• 検索結果がありません。

事例3 県域の団体と情報交換、協議を行うことで市町村における機運の醸成を図っている事例<愛知県>

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "事例3 県域の団体と情報交換、協議を行うことで市町村における機運の醸成を図っている事例<愛知県>"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

県域の団体と情報交換、協議を行うことで市町村における機運の醸成を図って いる事例

<愛知県>

【協議会の名称】

愛知県高齢者等消費者被害見守りネットワークづくりのための関係団体連絡 会議

【設置の背景・目的】

愛知県における70歳以上の高齢者からの消費生活相談の現状をみると、相談 件数は増加傾向にあり、全世代に占める割合は約 13%で、高齢者の被害金額も 1件当たり 100 万円程度と、他の年代と比べ突出して高額であり、被害の状況 も深刻化しています。

このような高齢者被害の背景には社会的な孤立や認知力の低下などが潜んで いることが多く、本人からの相談が少ないことで対応が遅れ被害が拡大してい る面が見受けられます。被害を最小限に食い止めていくためには、高齢者と日 常的に接している地域の身近な方々が、高齢者の日常の変化に気付き、相談機 関につなぐなどの、見守り活動を行うことが重要であり、官と民が連携して地 域全体で取り組んでいくことが求められていると考えています。

こうした、高齢者等の見守りなど地域に密着した活動は、基本的に、住民に 最も身近な市町村の積極的な関与が不可欠です。そこで愛知県は、改正消費者 安全法により導入された「消費者安全確保地域協議会」の仕組みを利用し、「愛 知県高齢者等消費者被害見守りネットワークづくりのための関係団体連絡会議」

(以下「連絡会議」といいます。)を設置しました。連絡会議では、県域の団体 とともに高齢者等を消費者被害から守るために必要な情報交換、協議を行うこ とで、参加団体同士顔の見える関係を築き、市町村で見守りネットワークづく りのための気運の醸成を図ることを目的としています。

【設置の経緯】消費者行政部局(センター)が中心となって組織

愛知県県民生活課(消費者行政担当)職員が、平成 27 年 10 月から見守りに 関係する県域の団体を訪問し、愛知県内の高齢者の消費者被害の現状、愛知県 における被害防止に向けた取組、消費生活センターにつなぐ役割の重要性等を 説明し、構成員として参加いただくよう要請をしました。平成 28 年 10 月にこ れら団体を構成員とした準備会を開催し、構成員の方々の意見を踏まえ、翌年 2月の連絡会議の開催につなげました。連絡会議の設置要領においてこの連絡 会議を愛知県における消費者安全法第11条の3の規定に基づく消費者安全確保 地域協議会とみなす旨を明記するとともに、県県民生活課発行の啓発紙「あい

(2)

ち暮らしっく」やウェブサイト「あいち暮らしWEB」で協議会の設置を明ら かにしました。

【設置の過程で生じた課題及びそれに対する解決策】

(1)県福祉関係部局との連携について

法定協議会の設置に当たって、県福祉関係部局により運営されていた既存の

「愛知県高齢者等見守りネットワーク構築推進会議」と連携する予定でしたが、 同会議が平成28年3月末をもって解散することとなったため、県県民生活課主 導で設置することとなりました。ただし、同推進会議の運営を担当していた部 局も連絡会議の構成員として参加することにより、引き続き連携を図っていま す。

障害者の見守りに当たっては、「愛知県障害者虐待防止・差別解消推進会議」 に、協議会を運営する愛知県県民生活課の職員が出席するなどして連携してい ます。

(2)県と市町村の役割分担(県が協議会を設置する意義)について

協議会は高齢者の見守り活動等地域に密着した活動を行うことから、住民に 最も身近な地方公共団体である市町村が主導して組織すべきものとし、県はこ うした取組を市町村に広げていくための支援をするべきものと整理しました。

【法定協議会の設置年月日(消費者安全法に基づく協議会とした日)】 平成28年10月19日

【構成員】

<行政機関>

愛知県県民生活部地域安全課、愛知県健康福祉部医療福祉計画課地域包括ケ ア推進室、愛知県健康福祉部高齢福祉課、愛知県健康福祉部障害福祉課、愛知 県警察本部生活安全部生活安全総務課、愛知県県民生活部県民生活課(事務局)

<関係機関>

一般社団法人名古屋銀行協会、愛知県信用金庫協会、愛知県農業協同組合中 央会、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会、愛知県生活協同組合連 合会、公益社団法人消費者関連専門家会議、公益社団法人愛知県医師会、一般 社団法人愛知県歯科医師会、一般社団法人愛知県薬剤師会、愛知県居宅介護支 援事業者連絡協議会、公益財団法人愛知県老人クラブ連合会、愛知県民生委員 児童委員連盟、社会福祉法人愛知県社会福祉協議会、特定非営利活動法人消費 者被害防止ネットワーク東海、公益社団法人全国消費生活相談員協会中部支部、 公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会中部支

(3)

部、愛知県地域婦人団体連絡協議会、愛知県生活学校運動推進協議会、愛知消 費者協会、愛知県共同購入協会、愛知県弁護士会、愛知県司法書士会、日本福 祉大学経済学部教授

【協議会の取組(会議の頻度、活動内容等)】

平成28年10月の準備会を経て、平成29年2月に連絡会議を開催し、最近の 消費者被害の手口・対処法を紹介するとともに、愛知県警察からは最近の特殊 詐欺の手口、被害状況について報告しました。また、構成団体からは、高齢者 等を消費者被害から守るための取組等について発表し、意見交換することで、 見守りの意識を高め合いました。

また、連絡会議には、県内の市町村にもオブザーバーとして参加していただ き、今後の協議会設立の参考としていただいています。

平成29年度は8月と2月頃に連絡会議の開催を予定していますが、うち1回 は全国の見守り先進団体や地方公共団体の事例紹介の場としたいと考えていま す。

【今後の課題】

高齢者等の消費者被害の未然防止という目的のために県域の団体が集まって、 顔の見える関係が構築できたことは大きな一歩です。しかし、会議を開催して 終わりでは何の意味もありません。せっかく築いた関係が各団体間の横の連携 へとつながり、地域でのネットワークづくりにつながることが望ましいと考え ています。

県県民生活課では、連絡会議で培われたネットワークをいかすべく、平成 29 年度に新たな事業として、構成団体と連携して見守りの気運を高めるためのシ ンポジウムの開催、構成団体を始め見守る方々に役立つ消費者トラブル情報の メールマガジンによる配信、消費者ホットライン周知のためのマグネット資材 の配布をしていく予定です。

なお、これらは「地方消費者行政推進交付金」を活用した事業とする予定で す。

【基礎データ(人口・高齢化率等)】

① 人口:7,488,642人(平成28年1月1日現在)

② 高齢化率:23.6%

③ 消費者行政本課の職員数:32名

④ 消費生活相談員数:17名

⑤ 消費生活センター:週7日開所

(4)

⑥ 相談受付件数:10,015件(平成27年度)

(5)

愛知県高齢者等消費者被害見 ネッ 関係団体連絡会議設置要領

目的

愛知県高齢者等消費者被害見 ネッ 関係団体連絡会議 以下 絡会議 いう 高齢者等 消費者被害 未然防止を図 県域 関係機関 団体 関係機関等 いう 連携し 高齢者等 等必要 取組 情報交換 協議を行う 高齢者等 ネッ 機運 醸成を を目的

連絡会議 愛知県 消費者 全法第 消費者 全確保地域協議会

協議事項

連絡会議 事項 協議を行う 高齢者等 関す

構成員相互 情報交換及び調整を行う 支援 関す

他高齢者等 消費者被害 防止 必要 事項 関す

構成員

連絡会議 別表 関係機関等 職員 構成す

座長

連絡会議 座長を置く

座長 委員 互選

運営

連絡会議 愛知県県民生活部長 招集す 連絡会議 進行 座長 行う

座長 必要 構成員以外 会議へ 出席を求

連絡会議 愛知県県民生活部県民生活課 行う

要領 連絡会議 運営 関し 必要 事項 座長 連絡会議 決定す

(6)

愛知県 別紙

附則 要領 28 1019 施行す

別表

関係機関 一般社団法人 古屋銀行協会 愛知県信用金庫協会

愛知県農業協 組合中央会

一般社団法人日本 ランチャイズチェ ン協会 愛知県生活協 組合連合会

公益社団法人消費者関連専門家会議 公益社団法人愛知県医師会

一般社団法人愛知県歯科医師会 一般社団法人愛知県薬剤師会

愛知県居宅介護支援事業者連絡協議会 公益財団法人愛知県老人クラ 連合会 愛知県民生委員児童委員連盟

社会福祉法人愛知県社会福祉協議会

特定非営利活動法人消費者被害防止ネッ ク東海 公益社団法人全国消費生活相談員協会中部支部

公益社団法人日本消費生活ア バイ コン ルタン 相談員協 会中部支部

愛知県地域婦人団体連絡協議会 愛知県生活学校運動推進協議会 愛知消費者協会

愛知県共 購入協会 愛知県弁護士会 愛知県司法書士会 学識関係機関

行政機関 愛知県県民生活部地域 全課

愛知県健 福祉部医療福祉計 課地域包括ケア推進室 愛知県健 福祉部高齢福祉課

愛知県健 福祉部障害福祉課

愛知県警察本部生活 全部生活 全総務課 愛知県県民生活部県民生活課

参照

関連したドキュメント

の総体と言える。事例の客観的な情報とは、事例に関わる人の感性によって多様な色付けが行われ

愛媛県 越智郡上島町   NPO 法人 サン・スマ 八幡浜市 NPO 法人 にこにこ日土 長崎県 西海市 NPO 法人

地域 東京都 東京都 埼玉県 茨城県 茨城県 宮城県 東京都 大阪府 北海道 新潟県 愛知県 奈良県 その他の地域. 特別区 町田市 さいたま市 牛久市 水戸市 仙台市

 県民のリサイクルに対する意識の高揚や活動の定着化を図ることを目的に、「環境を守り、資源を

海なし県なので海の仕事についてよく知らなかったけど、この体験を通して海で楽しむ人のかげで、海を

 日本一自殺死亡率の高い秋田県で、さきがけとして2002年から自殺防

平成 27

平成 27