第 2 回浦安市男女共同参画推進会議(議事要旨)
1.開催日時 平成23年1月31日(月)午後6時~午後8時
2.開催場所 浦安市中央公民館 第2会議室
3.出 席 者
(委員)
小玉会長、中山副会長、石黒委員、菅宮委員、加藤委員、石川委員、服部委員、 宇田川委員、姫野委員、玉井委員、平野委員、宮田委員、新井委員、池島委員
(事務局)
市長公室次長、企画政策課主幹、人権・男女共同参画係長、人権・男女共同参画 係主任主事
4.議 題
①報告:「男女共同参画社会づくりに関する市民意識調査」の概要と課題について
②意見交換:浦安市の課題について
③その他:連絡事項等
5.議事の概要
①「男女共同参画社会づくりに関する市民意識調査」の概要と課題について、事務局か ら説明を行った。
②「男女共同参画社会づくりに関する市民意識調査」の結果を基に、浦安市の課題につ いて意見交換を行った。
6.議 事
会 長:議題①について、事務局より説明をお願いしたい。
事務局:調査は、市民3,000人(女性1,500人、男性1,500人)を対象に、昨年の11月 11日から2週間実施した。調査項目は、男女の平等意識や女性の人権、男女共 同参画に関する施策など29項目の設問、及び自由記述、フェイスシートから構 成されている。1,525人(女性899人、男性612人)の方から回答をいただき、 回収率は50.8%となった。なお、前回調査の回収率40.2%から大きく上昇した。 回答者のプロフィールを見ると、年代では30代と40代が多く、家族構成では 二世代同居が60.1%と最も多くなっている。結婚の有無では、既婚74%、未婚 18%で、共働き率は42.4%、「子どもがいる」が70.2%となっている。居住地 域では、元町36.6%、中町42.2%、新町20.0%となっている。
資料2の調査結果の概要版を基に課題等をまとめたのが、資料1である。「男女 平等意識の高揚」「ワーク・ライフ・バランスの推進」など、5つのカテゴリー に分けている。
「1.男女平等意識の高揚」については、男女平等感に男女で差があることなど をまとめた。
「2.ワーク・ライフ・バランスの推進」については、女性は家庭優先に、男性 は仕事優先になっている人が多かった。健康面に関して、健康診断の受診率や ストレスの感じ方についてまとめている。また、介護や老後の考え方について は、前回の調査にはなく、新しい項目となる。老後生活については、健康面の 不安が多く、女性は、特に経済的な不安も挙げている。介護の仕方では、社会 の支援を求める回答が多かった。
「2.継続可能なキャリア形成の支援」では、女性の就業について、男女ともに 理想は「中断再就職型」が多くなっている。実際に、女性の就業率がM字曲線 になっている結果となった。また、「女性が責任ある立場に就くこと」では、男 女の意識に差が出て、「就きたい」女性が1割にとどまっている。ポジティブ・ アクションの認知度も低かった。
「4.人権意識の高揚」では、メディアにおける女性の性的表現について、教育 上の問題などほとんどの項目で、問題があるという認識が低くなっている。ド メスティック・バイオレンス(DV)については、身体的暴力だけではなく、精 神的な暴力や経済的な暴力なども含まれるという認識が徐々に高まっているが、 市に相談をする割合は6%にとどまっている。
「5.男女共同参画施策の推進」では、市が推進すべき施策として、情報提供や ネットワーク作りなどが多く求められているが、女性プラザの認知度は低い結 果となった。男女共同参画という言葉自体も、内容を知っている人は3割台に とどまった。
以上が、調査結果の概要と主な課題である。
会 長:調査の概要及び主な課題について説明してもらったが、不明な点や質問等はあ るか。
委 員:調査票の配布について、元町・中町・新町のそれぞれにどれだけ配布し、それ ぞれの地域の回収率はどうなったのか。それで受け取り方も変わると思う。 事務局:サンプリングをした段階で、どこの地域から何%と決めてはいない。なお、地
域別の集計はまだ出していないが、必要に応じて、地域別の分析を出していく ことは可能である。
委 員:男性と女性では、家事・介護・育児に費やす時間が大分違うが、基本的に男性 はフルタイムで働いていることが前提である。女性の場合、フルタイムとパー トタイムに分かれると思うので、それを一緒にして比較しても意味がないと思
う。男性も女性もフルタイムで働いている場合に、女性の方がどれくらい多い のかを知りたい。そこから男女の意識の差が分かると思う。
委 員:回収率が5割であるが、半分の人は回答していないということである。これで いいのか。
会 長:こういった市民意識調査としては、5割の回収率は良い方である。
事務局:広聴広報課で実施している市民意識調査も回収率は5割前後である。本市とし ては、全人口の1%程度の回答を取れると、統計上、全体の様子が分かるとし ている。今回の調査は、対象者3,000人のうち、1,500人の回答となっているが、 人口16万人の1%程度ということで、これで市全体の考え方として捉えている。 会 長:データについては、単純集計の一歩先の分析が重要で、そこから見えてくるこ
とがある。
委 員:男女の地位の平等感において、「法律制度の上で男性優遇」とはどういうことな のか。その意図を伺いたい。
会 長:例えば、離婚した後に、法律で再婚できる期間が男女で違う。それを当然と考 えるか、疑問に思うか、判断が分かれるところである。また、婚姻も女性が16 歳、男性が18歳からとなっているが、それを差別と考えるかどうか。そのあた りの意識を聞いているのではないか。
委 員:年金の受給期間については、女性の方が早くからもらえる。平均寿命から言っ ても長くもらえて、優遇されていると感じるが、そういう趣旨でよろしいとい うことか。
会 長:回答者がどう判断するかであるので、それも一つの考え方である。
委 員:男女共同参画とは、男女でそれぞれの特性を活かして、お互いに協力するとい うことではないかと考えている。
会 長:それに対する答えはないが、そういったことを考えるのがこの会議の役割であ る。議論しながら考えていくのが大切であるし、様々な意見を出すことが重要 である。
調査に対する感想を含め、どのような分析をするべきか、意見を伺いながら、 浦安市にどのような課題があるのかを考えたい。この調査は経年で比較できる ようになっているが、事務局に大きく変化したところなどを説明していただき たい。
事務局:浦安市の特徴として、もともと性別役割分業意識に反対は多いが、新性別役割 分業意識については、平成12年度と17年度より、賛成の傾向が強くなってい る。また、女性の就労について、前回調査と比較して、M字の谷が下がってい る。なお、不況の影響なのか、男性も働いていない割合が高くなっている。こ れらのことが、経年で見た場合に後退してきたと感じている。
会 長:家事・育児などの役割分担について、家計管理などの項目で、同程度に役割を
担っている人が軒並み増えているところが興味深い。数値として満足できるか どうかは別として、「夫婦でやります」という傾向が出てきたと思う。夫の役割 にはならないが、妻と夫の役割が同程度になってきているところが、浦安市と してアピールできるのではないか。
委 員:同程度と考えているのは、女性より男性が多い。前回調査と比較して、男性の 意識が大きく変わり、男性票が影響している気がする。
委 員:年代別で分けたデータも知りたい。
委 員:回答者の年代別を見ると、働いている世代が減り、60歳以上の人が増えている。 就労率が下がっているのは、不況の影響だけではなく、そういうところも勘案 しないといけないと思う。
会 長:実際に、「一番下の子どもが社会人」と回答している人が多い。
委 員:男女ともに働きやすい社会環境に必要なこととして、女性は「育児や介護をサ ポートする施設等の充実」を、男性は「仕事と家庭の両立支援」を一番に挙げ ている。行政が何をしていくのかを考えた場合に、市民との間にミスマッチが あると生産的なことができない。そこで、行政はどう考えているのか、また、 他の委員の方も行政に何を求めているのかを伺いたい。
事務局:行政では、仕事と家庭の両立支援に向け、様々な制度などについて、市民への 啓発を進めている。また、事業所への各種制度の利用について、情報提供をす るとともに、同じ事業所として、市職員を対象にした取り組みを行っている。 会 長:それで働きかけは十分かどうかということになると思う。他の委員はどうか。 委 員:イメージがわかなかったので、具体的に教えていただきたい。
事務局:事業所への働きかけは、商工観光課が担当している。具体的には、ワーク・ラ イフ・バランスに関する啓発として、事業所を対象にした講演会を開催したり、 市単独では作成していないが、育児休業制度に関する情報などについて、事業 所へパンフレットを配布したりしている。
委 員:従来のやり方で改善されるかどうかである。別の方法もあるのではないか。極 端な例になるが、ツイッターなど、誰もが自由に情報交換ができる場で啓発が できれば、新しい展開が見えてくるかもしれない。また、発展途上国の情報伝 達について調べたことがあるが、お祭りなどが重要であることが分かった。様々 な媒体を通して発信するのがよいのではないか。
会 長:啓発ではないが、お茶の水女子大学では、事務職員を残すような午後5時以降 の会議は設定しないことになっている。
委 員:この調査で、市民の傾向をつかめたと思う。それを踏まえ、推進会議で議論し、 行政に働きかけていくことが我々の役割であると思う。
委 員:小学校では、3割が男性の教員、7割が女性の教員で、夜まで残って仕事をし ているのは、ほとんどが女性という状況である。職場構成によって、男女の労
働時間に差が出るものである。
学校教育においては、例えば、子どもたちが長縄をする際に、縄を回す人と飛 ぶ人に分ける。それを決めるのに、みんなで考え合意するのが男女共同参画で あると考える。教育では少し前まで個性を伸ばそうとやってきた。男女共同参 画も学校の役割が非常に大切で、20年後、30年後に、男女平等の芽が出るもの ではないか。
委 員:その通りであると思う。子どもの頃に、適材とか、何の役に立つとか、お互い に訓練していく教育環境ができれば、ここで男女共同参画を議論する必要もな いのではないか。
委 員:学校教育の場では、男女平等は浸透している気がするが、企業の中では違う。 職場に立つと、男性と女性が平等に扱ってもらえるかといったら、そうではな い。ある程度の段階までは平等だとしても、そこから一歩進んで、マネージメ ントという仕事になると差が出てくる。男性と同じ経験を積み、能力的にも上 だとしても、マネージメントのチャンスをもらえるのは男性である。女性は、 同じようにチャンスが与えられていない。企業では、その点が閉ざされている。 会 長:これから事業所調査も実施すると聞いているが、そのあたりの実態にも迫れる
調査にできればと思う。
委 員:ただ、女性が責任ある立場に就きたくないという人が多い。意識的に自らも変 えていく必要はあると思う。子育ての時など、どうしても就けない時期がある ので、そのあたりも見据えて考える必要があると思う。
会 長:事業所がどう考えているか問われている。小・中・高校でキャリア教育の導入 がさけばれている。来年度あたりは、キャリアをどう教えるかが論点になって くると思うが、このあたりも関連してくることである。
委 員:学校では比較的、男女平等が浸透しているということだったが、日頃の会話の 中で、無意識のうちに「女の子なのだから」「男の子なのだから」という発言が、 30代の母親からも聞かれ、根っこの部分では植え付けられていると感じた。 それと、男女共同参画というものは、受け手がメリットを享受しないと実感で きないのではないか。
委 員:男女共同参画は、これまで平等ではなかった時代があったから推進してきたと 思うが、浸透していないこの言葉を使う意味があるのか。男女共同参画ではな く、浦安市らしいテーマなどを掲げてもいいと思う。
会 長:大胆な意見ではあるが、面白い考え方である。男女共同参画という言葉ができ た時に反対の意見も出た。適切な言葉が見当たらず、当面はということで使用 している。ただし、暴力など解決すべき問題はまだまだあるので、議論は続け ていかなければならない。
気になるところで、暴力については国のデータとの比較が必要であると考える。
最近は児童虐待が注目されているが、家庭内の暴力は見えないものである。ま た、暴力は、親から子だけではない。暴力を学んで、子から親への暴力も見ら れる。虐待相当体験は15%というデータもある。今回の調査の聞き方は、命の 危険を感じたかなど、具体的でいいと思う。これは、前回調査より低くなって いるが、10%は高い数字であると思う。
事務局:命の危険を感じた割合については、暴力を受けた人の中での数字である。前回 調査の15.9%から12.6%まで減少しているが、女性回答者全体の割合で見ると、 前回と今回の調査の両方とも、20人に1人となっている。この数字は、内閣府 の統計と同じくらいとなっている。
委 員:DVや虐待については、かなりの数があると思うが、相談する人が少ないのは 残念である。現在の情報の流し方でよいのか。インターネット等で調べられる 人はいいが、そうではない人のことも考えていかなければならない。
会 長:20人に1人ということだが、それは氷山の一角で、予備軍に情報提供していく のも行政の役割である。
委 員:DVについては、受け止め方に個人差があると考えている。
委 員:相談した相手として行政があまり使われていない。知人・友人も大切だが、行 政が情報提供をしていくことは、ますます重要である。
委 員:最近は、様々な相談窓口を見ることができるが、子育てや働いていて、相談で きる時間帯がほとんどないことをよく聞く。
会 長:DVを受けて駆け込みたいときに、その時間にはつながらないということもあ る。
委 員:私事であるが、父も母も同じように働いてきた。それを当然と思ってきたが、 そうではないと分かったのが、就職の時である。学校にいるまでの間は、女の 子の方が強かったりするが、職場に入ると平等ではないと感じる。女性が重要 なポストに手を上げないのは、新性別役割分担意識にもあるのではないか。行 政がどういう情報発信をすればいいかを考えると、例えば、「男性職員は必ず2 週間は育休を取ります」などとコマーシャルをすればいいし、スローガンに掲げ てもいいと思う。
委 員:行政の男性職員が育休を取るだけでは、民間企業には広がらない。逆に、コス トが掛かるものとして市民からは反発を受ける。民間企業で実施できるように 施策を立て、仕組みを作るのが行政の役割である。
委 員:モデルになるのは行政である。それで民間企業にも求めていく順番でいいと思 う。
会 長:企業に対して、具体的にどういう施策が考えられるか。
委 員:例えば、緊急に育児や介護が必要になり、一時的に預けたい場合に、現在は、 手続きに手間や時間がかかっている。そこをもっとテンポラリーにしてもらい
たい。
市職員が育休を取るにしても、人件費を上げずにできるようにするのであれば よいと思う。要は中身の問題である。
委 員:もっと意識を育てることが重要であると思う。職員の意識の高揚を前提として、 徐々に進めていけばよい。
会 長:貴重な意見を出していただいた。施策は予算が絡むことであるが、啓発してい くにしても、講演会だけでよいかということもある。
委 員:お金をかけずにワーク・ライフ・バランスを推進して、生産性が上がってきた データがあると、企業に示せると思う。
会 長:浦安市では、都内に働きに行く人が多い。残っている人で、日中の浦安市をど う作っていくかも、この会議には切り離せない問題である。
委 員:女性に責任ある立場に就いて欲しいという男性意見が多いが、それで彼らはど れくらい協力しているのか。現在の男性の意識と役割では、まだまだ無理だと 思う。
就職の際には、四大卒の女子という理由で断られるような経験をした。また、 自分が産休を取りたい時に、新たに人を雇う援助があれば、仕事を辞めるとい うことはなかったと思う。浦安市では子育て支援パスポートがあるが、参加企 業の姿勢を評価するのはいいことである。
委 員:市職員が産休を取ると、その間、臨時職員を採用していると思うが、民間企業 はそうでないところもある。行政と同じような施策があれば、市職員と同じよ うなレベルになるのではないか。
委 員:企業も内部留保ばかりしてはいけないですよ、というモデルになればよい。 委 員:普段、こういう話を聞く場がなかなかないので、社会の壁にぶつかってきた方
の声を聞くのは貴重である。統計ももちろん大切ではあるが、こういう場で話 を聞く機会があると心に伝わると思う。そういう女性の声を伝えていく役割を 女性プラザに担ってもらいたい。
会 長:その他にご意見はあるか。意識調査で見えることもあるが限界もある。その限 界の中で問題を見つけていく姿勢が、この会議で問われていると考える。その ためには、単純集計ではなく、一歩進んだ調査報告書の作成を期待したい。委 員の方からも気付いた点を事務局にアドバイスいただければと思う。
事務局:クロス集計についてのご意見を多くいただいたので、次回の会議に間に合うも のは出していきたい。職員意識調査はどうなっているのかという質問があった が、市民意識調査と並行して実施したので、次回の会議で議論していただく予 定である。今後、事業所調査など、プラン策定に向けての作業の結果を随時、 委員の皆様に報告していきたい。
次回の日程についてだが、3月1日の午後6時からでよいか。場所については、
確定次第ご連絡する。
以 上