会社 報部
〒802-8601 福岡県北九州市小倉北区中島2-1-1 TEL 093-951-2901 FAX 093-952-3173 ホームページ http://www.toto.co.jp/
TOTO CORPORATE REPORT 2014
TOTOグループ コーポレートレポート 2014
表紙は、TOTOの衛生陶器の製造の様子です。1914年に、 創立前のTOTOが日本で初めて水洗腰掛け式便器(左写 真)を開発して今年で100年。この衛生陶器はTOTOのもの づくりの原点です。
目次
目次
TOTOグループコミュニケーションツールの全体像 TOTOのものづくり
ごあいさつ
共有理念と事業ビジョン TOTO Vプラン2017 TOTOグループの事業展開
「TOTO Vプラン2017」達成とその先を見すえて
3つの事業軸① 国内住設事業 3つの事業軸② 海外住設事業 3つの事業軸③ 新領域事業 4つの革新活動
環境へのとりくみ
客観性・透明性の高い経営 リスクマネジメント お客様満足の実現
創造力豊かな自律した人財の継続的な育成 サプライヤーの皆様とともにCSR調達を推進 社会貢献・地域共生
ステークホルダーエンゲージメント
第三者意見/アンケート結果
1 2 3 4 5 7 9 11 17 19 21 23 25 29 31 33 34 35 36 37 38
TOTOグループ コーポレートレポート 2014
TOTOグループ企業Webサイト
はじめに
TOTOについて 環境へのとりくみ CSR活動
ニュースリリース 投資家・IR情報 採用情報
TOTO WAY
トップメッセージ
事業ハイライト
「TOTO Vプラン2017」の歩みと将来へのビジョン事業を支える力
TOTOグループ コーポレートレポート 2014
1
TOTOグループでは本年4月に喜多村新社長が就任し、創立 100周年に向けての最終ステージとなりました。新体制のも と、これまでのVプランの基本路線を踏みつつさらに発展さ せていく「TOTO Vプラン2017」の達成に期待いたします。
サステナブルな方向性の明確化
各事業領域の戦略に先立ち、会社全体のビジョンつまり社会 に向けて事業の目指す方向を示していくことが大事です。そ の主要な柱である環境面については「TOTOグローバル環 境ビジョン」に衣替えし、TOTOの主事業である「水」との関わ りが明確になりました。今後は以下の点を盛り込み、事業計 画の上位概念として展開していただきたいです。
1)環境面だけでなく社会面も含めたサステナブルな取り組 みの方向性を明確にする
2)会社側の事業内容だけでなく、社会にどう向き合っていく かを示す
TOTOの社是は「生活文化の向上」であり、人々の生活衛生 に深く関わる事業を展開しています。高齢化社会での生活様 式や生活するうえでの生き方など、生活に関わる社会課題に 取り組むビジョンを明確にすることが必要です。
さらに、事業展開している市場だけでなく、世界が抱える課題 に向き合うことまで求められています。例えば途上国の衛生 問題について、下水道どころかトイレのない地域の衛生問題 まで企業が関わるべき、との関心が強まっているのです。 「会社として事業でできること」だけでなく、それを超える問題
に「さまざまな機関と連携し、TOTOも企業として主体的に取 り組む」ことに広げることが「真のグローバル企業」の目指す べき姿です。国外の活動で直接の関与に限界がある場合に は、国際レベルで運営されているプログラムに協力することも その一つです。
VプランでのCSRの組み込み
Vプランについて、各事業戦略の横串である4つの「革新」はCSR の要素が統合されて初めて実現するものです。現在の報告で は、CSR面が別途に記載されており関連が見えてきません。特 に下記2つは企業の成長に関わる点であり、留意してください。 1)サプライチェーン革新
ここでの主眼はコスト競争力や効率性ですが、反面これが サプライヤーへの過度な要請につながりCSRと相反してく るものです。後半でCSR調達の記載がありますが、効率追 求の中でどう両立しているのか課題が残るところです。 2)マネジメントリソース革新
人財の強化は「強固な企業体質」の基盤です。人財育成や ダイバーシティ推進は戦略の柱ですから、これをどう展開 しどのような成果があったのか、一連の流れで説明してい くことが求められます。
その他
1)レポーティング構成
これまで別冊で発行していた「TOTOコーポレートレポー ト 財務・ESGセクション」を、コーポレートビューに改定し、
全体を再構成しています。新たな試みで、本編との関連性 や全体での位置づけがいまひとつ分かりにくいところで す。まずは開示すべき情報と会社が伝えたい情報、そして 投資家やステークホルダーが求める情報等を整理し、これ らをどう伝えていくのか方針をもつことです。
それには冊子の報告書だけでなく、オンラインや他のツール を効果的に活用して、会社側の一方的な発信にならないよ うテクニカルな面も意識して展開していくことが大事です。 2)社会貢献指標の策定
企業活動の非財務面の評価・測定に関心が集まっており、今 回開発した「社会貢献指標」は分かりやすく設計されていま す。「水環境基金」を軸にステークホルダーごとの貢献度を 定量化し、それを一本化するというステップは、社外に説明が できるとともに、社内での意識アップにもつなげられます。今 後他の社会要因についても、このアプローチでTOTOならで はのパフォーマンス指標を増やしていかれればと思います。 環境・CSR分野についての経営のあり方について、総合
的なコンサルティングを行っている。企業の価値観こそ がCSRの根幹であり企業価値を高める、という基本姿 勢のもとに、独自の分析眼でCSRマネジメントの推進を 展開中。
株式会社創コンサルティング 代表取締役
海野みづえ
氏「TOTOグループコーポレートレポート2013」アンケートに寄せられたご意見・ご感想 2014年4月現在 計309件 ●報告書全体を通しての感想 ●報告書をお読みになった
立場について ●ご興味をもった内容(複数回答)[上位10位まで]
分かりにくい
28件 分かりにくい
28件
とても分かりやすい
9件 とても分かりやすい
9件
分かりやすい
147件 分かりやすい
147件 どちらとも
いえない
116件 どちらとも いえない
116件 とても分かりにくい
9件
とても分かりにくい
9件
お客様 (ユーザー様)
216件
お取引先
7件 お取引先
7件 その他4件 その他4件
株主・投資家
82件
TOTOのものづくり
TOTOグループコミュニケーションツールの全体像 TOTOグループの事業展開
TOTO NOW3「震災からの復旧」 グループ共有理念と事業活動ビジョン お客様満足の実現
TOTO Vプラン2017
2012年度活動ハイライト「国内住設事業」 トップコミットメント
TOTO NOW1「グローバル戦略」 TOTOのものづくり
TOTOグループコミュニケーションツールの全体像 TOTOグループの事業展開
TOTO NOW3「震災からの復旧」 グループ共有理念と事業活動ビジョン お客様満足の実現
TOTO Vプラン2017
2012年度活動ハイライト「国内住設事業」 トップコミットメント
TOTO NOW1「グローバル戦略」
はじめに
はじめに TOTO WAY トップメッセージ 事業ハイライト 事業を支える力
TOTOグループコミュニケーションツールの全体像
TOTOグループでは、2004年度には「社会・環境報告書」を、2005年度から「CSR REPORT」を発行。これらを2009年度より「TOTOグループ コーポレートレポート」とし、 すべてのステークホルダーの皆様へ向けた総合的コミュニケーションツールとして刷新し ました。本レポートは、企業の社会的責任がますます重要視される昨今、従来の年次CSR 活動報告の枠を超え、企業の活動そのものをCSRとして捉え直したうえで、事業の全体像 や目指す姿をステークホルダーの皆様にお伝えすることを目的としています。
また、本レポートに加え、ショールームなどで気軽に手にとっていただける「TOTOのご 案内」、TOTOをより深く知っていただくため、財務・ESG(環境・社会・ガバナンス)のア ニュアルデータに加え、TOTOの成り立ちや事業活動の紹介を掲載した「コーポレート ビュー」、そして詳細な情報を網羅したTOTOグループ企業Webサイトの4つのツール展 開を行うことで、多様なステークホルダーの皆様のニーズや利便性を意識したトータルな コーポレートコミュニケーションを心がけています。
これらのコミュニケーションツールを通じて、創立時から現在を結ぶ企業姿勢や、未来へ 向けてのさらなる企業価値向上への取り組みに興味をもっていただければ幸いです。
編集方針
●活動報告の対象期間 2013年度(2013年4月1日~2014年3月31日)
●報告範囲 TOTOおよびTOTOグループ会社
●参考ガイドライン 本レポートにはGRI「サステナビリティ・レポーティング・ガイドラ イン」による標準開示項目の情報が記載されています。
WebサイトにはGRI第4版の対照表を掲載しています。 ※一部対象期間外の情報も掲載しています。
TOTOグループ
コーポレートビュー 2014
(日 )
TOTOの成り立ちや財務・ESG(環境・社会・ガバ ナンス)の中長期データ、事業戦略を一冊にまとめ たツールです。(PDF版)
TOTOグループ
コーポレートレポート 2014
(日 )
企業理念から、一人ひとりの活動を通じた実践ま で、CSRの視点からTOTOグループの全体像をお 伝えする総合コミュニケーション冊子です。 TOTOグループの活動を く しく
TOTOのご 内
(日 中国 国 )
一般の方にも気軽に手にとっていただけるサイズ に、企業活動の各側面におけるTOTOの考え方を 縮しました。TOTOショールームや工場見学会、 各種イベント会場などで配 しています。 TOTOグループのエッセンスをお に
TOTOグループの活動と データを で
TOTOグループ 企業W サイト
. . .
各冊子でご紹介している内容に加え、 TOTOグループについての広範囲で詳細 な情報をタイムリーにカバーしています。 TOTOグループの最新 報を
掲載内容 概要
詳細 対象俰者
第1世代
(1917∼1946)第2世代
(1947∼1976)第3世代
(1977∼2006)第4世代
(2007∼) 1912年:製陶研究 所設立創立者:大倉和親
2007年:TOTO株 式会社へ社名変更 2007年:ネオレスト
ハイブリッドシリーズ 発売
1970年:ホーロー バス開発
1963年:ユニット バスルーム工法開発 1917年:九州・小
倉に東洋陶器株式 会社創立
1918年:食器部門設 立(1970年に停止)
1958年:FRP製浴槽 「トートライトバス」発売 1946年:水栓金具 の生産開始
1976年:節水消音 便器「CSシリーズ」 発売
創立前史
(∼1916)
1914年:国産初の 陶 製 腰 掛け水 洗 便 器完成
1985年:シャンプー ドレッサー発売
2004年:「魔法び ん浴槽Ⓡ」開発
1998年:「ハイドロ テクト技術」開発
1993年:ネオレ
スト発売 2001年:カラリ床開発
1981年:システム キッチン発売
1990年:6L洗浄 便器を米国で発売 1980年:温水洗 浄 便 座「ウォシュ レットⓇ」発売
1968年:洗面化 粧台発売
創立時からのスピリットを受け継ぎ、
創造し続けること
TOTOのものづくり
TOTOのものづくりの歴史は、ほぼ100年前にさ かのぼります。1912年、まだ下水道の概念さえ浸 透していなかった時代に、日本陶器合名会社(現ノ リタケカンパニーリミテド)社長の大倉和親は、海 外の先進文化に触れ、「日本人にも清潔な住生活 空間を提供したい」との思いを抱き、衛生陶器を開 発するための製陶研究所を設立しました。そして2 年後の1914年、国産初の「陶製腰掛け水洗便器」 が完成。その普及を目指し、1917年に東洋陶器株 式会社(現 TOTO株式会社)を創立しました。 初代社長大倉から二代目社長の百木三郎に送ら れた書簡の中に、今日まで『先人の言葉』として大 切にされている言葉があります。
常に「良品の供給」と「お客様の満足」を志し、「奉 仕の精神」を貫き、社会の発展に寄与するよう努め たい、という思いを「社是」として1962年に制定。 国産初の衛生陶器から始まったTOTOのものづく りは、その後、バス、洗面、キッチンまわりの各種商 品の開発へと広がり続け、品質向上と環境への最 適化を目指してきました。
創立者大倉の願いと信念は、世界へと事業が拡大 した今日にあってもなお、TOTOグループ社員一 人ひとりに受け継がれています。
どうしても親切が第一
奉仕観念をもって仕事をお進めくだされたし 良品の供給、需要家の満足がつかむべき実体です。 この実体を握り得れば利益・報酬として影が映ります。
利益という影を追う人が世の中には多いもので 一生実体を捕えずして終わります。
ごあいさつ
代表取締役 社長執行役員
TOTOグループは、広く社会や地球環境にとって有益な存 在であり続けることを目指して企業活動を推進しています。 この根底にある、創立者の信念「国民の生活文化を向上さ せたい」「健康で文化的な生活を提供したい」は、「グループ 共有理念」として社員一人ひとりに脈々と受け継がれ、お客 様満足の原点として共有されています。
2009年、TOTOグループは創立100周年を迎える2017 年に向け、「TOTO Vプラン2017」を策定し、環境ビジョン 「TOTO GREEN CHALLENGE」を推進エンジンとし、
グループを挙げて取り組んできました。そして本2014年、 2017年に向けた新しい中期経営計画と「TOTOグローバ ル環境ビジョン」を策定しました。
「TOTO Vプラン2017」では、新しい「まいにち」を世界中の お客様へ提供し、これからも必要とされ続ける存在となるた め、目指すべき姿を「真のグローバル企業」として掲げてい ます。TOTOグループが目指す「真のグローバル企業」とは、 単に売上や海外比率が大きい企業ではありません。各国・ 地域において、その習慣や文化にあわせた商品をお届けし、
新しい生活文化を提供することで、その土地で暮らすお客 様から必要だと認められる企業のことです。
この実現には、地球規模の課題である環境問題、とりわけ水 資源への取り組みが重要です。創立以来「水」に関わる事業 を続けてきたTOTOグループは、事業活動そのものが環境 貢献につながる企業です。環境に配慮した商品を世界中の お客様にお届けすることで、「真に持続可能な社会」の実現 に貢献していきます。
TOTOグループは、「TOTO Vプラン2017」達成のその先を 見すえ、さらなる企業価値の向上に邁進します。
生活価値を創造し提供していく企業として、未来へとつなが る「あした」に向かい、期待を超えるかつてない「まいにち」 を提案します。
あしたを、ちがう「まいにち」に。
TOTOグループ一丸となって実現してまいります。
TOTOグループは「グループ共有理念」を社員 人 とりに け いでいきます。
立者の信念
の
を
さ
い
を
し い
グ ープ
「社是」「グループ企業理念」「グループ企業行動憲章」
ジ ン
TOTO WAY
共有理念と事業ビジョン
「社是」は、「奉仕の精神でお客様の生活文化の向上に貢献し、 一致協力して社会の発展に貢献する」という決意を表しています。
私たちTOTOグループは、社会の発展に貢献し、
世界の人々から信頼される企業を目指します。
そのために
●水まわりを中心とした、豊かで快適な生活文化を創造します。 ● さまざまな提案を通じ、お客様の期待以上の満足を追求します。 ● たゆまぬ研究開発により、質の高い商品とサービスを提供します。 ●限りある資源とエネルギーを大切にし、地球環境を守ります。 ● 一人ひとりの個性を尊重し、いきいきとした職場を実現します。
TOTOグループは、各国・地域において公正な競争を通じて付加価値 を創出し、雇用を生み出すなど経済社会の発展を担うとともに、広く社 会にとって有用な存在であり続けたいと考えています。その実現のため に、TOTOグループで働くすべての人々が社是・企業理念に基づき高い 倫理観を持って活動し、社会的責任を果たしていくことを目指します。 この「TOTOグループ企業行動憲章」は、ステークホルダーの皆様の 満足を実現するために、TOTOグループで働くすべての人々の活動の 基本スタンスとするものです。
社是
TOTOグループ企業理念
TOTOグループ企業行動憲章
(前文)1962(昭和37)年制定
企業行動憲章の詳細はWebサイトの「グループ共有理念」をご覧ください。 http://www.toto.co.jp/company/proile/philosophy/group/index.htm
WE
グループ共有理念
ビジョン 社是
ミッション TOTOグループ
企業理念
中・長期経営計画 TOTOグループ
企業行動憲章
グループ共有理念
将来にわたって引き継いで いくもの、つまり『心』事業活動ビジョン
その時代における進むべき 方向性、つまり『体の動かし方』“強く・明るく・美しい会社”を目指して
3つのミッションを通じて“あしたを、ちがう「まいにち」に。”を実現します。
ビジョン
ミッション
事業活動ビジョン
TOTOの商品は、「まいにち必ず使うもの」「みんなが必ず使うもの」。 だからこそ、「みんなに使いやすい」を30年以上にわたり考え続けてきました。 年齢もちがえば、体格もちがう。あらゆる人生のあらゆる状況において、 不便や不快を与えず、楽で安全で、快適な商品・空間をお届けしたい。 そのために、専門の「UD研究所」をつくり、人間研究を進め、
まいにちまいにちの「使いやすい」を追求しています。 それが、TOTOの考えるユニバーサルデザインです。
まいにちに、ユニバーサルデザインを。TOTO
TOTOの商品は、「まいにち必ず使うもの」「みんなが必ず使うもの」。 それだけに、ふつうの日々の積み重ねが、
よくも悪くも、地球環境へ大きな影響を与えます。 快適な生活環境を守りながら、
いつの間にか地球環境も守れるような暮らしを実現したい。 そのために、節水・省エネ商品の開発はもちろん、
「健康」で「クリーン」な暮らしを支える光触媒などの環境技術。
さらに企業活動全体でも、TOTO独自の「環境負荷削減目標」を設定し、 生産・販売・物流のすべてで環境配慮に総合的に取組んでいます。
地球も、暮らしも、環境だから。TOTO
TOTOの商品は、「まいにち必ず使うもの」「みんなが必ず使うもの」。 暮らしの中で、長くお使いいただくものばかりです。
だからこそ、ただ商品を売るだけでなく、一生のおつきあいを考えたい。 アフターサービスはもちろん、それぞれのライフサイクルに合わせ、 期待以上の新しい生活価値を提案していく。
そのために、ショールームやリモデルネットワークを充実させ、 お客様のよき相談相手になること。
人としての「きずな」を深め、あなたのまいにちを、 より快適な未来へと結んでいきます。
サービスをこえる、きずなを。TOTO
Vital(活気のある、イキイキとした、きわめて重要な) Victory(勝利)
V字回復
コーポレート・ガバナンス強化
サプライチェーン革新
ものづくり革新
マネジメントリソース革新
マーケティング革新
2017年 のグローバル企業
へ
新しい「まいにち」を世界中のお客様へ
し、これからも 要とされ続ける
グループへ
2017年 売上高6,500億円、営業利益610億円、ROA・ROE10%以上達成に向けて
環境貢献「TOTOグローバル環境ビジョン」の実現
Vプラン2017計画 売上
営業利益 DO EST
C
国内
住設事業
利益の出せる 企業体質の強化
Vプラン2017計画 売上
営業利益
GLO AL
海外住設事業
新 場を開 し、 成長を
Vプラン2017計画 売上
営業利益 NEW DO
A N
新領域事業
グローバル 視点での事業展開 [Vの3つの意味]
TOTO Vプラン2017
中・長期経営計画
TOTOグループは、創立100周年を迎える2017年に、世界 中のお客様に新しい「まいにち」をご提供し、これからも必 要とされ続ける「真のグローバル企業」となることを目指し ています。これを実現するため、2009年7月に長期経営計画 「TOTO Vプラン2017」を策定しました。
「TOTO Vプラン2017」の戦略フレームは、企業活動のベー スとなるガバナンスの強化、「国内住設」「海外住設」「新領 域」の3つの事業軸と、全社最適視点で横串を通す4つの全 社横断革新活動の推進です。これらの事業活動を「TOTO グローバル環境ビジョン」を推進エンジンにして取り組んで
います。
「TOTO Vプラン2017」をより確実に実現するため、2012 年度に2012~2014年度の中期経営計画を策定し、推進し てきました。この結果、2014年度の目標を2013年度に前倒 しで達成することができました。このため、「TOTO Vプラン 2017」を見直すとともに、新たに2014~2017年度の中期 経営計画を策定しました。
TOTOグループは、2017年度に売上高6,500億円、営業利 益610億円、ROA(営業利益ベース)・ROE10%以上の達成 を目指し、グループを挙げて取り組んでいます。
50
30 40
20 10 (億m3)
1990
(基準) 年度実績2011 年度実績2012 年度実績2013 年度目標2014 年度目標2015 年度目標2016 年度目標2017
1990年の性能のまま 商品を させた場合
節水性能が進化した商品を させた場合
2017年度目標 節水貢献量
13
億 3削減
0
「TOTO Vプラン2017」の推進エンジ ンとなる「TOTOグローバル環境ビ ジョン」において、「グローバル環境目 標」を策定しています。
「水を大切に」「温暖化を防ぐ」「資源を 大切に」「地球を汚さない」「生物多様 性を守る」「地域社会のために」の6つ をグローバルに取り組むテーマとし、 グループ一丸となって事業を通して環 境貢献活動に取り組んでいます。
TOTOグローバル環境ビジョン
●「TOTO Vプラン2017」数値目標
●「水を大切に」に関する数値目標
当ページのさらに詳しい情報は、Webサイト 「TOTOを知る」をご覧ください。 http://www.toto.co.jp/company/ ※商品使用時の水総量は、その年に出荷したすべての商品が使用される期間において消費する水量の総
合計です。(一部、使用用途の不明な商品の水消費量は除く)
その他の目標値などについては「P25~28 環境へのとりくみ」をご覧ください。
WE
売上高(億円)
7,000 700
6,000 600
4,000 400
5,000 500
2,000 200
1,000 100
3,000 300
売上高 ●営業利益
営業利益(億円)
2015 年度目標
5,800
2017 年度目標
6,500
2014 年度目標
5,440
2013 年度実績
5,534
2016 年度目標
6,100
2009 年度実績
4,219
2010 年度実績
4,335
2011 年度実績
4,526
2012 年度実績
4,762
ボトロップ(ドイツ)生
デュッセルドルフ 販 パリ営
ロンドン営 シ
シエネガ・デ・フローレス(メキシコ) 倰偍 生
台湾 大連 生
サラブリ生
スレンバン(マレーシア)生
ジャカルタ生
サンパウロ 販 モロー生 販
生 販
ムンバイ
南京生 営
門生 営 福建生
生 営 台中 営 高紩 営 深圳営
マニラ営 ダナン営
ホーチミン 営 重 営
ハノイ生 販 営
販 営 販
シンガポール 販 営 デリー 営
ドバイ営
ニュー ーク営 シ シカゴ 営 シ
ロサンゼルス 営 シ 上海 生 営 シ
台北 販 シ
北京 生 販 営 シ ソウル販 シ
広州生 営 シ
営 グジャラート生
港 生 販 シ
シ バンコク シ
ボストン 営 シ
生産拠点 販売拠点 営業所
直営ショールーム※ 生
販 営 シ
※直営ショールームのほか、各国・地域に 代理店ショールームを展開しています。
欧州
米州 中国
アジア・オセアニア
日
サー ス ー ー
●会社 要(2014年3月現在) 創 立:1917(大正6)年5月15日 資本金:355億7,900万円
本社所在地:福岡県北九州市小倉北区中島2-1-1 社員数:連結25,705名 単独6,769名
TOTOグループおよび関連会社:58社
※連結対象は56社(内 日本国内企業29社、海外27社) 中国 544.3億円
●海外売上高 成(2013年度)
54
アジア・オセアニア 184.8億円
18 欧州
37.7億円 4
米州 244.9億円 24
TOTOグループの事業展開
国内住宅設備機器商品
住宅向けには新築需要、およびリモデル※需要に応える、
レストルーム、バス、キッチン、洗面商品と、水栓金具を展 開しています。
オフィスや商業施設、学校、病院などの公共施設向けに
は、レストルーム、洗面空間などの商品を展開しています。 TOTOならではの技術を搭載し、節水・節湯・節電など環 境負荷の少ない商品で、水まわりをトータルに提案してい ます。
ボトロップ(ドイツ)生
デュッセルドルフ 販 パリ営
ロンドン営 シ
シエネガ・デ・フローレス(メキシコ) 倰偍 生
台湾 大連 生
サラブリ生
スレンバン(マレーシア)生
ジャカルタ生
サンパウロ 販 モロー生 販
生 販
ムンバイ
南京生 営
門生 営 福建生
生 営 台中 営 高紩 営 深圳営
マニラ営 ダナン営
ホーチミン 営 重 営
ハノイ生 販 営
販 営 販
シンガポール 販 営 デリー 営
ドバイ営
ニュー ーク営 シ シカゴ 営 シ
ロサンゼルス 営 シ 上海 生 営 シ
台北 販 シ
北京 生 販 営 シ ソウル販 シ
広州生 営 シ
営 グジャラート生
港 生 販 シ
シ バンコク シ
ボストン 営 シ
生産拠点 販売拠点 営業所
直営ショールーム※ 生
販 営 シ
※直営ショールームのほか、各国・地域に 代理店ショールームを展開しています。
欧州
米州 中国
アジア・オセアニア
日
サー ス ー ー
●会社 要(2014年3月現在) 創 立:1917(大正6)年5月15日 資本金:355億7,900万円
本社所在地:福岡県北九州市小倉北区中島2-1-1 社員数:連結25,705名 単独6,769名
TOTOグループおよび関連会社:58社
※連結対象は56社(内 日本国内企業29社、海外27社) 中国 544.3億円
●海外売上高 成(2013年度)
54
アジア・オセアニア 184.8億円
18 欧州
37.7億円 4
米州 244.9億円 24
海外住宅設備機器商品
新領域事業商品
日本で開発したコア技術を搭載した、レストルーム、バス、洗 面商品と、水栓金具を展開。
TOTOならではの技術を搭載し、節水・節湯・節電など環境 負荷の少ない商品と、統一感をもたせたスイート空間で、水 まわりをトータルに提案しています。
【セラミック事業】
半導体・液晶製造分野や光通信分野で、エアベアリング、静 電チャック、ボンディング・キャピラリー、レセプタクルなど の高品質・高精度セラミック商品を生産・販売しています。 【環境建材事業】
トップメッセージ
「TOTO Vプラン2017」達成と
その先を見すえて
TOTOグループは2014年4月1日付をもって、新しい経営体制と執行体制をスタートしました。
2013年度の業績と、「TOTO Vプラン2017」達成に向けた新しい中期経営計画、今後の取り組みについて、 代表取締役 社長執行役員の喜多村円がご説明いたします。
❷海外住設事業
世界経済は、一部で弱さが見られるものの、全般には緩やか な回復が続きました。このような環境の中、海外住設事業に おいては、各国・各エリアでの経済動向や社会動向を注視し つつ、「TOTO Vプラン2017」および中期経営計画に基づい た着実な成長戦略を推進しました。
❸新領域事業
TOTOのオンリーワン技術を活かした「セラミック事業」、環 境浄化技術「ハイドロテクト」による建材や塗料などを展開 する「環境建材事業」などを「新領域事業」として、「TOTO V プラン2017」および中期経営計画達成に向けた事業活動 を推進しました。
2013年度の日本経済は、政府による経済対策や、金融政策 の効果などを背景に、緩やかに回復しました。また、国内の 住宅市場においては、低金利や所得環境の改善、これにとも なう消費者マインドの改善に加え、消費税率引き上げによ る駆け込み需要もあり、新設住宅着工の増加傾向などが見 られました。
このような事業環境の中、2013年度の業績は、連結売上高は 5,534億円(前期比16.2%増)、連結営業利益は471億円(前 期比101.8%増)、連結経常利益は504億円(前期比93.3% 増)と大幅な増収増益となり、 売上高、営業利益、経常利益、 当期純利益のすべてにおいて過去最高を達成しました。この 結果、2012年度にスタートした2014年度までの中期経営計 画の目標を1年前倒しで達成することができました。
❶国内住設事業
新築分野においては、戸建物件が大幅に伸長しました。リモ デル分野においては、戸建およびマンション物件におけるリ モデルとともに、各種ビルなどのパブリック物件におけるリ モデルが伸長しました。
商品面においては「ネオレスト ハイブリッドシリーズ」や 「ウォシュレットアプリコット」の販売が好調に推移すると ともに、システムバスルームの「サザナ」、マンションリモデル バスルームの販売が大きく伸長しました。
また、TOTO株式会社、大建工業株式会社、YKK AP株式会 社の3社連携による、「グリーンリモデル診断(住宅に関わる 環境評価基準を参考にした客観的な住まいの診断)」を引 き続き活用し、レストルーム・バス・キッチン・洗面の各空間 におけるリモデル提案を行うことによって、環境に貢献する リフォーム「グリーンリモデル」を推進しました。
●需要分野別売上高推移※
2億円 180億円 1億円 141億円
2012年度
売上高合計
4,762
億円売上高合計
5,534
億円 2013年度2,930億円 1,011億円 1,409億円
1,286億円
国内住設事業(新築) 国内住設事業(リモデル) 海外住設事業 新領域事業 その他
2,581億円 751億円
※外部顧客への売上高(セグメント間の内部売上および振替高を含まない)
2013年度の業績について
2010~2011年度の2年間、全社最適の視点で基盤の整備 に取り組みました。2012年度開始にあたっては「TOTO V プラン2017」をより確実に実現するため、2012~2014年 度の中期経営計画を策定しました。そして、最終年度である 2014年度目標を、2013年度に前倒しで達成することがで きました。
TOTOグループは「TOTO Vプラン2017」達成後のその先 を視野に入れました。そして2014年5月、2014年から2017 年度までの新しい中期経営計画を策定し、これにともない 長期経営計画「TOTO Vプラン2017」の最終年度におけ る数値目標を見直しました。2017年度目標を連結売上高 6,500億円、連結営業利益610億円、ROA・ROE10%以上 と定め、創立100周年のその先を見すえた歩みをスタートし ています。
2009年、TOTOグループは、お客様・社会から必要とされる 企業であり続けるため、そして企業価値を中・長期的に向上 させるため、創立100周年を迎える2017年度における目指 す姿と、その実現に向けた戦略フレームを示した「TOTO V プラン2017」を策定しました。
「TOTO Vプラン2017」では、「世界中のお客様」に新しい 「まいにち」を提供し、これからも必要とされ続ける存在と して「真のグローバル企業」を目指すことを掲げています。国 内住設事業、海外住設事業、新領域事業の3つの事業領域 と、それらにまたがる4つの全社横断革新活動(マーケティ ング革新、サプライチェーン革新、ものづくり革新、マネジ メントリソース革新)をあわせて推進するとともに、環境ビ ジョン「TOTO GREEN CHALLENGE」をこの推進エンジ ンとすることで、グループ一丸となって取り組んできました。
2013年度の業績をふまえ、あらためて「TOTO Vプラン2017」についてお聞かせください。
「TOTO Vプラン2017」とは、創立100周年における目指す姿と
その実現に向けた戦略を定めたものです。
できるよう、着実に推進していきます。
これを達成するために必要なもの、それは「スピード」です。 そのための経営体制、執行体制の刷新であり、新たな数値 目標は、これまでの勢いを持続し、さらに加速させるための ものです。新たに舵をとる私は、この重大な役割を果たすた め、「スピード」を上げたチャレンジを続けていきます。
のもと、それぞれの土地の文化、生活習慣を尊重し、各国・ 地域にあった商品を現地で開発・生産し販売する体制を構 築するとともに、総合的な事業基盤を強化していきます。 米州では新商品の投入や販売網の拡大強化を継続しつつ、 生産体制を強化していきます。中国では最高級ブランドを維 持しつつ、内陸部でのさらなる販売強化を目指します。アジ ア・オセアニアにおいては、高級市場でのブランド強化に引 き続き取り組みます。そして欧州では、高級ブランドとしての 存在感を高め、事業基盤を確立していきます。
❸新領域事業
オンリーワン技術を活かした新事業の創出・早期事業化に 向けさまざまな取り組みを進め、次世代に向けた成長を推 し進めています。燃料電池の事業化を含め、「セラミック事 業」「環境建材事業」「燃料電池事業」の3つの事業で黒字化 を目指します。
「TOTO Vプラン2017」最終年度である2017年、TOTOグ ループは創立100周年を迎えます。新しい中期経営計画に おいても、「TOTO Vプラン2017」達成に向けた基本方針と 目指す姿に変わりはありません。この中期経営計画を通じ、 「真のグローバル企業」への進化を図り、企業価値をさらに
向上させ、2017年に迎える100周年のその先に向けて飛躍
❶国内住設事業
日本国内では、新たなリモデル戦略として評価の高い「グ リーンリモデル診断」をさらに進化させるとともに、多様化 するリモデルに対する接点別リモデル事業の強化を進めま す。高齢者リモデル、中古住宅流通リモデル、パブリックリ モデルなどの強化を図り、あわせてリモデル商材の核とな るシステムキッチン、システムバスルームの売上を拡大させ ます。
さらに、全社横断革新活動である「サプライチェーン革新」 「ものづくり革新」活動との連携を引き続き強化し、持続的
成長と高収益化に向けた体質強化を目指します。
❷海外住設事業
海外住設事業は、TOTOグループが「真のグローバル企業」 として成長するための重要な柱です。引き続き「日本」「米州」 「中国」「アジア・オセアニア」「欧州」のグローバル5極体制
2009
年度実績 年度実績2010 年度実績2011 年度実績2012 年度実績2013 年度計画2014 年度目標2017
連結売上高 4,219 4,335 4,526 4,762 5,534 5,440 6,500
連結営業利益 65 140 187 233 471 372 610
売上高営業利益率 1.6% 3.2% 4.1% 4.9% 8.5% 6.8% 9.4%
ROA(営業利益ベース) 1.7% 3.7% 5.0% 6.0% 10.7% 10%以上
ROE 0.5% 2.8% 5.2% 8.8% 19.4% 10%以上
(単位:億円、未満切り捨て)
●「TOTO Vプラン2017」策定年度からの実績と2014年度業績計画、2017年度目標※
※TOTOグループは、事業の成長および収益力の向上、ならびに資産の効率的な運用の観点から、売上高営業利益率とROA(営業利益ベース)・ROEを、重要な経営指標としています。 ※ROA=営業利益/総資産、ROE=純利益/自己資本
「TOTO Vプラン2017」目標達成に向けた、2014年度からの取り組みをお聞かせください。
新しい中期経営計画のもと、新たな数値目標達成に向けて
「スピード」を上げチャレンジします。
A.
2
Q.
2
化を防ぐ」の2つを、事業を通して貢献できるテーマと捉えて います。
さらに、「TOTOグローバル環境ビジョン」の実現に向けて、 これまでの環境目標に新たに「水資源の保全」を加えた「グ ローバル環境目標」を設定しました。
水資源問題が深刻さを増す中、創立以来「水」に大きく関わ る事業を展開してきた企業として、水まわりから地球環境に 貢献していきたいという思いです。
グループ一丸となって、目標達成に向けて取り組んでいき ます。
TOTOは創立当初から、事業を通しさまざまな社会課題を 解決してきました。水洗便器の開発と普及は人々の生活ス タイルを変え、当時の「衛生」という社会課題を解決する、重 大な役割を果たしました。そして21世紀の現在、TOTOグ ループは世界共通の課題である環境問題を、事業を通し解 決する課題として明確に位置付けているのです。
TOTOの商品は、「世界中のお客様」に「まいにち」使ってい ただく生活に密着したものです。だからこそ、商品使用時の 節水・省エネの積み重ねは地球環境への影響を大きく左右 します。「世界中のお客様」に環境配慮商品を使っていただ くことで、お客様の「まいにち」の暮らしから節水、省エネ、 CO2排出量削減といった地球環境への貢献が生まれます。
TOTOグループの事業活動はそれ自体が、このように環境 貢献につながっているのです。
TOTOの商品がお客様の快適な生活を支えるとともに、 より環境負荷の少ない生活を実現し続けることを目指し、 2010年「TOTO GREEN CHALLENGE」を策定しました。 そして、創立100周年にあたる2017年度までの環境貢献目 標を掲げ、活動を展開してきました。
この「TOTO GREEN CHALLENGE」活動をさらに進化 させ、各国・地域の環境問題や社会課題と向き合い、よりグ ローバルな展開を視野に入れて策定したものが「TOTOグ ローバル環境ビジョン」です。
グローバルで取り組むテーマは、「水を大切に」「温暖化を防 ぐ」「資源を大切に」「地球を汚さない」「生物多様性を守る」 「地域社会のために」の6つ。とりわけ「水を大切に」と「温暖
●グローバルで取り組む6つのテーマ
P.28 TOTOグローバル環境ビジョン
新たな環境目標を加えた「TOTOグローバル環境ビジョン」とはどのようなものですか。
「TOTO GREEN CHALLENGE」を進化させ、
よりグローバルな展開を視野に策定しました。
性向については、連結当期純利益の30%を目標とし、業績 に連動した利益還元を目指しつつ、安定的な配当水準の維 持に努めます。配当は、今後も中間・期末の年2回を予定し ています。また、自己株式の取得については、機動的な資本 政策等遂行の必要性、財務体質への影響等を考慮したうえ で、総合的に判断します。
なお、2013年度の配当金は、1株につき年間23円(中間10 円、期末13円)とさせていただきました。
TOTOグループの2013年度の業績は、お客様、社員、株主、 お取引先、社会など、ステークホルダーの皆様の存在あって こそ達成できた結果だと、真摯に受け止めています。 それに 応えるため、すべてのステークホルダーとの双方向のコミュ ニケーションを大切にし、関係性を深めていきます。 中でも、事業に対するお客様満足を高めることが第一です。 TOTOの商品は、買っていただいたお客様に20年、30年と 使っていただく商品です。長い将来を見すえ、社会的価値あ る商品を適正な価格で提供し続けていけるTOTOグループ であることが重要です。これを実現するには、事業を担う社 員が常に最大限の力を発揮できる環境が必要です。TOTO グループは、年齢、性別、国籍など、多様な人財※の個性を尊
重し、自ら考え、行動する自律した人財の育成を目指してい ます。そして、チャレンジする意志と、そこから生まれる新し い発想を活かした事業で、豊かで快適な生活文化を創造し ていきます。
また、TOTOは、株主の皆様への利益還元を経営の重要課題 の一つとしており、企業体質の強化と将来の事業展開を勘案し た内部留保の充実と安定的な配当を基本方針としています。 内部留保資金については、長期安定的な経営基盤の確立に 向けて、商品力の向上と生産・販売体制の整備・強化および 新規事業や海外事業の展開などに活用していきます。配当
●TOTOをとりまくステークホルダー
お客様
社員
お取 先 社会
TOTO にとってのステークホルダーとはどのような存在ですか。
ステークホルダーの皆様の存在あってこその
TOTOだと思っています。
A.
4
Q.
4
※TOTOグループでは、TOTOグループで働くすべての人々を「次世代を築く貴重な財 産」と考え、「人財」と呼んでいます。
※CSR:Corporate Social Responsibility(企業の社会的責任)
ます。TOTOの事業の原点には、もともとCSRの考え方があ りました。それは初代社長から二代目社長に送られた『先人 の言葉』や社是の中に、「良品の供給」と「需要家の満足」とし て明確に記されています。この素晴らしい言葉を、すべての TOTOグループ社員はDNAとして受け継いでいます。 社員一人ひとりがこの信念を自分のものとして、社会の役 に立ちたい、地球環境に貢献したいという意志をもって、目 標達成へのチャレンジを続けていきます。
TOTOでは、CSR経営を、企業活動のすべてをESG(環境・ 社会・ガバナンス)視点で推進することと考えています。こ れによって、事業活動とCSR活動の戦略的統合を図ってい ます。
その指針とすべく、TOTOグループは国連が提唱している 「国連グローバル・コンパクト」への参加を表明し、2011年 度に参加企業として登録されました。「人権・労働・環境・腐 敗防止」に関するグローバル・コンパクトの10原則を支持 し、自社の戦略、文化および日々の業務の一部にするととも に、国連が目指しているミレニアム開発目標などへの取り組 みに関わっていくことを世界中の皆様にお約束しています。 そして、ステークホルダーダイアログによる対話などを通し て、TOTOグループ全体への浸透と実践活動を推進してい ます。
これらの活動の成果として、2013年度は国際的SRI(社会 的責任投資)評価会社であるRobeco SAM社によるCSR格 付けで、初めて「ゴールドクラス」に認定されました。 2014年度以降も、グローバルに責任のある企業市民として 積極的に社会的責任を果たしていくことを国際社会に表明 し、グループ内すべての事業活動を通じ、これを実践してい きます。
2014年、私は社長執行役員としての役割を新たに預かり ました。創立100周年における目標「TOTO Vプラン2017」 は、その先に向けた通過点に過ぎません。この勢いを持続・ 加速させることで企業価値を向上させていきます。 私は常々、「意志あるところに道はできる」と強く確信してい
●先人の言葉
●社是
●「TOTO Vプラン2017」の、その先に向けて
最後に、TOTOの考えるCSR
※経営のあり方と今後の決意をお聞かせください。
TOTO事業の原点にあるCSRの考え方を受け継ぎ、
社員一人ひとりがチャレンジを続けていきます。
A.
5
Q.
5
どうしても親切が第一
奉仕観念をもって仕事をお進めくだされたし 良品の供給、需要家の満足がつかむべき実体です。 この実体を握り得れば利益・報酬として影が映ります。
利益という影を追う人が世の中には多いもので 一生実体を捕えずして終わります。
2010 2012 2012 2013 2014 2017 2017 2018〜
基 中期経営計画
次なるステップ
続的な 成長の実現へ 中期経営計画
TOTO 立100 年
TOTO Vプラン2017
事業ハイライト
「TOTO Vプラン2017」の歩みと将来へのビジョン
国内住設事業
国内住設事業について
現在の重点戦略
売上高
4,550
億円
売上高
4,339
億円
営業利益
370
億円
営業利益
361
億円
国内住設事業は売上のおよそ8割を占める、TOTOを支え る事業です。とりわけリモデル戦略は、新設着工数が減少 しストック型社会への移行が進む中で、大きな役割を担っ ています。世界規模の金融・経済危機の後、国内新設住 宅着工数は大幅に落ち込み、厳しい事業環境が続きまし た。そのような中、2009年度にスタートした長期経営計画 「TOTO Vプラン2017」において、国内住設事業は「景気
回復時におけるV字回復」の役目を担っていました。 2010~2011年度は、2011年3月に発生した東日本大震災 により、TOTOグループにおいても一部の工場や販売拠点、 物流拠点で被害を受け、業績面で少なからず影響を受けま した。しかし、「TOTO Vプラン2017」で取り組んできた各革 新活動によるコスト構造改革の推進や、2012年に発売した 「レストルーム」「浴室」商品の販売数が好調に推移するな ど、従来から取り組んできた新築およびリモデル分野に対 する販売戦略と商品力によるシェアアップが実現しました。 2017年度に向けて着実な成長を計画しています。
TDYアライアンス
2002年、TOTO株式会社、大建工業株式会社、YKK AP株 式会社の3社が、リモデル分野の商品企画・開発や販売支援 体制の構築について業務提携を締結したことをきっかけに 始まったTDYアライアンス。
2008年からは、リモデルに「環境」という価値を加え、「健 康配慮」「長もち住宅」「CO2削減」の3つの視点でご提案する
「グリーンリモデル」を推進しています。このグリーンリモデ ルの価値をお客様に具体的にご理解いただくため、2009年 からは「グリーンリモデル診断」を開発し、普及に取り組んで います。2014年3月末時点で約3,000店のリフォーム業者 様がグリーンリモデル診断を活用。これまでに30,000件の
診断実績があり、2014年度にはさらに診断実績を11,000 件増やすことを目標としています。
これまでに広島、高松、札幌、大阪、福岡、東京にコラボ レーションショールームを展開し、お客様に「グリーンリモ デル」の魅力をお伝えする
ため、連携した空間展示を 行っています。このコラボ レーションショールーム は、2017年度末までに全 国8カ所を情報発信の拠点 とする予定です。
3つの事業軸①
2017年度目標 2013年度実績
●売上高推移グラフ
●営業利益・営業利益率推移グラフ
TDY東京コラボレーションショールーム
5,000 4,000 3,000 2,000 1,000
(億円) リモデル 新築
2009 2010 2011 2012 2013 2017 (目標)(年度)
4,550
0
3,541 3,610 3,754 3,868 4,339
3,230 1,320
500 400 300 200 100 (億円)
-100
(%) リモデル 新築 ●利益率
10 8 6 4 2 0
8.1 8.3
5.6 4.6 3.0 1.3
2009 2010 2011 2012 2013 2017 (目標)
0
370 361
216 172 110 47
33
337
(年度)
事業ハイライト
「TOTO Vプラン2017」の歩みと将来へのビジョン
レストルーム
2009年8月、ウォシュレット一体形便器「ネオレストハ イブリッドシリーズ」で超節水4.8L洗浄を実現したのを 皮切りに、4.8L洗浄便器のラインナップを拡充。商品群 「GREEN MAX」として、節水便器のさらなる普及を進
めています。
2012年2月にはネオレストの一部のタイプで3.8L洗浄を実 現。トイレのきれいを長もちさせる「きれい除菌水」を便器内 に吹きかける機能も高い評価をいただきました。1980年の 発売以来、累計出荷台数3,000万台を突破したウォシュレッ トの最新機種にも、「きれい除菌水」を搭載しています。
洗面所
2009年2月に新シリーズとして発売以来、高いデザイン 性や収納力に定評をいただいている洗面化粧台「オク ターブ」。2013年8月には、従来機種で高い評価をいただ いた、お湯と水の使い分
けができるよう配慮した 「 エコシングル ® 水 栓 」
や、新たに「すべり台ボウ ル」「ワイドLED照明」を 搭載し、販売が好調に推 移しました。
国内商品別レビュー
将来の見通しと今後の戦略
日本国内で少子高齢化や新設着工数の減少等が進む中、新 たなリモデル提案として非常に評価の高い「グリーンリモデ ル診断」を他社差別化ツールとしてさらに進化させ、「グリー ンリモデル」のさらなる普及に取り組みます。
また、市場が拡大している中古住宅流通リモデルのビジネ スモデルをさらに強化し、取引先との協業や施工体制を充 実させます。
近年では、住まいに求められる機能や空間が住む方の身体
浴室
2012年8月に発売したシステムバスルーム「サザナ」で は、ゆりかごに包まれるような新感覚の「クレイドル浴槽」 を新たに品揃え。水に空気を含ませることで快適性と節 水を両立した「エア
イン®シャワー」や高 断熱浴槽「魔法びん 浴槽」も標準装備し、 販売が好調に推移し ました。
キッチン
2010年8月、3シリーズあったシステムキッチンを1シリーズ に集約、使い勝手を向上し無駄な動きを軽減するストレスフ リーなキッチン「CRASSO(クラッソ)」を発売。2014年2月 には、先端を軽くタッ
チ す る だ け で シ ャ ワーの出し止めがで きる、節水効果も高い 「タッチスイッチ水ほ うき水栓(エアイン)」 を搭載しました。
状況の変化とともに変わっていく中、将来の身体状況の変 化に配慮した水まわりのあり方、「備えるリモデル」を提案し ています。
今後は、超高齢社会を見すえたアクティブシニアへのリモデ ル提案のさらなる強化、商業施設や学校、病院といった公 共施設向けリモデルの強化などを推進することで、持続的 に成長し、高い利益の出せる事業体質構築を推進します。 CRASSO(クラッソ)
サザナ
オクターブ
2013年9月、要介護者の自立排泄をサポートし、介助者の負荷を軽減する「ベッドサイ ド水洗トイレ」 を発売しました。今まで設置しづらかった戸建住宅や高齢者施設の居 室ベッドサイドに後付けで設置でき、使う人の状況にあわせて動かすことも可能です。 実際に利用された方から「トイレの不安がなくなって前向きな気持ちになった」といっ た声もいただき、使う方にも、介護する方にも大変好評です。
TOTOは今後も、安心して暮らし続けられる水まわりのあり方を提案していきます。
海外住設事業
海外住設事業について
現在の重点戦略
海外住設事業は、TOTOが各国・地域で暮らすお客様から その土地の企業として認められる「真のグローバル企業」と なるための成長のエンジンです。各国・地域での経済動向や 社会動向を注視しつつ、着実な成長戦略を推進しています。 2008年度に欧州市場へ進出した後、2009年度にスタート した長期経営計画「TOTO Vプラン2017」において、海外住 設事業は「欧州を中心とした新規市場の開拓」という役目を 担っていました。
現在では、米州、中国、アジア・オセアニア、欧州の4極ならび に新興国を含む、16の国と地域に27の連結対象会社を展 開しています。
2008年度の世界規模の金融・経済危機で一時業績は落ち 込み、米州市場の回復遅れがあったものの、好調な中国市 場、アジア・オセアニア市場が牽引し、順調に事業を拡大し ました。それ以降、欧州における債務危機問題や中国の成 長鈍化もありましたが、米州市場のゆるやかな景気持ち直 しもあり、好業績をおさめました。
3つの事業軸②
商品開発
海外で販売する商品の開発では、日本で開発したコアテク ノロジーを各国・地域にあわせた機能や、好まれるデザイン で商品化しています。
トイレにおいては、トイレのきれいを長もちさせる「きれ い除菌水」を、米州、中国、アジア・オセアニア、欧州市場で 「eWater+Technology」としてウォシュレット一体形便 器「Neorest」に搭載しています。また、TOTOブランドを牽 引するフラッグシップ商品として、海外の「Neorest」には新 光触媒技術「Actilight」を搭載しています。
さらに海外市場では、商品のデザイン性も高く評価されて
います。「Neorest(GH/XHⅡ/750H)」は、TOTOの海外向 け水栓金具「CⅠ CONTEMPORARY Faucets」、バスルー ムを構成する洗面・
浴室機器シリーズ「C Series Lavatory/ Bath」とともに、世界 のデザイン界で権威 のある「iFプロダクト デザイン賞」を受賞
しました。 Neorest(GH/XHⅡ/750H)
●売上高推移グラフ
2,000 1,500 1,000 500
2009 2010 2011 2012 2013 524 557 626 751
1,011
2017 (目標)
(億円) 米州 中国 アジア・オセアニア 欧州
1,580 400
710
360
110
0
(年度)
●営業利益・営業利益率推移グラフ
250 200 150 100 50 -50
(%) 20 16 12 8 4 (億円) 米州 中国 アジア・オセアニア 欧州 ●利益率
2009 2010 2011 2012 2013 2017 (目標)
25
140
50
13.9
13.9
15.5
15.5
10.8
10.8
11.2
11.2
13.1
13.1
10.8
10.8
0 0
220
56.9 72.9 70.2 81.1 157
(年度)
売上高
1,580
億円
売上高
1,011
億円
営業利益
220
億円
営業利益
157
億円
米州事業
米国では水不足問題を抱える都市が多く、1990年代に便 器の洗浄水量を6L以下に規制する「エナジーアクト法」が 制定されました。TOTOは日本で培った技術力で開発した 節水便器を米国市場に展開。2002年には公的調査機関に よる大便器洗浄試験でTOTO商品がトップ3を占めるなど、 洗浄性能で高い評価を受け、ブランド認知が進みました。 2011年にはブラジルに販売会社を設立。2014年3月にサン パウロで開催されたブラジル最大の水まわり設備の展示会 「EXPO REVESTOR」に3回目となる出展を行い、TOTO の卓越した品質と機能および節水等の技術をアピール。米 州事業における成長市場である、中南米エリアも包括した 販売網の構築を進めています。
欧州事業
2009年に世界の住宅設備の3大展示会の一つ、ドイツ・フラ ンクフルトの「ISH(国際衛生・冷暖房設備専門見本市)」に 初出展。従来の欧州市場にはなかった洗浄・節水技術を搭 載したデザイン性の高い機能商品を展開しています。 2010年5月にはロンドンに直営ショールームをオープン。 2011年、2013年のISHにも継続
して出展し、ブランド構築と事業の 拡大を進めながら、ドイツ、フラン ス、イギリスを中心に販売チャネル の構築を進めています。
海外各事業レビュー
将来の見通しと今後の戦略
海外住設事業は「成長のエンジン」として米州、中国、アジ ア・オセアニア、欧州の4極ならびに新興国において、新規市 場を開拓し、TOTOグループの成長を牽引します。 成長していくための土台づくりとして、グローバルマーケ ティングとグローバルサプライチェーンに注力します。 グローバルマーケティングでは、リージョン・ナンバーワン・ ブランドの確立を目指し、地域最適商品の開発と販売プロ
中国事業
1979年に北京の釣魚台迎賓館改修時に衛生陶器を納入し て以来、中国では高級ブランドとしての地位を確立していま す。トイレの節水性能をはじめとする技術力の高さや品質、 アフターサービスにも高い評価をいただき、北京オリンピッ クのメインスタジアムなど、中国を代表する建築物にも商品 が採用されました。
2013年5月、中国・上海での展示会「Kitchen & Bath China 2013」では新光触媒技術「Actilight」を搭載した 「Neorest GH」を公開。2014年には福建省 州市で衛生 陶器等の工場稼働を予定しており、中国国内の長期的な市 場成長による需要の増加に対応するため、効率的な生産・ 最適な供給体制の構築を引き続き推進します。
アジア・オセアニア事業
TOTOの海外進出は、1977年インドネシアでの生産拠点 設立に始まります。以降、アジア各地に販売拠点の設置を 進め、2008年4月にはアジア・オセアニア事業を統括する 「TOTO ASIA OCEANIA PTE. LTD.」をシンガポールに 設立。インドネシア、台湾、ベトナムでは、高級ブランドとして の地位を築きつつあります。成長が著しいインドでは2011 年に現地法人「TOTO India Industries Private Limited」 を設立。インド建築業界最大の展示会「aceTECH」にも出 展。2014年にはグジャラート州で衛生陶器の工場稼働を予 定しており、事業基盤の整備、拡大に取り組んでいます。
モーションのための体制を構築します。グローバルサプライ チェーンでは、2014年度に中国、インドで工場を立ち上げ、 グローバルで最適な生産体制を構築、将来的には効率的な サプライチェーンの構築にも取り組んでいきます。
そして、グローバル事業の持続的発展に向けて、市況・環境 変化に耐えうる事業基盤を強化します。
ISH出展の様子
欧米を中心とした海外各国は、シャワーを中心とした入浴文化です。こうした生活文化の違いを背景に 日本の技術力・環境配慮性能と海外のシャワー文化を融合させ、日本では発売していないデザインや機 能のバリエーションも品揃えしています。
また、海外では商品のデザイン性も高く評価され、海外向け水栓金具「Overhead Shower」 「Hand Showers」「CⅠ CONTEMPORARY Faucets」「CⅡ CLASSIC Faucet」は2014年、世界のデザ
イン界で権威のある「レッドドット・デザイン賞」を受賞しました。
シャワー商品
事業トピックス2013
新領域事業
新領域事業について
現在の重点戦略
新領域事業は、衛生陶器で培ってきた技術を活かした「セラ ミック商品」、光触媒を利用し光の力で環境浄化を進める技 術「ハイドロテクト」、早期事業化を目指す「燃料電池事業」 からなる、TOTOのオンリーワン技術を活かした新分野の 事業です。TOTOは、さらなる新領域事業の創出に向け、さ まざまな取り組みを行っています。
この新領域事業は、2009年度にスタートした長期経営計画 「TOTO Vプラン2017」において、「グローバル視点でのハ
イドロテクト事業再構築」という役目を担っていました。 2010年度はセラミック事業が世界的な半導体需要好調の 影響を受けて伸張。一転、2011年度から市場が調整局面に 入り、セラミック事業は厳しい状況に置かれましたが、2013 年度には半導体市場の回復や光通信市場が活況となり、売 上が大幅に伸長しました。
「ハイドロテクト」などの環境建材事業は、2011年3月に発 生した東日本大震災の影響で一時売上が落ち込みました が、新設住宅着工の持ち直しを背景に販売が好調だったこ とや、生産性の向上により赤字幅を縮小しています。
3つの事業軸③
ハイドロテクトの輪
光触媒環境浄化技術「ハイドロテクト」が応用可能な建 築用外装材には、タイル、ペイントをはじめ鉄系・アルミ系 金属パネル、窯業サイディング、ガラス、建築石材などさま ざまな材料があります。TOTOでは、これらの材料をあつ かう建材関連企業とライセンス契約を行い、グローバル に「ハイドロテクト」技術を普及させる「ハイドロテクトの 輪」を展開しています。
2011年度には、世界有数のアルミニウム素材大手であるア メリカのAlcoa(アルコア社)と「ハイドロテクト」のライセンス 契約を締結。2012年度には、イタリアの大手タイルメーカー
であるCasalgrande Padana S.p.A.(カサル グランデ・パダーナ社)と 「ハイドロテクト」のラ イセンスと技術導入を 含む、基本取引契約を 締結しました。
現在までに「ハイドロテクト」の国内外ライセンス契約締結 社数は100社以上、うち海外が20社以上となり、着実に海 外への展開、普及の取り組みが進んでいます。
●売上高推移グラフ
●営業利益・営業利益率推移グラフ
400 300 200 100 (億円)
2009 2010 2011 2012 2013 150 165 144 141 180
2017 (目標)
燃料電池 環境建材 セラミック
370 155 130 0 85 85
(年度)
30 30 10 10 20 20 (%) -30 -30 -40 -40 -10 -10 -20 -20
(億円) 環境建材 セラミック ●利益率
-8.3 -8.3 -24.8 -24.8 -20.1 -20.1 -12.7 -12.7 -18.0 -18.0 -15 -15 -35 -35 -29 -29 -21 -21 -27 -27
2009 2010 2011 2012 2013 2017 (目標)
30 8.1 8.1 0 0 17 13
(年度)
売上高
370
億円
売上高
180
億円
営業利益
30
億円
営業利益
-15
億円
2017年度目標 2013年度実績
ハイドロテクトの輪の事例:テント膜材料 ブラジルサッカーワールドカップ会場 「スタジオ・ナシオナル・デ・ブラジリア」