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報告書 熊本市立高校入試事務改善に関する報告書 熊本市ホームページ

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(1)

熊本市立高校入試事務改善に関する報告書

平成24年6月

(2)

はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 1 市立高校入試における採点ミスの概要

2 検討委員会の設置

第1章 入試事務全体の流れ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

第2章 採点事務の現状と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 1 採点事務の現状

2 採点事務の課題

第3章 今後の改善策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 1 採点事務の各過程における改善策

2 採点事務に従事する各役職における改善策 3 採点環境における改善策

第4章 まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14

資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 1 熊本市立高校入試事務改善検討委員会設置要綱

(3)

はじめに

1 市立高校入試における採点ミスの概要

平成24年3月に行われた熊本市立必由館高等学校における高校入学者後期(一般) 選抜において、不合格となった1人の受検者(熊本市立中学校に在籍する生徒)の保護 者から、本年3月21日に、調査書及び解答用紙について熊本市個人情報保護条例第1 3条の規定に基づく開示請求がなされたため、解答用紙を再確認したところ、正解の答 案を不正解として採点するというミスが判明した。

当該受検者は不合格と判定されており、改めて合否判定を行った結果、合格となった。 また、このミスを受け、市立高校2校(必由館高校及び千原台高校)において、すべ ての解答用紙(必由館高校457人分、千原台高校166人分)の再点検を行ったとこ ろ、合否について影響はなかったものの、2校合わせて45件の採点ミスが確認された。

ミスの内訳についていくつかの観点から分析すると、以下の通りである。 まず、学校・教科ごとの内訳は以下の通りであった。

必由館高校 千原台高校 合計 国語 3件 4件 7件

社会 11件 8件 19件

数学 2件 1件 3件

理科 3件 8件 11件

英語 5件 0件 5件

合計 24件 21件 45件

また、ミスの内容についてみると、①正解を「不正解」としたものが19件、②不正 解を「正解」としたものが18件、③各問における得点記入を間違ったもの(例えば「2 点」とすべきところを「1点」とした)が8件であった。

必由館高校 千原台高校 合計 正解を「不正解」としたもの 13件 6件 19件 不正解を「正解」としたもの 10件 8件 18件 各問の得点記入を間違ったもの 1件 7件 8件

合計 24件 21件 45件

(4)

必由館高校 千原台高校 合計

単純ミス 21件 17件 38件

採点基準の未確認 3件 0件 3件

どちらともとれるもの 0件 4件 4件

合計 24件 21件 45件

2 検討委員会の設置

このような事態が発生したことは、本市の高校入試事務に対する市民の信頼を著しく 損なうものであることから、教育委員会では、早急にその原因を究明するとともに、再 発防止に向けた改善策を検討するため、「熊本市立高校入試事務改善検討委員会(以下 「検討委員会」という。)」を設置し、今回のミスの検証を行った。

具体的な検証作業としては、まず、検討委員会内に設置した「検証部会」において両 校の職員からの聴き取り調査及びアンケート調査を実施し、入試事務の現状を把握する とともに、検討委員会でその分析を行いながら、採点事務における課題と改善の方向性 などについて整理を行った。

【検証作業のスケジュール】

検討委員会 検証部会

4月 6日 第1回

1 設置要綱 ⇒資料1(P15参照)・目的説明 2 経過報告・協議

採点事務の説明、採点ミスの説明・協議 聴き取り調査内容の説明・協議

4月12日 第2回

1 採点・集計・パソコン入力事務の説明・協議 2 聴き取り調査のまとめの報告・協議

4月19日 第3回

1 聴き取り調査を受け、課題と改善点の報告・協議 2 校長・教頭・教務主任の「聴き取り調査」のま

とめの報告・協議

3 パソコン入力事務の説明

4 「採点方法」等の改善に関するアンケート実施に ついて協議

4月 9日 第1回 聴き取り調査のまとめを作成

⇒資料2(P16参照)

4月18日 第2回

聴き取り調査を受け、課題・改善 点の検証と資料作成

市立2高校の教員への実施

(5)

4月27日 第4回

1 千原台のアンケート調査の結果について協議 2 入試事務改善報告書の様式について協議

5月 8日 第5回

1 必由館のアンケート調査の結果について協議 2 入試事務改善報告書の骨子について協議

5月10日 第6回

入試事務改善報告書(案)の検討

5月15日 第7回

入試事務改善報告書(案)の検討

5月29日 第8回

入試事務改善報告書(案)の検討

5月31日 第9回

入試事務改善報告書のまとめ

4月24日 第3回

入試事務改善報告書の作成要領 について

5月 3日 第4回 アンケート結果の分析

入試事務改善報告書の原案作成

5月24日 第5回

入試事務改善報告書(案)作成

市立2高校の教員への実施 ⇒資料3(P18参照)

4月24日、25日 アンケート調査

4月25日 教育委員会会議 検証作業について中間報告(協議)

(6)

第1章

入試事務全体の流れ

現在の両校の入学者選抜試験は、「前期(特色)」及び「後期(一般)」に分かれている が、その事務は、いずれも「①要項・願書の配布→②願書の受付・志願者数の確定→③ 試験実施→④採点事務→⑤合否決定→⑥合格(内定通知)発表」の流れで行われており、 両校では県及び市の要項を参考に、入試事務全体のマニュアルにあたるものとして「実 施要項」(必由館高校「学力検査・実技検査実施要項」、千原台高校「選抜実施細案」) を前・後期の各々に定めている。

【平成24年度入学者選抜における市立高校の事務全体の流れ】

日付 事務の流れ

平成23年 11月下旬以降

平成24年 1/23~25

1/26~2/1

2/2

2/2~2/9

2/10

2/13~2/22

2/23~3/6

3/7、3/8

3/7~3/13

3/14

各高校の要項・願書の中学校への配布

前期(特色)選抜「実施要項」の確定・職員周知

前期(特色)選抜試験実施

後期(一般)願書受付→志願者数の確定

後期(一般)選抜試験実施 採点(集計・コンピュータ処理)

合否判定会議・合否決定

採点(集計・コンピュータ処理)

合否判定会議・合否決定

前・後期・合格発表 前期・合格内定通知

前期(特色)願書受付→志願者数の確定

(7)

第2章

採点事務の現状と課題

1 採点事務の現状

本報告書では、入試事務全体のうち、ミスが発生した「採点事務」(採点から合否判定 資料の作成に至るまでの一連の事務)を中心に課題の検証を行うが、職員の聴き取り調 査等の結果、両校の採点事務は、これまでの実務の中で培われた経験則に基づき、学校 (教科)ごとに若干の相違はあるものの、概ね以下のような流れで行われていた。

(1)採点事務の各過程の現状

①採点準備

○採点委員の任命、問題解答、採点基準の作成 ・校長が教科ごとに採点委員を任命する

・教務主任が採点委員に採点業務の手順や方法を説明する

・教科主任は、教科の問題を全部解答するとともに、県の作成した標準解答を踏 まえ、採点基準(部分点の付与基準等)を作成する

・採点委員は、事前にできる限り全部の問題を解くようにする ○担当箇所の割当、採点基準の確認

・教科主任が教科内での採点箇所の割当を行う

・採点委員は、担当する教科の採点基準や留意事項を確認する ②採点業務

○小問採点(2回)

・担当する問題について、小問(一つひとつの解答項目)ごとに採点基準に基づ き採点(○、×、部分点等の配点)を行う

・確認のため2回行う(2回目は「小問点検」と称する)

・1回目の採点に間違いがあった場合は、1回目の採点者に確認し、必要に応じ て訂正する

・終了したらチェック欄に押印(サイン)する ○大問集計(2回)

・小問ごとに配点された得点を大問(問題のひとまとまり)ごとに集計(足し算) する

・確認のため2回行う(2回目は「大問集計点検」と称する)

・間違いがあった場合は、1回目の集計者に確認し、必要に応じて訂正する ・終了したらチェック欄に押印(サイン)する

○総合集計(2回)

・大問ごとに記入された得点を全部集計(足し算)する 【採点事務の流れ】

(8)

・確認のため2回行う(2回目は「総合集計点検」と称する)

・間違いがあった場合は、1回目の集計者に確認し、必要に応じて訂正する ・終了したらチェック欄に押印(サイン)する

・すべての採点業務が終了したら、教科主任が答案をすべて回収し、教務主任を 通じて教頭に報告する

③採点後の業務

○点数の得点一覧表(短冊)への転記

・次の作業(得点のコンピュータ入力)を効率的に行うための下準備として、 各受検者の教科ごとの点数を一覧表に手書きで転記する

・受検者の得点が縦に細長く記されるため、学校内では「短冊」と称されていた ○点数のコンピュータへの入力

・得点一覧表(短冊)から、全受検者・全教科の点数をコンピュータに入力する ・小問ごとの得点についても別途コンピュータに入力し、集計のチェックを行う ○合否判定資料の作成

・中学校からの調査書の評定と試験の得点を合わせ、合否判定のための資料を作 成する

・この際、改めて無作為抽出を行い、試験の得点や評定など合否判定にかかる全 項目について入力等の誤りがないか確認する

(2)採点環境の現状

①採点場所に関する現状

○採点は、両校ともに大人数で作業できるスペースが確保できる場所として図書館 で行われていたが、教科ごとの仕切りなどはなかった。

②スケジュールに関する現状

○今回の後期選抜における採点から合格発表までの流れは、概ね以下の通りであっ た。

○なお、このスケジュールのうち、特に7日から9日までの3日間は、授業や部活 動などの学校教育活動を休止し(生徒は「家庭学習期間」として登校しない)、学 校全体が入試事務に集中する期間とされている。

【必由館高校】

3月 7日(水) 10:00~14:00 試験(1日目/国・理・英) 14:50~16:30 採点(国・理・英)

3月 8日(木) 10:00~12:00 試験(2日目/社・数)

13:00~16:30 採点(国・理・英の残り、社・数) 3月 9日(金) 9:00~16:30 採点・集計の残り、コンピュータ入力 【千原台高校】

(9)

2 採点事務の課題

両校の事務処理の「マニュアル」にあたる「実施要項」の採点事務に関する記述につ いてみると、両校とも、職員を教科ごとに数人ずつのグループに分けて採点・集計を行 うこととしており、特に必由館高校では以下のような具体的な手順が記されていた。

しかしながら、職員の聴き取り等の結果、採点事務の手順は各教科に任されており、 記述通りに行っていない教科もあるなど、その内容は徹底されていなかった。

また、千原台高校の「実施要項」は「答案そのものの情報開示もあり得るので、採点 は丁寧にわかりやすく、採点基準を明確にし、ミスのないように気をつける。」との一 般的な記述があるものの、具体的な実施手順や方法などについては示されていなかった。

その結果、両校の採点事務は、学校(教科)ごとに若干の違いはあるものの、①採点 事務の各過程、②採点環境の各々において、概ね以下のような課題があった。

(1)採点事務の各過程における課題

①「採点準備」における課題

○採点委員の任命、問題解答、採点基準の作成

・教科主任に対し、当該教科の採点事務の実務の責任者であるという明確な任命 【必由館高校「実施要項」に記載された採点事務の手順】

○採点は2回行う。

○1回目は赤色で採点し、小問毎に点数を赤色で書き、答案表紙のチェック欄 に署名する。

○2回目は青色で1回目の採点を点検し、正しいときは点数を円で囲み、誤り がある場合は1回目の採点者が訂正し、その箇所に捺印する。点検が完了し たら答案表紙のチェック欄に署名する。

○合計点を別々の集計者により2回集計する。

○1回目は合計点を赤色で書き、答案表紙のチェック欄に署名する。

○2回目は青色で1回目の集計を点検し、正しいときは合計点を円で囲み、誤 りがある場合は1回目の集計者が訂正し、その箇所に捺印する。

○点検が完了したら答案表紙のチェック欄に署名する。

3月 8日(木) 10:00~12:00 試験(2日目/社・数)

13:00~16:30 採点(国の残り、理・英・社・数) 3月 9日(金) 9:00~16:30 採点・集計の残り、コンピュータ入力 【以下共通】

(10)

がされておらず、その責任体制が明確でない面があった ・採点に関する具体的な手順や方法等が示されていなかった ・日程やスケジュールを確認しないまま、採点をした者がいた ・全員が問題を解く時間が設定されていなかった

○担当箇所の割当、問題再解答、採点基準の確認

・教科主任の責任が不明確なまま、担当箇所の割当がはっきりとした形で行われ ていなかった例があった

・その結果、担当箇所が不明確なまま、採点が早く終わった者が別の箇所を手伝 う例があった

・担当する問題について十分な理解をせずに採点を行った教科があった

・具体的な採点基準が示されず、採点委員間の共通理解が不十分な教科があった ②「採点業務」における課題

○小問採点

・総じて、採点業務に関する「報告・連絡・相談」体制がとられていない、ある いは不十分であった

・採点手順があいまいなまま、採点業務を行った教科があった

・採点基準が修正された場合、そのことが用紙等に記録されておらず、指示が徹 底していなかった教科があった

・教科によっては、進度の差により焦りを感じた者がいた

・2回目の採点(点検)において、1回目と同じように予断を持たずに採点をす べきところを、間違いはないという思い込みで、間違いを見過ごした者がいた ・チェック欄への押印やサインが適切になされていない教科があった

○大問集計、総合集計

・チェック欄への押印やサインが適切になされていない教科があった ③「採点後の業務」における課題

○点数の得点一覧表(短冊)への転記

・解答用紙から短冊に点数入力をする際に、転記ミスをする恐れがある ○点数のコンピュータへの入力

・「短冊」は、コンピュータ入力を、個々の解答用紙から直接するのではなく、一 覧表を通じて行うことで作業が効率化されるという考え方のもと、これまで用 いられてきたが、答案から直接コンピュータ入力することも可能である ・合否判定資料作成のためのコンピュータ入力とは別に、得点集計チェックのた

めのコンピュータ入力が行われていた ○合否判定資料の作成

・合否判定資料全体の再チェックとして無作為抽出は行っていたが、得点につい て再度の全件チェックは行っていなかった

(2)採点環境における課題

①採点場所に関する課題

(11)

れていた。

②スケジュールに関する課題

○職員の聴き取り等によると、職員に余裕がなく「早く終わらねばならない」とい う焦りが生じていたなどの意見があった。

○ただし、作業の計画や進捗は教科によってバラツキがあり、例えば3日目は、午 前中には作業を終える教科もあった。

③その他の課題

○改めて前年度の解答用紙を確認しようとしたところ、本市教育委員会が策定した 「平成23年度熊本市立高等学校入学者選抜事務処理要項」において、解答用紙 を「検査を実施した年度の翌年度末まで保管すること」と規定されていたにも関 わらず、廃棄されていた。

【課題のまとめ】

このように、採点事務には、準備から終了後までの一連の過程、また、その環境に おいて多くの課題があることが確認できたが、総じて、両校ともに、

●事務の体制について、校長から採点委員に至るまで、組織としての指揮命令系統 や責任の所在が不明確で、適切な時期に適切な指示・説明がされていない ●事務の処理について、採点基準や採点手順が不明確で、組織としての統一された

方法での処理がされていない

など、事務を行う組織としての体制が十分ではなかったことが大きな課題として指摘 される。

特に、組織としての統一された処理がされていないことに関して、両校に入試事務 のマニュアルにあたる「実施要項」はあるものの、その根幹となる採点事務について の詳細な手順は、

●必由館高校・・・記載されていたものの職員への周知徹底が不十分であった ●千原台高校・・・記載がなかった

ため、職員の事務処理の共通の基盤となるものが明確に存在せず、結果的に、経験則 に基づく教科ごとの独自の方法により採点が行われていたことが今回のミスの根源 であったと考えられる。

(12)

第3章

今後の改善策

本章では、第2章で挙げた課題を踏まえ、今後の改善策について「採点事務の各過程」、 「採点事務に従事する各役職」、「採点環境」のそれぞれに示す。

ただし、両校の教職員の構成等が異なることから、本報告書では、入試事務(特に採 点事務)の改善の方向性と、必ず行わなければならない両校共通の事項等を示すことと し、具体的なマニュアルなど実務の詳細については、それぞれの実情に応じ、学校が教 育委員会指導課(入試事務を所管)と協議のうえ作成することとする。

1 採点事務の各過程における改善策

(1)「採点準備」における改善策

①採点委員の任命、問題解答、採点基準の作成

○校長が、教科ごとの採点事務の実務責任者として教科主任を任命し、その責務を 明確化させる。

○教科主任を中心に、事前に採点委員全員が問題を解答し、県の作成した標準解答 を踏まえ、学校としての採点基準及び採点上の留意事項を明確化(用紙に記載) する。

②担当箇所の割当、問題再解答、採点基準の確認

○教科内の担当箇所の割当は、教科主任が校長、教頭、教務主任と協議のうえ行う。 ○教科主任は、誰もが割当がわかるように、事務分担表を作成する。

○採点委員の任命及び担当箇所の割当にあたっては、単に命じるのみならず、その 業務内容・スケジュール等とともに責任の所在を明確化したうえで具体的な指示 を行うなど、採点事務の重責を担うことへの自覚を促す。

○用紙に記載された採点基準及び留意事項は採点委員全員に周知し共有化を図る。 ○採点委員は、改めて割り当てられた箇所の問題を解き、採点基準及び留意事項と

照合する。

(2)「採点業務」における改善策

①小問採点

○採点回数を現在の2回から3回に増やす。

○採点委員は、原則として、事前の割り当てで決められた箇所のみを採点する。 ○以下のような採点の具体的なルールを策定し、徹底させる。

・受検生の書いた文字の上には○、×を書かない。

・訂正する場合は、訂正箇所に二重線を引き、その採点を行った者全員の訂正印 を押した上で横に訂正を記入する。

・採点基準についての疑問が出てきた場合教科主任に相談する。その際には、必 要に応じて教科主任が全員の作業をいったん中断し、周知徹底を図る。 ・採点基準の追加・修正は教科主任が行い、用紙に記録して誰もが共有化できる

(13)

②大問集計、③総合集計

○それぞれにこれまで同様2回行うが、1回目、2回目の集計は必ず違う者が行う よう徹底する。

(3)「採点後の業務」における改善策

①点数の得点表一覧(短冊)への転記

○作業時間の浪費や転記ミスのリスクなどのデメリットがある一方で、得点表一覧 の作成は解答用紙から直接コンピュータに入力することで可能であることから、 今後は行わないようにする。

②点数のコンピュータへの入力

○短冊は使用せず、解答用紙から直接入力する。 ○採点業務を担当した職員がペアで行う。

○事前に集計のチェックが十分に行われているため、得点集計チェックのためのコ ンピュータ入力は行わない。

③合否判定資料の作成

○合否判定資料に記された得点の入力ミスを防ぐため、全部の解答用紙とのチェッ クを行う。

○また、合格ライン前後の解答用紙の再採点を教頭、教務主任立会いのもと教科主 任が行う。

2 採点事務に従事する各役職における改善策

(1)校長の職務

○入試事務全体の責任者として、入試事務の全行程に係る全職員の動きを統括する。 ○教科ごとの採点委員の任命を行うとともに、教科ごとの採点事務の実務責任者とし

ての教科主任の責務を明確化させる。

(2)教頭の職務

○入試事務全体の責任者である校長を補佐する者として、教務主任と連携を取りなが ら、教科主任・採点委員を指導する。

(3)教務主任の職務

○入試事務全体の主査(実務を統括する責任者)として、教科主任と連携を取りなが ら、採点委員を指導する。

○教科主任に、教科ごとの事務分担表や採点基準を提出させ(基準が変更になった場 合も含む)、学校としての統一的な事務の遂行を統括する。

(4)教科主任の職務

(14)

ともに、誰もが割当がわかるように、事務分担表を作成する。

○事前に採点委員とともに問題を解答し、県の作成した標準解答を踏まえ、学校とし ての採点基準及び採点上の留意事項を作成する。

○事務分担表及び採点基準(基準が変更になった場合も含む)を、教務主任に提出す る。

○採点委員と協議のうえ、採点の手順等について確認する。

○採点事務が円滑に進むよう、事務の進捗状況を適切に把握する。特に、基準の変更 による採点の不公平が生じないよう留意する。

(5)採点委員の職務

○採点前に問題を解き、採点基準や採点手順等を確認する。

○採点にあたり、採点基準等に疑義のある場合は、教科主任に確認する。 ○原則として、事前の割り当てで決められた箇所のみを採点する。

3 採点環境における改善策

(1)「採点場所」における改善策

○静謐な環境を確保することはもちろんのこと、他教科との採点時間の差による心理 的あせりを感じないように、教科ごとに場所を分けるなどの工夫をする。

(2)「スケジュール」における改善策

○入試・採点事務に係るスケジュールは、学校・教科によって若干の違いがあるが、 職員に「余裕がなかった」「焦りが生じていた」などの意見があったことも踏まえ、 さらなる創意工夫を行い、合否判定までに要する期間を最大限有効に活用するよう なスケジュールを設定するとともに、作業の進行管理を徹底する。

○個々人の集中力が欠けないよう、休憩の時間や場所などを明確に設定する。

(3)その他

○採点場所については、教頭の責任のもと入室管理を徹底する。

○採点事務関連書類(事務分担表、解答用紙、採点基準)は教科主任及び教務主任が 確認のうえ、校長の管理監督のもと、教頭が金庫に保管する。

(15)

第4章

まとめ

これまで、両校における採点事務の現状と課題を検証するとともに、課題を解決する ための改善策について整理を行ってきた。

今後は、ここで示された改善の方向性を基本に、両校の実情を踏まえた「マニュアル」 を作成することになる。

来年度からの入試事務の遂行にあたり、実務の拠り所となる「マニュアル」を整備する ことは極めて重要であるが、それ以上に、第2章で述べたように、総じて、両校の事務 を行う組織としての体制が十分ではなかったことが、今回のミスの根本とも言える大き な要因と思われる。

そこで、まず、両校においては、校長をはじめ職員一人ひとりが、入学試験という子 どもたちの重大な進路決定に関わることへの責任の重さを改めて自覚しながら、強い意 識と高い集中力をもって業務に取り組んでいくことが、何よりも重要と考えられる。

また、職員相互の「報告・連絡・相談」をきめ細かく行うなど、一定の統一された意 思を有する組織としての体制をさらに強化することが必要である。

さらに、教育委員会においても、指導課を中心に、学校における円滑な入試事務の遂 行に向けて必要な支援を行うことが求められる。

今回の入試ミスは、損害を被った受検生及びご家族に対して極めて遺憾なものであっ たとともに、本市教育への市民の信頼を大きく損なうものであった。

(16)

【資料】

1 熊本市立高校入試事務改善検討委員会設置要綱

制定 平成24年4月6日 教育長決裁 (目的)

第1条 熊本市立2高校の後期入学試験における採点ミスの原因を究明するとともに、再 発防止に向けた改善策を検討し、適正な入試事務の遂行による市民の信頼回復のため、 熊本市立高校入試事務改善検討委員会(以下「委員会」という。)を設置する。

(所掌事項)

第2条 委員会は、次の各号に掲げる事項を所掌する。 (1)採点ミスの原因究明

(2)再発防止に向けた改善策の検討 (3)その他必要と認められる事項 (構成)

第3条 委員会の委員は、次の各号に掲げる職にある者で構成する。 (1) 教育委員会事務局次長(以下「次長」という。)

(2) 教育政策課長 (3) 学務課長 (4) 教職員課長 (5) 指導課長

(6) 必由館高等学校長 (7) 千原台高等学校長

2 委員会に委員長及び副委員長を置く。

3 委員長は、教育政策課を所管する次長をもって充てる。 4 委員長は、委員会を代表し、会務を総理する。

5 副委員長は、次長(第3項に定める次長を除く。)をもって充てる。

6 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故があるときはその職務を代理する。 7 委員会は、委員長がこれを招集する。

8 委員長は、必要があると認めるときは、関係者に委員会への出席を求め、その意見を 聴き、又は資料の提出を求めることができる。

(検証部会)

第4条 委員会に、入試事務の検証、調査を行うために検証部会(以下「部会」という。) を置くことができる。

2 部会に部会長を置き、指導課長をもって充てる。 3 部会の構成員は、指導課の職員をもって充てる。 4 部会は、部会長がこれを招集する。

(庶務)

第5条 委員会に関する庶務は、教育政策課で行う。 (補則)

第6条 この要綱に定めるもののほか、委員会の運営に必要な事項は別に定める。

附 則

(17)

2 聴き取り調査の結果

聞き取り内容 必由館高校 千原台高校

① 時 間 設 定 は 十 分だったか

・「時間的には十分」だという意見が多か った。

・経験の浅い者は時間がないと感じてい る者もいた。

・「時間的には十分」だという意見が多か った。

② あ せ り 感 は な かったか

・早く終わらせようとする焦りを感じて いた者が多かった。

・他教科の動きを気にする傾向が見られ た。

・焦りを感じている教科と感じていない 教科があった。

・多くの教科で、採点を早く済ませたい という意識が見受けられた。

① 個 人 の 役 割 に 対 し て 認 識 や 責 任 感 は あ っ たか

・事前に問題を解いているのは、採点担 当箇所のみがほとんどであった。 ・採点者の中には、問題を解かずに採点

をした者がいた。

・採点事務に対する意識の差が大きい。

② 組 織 と し て 機 能していたか 指 示 の 有 無 や 責 任 の 所 在 の 確認

・採点業務が始まる前に、全体に、校長・ 教頭・教務より心構えや採点手順につ いて話があった。

・詳細な指示・説明がないまま採点業務 が始まっている教科があった。 ・教科主任が指示・説明を行う責任者で

あるという位置づけが不明確であっ た。

・教科主任が指示・説明を行う責任者で あるという位置づけが不明確であっ た。

・連携がなされ、指示が細やかになされ ていた教科があった。

③ 役 割 分 担 の 決 め 方 は ど う だ ったか

・その場で、採点担当箇所を決定してい る。

・役割分担に関しては、教科主任が指示 をした教科もあった。

・その場で、採点担当箇所を決定してい る。

・事前に割り振りがなされていた教科も あった。

① 採 点 の 手 順 は ど の よ う に 示 されたか

・教科により、具体的な指示の有無や、 指示の内容はまちまちである。

・教科により、具体的な指示の有無や、 指示の内容はまちまちである。

採点1

・要項どおりに行った教科と、小問の得 点の集計を同時に行った教科がある。

・教務から口頭で説明はあったが、教科 内で、採点者への指示はなく、徹底し ていない。

採点2

・要項どおりに行った教科と、小問の得 点の集計確認を同時に行った教科があ る。

・教務から口頭で説明はあったが、教科 内で、採点者への指示はなく、徹底し ていない。

大問集計1

・教科によっては、小問の得点を合計し、 大問の得点を確認する係がいた。 ※要項にはこの係の位置づけと役割の説

明はない。

役割なし

・手順が違う教科があった。

・記入する係りや方法は教科により、異 なっていた。

大問集計2

・教科によっては、小問の得点を合計し、 大問の得点を確認する係がいた。 ※要項にはこの係の位置づけと役割の説

明はない。

役割なし

・手順が違う教科があった。

・記入する係りや方法は教科により、異 なっていた。

総合集計1

・要項どおりにしている教科があった。 ※要項では、「1回目は合計点を赤色で書

き、答案表紙のチェック欄に署名す る。」となっている。

・手順が違う教科があった。

(18)

総合集計2

・要項どおりにしている教科があった。 ※要項では、「2回目は青色で1回目の集

計を点検し、正しいときは合計点を円 で囲み、誤りがある場合は1回目の集 計者が訂正し、その箇所に捺印する。 点検が完了したら答案表紙のチェック 欄に署名する。」となっている。

・手順が違う教科があった。

・要項には、この係りの位置づけと役割 の説明はない。

手順に関する問題

・第2採点者のチェック機能が適切に働 いていないと考えられる教科があっ た。

・要項の手順に問題がある。(小問の集計 をし、大問の得点を記入する。係の記 述がない。)

・要項に手順がない。

・手順の統一性がなく、教科による詳細 な説明がない。

・詳細な手順の説明があっている教科が あった。

・ミスの防止に対する意識が低い。

① ど の よ う に 決 定されたか

・教科で話し合っている場合と採点箇所 の担当者のみで決められている場合が ある。

・不明な点についてはそのつど確認。 ・十分な採点基準の設定ができていない。

・教科のみで話し合っている場合と大問 担当者のみで決められている場合があ る。

・最初の打ち合わせや指示がなく、途中 で、確認しながら進んでいる教科があ った。

・採点前、記述問題の採点基準について 十分に協議した教科があった。 ②共有の範囲 ・県からの標準解答を参考にしている。

・事前に話し合われた採点基準は、大問 担当者のみで共有している。

・問題全体を把握できている者は少ない。

・県からの標準解答を参考にしている。 ・事前に話し合われた採点基準は、大

問担当者のみで共有している。 ・採点1の担当が作った採点基準を口頭

で申し送りをした教科があった。 ③記録の残し方 ・統一したものはなく、教科によりまち

まちであった。

(19)

3 アンケート調査

(1)アンケート調査用紙

採点や集計を始める前

1 あなたは採点や集計を始める前に、どこに問題があるからミスにつながった(つな がる)と思いますか。次の1)~10)の中から3つ選び、番号に○印を付けてくだ さい。

1)採点のスケジュールや終了予定日時の未確認。 2)採点業務の中心となる者が不明確。

3)採点する箇所の不明確さ。 4)具体的な採点手順の未確認。 5)学力検査問題の内容理解の不足。 6)採点基準の未確認。

7)採点に関する要項等の内容把握の不足。 8)管理職や教務主任の指示が不徹底。 9)選抜について職員会議での説明が不足。 10)具体的な手順についての説明や指示が不足。

2 上記1)~10)以外のことで、あなたがミスにつながった(つながる)と思うこ とを教えてください。(「採点や集計を始める前」に関して)

3 ミスを起こさないために、あなたが大切だと思うことを教えてください。(「採点や 集計を始める前」に関して)全員回答してください。

採点・集計中

1 あなたは採点・集計中、どこに問題があるからミスにつながった(つながる)と思 いますか。次の1)~10)の中から3つ選び、番号に○印を付けてください。

1)適度な休憩の不足。

2)疑問や迷いが生じたときの問題解決への対策不足。 3)採点基準についての共通理解及び検討時間の不足。

対象 両校教諭及び常勤講師(必由館61人、千原台43人)

時期 平成24年4月24日(千原台)、平成24年4月25日(必由館) 方法 アンケート用紙を配布し、後日回収

趣旨 ・再発防止のために、学校と委員会とが一体となって防止策を検討する。 ・採点集計に関わる者全員で防止策を検討する。

(20)

4)採点箇所の中途変更や追加。 5)他教科の進み具合へのあせり感。

6)業務の中心となる者からの指示の未確認(理解不足)。 7)採点に関する要項・手順等の内容把握の不足。

8)管理職や教務主任の指示が不徹底。 9)選抜について職員会議での説明が不足。 10)具体的な手順についての説明や指示が不足。

2 裏面の1)~10)以外のことで、あなたがミスにつながった(つながる)と思う ことを教えてください。(「採点・集計中」に関して)

3 ミスを起こさないために、あなたが大切だと思うことを教えてください。(「採点・ 集計中」に関して)全員回答してください。

採点後(点数の転記・得点の入力)

1 あなたは採点後の作業のどこに問題があるからミスにつながった(つながる)と思 いますか。次の1)~10)の中から3つ選び、番号に○印を付けてください。

1)適度な休憩の不足。

2)疑問や迷いが生じたときの問題解決への対策不足。 3)得点の転記や入力作業の手順についての理解不足。 4)得点の集計表や一覧表など、データ入力作業の煩雑さ。 5)他教科の進み具合へのあせり感。

6)業務の中心となる者からの指示の未確認(理解不足)。 7)入力作業のための人員や時間の不足。

8)管理職や教務主任の指示が不徹底。 9)選抜について職員会議での説明が不足。 10)具体的な手順についての説明や指示が不足。

2 上記1)~10)以外のことで、あなたが転記ミスや入力ミスにつながった(つな がる)と思うことを教えてください。(「点数の転記・得点の入力」に関して)

(21)

(2)アンケート調査の結果

1  選択 による回答  (1か ら10の項 目か ら3つ を 選択 する。表中 の網 掛け は30% 以上 の回 答が あった もの)

【原因】

主たる関係者 内容 選 択 項 目 (10の選択肢の中から3つ選ぶ) 必由館 千原台 合計 採点者個人 理解  1)採点のスケジュールや終了予定日時の未確認 18% 5% 13%

管理・監督者 指示説明  2)採点業務の中心となる者が不明確 26% 21% 24%

管理・監督者 指示説明  3)採点する箇所の不明確さ 10% 16% 13%

採点者個人 理解  4)具体的な採点手順の未確認 57% 70% 63%

採点者個人 理解  5)学力検査問題の内容理解の不足 30% 28% 29%

採点者個人 理解  6)採点基準の未確認 52% 28% 42%

採点者個人 理解  7)採点に関する要項等の内容把握の不足 25% 28% 26%

管理・監督者 指示説明  8)管理職や教務主任の指示が不徹底 7% 23% 13%

管理・監督者 指示説明  9)選抜について職員会議での説明が不足 7% 12% 9%

管理・監督者 指示説明 10)具体的な手順についての説明や指示が不足 34% 67% 48% 61人中 43人中 104人中

     

採点 や集計 を 始 める前

2   自 由 記 述に よ る 回 答 (回答を内容で分類した 。 (  )内は、 アンケート対象者総数に対する 割合。 )

【 原 因 】 6 1 4 3

主たる関係者 内容 必由館 千原台 主な回答

採点者個人 意識 2 0 ( 3 3 % ) 6 ( 1 4 % )

ミ スが許されな いという自覚と責任感や緊張感の欠如。 早く終わらせたいという気持ちのあせり による正確さの欠如。

採点者個人 理解 6 ( 1 0 % ) 3 (7 % )

採点基準の理解不足。

検査問題の内容理解の不足。 採点基準の不明確さ。

管理・ 監督者 業務環境 8 ( 1 3 % ) 5 ( 1 2 % )

緊張による疲労とストレスの蓄積。 作業に必要な職員の確保。

管理・ 監督者 指示説明 8 ( 1 3 % ) 6 ( 1 4 % )

業務分担、 採点基準の不明確さと指示説明の確保。 具体的な採点手順のマニュ ア ル化ができて いない。 ( 千)

管理・ 監督者 作業内容 6 ( 1 0 % ) 8 ( 1 9 % )

分担以外の箇所の採点を手伝うことに問題がある。

再検シ ステ ム に問題があり、 マ ニュ ア ルがない。 ( 千)

3   改 善 策

主たる関係者 内容 必由館 千原台 主な回答

採点者個人 意識 2 3 ( 3 8 % ) 1 0 ( 2 3 % )

ミ スを起こさない慎重さと責任感の自覚と心構え。

採点に余裕を持って臨む。

採点者個人 理解 3 (5 % ) 4 (9 % )

採点基準を理解して採点する。 採点者全員での採点手順の共通理解。

管理・ 監督者 業務環境 8 ( 1 3 % ) 5 ( 1 2 % )

採点にかかる時間的余裕が持て るスケジ ュ ールの設定。 集中して採点できる環境が必要。

管理・ 監督者 指示説明 1 0 ( 1 6 % ) 2 1 ( 4 9 % )

手順等に関する指示の徹底、 採点体制の構築。

採点スケジ ュ ールや手順のマニュ ア ルの作成と確認。 ( 千)

管理・ 監督者 作業内容 2 3 ( 3 8 % ) 1 4 ( 3 3 % )

(22)

  1 選 択による回 答 ( 1 から10 の項 目か ら3つ を 選 択す る。表中 の網 掛 けは30%以 上の 回答 があったもの)

【原因】

主たる関係者 内容 選 択 項 目 (10の選択肢の中から3つ選ぶ) 必由館 千原台 合計 管理・監督者 業務環境  1)適度な休憩の不足 48% 12% 33%

管理・監督者 指示説明  2)疑問や迷いが生じたときの問題解決への対策不足 43% 37% 40%

管理・監督者 指示説明  3)採点基準についての共通理解及び検討時間の不足 69% 67% 68%

採点者個人 意識  4)採点箇所の中途変更や追加 31% 30% 31%

採点者個人 意識  5)他教科の進み具合へのあせり感 36% 47% 40%

採点者個人 理解  6)業務の中心となる者からの指示の未確認(理解不足) 11% 28% 18%

採点者個人 理解  7)採点に関する要項・手順等の内容把握の不足 13% 23% 17%

管理・監督者 指示説明  8)管理職や教務主任の指示が不徹底 3% 12% 7%

管理・監督者 指示説明  9)選抜について職員会議での説明が不足 3% 2% 3%

管理・監督者 指示説明 10)具体的な手順についての説明や指示が不足 18% 35% 25%

61人中 43人中 104人中

採 点・ 集 計中

2   自 由 記 述 に よ る 回 答 (回答を内容で分類した。 (  )内は、 アンケート対象者総数に対する割合。 )

【 原 因 】

主たる関係者 内容 必由館 千原台 主な 回答

採点者個人 意識 1 3 (2 1 % ) 8 (1 9 % )

ミ スが許されないという自覚と責任感や緊張感, 集中力, の欠如。 早く 終わらせたいという気持ちのあせり による正確さの欠如。

採点者個人 理解 3 (5 % ) 4 (9 % )

自分ひとりの判断で 採点。 採点基準の不明確さ。

管理・ 監督者 業務環境 7 (1 1 % ) 5 (1 2 % )

休憩を取り にく い雰囲気。

採点場所の狭さと落ち着かな い雰囲気。 ( 千)

管理・ 監督者 指示説明 3 (5 % ) 5 (1 2 % )

業務分担と採点手順の指示説明不足 採点基準の確認不足。

管理・ 監督者 作業内容 1 3 (2 1 % ) 1 1 (2 6 % )

採点者の割り振りに工夫が必要。 ( 千) 再検シス テ ム、 採点分担に問題がある。

3   改 善 策

主たる関係者 内容 必由館 千原台 主な 回答

採点者個人 意識 1 9 (3 1 % ) 1 4 (3 3 % )

緊張感と責任感、集中力を持って 採点・ 集計にあたる。

間違いがあることを前提に点検・ 確認する。 他教科の進行に影響されな い。

採点者個人 理解 3 (5 % ) 8 (1 9 % )

手順についての共通理解とその遵守。 疑問点があれば確認する。

管理・ 監督者 業務環境 1 6 (2 6 % ) 1 2 (2 8 % )

集中できる環境づく り。 十分な時間を確保。 適度な休憩。

管理・ 監督者 指示説明 1 0 (1 6 % ) 7 (1 6 % )

手順についての説明を確実に行い、 徹底する。 口頭及び文書で 確認。 経験の少ない教員に十分な 指示と説明。

管理・ 監督者 作業内容 1 9 (3 1 % ) 1 7 (4 0 % )

二重チェッ クを三重チェッ クする。

(23)

  1  選択 による回答  (1か ら10の項 目か ら3つ を 選択 する。表中 の網 掛け は30% 以上 の回 答が あった もの)

【原因】

主たる関係者 内容 選 択 項 目 (10の選択肢の中から3つ選ぶ) 必由館 千原台 合計 管理・監督者 業務環境  1)適度な休憩の不足 44% 9% 30%

管理・監督者 指示説明  2)疑問や迷いが生じたときの問題解決への対策不足 31% 33% 32%

採点者個人 理解  3)得点の転記や入力作業の手順についての理解不足 39% 56% 46%

管理・監督者 業務内容  4)得点の集計表や一覧表など、データ入力作業の煩雑さ 49% 53% 51%

採点者個人 意識  5)他教科の進み具合へのあせり感 23% 37% 29%

採点者個人 理解  6)業務の中心となる者からの指示の未確認(理解不足) 16% 30% 22%

管理・監督者 業務環境  7)入力作業のための人員や時間の不足 34% 19% 28%

管理・監督者 指示説明  8)管理職や教務主任の指示が不徹底 3% 12% 7%

管理・監督者 指示説明  9)選抜について職員会議での説明が不足 2% 5% 3%

管理・監督者 指示説明 10)具体的な手順についての説明や指示が不足 11% 40% 23%

61人中 43人中 104人中

採点 後

2   自 由 記 述 に よ る 回 答 (回答を 内容で分類した。 ( )内は、 アン ケート対象者総数に対する割合。 ) 【 原 因 】

主たる関係者 内容 必由館 千原台 主な 回答

採点者個人 意識 1 4 ( 2 3 % ) 8 ( 1 9 % )

合って いるだろうという思い込み。 ( 点検時の確認の注意不足) 限られた時間で 、 迅速に作業しなければな らな い心理的負担。

採点者個人 理解 3 ( 5 % ) 4 ( 9 % )

記入欄のずれ、 聞き取り 違い等の初歩的ミ ス。 配点等を確実に把握して、 入力して いなかった。

管理・ 監督者 業務環境 3 ( 5 % ) 5 ( 1 2 % )

集中できる環境が必要。 ( 千) 時間の確保。

管理・ 監督者 指示説明 2 ( 3 % ) 5 ( 1 2 % )

具体的に細かな 手順の説明がな かったこと。 採点前の全体への十分な 指示の不足。

管理・ 監督者 作業内容 7 ( 1 1 % ) 6 ( 1 4 % )

マニュ アルが文章化されていな かったこと。 入力し易いようにデータを準備するべきで あった。

3   改 善 策

主たる関係者 内容 必由館 千原台 主な 回答

採点者個人 意識 3 2 ( 5 2 % ) 2 4 ( 5 6 % )

責任を持って 採点集計にあたる。 間違いがあることを前提に点検・ 確認する。

採点者個人 理解 0 ( 0 % ) 3 ( 7 % )

手順について十分に確認、 共通理解する。 ( 千) 採点の仕方、 入力の仕方を十分確認して おく 。 ( 千)

管理・ 監督者 業務環境 1 1 ( 1 8 % ) 3 ( 7 % )

集中できる環境づく り 。 十分な時間の確保。

管理・ 監督者 指示説明 0 ( 0 % ) 5 ( 1 2 % )

手順についての説明をしっかり と行い、 徹底する。 ( 千) 責任者を各教科で明確化する。 ( 千)

管理・ 監督者 作業内容 1 7 ( 2 8 % ) 2 6 ( 6 0 % )

二重チェッ クを三重チェッ クにする。

参照

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