ハドロンと原子核
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ハドロン (hadron)
バリオン (baryon)
陽子、中性子 ....
メソン (meson) π中間子、...
ハドロン(強粒子)
強い相互作用を行う素粒子
陽子・反陽子以外は不安定粒子
(陽子崩壊は見つかっていない)
バリオン(反バリオン)とメソンに分類される
バリオン(重粒子)
最終的な崩壊生成物に陽子を1つ含む
(反陽子を含むと反バリオン) バリオン数1をもつ
バリオン数は保存する
半整数スピンをもつ フェルミオン
メソン(軽粒子・中間子)
最終的な崩壊生成物に陽子・反陽子を含まない 整数スピンをもつ ボソン
現在では数百種類のハドロンが発見されている クォークから構成された複合粒子
ハドロン: 強い相互作用を行う粒子
p=2.792847356±0.000000023
N
n=−1.9130427±0.0000005
NN= e
2 mp=3.1524512326 45×10−14 MeV /T 核磁子(Nuclear magneton)
・ 陽子のg因子は2ではない 約2.8!!
・ 電気的に中性な中性子が磁気モーメントを持つ!!
陽子・中性子の内部構造を示唆
さまざまな共鳴状態
Δ(1232), N(1520), ...
陽子と中性子の磁気モーメント
G.D.Rochester and C.C.Butler, Nature 160, 855 (1947)
霧箱
鉛の板
奇妙な粒子の発見
素粒子 記号 質量(MeV) Q B S J
陽子 p+ 938 1 1 0 ½
中性子 n0 940 0 1 0 ½
ラムダ粒子 Λ0 1116 0 1 -1 ½ シグマ粒子 Σ+ 1189 1 1 -1 ½ Σ0 1193 0 1 -1 ½ Σ- 1197 -1 1 -1 ½ グザイ粒子 Ξ0 1315 0 1 -2 ½ Ξ- 1321 -1 1 -2 ½
パイ中間子 π+ 140 1 0 0 0
π0 135 0 0 0 0
π- 140 -1 0 0 0
ケイ中間子 K+ 494 1 0 1 0
K0 498 0 0 1 0
K0 498 0 0 -1 0 K- 494 -1 0 -1 0
エータ中間子 η0 548 0 0 0 0
バリオン中間子(メソン)
代表的なハドロン
・ 作られやすい
・ 崩壊しにくい
− p
K
0
0K
0
−例)
0
− p
Kメソン、Λバリオンの生成時間 ~10-21 s
・ 核子の広がり ~10-15 m
・ σ(π+p) ~ 10-30 m2
・ πメソンは陽子中を10-23 sで通過
・ 約1%の確率でK,Λが生成
・ ~10-21s で生成される
→ 強い相互作用をする粒子
生成時間(10-21) << 崩壊時間(10-10)
~10−24s
0−
生成時間 ~ 崩壊時間
強い相互作用で生成し、崩壊する
奇妙な粒子の奇妙な特徴
強い相互作用・電磁相互作用 ストレンジネスを保存
弱い相互作用 ストレンジネス非保存
素粒子 記号 質量(MeV) Q B S J
陽子 p+ 938 1 1 0 ½
中性子 n0 940 0 1 0 ½
ラムダ粒子 Λ0 1116 0 1 -1 ½
シグマ粒子 Σ+ 1189 1 1 -1 ½
Σ0 1193 0 1 -1 ½
Σ- 1197 -1 1 -1 ½
グザイ粒子 Ξ0 1315 0 1 -2 ½
Ξ- 1321 -1 1 -2 ½
パイ中間子 π+ 140 1 0 0 0
π0 135 0 0 0 0
π- 140 -1 0 0 0
ケイ中間子 K+ 494 1 0 1 0
K0 498 0 0 1 0
K0 498 0 0 -1 0
K- 494 -1 0 -1 0
エータ中間子 η0 548 0 0 0 0
− p
K
0
0Q -1 +1 0 0
B 0 1 0 1
S 0 0 1 -1
K
0
−Q 0 +1 -1
B 0 0 0
S 1 0 0
0
− p
Q 0 -1 +1
B 1 0 1
S -1 0 0
奇妙さ: ストレンジネス
Particle Data Book から
素粒子 記号 質量(MeV) Q I
3 B S Y J
陽子 p+ 938 1 +1/2 1 0 1 ½
中性子 n0 940 0 -1/2 1 0 1 ½
ラムダ粒子 Λ0 1116 0 0 1 -1 0 ½
シグマ粒子 Σ+ 1189 1 +1 1 -1 0 ½
Σ0 1193 0 0 1 -1 0 ½
Σ- 1197 -1 -1 1 -1 0 ½
グザイ粒子 Ξ0 1315 0 +1/2 1 -2 -1 ½
Ξ- 1321 -1 -1/2 1 -2 -1 ½
パイ中間子 π+ 140 1 +1 0 0 0 0
π0 135 0 0 0 0 0 0
π- 140 -1 -1 0 0 0 0
ケイ中間子 K+ 494 1 +1/2 0 1 1 0
K0 498 0 -1/2 0 1 1 0
K0 498 0 +1/2 0 -1 -1 0
K- 494 -1 -1/2 0 -1 -1 0
エータ中間子 η0 548 0 0 0 0 0 0
バリオン中間子(メソン)
Y =BS
Q =I
3 1
2 Y
荷電多重項に属する粒子の電荷
超電荷: hypercharge
p
, n
0
0
,
0,
−
0,
−・ バリオン数 1
・ スピン ½
・ 強い相互作用で崩壊しない
・ 質量が同程度
,
0,
−
0K
, K
0K
0, K
−・ バリオン数 0
・ スピン 0 (擬スカラー)
・ 強い相互作用で崩壊しない
・ 他のハドロンより軽い
スピン1/2バリオンの超多重項
(8重項: octet)
スピン0の
擬スカラーメソンの超多重項
(8重項: octet)
スピン3/2バリオンの10重項
ベクトルメソン(スピン1、奇パリティ)の9重項 等がある
ハドロン多重項
n
0
0
−
−p
0
0
Y =S 1
Q=I
3 Y
2
-1 0 +1
+1
-1
Y =S
-1 0 +1
+1
-1
−
0K
K
0
0
K
0K
−
0' Q=I
3
Y
2
Y =S 1
-1 0 +1
+1
-1
Q=I
3 Y
2
−
0
∗−
∗0
∗
∗−
∗0
−Y =1
-1 0 +1
+1
-1
Q=I
3 Y
2
K
∗0K
∗
−
0
0
0K
∗−K
∗0SU(3)群による表現
ゲルマン・ツバイク(1964)
ハドロンは3種類のクォーク(u, d, s)とその反粒子から構成 バリオン 3つのクォーク
メソン クォーク・反クォーク対
クォーク Q B I I
3
S
アップ u 2/3 1/3 1/2 +1/2 0
ダウン d -1/3 1/3 1/2 -1/2 0
ストレンジ s -1/3 1/3 0 0 -1
反アップ u -2/3 -1/3 1/2 -1/2 0
反ダウン d 1/3 -1/3 1/2 +1/2 0
反ストレンジ s 1/3 -1/3 0 0 1
ハドロンのクォーク模型
登場人物の言葉遊び「マーク旦那には3つの クォーク(海鳥の鳴き声)」 からつけられた。1969年 マレー・ゲルマン
素粒子の分類およびその相互作用に関する発見
クォーク Q B I I
3 S
アップ u 2/3 1/3 1/2 +1/2 0
ダウン d -1/3 1/3 1/2 -1/2 0
ストレンジ s -1/3 1/3 0 0 -1
反アップ u -2/3 -1/3 1/2 -1/2 0 反ダウン d 1/3 -1/3 1/2 +1/2 0
反ストレンジ s 1/3 -1/3 0 0 1
n
0udd
0uds
−dds
− dss
p
uud
0uss
0uds
uus
Y =S 1
Q=I
3 Y
2
-1 0 +1
+1
-1
S =0
S =−1
S =−2
ハドロンのクォーク模型
クォーク Q B I I
3 S
アップ u 2/3 1/3 1/2 +1/2 0
ダウン d -1/3 1/3 1/2 -1/2 0
ストレンジ s -1/3 1/3 0 0 -1
反アップ u -2/3 -1/3 1/2 -1/2 0 反ダウン d 1/3 -1/3 1/2 +1/2 0
反ストレンジ s 1/3 -1/3 0 0 1
-1 0 +1
+1
-1
− d u
0K
u s
K
0 s d
0
u d
K
0d s
K
− s u
0'
u u , d d , s s
ハドロンのクォーク模型
Particle Data Book より
Particle Q νeL, νμL, ντL 0 eL, μL, τL -1
uL 2/3
d'L -1/3
eR, μR, τR -1
uR 2/3
d'R -1/3
レプトン(荷電レプトン+ニュートリノ)は 3世代、6個
クォークは何種類?
スタンフォード線形加速器センター (SLAC)
ブルックヘブン国立研究所 (BNL)
J/ψメソンの発見: 11月革命
SLAC: バートン・リヒター
e
e
− J / hadrons
粒子の崩壊する様子から
Ψ 中間子
の名前がついたとかつかないとか
J/ψメソン: チャーモニウム
SLAC: リヒター BNL: サミュエル=ティン
e
e
− J / hadrons pBe J / X e
e
− X
J. -E. Augustin et al.,
Phys. Rev. Lett. 33, 1406–1408
J. J. Auber et al,
Phys. Rev. Lett. 33, 1404–1406
J/ψメソンの発見
ジェイ・プサイ粒子 (チャーモニウム)
c c
e
e
−c
c
J /
チャームクォークと反チャームクォーク対
チャーモニウム
1976年 バートン・リヒター、サミュエル・ティン
ジェイプサイ中間子の発見
フェルミ国立加速器研究所 (FNAL)
ボトムクォークとトップクォークの発見 フェルミ国立加速器研究所
ボトムクォーク・ボトニウムの発見
1977、レオン=レーダーマン@FNAL
p A X
− X
S. W. Herb et al.,
Phys. Rev. Lett. 39, 252–255
e
e
−b
̄ b
Υ
ϒメソンの発見
フェルミ国立加速器研究所 (FNAL)
テバトロン
トップクォークの発見: 1995年
クォーク 記号 Q S C B T
アップ u +2/3 0 0 0 0
ダウン d -1/3 0 0 0 0
ストレンジ s -1/3 -1 0 0 0
チャーム c +2/3 0 1 0 0
ボトム b -1/3 0 0 -1 0
トップ t +2/3 0 0 0 1
3世代・6種類のクォーク
ハイパー核
ハイペロン
ハイパー核
通常の原子核にハイペロンが束縛された
あたらしい種類の原子核
ハイパー核
通常の原子核にハイペロンが束縛された
あたらしい種類の原子核
1952年に発見
Λハイパー核 数十個発見 2重Λハイパー核 3事例
4
He
束縛状態が確認されたΞ、Ωハイパー核は 未発見
ハイパー核の生成
K
−n
−K
−p
0
n K
e p e' K
K
−n
0
−K
−p
0K
−n
−
e p
0e'K
K
−p
−K
0Λハイパー核Σハイパー核Ξハイパー核
生成されたハイパー核
Λ粒子は、パウリの排他律を受けない
→ 深く束縛された軌道を取る事が容易
→ 重い原子核の基底状態の 束縛エネルギーが測定可能 質量数の-2/3乗でよくスケール
→ 比較的単純なポテンシャルの形状
ハイパー核の崩壊
p −
n 0
n nn
p np
寿命 ~ 200 ps