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c77 virt now works ZaWorld c77 virt now

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Academic year: 2018

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仮想化

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二日目 東V-34a 「ZaWorld」 なう

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(´・ω・`) @syonbori 脱稿なう…

[ ちょっと前 ] 研究室から

(´・ω・`) @syonbori リングプロテクション爆発しろ

[ ちょっと前 ] 研究室から

(´・ω・`) @syonboriする Virtual Box の中で動作する Windows 7 が重い… Windows 7 上で動作する XP Mode の中で動作

[ ちょっと前 ] 研究室から

(´・ω・`) @syonbori

Intel VT-x / 準仮想化ドライバ / Intel VT-d ほか

 特集①

仮想計算機技術の基礎

[ ちょっと前 ] 研究室から

(´・ω・`) @syonbori

ゲストOSの上でさらにゲストOSを動かしてみた

 特集②

XP Modeの実力にせまる!?

[ ちょっと前 ] 研究室から

@oza_x86 にわかには信じがたい

[ ちょっと前 ] 研究室から

(2)

はじめに・目次

 どこのご家庭にでもあるようなPCで、いろんなOSを動かしたい。 そう、例えば、Plan9を動かしてみたい。そんな経験ありませんか? …ありませんか、そうですか…(´・ ω ・`)

 そんな冗談はさておき、1台のPC上で複数のOSを動かすための技術、 それが仮想計算機技術です。Windows上でLinuxを動作させて サーバを立てて遊んだり、デバッグ用環境を別に作ったり。仮想化技術は PCの使い道を広げてくれます。

 仮想化に興味を持っているあなたも、なにそれ?というあなたも、本書 が何か一つでもお役に立てれば幸いです。

terror拝

はじめに………01 仮想計算機って?………02 仮想計算機にまつわる技術のいろいろ………04  仮想計算機の実現方法………04  リングプロテクション問題を解決しよう…………05  Intel VT-xと特権命令………06  仮想化と入出力デバイス………07  準仮想化ドライバ………07  Intel VT-d ~デバイスも!…………09  EPT/NPT ~メモリも!………10  参考文献・謝辞………11 ぺけぴー! -XP Mode in Windows 7- ………12

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2

-仮想計算機って?

コンピュータの仮想化技術とは、ある OS の上で仮想的なコンピュータ を構築し、動作させるための技術です。コンピュータの中に、さらにコン ピュータがあるようなものを、仮想計算機 (Virtual Machine: VM) と呼び ます。

仮想計算機環境を作るメリットはたくさんありますが、たとえば、 Windows 7 上で、Windows 95 でしか実行できないプログラムを実行したい とか、デバイスドライバを自分で作りたいけど、実機で開発するとエラー のたびに再起動しなくちゃいけなくてめんどくさいとか、サーバが数台動 いているけど意外とヒマしているからまとめちゃいたいとか、そういった 要求に応えられる、というものがあります。

仮想化の目的を大きく分類してみると、

(1) 目の前の OS では動作しないプログラムを実行させたい (2) デバッグ用に環境を隔離したい

(3) サーバなどを集約化したい の 3 つに分けることができます。

(1) と (2) は、主に普段使っている OS の上で別の OS を動かしたいとい うケース ( 図1) で、(3) はハードウェアの台数を減らしたいというケー ス ( 図2) です。仮想計算機の実現方法の違いにより、前者は Type―Ⅱ、 後者は Type―Ⅰと呼ばれ区別されています。

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Type―Ⅱ仮想計算機とは、仮想計算機上で実行される OS( ゲスト OS) が、 実機上で動作する OS( ホスト OS) 上の一つのアプリケーションとして動作 するタイプのものです。ゲスト OS は、ホスト OS からはただの 1 アプリケー ションでしかありません。このようなタイプの仮想計算機技術としては、 VMware 社の VMware Workstation/Server/Player、Microsoft 社の Virtual PC、Sun Microsystems 社の xVM VirtualBox などがあります。

それに対して Type―Ⅰ仮想計算機は、ゲスト OS を効率よく動作させる ための特別なシステムをもつものです。これはハイパーバイザと呼ばれる もので、ゲスト OS の制御や管理を行う専用の「OS のようなもの」です。 Type―Ⅱ仮想計算機のように、ゲスト OS を動作させるためのホスト OS を 必要としないため、CPU やメモリをより効率よく利用することができます。 このようなタイプの仮想計算機技術としては、VMware 社の VMware ESXi、 Citrix 社の XenServer、Microsoft 社の Hyper-V などがあります。

図2. 複数台のサーバを一台にまとめるイメージ

図3. Type―Ⅱ ( 左 ) と Type―Ⅰ ( 右 ) の構成のちがい

ハードウェア

ホストOS

アプリ ケーション

アプリ ケーション

仮想化 ソフトウェア

ゲスト OS …

… …

ハードウェア

ハイパーバイザ

アプリ ケーション

ゲスト

OS …

… アプリ ケーション

ゲスト OS

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4

-仮想計算機に関する研究・技術は実は長い歴史を持っています。仮想計 算機界隈での名論文として挙げられる Goldberg 氏の論文※は、1974 年に

書かれたものです。古くはメインフレームの時代から、一台の計算機上で 複数の OS を稼動させる試みやそのための仕組みがありました。

計算機の性能が向上するにつれ、その仮想計算機技術が再注目されまし た。CPU やメモリなどが余るようになってきたり、少し力任せな方法でも ゲスト OS を頑張って動作させたりすることが現実的になってきたのです。

仮想計算機を実現するには、文字通りですが、ゲスト OS に「仮想的な 計算機」を提供しなければなりません。ホスト OS やハイパーバイザで仮 想的なハードウェアを作り出し、ゲスト OS を騙すことで実現するのです。 ゲスト OS は一般的に、自分が仮想計算機上で動作していることを知りま せん。そのため、ホスト OS から提供される「CPU にみえるもの」や「各 種デバイスにみえるもの」を独占して使用します。

少し専門的な話になりますが、現在使われている CPU で動作する OS の ほとんどは、データを保護する仕組みを採用しています。ユーザが使用す るアプリケーションが OS の中枢部にあるデータに気軽にアクセスできて しまうと、悪意のあるアプリケーションが簡単に作れてしまったり、アプ リケーションのバグのせいで OS が強制終了してしまったりする可能性が あります。

そこで、OS の中枢からは自由にアクセスできるけど、アプリケーショ ンから OS の中枢へのアクセスは制限する仕組みが必要になります。x86 と呼ばれる CPU では、リングプロテクションという保護システムを使って 実現しています。

リングプロテクションでは、プログラムコードは「リング」と呼ばれる レベルを持ちます。OS のコードはリング 0 で実行され、多くの OS ではア プリケーションはリング 3 で実行されます。数字が高いリングから低いリ ングへのアクセスは制限されるため、アプリケーションから OS のコード へのアクセスは制限されます。

仮想計算機にまつわる

技術のいろいろ

●仮想計算機の実現方法

(6)

さて、これを踏まえて仮想計算機を考えると、リングプロテクションの 仕組みは少し都合が悪いことが分かります。ゲスト OS はリング 0 で実行 しようとするのですが、ホスト OS やハイパーバイザもリング 0 で実行さ れる必要があります。さあ困りました。リングレベルが衝突してしまうの です。

これを解決するアプローチとしては、ゲスト OS をリングレベル 1 で 動作させるという方法があります。Type- Ⅰ VMM である Xen( ぜん ) の Domain U と呼ばれるものは、この方法を使っています。Xen の Domain U は、 ゲスト OS をあらかじめ改造しておき、ゲスト OS として動作できるように する「準仮想化」と呼ばれるものです。この方法では、仮想化に都合がよ いようにゲスト OS を改造できるので、高速化や機能追加が可能という特 徴がありますが、Windows のように改造できない OS を起動させることが できません。VMware Workstation などでは、実行時にコードをリアルタ イムに書き換えてリングプロテクションで問題になりそうな部分を回避す るという方法を採っています。処理量が増えてしまいますが、この方法で あれば Windows なども動作させることが可能です。

●リングプロテクション問題を解決しよう

リング3

リング2

リング1

リング0

application

application

リング3 リング2 リング1

リング0 OK

NG (OS・カーネル)

(アプリケーション)

OS・カーネルはリング0で動作する。 通常のアプリケーションはリング1以上で 動作する。

自分のリングよりも低いリングには自由に アクセスできないので、アプリケーション がOSの動作に影響を与えにくくすること ができる。

(7)

6

-もう一つのアプローチとして、CPU の仮想化支援機能を使うという方法 があります。Intel の VT-x や AMD の AMD-V といった機能です。これらの 機能では、従来のリングプロテクションに加え、「ホスト OS 用モード」と 「ゲスト OS 用モード」を持ちます。

それぞれのモードの中にリングプロテクションの仕組みを持つため、ホ スト OS は「ホスト OS 用モード」の中でリングプロテクションを利用でき ますし、ゲスト OS はそれとは隔離された「ゲスト OS 用モード」の中で リングプロテクションを利用できます。前者は VMX root モード、後者は VMX non-root モードと呼ばれます。これにより、ゲスト OS は気兼ねなく リング 0 を利用することが可能となります。

また専門的な話になりますが、VMX non-root モードで特権命令 (CPU の 状態などを変更するような命令 ) を実行するには、ゲスト OS の管理を行 うハイパーバイザはその命令を適切に取り扱わなければなりません。

そのため、ゲスト OS で特権命令が実行されると、ハイパーバイザに「ど のゲスト OS で、どのような特権命令が要求された」という情報とともに 処理が移ります。VMX root モードで動作しているハイパーバイザは、そ の特権命令を適切に処理し、その結果を VMX non-root モードのゲスト OS に通知します。これにより、ゲスト OS はホスト OS やほかのゲスト OS を 気にすることなく、CPU を占有しているかのように振る舞うことができる のです。

● Intel VT-x と特権命令

VMX root モード

リング3

リング2 リング1 リング0

VMM

ホストOSが動作

VMX non-root モード

リング3

リング2

リング1

リング0

application

application

リング3

リング2

リング1

リング0

application

application

ゲストOSが動作

… 特権命令検出

VM Exit

処理結果を返す VM Entry

モード 切替

(8)

仮想計算機において、常にネックとなるのが処理速度の低下です。CPU に関しては、仮想化支援機能を使ってハードウェア処理という助けを借り ることができるので、最近では改善されつつあります。しかし、それ以外 に関してはまだまだ改善の余地があります。特に、HDD やネットワークと 言った、入出力デバイスの性能低下は無視できないレベルでした。

仮想計算機、特にゲスト OS に手を加えない「完全仮想化」と呼ばれる ものでは、ゲスト OS に対して「デバイスにみえるもの」をエミュレーショ ンにより提供します。

HDD の例で考えてみましょう。ゲスト OS は実際の HDD が繋がっている と思っていますが、その HDD はハイパーバイザが仮想的に提供している「仮 想 HDD」です。そのため、ゲスト OS はいつも通りに HDD に読み書きコマ ンドを送りますが、そのコマンドはハイパーバイザが受け取り、「本来の HDD のふるまい」を CPU でエミュレーションし、その結果をゲスト OS に 返します。つまり、CPU で HDD をでっち上げているのです。

そのため、入出力性能は CPU の性能に大きく依存してしまいます。一般 に、ハードウェア処理の速度はソフトウェアによるエミュレーション速度 に比べて桁違いに高速なので、ここがボトルネックとなってしまいます。

ゲスト OS に提供される「仮想計算機」には、ハイパーバイザが作り出 した各種デバイスが提供されています。それらのデバイスは、様々な OS が既に持っているデバイスドライバでアクセスできるよう、広く知られた デバイスをエミュレーションするものになっています。

入出力性能低下を防ぐ方法として、ゲスト OS に専用のデバイスドライ バをインストールし、ゲスト OS からデバイスへのアクセスを高速化しよ うという方法があります。ドライバだけはカスタマイズしたものを使うこ とから、準仮想化ドライバ (Paravirtual Driver) と呼ばれます。準仮想 化ドライバは、ゲスト OS 内から高速に実際の HDD や LAN カードなどにア クセスできるようにカスタマイズされているため、先に述べたような方法 に比べて入出力性能を向上させることができます。

●仮想化と入出力デバイス

(9)

8

-現在では、一部のメーカから準仮想化ドライバが提供されているようで す。例としては、Hyper-V 上で動作する Windows/Linux 用の準仮想化ドラ イバが Microsoft 社から提供されていたり、Norvell 社から Xen 上で動作 する Linux 用のものが提供されていたりします。

しかし、この準仮想化ドライバの作成には、ドライバのソースコードや 高速化・仮想計算機環境の知識・ノウハウなど、様々なコストが必要となっ てしまうという欠点があります。

その問題を解決するために、最近の Linux では virtio( ばーとあいおー ) という仕組みが取り入れられました。これは、準仮想化ドライバを簡単に 実現するための仕組みです。virtio で用意されている仕組みを必要に応 じて呼び出すことで、従来は自力で書かなければならなかったような処理 を実現することができるようになります。 virtio を利用した場合、ネッ トワークのスループットは実機に肉薄するほど、絶大な効果があります。

ホストOS

デバイスドライバ

仮想化

ソフトウェア

ゲストOS

アプリ

ケーション

デバイスドライバ

仮想 デバイス ファイルアクセス

デバイスドライバ 準仮想化ドライバ ファイルアクセス

入出力デバイス

☆CPUによるエミュレーション ☆準仮想化ドライバ

(10)

リングプロテクション問題の解決のためにハードウェアによる仮想化支 援機能が盛り込まれたように、入出力高速化のために盛り込まれた仮想化 支援機能があります。Intel VT-d と呼ばれるものです。これは、ゲスト OS が直接、入出力デバイスを制御できるようにするためのものです。こ れにより、デバイスへのアクセスの際にハイパーバイザを経由する必要が なくなり、デバイスが持つ機能を最大限利用することができるようになり ます。

ゲスト OS から直接、入出力デバイスを制御する上で問題となるのが、 DMA(Direct Memory Access) です。DMA とは、デバイスからメモリへデー タをやりとりする際に、CPU がその入出力を管理するのではなく、DMA コ ントローラという専用のハードウェアに任せてしまうという手法です。こ れにより、デバイスアクセスの際に生じる様々な処理を DMA コントローラ に丸投げできるため、その分 CPU は別の処理を行うことが可能になります。

DMA では、CPU は DMA コントローラに対して「デバイスの○○から、メ モリの××番地までデータをコピーしろ」といったように処理を依頼しま す。DMA コントローラはその依頼通りに、デバイスからデータを読み取り、 メモリの指定されたアドレスに書き込みます。完了後は、依頼内容が終わっ たことを CPU に通知します。

● Intel VT-d ~デバイスも!

図7. DMAコントローラに入出力をまかせるイメージ

CPU

メモリ

CPUがHDDから 読み込んでメモリに

書き込む

DMA

コント

ローラ

メモリ

DMAコントローラが HDDから読み込んで

メモリに書き込む

CPU

(11)

10

-この仕組みを仮想計算機環境で実現する場合、メモリの保護が問題とな ります。ゲスト OS のメモリは、ホスト OS のメモリ上に割り当てられてい ます。ゲスト OS は仮想計算機上で動作していることを知らないので、そ の割り当てられたメモリを自由に使うことができます。しかし、ゲスト OS が DMA を利用する場合、ゲスト OS の CPU は DMA コントローラに対して 「( ゲスト OS の ) ○○番地に書き込んでくれ」と依頼しますが、DMA コン トローラはゲスト OS のメモリアドレスがどうなっているかを知りません。 そのため、ホスト OS のメモリ領域に書き込むことになってしまい、正し く動作しないばかりか、ホスト OS をクラッシュさせることができてしま うでしょう。

では、どうしたらこの問題を防げるでしょうか。簡単な方法としては、 ハイパーバイザでゲスト OS から DMA コントローラへのアクセスをチェッ クし、ゲスト OS が要求したメモリアドレスを正しいものに修正してから DMA コントローラに処理を投げるというものがあります。こうすることに より、ホスト OS のメモリ領域を破壊されるような要求を拒否することが できます。しかし、その処理をハイパーバイザ、つまり CPU で行うため処 理が重くなるほか、ハイパーバイザがデバイスドライバを持つ必要がある という問題があります。

そこで Intel VT-d の登場です。DMA Remapping という機能により、DMA コントローラがメモリにアクセスする際、ホスト OS からの要求ならホス ト OS のメモリアドレスへ、ゲスト OS からの要求ならゲスト OS のメモリ アドレスへ変換されてから、データの書き込みが行われます。OS の上で 動作するプロセスがそれぞれ独自のメモリ空間を持つのと同じように、ホ スト OS やゲスト OS がそれぞれ独自の DMA 用メモリ空間を持ちます。その メモリ空間と物理メモリアドレスの変換がハードウェアで行われるため、 DMA のメリットを活かすことができます。なお、VT-d は CPU ではなくマザー ボード ( チップセット ) の機能として実現されています。

メ モ リ ア ク セ ス に 関 す る 技 術 と し て、Intel の EPT(Extended Page Table)、AMD の NPT(Nested Page Table) があります。これらは、ゲスト OS の仮想アドレスからホスト OS の物理アドレスへの変換をハードウェア で行うための技術です。

(12)

ゲスト OS 上で動作するプロセスは、それぞれ独自のメモリ空間を持っ ています。実際には、ゲスト OS 上のメモリ空間にページと呼ばれる単位 に分割されて割り当てられています。さらに、ゲスト OS は自分に割り当 てられたメモリは 0 番地から始まる連続したメモリ空間だと思い込んでい ます。しかし、実際にはそのメモリ空間はホスト OS 上で割り当てられた メモリ空間で、ここでもまた分割されて割り当てられています。

ゲスト OS 上のプロセスが用いるメモリ空間を「ゲスト仮想アドレス」、 ゲスト OS が用いるメモリ空間を「ゲスト物理アドレス」、ホスト OS が管 理する実際のメモリ上の空間を「ホスト物理アドレス」と呼びます。メモ リモジュール上にあるデータにアクセスするには、ゲスト仮想アドレスか らゲスト物理アドレスを求めて、さらにゲスト物理アドレスからホスト物 理アドレスを求める必要があります。この処理をハードウェアで行うため の仕組みが EPT/NPT です。

本稿の記述は以下の文献を参考としました。詳しい・正確な解説はこちら をご覧ください。

●日経BPムック すべてわかる仮想化大全2010, 日経BP社 (2009) ●河野 健二 ," オペレーティングシステムの仮想化技術 ",

 日本ソフトウェア科学会 大学基礎講座 (2009)

●インテル バーチャライゼーション・テクノロジー - Wikipedia -  http://ja.wikipedia.org/wiki/ インテル・バーチャライゼーション・テクノロジー ● Direct Memory Access - Wikipedia -

 http://ja.wikipedia.org/wiki/Direct_Memory_Access

● virtio について とぅるるるるるるるるるる 五明君からの電話だッ ! - http://d.hatena.ne.jp/Yusuke_Yamamoto/20080813

また、本項を書くに当たり、@hiraku_wfs 氏にアドバイスや参考文献の 推薦・貸出を頂きました。また、@oza_x86 神に技術監修を頂きました。 ありがとうございました。

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-2009 年 に 発 売 さ れ た Microsoft の 最 新 OS Windows7 で は、「XP Mode」という仮想計算機ソフトがサポートされています。Windows 7 Professional / Ultimate のみ、CPU が仮想化支援機能 (Intel VT/AMD-V) をサポートしていること、という条件がありますが、これさえクリアすれ ばタダで Windows XP が動作する仮想計算機環境を手に入れることができ ます。

実際のところ、XP Mode の正体は Microsoft の VMM である、Virtual PC をカスタマイズしたものです。Microsoft の Web サイトから Virtual PC と XP Mode のインストーラをダウンロード、インストールすれば準備完了 です。

インストール手順も非常にシンプルで、仮想計算機のディスクイメージ を保存する場所と XP Mode 上で利用するアカウント、Windows Update の 設定をするだけです。インストーラが終了すると、見慣れた Windows XP のデスクトップが表示されます。ほかの VMM のように、OS のディスクイ メージを指定したり、仮想計算機上でゲスト OS のインストール作業を行っ たりする必要はありません。というのも、XP Mode の本質は「Virtual PC 2007 + 構築済みの Windows XP ディスクイメージ + ゲスト OS 設定ファ イル」だからです。

ぺけぴー!

–XP Mode in Windows 7–

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使用されるディスクイメージも工夫されており、仮に Windows 7 上の複 数のユーザがそれぞれ XP Mode を使用しても無駄がないように、OS イメー ジ本体 ( ベースイメージ ) と差分イメージを利用するようになっています。 そのため、同じ PC 上のアカウント "Alice" と "Bob" がそれぞれ XP Mode を使う場合でも、ベースイメージはシステム上に 1 つあるだけで、各ユー ザによるディスクイメージへの書き込みは Alice 用の差分イメージ、Bob 用の差分イメージにそれぞれ行われます。こうすることで、ディスク容量 を節約しつつ、他の人の作業が自分の XP Mode に影響しないようになって います。

さて、そんな XP Mode の実力はどの程度でしょうか。CrystalDiskMark 2.2 でディスクアクセスを、CrystalMark2004R3 でシステム全体の性能を、 それぞれ比較してみました。なお、実験に使用したマシンの構成は次の通 りです:

CPU: Intel Core i7 920 (4core+HyperThreading) Mem: DDR3-SDRAM 3GB

HDD: Seagate ES ST380815AS (80GB, 7200rpm)

VGA: ATi Radeon HD 3650 256MB/128bit, DDR3, OS 標準ドライバ

まずは実機 (Windows 7 64bit) でのディスク・全体ベンチマークの結果 から。このような結果になりました。

さて、この環境の上で XP Mode を動作させた場合、ゲスト OS でのベン チマーク結果はどのような結果になったでしょうか。

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14

-HDD については、どちらも書き込み性能が実機に比べて劣っています。 差分イメージ方式を使っている関係もあると思われます。読み込み、特に シーケンシャルリードであればほぼ実機に等しい結果が出ています。

全体のベンチマークでは、予想通りグラフィック系 (GDI=Windows GDI, D2D=Direct 2D, OGL=OpenGL) の結果がかなり足を引っ張っています。し かし、Direct 2D に関しては実機の 9 割程度まで数値が出ています。数値 演算 (ALU) では実機の約 30%、浮動小数点演算 (FPU) では約 34%、メモリ アクセスは約 43% という結果となりました。これを高いと見るか低いと見 るかは難しいところですが、無料で手軽に使える環境としては悪くないと いう印象です。

また、仮想計算機で問題となる「もたつき」ですが、ほかの VMM による ものとほぼ同程度の、なかなか好い反応でした。この程度であれば、さほ どストレスなく使えると思います。

おまけとして、仮想計算機の上で仮想計算機を動かしてみました。実機 の Windows 7 上に XP Mode 環境を用意し、その Windows XP 環境の上でさ らに Sun xVM VirtualBox を使って Windows 7 を動かしてみます。最初は Virtual PC で試してみようと思ったのですが、仮想計算機上に Virtual PC をインストールすることはできません、とエラーが出てしまいました。 Hyper-V 上の Windows 7 では、Windows エクスペリエンスの計測が実行不 可能となっていることなどから、最近の Windows は、どうやら「自分が Microsoft 製の VMM 上で動作しているかどうか」をチェックしているよう です。

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15

-↓実機の Windows 7 デスクトップ

(17)

16

- というわけで、いかがでしたでしょうか。

本来なら、Hyper-V 2.0の特集をやりたかったのですが… 諸般の事情によりこのようなものになりました。

ほかにも、マイグレーション技術の特集とかも考えていたのですが… ………修論が!原稿が!仕事が…orz

 今回は、文章半分作図半分ぐらいの作業量でした。修論に流用できると 良いのですが…まぁ Illustrator の練習もかねつつ。DMA やリングプロテ クションなど、「なんとなくわかっていた技術」の復習にもなったので、 良い機会でした。

 次回があったら…今度こそオフセットでハンドブックみたいなのを出せ るといいなぁと考えていますが…予定は未定ということで。博士後期課程 ということで、それくらいの余裕を持った生活を送れるといいなぁ…

 それでは、また機会がありましたら。

2009年12月 気がついたら、研究室で作業するのが日常になっていた… terror拝

おわりに

●奥付

  カソーカなう ―2009年冬版―

発行日:2009年12月30日(於:コミックマーケット77) 著者 :terror

発行 :ZaWorld

複製・複写・再頒布等ご自由にどうぞ。ただし、著者はその責任を負(い|え)ません。   

●フォント

  本書では、以下のフォントを使用しています。    本文: ふい字フォント(作者:ふい様)     http://hp.vector.co.jp/authors/VA039499/ セクション: あくあフォント(作者:あくあ様)

    http://www.geocities.jp/teardrops_in_aquablue/

  その他: 小塚ゴシック(AdobeSystems)

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        Windows 7のXP Mode上で動作する VirtualBox上で動作しているWindows 7 ↓

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ

         (.___,,,... -ァァフ|      あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!       |i i|    }! }} //|

         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれは実機のハードウェア上で動いてると思ってたら         i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        実は仮想計算機上の仮想計算機上だった…』         |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |

       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが      /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも どうなってるのか わからなかった…     ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉

     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        CPUがどうにかなりそうだった…     // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ

参照

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