第11章 アウトソーシング
なの
「アウトソーシング」 とは?
• 定義 (教科書 285 ページより)
ソフトウェアプロジェクトの一部分を
ソフトウェアプロジェクトの一部分を
自分のビジネスの
自分のビジネスの 外部にあるリソース 外部にあるリソース
を使って実施すること。
を使って実施すること。
ソフトウェアプロジェクトの一部分を
ソフトウェアプロジェクトの一部分を
自分のビジネスの
自分のビジネスの 外部にあるリソース 外部にあるリソース
を使って実施すること。
を使って実施すること。
教科書では
「供給者」
という言葉を使って 表現している
教科書では
「供給者」
という言葉を使って 表現している
アウトソーシングのアクティビティ
• アウトソーシングする対象
プラットフォーム の開発や供給 プラットフォーム
の開発や供給
開発環境、 テスト環境 の提供や保守
開発環境、 テスト環境 の提供や保守
出荷後のカスタマー サービス、サポート 出荷後のカスタマー サービス、サポート
出荷後の保守 出荷後の保守 製造や供給ハードの
製造や供給ハードの
開発や供給アプリの 開発や供給アプリの
事業継続サービスの提供 事業継続サービスの提供
アウトソーシングの問題点
• アウトソーシング利用企業の満足度の低下
• トラブルで契約打ち切り
• ミッションクリティカル (*) サービスでは懐疑的
(*) 24 時間 365 日、止まらないことを要求される
アウトソーシングの
アウトソーシングの 費用対効果を判断す 費用対効果を判断す
るメトリクス
るメトリクス アウトソーシングの をもっていない をもっていない
アウトソーシングの 費用対効果を判断す 費用対効果を判断す
るメトリクス
るメトリクス をもっていない をもっていない
2004年79% → 2005年62%
2004年21% → 2005年51%
重要な問題 重要な問題 重要な問題 重要な問題
アウトソーシングの真の意図
• 顧客と株主の目標を最適な方法で達成すること! 期待通りの動作
期待通りの動作
タイムリー
タイムリー コスト効率良くコスト効率良く
etc・・・
そのために・・・
ビジネスケース
ビジネスケース
の考慮 の考慮
ビジネスケース
ビジネスケース
の考慮 の考慮
管理・監視
管理・監視 管理・監視
管理・監視
何をアウトソースすれば
・・・
より良くなる?
他のアクティビティと
・・・
何ら変わらない
ビジネスケースで考慮すべきこと
• 定量的に検討
利点 利点
利点 利点 コスト コスト コスト コスト
ビジネスケース
企業フォーカス 企業フォーカス企業フォーカス
企業フォーカス コスト回避コスト回避コスト回避コスト回避
製品化期間の短縮 製品化期間の短縮 製品化期間の短縮
製品化期間の短縮 高い顧客満足高い顧客満足高い顧客満足高い顧客満足 自社のコアコンピタンス
以外の浪費を抑える 自社のコアコンピタンス
以外の浪費を抑える 安い賃金、柔軟なリソース確保、 トレーニングの回避、生産性改善、
品質の改善によるコスト減 安い賃金、柔軟なリソース確保、 トレーニングの回避、生産性改善、
品質の改善によるコスト減
新技術の早期採用、 プロジェクトの短期化
新技術の早期採用、
プロジェクトの短期化 タイムリーな出荷タイムリーな出荷品質の向上、品質の向上、
利点 利点 利点
利点
ビジネスケース コスト コスト コスト コスト
賃金賃金
賃金賃金 監視監視監視監視
文書文書
トレーニング トレーニング文書文書 トレーニング トレーニング インフラインフラ
インフラインフラ 旅費旅費旅費旅費
生産性生産性 の低下生産性の低下 生産性
の低下の低下 品質品質 の低下の低下の低下品質品質 の低下 賃金単価 × 要員数
に対して利点は? 賃金単価 × 要員数
に対して利点は? 対称データ、対称データ、頻度は?頻度は?
どんなもの が必要? どんなもの
が必要?
ハード、ソフト、 ネット、スペースは?
ハード、ソフト、
ネット、スペースは? トレーニング、トレーニング、ビュー、監視ビュー、監視
初回、離職 初回、離職
リスクレベルを左右する要因
• アウトソースにリスクはつきもの
発注側
供給者 アウトソース
リスク リスク
財務面の安定性財務面の安定性 財務面の安定性 財務面の安定性
業務実績業務実績 業務実績業務実績
プロセスプロセス の成熟度の成熟度 プロセスプロセス の成熟度の成熟度
プロダクト プロダクト
の成熟度の成熟度 プロダクト プロダクト
の成熟度の成熟度 ケーションケーションケーションケーションコミュニコミュニコミュニコミュニ
健全性、信用価値 健全性、信用価値
出荷後バグ、納期遵守率、 Q&Aの応答時間
出荷後バグ、納期遵守率、 Q&Aの応答時間
ISO9001 CMMI ISO9001
CMMI
類似プロジェクト の経験、実績 類似プロジェクト
の経験、実績
定量的な契約、 メトリクス による評価
定量的な契約、 メトリクス による評価
アクティビティを分析→メトリクスを決
• アクティビティを2次元から分析
定
ミディア ム リスク
ハイ リスク
ロー リスク
ミディア ム
~ハイ
カスタマイゼーションのレベルリスク 統
合 の レ ベ
ル 高
高
低
アクティビティ は依存している?
アクティビティ は依存している?
契約 契約
契約 契約
発注側 供給者 要求
契約はリスク緩和戦略のひとつ
発注側 供給者 進捗に関する コミュニケーション
発注側
インセンティブ 供給者
/ペナルティ
にする明確
にする明確
定量的な 定量的な
メトリクスで
メトリクスで
有効性が高まる
有効性が高まる
契約の例( P.293 ~ 294 )
自社製品
機能A 機能A
機能A 機能A
R社
アウトソーシング
<機能A>
・新規に開発
・独立に実行・評価
<機能A>
・新規に開発
・独立に実行・評価
契約の例( P.293 ~ 294 )
R社は、機能Aを実現したソフトウェアを、この契約に署 R社は、機能Aを実現したソフトウェアを、この契約に署
名した日から6ヶ月以内に引き渡さなければならない。 名した日から6ヶ月以内に引き渡さなければならない。 R社は、機能Aを実現したソフトウェアを、この契約に署 R社は、機能Aを実現したソフトウェアを、この契約に署 名した日から6ヶ月以内に引き渡さなければならない。 名した日から6ヶ月以内に引き渡さなければならない。 この契約に署名した日から6ヶ月以内に、R社は、機能 この契約に署名した日から6ヶ月以内に、R社は、機能 テスト計画に対して
テスト計画に対して成功テストケース率成功テストケース率95%に達した95%に達した 機能Aのソフトウェアを引き渡すこと。なお、機能テス 機能Aのソフトウェアを引き渡すこと。なお、機能テス ト計画は、本契約書の付録Aに記載された要求事項の1 ト計画は、本契約書の付録Aに記載された要求事項の1 00%をカバーする。
00%をカバーする。
この契約に署名した日から6ヶ月以内に、R社は、機能 この契約に署名した日から6ヶ月以内に、R社は、機能
テスト計画に対して
テスト計画に対して成功テストケース率成功テストケース率95%に達した95%に達した 機能Aのソフトウェアを引き渡すこと。なお、機能テス 機能Aのソフトウェアを引き渡すこと。なお、機能テス ト計画は、本契約書の付録Aに記載された要求事項の1 ト計画は、本契約書の付録Aに記載された要求事項の1
00%をカバーする。 00%をカバーする。
テストケース率が100%になったときの対応
テストケース率が100%になったときの対応 ペナルティペナルティ
プロジェクトの特性からメトリクスを決定
進捗進捗 進捗進捗
品質品質 品質品質
反応の良さ 反応の良さ 反応の良さ 反応の良さ 主要領域
工数完了率 工数完了率 モジュール
完了率 モジュール
完了率
モジュール
インスペクション率 モジュール
インスペクション率
テスト進捗率 テスト進捗率
パフォーマンス パフォーマンス
修正未了の欠陥数 修正未了の欠陥数 平均故障時間
平均故障時間
修正欠陥のレベル 修正欠陥のレベル
復旧時間復旧時間
永続的な修正対応に 要した時間
永続的な修正対応に 要した時間
例1
既製品のソフトウェアパッケージ
• 内容が明確
• 機能性、品質は市場で十分に実
• 証済み自社ソフトに統合する方法は明 確に定義、理解されている
供給者管理の リスクは低い
入手は単に注文やライセンスの問題 入手は単に注文やライセンスの問題
ルーチン化、合意文書の標準化 ルーチン化、合意文書の標準化 進捗や品質のメトリクスは不要
進捗や品質のメトリクスは不要
タッチポイント
供給者管理のリスクが高い
例2
開発中のソフトと結合&高カスタム
• 自社と供給者が平行して開発
• 複数モジュールのテストや製品テス トで統合が必要
軽減
合同設計セッション 合同設計セッション合同設計セッション 合同設計セッション
コードレビュー コードレビュー コードレビュー
コードレビュー 進捗進捗
品質品質 反応の良さ反応の良さ