緑樹会
会報
発行/兵庫医科大学同窓会緑樹会・発行人/石藏礼一 〒663-8501西宮市武庫川町1-1・TEL0798-45-6448 FAX0798-45-6449
No.
71
2017.9.30第 40 回緑樹会総会(平成 29 年 7 月 1 日開催)
目 次
1.会長より会員の皆様へ 2
2.総会報告 4
3.教授・病院長就任のご挨拶 7
4.第 9 回緑樹会学術セミナー報告 11
5.支部たより 14
6.OB 会たより 19
7.CircleofH.C.M 21
8.兵医のこころを後輩に 24
9.親子二代同窓会 Story 27
10.医局紹介 29
11.研修医1年目を終えて 33
12.掲示板 36
13.愛しの鳴尾浜グラウンド 37
14.外来担当医表 40
事務局より 55
1.会長より会員の皆様へ
緑樹会会長
石 藏 礼 一
(昭和57年卒業)爽涼の秋となりました。皆様にはご壮 健のこととお喜び申し上げます。
さて、さる 7 月 1 日、兵庫医大 3-3 講 義室にて第 40 回緑樹会総会が開催され ました。
お暑い中、また、ご多忙の中、出席を 頂いた会員の方々へ心より感謝申し上げ ます。
緑樹会総会の詳細な内容については緑 樹会誌や緑樹会ホームページに記載し皆 様にお知らせ致します。
緑樹会総会に引き続き、新たに教授就 任されたお二人の先生にご講演頂きまし た。
藤原由規先生(昭和 60 年卒業)は川 崎医科大学消化器外科特任教授に就任さ れ、延山誠一先生(平成 5 年卒業)は国 際医療福祉大学熱海病院呼吸器内科教授 に就任されました。
お二人の患者さんへの治療に対する情 熱と、医療に対する真摯さに、拝聴して いた同窓生だけでなく新家理事長も大変 感銘を受けておられました。
このような先生方に母校でも臨床、学 生教育、研究に参加頂きたいと感じまし た。また、今後は緑樹会会員の皆様に、 卒業生の講演を聞いて頂く機会を増やせ たらと思います。
続いて、健康医学クリニックの院長に 就任された一期生の末廣謙先生から、兵 庫医大の創設時から現在までを卒業生の 立場からお話いただきました。今後の健 康医学クリニックの運営戦略についても お話いただきました。
篠山医療センター院長に就任された二 期生の片山覚先生は、兵庫県医師養成制 度での県推薦で兵庫医大に入学され、へ き地医療に豊富な実績や経験をお持ちの 先生です。篠山医療センターの医療や運 営のみでなく兵庫医大での医学生、臨床 研修医へのへき地医療教育の重要性を講 演されました。
緑樹会としても今後お二人の先生に協 力していく方針です。
新規事業計画として以下の事が決まり ました。
1.緑樹会会員の施設での見学型学外実 習
緑樹会では絆を大切にしています。 卒業生による母校医学教育の協力と して兵庫医大近隣の大阪府・尼崎 市・西宮市・宝塚市・川西市で開業 されている 43 施設の先生方に学生 教育実習の受け入れでご協力いただ けることとなりました。
2.成果を挙げた緑樹会会員の表彰 これは若い医師の育成支援の一環と
して、緑樹会より「励み」となるも のを送り、今後のご活躍につなげた いという主旨です。優秀論文賞の授 与も随時検討していきます。
3.兵庫医大での産業医講習会開催への 緑樹会の協力
4.会員の皆様のネットワーク作りの一 環として、各学年連絡係の設置。学 年連絡係になられた会員の皆様に は、主旨をご理解のうえご協力いた だけますようお願い申し上げます。
緑樹会では会員のネットワーク作りを すすめています。ご面倒とは存じますが、 「緑樹会ホームページ」の「menu」か ら「お問い合わせ(会員の変更届け)」 を開いていただき、ご連絡先(住所、勤 務先、メールアドレスなど)および専門 分野を記載して頂きますようお願いいた します。緑樹会名簿作成時にこれらを反 映いたします。名簿記載を望まれない方 は、その旨を「お問い合わせ(会員変更 届け)」からご連絡ください。
今回で緑樹会総会は第 40 回という節 目を迎えることができました。残念に感 じたのは、総会への出席者が少ないこと です。今年度に関しましては、現在総会 員数 4,023 名のところ、出席数は 31 名、 1%以下でした。会員の皆様には是非、 緑樹会活動に深い関心をお持ちいただ
き、来年度の総会では多く参加して頂き、 総会で皆様のご意見・ご質問をいただけ たらと思います。
以下のごとく学舎についてお知らせい たします。
1.2 号館 3 号館 4 号館 5 号館解体 工事について
新教育研究棟の完成に伴い 3 月 11 日から 2 号館 3 号館 4 号館 5 号館 の取り壊し工事が始まり、約 2 年です べて建物が取り壊し予定です。その間、 建物はシートに覆われ立ち入り禁止と なります。
緑樹会の皆様方で、学舎である 3 号館 4 号館 5 号館を解体前に見て おきたいと思われる方は、2 月末まで に学舎を見てください。
2.同窓会室移転について
現在 10 号館 10 階の同窓会室は新教 育研究棟の完成に伴い 新教育研究棟 3 階の兵庫医大アーカイブ室近くに同 窓会室が移転します。
─ 5 ─
─ 4 ─
2.総会報告
平成
29
年度兵庫医科大学緑樹会総会 議題・講演
日時 平成
29
年7月1日(土)15
:
00~
場所 兵庫医科大学3-3講義室(3号館4階)
総 会:15:00~16:30 3-3講義室
・議会開会 議長・議事録署名人選出
・会計報告・事業報告
議題
①
平成
28
年度事業報告
(石藏礼一会長)
②
平成
29
年度事業計画
(石藏礼一会長)
③
平成
28
年度会計監査報告(深田正代監事)
④
平成
29
年度予算案
(田村和朗理事)
講 演:16
:
30~17
:
45 3
-
3講義室
(
進行:岡田昌也先生 H
2
卒
)
教授・病院長就任記念講演:16:30~17:30(各
15
分)
末廣 謙先生
S5
3卒
兵庫医科大学 健康医学クリニック院長
片山 覚先生
S
54
卒
兵庫医科大学 ささやま医療センター病院長
藤原 由規先生
S
60
卒
川崎医科大学 消化器外科特任教授
延山 誠一先生
H
5
卒
国際医療福祉大学 熱海病院 呼吸器内科教授
教授・医師会会長就任者紹介(ご芳名のみの紹介)
:17:30~17:35
松井 道宣先生
S
58
卒
京都府医師会会長
勝野 朋幸先生
H
9
卒
兵庫医療大学 リハビリテーション学部作業療法
学科教授
花束贈呈・写真撮影:17:35~17:45
懇親会:18:00~20:00(レストランリビエール)
10
号館
10
階
(
進行:保科幸次先生 H
3
卒
)
平成 28 年度作成
平成29年度 予 算 書
(案)
自 平成 28年 4月 1日 自 平成 29年 4月 1日
至 平成 29年 3月 31日 至 平成 30年 3月 31日
(単位:円) (単位:円)
平成28年度 平成28年度 平成28年度 平成28年度 平成28年度 平成29年度 平成28年度 平成29年度
科 目 予 算 額 決 算 額 科 目 予 算 額 決 算 額 科 目 決 算 額 予 算 額 科 目 決 算 額 予 算 額
前期繰越金 22,800,346 22,800,346 人 件 費 1,700,000 2,248,973 前期繰越金 22,800,346 23,857,550 人 件 費 2,248,973 2,200,000
(卒)新入会会費 3,500,000 1,439,244 職員交通費 350,000 318,780 (卒)新入会会費 1,439,244 2,000,000 職員交通費 318,780 300,000
年 会 費 4,500,000 4,328,000 通 信 費 500,000 560,312 年 会 費 4,328,000 4,500,000 通 信 費 560,312 500,000
広告費収入 1,000,000 1,234,000 印 刷 費 400,000 715,906 広告費収入 1,234,000 1,000,000 印 刷 費 715,906 400,000
集金事務費収入 500,000 487,664 事務用品費 100,000 38,328 集金事務費収入 487,664 500,000 事務用品費 38,328 100,000
預 金 利 息 2,000 690 備 品 費 170,000 205,113 預 金 利 息 690 2,000 備 品 費 205,113 170,000
雑 収 入 30,000 34,000教授医師会長就任栄誉賞祝賀費 - 600,000 雑 収 入 34,000 30,000教授医師会長就任栄誉賞祝賀費 600,000 300,000
慶 弔 費 300,000 150,090 慶 弔 費 150,090 300,000
会報発行費 1,800,000 1,058,692 会報発行費 1,058,692 1,800,000
渉 外 費 950,000 820,080 渉 外 費 820,080 950,000
会 議 費 10,000 60,699 会 議 費 60,699 10,000
教育支援費 200,000 168,480 教育支援費 168,480 300,000
収納手数料 180,000 151,308 収納手数料 151,308 180,000
雑 費 20,000 432 雑 費 432 20,000
懇親会収入 550,000 683,000 懇親会費 550,000 250,702 懇親会収入 683,000 550,000 懇親会支出 250,702 550,000
西部会収入 - 708,000 H28西部会運営費 - 519,499 西部会収入 708,000 - 西部会支出 519,499
-その他の利益
(義援金) - 490,000
その他の特別損失
(義援金) - 480,000
その他の利益
(義援金) 490,000
-その他の特別損失
(義援金) 480,000
-積立金:西部会・
H28運営用 - 1,000,000
積立金:西部会・
H28運営用 1,000,000 1,000,000
積立金:西部会・
H28運営用 1,000,000
-**積立金:西部会・
H28運営用 1,000,000 200,000
積立金:全国会 - 100,000積立金:全国会 100,000 100,000 積立金:全国会 100,000 - 積立金:全国会 100,000 100,000
積立金:名簿発行 - 300,000積立金:名簿発行 300,000 300,000 積立金:名簿発行 300,000 - *積立金:名簿発行 300,000 600,000
積立金:教授・医
師会長栄誉受賞祝 - 300,000
積立金:教授・医
師会長栄誉受賞祝 300,000 300,000
積立金:教授・医
師会長栄誉受賞祝 300,000
-積立金:教授・医師
会長栄誉受賞祝 300,000 600,000
小 計 32,882,346 33,904,944 小 計 8,930,000 10,047,394 小 計 33,904,944 32,439,550 小 計 10,047,394 9,580,000
次期繰越金 23,952,346 23,857,550 次期繰越金 23,857,550 22,859,550
合 計 32,882,346 33,904,944 合 計 32,882,346 33,904,944 合 計 33,904,944 32,439,550 合 計 33,904,944 32,439,550
平成28年度 決算報告書
教授就任記念講演
総会に引き続き、教授・病院長就任記念講演を行いました。講演されたのは、末廣 謙先生(昭和 53 年卒業、兵庫医科大学 健康医学クリニック院長)、片山覚先生(昭 和 54 年卒業、兵庫医科大学 ささやま医療センター病院長)、藤原由規先生(昭和 60 年卒業、川崎医科大学 消化器外科特任教授)、延山誠一先生(平成 5 年卒業、国際 医療福祉大学 熱海病院 呼吸器内科教授)の 4 名でした。末廣謙先生は「健やかに 生きる−疾患の予防こそ最善の医療−」、片山覚先生は「地域志向の医療の経験と医 療人育成」、藤原由規先生は「関西三私立医大を経験して:食道癌、胃癌の外科 30 年 の軌跡」、延山誠一先生は「InterventionalPulmonology と FunctionalBronchoscopy」、 についてご講演いただきました。総会後は、18 時よりリビエールにて新家理事長、 野口学長をお迎えし、懇親会を行いました。同窓会会員 20 名ほどが旧交を温めながら、 盛会のうち無事終了しました。
第 40 回兵庫医科大学緑樹会総会報告
定期総会
定期総会を平成 29 年 7 月 1 日(土)15 時より 3-3 講義室にて開催しました。会員総
数 4,023 名のところ、委任 487 名・出席会員 31 名でした。はじめに、石藏会長から平 成 28 年度事業報告ならびに平成 29 年度事業計画が説明されました。次に深田監事よ り平成 28 年度会計監査結果について、緑樹会の歳入歳出につき、公正かつ適切に運 用されていることが報告されました。次いで、田村和朗理事より平成 29 年度予算案・ 年会費改訂案が説明され承認されました。
兵庫医科大学
健康医学クリニック院長
末 廣 謙
(昭和53年卒業)本年 4 月 1 日付で兵庫医科大学健康医 学クリニック院長に就任いたしました。 1978 年兵庫医科大学、1982 年兵庫医科 大学大学院修了後、途中に離れることも ありましたが、最後の兵庫医療大学 10 年間を含めて学校法人兵庫医科大学でお 世話になっておりましたが、3 月 31 日に いよいよ定年退職であったところ、まっ たく期せずしてご指名を頂戴しました。 当健康医学クリニックは 2 年前(2015 年 4 月)山本徹也兵庫医科大学名誉教授 を院長として人間ドックを中心とした健 康予防医学を展開することを目的として 開設されました。この度、山本初代院長 がご退職となりその後任として私が就任 することとなった次第です。
当クリニックの主な医療業務は人間 ドックで、標準ドック、子宮頸がん、乳 がん、骨密度検査を含めたレディース ドック、その他、オプションコースとし て循環器ドック、脳ドック、がん検診コー スなどさまざまな内容のコースを設定し ております。通常の検査機器の他、CT スキャン、内視鏡、X 線 TV 施設、さら にマンモグラフィー、乳腺超音波エコー などを設置し、MRI や PET などの特殊 設備を必要とする以外の標準的な健診が 院内で完結できるよう医療設備を有して おります。ただし専属の医療職は院長一 人です。他の医療職は、臨床検査医学、 放射線医学、消化管内科、乳腺・内分泌 外科、産婦人科、循環器内科、リウマチ 膠原病内科、歯科口腔外科などの兵庫医
科大学臨床各講座から教職員の先生方、 さらに看護部、臨床検査部から専門技師 の出向を仰いでいる状態です。当ドック のキャッチコピーとして兵庫医科大学病 院との緊密な連携をうたっておりますが、 これらの先生方、医療職の方々のご協力 なくしては成り立ちません。引き続き宜 しくお願いしたいと存じます。
ドック以外では、ドック関連で経過観 察が必要な受診者のための外来診療、企 業健診の他、昨年から兵庫医科大学職員 健診、さらに本年 4 月からは学生健診を 併せて実施しており、企業健診、他学か らの学生健診なども含めた業務拡大を画 策しているところです。
私自身の予防医学についての理念とし ては、病気の予防イコール早期発見・早 期治療ではなく、疾病状態になる前段階 での異常、あるいは異常状態に陥る可能 性を把握できるシステムが構築されれば 理想的であるということです。この状態 を古来の用語で未病としますと、この未 病を把握できる未病マーカーともいうべ き検査が確立できることを究極の目標と したいと考えております。既存のさまざ まな未病マーカーが使用可能となりつつ ありますが、これらのうちその目的から 使用可能なものを選定し導入していくこ とも視野に入れつつ検討を進めていると ころです。
緑樹会会員の先生方におかれましては ご支援、ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い 申し上げます。
3.教授・病院長就任のご挨拶
兵庫県 篠山市
ささやま医療センター病院長
片 山 覚
(昭和54年卒業)岡山県倉敷市 川崎医科大学
消化器外科特任教授
藤 原 由 規
(昭和60年卒業)平成 28 年 4 月より兵庫医科大学ささ やま医療センター長に着任いたしました。 私は兵庫医科大学を昭和 54 年に卒業後、 兵庫県養成医師として公立八鹿病院、美 方町国保大谷診療所現香美町小代診療所 などで地域医療を経験し、平成 22 年 6 月から約 6 年柏原赤十字病院院長として 地域の身近な医療の提供と地域医療を担 う人材育成の病院づくりに携わってきま した。
自宅の畳の上で最期は迎えたいという 人が多いにもかかわらず、現実はそう なっていません。自宅を安心で負担の少 ない療養場所にすることが必要です。そ のためには地域での連携や多他職種協働 が必要です。情報システムも必要です。 在宅療養に対応できる医師と多くの職種 の専門職が必要です。また時間対応可能 な訪問体制と救急入院対応などを提供し、 医師会との連携、他職種他施設との連携 などにより地域包括ケアを先進的に取り 組み、地域包括ケアを担える医師が学べ る環境を作っていきます。さらに重要と なるのは予防医療です。現代人の生活は
生活習慣病のリスクが高く、予防的な支 援の必要な人が多いにもかかわらず、仕 事が優先となり休めないなど十分な対応 ができているとはいえません。予防医療 は地域包括ケアの重要な一部であり、地 域を病気や障害になりにくく、病気や障 害があってもその人らしく安心して暮ら せるまちづくりに取り組める医師が求め られています。
医学部の学生として西宮キャンパスの 専門細分化された高度医療を担う医師ば かりでなく、地域で生活者の医療を幅広 く診る医師を見ながら卵時代を過ごせた ことをよかったと思ってもらえるように 篠山キャンパスをしていきます。 ささやま医療センターはこの 10 月 14 日に 20 周年記念式典を開催します。同 時に丹波、但馬、北播磨、三田近隣で緑 樹会支部開設を予定しており、ぜひ多く の会員の皆様にご参集いただきたいと考 えております。ささやま医療センターの さらなる発展のために同窓会の皆様のご 支援をお願い申し上げ、着任のあいさつ とさせていただきます。
このたび、ご縁があり平成 29 年 4 月 1 日付で川崎医科大学消化器外科特任教授 を拝命いたしました。川崎医科大学消化 器外科は、主任教授(肝胆膵)と消化管 担当の私で運営されています。スタッフ は 11 名で少ないですが、着任以降、学生、 研修医よりの消化器外科希望者が増加し ており喜ばしい限りです。外科学は、福 島の大野病院以降に減少傾向に歯止めが かからず、政府もこれといった策を講じ ているわけではありません。危機感が全 くないとしか言いようのない状況です。 今後、いかに多くの若い医師をリクルー トし将来を担う優秀な外科医を養成する ことが私の使命と考えています。高齢者 社会を背景として、癌患者さんが増加し 手術症例も増加の一途をたどっています が、一方、手術の安全性と根治性が要求 される時代でもあります。手術症例の増 加は病院の収益に多大に寄与することが 知られていますが、外科医の待遇は低す ぎるように思います。高齢者社会におけ る医療費増大を危惧して、厚生労働省に おける診療報酬の改定が病院の台所事情
を直撃しているのも外科医の待遇改善が できない理由の一つと考えます。今後さ らなる啓蒙活動を行っていきたいと考え ます。さて、近年は兵庫医科大学の卒業 生が母校の教授に就任する機会が少なく なっているように思います。モチベー ションと母校愛という言葉を提唱します。 常に目標を高く持ち、それを成就させる ために最大限の努力をする、そして母校 のために尽くすと言う言葉です。兵庫医 大の卒業生で、母校以外で活躍し、多く の素晴らしい業績を出しておられる何人 かの先生がおられます。近い将来、その 素晴らしい業績のある先生方に母校の教 職に就く機会を与えていただき、後輩の ために尽くしていただければ兵庫医科大 学は、益々発展すると考えます。 最後になりましたが、大学全体の士気 を高めることが大学の発展につながり、 さらには、卒業生、学生のやる気をおこ させるという正のスパイラルが、今後の 兵庫医大の発展に寄与できるものと確信 しております。皆様のご健康とご健勝を お祈りいたします。
静岡県熱海市 国際医療福祉大学
熱海病院 呼吸器内科教授
延 山 誠 一
(平成 5 年卒業)兵庫医科大学
内科学 神経・脳卒中科
武 田 正 中
(昭和59年卒業)私は十二年前に聖マリアンナ医科大学 宮澤教室に移りました。
マリアンナでは呼吸器インターベン ションという新しい分野に取り組み、懸 命に学びました。それこそ磨り潰すよう な忙しさでしたが、日本中と言わずイン ドネシアや中国から患者が通院し、我々 の治療法を学びたいという留学生の数も 国内、アメリカ、ドイツ、フランス、香 港、台湾、ロシア、中国、韓国、インド ネシアなどから十年間で 100 人を超すと いう有様でしたので、世界の最先端で働 いているという充足感はありました。 再発性多発軟骨炎、先天性気管支異常、 悪性気道狭窄、我々にしかこの患者さん を助けられないという使命感と、だから こそこの命を助けたいという懸命な気持 ちで治療に当たる十年間でした。 そういった生活の中でひどく考えさせ られた事件がありました。東北大震災で す。研修医のころ阪神・淡路大震災を経 験していましたので希望を出し、あえて 宮城県気仙沼市大島という離島にうかが いました。全てのライフラインが止まり、 船もなく本土から取り残された被災者た ちが次から次に診療所にやってきます。 心筋梗塞や外傷はヘリを呼び大きな病院 に搬送するので私が対応したのはもっぱ ら風邪や高血圧、糖尿病などの common disease でしたが、あの惨状の中での診 療でしたので、PL 一包、アムロジン一 錠お出しするのも一人一人それこそ祈る
ような気持ちで処方しました。
私はなぜ感冒治療の研究をしなかった のだろう。なんとかしてこの熱が今日中 に下がらないものか。本気でそう思いま した。写真はその時のものです。 「病に軽重はない」
横浜に帰る頃、そう行き着きました。 これがきっかけで今も休みを作っては大 島を訪れています。高じて北海道の無医 村周りもするようになりました。細々と ではありますが今後も北の国とは繋がっ ていたいと考えています。
二年前、恩師宮澤輝臣教授が退官され た年、ありがたいことに乞われて今の病 院に移りました。当大学の都心の付属病 院ではなく、半分はあえてここを選んだ ようなものです。職位は後からついて来 ました。
新しい任地で宮澤先生から教えられた ことを継承すべくインターベンションの 臨床研究を続けています。気道ステント のシェアは県下 1 位、国内で 10 位以内 に入っていると聞いています。そして「病 に軽重はない」を心に刻みながら日々診 療を行っております。
今回思い掛けずこのありがたいお話を いただき、大変僭越ながら思うところを したためました。遠地でありますが母校 である兵庫医科大学、緑樹会のお役に立 てることがあれば喜んで参加させていた だこうと考えています。
教授就任に際して
第 9 回緑樹会学術セミナーが、平成 29
年 6 月 29 日(木)18 時 20 分より兵庫医
科大学 3-1 講義室において開催されまし
た(後援:兵庫医科大学 卒後臨床研修
センター)。
講演Ⅰは、兵庫医科大学内科学冠疾
患科 貴島秀行先生で、演題名は『最新
の不整脈デバイス』でした。座長は桝谷
医院副院長 桝谷充男先生にお願いしま
した。貴島先生には、植え込み型心電図、
冷凍アブレーション、リードレスペース
メーカーなど最新の話題を中心に、当院
での多くの症例について、ビデオ動画を
もちいて詳しく御講演いただきました。
講演Ⅱは、合志病院 脳神経外科部長
桧山永得先生で、演題名は『脳卒中治療
の最前線−急性期脳梗塞に対する再開通
治療を中心に−』でした。座長は三田市
民病院脳神経外科医長垣田寛人先生に
お願いしました。桧山先生には、脳卒中
医療におけるドリップ・シップ・リト
リーブシステムの有用性を中心に、やは
りビデオ動画をもちいて詳しく御講演い
ただきました。
多くの研修医、若い先生方や近隣の開
業医の先生にご参加いただき、大変盛況
な講演会となりました。今後も、各分野
で活躍中の先生を招き緑樹会学術セミ
ナーを開催する予定です。ご参加よろし
くお願いします。
循環器診療におけるデバイス治療とし てペースメーカ、植込み型除細動器、冠 動脈ステント、高周波カテーテルアブ レーション、冠動脈ステントなどが広く 知られている。近年では両心室ペーシン グ、大動脈ステント治療、経カテーテル 大動脈弁留置術が普及してきた。本セミ ナーでは進歩し続けるデバイス治療のな かでもとくに最新の不整脈診療における デバイス治療を紹介する。
1.植 え 込 み 型 心 電 計(Insertable cardiacmonitoring、以下 ICM) 失神は救急外来受診患者の 3~ 5%を占めており、臨床でもしばし ば経験する。しかしながら、ホルター 心電図などの従来法による診断率は 2 − 3 割程度であった。今回、皮下 に ICM を植え込むことにより持続 的に心電図が記録することが可能と なった。電池寿命は約 3 年で、心原 性失神である場合はほとんどの症例 で診断が可能となった。
2.冷凍アブレーション
心房細動は血栓塞栓症、心不 全のリスクとなり、また高齢化 社会に伴い患者数が増加してい る。近年、カテーテルアブレー ションが心房細動の根治療法と して注目されている。しかしな がら、従来の高周波カテーテル アブレーションでは、手技が複 雑で、手技時間が長く、心タン ポナーデ、血栓症などの合併症 が問題点であった。今回、液化
亜酸化窒素ガスを用いたクライオバ ルーンによる冷凍アブレーションが 可能となり、より安全で効率的な手 技が可能となった。
3.リードレスペースメーカ
徐脈性不整脈に対するペースメー カは有効な治療法として確立されて いる。しかしながら、リードやポケッ ト関連合併症が問題となっている。 今回、リード、ポケットと必要とし ないリードレスペースメーカが使用 可能となり、これらの合併症の可能 性がなくなり、より安全に治療可能 となった。
このように不整脈分野における診断、 治療技術の進歩はめざましく、植え込み 型心電計、冷凍アブレーション、リード レスペースメーカなど、低侵襲で有用な デバイスが使用可能となっている。適応 のある患者に対しては、これらのデバイ スを積極的に使用する事により、より安 全で有効な手技が可能になると考える。
急性期脳梗塞に対する血栓回収療法は、 2015 年に発表された 5 つのランダム化 比較試験により、その有効性が示された。 しかし、現時点ではわが国においては治 療が常時実施可能な施設は限られており、 治療を受けられる患者も限られている状 況である。兵庫医科大学脳神経外科では 急性期脳梗塞患者を転送により治療する
医療連携システム(Drip,ShipandRetrieve
システム)を積極的に行っている。本シ ステムによって多くの患者に血栓回収療 法を適応できるという利点がある反面、 血栓回収療法が可能な施設に直接搬入さ れた場合と比べて転送に余分な時間がか かるという欠点を有する。従って、患者 を転送する場合には、転送元施設におけ る滞在時間を短縮し、転送先施設におい て血管内治療開始までの時間短縮の取り 組みが必要になる。
2013 年 9 月 か ら 2016 年 8 月 ま でに兵庫医科大学病院急性医療総合 センターで t-PA 静注療法後に血栓 回収療法が施行された全 66 例を他 施設から転送された 50 例と直接搬 入された 16 例に分けて比較検討し Drip,ShipandRetrieve システムの 有効性と安全性について検討した。 結果、患者背景について両群に有 意差のある項目は認めなかった。治
療時間経過について両群を比較した場合、 再開通までの時間に有意差はなかった。 閉塞血管の再開通率や患者転帰、有害事 象の発生について比較した場合、両群に 有意差を認めなかった。
考察として今回研究対象とした急性期 脳梗塞患者の治療においては転送されて も直接搬送されても治療の経過時間に差 はなかった。よって、今後 Drip,Shipand Retrieve システムをさら多くの施設で行 えるようにすれば直接搬送例と遜色ない 時間で血栓回収療法をより多くの患者に 行うことができることが示唆された。ま た、再開通率や有害事象の頻度にも両群 間に有意差はなく、転送は血栓回収療法 の結果に影響を与えていなかった。患者 転帰においても両群間に有意差を認めず、 安全性においても遜色ない結果であった。
第 9 回緑樹会学術セミナー 抄録
第 9 回緑樹会学術セミナー 抄録
兵庫医科大学
循環器内科・冠疾患内科
貴 島 秀 行
(平成 19 年卒業)兵庫県尼崎市 敬誠会 合志病院
5.支部たより
岡山県岡山市 川口メディカルクリニック
川 口 光 彦
(昭和57年卒業) 兵庫県宝塚市 梅村耳鼻咽喉科梅 村 仁
(昭和58年卒業)第 6 回岡山緑樹会総会と学術講演会が 平成 29 年 2 月 18 日(土)にアークホテ ル岡山にて開催されました。総会にて前 年度会計報告、運営状況、会員動向など 話し合いされ、すべての議題が承認され ました。総会後、川口が“糖尿病非専門 医である私の糖尿病診療について”とい う演題で発表しました。特別講演として は、兵庫医大平成 17 年卒の橋本健二先 生(現在御開業されて、実家の岡山光南 病院に勤務)に“胃ろうと栄養”という 演題で講演してもらいました。最近、胃 ろうの造設は適応が厳しい中、栄養療法 の大切さをわかりやすく講演していてい ただきました。8 名の岡山緑樹会会員と 緑樹会本部からほしな眼科の保科幸次先 生(石藏同窓会長の代行)、また特別ゲ ストとして兵庫医大野球部監督でおられ
ます高田クリニックの高田冨美雄先生、 広島からせら医院の世良一穂先生に参加 していただきました。
岡山出身の兵庫医大卒業生も 50 名以 上となり、地方としてはかなりの卒業生 を輩出しています。今後岡山出身の卒業 生の方々に密に連絡をとり、さらに新た な参加者が増えることを期待したいと思 います。今回の開催にて緑樹会本部の方 には大変お世話になり誠にありがとうご ざいました。次回は平成 30 年 2 月 24 日 (土)に開催する予定です。これからも ご支援いただければ幸いに存じます。
岡山緑樹会会員参加者:
岡本祐二、中西 慶、川口光彦、 西垣 卓、谷向 健、橋本健二、 平野(安藤)智子、渡邉行人
去る 2017 年 5 月 20 日(土)、緑樹会宝 塚市支部(宝樹会)の総会・懇親会が 20 名の参加でホテル若水で行われまし た。
総会では、毎年の総会のあり方が話し 合われ、会計報告がありました。続く講 演では糖尿病・内分泌・代謝内科 教授 森脇優司先生による「原発性アルドス テロン症」のお話がありました。 懇親会では、「同窓生として縦のつな がりも大事だ」「ちょっとしたことでも 気軽に聞けるようになれればうれしい」
「市立病院を退職してもこの会には来た い」などと楽しく懇談しました。また、 久々に会うクラブの先輩・後輩など話は 尽きませんでした。
宝樹会は、産声を上げて 1 年経ちまし たが、支部として先輩の大阪市支部の山 本先生、尼崎市支部の伊福先生から苦労 話や激励をいただき、今後の会の発展を 祈りお開きとなりました。
総会を開くにあたり、ご支援いただき ました緑樹会会員および本部の皆様に御 礼申し上げます。
岡山支部
宝樹会総会
前列左より
竹原満登里、岡本隆弘、森脇優司、大門勝史会長、山本茂宏、伊福秀貴 中列左より
竹中雅彦(会計)、石本栄作副会長、中川知美、石本恭子(監査)、宋秀男、森田廣明 後列左より
兵庫県西宮市 よしおかクリニック泌尿器科
吉 岡 優
(昭和63年卒業)緑樹会の皆様、こんにちは!今年も、 会則規定の 6 月第 3 週土曜日・6 月 17 日夕刻、酒蔵通り煉瓦館にて、第 19 回 緑西会総会が開催されました。総会に先 立ち 5 月末に他界された故熊野好晃先生 に全員で黙祷を捧げました。
小生の開会挨拶に続き、西宮市医師会 会長としても多忙な日々を送られる大江 与喜子終身会長(写真 1)から、歴史を 重ね静かに成熟度を増す緑西会の風貌、 公式行事として格式を兼ね備え始めた総 会、年 2 回の発行を開始した会報誌リョ クニシレターなどの活動紹介、石藏礼一 緑樹会会長(写真 2)から緑樹会の現状 と支部会活動へのエール、続いて、中尾 篤先生からは明朗会計報告、緑西ゴルフ 部主将、高田恵広先生から既に 30 名超 のエントリーとなった 7 月 9 日開催予 定「第 2 回緑西オープンゴルフ」の準備 報告がなされました。
続いて、兵庫医大健康医学クリニック 院長に就任された末廣謙先生(S53 卒・ 写真 3)から緑西会、緑樹会会員へ向け、 同クリニックへの支援依頼、關口昌弘先 生(H12 卒・写真 4)は県立西宮病院内 科リウマチ科医長、上田康生先生(H13 卒・写真 5)は西宮市立中央病院泌尿器 科部長、とそれぞれ中核公立病院の科長 就任に際しての挨拶と抱負が力強く述べ られました。我々も、要職に就かれた先 生方を全員でバックアップしていきたい
と考えております。
特別講演には、気鋭の循環器医・飯田 修先生(H13 卒・写真 6)が登場。先生は、 大学父兄会である後援会誌新年号へ「兵 庫医科大学を川向こうから眺めて思うこ と」の寄稿で、いつ母校の役に立つ日が 来ても良いように力を蓄えている、とす る熱き想いを吐露、当日は「関西労災病 院における血管内治療現状について」の タイトルで卒後、一貫して挑戦を続け、 エネルギー溢れる生活を過ごされる様子 を伝えられました。大江会長から循環器 科を選択する際に貴重なアドバイスを受 けたこと、2001 年からの関西労災病院 での 15 年以上に及ぶキャリアの下、臨 床/研究で大切なことは、
◦成功体験
◦臨床と研究の両立 ◦明確なモチベーション ◦助け合い
◦関西労災から世界を目指す心意気 との結論を得たことなどを丁寧にお話 し頂きました。最期に参加者全員で記 念写真撮影にて「Weareproudofyou.」 のメッセージを飯田先生に送り今後の 益々の活躍を祈念しました。(写真 6) 懇親会は、ミスター“weloveH.C.M” こと谷口賢蔵先生(S54 卒・写真 7 西 宮市医師会理事)の御発声の下、西宮市 の定められたとおり日本酒乾杯でスター ト。兵医のホンワカ空気充満する中、尽
きることのない話題に花が咲き、素敵な 夜が更けていきました。
進化する支部会、緑西会では更なる充 実を心掛け、「先輩から後輩まで序列な し、ヒエラルキーではなくサークル構造
の愛校心!」をモットーにこれからも、 幅広く皆様との連帯・一体感の共有を目 標にしております。総会当日、煉瓦館の 前を通られた緑樹会会員の先生方もどう ぞ、お立ち寄りください。
第 19 回緑西会総会報告
写真4
写真1
写真5
写真2
写真6
写真3
兵庫県西宮市 明和病院 放射線科
高 田 恵 広
(平成11年卒業)緑樹会の皆様、こんにちは。今年は進 化する緑西会の新企画と致しまして、 「もっと緑西会を盛り上げる会」の趣旨 に賛同していただける方であれば、兵庫 医科大学の卒業生に限らず、どなたでも ご参加いただけるようにと緑西杯オープ ンゴルフコンペとし、第 2 回大会を平成 29 年 7 月 9 日(日)、場所は前回と同じ 有馬ロイヤルゴルフクラブで開催しまし た。
今回の参加者は 31 名と、第一回の 3 倍強となる多くの方に参加していただき、 盛大に開催されました。野口光一学長を はじめ、関真名誉教授(解剖学)、岡村 春樹特任教授(腫瘍免疫学)、辻村亨教 授(病理学)、崎山晴彦先生(生化学) ら学内の先生方、明和病院からの助っ人 部隊の先生方、緑樹会各支部からの先生 方、西宮市医師会や他大学卒業後兵庫医 大病院勤務の先生方ら、まさに diversity を地で行くオープンコンペとなりました。 梅雨時期ため湿度が高く、気候は曇り、 時折、小雨がぱらつく天候で、終盤には 雷の音が近くで鳴り出しましたが、大雨 にも見舞われずプレーできました。 その結果、第 2 回緑西杯オープンコン ペの優勝は、今春、大学後援会会
長に就任された清水クリニック、清水聡 一郎先生(H2 卒)が獲得されました。 また、準優勝は、我らが緑西会代表世話 人・よしおかクリニック泌尿器科、吉岡 優先生(S63卒)、第3位はペインクリニッ ク野間診療所、野間研一先生(S59 卒) が受賞されています。みなさんおめでと うございます。表彰式の会場では懐かし い顔ぶれとの再会を懐かしみ、思い出話 に花が咲き、楽しいひと時を過ごすこと ができました。次回、第 3 回の開催は平 成 30 年 7 月 8 日(日)、有馬ロイヤルゴ ルフクラブで開催の予定です。今後も、 当日の好天を皆で祈りつつ、毎年 1 回・ 7 月の第 2 週日曜日の継続開催を予定し ております。ベテラン、初心者を問わず 親睦を深め、緑西会を盛り立てていこう と考えています。
緑西杯はオープンコンペですので兵庫 医科大学の卒業生に限らず、また職種も 全く関係ありません。WeloveH.C.M に ご賛同いただける方ならどなたでも参加 いただけますので、皆さん、お誘い合わ せのうえエントリーのほどよろしくお願 いいたします。
第 2 回緑西杯オープンゴルフコンペを終えて
6.OB 会たより
大阪府大阪市 社会医療法人 南港病院 副理事長
三 木 宏 真
(平成 6 年卒業)平成 29 年 4 月 29 日( 祝 日 )、 第 5 回 目となるクラブ対抗 ゴルフ大会が、西宮 高原ゴルフクラブに て開催されました。 当大会は、兵庫医 大創立 40 周年を記念して第一回が開催 されて以来毎年開催されています。 今回は全 11 チームのクラブ、総勢 43 名が参加しました。
11 のクラブの内訳はアメフト部、剣 道部、硬式テニス部、ゴルフ部、スキー 部、軟式テニス部、バスケット部、ラグ ビー部、陸上部、書道部、そして教職員 チームです。
勝敗は、各クラブの上位 2 名のスコア を合計した数字で競いました。
優勝は 5 連覇となるゴルフ部、準優勝 はアメフト部でした。
スコア詳細は、ゴルフ部牧野先生が 82、林先生 84 で合計 166。
アメフト部沢井先生が 78、魚谷先生 90 で合計 168 でした。
アメフト部は一昨年も準優勝であり、 ゴルフ部への雪辱を果たすべく健闘しま したが、僅かに 2 打での敗北となりまし た。
「成功とは、なりうる最高の自分にな るためにベストを尽くしたと自覚し満足 することによって得られる心の平和なの である」
アメリカの大学バスケットボールにお いて偉業を成し遂げた名コーチ、ジョ ン・ウッデン氏の言葉です。
敗れはしたものの、ベストを尽くした ことによって、心の平和を得ることがで きました。
そして、卒業生同志での懇親を深めら れましたことを、この場をお借りして感 謝申し上げます。
来年も同日同クラブにて開催の予定で すので、今回は参加されていないクラブ の方々も、奮ってご参加ください。
兵庫医科大学 内科学 神経・脳卒中科
笠 間 周 平
(平成10年卒)今年度は現役部員から長老(?)まで、 また他大学出身者との合同バンドもあり、 過去最多の 12 バンドが出演しました。 バンドが多い分、写真が大きいので文章 は簡潔にさせていただきます。
軽音楽部は現役部員がなんと 100 人近 いという今や兵庫医大で最大のクラブで
すが、その割に OB 会の参加率はまだ低 いようです。バンドを組んで出演となる と敷居が高いとは思いますが、同窓会の つもりで顔を出していただくだけでも結 構ですので、今後も OB の皆様のご参加 をお待ちしております。
軽音楽 OB 会ライブ開催
(平成29年6月18日、KOBE BLUEPORT)
7.Circle of H.C.M
(会員数珠つなぎ)
大阪府大阪市
北野病院 放射線科
芝 田 豊 通
(平成10年卒業)兵庫県伊丹市 林小児科内科
林 伸 樹
(平成 4 年卒業) 平成 10 年に卒業した芝田豊通です。卒後は京都大学の放射線科に入局、京 都、大阪、神戸の病院で放射線科医とし て勤務してまいりました。
2014 年から現在まで大阪市北区の北 野病院で働いています。
病院によって様々ですが、現在の職場 の仕事内容は画像診断業務 8 割、血管内 治療 2 割といったところでしょうか。 以前は同窓生の方から「出身大学の違
いから医局内で差別されていないか」と 聞かれる事が多かったですが、幸いいず れの病院でも上司に恵まれたため、その ような経験はごくはわずかです。 研修医制度も変わっているので、若い 先生方はあまりそのような心配をする必 要がないかもしれませんね。
次回は平成 14 年卒、笠原(旧姓:布浦) 誓子先生にお願いしています。
かつてのポリクリ仲間である早川知彦 先生からバトンを受けました平成 4 年卒、 元アメリカンフットボール部の林伸樹で す。卒業後は母校の第三内科(故東野教 授)に入局しました。肝臓がメインの医 局だったのですが、出向から大学院生と して戻る時に何故か免疫・アレルギーグ ループの一員となり当時の新家学長、中 西教授の免疫学教室で研究指導を頂き、 学位取得後は米国 NIH に留学、帰国後 しばらくの研究生活の後、平成 18 年に
父から継承し伊丹市でアレルギー疾患を 中心に内科・小児科を開業し現在に至る という卒業時には全く想定していなかっ た医者人生を送っています。
兵庫医科大学 整形外科学
中 山 寛
(平成14年卒業)緑樹会会員の先生方、はじめまして。 平成 14 年卒の整形外科の中山寛と申し
兵庫医科大学 皮膚科
和 田 吉 弘
(平成26年卒業)昨年度より兵庫医科大学病院皮膚科へ 入局し、レジデントとして山西教授のも とご指導いただいております。入局一年 目に比べて外来業務、手術など自分でや れることも着実に増えてきており、忙し いながらも楽しく仕事に取り組むことが できています。ただ、昨年までは研修医 の同期や、大学の同期の仲間達も兵庫医
大病院で働いていることが多かったので すが、今年になり多くの仲間が関連病院 勤務となり、医学的なことやプライベー トな相談ができる機会が減少しているこ とに寂しさを感じています。また同じ職 場で働く機会があったときには、成長し た姿を見せることができるように頑張ろ うと思っています。
大阪府茨木市 聖クリニック
西 尾 聖
(平成 1 年卒業)大学時代準硬式野球部に所属しており、 主に外野を守っておりました。時代は ちょうどバブルの頃、兵庫医大では鳴尾 浜グランドが完成した頃です。今から 30 年以上前、スポーツ中の水分補給も 徹底していない時代で西医体前の練習で は夏バテ、脱水でふらつきながら、根性 だけでグランドに立っていた記憶があり ます。時代は徐々に変わっていきます。 日々の外来診療も、基本は忠実に、しか し前日と少しずつ味付けを変えながらよ り良いものに変化させていきたいと思っ
ています。
話は変わりますが小学 6 年生の双子の 男児がおりまして、少年野球をしており 現在チームの世話役を引き受けておりま す。私もゴールデンエイジと言われる小 学校高学年で野球をやっていれば、大学 でもう少し役に立つ選手になれたのにと 後悔する日々です。子供たちには好きな スポーツを精一杯やって、悔いのない少 年時代を過ごしてほしいと願っています。 次は安井クリニック 趙 秀一 先生 にお願いしています。
兵庫県佐用郡 佐用共立病院
市 川 博 康
(平成 9 年卒業) ます。保科幸次先生よりバトンをいただきま した。現在、大学にて膝スポーツ関節鏡 を中心にスポーツ整形外科の診療をさせ ていただいております。昨年の大学での 執刀数は 301 件でした。田中寿一名誉 教授がガンバ大阪のチームドクターをさ れていることからトップレベルの選手の 手術も担当させていただいてきました。
さらに、変形性膝関節症に対する膝周囲 骨切り術を行っております。人工関節置 換術は術後に重労働やスポーツ活動に制 限があります。この膝周囲骨切り術は術 後の制限がなく、スポーツ活動の継続が 可能です。症例数も関西 1 位になってお ります。初心を忘れず日々膝、整形外科 学に研鑽していきたいと思っております。
“人間五十年、下天の内をくらぶれば、 夢幻の如くなり”織田信長の時代ではあ りませんが、今年の 11 月で 50 歳となり ます。詳しくは知りませんが、“どうせ 人の一生は所詮 50 年に過ぎず、死ぬ気 になって思い切ってやろう”との解釈で 合戦前には信長は好んで歌っていたそう ですが。さて今回緑樹会の役員をされて る保科先生から原稿依頼をいただき、信 長のように一気呵成に文章を書き上げよ うとは思ったものの、元々文才もない上 に、学生時代からの“まあ、まだ時間も あるしなあ”との考えに支配され、結局 原稿締め切り前の投稿となりました。大 学卒業後、現在の佐用共立病院に医局か らの出向も 10 数年となりました。佐用 町といえば 2009 年の台風 9 号の豪雨水 害以外なかなかピンとくる方は少ないと 思われますが、兵庫県の南西部に位置す る町で 2005 年に平成の大合併にて旧佐 用町・上月町・南光町・三日月町が合併 して新たに佐用町となりました。実は世 界最高性能の大型放射線施設 Spring-8 も佐用町に存在します。しかしながら中
山間地に存在し、平地の占める割合の少 ないこの地域は合併はしたものの人口は 県内 41 自治体中第 36 位(17,000 人)で、 人口増減率もこれまた県下 41 市町中第 40 位(8.28%)、65 歳以上の高齢化率に 至っては 33.9% でして、実は国の予想さ れる平成 72 年度の高齢化率と全く同じ で 40 年以上も先取りしている事になり ます。このような地域柄高齢者の患者さ んにおいては必ずしも都会での最新医療 を希望されるわけでなく、“何をするか、 どんな治療をするか”というよりも“ど うあるか、どういきたいか”という観点 から住み慣れた場所での QOL を重視さ れる方も多い処です。こんなところです が会員の皆様方においては、近くにお越 しの折は知り合いの方も、そうでない方 も立ち寄っていただければと思います。
兵庫県伊丹市
山川医院 医院長
小 坂 正
(平成 2 年卒業)兵庫医科大学を卒業してから、30 年 近くの歳月が流れました。伊丹市で開業 して 10 年になります。在職中は、三輪 洋人・故松本誉之両教授をはじめ、消化 器系の先生方に大変お世話になりました。 心よりお礼を申し上げます。
私は 4 年制大学卒業後に医学部へ入学 いたしました。ほとんどが年下の同級生 でしたが、今となっては大きな違いはな く、こちらが年を重ねた分、むしろいつ もエネルギーをいただくような気持で、 大変元気づけられています。
平成 2(1990)年に第四内科(現消化 管内科)へ入局し、炎症性腸疾患(IBD) を中心に従事してきました。消化器系は 検査枠なども多いのですが、内視鏡手技 やレントゲン診断と絡めた診断・処置・ 治療などを一元的に行うことが可能で、 消化器専門医として大変やりがいのある 領域です。
平成 11(1999)年からはオーストラリ アで研究もさせていただきました。日々 の研究もさることながら、見知らぬ土地 でのコミュニケーション、週末の過ごし 方、互いを respect しながら物事を進めて いく方法など、多くのことを経験し、学 ぶことができました。現在の私の日常診 療にも役立っており、すばらしい機会を 与えていただいたと感謝しています。 平成 18(2006)年に下部消化管科講
師の職を辞し、山川医院を継承いたしま した。ここは私の妻の実家で昭和 34 年 (1959 年)の開設です。私も昭和 34 年 生まれで、同年であるこの場所に愛着を 感じています。昭和感漂うレトロな外観 をあえて残し、街角の小さな診療所とし て日々をすごしています。子供の頃から かかりつけの方が多く、ご近所さんの健 康を守り、元気にすごしていただくこと を目標にしています。また、大学病院時 代からの専門性をいかした『IBD 外来』 も開設しています。日進月歩の医療です が、全国で IBD 診療に携わる開業医と連 携し、常に最新の取り組み方を患者さん に提供できるように切磋琢磨しています。 開業医のメリットは、時間配分を自分で コントロールできるところです。患者さ んとじっくり話す時間を作れるようにな り、私自身の思い描くオーダーメイド治 療ができつつあると感じています。 昭和 47(1972)年の兵庫医大開設か ら 45 年が経ち、伊丹市医師会でも多く の同窓生が活躍しています。最近は、大 学のレベルも随分高くなっていますが、 私達の頃の兵庫医大生はのんびりしてお り、積極的に前へ出ようとする学生がそ れほど多くなかったように思います。そ の一方、兵医出身者は総じてやさしく素 直な心を持ち、患者さんの立場で物事に 取り組むことのできる医師が多いと感じ
8.兵医のこころを後輩に
ています。これから先の 20 年、医業を とりまく環境は安穏なものではありませ ん。我が国の医師達は、2035 年問題を 乗り越えなければなりません。その先に は AI が診断や治療を決定している時代 や人間が不死に近づいていく時代がある でしょう。しかしながら、既に兵医のこ ころを備えたみなさんが不安に感じる必 要は全くありません。専門性にかかわら
ず、先生たちが現在取り組んでいる事柄 の先に、連続した未来があります。それ をしっかりと前に進めていくことで、更 に方向性が明白になるでしょう。母校で の貴重な時間と経験は、過去・現在・未 来の私の原動力となっています。そのこ とに、改めまして心からお礼申し上げま す。
昭和 54 年:国際基督教大学入学
昭和 56 年:SingaporeNationalUniversity 留学 昭和 58 年:国際基督教大学卒業
平成 2 年:兵庫医科大学卒業
平成 2 年:兵庫医科大学病院第 4 内科臨床研修医 平成 4 年:兵庫医科大学大学院入学
平成 8 年:兵庫医科大学第 4 内科医員
平成 9 年:NewSouthWales 大学visitingfellow 平成 11 年:博士号取得
平成 11 年:兵庫医科大学消化器内科助手
東京都世田谷区 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 総合診療部 在宅診療科医長 医療連携・患者支援センター 在宅医療支援室 室長
中 村 知 夫
(昭和60年卒業)昭和 60 年卒の中村知夫と申します。 「兵医の心」として何を後輩に伝えるべ きか悩みましたが、大学時代、卒業後の 進路、そして、最近の私の仕事をご紹介 させていただくことで、この任を果たし たいと思います。
大学時代は決して優秀な学生ではあり ませんでしたが、友人に恵まれたことも あり、何とか留年することなく卒業でき、 国家試験にも合格することができました。 卒業と同時に大学小児科学教室に入局し、 大学での研修後、大阪府立母子総合医療 センター(現大阪母子医療センター)研 修医に応募し、新生児と、循環器の研修 を受ける機会を得ました。今から考える と、ここでの研修が、医師としてのその 後の生き方を決定づけるものとなったと 思います。母子センターの研修後、一旦 は大学に戻りましたが、もっと幼い命を 助けることのできる医師になりたいと思 い、国立小児病院麻酔集中治療科、病態 生理研究室で、臨床と研究を行った後、 3 年間のカナダでの研究留学を経て、国 立成育医療研究センター新生児科医長と して勤務し、現在は、同病院の総合診療 部、在宅診療科医長として勤務しています。 どこに勤務しても、周りは優秀な先生 方ばかりで、自分の能力のなさに失望し、 悔しい思いをしたことは何度もありまし た。兵庫医科大学出身だからだめだと、
思った時期もありましたが、どの職場で も、出身大学に関係なく、努力している 姿を評価してもらえる上司と、切磋琢磨 できる仲間に出会うことができたのは幸 運でした。命を助ける分野で働く中で、 小児においても命に寄り添うことの大切 さを感じて、現在は、地域で暮らす病気 のこどもの支援するための在宅医療を、 全国に広めるための仕事をしています。 この分野は、対象者が、非常に少ないた めに、指導者や、モデルとなるものもあ りません。なかなか思い通りには行きま せんが、日々の地道な活動を通じて、こ の仕事の意味を理解し、協力していただ ける患者さんや仲間も増えてきました。 新しい医療を子どもたちに提供できる幸 せを毎日感じながら、楽しく仕事をさせ ていただいています。この仕事を通して、 地域医療に貢献しておられる兵庫医科大 学卒業の先生方とお会いする機会も増え、 自分の中で大学を身近に感じることがで きるようになりました。
「兵医の心」とはいったい何なのでしょ うか。一人一人の兵庫医科大学の卒業生 が、社会の中で何をすべきかを日々考え、 作り上げてゆくものなのではないかと思 います。微力ではありますが、兵庫医科 大学の卒業生の一人として、「兵医の心」 がより深いものとなる様、日々精進して ゆきたいと思います。
9.親子二代同窓会 Story
兵庫県西宮市 おりやま小児科クリニック
折 山 文 子
(昭和54年卒業)私は、1979 年に兵庫医大を卒業した 2 期性です。卒業後は小児科医局に入局し 同時に大学院にも入学しました。大学病 院にて臨床と研究の日々を過ごし、学位 取得後は、学内講師として医学部学生の 講義を担当したりと、日々目の前のこと に一生懸命取り組む毎日を送りました。 その後、31 歳で結婚し 1987 年長女を出 産しました。
出産後は実家が遠く、外科医の夫の助 けはあてに出来ず、大学病院での勤務は 無理だろうと考えていたところ医局から も院長からもお声がかかり、聖和病院で 勤務することとなりました。
子どもと過ごす時間も大切にしたいと 思っていた私に、院長は当時としては画 期的な短時間正規雇用の働き方をさせて くれました。ここでは、常に女性医師も 男性医師も働きやすい環境が整う工夫が 考えられ、実行されていました。 子どもは、乳児期の間は患者さんのお 母さんだった方にベビーシッターをお願 いし、1 歳からは、どのような条件もな く預かっていただける無認可保育園へ入 りました。1989 年には次女を出産、産 休後の生後 2 か月で仕事に復帰しました。 二人の子どもの成長につれ病院での勤 務時間をふやしてゆき、長女が兵庫医大 に入学した 2006 年に西宮市で小児科ク リニックを開業しました。子育てが終 わった時期に開業したことは、とてもよ かったと思っています。開業医は、交代 してくれる医師はいません。また、医療 以外の仕事や自分の診察以外に地域医療