成19年度 特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書
意匠登録出願における 特徴記載書 に
関する調査研究報告書
成 年 月
財団法人 知的財産研究所
要 約
Ⅰ.序
本調査研究の背景 実施方法
特徴記載書制度 成 10年の意匠法改正時に導入された
特徴記載書 出願人 任意に提出で るものであ その記載内容 意匠審査ン審判 におい 意匠登録出願に係る意匠の認定 あるい 類否判断 拒絶の理由に直接の根拠 し 用い ら い 当該記載内容を見るこ により 例え 審査における的確 サーチ範 決定のための参考情報 る され いる
特徴記載書 提出され いる出願 登録された場合に 意匠の特徴 及び 説明図 の記載内容 意匠登録公報に掲載され 第三者にその登録意匠の創作に関する出願人の主 観的意図を知らせるこ で る され いる一方 その記載内容 意匠法第 2ィ条に規 定する登録意匠の範 を定める基礎 し いため 権利範 に対し 直接的に何 ら影響を与え いものである
本調査研究 特徴記載書制度導入後 ③ 年 経過し ユーギーに 特徴記載書制度 のように受け止められ のように利用され いる これまでの利用の現状に い 把握し ユーギーサービスの向上を図る上での今後の特徴記載書制度の在り方に い の検討を 1 制度の導入 利用状況の調査 アンケート調査 国内企業ヒアリン グ調査 海外調査 委員会による検討 の実施によ 行 たものである
Ⅱ.特徴記載書をめ る動向
1.制度導入の経緯
特徴記載書制度 成 10 年の意匠法改正時に 実体審査の適正化ン迅速化を図るため 及び 権利範 の解釈の一助 るこ を狙い し 導入 図られたものである
昭和 3ィ年法以前に 意匠制度におい も登録請求の範 を記載するこ いた 制度 形骸化し いたこ や 物品の形態の外観 意匠でありその全体 保護の対象 であるこ ら 昭和 3ィ 年法におい 登録請求の範 の記載 採用され た そ の後 成 10年の改正前までに 権利の明確化のための方法 し クヤーム記載制度 又 特徴記載制度 有効である し 調査研究 し 検討も行われ いた
.特徴記載書の利用状況
出願日 成 11 年 1 月 1 日 ら 成 1③年 12月 31日までの意匠登録出願であ 意 匠登録を受けたものを対象に調査した ころ 成 1④ 年 5 月 20 日までに意匠公報に掲載
され いる特徴記載書の件数 1b②21 件であ た
意匠登録出願件数上位 ①00 社 合計 1ィ3b012 件 に い 出願日 成 11 年 1 月 1 日 ら 成 1③ 年 12 月 31 日までであ 成 1④ 年 5 月 20 日までに意匠公報 発行された ものの特徴記載書の利用状況を統計的に調査した ころ 特徴記載書の利用状況 提出状 況 最初の年 成11 年 の21③ 件 利用率 1.3③% らほ 右肩下 りの傾向 見られ 成 1①年以降の利用率 ほ 横 いであり 0.2%~0.3%であ た
.意匠公報に掲載された特徴記載書の記載事例の類型的分析
実際に提出され意匠公報に掲載された特徴記載書の利用例の内容を 次の5 の観点 ら 整理し類型的分析を行 た
1.記載内容における主張の要点
.先行する公知意匠等の開示
.説明図の利用方法
.関連意匠制度や部分意匠制度に特有 記載内容 5.特徴記載書制度の利用方法の変遷
公知意匠を示し新規性ン創作非容易性を出願人自ら 説明で るこ を意図し 導入さ れた特徴記載書制度である 実際に提出された特徴記載書で その記載内容 表現方 法 説明図の利用方法 導入時の意図を超え 多岐に渡 いる 特徴的部分や公知意匠
の対比説明のほ 物品の要部の指摘 技術的特徴の説明 意匠を構成する部品の説明 材質 バリエーションもしく 権利解釈に関する記載 色彩 創作の意図 図面の補足的 説明等 見受けられる 説明図の利用方法 し 公知意匠の図を提出する けで く 本願の意匠をより 細に説明する図や 写真を提出する事例 見受けられる また 最近の特徴記載書の利用例で 公知意匠の開示や公知意匠 の対比説明の記載を行 う もの 導入時に比 減少し おり 本願の意匠に い 説明するもの 増加し いる
Ⅲ.意匠登録出願利用者の特徴記載書制度に対する意識
1.アンケート調査
意匠登録出願数の多い企業及び代理人を対象 し アンケート調査を実施したもので ある
特徴記載書制度及びその内容に関する認知度
③0%以上の回答者 特徴記載書制度に い 知 おり 特徴記載書 意匠の範 を定 める場合に考慮され い 意匠法施行規則第①条第2項 規定され いるこ に い も ほ ん の回答者 認識し いる
特徴記載書を利用するメリット
審査官 審判官に 出願人の意図する意匠の特徴を知らせるこ で る ②③.④% 新規性ン創作性に い 説明で る 3④.④% 図面 けで 解り らい特徴点を文 章によ 説明で る ①5.3% の 項目を選択する回答者 多く見られた
特徴記載書利用の阻害要因
特徴記載書を利用し い要因 し 特徴記載書にメリット 感 られ い 55.③% いう回答 多く その理由 し 禁反言への危惧 5②.0% 多く選択される一方 権利範 に影響を与え い 23.③% 審査に影響を与え い 1ィ.0% いう選択 も多く見られた
特徴記載書利用に対する意識
今後 特徴記載書を利用する う に い 意匠出願の内容による 55.5% いう回答者 最も多く 使わ い 考え いる回答者も21.ィ%見られた 特徴記載書利 用経験者 未利用者 で 差 見受けられ 利用経験者で 積極的に利用 11.④%
意匠出願の内容による ②0.2% 今後も特徴記載書を利用したい 考え いる回答 者 ③0%以上であり 使わ い 考え いるの ィ.③% 少 く 続し 利用した い 考え いる回答者 多い
ま た 特 徴 記 載 書 制 度 に 対 し 望 む 改 善 し 審 査 ン 権 利 解 釈 の 対 象 る 31.2% 権利解釈に利用され いこ 保証される 31.③% に回答 割れる いう結果 見られ いる
特徴記載書利用経験者の意識
出願状況 関 問 回答 出願 っ 特徴記載書 利用を使い分け い .3% いう回答 最も多い 制度導入時 利用 た 現在 利用 い い いう回答 1 . % も見
特 徴 記 載 書 を 利 用 感 想 便 利 制 度 あ 感 た 回 答 者 最 も 多 っ た 3 .1% そ 一方 メリッ 感 い いう回答者も 13.1% 記載 メリッ も
う こ を感 た回答者も見 た 1 . % 意匠制度における文字情報に対する意識
特徴記載書制度を知ら た回答者も含め 意匠制度における文字情報の受け止め られ方に対し の項目も設け 調査を行 た
その結果 意匠 いう保護対象を文字情報で補足ン特定するこ に関し 問 31の結果 に示されるように半数以上の回答者 5②.③% 肯定的に受け止め いた その背景に 意匠公報を確認する際に図面の で 意匠の理解 難し た ②2.2% いう経験を有 し いるこ もある 思われる
.国内企業ヒアリング調査
前記アンケート調査に対し 回答のあ た企業の中 ら 特徴記載書の利用経験 ある
又 制度を知 いる 回答した 10社に対し ヒアリング調査を行 たものである 特徴記載書制度利用経験のあるい れの企業におい も 特徴記載書制度を利用する際 に 慎重に検討し必要 考える出願に い の 特徴記載書を提出し いる 全出願で使 うこ い 使いたい時に使える制度 し 存在し い 欲しい いう意見 複数の 企業 ら示され 記載事例ン活用事例を示し 利用しやすいようにし 欲しい いう意見
多くの企業 ら示された
また い れの企業も特徴記載書に記載するこ によ 意匠の権利範 明確化す る 又 限定的に る 捉え いる 意匠の権利範 を明確化したい 考え いる企業で
特徴記載書制度を肯定的に捉え おり 提出した方 良い 考える意匠出願に い 積極的に提出し いる傾向 有り 特徴記載書制度を登録意匠の権利範 の明確化に資す る制度 し 発展させ い 欲しい いう期待もう えた
Ⅳ.海外における特徴記載書に類似する制度の状況
1.米国
クヤーム 必須記載であり 特許規則 3②記サ次 1.15ィ (パ)(5)におい 明細書に特徴の説 明 サピバtuメピ 促ピモcメiミtion を記載する いる MPEP(Mバnuバホ oフ Pバtピnt Exバmining Pメocピduメピ)1503.01Ⅱによれ 明細書におい 意匠の特徴の説明 グ chバメバctピメiモtic フピバtuメピモ モtバtピmピnt dピモcメiパing バ ミバメticuホバメ フピバtuメピ oフ thピ dピモign thバt iモ conモidピメピd パ独 バミミホicバnt to パピ バ フピバtuメピ oフ novピホt独 oメ nonoパviouモnピモモ ovピメ thピ ミメioメ バメt の 記載 許され いる 実務におい 自発的に記載されるこ ほ ん いようである
記載した説明 公報に掲載され 意匠権の保護範 の解釈にも利用される MPEPによ れ 明細書に新規性 非自明性の説明を記載した場合に クヤームを限定するもの 解釈された判例のあるこ 記され いる 意匠権侵害事件におい 実際に意匠の説明 や特徴記載により 利益に判断されたよう 判例 発見で い い
.欧州 欧州共同体 チイツ フランス
共同体意匠制度 チイツ フランスで 意匠登録出願 方式審査 される 新規 性 独自性に い 審査され に登録 る
任意で 意匠の説明 を提出もしく 記載可能である い れの制度におい も 意 匠の説明 図面に表れた意匠の外観に係る説明の 認められ おり 新規性や創作性 先行意匠の開示 あるい 技術的 説明に い 記載 許され い い 実務的に
意匠の説明 記載されるこ 非常に少 い 記載され いる内容も 意匠の図面 の方向や 破線の説明等 のこ である
意匠の説明 の記載 記録目的であり 意匠権の保護の範 の解釈に 利用され い
公報掲載に い 各制度で異 り 共同体意匠制度で 提出の旨の 掲載され チ イツで 出願人の申請により掲載され フランスで その内容 掲載される
.韓国
実体審査を経 登録に る意匠制度 特定の物品で 実体審査 され 登録 る 無審査登録制度 存在する 文章による説明 タギインの説明 創作の要点 必須記載 いる 日本の特徴記載書に類似する記載 創作の要点 であり
易 簡潔 明確に で れ 公知意匠 比較し 著名 モチーフに基 創作した 場合に 独創的に創作した内容を重点的に 300 字以内で記載する いる
創作の要点 必須記載である 意匠権の保護の範 の解釈に 利用され い 創 作の要点 記載され い い場合に 方式違反 し 補正通知 される その変更
要旨変更 扱われ い
お 2001 年の改正以前 創作の要点 創作の要点 必須記載であり記載の 方式も定められ 意匠権の保護の範 の解釈に利用されるこ に いた そ の記載内容 形骸化し いたこ ら 改正後 意匠権の保護の範 の解釈に含め 記 載も自由形式 た
Ⅴ.特徴記載書制度の在り方に関する検討
1.特徴記載書制度の法的観点 ら た在り方
特徴記載書制度の法的根拠に い 明文上の根拠 りうるもの し 意匠法施 行規則 ① 条の である 意匠法施行規則 省令であるこ ら 法源 し の分類上
法律 で く 命令 に分類されるものであ 行政法学上の 行政基準 行政立 法 に相当するものである いえる 行政基準に い 講学上の分類 し 法規 命令及び行政規則 いう区分 され いる 特徴記載書 制度 に係る規定に い
行政規則 し の性質 多分に認められるもの 考えられる す わ 上位行政機 関たる経済産業省 特許庁審査官ン審判官を名 人 し 出願人 ら任意に提出された 特徴記載書 る書面に い 当該意匠登録出願 審査ン審判ン再審係属時に 受理す
こ を命 た 行政機関内部における裁量基準的 性質をも た規範である 解釈する こ で るであろう
このように講学上の行政規則であるこ を踏まえる 意匠法施行規則 ① 条 3 項の内容 である 登録意匠の範 を定める場合におい 特徴記載書の記載を考慮し ら い 司法審査の対象 る もので く 特徴記載書を受理する行政機関 具 体的に 審査ン審判ン再審に従事する特許庁審査官ン審判官を名 人 し その拘束力 及ぶものに留まるものである 解される である このこ 意匠法施行規則 ①条
3 項 裁判所 登録意匠の範 を解釈するに際し 裁判官を何ら拘束するもので く 裁判官 登録意匠の範 の解釈の場面も含め 特徴記載書の扱いに い 自由心証主義の原則の下で任意に判断しうる いうこ を意味するであろう
現行規定の理解のうえ ら 特徴記載書自体 権利範 の解釈に際し 参酌ン非参 酌い れの側面におい も用いられうるものであ そのよう 両面性 明確性 へ 転 いる 考えられる そのよう 理論的 現状を条文上も何ら の形で確認的に 立法するこ によ 出願人に の制度活用における予測可能性を高めるこ
り期待で る もしれ い 例え 特徴記載書の記載に い 特許庁審査官ン審 判官による権利範 の画定に際し 用いられ い旨の趣旨を意匠法の条文上もより明確 化する あるい 権利範 の解釈に際し 特徴記載書の記載 参酌しうるこ を意匠法の 条文上も明確化する い た対応 考えられる
特徴記載書制度の示唆する課題 図面に展開された形状情報 けを中心に審査官ン 審判官ン裁判官の 客観的 評価にゆ る制度設計 するの それ も 図面による 形状情報に加え 文字情報による補足を許容し 出願人による 主観的 情報も含め 評価で るよう 制度設計 するの いう意匠制度における保護対象の特定手法に い の将来像を 求する いう 非常に大 課題に結び い ゆくもの 考えられる タギイン創作物の保護に際し 視覚情報による保護対象の特定に限界 ある 考えら れるこ 強力 排他権 し 構成するほ その限界線 明確 るこ 法的安定性の 確保に必須であるこ 等 ら 文字情報によ 補足をする意義 大 く 今後 日本 意匠法におい も 特徴記載書制度を端緒 し 意匠法における保護対象の特定手法の在 り方に い 更 る研究を進める意義 大 いもの 信 る
.企業価値におけるタギインの位置付け 意匠制度の役割-特徴記載書の将来的意義 意匠制度における特徴記載書制度の位置付け 意匠法の目的である産業育成 創作奨 励に対し今後何 求められ いくの を前提に総合的に方向性を考える必要 あろう 意 匠の対象である製品タギインの持 意味 ノランチ構築 以前 比較に ら いほ 高度化 多様化し いる 意匠法の位置付けや機能を将来に向け 考える 意匠の保護 対象に対し 少 く も出願意匠におい 何を創作し 何を権利化したの 創作者 権 利者 自ら認識し 主張し審査官含め第三者に情報伝達する必要 ある 意匠の保護対象 に対し 少 く も先行周辺意匠に対し出願意匠の何を創作し 何を権利化したの 創 作者 権利者 自ら認識し 主張し審査官含め第三者に情報伝達し けれ 意匠 感性や 識別性の領域を脱し得 いので い
現在の意匠法で 少 く も物品名 形態 表され いれ 適法であり 権利を広範に 解釈で る余地を残す意図もありタギインの特徴やそれを証明する先行周辺意匠等の情報 ほ ん 開示され い い す わ 説明 足 説明責任を果たし い い も考えら
れる 意匠登録後権利者の主張により 裁判官 第三者 形態の持 機能性や独立の表 示性を くれた し も それ 偶然の幸運に過 い
特徴記載書で記述された内容にの 形態の創作内容 限定されるもので い 記載 た場合 拡大解釈し くれる の期待 権利者自身 説明責任を果たし い い ら逆に縮小解釈されるリスクの方 大 い 認識す である
特徴記載書制度の強化充実 企業や特許庁に もコスト増 る の懸念もある 全 の製品タギインに必須 訳でも く また出願人の主張 し の特徴記載書内容 審査プロセスを経た特徴記載書内容の法的効果を分 する方法等 考えられる 意 匠制度の将来像 相ま 制度設計するこ 望まれる
.ユーギーイノベーションに資する知的財産制度 し の特徴記載書発展の可能性 日本の競争力を維持するために 日本 イノベーションを起こし続け知的資産を蓄積し いくこ 重要であり そのために 今まで利用や蓄積 十分に され い たユ ーギーによるイノベーションを組織的 体系的に知的資産 し いくこ 重要 思われ る 今までの 組 におい 知的資産の蓄積 るイノベーションに わ い
たより多くの人間 イノベーションを起こすよう プラットホームを整え 新た ユー ギー それらの知的資産の情報を利用し 新た イノベーションを行うこ 可能 組 するこ によ イノベーション 起こり続け 知的資産 蓄積し いくこ 可能 る
現状で 特徴記載書の内容 検索可能 状態 い い 今後 その情報 画像類似検索や デイパーリンクによ 他の意匠情報 結び くこ によ 知的資 産 し の蓄積や情報の利用に適した 組 し 発展するこ 期待で る
製品ユーギーである一般の市民 知的資産の蓄積に 献するよう 組 を目指す い う観点 ら特徴記載書制度に い 検討する 意匠の創作者 自ら創意工夫した点を 文章で記載するこ によ 見る者に 分 りやすい情報 る そし さらに 新しい創作をした者 先行する意匠に付加価値を加え 文字情報 し 明ら にするこ
によ イノベーションの蓄積 いうこ 可能 る
特徴記載書 出願人による記載の自由度 高く 意匠の権利の解釈に用いられ い いう自由度の高さ あり 情報 し 利用しやすい 知的資産 し の蓄財
され いく 組 を構築するこ も可能である
.諸外国制度 の比較検討 考察 ロシアの意匠制度を中心に
特徴記載 義務で 意匠権の保護の解釈に重大 影響を与える国 し ロシアの意 匠制度 ある 仮に 日本の特徴記載書制度を義務化し 意匠権の保護の解釈に利用す る方向への制度設計を考える場合に 参考 る 思われる
文章で表現するロシアの特徴記載制度 米国のクヤーム制度に近く 意匠の保護範 の決め手 るの 米国で クヤーム(記ホバimモ) ロシアで 本質的特徴記載リスト
セiモt oフ ピモモピntiバホ フピバtuメピモ いうこ に る
米国で クヤーム 図面で表現され 侵害事件で そのクヤームを裁判官 図面 ら言葉にするこ に る よ 機能的部分 意匠の特徴で い部分をクヤームし いように 図面の作成に 細心の注意 払われるこ に る
これに対し ロシアで 本質的特徴記載リストの記載に基 新規性の判断 される 公知例を引用され も 公知例に い部分を当初の図面にある範 内で 特徴記 載リストに補正により記載すれ 拒絶理由を回避で る 侵害事件におい 本質的 特徴リストにある特徴を被告意匠 す 有し い い 侵害に ら い よ 本 質的特徴記載リストの作成に細心の注意 払われるこ に る
ロシアの特徴記載制度 権利範 登録の時点で 言葉で確定し いるので 権利範 の明確化 いう点で 最もす れ いる制度 言える し し ら その分 米国 や日本 比 る 出願人の負担 大 い
Ⅵ.ま め
本調査研究委員会による検討におい 特徴記載書 出願に る意匠 タギイン の内容を理解するうえで あるい 新た 意匠 タギイン を生 出すうえで 図面 別の文字情報 し 相応の役割を果たし得るこ に 一定の確認 された
今後 特徴記載書の利用 活用方法をユーギーに紹介し 特徴記載書制度の利用を 進し いくこ 相当である 考えられる 共に 諸外国の制度をも参考にしたうえで 現在の特徴記載書を基礎 し さら る制度設計に い 検討をするこ 有益である
考えられる
めに
成 10年の意匠法及び意匠法施行規則の改正により 特徴記載書制度 導入された 特徴記載書 出願人 任意に提出で るものであ その記載内容 意匠審査ン審判 におい 意匠登録出願に係る意匠の認定 あるい 類否判断 拒絶の理由に直接の根拠 し 用い ら い 当該記載内容を見るこ により 例え 審査における的確 サーチ範 決定のための参考情報 る され いる
特徴記載書 提出され いる出願 登録された場合に 意匠の特徴 及び 説明図 の記載内容 意匠登録公報に掲載され 第三者にその登録意匠の創作に関する出願人の主 観的意図を知らせるこ で る され いる一方 その記載内容 意匠法第 2ィ条に規 定する登録意匠の範 を定める基礎 し いため 権利範 に対し 直接的に何 ら影響を与え いものである
本調査研究 このよう 情勢を背景に 特許庁 らの委 を受け 特徴記載書制度導 入後 ③年 経過し ユーギーに 特徴記載書制度 のように受け止められ のよ うに利用され いる これまでの利用の現状に い 把握し ユーギーサービスの向上 を図る上での今後の特徴記載書制度の在り方に い の検討を行 たものである
最後に 本調査研究の遂行に際し 御指導を頂いた委員各位 アノギーバー各位 アン ケートに御協力頂いたユーギーの方々 ヒアリング調査に御協力頂いた各関連企業の方々 並びに 調査に御協力頂いた独立行政法人日本貿易振興機構 名Eッ次O 事務所の皆様に 深 く感謝申し上 る次第である
成 年 月 財団法人 知的財産研究所
意匠登録出願における 特徴記載書 に関する調査研究委員会 名簿
委員長
水谷 直樹 水谷法律特許事務所 弁護士ン弁理士
委 員
青木 博通 ユアサデラ法律特許事務所 パートヂーン弁理士
小山 雅夫 カシア計算機株式会社 知的財産センターノランチ戦略室 室長 西山 浩 エヤブントタギイン株式会社 代表取締役
日高 一樹 日高国際特許事務所 弁理士
嶋 竜太 筑波大学大学院ビグネス科学研究科企業法学専攻 准教授 按田 久 財団法人 知的財産研究所 主任研究員 成1④年 5月31日まで 今井 久美子 財団法人 知的財産研究所 主任研究員 成1④年 ①月 1日 ら
アノギーバー
瓜本 忠夫 特許庁審査業務部意匠課意匠課長
木曪 恭子 特許庁審査業務部意匠課意匠制度企画室長 藤原 久良 特許庁審査業務部意匠課意匠制度企画室
田 英生 特許庁審査業務部意匠課企画調査班企画調査係員 千葉 美和 特許庁審査業務部意匠課意匠審査調査員
大峰 勝士 特許庁総務部総務課工業所有権制度改正審議室 三井 麻矢 特許庁総務部総務課
境野 悠子 内 官 知的財産戦略推進事務局
事務局
按田 久 財団法人 知的財産研究所 主任研究員 成1④年 5月31日まで 今井 久美子 財団法人 知的財産研究所 主任研究員 成1④年 ①月 1日 ら 中塚 智子 財団法人 知的財産研究所 研究員
佐々木 通孝 財団法人 知的財産研究所 主任研究員 成1④年 ①月 1日 ら 青木 博文 財団法人 知的財産研究所 統括研究員 成1④年 ②月 1日 ら 桂 正憲 財団法人 知的財産研究所 研究第 部長
目 次
要 約 め に 委 員 会 名 簿
Ⅰ . 序 ··· 1
1 . 本 調 査 研 究 の 背 景 ··· 1
. 本 調 査 研 究 の 実 施 方 法 ··· 1
Ⅱ . 特 徴 記 載 書 を め る 動 向 ··· 3
1 . 制 度 導 入 の 経 緯 ··· 3
. 特 徴 記 載 書 の 利 用 状 況 ··· 9
. 意 匠 公 報 に 掲 載 さ れ た 特 徴 記 載 書 の 記 載 事 例 の 類 型 的 分 析 ··· 12
Ⅲ . 意 匠 登 録 出 願 利 用 者 の 特 徴 記 載 書 制 度 に 対 す る 意 識 ··· 23
1 . ア ン ケ ー ト 調 査 ··· 23
. 国 内 企 業 ヒ ア リ ン グ 調 査 ··· 40
Ⅳ . 海 外 に お け る 特 徴 記 載 書 に 類 似 す る 制 度 の 状 況 ··· 43
1 . 米 国 ··· 43
. 欧 州 欧 州 共 同 体 登 録 意 匠 チ イ ツ フ ラ ン ス ··· 52
. 韓 国 ··· 67
Ⅴ . 特 徴 記 載 書 制 度 の 在 り 方 に 関 す る 検 討 ··· 81
1 . 特 徴 記 載 書 制 度 の 法 的 観 点 ら 見 た 在 り 方 嶋 委 員 ··· 81
. 企 業 価 値 に お け る タ ギ イ ン の 位 置 付 け 意 匠 制 度 の 役 割 - 特 徴 記 載 書 の 将 来 的 意 義 日 高 委 員 ··· 91
. ユ ー ギ ー イ ノ ベ ー シ ョ ン に 資 す る 知 的 財 産 制 度 し の 特 徴 記 載 書 発 展 の 可 能 性 西 山 委 員 ··· 100
. 諸 外 国 制 度 の 比 較 検 討 考 察 ロ シ ア の 意 匠 制 度 を 中 心 に 青 木 委 員 ··· 104
Ⅵ . ま め 水 谷 委 員 長 ··· 116
資 料 編
資 料 1 特 徴 記 載 書 の 利 用 状 況 ··· 123
資 料 特 徴 記 載 書 の 記 載 内 容 に 関 す る 事 例 一 覧 ··· 129
資 料 ア ン ケ ー ト 調 査 集 計 結 果 ··· 187
資 料 国 内 企 業 ヒ ア リ ン グ 調 査 結 果 ··· 259
資 料 5 海 外 調 査 結 果 各 国 制 度 一 覧 表 ··· 283
資 料 6 海 外 調 査 結 果 米 国 ··· 287
資 料 海 外 調 査 結 果 欧 州 共 同 体 意 匠 ··· 301
資 料 8 海 外 調 査 結 果 チ イ ツ ··· 315
資 料 9 海 外 調 査 結 果 フ ラ ン ス ··· 333
資 料 1 海 外 調 査 結 果 韓 国 ··· 359
参 考 資 料 参 考 資 料 1 成 1 年 改 正 意 匠 法 意 匠 審 査 の 運 用 基 準 ··· 399
参 考 資 料 意 匠 登 録 出 願 の ガ イ チ ラ イ ン ··· 405
本 報 告 書 委 員 会 の 各 委 員 事 務 局 分 担 執 筆 し お り 各 委 員 の 執 筆 箇 所 目 次 に 記 載 の お り で あ る
お 本 調 査 研 究 の 海 外 調 査 以 下 の 各 所 に 依 頼 し た Rader, Fishman & Grauer, PLLC 米 国
Vossius & Partner 欧 州 共 同 体 チ イ ツ フ ラ ン ス 金 ン 張 法 律 事 務 所 韓 国
Ⅰ . 序
1 . 本 調 査 研 究 の 背 景
特 徴 記 載 書 制 度 成 1 0 年 の 意 匠 法 改 正 時 に 導 入 さ れ た
特 徴 記 載 書 出 願 人 任 意 に 提 出 で る も の で あ そ の 記 載 内 容 意 匠 審 査 ン 審 判 に お い 意 匠 登 録 出 願 に 係 る 意 匠 の 認 定 あ る い 類 否 判 断 拒 絶 の 理 由 に 直 接 の 根 拠 し 用 い ら い 当 該 記 載 内 容 を 見 る こ に よ り 例 え 審 査 に お け る 的 確 サ ー チ 範 決 定 の た め の 参 考 情 報 る さ れ い る
特 徴 記 載 書 提 出 さ れ い る 出 願 登 録 さ れ た 場 合 に 意 匠 の 特 徴 及 び 説 明 図 の 記 載 内 容 意 匠 登 録 公 報 に 掲 載 さ れ 第 三 者 に そ の 登 録 意 匠 の 創 作 に 関 す る 出 願 人 の 主 観 的 意 図 を 知 ら せ る こ で る さ れ い る 一 方 そ の 記 載 内 容 意 匠 法 第 2 ィ 条 に 規 定 す る 登 録 意 匠 の 範 を 定 め る 基 礎 し い た め 権 利 範 に 対 し 直 接 的 に 何 ら 影 響 を 与 え い も の で あ る
本 調 査 研 究 特 徴 記 載 書 制 度 導 入 後 ③ 年 経 過 し ユ ー ギ ー に 特 徴 記 載 書 制 度 の よ う に 受 け 止 め ら れ の よ う に 利 用 さ れ い る こ れ ま で の 利 用 の 現 状 に い 把 握 し ユ ー ギ ー サ ー ビ ス の 向 上 を 図 る 上 で の 今 後 の 特 徴 記 載 書 制 度 の 在 り 方 に い の 検 討 を 行 た も の で あ る
. 本 調 査 研 究 の 実 施 方 法
1 制 度 の 導 入 利 用 状 況 の 調 査
文 献 調 査 に よ る 制 度 導 入 の 沿 革 制 度 導 入 ら 現 在 ま で の 特 徴 記 載 書 の 利 用 状 況 を 出 願 タ ー タ ら の 統 計 的 手 法 に よ る 分 析 特 徴 記 載 書 の 記 載 事 例 の 内 容 ら そ の 利 用 方 法 の 事 例 分 析 を 行 た
ア ン ケ ー ト 調 査 国 内 企 業 ヒ ア リ ン グ 調 査
意 匠 登 録 出 願 利 用 者 の 特 徴 記 載 書 制 度 に 関 す る 認 知 度 や 意 識 を 調 査 す る た め に 意 匠 登 録 出 願 数 の 多 い 企 業 及 び 代 理 人 を 対 象 し ア ン ケ ー ト 調 査 を 実 施 し た ま た 国 内 ア ン ケ ー ト 調 査 結 果 に お い 回 答 の あ た 企 業 の 中 ら 特 徴 記 載 書 の 利 用 経 験 あ る 又 制 度 を 知 い る 回 答 し た 1 0 社 に 対 し ヒ ア リ ン グ 調 査 を 実 施 し よ り 細 実 態 や 意 識 ニ ー ズ の 把 握 を 行 た
海 外 調 査
米 国 欧 州 欧 州 共 同 体 意 匠 制 度 チ イ ツ フ ラ ン ス 及 び 韓 国 の 各 国 法 律 事 務 所 に 依 頼 し 特 徴 記 載 書 に 類 似 し た 制 度 に 関 す る 法 制 度 立 法 趣 旨 及 び そ の 沿 革 判 例 学 説 の 情 報 を 収 集 の 上 分 析 比 較 を 行 た
委 員 会 に よ る 検 討
調 査 研 究 対 象 項 目 に 関 し 専 門 的 視 点 ら の 検 討 分 析 を 行 う た め ② 名 の 有 識 者 ら 成 る 委 員 会 を 設 置 し 国 内 外 文 献 ン 判 例 調 査 結 果 ア ン ケ ー ト 調 査 国 内 企 業 ヒ ア リ ン グ 調 査 結 果 海 外 調 査 結 果 を 踏 ま え 5 回 の 委 員 会 の 中 で 検 討 を 行 た
Ⅱ.特徴記載書をめ る動向
1.制度導入の経緯
1 特徴記載書制度の概要
意匠登録出願における 特徴記載書制度 成10 年意匠法改正におい 導入され
1
成 11 年 1 月 1 日以降の意匠登録出願に い 提出するこ で るように いる 成 10年 12月に特許庁 発行した 成 10年改正意匠法 意匠審査の運用基準 によ れ 審査官ン審判官 意匠登録出願に係る意匠の認定 類否判断 拒絶の理由にその 記載内容を直接の根拠 し 用い ら い され いる一方 当該記載内容を見るこ により 例え 審査ン審判における的確 サーチ範 の決定のための参考情報 る され いる
また 同基準によれ 特徴記載書 提出され いる出願 登録された場合に 意 匠の特徴 及び 説明図 の記載内容 意匠登録公報に掲載され 第三者にその登録意匠 の創作に関する出願人の主観的意図を知らせるこ で る され いる一方 その記載 内容 意匠法第 2ィ条に規定する登録意匠の範 を定める基礎 し いため 権利範
に対し 直接的に何ら影響を与え いものである
2
特徴記載書制度に関するこれまでの検討の経緯 昭和3ィ年法以前
明治 21 年意匠条例で 願書の添付書類に明細書 規定され いた
3
この明細書 意 匠の名称 意匠を応用する物品の類別及び名称 意匠の 細 る説明並びに専用権請求の 区域を記載したものであ た
明治 32年意匠法第③ 条で 明細書の提出を廃止する もに 施行規則第 1条 ら第 3 条に図面の作製要領 を明定し 意匠の名称 登録請求の範 意匠を応用す 物 品 願書に記載するこ した
ィ
し し 昭和 3ィ 年意匠法で 登録請求の範 採用され た 採用の理由 次の おりである
5
1
特徴記載書 意匠法施行規則第6条に規定され いるほ 同規則様式第九にその様式 定められ いる 提出す るこ で る者 意匠登録を受けよう する者又 意匠登録出願人であり 提出するこ で る時期 願書を 提出する 又 事件 審査 審判若しく 再審に係属し いる である
2
意匠法施行規則第 ①条第 3項 登録意匠の範 を定める場合におい 特徴記載書の記載を考慮し ら い
3
明治 21 年意匠条例第 3 条意匠ノ登録リ受ケント欲スル者デ一意匠毎ニ明細書及ヒ図面リ添ヘ農商務大臣ニ出願スヘシ
ィ
特許庁編 工業所有権制度百年史 上巻 第 ③2頁 発明協会 1④③5.2
5
特許庁編 工業所有権制度百年史 下巻 第 300頁 発明協会 1④③5.2
第 ィ節 意匠法の改正
特許庁における法案作成の経緯 法案調整の経緯
改正法案 昭和 3ィ年2 月の国会提出にむけ 法制局における審議 自由民主党政務調査 会商工部会に設けられた 特許法案改正調査小委員会 の調査 を経る で修正 加 えられた
中略
登録請求範 第①条
審議会答申の第 1 意匠の保護の強化 に 登録請求範 に意匠考案の要部を明ら に する 意匠登録請求の範 挙 られ いた これ 大正 10年法におい 意匠法施行 規則第 1条に規定され いた 実際に 図面の おりの ンンン 形状 模様 色彩 の結合 いう表現 られ い こに意匠考案 あるの 分 ら ら た権利 十分に保護され い い いう問題 あ たためである 審議会で 英国意匠法ン米国 の運用を参考にし 意匠の特徴を願書に明記させるこ を答申した また登録意匠の範
願書に記載した請求の範 に基 い 定めるこ いた し しこの項 結局 採用 た
また 法改正での説明 し 次の説明 あ た
①
5 昭和 3ィ年意匠法の主 内容 中略
⑪登録請求の範 の記載 意匠の定義 の関係で改正法におい 物品の形態の外観 意匠 たため その全体 保護の対象 考えられ いるこ り廃止された これ に代わ 意匠の特徴を明確化する観点 らの改正案 あ た これも実現し た
昭和3ィ年意匠法以降 成10年改正前
昭和 3ィ 年意匠法で 廃止された 特徴記載書制度に関連する調査研究 し 成
③ 年 3 月に財団法人知的財産研究所 タギイン活動の実態に合致した意匠保護のあり方 に関する調査研究 に い の報告書をま め その中で 創作の要部主張 クヤーム記 載に い 検討 され いる
②
その中の論点 権利の明確化 何 のよう 明確化をするの また制
①
特許庁編 工業所有権制度百年史 下巻 第 303頁 発明協会 1④③5.2
②
財団法人知的財産研究所 タギイン活動の実態に合致した意匠保護のあり方に関する調査研究報告書 第2③頁~第 35 頁 成 ③年 3 月
度上の の次元で す また しうる さらに 明確化のための方策 し 意匠の要部を明確にする クヤーム 請求範 記載制度 又 特徴記載制度 を 採用するこ 有効 であ た
最終的に 以下の検討結果 記載され いる
クヤーム制度に い 現行意匠法の場合 物品の形態 全体を客体 し いるこ ら 創作の要部に い の 権利請求するこの制度 従来の考え方に大幅 変更をも たらすこ に る 従来の物品の形態全体を保護客体 する場合の制約を解消し 保護規 定の柔軟性を高める する ら 妥当 制度 る可能性 ある 法に られたよう
制度の形骸化をさせ い方策を同時に設定し けれ 同 轍を踏むこ 考えられる 特徴記載に い 権利請求の範 し の明確 法的位置 けの面 ら 十分 点もある 手続負担等を考慮し また公開情報 し も明快 内容 必要 されるこ
ら 現行法における願書の記載及び図面の表示内容ン方法を基調 する 図示+若干の 文章程度 による記載 妥当 考えられる お法的効果等 今後十分解明する必要 ある
翌年の 成 ④ 年 3 月に 社団法人日本タギイン保護協会 国際化時代に対応した 創造的タギインの保護強化 いう報告書をま め いる 同協会に設置された 意匠制 度検討特別委員会 で 権利範 の明確化 いう観点も検討を行 いる
③
ここで 創作された意匠の特徴を出願人自ら 主張するための方法 し クヤーム制度 特徴記 載制度 ヤブヤンス制度の 3案に い 検討 行われた 特徴記載制度での検討で 強 制記載 任意記載 いう観点 らアンケート調査 分析 行われ いる 同委員会で 任意記載 す の意見 多 た アンケート結果 記載の義務化に賛成する 者 55.③%であり 任意記載に賛成する者の 3④.2%を上回 いた
最終的に 以下の方向性ン課題 記載され いる 方向性ン課題
イ 権利範 の明確化のため 出願人自ら 主張で る 意匠の創作の特徴記載制度 を導入する方向で検討するこ 適当である
ロ た し 制度全体 し 早期処理の 進 必要 可欠であり 特徴記載 出願人 の自己責任におい 行うこ し 記載内容への特許庁の関与に い 早期処 理の観点を考慮し 制度全体を検討するこ 妥当である
デ 特徴記載 創作された意匠の特徴 こにあるの 出願人自ら主張で る一手
③
国際化時代に対応した創造的タギインの保護強化 成 ④ 年 3月 社団法人日本タギイン保護協会 httミモォ//www.ベミo.go.ベミ/モhiメ独ou/touモhin/chouモバ/ペピnto.htm
段である いう観点 ら 強制 せ 任意記載 する方向で検討するこ 妥 当である
ニ 特徴記載の内容 権利範 そのものを表すもので い 意匠権に係る重要 情報であるので 公報に掲載するこ 妥当である
成10年改正
成 10 年の意匠法改正にあ 第 33 回工業所有権審議会総会 成 ④ 年 ィ 月 2ィ 日 におい 設置された意匠小委員会 委員長:中山信弘東京大学教授 による報告書 提出され
④
この報告書 工業所有権審議会答申 し 了承された上で成立したものである この報告書で 次図の導入趣旨 掲載され いる
10
さらに 特徴記載書制度の導入 し 見直しの必要性 見直しの概要 次のようにま められ いる
④
工業所有権審議会意匠小委員会 中山信弘委員長 工業所有権審議会意匠小委員会報告書-タギイン創造時代へ向 け - 成 ④ 年 11 月 20 日 httミォ//www.ベミo.go.ベミ/モhiメ独ou/touモhin/touモhintou/モ独oiin.htm
10
工業所有権審議会意匠小委員会 中山信弘委員長 工業所有権審議会意匠小委員会報告書-タギイン創造時代へ向 け - 成 ④ 年 11 月 20 日 第 章 httミォ//www.ベミo.go.ベミ/モhiメ独ou/touモhin/touモhintou/ミdフ/モ独oiin/0①.ミdフ
特徴記載書の導入 見直しの必要性
イ 実体審査の過程におい 出願人 拒絶理由通知に対し 意見書を提出するこ で る 意匠登録出願時の願書及び添付の図面等によ 創作された意匠の 特徴を自ら主張するこ 難しいこ ら 審査官の判断に対し 適 情報の事前 提出を認め これによ 審査の正確さ 迅速化を図る の要請 ある
ロ 意匠権の効力 登録意匠及びこれに類似する意匠まで及ぶもの され 願書の 記載及び願書に添付した図面に記載された意匠 又 願書に添付した写真 形若 しく 見本により現わされた意匠 に基 定められる 登録意匠公報に 登録 意匠に類似する範 に い 十分 情報 く 第三者 ら 登録意匠の管理範 を解釈しにくい の指摘 ある
見直しの概要
実体審査の適正化ン迅速化を図るため 及び 権利範 の解釈の一助 するため 出願人自ら 主張で る 意匠の創作の特徴記載制度を導入する
意匠登録出願に関する特徴記載 その内容を意匠公報に掲載する
以上のよう 検討を経 現在の意匠法施行規則に 以下のように特徴記載書に い 規定され いる
意匠法施行規則
特徴記載書の様式等 第 条
意匠登録を受けよう する者又 意匠登録出願人 意匠登録を受けよう する意匠又 意匠登録出願に係る意匠の特徴を記載した特徴記載書を 願書を 提出する 又 事件 審査 審判若しく 再審に係属し いる 提出 するこ で る
特徴記載書を提出する 様式第九によら けれ ら い 登録意匠の範 を定める場合におい 特徴記載書の記載を考慮し ら い
参考文献
ン 成 ② 年度特許庁工業所有権制度問題調査研究 タギイン活動の実態に合致した意 匠保護のあり方に関する調査研究報告 成③年 3月 財団法人知的財産研究所 ン 成 1① 年度 特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書 諸外国におけるタギイン
保護の実態に関する調査研究報告書 成 1② 年3月 財団法人知的財産研究所 ン 成 ④年度 意匠制度検討特別委員会報告書 国際化時代に対応した創造的タギイン
の保護強化 成④年3 月 社団法人日本タギイン保護協会
11
ン 特許庁委 成 12 年度工業所有権制度各国比較調査研究等事業 意匠の保護要件 に対する各国比較報告書 成 13年3月 日本国際工業所有権保護協会
ン 成 10年改正意匠法意匠審査の運用基準 成 10年12月 特許庁 ン 意匠登録出願手続のガイチライン 特許庁
ン 特許庁編 工業所有権制度百年史 上巻 下巻 発明協会 1④③5.2
11
意匠制度検討特別委員会報告書 国際化時代に対応した創造的タギインの保護強化 成 ④年 3 月 社団法人日本 タギイン保護協会 httミォ//www.ベミo.go.ベミ/モhiメ独ou/touモhin/chouモバ/gピtフiホピ.htm
.特徴記載書の利用状況
1 調査方法 利用状況の概要
出願日 成 11 年 1 月 1 日 ら 成 1③年 12月 31日までの意匠登録出願であ 意 匠登録を受けたものを対象に調査した ころ 成 1④ 年 5 月 20 日までに意匠公報に掲載 され いる特徴記載書の件数 1b②21 件であ た
以下の統計調査で この件数 異 り 意匠登録出願件数上位 ①00社 合計 1ィ3b012 件 に い の特徴記載書の利用状況を集計し調査したものである
特徴記載書の利用状況 提出状況 最初の年 成 11 年 の 21③ 件 利用率 1.3③% らほ 右肩下 りの傾向にあり 成 1①~1③ 年の利用率 0.3%弱で横 い い る
出願の種類 に見 る 出願全体での利用率 1.3③%に対し 部分意匠出願で 成 11 年の利用率 102 件 ィ.2②% 関連意匠出願で ②5 件 2.3①% お り 部分意匠 関連意匠におい 利用率の高 たこ 分 る 一方 成 1③年の出願 で 全体での利用率 0.2④% 部分意匠 0.2①% 関連意匠 0.3①% 出願の種類によ る差 見られ い い
意匠登録出願全体における特徴記載書の利用状況
\出願年 成 年 年 年 4 年 年 6 年 年 年 合計
記載書有 4 4 6 64
記載書無 , 6 , , 4 , 6 , 4 ,4 , , 4 , 4 利用率 . % . 6% . % . % .4 % . % . % . % .6 % 出願数上位①00 社 成1④ 年5 月 20 日までに意匠公報 発行された出願 らの集計である
出願全体 H . . まで に意匠公報が発行さ たもの に占 特徴記載書利用出願の割合 出願数上位6 社
, , , , ,
年 年 年 4 年 年 6 年 年 年
出願日 件
. % . % . % . % . % . %
記載書有 記載書無 利用率
部分意匠出願における特徴記載書の利用状況
\出願年 年 年 年 4 年 年 6 年 年 年 合計
記載書有 4 46 4 6 4 6
記載書無 , ,4 4, 6 4, 4,66 , 4,6 , 6 ,4 利用率 4. % .66% . 4% . % . % . % .4 % . 6% . %
出願数上位①00 社 成1④ 年5 月 20 日までに意匠公報 発行された出願 らの集計である
部分意匠出願全体 H . . まで に意匠公報が発行さ たもの に占 特徴記載書利用出願の割合 出願数上位6 社
, , , 4 , , 6 ,
年 年 年 4 年 年 6 年 年 年
出願日 件
. % . % . % . % . % . % . % . % 4 . % 4 . % . %
記載書有 記載書無 利用率
関連意匠出願における特徴記載書の利用状況
\出願年 年 年 年 4 年 年 6 年 年 年 合計
記載書有 4 6 6
記載書無 , ,66 , , 4, 4, 66 , 6 ,6 4 ,
利用率 . 6% . % . % . 6% . % . 6% . 6% . 6% . 4% 出願数上位①00 社 成1④ 年5 月 20 日までに意匠公報 発行された出願 らの集計である
関連意匠出願全体 H . . まで に意匠公報が発行さ たもの に占 特徴記載書利用出願の割合 出願数上位6 社
, , , , , , 4 , 4 ,
年 年 年 4 年 年 6 年 年 年
出願日 件
. % . % . % . % . % . % . % . % 4 . % 4 . % . %
記載書有 記載書無 利用率
5 物品の分類別の特徴記載書利用件数
\出願年 11 年 12 年 13 年 1ィ 年 15 年 1① 年 1② 年 1③ 年 合計
託 衣服及び身の回り品 1 ③ 3 3 ィ 1 ③ 0 2③
記 生活用品 ①0 2ィ ィ2 1① 1ィ 10 0 1 1①② 促 住宅設備用品 25 3② 3② 2ィ ィ 1 0 2 130 E 趣味娯楽用品及び運動競技用品 0 0 ② 3 0 0 0 0 10 サ 事務用品及び販売用品 2 3 ④ 5 ③ 0 ィ 11 ィ2
ザ 運輸及び運搬機械 ③ ① ② 0 ① ③ 1 2 3③
シ 電 気 電 子 機 械 器 具 及 び 通 信 機 械
器具 ④1 ィ5 51 2④ 15 3 1 ① 2ィ1
名 一般機械器具 2 1 ④ 10 ③ 2 1 ① 3④
K 産業用機械器具 10 ィ 1 3 ② 10 ② 2 ィィ
セ 土木建築用品 1② 1① 2 ④ 31 23 3 11 112 M A ~ L グ ル ー プ に 属 さ い そ の
他の基礎製品 2 3 2 3 1 0 1 1 13
出願数上位①00 社 成1④ 年5 月 20 日までに意匠公報 発行された出願 らの集計である
G運輸及び運搬機械 4れ
B衣服及び身の回り 品 年れ
J一般機械器具 5れ
E趣味娯楽用品及び 運動競技用品
1れ
H電気電子機械器具 及び通信機械器具
平8れ F事務用品及び販売
用品 5れ
K産業用機械器具 5れ
L土木建築用品 1年れ
D住宅設備用品 15れ
M取A~Lグループ 属さ いその他の
基礎製品 平れ
C生活用品 19れ
.意匠公報に掲載された特徴記載書の記載事例の類型的分析
1 分析の概要
実際に提出された特徴記載書で その記載内容 表現方法 説明図の利用方法 多 岐にわた いる 特徴記載書 提出された出願であ 意匠公報の発行日 2000 年3月① 日~2001年2月2①日の31ィ件 2003年3月 ィ日~200ィ年2月 1①日の22②件 及び 200① 年 2 月 20 日~200② 年 5 月 21 日の 220 件の計 ②①1 件に い 意匠公報に掲 載された特徴記載書制度の利用例の内容を 整理し類型的分析を行 た
分析 次の 5 の観点 ら行 た 1.記載内容における主張の要点
.先行する公知意匠等の開示
.説明図の利用方法
.関連意匠制度や部分意匠制度に特有 記載内容 5.特徴記載書制度の利用方法の変遷
お 整理ン分析の結果を示すに当たり 付言すれ 特徴記載書制度 出願人又 創作者 知り得た範 内で先行する公知意匠を示し 必要に応 対比し 出願意匠 における形状 模様等のう 創作の重点 した部分 部位 を説明し 出願 新規性 の要件 意匠法第3 条第1項 若しく 創作非容易性の要件 意匠法第 3条第 2項 を 充足するものであるこ 機能にの 基 く意匠 意匠法第 5 条第 3 号 に該当するも ので いこ 等を出願人 任意の手続 し 主張で るようにするこ を主たる目的
し 創設されたものである 審査官の側 らする その記載内容 妥当であれ その出願に関連する公知意匠の存在をサーチ 先行意匠調査 前に知るこ で るし それに関連した出願人の主張 見解を審査し やり りをする前に知るこ で る その意味におい この制度における 特徴 いう言葉の意味する ころ その出 願意匠 醸し出す ころの形態的特徴であ それ 出願に係る登録性の判断を左右 するほ に支配的 ものである 理解するの 自然であり そうい た利用方法 制度 本来の趣旨に添うもので ある 特徴記載書自体 意見書 同様に意匠登録出 願の願書を構成するもので く 記載内容も意匠の特定 認定に何らの影響を与え いため 説明図を含む記載内容に い 実体 審査の対象 し いこ し い るし 出願人 特徴記載書に何を記載する 文字 おり自由であ 何を記載しよ う も審査におい 何も 利益を被るこ いものである以上 制度 本来予定し いた範 を超えた利用方法 され いるこ 自体を直 に問題視するこ いささ 短絡的思考にす よう
要すれ 以下に示す整理ン分析の結果 記載したコメント等 本調査研究の目的 を達成するために行 たものにす 例 し 挙 た記載内容の妥当性や意匠登録に
関し 見解を示すもので いこ をお断りし お たい
分析結果
1.記載内容における主張の要点
記載内容における主張の要点 いう観点 ら整理する 以下のよう 例 見られる 実際の特徴記載書で 複数の観点 ら記載された説明も多く見られる のよう 記載
見られる の一覧に い 20 ペーグ以降の表に示す
1 特徴的部分の説明
類型の説明 意匠全体の中で特徴的部分 こにある を示し その形状等に関する 説明を記載する
意匠全体の中で複雑 形状部分を特徴 し 挙 るものや 一見した けで 単純 形状に見え 全体の構成に埋没し 分 りにくい形状を示し特徴 し 挙 る場合もあ る
ほ ん の場合 特徴的部分 こにある を示しその形状 模様を説明し いるこ 多い 特徴的部分の指摘の を行い 形状等に い の説明 記載し い いも のもある
また のよう 形状 ら美感を生 いる を説明するこ により 間接的に特徴 的部分又 創作した部分を主張するものもある
例 1-(1)-01:意匠登録第 10④1ィ5① 号 以下 番号の を表記 1-(1)-02:10②20ィ④ 1-(1)-03:110ィ5ィ1 1-(1)-0ィ:12③5④32 1-(1)-05:12④22①③
特徴点を複数列挙するものも多く見られる そのよう 場合 外観上の特徴を何箇所 並列に特徴点を列挙するもの 主要 特徴点を挙 た上で副次的 特徴点を挙 い く記載方法も見られる
例 1-(1)-0①:10②③ィ25 1-(1)-0②:12④②④④①
物品の要部の指摘
類型の説明 物品の要部 こにある を示し 出願意匠 その要部に特徴を有する こ を主張する
僅 差異であ も要部における差異 美感の差 大 いこ を強調する 形態 変化する意匠で らの形態に特徴を有する を説明するものもある
例 1-(2)-01:10④2③②1 1-(2)-02:10②③①①② 1-(2)-03:10②①④0①
公知意匠等 の対比
類型の説明 先行意匠 し の公知意匠の存在に い 触れ 形状等におい 異 る 部分を説明する その公知意匠を説明図に掲載し 出願意匠 対比で る ようにする
自然物や公知意匠をモチーフ し 創作した場合 創作した部分 に い 主張する
細 .先行する公知意匠等の開示 の項で述 る
規格等によ 形状 ある程度定められた物品におい 規格を明示した上で 規格タ ギインに対し の創作点を説明するものもある 例 1-(3)-01:10②①3①④
技術的特徴の説明
類型の説明 構造や機能ン効果等の技術的 特徴 形状等の態様 に 何ら の関係 を有するこ を記載する
技術的 特徴 意匠的 特徴に影響し いるこ を説明する場合 意匠的 特徴 同時に機能や効果を有するこ を説明する場合 ある 従来の意匠における形状で 機能的 問題 あ たこ を説明し対比する場合も見られる
例 1-(ィ)-01:10②35①④ 1-(ィ)-02:10④5ィ1ィ 1-(ィ)-03:10③552ィ 1-(ィ)-0ィ:12②ィ0④3 1-(ィ)-05:12④①3②① 1-(ィ)-0①:10③③102
5 意匠を構成する部品の説明
類型の説明 意匠 のよう 部品によ 構成され いる を説明する 各部品の 機能に い も説明するものもある
例 1-(5)-01:10②0ィ2ィ 1-(5)-02:1102ィ1① 1-(5)-03:12①①225
6 材質の記載
類型の説明 意匠を構成する材料名を挙 いる けのもの 材質によ 生 る美 感を説明するもの 従来 異 る材質を使用するこ によ 美感に差異
生 るこ を説明するもの ある
透明部材の特殊 美感に い 説明するものもあり 例 し 透明部材の表面加 工によ 半透明や 透明部分 生 いる説明や 内部にある模様 透け 見えるこ
による美感を説明するもの ある
材質に特徴のある意匠で 願書に添付する図面又 説明図におい 写真を利用す る場合 多く見られる
例 1-(①)-01:10②①513 1-(①)-02:10④ィ05ィ 1-(①)-03:12④3110
バリエーション若しく 権利範 解釈に関する記載
類型の説明 形状 模様又 色彩にバリエーション 存在するこ に言及したり 出 願意匠 登録された場合の権利範 に い 言及する
色彩のバリエーションを例示するもの 見られる 形状のバリエーションに い 特徴的部分以外の形状を変え得る いうよう 説明のあるもの 見られる 具体的 バリエーションに い 図示や説明したもの 見られ い い 実際に 当該意匠に文 字情報 入り得る等の記載も見受けられる 部分意匠におい 破線で示した部分を適 宜 配置やタギインを変更し得るこ を記載するもの 見られる また 本願に模様や 色の鮮や 意匠写真を添付した場合に 形状に特徴 あるこ を説明するもの等 見 られる
また 複数の特徴を挙 た場合に 1 の特徴でも有すれ 本願意匠の権利範 する 記載をしたもの ある
例 1-(②)-01:12②②④53 1-(②)-02:10①ィ④1④ 1-(②)-03:10②31ィィ 1-(②)-0ィ:12③3311
8 色彩の記載
類型の説明 色彩に い 言及する
色彩に い 色分けを特徴 するものに い 具体的 色彩の例を挙 るもの 色分け方法に特徴 あるこ を主張するもの等 ある また 色の組 合わせを複数例 示するものもある 本願に添付した写真 同形状で異 る色彩の意匠の写真を説明図
し 提出し いる場合もある
例 1-(③)-01:12①5④3ィ 1-(③)-02:12③①2④3 1-(③)-03:10③②500
9 創作の意図
類型の説明 創作者 創作時に いたイメーグやそのタギインによ 連想させたい イメーグを説明する
例 1-(④)-01:12②②533 1-(④)-02:12④②0ィ② 1-(④)-03:1301ィ2②
10 願書に添付された図面の補足
類型の説明 説明図によ 更に本願意匠の図面又 写真を補足する場合 本願に 添付された図面を文章で説明する場合 見られる
説明図を利用し 補足する場合に 写真を提出したり あるい 断面図や内部構 造 構成部品を示す図や模式化した図面を提出したりする場合 ある
図面の補足説明 し 図面 らも判別可能 形状を文章によ 説明するものの ほ 例え 接着し いるの 接し いる け の を説明するものや 表面のし 加 工や 透明部材の外観への影響を説明するもの 製品 に 定形に生 る皺の説明等 見られる その寸法比やサイズを示すこ によ 形状を分 りやすくするものも見
られる
例 1-(10)-01:12①④ィ35 1-(10)-02:12④②ィ②④ 1-(10)-03:12①②2④0 1-(10)-0ィ: 12④ィ④0③ 1-(10)-05:12①④③1① 1-(10)-0①:12④③5③1
11 願書の記載の補足
類型の説明 意匠の説明 の欄また 意匠に係る物品の説明 の欄に記載され た事項を更に 細に記載する
個々の形状や模様に い 更に 細に説明したり美感を主張したりするものや 願書 の記載で 説明し い い細 い外観的特徴を挙 るもの等 ある
例 1-(11)-01:10②④③③3
12 その他
単に 構成部品の説明や内部構造を示し のよう 物品である を説明するものや物 品の使用方法を説明するものもある 例 1-(12)01:12②ィ①15
.先行する公知意匠等の開示
先行意匠 し の公知意匠の開示方法 その開示の内容 し 下記のよう もの 挙 られる
1 開示方法
a 公知意匠の図面ン写真を説明図 し 提出する b 公報番号等の文献名を記載する
c 文章で のよう 公知意匠 ある を記載する
開示内容
a 開示の を行う
公知意匠の図面 番号等を示すの あるい 外観形状を説明するの で それ 以上の例え 出願意匠 の対比等説明 し い 例 2-(2)-01:12③1③①④
b 公知意匠 本願意匠を対比する
文章で差異を指摘する 説明図におい 公知意匠 出願意匠を対比するように並 掲載するものも多い 例 2-(2)-02:10②②0ィ2 2-(2)-0ィ:10③ィ③②ィ 2-(2)-0ィ: 12①②1ィ②
c モチーフ し 使用する
公知意匠若しく 自然物をモチーフ したこ を明ら にした上で 創作によ 生 た差異を説明する 例 2-(2)-0510②①3①④ 2-(2)-0①:10④0①53
d 公知意匠の問題点を挙 る
技術的特徴 形状的特徴の関係を説明する特徴記載書に見られる記載である 従来 の意匠の形状で 機能的 問題 あ たこ を示し 本願意匠で 形状を変えた こ により機能的 効果を奏するこ を説明する
例 2-(2)-0②:12④11①1 2-(2)-0③:12①3④1ィ
.説明図の利用方法
説明図 し 掲載する図面 公知意匠に関するもの 本願意匠に関するもの に 大別される
1 公知意匠の開示
a 公知意匠の図面や写真を提出する 例 3-(1)-01:10①②2④0 3-(1)-02:1100①②③ b 公 知 意 匠 本 願 意 匠 を 対 比 す る よ う に 1 図 面 で 提 出 す る 例 3-(1)-03 :
10③3④51
出願意匠の開示
c 願書に本願意匠の写真を添付した場合に より判別しやすい図面を掲載するもの 又 願書に図面を添付した場合に 写真を掲載するもの 例 3-(2)-01:12①3①01 3-(2)-02:10④001③
d 願書に添付した本願意匠図面の1枚を提出する 部分拡大図 使用状態図等の参 考図を再提出するものも多い 例 3-(2)-03:10①③④③②
e 本願に添付され い い図面であ 意匠の内部構造 構成部品やサイズを示 す図面を提出する 例 3-(2)-0ィ:10④2③④1 3-(2)-05:10②ィ③ィ5
f 部分意匠の出願におい 物品全体の図面を実線表示する 事例に い 次項の部分意匠制度特有の特徴記載書の利用例を参照
.関連意匠制度や部分意匠制度に特有 特徴記載書の内容
関連意匠制度特有の特徴記載書の利用例
関連意匠間で共通する主たる特徴を物品の説明欄に記載し 他の関連意匠 相違する 細 特徴を特徴記載書におい 説明し いる例 見られる 例 ィ-(1)-01:10①③③12 号
部分意匠制度特有の特徴記載書の利用例
部分意匠の特徴 物品全体 組 合わされた際に効果を奏するこ を特徴記載書に おい 説明し いる例 見られる
また 部分意匠特有の説明図の利用方法 し 願書に添付した図面におい 破線で
表された部分を実線表示した物品全体の図面を説明図に掲載し いる例 見られる 例 ィ-(2)-01:10②③212 号 ィ-(2)-02:1301303
5.特徴記載書制度の利用方法の変遷
特 徴 記 載 書 提 出 さ れ 意 匠 公 報 発 行 さ れ た 意 匠 登 録 の う 意 匠 公 報 の 発 行 日 2000年 3月 ①日~2001年 2月2① 日である31ィ 件 以下 2000年頃登録 いう 2003 年 3 月 ィ 日~200ィ 年 2 月 1① 日である 22② 件 以下 2003 年頃登録 いう 200① 年 2 月 20日~200②年5月21日である220件 以下 200①年頃登録 いう に い 説明図 の提出の割合 公知意匠に関する何ら の開示 図面 文献名 文章による説明等 の ある割合 公知意匠の図面の提出の割合 公知意匠に関する文献名の開示の割合を比較 した結果を次頁の表 図に示す
2000 年頃 ら 200① 年頃に け 特徴記載書 提出された出願のう 公知意匠に関 する何ら の開示 され いる意匠公報の割合 55.1% ら 1ィ.5%に減少し いる 公 知意匠の図面の開示に い も 30.④% ら 1ィ.5%に減少し いる 説明図の利用率自体 微増し おり 公知意匠の開示 ら本願に関する意匠の図面の提出へ その利用方
法 変わ いる
特徴記載書の記載内容 表現方法 説明図の利用方法の事例に 大 変化 見られ い 公知意匠の開示及び対比する説明等を行う特徴記載書の比率 り減少し 本願意匠に い より 細に説明する例 増加し いる いえる