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上越市食料・農業・農村基本計画

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(1)

上越市食料・農業・農村基本計画

平成 28 年度∼平成 37 年度

平成28年4月

(2)

上越市は、四季折々の豊かな自然、先人達のたゆみない努力により守り続けら

れた豊穣な大地、中山間地域に広がる日本の原風景ともいえる農村など、かけが

えのない財産を有しております。

また、農業や農村は、私たちの命の源である農産物を生産し、食料を供給する

だけでなく、多様な生物を育むとともに水源の涵養や美しい景観、そして長い時

間の中で形成、継承されてきた文化や伝統など、様々な「めぐみ」をもたらして

くれています。

しかしながら、農業を取り巻く環境は、農産物価格の低迷、米消費量の減少、

農業従事者の高齢化、担い手の不足など非常に厳しい状況が続いており、TPP

協定など諸外国との経済連携が進む中で、持続可能な力強い農業を確立し、未来

への活力を確保していくことが大きな課題となっています。

このような状況の中、上越市では、平成 18 年に策定した「上越市食料・農業・

農村基本計画」の見直しを行い、農政のあるべきビジョンを示し、農業振興施策

を総合的かつ計画的に推進するための政策指針として、平成

28

年度から平成

37

年度までの 10 年間を期間とした新たな「上越市食料・農業・農村基本計画」を策

定いたしました。

この基本計画の推進において、国、県、農業従事者、関係団体等と連携を図り

ながら、それぞれの立場の責務と役割を認識しつつ、重点的かつ戦略的に施策を

展開し、新たに農業に取り組む若者たちが希望を持てる「強い農業」と「美しく

活力ある農村」の創出に向けて着実に歩みを進めてまいります。

結びに、本計画の策定に当たり、貴重なご意見を賜りました上越市食料・農業・

農村政策審議会委員の皆様をはじめとした関係各位に対しまして心から感謝申し

上げ、ご挨拶とさせていただきます。

(3)

はじめに

1 計画策定の趣旨 ··· 1

2 計画の位置づけ ··· 2

3 計画において定める事項 ··· 3

4 計画の期間 ··· 3

5 施策の体系図 ··· 4

第1章

食料、農業及び農村に関する施策についての基本的な方針

1 上越市食料・農業・農村の現状と課題 ブランド化の推進と食料の安定供給の推進 ··· 5

地産地消の推進 ··· 6

担い手の育成・確保 ··· 6

環境にやさしい農業への取組 ··· 7

自然と農業が調和した魅力ある農村づくりへの取組 ··· 8

観光、教育、福祉等との連携、多様な交流と情報交換 ··· 9

環太平洋パートナーシップ(TPP)協定への対応 ··· 9

2 上越市農業のあるべき姿への実現方向 基本方針 ··· 10

目指す将来像 ア ブランド化の推進と食料の安定供給を推進するまち ··· 11

イ 地産地消を進めるまち ··· 11

ウ 意欲ある担い手による持続可能な地域農業を実現するまち ··· 11

エ 環境にやさしい農業に取り組むまち ··· 11

オ 自然と農業が調和した魅力ある農村づくりに取り組むまち ··· 11

カ 観光、教育、福祉等と連携し、多様な交流と情報交換を活発にするまち ··· 12

第2章

食料自給率の目標

1 上越市試算方式に基づく自給率 基本的な考え方 ··· 13

(4)

2 前基本計画の食料自給率 ··· 14

3 目標設定 ··· 14

4 食料自給率向上のため重点的に取り組むべき事項 水田のフル活用による耕地利用率の向上 ··· 15

担い手と優良農地の確保による食料供給力の維持 ··· 16

地場産農産物の品質向上と信頼性の確保 ··· 16

食育と地産地消の推進 ··· 16

第3章

農地の有効利用に関する目標

1 基本的な考え方 ··· 17

2 上越市第 6 次総合計画における土地利用 市街地 ··· 17

田園地域 ··· 18

中山間地域 ··· 18

3 土地利用の目標 ··· 19

第4章

食料、農業及び農村に関し総合的かつ計画的に講ずべき施策

1 食料に関する施策(食料の安定供給の確保) 食料の安全性の確保等 ア 食の安全・安心と取組推進 ··· 20

イ 食育の推進 ··· 20

ウ 食料・農業・農村に関する情報交換 ··· 20

流通の活性化 ア 農産物のブランド化 ··· 21

イ 上越産農産物の販路拡大 ··· 21

ウ 地産地消の推進 ··· 21

エ 流通の活性化 ··· 21

食品産業の健全な発展 ア アグリビジネスの創出 ··· 21

イ 食品産業(外食・加工)との連携 ··· 22

2 農業に関する施策(農業の持続的発展) 自然循環機能の維持増進等 ア 環境保全型農業の推進 ··· 22

(5)

担い手の育成及び確保等

ア 強い経営体の育成 ··· 22

イ 新規就農者の確保・育成 ··· 23

ウ 女性農業者の育成 ··· 23

農地の確保等 ア 農業生産基盤の整備 ··· 23

イ 農地の有効利用の促進 ··· 23

生産の振興及び調整 ア 需要構造等の変化に対応した生産の推進 ··· 23

イ 園芸作物の生産振興 ··· 24

ウ 畜産の振興 ··· 24

研究及び技術開発の推進 ア 農業技術・食品加工研究の普及・促進 ··· 24

農業経営の安定 ア 農業者の経営安定確保 ··· 24

イ 食料・農業・農村に関する情報交換 ··· 24

3 農村に関する施策(農村の振興) 農村の総合的な振興 ア 農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮 ··· 25

イ 農村の環境整備の推進 ··· 25

良好な定住の場及び良好な交流の場の形成 ア 都市と農村の交流促進 ··· 25

イ 多様な主体の参画による集落機能の維持・活性化 ··· 25

ウ 地域資源、特性を活かした魅力ある地域づくり ··· 25

エ 観光、教育、福祉等と連携した交流の場の形成 ··· 25

オ 食料・農業・農村に関する情報交換 ··· 26

中山間地域等への支援 ア 棚田等地域資源の保全・活用の促進 ··· 26

イ 農業生産活動の支援 ··· 26

第5章

基本理念に基づく目標

1 食料 ··· 27

(6)

3 農村 ··· 29

第6章

基本計画の着実な推進に必要な事項

1 農業関係機関等との連携 ··· 30 2 基本計画の着実な実施と評価 ··· 30 3 財政措置の効率的かつ重点的な運用 ··· 30

第7章

参考資料

1 統計表 ··· 31

(7)

はじめに

計画策定の趣旨

上越市食料・農業・農村基本条例に基づき策定された上越市食料・農業・農村基本計画 は、当市の農政の重要な展開方向を示す政策指針として極めて重要な役割を果たしてきま した。

農業集落では非農家が増加する混住化や農業者の高齢化により、農業用施設の維持管理 が困難化する中においても、当市では、中山間地域等直接支払制度や多面的機能支払制度 の積極的な加入促進を行うことで多様な主体の参画による集落機能の維持、活性化を図っ てきました。また、意欲と経営感覚に優れた認定農業者や農業生産法人などの担い手の育 成・確保を図り、経営力の強化と持続可能な農業構造の実現に取り組んできた結果、当市 の農地面積の 6 割以上が担い手に集積され、大規模な経営体が幾つも誕生するなど全国の 模範となるような農地の流動化を推進してきました。

さらに、農業関係機関・団体等と連携しながら、米をはじめとする農産物の品質向上に 努め、環境保全型農業や地産地消の推進、首都圏の生活協同組合等との連携による販売促 進、土地改良事業による農地・農業用水等の資源保全などを積極的に推進してきたことで、 上越市の農業は着実な成長を遂げてきました。

しかしながら、農村の高齢化と過疎化が進行する当市では、今後、担い手不足が深刻化 し、将来の農業生産活動に大きな支障が生じると懸念されています。

国は、超高齢化社会、本格的な人口減少社会の到来を見据え、持続可能で活力ある地域 経済社会を構築していくため、あらゆる分野において既存の仕組みの抜本的な改革を進め るとし、平成 25 年 12 月決定の「農林水産業・地域の活力創造プラン」を平成 26 年 6 月 に改訂するとともに、平成 27 年 3 月には「食料・農業・農村基本計画」を決定し、政策 の展開方向を示しました。一方、平成 27 年 10 月に環太平洋パートナーシップ(TPP) 交渉閣僚会合において、TPP協定が大筋合意に至り、今後、農林水産物の輸入量の増加 により、品目によっては価格が下落することも懸念されております。

当市の農業の現状を見れば依然として稲作単一経営体が大半を占め、米の販売収入が経 営の基盤となっています。米消費量や米価の長期的な下落傾向、TPP協定による米の輸 入量の増加、そして行政による生産数量目標の配分が平成 30 年産から見直しされること で米の価格安定を目的とした生産調整が機能しなくなる恐れがあることなど、様々な要因 により、稲作農家を取り巻く環境は益々厳しさが増すと想定されています。

(8)

を基本としつつ、園芸導入による農業経営の複合化・多角化等の推進、トレンドを捉えた 非主食用米の作付け等による農業所得の確保、水田ほ場の大区画化や汎用化、新しい稲作 技術の普及、農地中間管理事業を活用した分散錯圃の解消等による生産コストの低減など を総合的に推進することで、農業経営の安定化を図ることが喫緊の課題となっています。

また、農村のにぎわいを創出するため、地域住民の自主的なむらづくり活動を支援する ことで、農地や農業生産関連施設の維持・管理はもとより、農村地域の維持・活性化を図 るための体制整備を地域と行政が連携を取りながら一層の推進を図る必要があります。

このような中、新しい上越市食料・農業・農村基本計画は、次世代へつなぐ魅力ある農 業の再生を目指して、食料・農業・農村振興施策の総合的かつ計画的な推進を図る目的で 策定したものです。

計画の位置づけ

本計画は、「みどりの生活快適都市」を基本理念とする上越市食料・農業・農村基本条 例の下、当市の最上位計画である「上越市第 6 次総合計画」、国の新たな「食料・農業・ 農村基本計画」などとの整合性を図りつつ、当市の食料、農業、農村の総合的な振興を推 進する基本計画として位置づけるものです。

国の食料・農業・ 農村基本計画

上越市食料・農業・農村基本計画 上越市第 6 次

総合計画

など 上越市食育

推進条例 上越市中山間地域

振興基本条例

(9)

計画において定める事項

上越市食料・農業・農村基本条例第 8 条第 2 項において、次のとおり規定されています。 օ 食料、農業及び農村に関する施策についての基本的な方針

ֆ 食料自給率の目標

և 農地の有効利用に関する目標

ֈ 食料、農業及び農村に関し総合的かつ計画的に講ずべき施策 ։ その他市長が必要と認める事項

計画の期間

(10)

施策の体系図

基本理念

目指す将来像

食 料

地 域 内 自 給

を基本とし、

安 全 な 食 料

の 安 定 的 な

供給

農 村

多 面 的 機 能

を 活 用 し た

生産、生活、

定 住 の 場 と

し て の 調 和

の と れ た 空

農 業

担 い 手 の 確

保、

環境保全

に 配 慮 し た

農 業 の 自 然

循 環 機 能 の

維 持 増 進 に

よ る 持 続 的

な発展

地産地消を進める

まち

ブランド化の推進

と食料の安定供給

を推進するまち

・食の安全・安心と取組推進 ・農産物のブランド化 ・流通の活性化

・アグリビジネスの創出

・食品産業(外食・加工)との連携 ・食料・農業・農村に関する情報交換

意欲ある担い手に

よる持続可能な地

域農業を実現する

まち

環境にやさしい農

業に取り組むまち

観光、教育、福祉

等と連携し、多様

な交流と情報交換

を活発にするまち

自然と農業が調和

した魅力ある農村

づくりに取り組む

まち

・食育の推進

・上越産農産物の販路拡大 ・地産地消の推進

・食品産業(外食・加工)との連携(再掲)

・強い経営体の育成 ・新規就農者の確保・育成 ・女性農業者の育成 ・農業生産基盤の整備 ・農地の有効利用の促進

・需要構造等の変化に対応した生産の推進 ・園芸作物の生産振興

・畜産の振興

・農業技術・食品加工研究の普及・促進 ・農業者の経営安定確保

・食料・農業・農村に関する情報交換(再掲)

・環境保全型農業の推進 ・バイオマス資源の利活用

・農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮 ・農村の環境整備の推進

・多様な主体の参画による集落機能の維持・活性化 ・地域資源、特性を活かした魅力ある地域づくり ・棚田等地域資源の保全・活用の促進 ・農業生産活動の支援

・都市と農村の交流促進

(11)

第1章

食料、農業及び農村に関する施策に

ついての基本的な方針

上越市食料・農業・農村の現状と課題

օ

ブランド化の推進と食料の安定供給の推進

上越市産コシヒカリは、農業者と農業関係機関・団体、行政が一丸となり、生育状況 や栽培・防除指導等の管理対策の情報提供をこまめに行い、その品質維持・向上に努め た結果、日本穀物検定協会による米の食味ランキングで特Aランクに評価されるなど、 全国から求められる高品質・良食味米としてのブランドを確立してきました。

しかし、全国のコメ産地も品種改良や栽培技術の向上に取り組み、平成元年での特A ランクの地区数は、上越地区のコシヒカリを含め 13 であったものが、平成 27 年産では 46 と増加し、産地間競争が激化しています。また、消費者の米の購入基準も低価格帯 へと推移していることから、実需者と結びついたこだわり米の契約的取引の拡大はもと より、消費者や実需者のニーズを踏まえた米づくりを推進していく必要があります。

近年、気象変動による高温や低温により、品種によって米の上位等級比率が不安定と なる傾向を示しています。これまで以上に農業関係機関・団体が連携し、生育の状況に 合わせた栽培指導の徹底と土地改良事業による排水対策や有機質肥料投入による土づ くり等を進め、収量や品質の安定・向上に努めることで上越米のブランド力を確保して いかなければなりません。

稲作中心の経営体が大半を占める中、園芸については、上越地域としての重点品目を 絞り、計画的にその栽培面積の拡大や品質の向上に取り組んできました。現状での当市 の園芸産地はまばらに点在し、その規模も小さく、面的な拡大は目下進行中ですが、徐々 に生産者別の作期分散やリレー出荷体制等が整いつつあり、新たな園芸スタイルが確立 されようとしています。

また、当市の伝統野菜を中心に「上越野菜」として認定した 16 品目の野菜について は、徐々に農業者、消費者の認知度も上がり、その生産量とともに直売所における販売 も増加してきています。中には加工業者との結びつきにより受注生産をしている農家も あり、これからの展開に期待が持てるところです。今後も加工業者や直売所、飲食店等 との連携を強化する中で、「上越野菜」の生産、販売を促進し、ブランド化と消費の拡 大に努める必要があります。

(12)

経営を支えるブランド力の向上に努め、市場での有利販売につながる取組の強化が必要 です。

ֆ

地産地消の推進

消費者の農産物に対する安全・安心志向の高まりと市内各地に農産物直売所が設置さ れたことにより、消費者と生産者の距離が近くなったことから、当市の地産地消は飛躍 的に発展しました。加えて、上越産品を積極的に取り扱う小売店・飲食店などを応援す る地産地消推進の店認定事業により、地場産農産物等を食す機会を増やすとともに、食 材や食文化の情報提供を行うことで、市民の地産地消の意識の醸成を図ってきました。

地産地消を進め、消費者が地場産農産物等への愛着を深めることは、農業への理解や 関心を持つきっかけにつながるとともに、農業所得の向上、地域経済の活性化にもつな がることから、引き続き、地産地消の推進に取り組む必要があります。

また、当市では農業への理解促進として学校給食における地場産農産物の使用を積極 的に進めており、学校給食関係者との連携により地場産農産物の使用割合は着実に増加 してきました。しかしながら現状では、学校給食用の野菜としての品質を十分に満たし ていないものが散見されるとともに、量も十分とは言えないため、更なる品質の向上、 生産量の拡大、流通の改善を図り、学校給食での地産地消を着実に推進することが必要 です。

市内における園芸作物の生産量は、現状では需要に対しまだ不十分な状況にあること から、園芸の振興を図ることで地産地消を推進していくことが重要です。

և

担い手の育成・確保

当市では、個別で農業経営を行う認定農業者の育成や農業生産法人の設立支援を行う とともに、農業基盤の整備を進め、担い手への農地利用の集積を促進することで、100ha を超える大規模経営体が幾つも誕生するなど、地域の担い手の確保を図ってきました。

しかしながら、集落営農型の農業法人を除けば農地が分散している経営体も多く、ほ 場間の機械移動や水管理に時間を要しています。米価の低迷や平成 30 年産米からの米 政策の見直し等を踏まえ、稲作産地としての生き残りに向けて生産コストを削減するた めには、経営体毎の農地利用の面的な集約や中小区画のほ場を大区画化するほ場整備等 を推進することが重要です。

(13)

のほ場整備を地域の実状に応じながら促進することで、生産コストの低減を図るととも に、農地の流動化や6次産業化の推進、稲作以外の作物栽培の検討等を行うことで、中 山間地域においても産業として成り立つ農業を確立し、不足している担い手を確保して いく必要があります。

人口減少時代に突入する中、長年農業を担ってきた昭和一桁世代が 80 歳を超え、今 後、農業者が急速に減少することが確実であり、新規就農者の確保・育成に向けた総合 的な対応策に取り組む必要があります。新規就農者の実態に目を向けると、毎年、法人 等への就業や親元での就農が一定程度あり、それらの農業への定着率は比較的高い結果 になっています。また、非農家出身者が 5 割を超え、市外からの転入者が 4 分の 1 にの ぼるなど就農者の多様化が進み、農村の新たな活力となっています。しかしながら、資 金や農地の確保などの面で問題を抱える就農者も数多く、農業を生業とするための環境 整備を更に進めていく必要があります。

また、集落営農型の法人等においては、構成員等の高齢化が進む一方、後継者の確保・ 育成ができていない法人等が増えてきています。法人等の持続的な経営を展開していく ためには、ベテラン・中堅・若手等からなるバランスのとれた年齢構成の組織体制を構 築していくことが望ましいと考えます。

当市の農業就業人口の半分は女性が占め、農産加工や農産物直売所の運営、園芸分野 等において、女性が重要な役割を果たしています。将来の農業・農村の維持には女性が 主体となる活動が重要であり、6次産業化や園芸振興を推進する上でも、女性農業者が 活躍できる環境整備を一層進める必要があります。

国は、効率的かつ安定的な農業経営が、農業生産の相当部分を担う農業構造を確立す るため、担い手に対し重点的に経営発展に向けた支援を実施するとしていることから、 引き続き、国の政策的支援が受けられる担い手の育成・確保に努めることが重要といえ ます。

ֈ

環境にやさしい農業への取組

環境にやさしい循環型の農業を目指す当市は、化学肥料・化学合成農薬の使用量の低 減等に積極的に取り組み、自然環境と調和のとれた農業生産を推進してきました。消費 者の安全・安心や環境に対する関心の高まりと相まって、当市は消費者・実需者のニー ズに応える米づくりにより、選ばれる産地として成長してきました。

(14)

農業がもたらす数多い「めぐみ」を市民と共有することで、農業の継続と農地の保全の 必要性を広く市民に普及・啓発し続ける必要があります。

一方、当市の水稲における環境保全型農業の取組状況を見ますと、雑草対策での労力 負担、慣行栽培との価格面での拮抗、高齢化等によりエコファーマー認定者が再認定を 申請しないなどの理由から、有機栽培、5 割以上低減栽培の取組面積は減少に転じてい ます。また、畜産農家数及び飼養頭数も年々減少し、耕畜連携による水田への堆肥施用 による土づくりが難しい状況になってきています。

環境保全型農業の推進をめぐる環境は、米価の下落や農業者の高齢化、農業構造の変 化等を背景に厳しさが増してくると想定されますが、農業における自然循環機能の維 持・増進とともに、農村における健全で豊かな自然環境の保全・形成のための取組を推 進していくことは大変重要です。

։

自然と農業が調和した魅力ある農村づくりへの取組

当市では、多面的機能支払制度や中山間地域等直接支払制度等の活動により、共同で の水路、農道等の管理活動や景観作物の作付け、冬水たんぼなど多面的機能の増進を図 る取組を行い、美しい農村の環境保全に努めてきました。

また、集落を超えて連携し、地域の課題解決に取り組む中山間地域マネジメント組織 の設立を支援するとともに、組織に対し様々な補助事業等の活用を促し、地域コミュニ ティの活性化に寄与してきました。

そのほか、地域の実状に応じた基盤整備を行うことで農業の生産性の向上を図り、特 に中山間地域では、高齢化と担い手不足による耕作放棄地の発生を防止することで、農 業・農村の維持・再生に取り組んできました。

しかしながら、農村ではイノシシをはじめとする鳥獣被害が深刻化・広域化しており、 営農意欲の減退や耕作放棄地の増加等をもたらす要因となっており、地域の活力の衰退 が危惧されているところです。農業者、集落、上越市鳥獣被害防止対策協議会が密接に 連携し、捕獲、侵入防止、環境整備を組み合わせた総合対策を講じることで、被害防止 効果を高めていかなければなりません。

(15)

֊

観光、教育、福祉等との連携、多様な交流と情報交換

豊かな自然や歴史を有する当市は、農山漁村体験や伝統文化等を活かしたグリーン・ ツーリズムの展開、地場産農産物の販売促進、さらには地域出身者等で組織された首都 圏のふるさと会との交流など、農村と都市の間で「人・もの・情報」の行き来が活発に 行われています。

市の補助事業等の活用をきっかけにして、後継者不足や高齢化で人手不足に悩む中山 間地域に援農ボランティア等も生まれ、地域住民との協働によるにぎわいが創出されて いる事例や、多様な交流の中から都市部の若者が豊かな自然や地域の人に魅せられ、農 村に移住・定住し農業を開始した事例もあります。

近年、農業分野における障害のある人の就労が全国的に進展しつつある中で、当市に おいても、平成27 年度から「農福連携障害者就労支援モデル事業」を開始し、農業が 障害者の就労等に応援可能か、また、深刻化する農業・農村の人手不足の課題に障害の ある人が携わることは可能かの検証を開始しました。行政が直接・間接的に農業分野と 福祉分野の連携を支援することで、地域農業の維持と農村の再生に向けた新たな動きを 作り出していく視点も大切です。

国は、都市部の若者らの「田園回帰」に対するニーズに着目し、農村への移住・定住 を後押しし、農村が活性化する政策を推進するとしています。この機会を捉えて農業・ 農村が持つ潜在力を如何なく発揮し、有形無形の地域資源を活かしながら都市とは違っ た豊かな農村のライフスタイルを提案していくことも大切です。また、都市住民が移 住・定住しやすい農村生活での環境整備と地域の受け入れ体制作りも行政と農業関係機 関等との連携はもとより、行政の部局横断的な施策を講じていくことで、一体的・総合 的に推進するとともに、多様な交流と情報交換を活発化させる必要があります。

֋

環太平洋パートナーシップ(TPP)協定への対応

平成 27 年 10 月に 12 か国による大筋合意に至ったTPP協定は、農林水産分野での 関税撤廃率が将来的に 81%となり、過去の経済連携協定と比べると高い水準の合意内 容であることから、TPP協定の発効後は、日本の市場開放がさらに進み、国内市場に おける安価な海外産農産物の増加が想定されます。

国が発表した品目毎の農林水産物への影響分析では、当市の農業の根幹を成す、米や 影響が大きいと考えられる牛肉、豚肉等で、外国産との競合による価格の下落が懸念さ れています。

(16)

農業者への情報提供に努めるとともに、国が策定した総合的なTPP関連政策大綱に基 づき実施される国内対策事業等を活用して、農業経営の維持・安定・体質強化を図って いく必要があります。

上越市農業のあるべき姿への実現方向

օ

基本方針

基本計画では、次の 3 つの基本方針に基づき、施策を講じることとします。

【食料】

健康で充実した生活の基礎となる重要な食料を安定的に供給するためには、農業と農 村が持続的に発展し、安定した農業生産を継続する必要があります。広大な水田面積を 有している当市では、主食としての米については完全な自給能力を持つものの、副菜と しての野菜の供給量はまだまだ不十分な状態にあります。園芸作物の振興による経営の 複合化と地産地消を同時に推進し、地域内での自給を高めながら市民への安全な食料の 安定的な供給を実現します。

【農業】

持続可能な地域農業の実現には、担い手の育成・確保、担い手への農地の集積・集約 化、基盤整備等による強い経営体の育成を積極的に取り組むことが重要です。米消費量 の減少や米価の下落のほか、鳥獣被害の拡大、生産資材等の高騰などにより農業の生産 現場は厳しい状況におかれています。経営コストの削減や生産環境の変化への素早い対 応のほか、農業所得の向上のための付加価値を創出する農商工連携等を推進することで、 生産現場の強化を図ります。また、農業生産活動を通じて形成されてきた水田や水路な どには様々な生き物が保全されています。農業が生物多様性の恵みにより成り立ってい る事実や価値を再認識する中で、環境にやさしい農業を推進します。

【農村】

(17)

通じた農村と都市の交流を促進します。また、農村と都市の交流を深める中で、自然志 向を持つ都市住民の農村への移住・定住等を促進し、農村に新たな活力を生み出します。

ֆ

目指す将来像

上越市農業が自立的・持続的に発展を続け、次世代の担い手へ魅力ある産業としての 農業を継承していくため、以下の 6 つの将来像を目指します。

ブランド化の推進と食料の安定供給を推進するまち

米需要の減少と産地間競争が激化する中、競争力の強化に向けて、消費者・実需者 から求められる上越米のブランド化を推進し、安定した高品質・良食味米生産の体制 確立と米の販売環境の整備に努めます。また、園芸に取り組む農業者の増加と園芸生 産の振興を図ることで、地域内食料自給の推進を図ります。

地産地消を進めるまち

市民の求める安全・新鮮・おいしい農産物を提供するため、多様な農産物の生産と 流通を図り、生産者と消費者の顔の見える関係の構築による地産地消を推進するとと もに、販売力を高めて地域外への流通拡大を図ります。

意欲ある担い手による持続可能な地域農業を実現するまち

農業経営の法人化や担い手への農地集積・集約化を進めるとともに、農地の大区画 化・汎用化を推進し、力強い地域農業の維持・発展に努めます。また、農産物の加工・ 直売等による農村地域の関連所得の増大により、深刻化している農業法人を含む担い 手の後継者となる人材の確保と新規就農者の確保・育成・定着の促進を図ります。

環境にやさしい農業に取り組むまち

安全で安心できる環境にやさしい、環境保全型農業の展開を目指します。化学肥 料・化学合成農薬の使用量の低減や堆肥等の施用による土づくりを推進します。

自然と農業が調和した魅力ある農村づくりに取り組むまち

(18)

少社会でも持続可能な魅力ある農村の再生を図ります。

観光、教育、福祉等と連携し、多様な交流と情報交換を活発にするまち

(19)

第2章

食料自給率の目標

上越市試算方式に基づく自給率

食料自給率とは国内の食料消費が国産でどの程度賄えているかを示す指標であり、食料 の安定供給という観点から一般的に供給熱量(カロリー)ベースの食料自給率が用いられ ています。当市においては、上越市食料・農業・農村基本条例第 8 条第 2 項第 2 号に基づ き、食料自給率の目標について定めることとされております。

օ

基本的な考え方

上越市という地域で食料自給率を捉える場合は、市民に供給される熱量のうち、どの 程度、上越市産で賄っているかを調べなければなりません。これを市独自で調査をする ことは極めて困難です。

基本計画で表す食料自給率(上越市試算方式自給率)は独自の算出方法で、耕種(田 畑等農地)農業による農産物のみを対象とした自給率であり、畜産・水産物等が含まれ ていません。また、市内の農産物生産量が上越市民全体の消費量を上回っている品目に ついては、生産量の上回っている部分を自給率の計算から除外しています。したがって、 上越市試算方式に基づく自給率は、人口と食料生産(供給可能熱量のうち農地から生産 されるものに限る)のバランス(農産物生産比率)を示す参考指標として捉えることが 適当です。

ֆ

算出方法

食料自給率(上越市試算方式自給率)を算出する上で必要な数値は、従来、農林水産 省が公表する「食料需給表」と「農林水産統計年報」に記載された農産物生産量の市町 村別統計、それに市で把握している人口でした。しかし、農林水産統計の抜本的な改革 が実施され、地域内自給率算出に必要な農産物の生産量が分かる市町村別統計が平成 18 年を最後に廃止されたため、これによる計算が不可能となりました。

(20)

前基本計画の食料自給率

前基本計画では、供給熱量(カロリー)ベースの食料自給率の目標を下記のとおり設定 しました。

指標

項 目 現状(H21) 目標(H27)

上越市試算方式自給率 51% 52%

上越市試算方式自給率 (超過供給量を含む)

198% 200%

目標設定

食料自給率(上越市試算方式自給率)の目標は、売れる農産物の生産を推進し、農家の 所得向上と安全・安心な地場産農産物の供給を増やすことにより地産地消を推進すること にあります。

平成 26 年の食料自給率(上越市試算方式自給率)は 50%(超過供給量を含む 210%) になっております。食料自給率は、生産量を供給熱量(カロリー)ベースで表すことから カロリーの低い野菜や果実は増産による自給率向上の効果が見えにくいほか、米・大豆に ついては、生産量が上越市民全体の消費量を超過しているため、増産しても食料自給率(上 越市試算方式自給率)の向上にはつながっておりません。このようなことから、本計画の 食料自給率(上越市試算方式自給率)の目標(参考指標)は、概ね 51%(超過供給量を 含む 211%)を目安として掲げます。

指標

項 目 現状(H26) 目標(H37)

上越市試算方式自給率 50% 51%

上越市試算方式自給率 (超過供給量を含む)

(21)

主要品目の努力目標

生産技術の向上や優良品種の育成により、売れる農産物の振興を図ります。

品目 取り組むべき方向

現状 (H26)

目標 (H37)

水稲

良質米の主産地であり、土づくりをはじめ、低コ スト、省力化、ブランド化の推進を図ります。

60, 800t 60, 800t

大豆

品質の向上と生産技術向上を確立し、安全で安心 な国産大豆の安定的な生産を図ります。

1, 310t 2, 200t

野菜

JAえちご上越の園芸重点品目を中心に、安全で 安心な地場産野菜の生産と供給を図ります。

7, 892t 9, 158t

新規需要米

飼料用米、米粉用米等の生産・利活用の取組を推 進します。

656ha 1, 700ha

その他の品目

自給率の向上を図るため、安定生産と品目拡大を 図ります。

- -

出典 米、大豆の生産量:新潟県農林水産統計年報 野菜の生産量:上越市

新規需要米:水稲生産実施計画書

自給率目標に掲げないもの

օ 畜産物については、家畜排せつ物の堆肥活用等耕畜連携を図りつつ、畜産振興を推 進します。

ֆ 飼料作物については、水田での飼料用米・飼料用稲等の作付拡大、コスト低減を図 ります。

և きのこ類については、生産コストの低減により、生産性の向上を図ります。

食料自給率向上のため重点的に取り組むべき事項

օ

水田のフル活用による耕地利用率の向上

(22)

ֆ

担い手と優良農地の確保による食料供給力の維持

農業者の高齢化等による離農や農業後継者の不在により、農業従事者が減少し農産物 の生産力が低下する恐れに直面しています。農業の持続性を確保するためには、農業を 支える次世代の担い手を確保するとともに、優良農地の確保、荒廃農地の発生防止に努 めることで食料供給力の維持・向上に努めます。

և

地場産農産物の品質向上と信頼性の確保

地場産農産物がより一層消費者から選択されるよう、環境に優しい農業を推進し、農 産物の安全・安心の確保に向けた取組を促進するとともに、生産技術の向上による農産 物の生産量の拡大と品質・食味の向上に努めます。

ֈ

食育と地産地消の推進

「食」に対する知識と正しい「食」を選び取る力を養い、栄養バランスに優れた「日 本型食生活」の実践を推進するため、分かりやすく実践的な食育に取り組みます。

また、農産物直売所や学校給食の活用などの地産地消の推進は、地域農業の活性化は もとより、旬の食材や食文化への理解、温室効果ガスの削減による環境保全など、様々 な効果が見込まれます。

(23)

第3章

農地の有効利用に関する目標

基本的な考え方

今後の人口減少や高齢化の進行により、特に中山間地域では集落機能の衰退と荒廃農地 の発生が懸念されます。農地は、農業・食料生産の基盤であり、暮らしや快適な環境形成 に多くの役割を果たしています。

このことから、日本型直接支払制度等の活用や担い手への農地の集積・集約化を促進す るなどして、優良農地を保全・確保していきます。

また、計画的な土地利用を図り、農業振興地域内の農用地区域は、工業や商業等の他用 途への転用を原則抑制し、工業や商業は、市街化区域へ誘導します。

上越市第 6 次総合計画における土地利用

上越市第 6 次総合計画における土地利用構想では、市民のすこやかな暮らしを支え育み、 まちの自然や資源を受け継いでいくため、地勢的特徴に応じて市域を「市街地」「田園地 域」「中山間地域」に区分し、各地域の特性と役割を踏まえた土地利用を行うとしていま す。

օ

市街地

対象地域

既に市街化が進んだ地域または市街化が想定される地域を指します。

機能

暮らしを支える多様な都市機能を有する地域とします。

土地利用の考え方

将来の人口減少や社会経済情勢の変化などを踏まえ、市街地の適正な規模を維持し ます。

(24)

【住居系の用地】

住居系の用地内に宅地の供給を誘導しながら、市民が安心して快適に生活できる住 環境を形成するための基盤整備に努めます。

【商業系の用地】

既存の商業集積地を維持し、魅力を高めるため、地域特性に応じた商業機能の立地 を誘導します。

【工業系の用地】

直江津港や高速道路などの交通結節点としての立地特性をいかし、企業の立地を誘 導します。

ֆ

田園地域

対象地域

市街地に隣接する平坦で農地と集落が分布する地域を指します。

機能

農業生産機能と生活機能を有する地域とします。

土地利用の考え方

優良な農地や自然環境、農村部の景観を保全します。 集落地は、農村らしいゆとりある住環境を形成します。

優良な農地は、地域の実情に応じて大規模ほ場などの生産基盤の整備を進めるとと もに、農地の集積を進め、農業の生産性を高める土地利用を推進します。

և

中山間地域

対象地域(※ )

平地の外縁部から山間地に至るまとまった平坦な耕地の少ない地域などを指しま す。

(25)

機能

水源かん養や保水・浄水、生態系保全などの様々な公益的機能と生活機能を有する 地域とします。

土地利用の考え方

自然環境や景観を保全するとともに、水源かん養などの公益的機能を維持するため、 森林の適切な管理と農地の保全を推進するとともに、人や地域の支え合いなどにより 中山間地域の暮らしを支援します。

集落地は、自然環境と調和した里山らしい住環境を形成します。

土地利用の目標

持続可能な力強い農業の実現に向けて、農地集積による大規模化と農地の流動化を促進 するため、集落や地域単位で作成する「人・農地プラン(地域農業マスタープラン)」の 作成や見直しを行い、かつ農地中間管理機構を有効に活用することで、農業の担い手に農 地を集積・集約化し、優良農地の確保と荒廃農地の発生防止を図ります。

(26)

第4章

食料、農業及び農村に関し総合的かつ

計画的に講ずべき施策

TPP協定への対応も踏まえて、以下の施策に取り組みます ■

食料に関する施策(食料の安定供給の確保)

օ

食料の安全性の確保等

食の安全・安心と取組推進

消費者・実需者から求められている安全・安心な農産物の生産・販売に応えるため、 米トレーサビリティ法の順守、環境保全型農業、生産履歴記帳の徹底、農業生産工程 管理(GAP)の取組を更に進め、良好な自然環境から生産される農産物づくりを推 進します。

食育の推進

上越市食育推進条例、上越市食育推進計画に基づき計画的に食育を推進し、市民が 心身ともに健やかで充実した生活を実現できるよう、「食」に関する知識と正しい「食」 を選び取る力を養い、上質な食と農業への理解を深め、食育活動を通じた健全な食生 活や、地域食材の一層の普及の取組を実践するとともに、郷土の食文化を継承してい く取組を推進します。

食料・農業・農村に関する情報交換

変化するライフスタイルに伴い、消費者各層や地域、団体などにおける多様なニー ズを把握し、食料・農業・農村に関する情報を適時、的確に発信するとともに、都市 部における就農相談会や情報交換会、農業体験、特産品販売等をきっかけに上越市訪 問につながる取組を推進します。

(27)

ֆ

流通の活性化

農産物のブランド化

上越市産のコシヒカリを代表とする良質米やこだわり米の区分集荷・販売に努め、 商品の特性を強く打ち出すブランド化を推進します。また、生産者や関係団体、行政 等が統一感を持ち、連携・協力しながら地球温暖化に備えた高温耐性の特徴を持つ米 のブランド化も合わせて推進します。

複合営農を後押しする「上越野菜」をはじめとした園芸品目のブランド化に重点を 置いた取組や首都圏等における上越市産農産物の知名度と認知度の向上を図ること で、当市の優れた産品の販路拡大に努めます。

上越産農産物の販路拡大

有利販売を展開するため、都市生協をはじめとする首都圏などの大消費地における 上越産農産物等の販路拡大を促進するとともに、生産者から消費者・実需者への直接 販売など流通の多様化を図り、農業者の販路拡大の取組を支援します。

また、消費者・実需者からの需要に応じた農産物の生産を推進するとともに、上越 市産米の輸出拡大を推進します。

地産地消の推進

地場産農畜産物への理解を深める農産物直売所や学校給食を中心とした地産地消 の取組を推進するため、生産や販売・流通体制を整備するほか、小売店、社員食堂、 外食・中食事業者、食品加工業者等と連携した地産地消の取組を推進します。

流通の活性化

農協や市場(いちば)などの集出荷組織と生産者が連携した計画的な生産・出荷及 び販売体制の構築に努めます。あわせて上越市ならではの付加価値を付けた有利販売 の拡大に努めます。

և

食品産業の健全な発展

アグリビジネスの創出

(28)

他産業や食品関連企業等、多様な分野の事業者と連携したアグリビジネス創出への取 組を推進します。

食品産業(外食・加工)との連携

地元の食品産業と農業との連携を促進・強化し、原材料が安定的に供給できる生産 体制の整備を推進します。

農業に関する施策(農業の持続的発展)

օ

自然循環機能の維持増進等

環境保全型農業の推進

化学肥料・化学合成農薬の使用低減や生物多様性の保全に効果の高い取組など、自 然環境と調和のとれた農業生産の増進を図るとともに、地域でまとまりを持った環境 保全型農業の取組を推進します。

バイオマス資源の利活用

家庭やレストラン等から出る生ゴミや家畜排せつ物などのように我々の身近に豊 富に存在するバイオマスの未利用資源を有効に利用して、堆肥や燃料などへの活用が 図られるよう、生産者をはじめ、関係機関・団体、行政などが連携・協力して、地域 内で資源が循環する社会づくりを目指します。

ֆ

担い手の育成及び確保等

強い経営体の育成

(29)

新規就農者の確保・育成

新規就農相談会や地域の農業教育機関等における、就農情報の案内や就農相談等の 取組を強化します。また、就農を総合的にサポートする国の施策の活用やUIJター ンを後押しする新規就農支援策の充実、中高年層の定年帰農などによる多様な就農を 推進することで、新規就農者の確保と育成を図ります。

女性農業者の育成

女性農業者が能力を最大限発揮し、農業経営への積極的な参画をはじめ、より一層 活躍できるよう意識の啓発を図るとともに、園芸の振興、食品加工、地産地消、伝統 料理の継承など農村地域の多様な資源を活かした取組を推進します。

և

農地の確保等

農業生産基盤の整備

生産コストの低減を図るため、農地の大区画化や多様な営農が可能となる暗渠排水 整備による水田の汎用化を推進するとともに、かんがい排水施設や農道等の農業用施 設の整備、施設の長寿命化に向けた取組を推進します。

農地の有効利用の促進

地域における農地利用の最適化、荒廃農地の発生防止・解消などを推進し、不作付 地にはその地域に適した農作物等を作付けるなど、農地の有効利用を図ります。

ֈ

生産の振興及び調整

需要構造等の変化に対応した生産の推進

(30)

園芸作物の生産振興

園芸農家の育成、機械化、施設の導入等を支援することで、野菜・果樹の生産量の 増加と品質の向上を図るとともに、消費者・加工用・業務用の多様なニーズに対応し た生産を推進し、産地としての認知度の向上に努めます。

畜産の振興

高齢化等による離農や後継者不足等を背景に畜産農家戸数や飼養頭数が減少して いることから、競争力を高め、生産基盤の強化を図るため、畜産農家をはじめとして、 関連産業等の関係者が有機的に連携、結集し、畜産の収益性を向上させる取組の推進 を検討します。また、子牛価格の高騰により肉用牛肥育経営に影響が生じていること から、肉用子牛の供給拡大の支援に努めます。

研究及び技術開発の推進

農業技術・食品加工研究の普及・促進

研究機関等との連携を強化し、地域農業や関連産業の振興を図るとともに、農作物 の栽培や生産コスト低減・省力化に関する新技術の研究・普及を図ります。

農業経営の安定

農業者の経営安定確保

農業経営の安定と地域生産力の確保、価格変動による経営リスクの分散を図るため、 飼料用米等の戦略作物の作付拡大や地域の特性を踏まえた園芸品目の導入などによ り、農業経営の複合化や多角化を進めるとともに、農業技術の普及・向上を推進しま す。また、生産・加工・販売の一体化による6次産業化の推進や新たな販路の開拓及 び高品質農産物に見合う価格で取引が可能な販売業者の確保などにより、安定的な農 業所得の確保に努めます。

食料・農業・農村に関する情報交換

(31)

農村に関する施策(農村の振興)

օ

農村の総合的な振興

農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮

地域の共同活動を通じて営まれる農地、農業用水路等の地域の大切な資源の維持・ 継承、農村環境の向上を図るため、多面的機能支払制度への積極的な参加を促し、小 規模な農家や兼業農家、地域住民等も含めた地域ぐるみで行う協働活動を促進します。

農村の環境整備の推進

集落道路等の農村環境基盤の整備を行い、地域の人々が暮らしやすい生活の場や生 きがいのある就業の場の実現に努め、訪れる人々の心と体に様々な恩恵を与える農村 づくりを図ります。

ֆ

良好な定住の場及び良好な交流の場の形成

都市と農村の交流促進

都市と農村、それぞれの住民による相互理解を深めつつ、農村の価値を再評価する ことにより、「人・もの・情報」が循環する都市と農村の共生・対流、農村に人を呼 び込む取組を推進します。

多様な主体の参画による集落機能の維持・活性化

新規就農・UIJターン等による幅広い形態での定住促進や、農業を軸とする取組 に多様な主体が参画することにより、集落機能の維持・活性化の取組を推進します。

地域資源、特性を活かした魅力ある地域づくり

自然、文化、歴史、産業、生活習慣等の地域資源や特性を再発見し、それらを積極 的に活用することで、魅力ある地域づくりを図ります。

観光、教育、福祉等と連携した交流の場の形成

(32)

触れる機会の創出等により、農業を軸に観光、教育、福祉等の多様な分野と連携した 交流の場の形成に取り組みます。

食料・農業・農村に関する情報交換

1の⑴のウ 参照

中山間地域等への支援

棚田等地域資源の保全・活用の促進

棚田等が持つ多面的機能を確保するため、多様な主体との交流を通じた棚田保全等 のボランティア活動を支援します。

このほか、農業体験や伝統文化・郷土食を通じた交流、地域資源の付加価値向上に 資する取組を支援し、中山間地域の資源保全・活用を推進します。

農業生産活動の支援

中山間地域等における農業生産条件の不利を補うために中山間地域等直接支払制 度を引き続き実施することにより、条件不利地域における農業生産活動を維持し、こ れを通じた多面的機能の確保を図ります。

また、中山間地域ならではの農作物の栽培や販売・出荷等への支援のほか、地域の 維持・活性化を図る諸事業への取組等により、持続可能な地域づくりを推進します。

(33)

第5章

基本理念に基づく目標

基本計画で掲げた基本的な方針に沿った概ね 10 年後の目標値を設定し、戦略的に食 料・農業・農村の施策を講じることで、農業・農村の構造が変化する中においても担い 手の確保・育成を図り、食料生産基地としての食料供給能力を維持するとともに、美し く活気に満ちた農村集落を維持・形成するための取組を更に推進します。

地域内自給を基本とし、安全な食料の安定的な供給

将来像1

ブランド化の推進と食料の安定供給を推進するまち

・上越米ブランドを定着させるため、激化する産地間競争を勝ち抜ける高品質・良食味米 を安定的に生産・供給する体制を確立します。

指 標 平成 26 年度 平成 37 年度まで

コシヒカリの 1 等米比率 92. 1% 95%以上の確保

将来像2

地産地消を進めるまち

・農業生産サイドと食料消費サイドに関する課題を克服し、地域内食料自給が進むまちを 目指します。

指 標 平成 26 年度 平成 37 年度

食料自給率

(超過供給量を含む食料自給率)

50%

(210%)

51%

(211%)

・上越産品の生産及び消費の拡大、並びに旬の食材や郷土における食文化の継承を図るた め「上越市地産地消推進の店」認定事業を推進します。

指 標 平成 26 年度 平成 37 年度

地産地消推進の店(認定店) 126 店 150 店

・地場産農産物への愛着心や安心感を深めるため、農産物直売所や学校給食を中心とした 地産地消の取組を推進します。

指 標 平成 26 年度 平成 37 年度

農産物直売所(売上額) 92, 500 万円 100, 000 万円

(34)

担い手の確保、環境保全に配慮した農業の自然循環機能の維持増進による持

続的な発展

将来像3

意欲ある担い手による持続可能な地域農業を実現するまち

・農業法人を含む担い手の後継者となる人材を確保し、持続可能な地域農業の実現を目指 します。

指 標 平成 26 年度 平成 37 年度までに

新規就農者確保数 28 人 310 人以上の確保

※ 単年度では、31 人の確保を目標とする。

・園芸に取り組む農業者の増加と園芸産地の育成を促進し、経営の体質強化、地域内食料 自給の推進を図ります。

指 標 平成 26 年度 平成 37 年度

園芸導入法人数 60 組織 80 組織

地域重点品目の取扱額 (うち えだまめ)

11, 802 万円 (4, 198 万円)

20, 000 万円 (10, 000 万円)

・TPP協定の大筋合意を踏まえ、担い手に対する国の支援が拡大されることを考慮し、 担い手への農地集積と集約化を更に推進することにより、強い経営体の育成を図ります。

指 標 平成 26 年度 平成 37 年度

農地集積率 62. 0% 90. 0%

・農地の集積と農作業の効率化を図るため、大区画ほ場整備や用水、農道等の農業生産関 連施設の再編整備を促進します。

指 標 平成 26 年度 平成 37 年度

農業生産基盤の 整備率等

30a以上のほ場整備 面積

12, 684ha 13, 638ha

中山間地域の農地 環境事業受益面積

233ha 383ha

将来像4

環境にやさしい農業に取り組むまち

・化学肥料・化学合成農薬の使用量の低減や堆肥等の施用による土づくりを実行し、地球 温暖化防止や生物多様性保全など環境に配慮した農業を推進します。

指 標 平成 26 年度 平成 37 年度

環境保全型農業 直接支払交付金

取組組織数(※ ) 82 組織 90 組織

交付面積 1, 029ha 1, 320ha

(35)

多面的機能を活用した生産、生活、定住の場としての調和のとれた空間

将来像5

自然と農業が調和した魅力ある農村づくりに取り組むまち

・農業・農村の多面的機能の維持・発揮を図るため、農業者だけでなく、地域住民、自治 会、関係団体などが地域ぐるみで行う共同活動を支援します。

指 標 平成 26 年度 平成 37 年度

多面的機能支払交付金(農地維持支払) 取組面積のカバー率

70% 80%

・中山間地域等において、適切な農業生産活動が継続的に行われるよう中山間地域等直接 支払制度を推進し、多面的機能の確保を図ります。

指 標 平成 27 年度 平成 37 年度まで

中 山 間 地 域 等 直 接 支 払 交 付 金 制 度 へ の 参加集落数

212 集落 212 集落の維持

・地域マネジメント組織等を中心とした集落間連携による農地・農業活動の維持を推進し ます。

指 標 平成 26 年度 平成 37 年度

地域マネジメント組織への参加集落数 185 集落 200 集落

将来像6

観光、教育、福祉等と連携し、多様な交流と情報交換を活発にする

まち

・地域住民と都市住民との農業体験交流やふれあいを通じ、お互いの情報交換を活発にす る中で、農業・農村の再生のきっかけや都市住民の農業への理解の醸成を図ります。

指 標 平成 26 年度 平成 37 年度

都市との体験交流人数 305 人 340 人

・観光、教育分野との連携を深め、活気溢れる農村づくりに努めます。 指 標 平成 26 年度 平成 37 年度

越後田舎体験参加者(宿泊者数) 9, 481 人 10, 000 人

・福祉と農業が連携し、障害のある人が農作業の従事を行うなど農業現場での就労等を推 進し、新しい農村づくりに取り組みます。

指 標 平成 26 年度 平成 37 年度

(36)

第6章

基本計画の着実な推進に必要な事項

農業関係機関等との連携

基本計画を着実に実施するためには、市民の理解と協力の下、農業者はもとより、農業 協同組合や新潟県をはじめとする農業関係機関等との十分な連携を図りながら、地域農業 の発展に向けた取組を進めます。

基本計画の着実な実施と評価

基本計画に基づく施策の実効性を高めるため、今後 5 年間に重点的に進める施策を「上 越市食料・農業・農村アクションプラン」として策定します。アクションプランはできる 限り年次的な取組内容を明確にするとともに、施策の評価・検証を実施し、必要に応じ施 策内容の見直しを行い、翌年以降の施策の改善に反映していく、いわゆるPDCA サイクル の考え方により進行管理を行います。

財政措置の効率的かつ重点的な運用

厳しい財政事情の下で限られた予算を最大限有効に活用する観点から、目的に応じた施 策の選択と集中的実施を行い、様々な観点からのコスト縮減に取り組み、効果的な施策の 実施を図ります。また、新たな施策の実施に当たっては既存の施策の廃止・見直しを徹底 することにより、施策の実施に伴う市民負担を合理的なものにしていきます。

計画( Plan)

アクションプランを策定

実行( Do)

市民、農業者、関係機関

等連携により実施

評価( Check)

政策審議会で実績を評

価・検証 改善( Act)

内容を改善してアクショ

(37)

第7章

参考資料

統計表

օ

農家数・主副業別農家数

単位:戸、%

区 分

農家数 販売農家のうち主副業別農家数

自給的 農家

販売農家

主業農家

準主業 農家

副業的 農家 65 歳未満

農業専従 者がいる

上越市

平成 22 年 8, 188 2, 641 5, 547 612 383 1, 857 3, 078

〃 27 年 6, 757 2, 523 4, 234 476 314 1, 166 2, 592

増減率 27/ 22 年 ▲17. 5 ▲ 4. 5 ▲ 23. 7 ▲ 22. 2 ▲ 18. 0 ▲37. 2 ▲15. 8

新潟県

平成 22 年 92, 287 25, 686 66, 601 11, 001 8, 071 23, 364 32, 236

〃 27 年 78, 479 24, 046 54, 433 8, 703 6, 366 16, 374 29, 356

増減率 27/ 22 年 ▲17. 6 ▲ 6. 4 ▲ 18. 3 ▲ 20. 9 ▲ 21. 1 ▲29. 9 ▲8. 9

上越市

平成 22 年 100. 0 32. 3 67. 7 11. 0 6. 9 33. 5 55. 5

〃 27 年 100. 0 37. 3 62. 7 11. 2 7. 4 27. 6 61. 2

新潟県

〃 22 年 100. 0 27. 8 72. 2 16. 5 12. 1 35. 1 48. 4

〃 27 年 100. 0 30. 6 69. 4 16. 0 11. 7 30. 1 53. 9

出典 農林業センサス

ֆ

農業経営組織別経営体数

単位:経営体、%

区 分 計

単一経営 経営体

複合経営 経営体

上越市

平成 22 年 5, 389 5, 173 216

〃 27 年 4, 191 4, 049 142

増減率 27/ 22 年 ▲ 22. 2 ▲ 21. 7 ▲ 34. 3

新潟県

平成 22 年 64, 875 58, 410 6, 465

〃 27 年 53, 497 48, 425 5, 072

増減率 27/ 22 年 ▲ 17. 5 ▲ 17. 1 ▲ 21. 5

上越市

平成 22 年 100. 0 96. 0 4. 0

〃 27 年 100. 0 96. 6 3. 4

新潟県

〃 22 年 100. 0 90. 0 10. 0

〃 27 年 100. 0 90. 5 9. 5

(38)

և

−1

経営耕地面積規模別経営体数

単位:経営体、%

区 分 計 0. 5ha 未満 0. 5

∼ 1. 0 1. 0

∼ 2. 0 2. 0

∼ 3. 0 3. 0

∼ 5. 0

上越市

平成 22 年 5, 774 827 1, 664 1, 792 585 367

〃 27 年 4, 467 658 1, 169 1, 284 449 328

増減率 27/ 22 年 ▲ 22. 6 ▲20. 4 ▲ 29. 7 ▲28. 3 ▲ 23. 2 ▲10. 6

新潟県

平成 22 年 68, 245 8, 790 17, 339 19, 800 9, 579 7, 445

〃 27 年 56, 139 7, 050 13, 097 15, 373 7, 927 6, 720

増減率 27/ 22 年 ▲ 17. 7 ▲19. 8 ▲ 24. 5 ▲22. 4 ▲ 17. 2 ▲ 9. 7

上越市

平成 22 年 100. 0 14. 3 28. 8 31. 0 10. 1 6. 4

〃 27 年 100. 0 14. 7 26. 2 28. 8 10. 1 7. 3

新潟県

〃 22 年 100. 0 12. 9 25. 4 29. 1 14. 0 10. 9

〃 27 年 100. 0 12. 6 23. 3 27. 4 14. 1 12. 0

区 分

5. 0 ∼ 10. 0

10. 0 ∼ 20. 0

20. 0 ∼ 30. 0

30. 0 ∼ 50. 0

50. 0 ∼ 100. 0

100. 0 ha 以上

上越市

平成 22 年 282 148 63 31 12 3

〃 27 年 291 147 74 46 15 6

増減率 27/ 22 年 3. 2 ▲0. 7 17. 5 48. 4 25. 0 100. 0

新潟県

平成 22 年 3, 850 960 235 178 61 8

〃 27 年 4, 098 1, 225 328 222 82 17

増減率 27/ 22 年 6. 4 27. 6 39. 6 24. 7 34. 4 112. 5

上越市

平成 22 年 4. 9 2. 6 1. 1 0. 5 0. 2 0. 1

〃 27 年 6. 5 3. 3 1. 7 1. 0 0. 3 0. 1

新潟県

〃 22 年 5. 6 1. 4 0. 3 0. 3 0. 1 0. 0

〃 27 年 7. 3 2. 2 0. 6 0. 4 0. 1 0. 0

参照

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