91 5.
s
I
2. 6I
1. 7I
40. 11 7. 1発 酵 鶏 ふ ん
I
14. 51 3. 8I
4.o
I
3. 4I
33. 6I
9. 1淘圃
．
鎗
．
．
平 成15年 度
0 20 40 60
変換日数（基準温度 25℃）
（平成14
∼
15年 青 森 農 林 総 研 ）- ｏｦ ｆ •• ’ • • r • ’．F曹司F ’F 司 司r ' 司，『
収 量 玄 米 タ
全 重 わら 精 籾 精 玄 同 左 屑 米 重 総 籾 数 千 粒 登 熟
検 査 等 級
ンノミク
重 重 米 重 指 数 （× 100 重 歩 合 質 含 有
有 機 質 資 材 施 用 時 期 ( kg/ a) (k只／a) (k只／a) ( kg/ a) （弘） ( kg/ a)
1
立／ rr{) （只） （覧） 率（弘）混 合 有 機 移植23 日前 170. 7 71. 8 86. 5 66. 7 101 3. 8 347 22. 9 88 l下 7. 2
質 肥 料
Ｒｾ
前161. 8 69. 3 82. 0 62. 7 95 3. 8 356 22. 6 83
！よ中二∼
f
下f
7. 0菜 種 か す
163. 3 67. 6 83. 8 63. 9 97 4. 1 344 22. 8 86 7. 2
．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．
Ｒｾ
前171. 7 72. 1
~;:~
66. 8 101 4. 2 389 22. 5 812
よ：−−−X f
7. 2発 酵 鶏 ふ ん
162. 7 68. 9 64. 5 98 3. 3 338 22. 7 88 1下 7. 1
ｾ Ｕ 165. 8 68. 8 84. 9 65. 4 3. 7 357 22. 7 84 ｜
じ2上1∼下l
下
7. 2（慣行栽培） 169. 8 71. 6 86. 0 65. 9 4.1 360 22. 6 85 7. 1
（注）1 耕 種 概 要 ： 品 種 つ が る ロ マ ン 、 移 植 月 日 5 月 15 日、栽植様式 24. 3株 ／rrf 4 本／株 手 植 え
2 施肥：基肥 有機質資材は窒素量4. 0kg/ 10a相当量を施用 。 （表示窒素成分% で算出）
化学肥料は窒素量2. 0kg/ 10a相当量を移植 5 日前に施用 。
追肥 幼穂形成期（ 7 月 16 日）に化学肥料を窒素量2. 0kg/ 10a相当量施用 。
ー・・−’ F 司F 『，. . . . ・可 ・.. . . ，，曹司 −・司’ F司
’
，，、 ，司
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試
窒 素 無
有 機 質 資 収 量 玄 米 タ
験
機 化 率
材 窒 素 施 全 重 わら 精 籾 精 玄 同 左 屑 米 重 総 籾 数 千 粒 登 熟
検 査 等 級 ンパク 年
（出）本
用 量 重 重 米 重 指 数 （× 100 重 歩 合 質 含 有
次 有 機 質 資 材 ( kg/ l Oa) ( kg/ a) ( kg/ a) ( kg/ a) ( kg/ a) （出） ( kg/ a) 粒
/rrf)
（只） （出） 率（弘）混 合 有 機 4 161. 8 69. 3 82. 0 62. 7 95 3. 8 356 22. 6 83 2上∼ 1下 7. 0
平 質 肥 料 70 5.7 177. 3 75. 5 87. 9 67. 6 103 4. 0 391 22. 3 82
2上l∼下l 下 7. 4 ー四司曹司・ーー四四ー
成
菜 種 か す
4 171. 7 72. 1 87. 2 66. 8 101 4. 2 389 22. 5 81 7. 2 70 5. 7 170.1 71. 6 86. 7 66. 7 101 3. 8 370 22. 5 84 2上∼ 1下 7. 2 ーーーーーーーーー ーーーーーーー四ー
4
発 酵 鶏 ふ ん
4 165. 8 68. 8 84. 9 65. 4 99 3. 7 357 22. 7 84 I 下 7. 2
年 70 5. 7 169. 3 71. 5 85. 3 65. 5 99 3. 8 352 22. 4 87
ー
f
上＿l
∼王1，下ー 7. 1（慣行栽培）
ーーーーーーーーー
( 100)
169. 8 71. 6 86. 0 65. 9 4. 1 360 22. 6 85 7. 1
混質合肥有料機
4 133. 6 68 .5 58. 6 42. 2 81 6. 3 281 21. 0 87 1下 7. 0
平 70 5. 7 156. 7 80. 1 66. 6 48. 7 94 6. 5 328 20. 9 85
ーー＿
l
王ーー 7. 4成
菜 種 か す
4 161. 0 81. 5 69. 2 50. 3 97 7. 2 337 20 .7 87 l下 7. 6 1 70 5. 7 167. 3 83. 7 74. 2 53. 9 104 7. 8 375 ・ 20. 7 85
ーー＿
l
王ーー 7. 5 ーーーー四ーーーー5
発 酵 鶏 ふ ん
4 134. 0 65. 9 58. 6 42. 3 81 6. 2 272 21. 0 89 l下 7. 1
年 30 13. 3 166. 6 86. 8 69. 3 48. 9 94 8. 7 368
~~Q._~ 80
i
下下8. 1
子
！
野
市
部
169. 3 85. 7 72. 5 52. 0 ( 100) 8. 3 364 0. 8 84 7. 6 （注）1 耕種概要：平成 14年 品 種 つ が る ロ マ ン 、 移 植 月 日 5月 15 日、栽植様式 24. 3株 ／rrf 4本 ／株 手 植 え平 成 15年 品 種 つ が る ロ マ ン 、 移 植 月 日 5月 16 日、栽植様式 24. 3株 ／rrf 4本 ／株 手 植 え
2 施肥．基肥 有機 質 資材 は 窒 素 量4. 0kg/ 10a相当量を窒素無機化率を考慮して施用 。 化学肥料は窒素量2. 0kg/ 10a相当量を施用 。
窒素無機 化 率 は＊印の窒素無機化率 で計算した。 （「一」は表示窒素成分% で算出）
追肥 幼穂 形成期 （ 平 成 14年： 7月 16 日、平成 15年・7 月 14 日）に化学肥料を窒素量2. Okg/ l Oa相当量施用 。
