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第五次草加市高年者プラン素案(第4章)

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第4章

高年者施策の推進

市の高年者が、いつまでも元気で、安心して、地域社会で生活することのできる環

境を創りあげることに努めます。

健康づくりと介護予防を通じて、要支援・要介護状態に陥ることなく、高年者がい

つまでも元気な生活を維持するための条件を整備していきます。

(1)健康づくりの推進

高年者自らが生活習慣を見直し、自分の健康状態や生活に応じた健康づくりに取り

組むことができるような環境を作り上げていきます。

健康維持には、継続した運動習慣を身に付けていくことが重要であることから、自

宅でも自主的に続けていくことができるような事業を展開していきます。

① 高年者健康体操

*長寿・介護福祉課(地域支援事業)

事業内容(目標)

健康づくりへの動機付けを目的として、住民に身近な地域のコミュニティセンタ

ー等で音楽に合わせた簡単なリズム体操、ストレッチ等を行います。

事前の申込みをすることなく気軽に参加できることから、自宅に閉じこもりがち

な高年者にも積極的に参加を促し、生きがいづくりと健康増進を図っています。

現状と課題

毎年、10 か所のコミュニティセンター等の公共施設を回り、1か所当たり4回

実施しています。

高年者の健康づくりの意識の高まりから、多くの継続参加者も出てきており、参

加希望者も多く、非常に活気のある事業となっています。

一方で、参加者の増加により会場が満員になるなどの課題も出てきており、今後

の参加状況によっては、事業の実施方法等についての検討が必要です。

今後の方針

多くの高年者にとって、身近な会場で気軽に参加いただけるよう、実施会場につ

いて検討し、新規の参加者を増やしていきます。

また、参加者の動向を見ながら、内容等について、検討を行います。

1 基本姿勢

(2)

45

② 高年者健康教室

*長寿・介護福祉課(地域支援事業)

事業内容(目標)

市内のスポーツジムを利用し、トレーニングマシンや健康器具を利用した筋力ト

レーニング、ストレッチ、エアロビクスなど、高年者向けの運動プログラムを実施

しています。

身近な地域での運動習慣の機会を提供し、生活機能の維持、向上を図っています。

現状と課題

現在は、市内5か所(1クール12回、全10クール)のスポーツジムで、実施

しています。

参加希望者も多く、抽選になることも多かったことから、事業所の協力を得て、

平成 22年度から4か所だった実施会場を1か所増やし、市内5か所で実施してい

ます。

継続参加者の占める割合が多いことが課題となっています。

今後の方針

継続参加者以外にも多くの高年者に参加いただけるよう、広報などで周知を行っ

ていくとともに、二次予防対象者(特定高年者)事業の参加者の次のステップとし

て参加いただけるよう呼びかけを行い、高年者の健康づくりを図っていきます。

③ 介護予防健康づくり事業

*健康づくり課(地域支援事業)

事業内容(目標)

介護予防健康づくり事業として、「マッサージ・ストレッチ体操教室」「地域健

康相談」「栄養相談」「健康大作戦」「移動健康教室」「骨密度測定」などのほか、

がん検診等の2次予防の実施など、様々な取組の中で、高年者等の健康維持を図っ

ています。

現状と課題

「マッサージ・ストレッチ体操教室」では、町会自治会の会館や公共施設等を利

用して、自宅でもできるようなストレッチを中心とした軽体操を実施し、筋力向上

と運動習慣を身に付けるよう努めるなど、様々な取組により、高年者の介護予防や

健康づくりを図りました。

今後の方針

(3)

46

④ 高年者健康づくり協働支援事業 *文化・スポーツ振興課

事業内容(目標)

おおむね60歳以上の高年者の健康づくりを推進するため、高年者のスポーツ、

レクリエーシ ョン活動 及び文化 交流活動 等を主体的に 行う協議 会等に対 し助成を

行っています。

現状と課題

スポーツサロン運営協議会による「60 歳からのスポーツサロン」(卓球、民踊、

レクリエーションダンス、ニュースポーツの4教室」、文化交流運営協議会による

「オールドカレッジ」(スポーツ活動と文化活動)を実施しました。

また、10 の町会ブロックごとに「○○ブロック健康づくり協議会」を設置して

いただき、各年度ごと、各ブロックごとに高年者健康づくり事業を実施していただ

いています。

21年度は10ブロック、22年度は9ブロックが同事業を実施し、23年度につ

いては9ブロックから事業計画書とともに補助金申請が提出されています。

各ブロックの主な取組内容は、グラウンドゴルフ大会、ボウリング大会、健康体

操教室等です。

スポーツサロンについては、会場の確保が難しく、不規則な日程表になってしま

う場合があります。

また、スポーツサロンの卓球を除くいずれの事業においても、女性の参加者が圧

倒的に多く、男性の参加者をどのように増やすかが課題となっています。

今後の方針

団塊の世代が定年を迎えてきており、今後も多くの高年者が、体力の維持や教養

の向上を目的に参加すると考えられます。

各事業とも好評を博していることから、今後も各協議会が行う事業について同様

(4)

47

(2)医療体制の整備

病気にかからないように、また、病気にかかっても安心して治療を受けることがで

きるように、体制を整えていきます。

① 救急医療体制・地域医療環境整備

*健康づくり課

事業内容(目標)

在宅当番医制事業及び病院群輪番制運営事業等を行っています。

【在宅当番医制事業の推進】

市民の医療に対する不安を解消するため、(社)草加八潮医師会に業務を委託し、

「休日当番医」(第一次救急医療)事業を実施しています。

【第二次救急医療体制の推進】

休日及び夜間の医療に対応する市民の不安に対応するため、県東部南地区(草加

市、越谷市、八潮市、三郷市、吉川市、春日部市、松伏町)の広域にわたる、第二

次救急医療体制の整備を図り、病院群輪番制運営事業、小児救急医療支援事業を行

い、重傷患者への医療確保に努めています。

② 救急医療体制整備

*健康づくり課

事業内容(目標)

休日において、救急に歯科診療を必要とする市民に対して、応急的な診療を行っ

ています。

名称 診療科目

休日急患฀歯科診療所 歯科

③ 高年者等インフルエンザ予防接種

*健康づくり課

事業内容(目標)

予防接種法に基づき、65 歳以上の方等に対し、インフルエンザ予防接種を実施

(5)

48

(3)介護予防の推進

要支援・要介護状態に陥ることのないように、高年者個々の状態に応じた予防策を

講じていきます。

① 介護予防普及啓発事業 *長寿・介護福祉課(地域支援事業)

事業内容(目標)

介護予防の基本的な知識や介護保険制度の概要等を記したパンフレットや広報を

作成し配布することで、高年者及びその家族等に対し、介護予防の普及・啓発を図

ります。

現状と課題

パンフレット『よくわかる介護保険』を作成し、介護予防に関する情報を掲載す

ることで、高年者自身の意識を高め、自主的な介護予防活動を推進しました。

また、広報「介護保険特集号」を作成し、配布することで、介護予防の普及・啓

発を行いました。

今後の方針

今後も、介護予防を推進していくために、より分かりやすい内容のパンフレット

や広報を作成し、介護予防の必要性について理解していただけるよう努めます。

② 二次予防対象者

(特定高年者)

把握事業

*長寿・介護福祉課

(地域支援事業)

事業内容(目標)

要介護状態等になるおそれのある高年者を、早期に発見し、介護が必要な状態に

ならないよう支援していくことを目的として、二次予防対象者(特定高年者)の選

定及び決定を行っています。

65 歳以上の人を対象として、基本チェックリストで、身体やこころなどの、状

態の確認を行います。

現状と課題

各健診に合わせて、生活機能評価を医療機関にて実施し、二次予防対象者(特定

高年者)を把握し、介護予防事業を案内するなど、介護予防の取組を推進しました。

各健診の未受診者に対する把握がまだ十分ではないという課題があります。

今後の方針

二次予防対象者(特定高年者)を、効率的に把握するため、基本チェックリスト

を配布し、民生委員、医療機関、保健センター、地域包括支援センター等関係機関

との連携や本人、家族、地域住民等からの相談受付等早期に対象者が把握できる体

制づくりに努めていきます。

また、チェックリスト未回収者に対する対策としての実態把握や、高年者が自ら

(6)

49

③ 介護予防トレーニング *長寿・介護福祉課(地域支援事業)

事業内容(目標)

65 歳以上の二次予防対象者(特定高年者)と判定された方に対して、要支援及

び要介護状態とならないための予防として、健康運動指導士の指導のもと、トレー

ニング機器を使った運動を実施しています。

現状と課題

トレーニング機器を有効に使い、参加者それぞれの状態に応じたトレーニングを

行うことで、二次予防対象者(特定高年者)が要支援及び要介護状態になることの

予防を図りました。

今後の方針

対象となった二次予防対象者(特定高年者)に参加を促し、より多くの高年者の

健康維持、生活機能向上を図ります。

④ 介護予防教室 *健康づくり課

長寿・介護福祉課(地域支援事業)

事業内容(目標)

「運動機能が低下している」「低栄養状態」「口腔機能が低下している」若しくはその

おそれのある二次予防対象者(特定高年者)と判定された高年者に対して、総合的

な機能の向上を目的とした運動トレーニング、栄養・口腔等の相談及び指導を行い

ます。

現状と課題

教室を実施する中で、口腔の対象となった方以外も含め、口腔に関する指導を行

うなど、総合的な内容の教室を実施し、要支援及び要介護状態になることの予防を

図りました。

教室を終えた後の参加者を、どのように今後の介護予防に結び付けていくのかが

課題となっています。

今後の方針

今後についても、介護予防を推進していくために、実施期間を見直すなどの検討

を行いつつ実施していきます。

また、高年者福祉センターでの実施についても検討し、教室に参加した方に様々

な事業やサークルを紹介するなどし、今後の介護予防や社会参加に結び付けていき

(7)

50

実態調査の結果によると、多くの高年者が、介護が必要な状態になっても、できる

限り住み慣れた地域や自宅で生活していくことを望んでいます。

地域包括ケアの視点においても、医療や介護、予防、住まいとともに、様々な生活

支援サービスの推進が必要とされており、在宅で介護保険サービスを受ける高年者の

生活を補完する役割としても、高年者生活支援策の充実が重要となってきます。

要介護者も含めた高年者やその家族が、日常生活に支障を来たすことなく、安全で

不安のない毎日を送ることのできる環境を整備していきます。

(1)日常生活の支援

不便を感じることなく、日々の生活を送ることができるように、高年者の生活環境

を整えていきます。

① おむつ支給 *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

要介護3~5でねたきり状態、又は重度の認知症等のため、常時おむつを使用し

ている高年者を対象におむつ支給を行います。

ねたきり状態の方の快適性向上及び家族の介護負担の軽減を図っています。

数 種 類 の おむ つ の 組み 合 わ せの 中 か ら利用 者 の 希 望に よ り 選択 で き る方 式 で 、

個々に合ったものを提供しています。

現状と課題

継続的にサービスの提供を行い、介護負担の軽減等を図りました。

徐々に利用者数や支給数が増加しています。おむつを自宅に配達していることで、

目が離せない高年者の家族支援に役立っている状況です。

メーカーや種類、サイズなど利用者の要望が多様化してきていることから、利用

者の要望等に耳を傾ける中で品目の追加を行い、多くの対象者に対応できるように

努めました。

今後の方針

高年者及び要介護認定者の増加とともに今後は利用者の増加が見込まれます。

常時おむつが必要な高年者を在宅で支える家族にとって、必要な事業となってい

るので、今後についても継続して支援を行っていくとともに、きめ細かな対応を行

えるよう実施方法等について検討を行っていきます。

実績値及び目標値

区 分

利用状況 目標・見込み

平成21年度 平成 2 2 年度 平成 2 3 年度 平成 2 4 年度 平成 2 5 年度 平成 26年度 利用人数(人)

410 430 460 408 416

* 利用状況については、上段は第四次プランでの目標値、下段は実績値。平成 23 年度は見込。

3 高年者生活支援施策の充実(基本方針2)

平成23年度の実績及び平成24~26年度の目標・見込み

は算出作業中です。

(8)

51

② ねたきり老人手当

*長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

65 歳以上の方で、疾病等により常時臥床の状態が6か月以上継続している方や

重度の認知症により常時介護が必要な方を対象に支給し、対象者の負担軽減を図っ

ています。

現状と課題

対象者に手当を支給することを通じて、福祉の増進を図りました。

おむつ支給や訪問理容サービスなどの在宅支援サービスや、介護保険サービスと

の重複もあり 、支給の 条件や制 度につい て多岐に亘る 検討を行 っている ところで

す。

今後の方針

介護保険のサービスや他の在宅支援サービスとの関連も含めて、事業内容や基準

など制度について見直しを検討していきます。

実績値及び目標値

区 分

利用状況 目標・見込み

平成21年度 平成 2 2 年度 平成 2 3 年度 平成 2 4 年度 平成 2 5 年度 平成 26年度 利用人数(人)

82 86 91 78 85

* 利用状況については、上段は第四次プランでの目標値、下段は実績値

③ 訪問理容サービス *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

ねたきり状態で理容店に行くことのできない高年者を対象に、訪問理容サービス

を行い、対象者の衛生環境及び生活の質の向上を図っています。

現状と課題

継続してサービスの提供を行いました。

対象者(登録者)については、ゆるやかに増加傾向ですが、対象者となった方の

約半数が利用していないという状況になっています。

今後の方針

引き続き、各理容店の協力を得ながら事業を実施し、対象となる高年者の、衛生

環境及び生活の質の向上を図っていきます。

実績値及び目標値

区 分

利用状況 目標・見込み

平成21年度 平成 2 2 年度 平成 2 3 年度 平成 2 4 年度 平成 2 5 年度 平成 26年度 登録者数(人)

110 111 113 104 112

(9)

52

④ 寝具洗濯乾燥消毒サービス *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

ねたきり状態の高年者で寝具の衛生管理が困難な方に、寝具の丸洗い、消毒を行

うことで、対象者の衛生環境の向上が図られています。

現状と課題

継続してサービスを提供しました。

対象者は、ゆるやかな増加傾向にありますが、介護保険制度の訪問介護サービス

の利用もあり、毎年度の利用者は 30人前後と少数です。

同様の要件を持つ事業としては、ねたきり老人手当、おむつ支給、訪問理容、移

送サービスなどがあり、全体としての検討が課題です。

今後の方針

引き続き、事業の実施により、寝たきり状態の高年者の衛生環境の向上を図って

いきます。

実績値及び目標値

区 分

利用状況 目標・見込み

平成21年度 平成 2 2 年度 平成 2 3 年度 平成 2 4 年度 平成 2 5 年度 平成 26年度 利用人数(人)

25 25 25 25 33

* 利用状況については、上段は第四次プランでの目標値、下段は実績値。平成 23 年度は見込。

⑤ サイドレール付きベッド購入資金助成事業 *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

65歳以上で介護保険の要介護1、要支援1、又は要支援2の認定を受けた方で、

介護保険の福祉用具貸与のうち特殊寝台の利用対象とならない方に対し、25,000

円を上限額として、新たに取得したサイドレール付きベッドの購入費の2分の1を

助成する制度です。

現状と課題

平成20年度以降、実績がない状態です。

これは、介護保険の福祉用具貸与における特殊寝台の条件が緩和され、事業を開

始した平成 19 年度の時点では対象外とされた方の利用が可能となっていることに

よるものです。

今後の方針

現状では、制度としての意義が薄れていることから、事業の見直しについて検討

(10)

53

⑥ 日常生活用具給付 *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

日常生活用具の給付を行っています。

日常生活用具は、大部分が介護保険制度の貸与品目となったことから、現在は介

護保険制度において対象外となる電磁調理器、火災警報器、自動消火器の給付を行

っています。

火災警報器・・・低所得のねたきり高年者でひとり暮らしの方

自動消火器・・・低所得のねたきり高年者でひとり暮らしの方

電磁調理器・・・心身機能の低下に伴い、防火等の配慮が必要な低所得のひとり

暮らし高年者等

現状と課題

事業としては継続しているものの、平成21年度で1件、平成22年度は利用な

しと、利用が非常に少ない状態です。

対象としている用具が比較的安価になってきていることから、生活保護受給者や

非課税者でない限りは利用する意義が少なくなっています。

対象となる高年者に、新しい機器の利用は困難であり、事業としての必要性が薄

れてきている状況です。

今後の方針

在宅生活支援事業全体や、介護保険サービスとの兼ね合いを見ながら、事業の実

施方法や内容、あり方について見直しを検討していきます。

実績値及び目標値

区 分

利用状況 目標・見込み

平成21年度 平成 2 2 年度 平成 2 3 年度 平成 2 4 年度 平成 2 5 年度 平成 26年度 利用人数(人)

1 1 1 1 0

(11)

54

⑦ 配食サービス *長寿・介護福祉課

障がい福祉課

事業内容(目標)

食事の調理が困難で、かつ、他の者からの食事の提供が受けられない65歳以上

のひとり暮らしの高年者、あるいは高年者のみの世帯に、栄養バランスのとれた食

事(昼食か夕食いずれか1食)を配達し、食の自立支援を図るとともに、孤独死対

策の一環として安否確認を行っています。

現状と課題

アセスメントと、個々の状況に応じた介護保険サービスの利用により、利用者は

減少傾向にあります。

また、定期的な試食や利用者へのアンケートを実施し、質の確保に努めるととも

に、委託事業者との連絡調整を密に行うことで、対象となる高年者の安否確認を図

り、異常時には家族等の緊急連絡先へ連絡を行っています。

シルバー人材センターによる配達で安否確認の強化が図られている一方で、悪天

候時の配達や、拠点としている公共施設等の所管課や管理者からの、安全面を心配

する指摘などの課題が出てきています。

食の好みの多様化による複数業者の選択制や、腎臓病食などの特別食を求める声

もあります。

安否確認については、通院などの不在時に連絡が取れないケースや、デイサービ

スに行って不在などのケースが増加しています。

今後の方針

今後も、適切なアセスメントを行いつつ、介護保険サービスにおける訪問介護サ

ービス利用による調理と合わせ、総合的な食の提供に努めます。

食の提供だけでなく、ひとり暮らし高年者等の安否確認に重点を置いていること

から、今後も適切なアセスメントを行うとともに委託事業者との連携を強化し、サ

ービスの充実に努めていきます。

また、内容については、安全面や衛生面を徹底し、利用者の希望等の多様化にき

め細かく対応できるよう、見直しを検討していきます。

実績値及び目標値

区 分

利用状況 目標・見込み

平成21年度 平成 2 2 年度 平成 2 3 年度 平成 2 4 年度 平成 2 5 年度 平成 26年度 総食事提供数

(食)

57,700 57,100 56,500 56,184 55,079

(12)

55

⑧ 高年者・障がい児(者)移送サービス事業

*長寿・介護福祉課 障がい福祉課等

事業内容(目標)

加齢や障がいに伴う心身機能の状態により外出が困難な高年者・障がい者(児)に

医療機関及び社会福祉施設等までの移送に関し、運賃の一部を助成することで介護

者家族の負担軽減を図っています。

現状と課題

入退院や通院の為のニーズが高く、見込みより利用が増加しました。子育て支援

課、障がい福祉課、長寿・介護福祉課の3課で連携し、事業者を増やす等の対応を

行いました。

対象者の条件として「座位が保てない」となっておりますが、車両への乗り移り

(トランス)ができない方へも対象を拡大して欲しいとの意見がでてきています。

今後の方針

ストレッチャー車か車椅子専用車を利用しなければ移動ができない高年者の在宅

生活を支えるサービスとして必要不可欠な事業となっているので、今後も継続して

支援を行っていくとともに、きめ細かな対応を行えるよう実施方法等についても検

討を行っていきます。

実績値及び目標値

区 分

利用状況 目標・見込み

平成21年度 平成 2 2 年度 平成 2 3 年度 平成 2 4 年度 平成 2 5 年度 平成 26年度 延べ利用人数

(人)

210 220 230 310 426

(13)

56

⑨ 高齢者及び障がい者住宅改善整備資金融資事業 *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

高年者が住み慣れた自宅で引き続き快適に暮らせるように、トイレや浴室などを

改造する場合に融資を行い、住宅改修の必要が生じた家族の負担軽減を図っていま

す。

現状と課題

実際の補助が利子補給のみであることや、介護保険制度により住宅改修費を支給

する場合もあり、町会を通しての回覧などの周知に努めたものの、平成18年度以

降利用者がいない状況です。

そのため、相談・情報提供体制の充実が求められています。

今後の方針

今後も引き続き制度の周知を図っていきます。

介護保険制度による宅改修費の支給、また、制度化された時期と比べ、金融機関

での金利も低下している中で、利用者のニーズを把握しつつ、より利用しやすい事

業のあり方など広く検討を行っていきます。

実績値及び目標値

区 分

利用状況 目標・見込み

平成21年度 平成 2 2 年度 平成 2 3 年度 平成 2 4 年度 平成 2 5 年度 平成 26年度 利用人数(人)

1 1 1 0 0

* 利用状況については、上段は第四次プランでの目標値、下段は実績値。平成 23 年度は見込。

⑩ 生活管理短期宿泊 *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

基本的生活習慣が欠如していたり、対人関係が成立していないなど、社会適応が

困難な高年者を、一時的に養護老人ホームに宿泊させることによって、生活習慣等

の指導・支援を行うとともに体調調整を図り要介護状態への進行を予防します。

現状と課題

年度によって、利用者数にばらつきがありますが、同じ利用者が、複数回利用し、

なかなか生活改善につながっていないなどの課題があります。

今後の方針

アセスメントを強化する中で、サービスの適切な利用を図り、高年者の生活習慣

(14)

57

⑪ その他の日常生活支援

*長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

介護が必要な状態になっても、できる限り住み慣れた地域や自宅で生活していく

ために、介護保険サービス以外にも、地域で高年者等を支えていく必要があります。

市民の実態調査においては、生活していく上で困っていることとして、掃除や買

い物、電球替えや部屋の模様替えなどがあげられています。

また、地域の高年者に対してできそうな支援としては、話し相手が最も多い結果

となっています。

そこで、買い物ボランティアなどの日常生活支援や、おしゃべりボランティアの

仕組みづくりを検討し、高年者が地域や自宅で安心して暮らしていけるよう支援し

(15)

58

(2)認知症対策の推進

高齢化の進行とともに、認知症の高年者も年々増加しています。

認知症に対する関心は高まっていますが、正しい理解や知識についてはまだまだ十

分ではなく、意識啓発と普及を行っていく必要があります。

医療と介護の緊密な連携を図っていく中で、認知症の予防・早期発見・早期対応に

努めるとともに、認知症についての正しい理解を深め、認知症高年者が安心して日

常生活を送ることができる環境を整えていきます。

①意識啓発活動の推進(認知症サポーター等) *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

認知症に対する偏見をなくすとともに、認知症の初期段階から適切な診断や治療

が行えるよう、正しい知識の普及を図ります。

また、互いに支えあう地域づくり、人づくりを進め、認知症になっても安心して

暮らせるまちを目指し、認知症サポーターの養成事業の周知活動を図ります。

現状と課題

認知症の人や家族を社会全体で支えるため、国では、認知症サポーターを一人で

も増やし、安心して暮せる町づくりを市民の手で展開していこうとする『認知症サ

ポーター100万人キャラバン』を実施しました。

草加市においても、認知症サポーター養成講座に対してキャラバンメイトの派遣

などの支援を行い、認知症に対する正しい知識の普及を図りました。

また、市の職員を対象としても、平成21年度、平成22年度において養成講座

を実施し、職員の認知症理解の向上を図りました。

今後の方針

今後も、高齢化の進行により認知症高年者の増加が見込まれます。

認知症サポーター養成講座などの実施支援を引き続き行い、認知症に対する偏見

をなくし、認知症の初期段階から適切な診断や治療が行えるよう、正しい知識の普

(16)

59

② 認知症予防対策の推進

*長寿・介護福祉課(地域支援事業)

事業内容(目標)

地域支援事業の生活機能評価、健康教育、健康相談等において、認知症の早期発

見、早期治療に繋げるための取組を実施しています。

現状と課題

地域支援事業において生活機能評価を実施することで、廃用症候群

* 1

生活機能評価の基本チェックリストでは、閉じこもりやうつについてのチェック

や、認知症の危険度が高い方の早期発見、閉じこもり予防事業への参加や専門医へ

の受診勧奨ができました。

のリスクの

高い方へのアプローチを行いました。

さらに、健康教育・健康相談等においても認知症の早期発見、早期治療に繋げる

ための取組を実施しました。

「閉じこもり」を予防することが認知症の発症の予防となることの理解も必要と

なります。

また、気軽に「認知症・もの忘れ相談医」を受診できるような環境づくりを進めて

いく必要があります。

今後の方針

引き続き、基本チェックリスト等により、閉じこもり予防から、認知症の早期発

見、早期治療などの認知症予防を推進していくとともに、認知症を早期に発見する

ための取組について検討していきます。

③ 音楽・回想療法教室

*長寿・介護福祉課(地域支援事業)

事業内容(目標)

65 歳以上で認知症日常生活自立度がおおむねⅠ及びⅡa 程度の方を対象に、在

宅の認知症高年者に対し、認知症の予防及び軽度認知症の進行防止を目的として実

施しています。

現状と課題

年間に3クール(1クール10回)実施しました。

広報に掲載する際の表現を工夫したことで、参加希望者も増加してきました。

認知症の改善はなかなか難しいものの、参加することで状態の維持や表情が豊か

になるなどの効果をあげ、参加者の家族からも好評を得ています。

今後の方針

認知症高年者の増加が見込まれる中で、認知症高年者対策として、必要な事業と

なっているため、継続して事業を実施していきます。

*1

廃用症候群・・・安静状態が長期に続くことによって起こる、心身の様々な機能の低下。筋萎縮、関節拘 縮、褥瘡(じょくそう=床ずれ)、骨粗鬆症、起立性低血圧(立ちくらみ)、精神的合併症、括約筋障害(便秘・

(17)

60

④ 徘徊高年者家族支援事業

*長寿・介護福祉課(地域支援事業)

事業内容(目標)

認知症高年者が徘徊した場合に早期に居場所を発見するため、電波を発信する小

型軽量探知器を貸与しています。

市が委託した探知システム管理センターは、あらかじめ登録された家族からの探

索通報を受けた場合に、位置情報を家族に提供します。

現状と課題

現状では利用者は少数となっていますが、徘徊した高年者の位置情報を提供し、

介護家族支援に効果をあげています。

認知症高年者が、常に携帯していなければならず、それが実際には困難であるこ

とや、徘徊探知機のペンダントを自ら外してしまう可能性があるという課題もあり

ますが、徘徊した高年者の早期発見に役立っています。

今後の方針

介護保険のパンフレットへの掲載やケアマネジャー等への周知を図り、必要な家

族に利用を促していくなかで、支援を行っていきます。

⑤ 認知症に関する相談体制の確立 *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

認知症高年者が、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、市の窓口のほか、地

域包括ケアの観点から身近な相談窓口として、「地域包括支援センター」「認知症・も

の忘れ相談医」「認知症の人と家族の会」などがあります。

現状と課題

各地域包括支援センターにおいて、認知症に関する相談に対応しました。

「認知症・もの忘れ相談医」への受診の案内や、家族の対応についての支援や助

言を実施しました。

また、成年後見制度に関する相談や、認知症の方を狙った悪徳商法などから高年

者を守るために、消費労政課と連携して対応しました。

ますます増加が予想される認知症高年者に対応するために、相談員の専門知識や

対応技術の向上、医療機関等との連携を図る必要があります。

今後の方針

市としても、認知症高年者の実態把握や地域包括ケアの視点から、認知症に関す

る身近な相談窓口となる、地域包括支援センターや認知症・もの忘れ相談医との連

携を図りつつ、相談・支援機能の充実を進めていきます。

また、認知症高年者のケア体制の充実を図るため、もの忘れ相談医とケアマネジ

ャーの緊密な連携について、働きかけていきます。

さらに、地域包括支援センターに認知症対応専門員を配置するとともに、医療と

(18)

61

⑥ 成年後見制度利用支援 *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

判断能力が不十分な高年者などが、財産侵害を受けたり、人としての尊厳が損な

われたりすることなく安心して生活できるよう、生活を法律的に保護し、支えるた

めの制度です。

市では、四親等以内の申立人がいない判断能力の不十分な認知症高年者のために、

家庭裁判所に成年後見制度の後見等の審判を申し立て、財産管理や身上監護ができ

るように支援します。

また、低所得者等に対し審査請求の費用や後見人等の報酬を助成します。

現状と課題

制度に関する相談に応じるとともに、家庭裁判所への申し立ての支援や市長申し

立てを行いました。

住み慣れた地域のネットワークを活用できる、市民後見人も養成されつつありま

す。

今後の方針

成年後見制度の周知が進み、相談も増加が予想されます。

引き続き、相談に応じていくとともに、家庭裁判所への申し立ての支援を行って

いきます。

今後、親族等による成年後見が困難な方が増加すると見込まれ、介護サービス利

用契約の支援 などを中 心に成年 後見の担 い手としての 市民の役 割が高ま ると考え

られることから、市民後見人などの人材の育成及び活用を図るための支援について

(19)

62

⑦ 認知症高年者家族やすらぎ支援事業 *長寿・介護福祉課(地域支援事業)

事業内容(目標)

認知症日常生活自立度がⅡa からⅢa の認知症高年者の家族が、外出や介護疲れ

で休息が必要な時にやすらぎ支援員が高年者の居宅を訪問し、家族に代わって見守

りや話し相手となることで、家族の身体・精神・経済的負担を軽減するとともに、

高年者の相談相手となることで、孤独感や不安を軽減させ、在宅生活継続の向上を

図っています。

現状と課題

やすらぎ支援員が認知症高年者の家庭を訪問し、見守ること及び話し相手になる

ことにより、精神上の安定及びその家族の介護負担軽減を図ることができました。

やすらぎ支援員と利用者との信頼関係が築かれ、認知症による行動や状態が軽減

した方もおり、本人の安定と家族の負担軽減として効果がありました。

また、当初に養成したやすらぎ支援員が、病気や家庭の事情などで減少したこと

から、平成 22年度には、新たに 20人のやすらぎ支援員を養成しました。

今後の方針

今後についても、高齢化の進行により認知症高年者の増加が見込まれます。

認知症高年者本人の安定のみでなく、認知症高年者の家族への支援として、負担

軽減に大きな 成果をあ げている ことから 、今後も継続 して事業 を実施し ていきま

す。

⑧その他の支援

事業内容(目標)

【あんしんサポートネット】

社会福祉協議会が実施する、福祉サービス利用援助事業です。

判断能力の不十分な高年者や知的障がい・精神障がいのある方などが、安心して

生活が送れるように、定期的に訪問し、福祉サービスの利用の援助や、暮らしに必

(20)

63

(3)家族介護支援

介護家族の負担を補い、要支援者・要介護者とその家族が安心して日常生活を送る

ことができるように環境を整えていきます。

① 徘徊高年者家族支援事業 *長寿・介護福祉課(地域支援事業)

② あんしん見守りネットワーク事業 *長寿・介護福祉課(地域支援事業)

事業内容(目標)

おおむね65歳以上のひとり暮らしの高年者で発作性の疾患を有し、緊急時に電

話で通報する ことが困 難な方及 び常時ね たきりの状態 にある高 年者など を地域で

見守るために、緊急通報装置の貸与による通報手段の確保や、通報後の駆けつけ、

オペレーターによる、24時間、365日の相談受付などの見守りネットワークの構

築を行っています。

現状と課題

オペレーターによる、24時間、365日体制の高年者の相談受付や、月1回程度

のお伺い電話による体調確認などにより、高年者や家族にとって安心して暮らして

いける体制づくりを行いました。

また、緊急通報装置の通報により、あんしん見守りネットワーク協力員への連絡

や救急車の出動要請などの支援を行いました。

今後の方針

高年者やその家族が安心して生活を送ることができるよう、今後も継続して事業

を実施していきます。

③ 認知症高年者家族やすらぎ支援事業 *長寿・介護福祉課(地域支援事業)

前掲

60頁参照

(21)

64

④ 家族介護慰労事業 *長寿・介護福祉課(地域支援事業)

事業内容(目標)

介護保険法により要介護度4又は5と認定された市町村民税非課税世帯の在宅高

年者で、過去1年間介護保険のサービスを受けなかった方を介護している家族に対

し、介護を行っていることの慰労として、年額10万円を支給します。

現状と課題

平成23年度は申請がありましたが、平成21年度と平成22年度は、申請・相

談がありませんでした。

背景には、介護保険制度の浸透により、適正な介護保険サービスの提供が図られ

ていることがあると考えられます。

今後の方針

介護家族支援として継続していきますが、今後の対象者の動向により、事業の必

要性等についても検討を行っていきます。

⑤ 住宅改修支援事業 *長寿・介護福祉課(地域支援事業)

事業内容(目標)

介護保険により住宅改修をする場合に必要な理由書を居宅介護支援事業者又は地

域包括支援センターで作成します。

⑥ 高年者緊急保護事業 *長寿・介護福祉課(地域支援事業)

事業内容(目標)

介護している家族が緊急の理由で居宅における介護ができない場合に、高年者を

(22)

65

(4)住環境の整備

高年者が住み慣れた地域の中で、介護や支援が必要な状態になっても安心して暮ら

していけるように、住まいの確保に努めるとともに、住まいを高年者向けに整備し

ていきます。

① 高年者の住まい *住宅・都市計画課 長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

高年者等からの住宅相談に対して、相談の内容により、埼玉県住宅供給公社が整

備している高齢者向け優良住宅や特定優良賃貸住宅、高齢者円滑入居賃貸住宅の情

報提供を行っています。

また、地元宅建協会の協力のもと、低家賃賃貸住宅の情報を取得し、住宅相談に

来庁する高年者等に情報提供を行いました。インターネットでも情報提供していま

す。

住み慣れた持家の住宅に住み続けられるようにするバリアフリーリフォームに対

しては、介護保険の住宅改修制度、住宅改善整備資金融資事業が活用できます。

現状と課題

高年者等からの住宅相談に対して、相談の内容により、埼玉県住宅供給公社が整

備している高齢者向け優良住宅や特定優良賃貸住宅、高齢者円滑入居賃貸住宅の情

報提供を行いました。

平成23年4月に開始した埼玉県あんしん賃貸住宅登録制度により、高年者など

が入居しやすい住宅等の情報提供を行いました。

地元宅建協会の協力のもと、低家賃賃貸住宅の情報を取得し、住宅相談に来庁す

る高年者等に情報提供を行いました。インターネットでも情報提供しています。

草 加 市 内 に高 齢 者 円滑 入 居 賃貸 住 宅 の登録 件 数 が 少な い の が課 題 と なっ て い ま

す。

今後の方針

平成23年10月に施行された、『高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢

者住まい法)』により、高齢者円滑入居賃貸住宅、高齢者専用賃貸住宅、高齢者向

け優良住宅が一本化され、高齢者の居住の安定を確保するため、バリアフリー構造

等を有し、介護・医療と連携して、高齢者を支援するサービスを提供する「サービ

ス付き高齢者向け住宅」の登録制度が創設されたことにより、今後は、サービス付

(23)

66

② 市営住宅等 *住宅・都市計画課

事業内容(目標)

高年者、障がい者、母子世帯に限定し、住宅に困窮する高年者等を優先し、市営

住宅入居待機者募集を行っています。

独立行政法人都市再生機構(UR)による松原団地建替事業により、建替後の住

宅家賃の上昇に耐えることが困難な高年者等を対象として、URからの借り上げを

行っています。

借上市営住宅に入居できなかった住宅困窮者を対象には、高年者等の住み慣れた

地域での継続居住を支援する目的で、建て替え前の家賃と建て替え後の家賃の差額

を助成する賃貸住宅住替家賃助成金交付制度を実施しています。

現状と課題

市営住宅入居待機者募集の対象者を、高年者、障がい者、母子世帯、離職退去者

に限定し、住宅に困窮する高年者等の入居を優先しました。

独立行政法人都市再生機構(UR)による松原団地建替事業により、建替後の住宅

家賃の上昇に 耐えるこ とが困難 な高年者 等を対象に、 URから 住宅を8 戸借り上

げ、借上市営松原第2住宅として、平成 24年3月入居開始予定となっています。

さらに、借上市営松原第1住宅に入居できなかった住宅困窮者を対象に、高年者

等の住み慣れた地域での継続居住を支援する目的で、建て替え前の家賃と建て替え

後の家賃の差額を助成する賃貸住宅住替家賃助成金交付制度を継続しました。借上

市営松原第2住宅についても、同様に助成を行いました。

今後の方針

今後も松原団地建替事業に合わせ、借上市営住宅の追加供給を検討していきます。

また、建替事業に伴う戻り入居者のうち、住宅困窮者に対しては、引き続き賃貸

(24)

67

③ 養護老人ホーム *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

環境上の理由や経済的理由により在宅での生活が困難なおおむね65歳以上の高

年者を、松楽苑などに入所措置しています。

現状と課題

入所判定委員会の適切な判断に基づき入所措置を行いました。

入所希望者の増加はありましたが、死亡や入院等による退所者も多いことから、

施設が満床になることはありませんでした。

また、施設整備として適宜修繕を実施し、入所者の生活の質の確保や安全の確保

を図りました。

特定施設入所者生活介護の指定を受けていますが、古い建物であることから、要

介護者を介護する上で困難を生じています。

近年は、入所後も市のケースワーカーの支援が必要な困難ケースが増加していま

す。

今後の方針

いろいろなサービスを組み合わせながら利用者の生活の質の確保を図っていきま

す。

また、古い建物で老朽化が進んでいることから、バリアフリー化や修繕等につい

(25)

68

④ 要介護者の施設 *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

高年者が要介護等の状態になったときには、日常生活の世話等も行う施設に入居、

入所することも考えられます。

現状と課題

施設の整備が進み、平成23年度末時点では、草加市内の施設数は次のとおり増

加しました。

※( )内は第4期期間中の増加状況です。

(ア) ケアハウス 1か所(1→1)

(イ) グループホーム 9か所(6→9)

(ウ) 有料老人ホーム(介護付) 10か所(4→10)

(エ) 養護老人ホーム 1か所(1→1)

(オ) 特別養護老人ホーム 5か所(5→5)

(カ) 小規模特別養護老人ホーム 1か所(0→1)

有料老人ホームが急増しましたが、入所一時金や毎月の利用料が比較的高額な施

設については、空きがでている状況です。

特別養護老人ホームについては、待機者が増加していますが、施設整備により給

付費の増加につながります。

今後の方針

要介護者の増加などにより、特別養護老人ホームの要望が増加していることから、

松原団地の建て替えに伴い、整備を進めていきます。

また、グループホームや小規模特別養護老人ホームなどの地域密着型施設につい

ても、地域ごとの特性や整備状況を見ながら計画的に整備を進めます。

⑤ ケアハウス

*長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

ケ ア ハ ウ スは 身 体 の機 能 低 下に よ り 独立し た 生 活 を送 る の に不 安 の ある 高 年 者

が、利用者と施設との契約により入所する施設です。

現状と課題

本市では、キングス・ガーデン1か所60床という状況です。

今後の方針

高年者人口の増加に伴い、入所希望者が増加する可能性がありますが、「サービ

(26)

69

高年者が生活基盤を確保し、地域での交流を深め、自主的な活動を地域に広げてい

くことのできる条件を整備していきます。

(1)就労の支援

ライフスタイルに合わせた就労を支援し、健康で意欲的な生活の実現を図ります。

① シルバー人材センター *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

シルバー人材センターは、長年の経験、知識や技術を培った就労意欲の高い高年

者を対象に、会員の自主性、自発性を最大限に尊重して、社会参加による生きがい

の充実を図るために組織された社団法人です。

現状と課題

シルバー人材センターは、「仕事がある」「 仲間がいる」「出会いがある」の3つのス

ローガンのもとで、就業促進活動やいきいきシルバー展、地域の中での各種ボラン

ティアなどに取り組んできました。

結果として、高年者の就労対策のみならず、交流などの社会参加や生きがいづく

りに対しても大きな成果を上げています。景気の低迷により、就業促進の努力はし

ているものの、今後の就業機会の確保が課題となっています。

今後の方針

定年退職者の増加とともに、シルバー人材センターが果たす役割はますます重要

となってきています。シルバー人材センター会員が長年培ってきた経験や知識、技

能に加え、各種の研修及び講習会等によって新しい技術を習得し、仕事の質をさら

に高めていくことで、就業会員を増加させていくことが期待されます。

シルバー人材センターと協議をこまめに協議や打ち合わせを行うことで、高年者

の地域に密着した就業機会の確保や仲間づくりによる生きがいづくりを進め、活力

ある高年者の活動の担い手となり、更に自立した活動を行えるよう支援を行ってい

きます。

また、仕事を行いながら社会参加することで、新たな仲間との出会いやボランテ

ィア活動などを通した人間関係も築いていけるなど、会員の生きがいとなる側面も

あることも支援を継続する理由となっています。

実績値及び目標値

区 分

利用状況 目標・見込み

平成21年度 平成 2 2 年度 平成 2 3 年度 平成 2 4 年度 平成 2 5 年度 平成 26年度 会員登録数

(人)

2,180 2,250 2,320 2,278 2,409

(27)

70

② 定年延長への要望 *消費労政課

事業内容(目標)

国・県・その他の機関から送付される冊子、チラシ等の各種資料を情報コーナー

に設置し、情報提供や意識啓発を行っています。

現状と課題

国・県・その他の機関から送付される冊子、チラシ等の各種資料を情報コーナー

に設置し、情報提供や意識啓発を行い、県との共催で高年者の定年後の働き方等に

ついて、働く人の年金セミナー等を開催しました。

県との共催による事業は、県の予算削減により、縮小する可能性があります。

今後の方針

引き続き、情報提供や啓発活動を継続し、高年者の雇用確保の推進に努めていき

(28)

71

(2)社会参加・交流の促進

高年者が、地域や家庭の中で役割を持ち、積極的に社会参加・交流を行っていくこ

とは、生きがいづくりや介護予防につながり、元気な活力ある高年者の増加のため

重要となります。

高年者の積極的な生き方を支援し、地域の活性化を促進するために、高年者の社会

参加や交流の機会を生み出すことに努めます。

① 高年者福祉センター

*長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

「であいの森」と「ふれあいの里」の2つの高年者福祉センターにおいて、60 歳以

上の方を対象に、各種の相談に応じたり、カラオケや各種教室、入浴サービス等、

利用者の健康増進、教養の向上やレクリエーション活動などを行っています。

現状と課題

各施設において、カラオケや各種の教室、であいの森学園などの事業、サークル

活動、入浴サービス等を実施しています。

高年者の交流拠点として利用されており、利用者の健康増進や教養の向上、閉じ

こもり防止が図られています。

また、「であいの森」においては、空調機器や給湯機器が老朽化したことから、よ

り快適な施設サービスを提供できるよう大規模な改修工事を行いました。

今後、施設のみが主体となるのではなく、高年者自身も主役となって活動できる

よう支援していくことが課題となっています。

今後の方針

指定管理者と協議を行っていき、施設の自主的な運営を促進し、より良い施設サ

ービスを提供していくことで地域交流の拠点として利用促進に努め、高年者の心身

の活性化を図ります。

また、施設職員のコーディネート技術の向上を図り、より活発な施設運営に取り

組むとともに、高年者が自主的に主役となって活動できるよう支援していきます。

実績値及び目標値

区 分

利用状況 目標・見込み

平成21年度 平成 2 2 年度 平成 2 3 年度 平成 2 4 年度 平成 2 5 年度 平成 26年度

であいの森延べ

利用人数(人)

156,000 157,500 159,000 150,390 85,554

ふれあいの里延

べ利用人数(人)

150,300 154,800 159,400 161,379 158,707

(29)

72

② ふれあい浴場事業 *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

高年者の社会的孤立感の解消、自立生活の助長及び健康増進を図るため、市内2

か所の公衆浴場において、次の事業を実施しています。

①浴場開放サービス

高年者が地域でのふれあいを楽しむことができるよう、毎週金曜日の午後3時

から7時まで、公衆浴場を開放しています。

②入浴デイサービス

公衆浴場を利用して、カラオケ、おしゃべり、健康体操などのレクリエーショ

ン活動や看護師による健康チェックを行います。

各浴場において週4回行っています。

現状と課題

以前は、「 生きいき「ゆ」デイサービス」と「ふれあい浴場」という別々の事業でした

が、どちらも公衆浴場を利用した高年者の交流や健康増進を目的とした事業である

ことから、平成21年度に事業を統合し、『ふれあい浴場事業』としました。

実施浴場である、銭湯かっぱ天国とあづま浴泉とは、高年者にとって、より楽し

むことができ、交流を図ることができるよう、内容の充実について話し合いました。

市内の公衆浴場が減少し、現在は2か所のみとなっており、事業を利用するに当

たり、地域が限られてしまっています。また、公衆浴場のスペースの関係で、利用

人数についても、増加しづらい状況です。

今後の方針

利用要望が比較的多いサービスとなっています。

今後も、各浴場と相談しながら、より高年者が交流を図りやすいよう工夫しなが

ら事業を継続していきます。

実績値及び目標値

区 分

利用状況 目標・見込み

平成21年度 平成 2 2 年度 平成 2 3 年度 平成 2 4 年度 平成 2 5 年度 平成 26年度 ① 浴場開放

延べ利用人数(人)

3,900 4,000 4,100 4,344 4,069

② 入浴デイ

延べ利用人数(人)

12,700 13,100 13,500 11,139 10,189

* 利用状況については、①は『生きいき「ゆ」デイサービス』、②は『ふれあい浴場』 * それぞれ、上段は第四次プランでの目標値、下段は実績値。平成 23 年度は見込。

高年者福祉センター概要

施設名 所在地 電話番号

総合福祉センター『であいの森』 柿木町261-1 (048)936-2791

(30)

73

③ 生きいき元気サロン *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

高年者の閉じこもり防止を目的として、昼食を挟む3時間程度のふれあいサロン

を実施し、心身の活性化と交流を図っています。

現状と課題

市内3か所の事業所で、元気サロンを、閉じこもり予防として実施し、心身の活

性化を図りました。

定員が40人のため、申し込み時期によっては、すぐに参加できない方も出てき

ています。

同じ利用者が長期間に渡り利用し続けている現状もあり、いかにして、閉じこも

り状態から外出につなげていくか、また、状態の悪化した参加者を適正な介護保険

サービスの利用につなげていくかが課題となっています。

今後の方針

高年者の増加とともに、自宅に閉じこもりがちな高年者も増加していくと思われ、

地域包括支援センターとの連携により、そのような高年者を、いかにして、把握し、

早めにケアしていくかが重要となります。

介護予防として有効な事業であり、実施箇所数の増加が求められていることから、

介護保険事業 者以外に も事業を 実施でき ないか等を検 討し、事 業を進め ていきま

す。

実績値及び目標値

区 分

利用状況 目標・見込み

平成21年度 平成 2 2 年度 平成 2 3 年度 平成 2 4 年度 平成 2 5 年度 平成 26年度 実利用人数

(人)

37 38 40 48 47

(31)

74

④ 平成塾 *教育委員会・生涯学習課

事業内容(目標)

高年者を中心とする地域市民の憩いとふれあいの場として、また、学習を通じて

生きがいを見つける場として、小学校施設の一部を利用して開塾しています。

現状と課題

全14か所の平成塾において、高年者を中心としたサークル活動(生け花・茶道・

書道・手芸・ダンス・体操・合唱・詩吟等)及び児童等との世代間交流(読み聞か

せ活動・昔遊び体験・茶道体験教室・PTAまつりでのバザー等)を実施しました。

開設から20年以上が経過している平成塾もあり、そうした施設を中心に設備や

備品等の老朽化が見られるため、今後維持管理を行うに当たっては、中長期的な修

繕計画等を定める必要があると考えられます。

今後の方針

引き続き、平成塾における地域の高年者同士のふれあいや子どもとの世代間交流

を通じた共に学ぶ地域社会づくりを目指します。

⑤ 高年者学級 *教育委員会・生涯学習課

事業内容(目標)

公民館や文化センターにおいて、高年者が主体となり運営に参加し、高年者のニ

ーズに合った学習を行います。

現状と課題

高年者学級において、高年者が主体となり企画運営に参加し事業を行ったことで、

高年者のニーズに合った生涯学習を行うことができました。さらに、この事業を通

して、高年者の学習意欲の向上、仲間づくり、余暇の充実を図ることができました。

例年、同じ参加者が繰り返し事業に参加している状態であり、今後、より広く事

業の周知を行い、新規参加者を増やすことが必要であると考えます。また、参加者

のうち8割以上が女性参加者であり、今後、男性参加者を増やすためにも、事業の

企画等で工夫が必要となっています。

今後の方針

引き続き高年者ニーズに合った生涯学習を行っていくことが必要ですが、今後は

今まで以上に新規参加者を増やすことに力を入れる必要があります。

趣味を楽しみ、教養を高めることに生きがいをもつ高年者が多いことから、その

(32)

75

⑥ すこやかクラブ *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

地元地域に根ざした各種の親睦活動やスポーツ交流などを行っており、活発なコ

ミュニケーションによる高年者の交流及び生きがいづくり、健康増進が図られてい

ます。

現状と課題

すこやかクラブ連合会及び各単会クラブに対する助成を通じて、高年者の交流や

生きがいづくり、健康づくり事業などによる健康増進を図りました。

すこやかクラブ連合会や事務局の草加市社会福祉協議会とは、連絡調整を行い、

課題等について話し合いを行っています。補助金説明会の中では、健康づくり事業

や健康体操など、健康増進に効果の高い事業を実施していくよう呼びかけを行いま

した。

高齢化が進展しているにも関わらず、会員数が毎年減少してしまっています。

会長が辞めてしまうと、会自体も解散してしまうことも多く、新たなリーダーが

育っていないのが実情です。

また、市民への実態調査によると、すこやかクラブに加入しない理由として、「人

間関係がわずらわしい」 を挙げる方がかなり多く、地域のコミュニティーが希薄と

なっていることも要因となっていると推測されます。

今後の方針

事務局である草加市社会福祉協議会とともに、参加したくなるような活動を行う

魅力あるクラブとなるよう支援し、町会組織との協力や周知活動等による会員数の

増加について検討していきます。

また、地域に密着した事業展開による地域コミュニティーの形成や、地域高年者

の健康づくりの中心としての活動、若手高年者のリーダー育成等について、草加市

すこやかクラブ連合会と検討を行っていきます。

実績値及び目標値

区 分

利用状況 目標・見込み

平成21年度 平成 2 2 年度 平成 2 3 年度 平成 2 4 年度 平成 2 5 年度 平成 26年度 会員数(人)

4,200 4,334 4,459 3,959 3,811

(33)

76

⑦ ふれあい高年者運動会 *長寿・介護福祉課

事業内容(目標)

高年者の交流と健康に対する意識の高揚を図るため、市内の高年者を対象とした

運動会を開催しています。

現状と課題

平成21年度、平成22年度と、多くのすこやかクラブ会員が参加し、高年者の

スポーツによる健康増進や、交流を図ることができました。

平成23年度については、震災の影響や、会場に工事が必要となったことなどか

ら、すこやかクラブ連合会で検討した結果、自粛することとしました。

すこやかクラブ会員以外にも、市内の一般高年者も含めた、スポーツ・レクリエ

ーション活動 の場とし たいとこ ろですが 、現状では会 員のみの 参加とな っていま

す。

今後の方針

すこやかクラブ連合会の会長や、事務局の草加市社会福祉協議会と協議を行い、

一般高年者にも参加を呼びかけ、市内高年者全体の健康づくりや活力増進の場とな

るよう検討していきます。

実績値及び目標値

区 分

利用状況 目標・見込み

平成21年度 平成 2 2 年度 平成 2 3 年度 平成 2 4 年度 平成 2 5 年度 平成 26年度 参加人数(人)

1,000 1,050 1,100 967 1,006

* 利用状況については、上段は第四次プランでの目標値、下段は実績値。平成 23 年度は見込。

⑧ ボランティア活動

事業内容(目標)

地域福祉の担い手として、ボランティア活動の拠点である草加市社会福祉協議会

ボランティアセンター、ボランティア草加連絡協議会では、団塊世代の退職者等に

ボランティア活動への参加を呼びかけ、多くの高年者も含めて活動をしています。

現状と課題

ボランティアセンターにて各種の講習会を実施し、ボランティアとしての人材確

保に努めました。

また、ボランティア草加連絡協議会では、施設等からの依頼に応じて、様々なボ

ランティア活動を主に無償で実施し、多くの高年者も活動に参加しています。

今後の方針

ボランティアセンターでは、個人ボランティアも含め、制度を充実していくとと

もに、講習会等の実施によりボランティア参加者の増加を図ります。

また、団塊世代の退職者等にボランティア活動への参加を呼びかけ、高年者の社

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夏  祭  り  44名  家族  54名  朝倉 EG 八木節クラブ他14団体  109名 地域住民約140名. 敬老祝賀会  44名  家族 

17 委員 石原 美千代 北区保健所長 18 委員 菊池 誠樹 健康福祉課長 19 委員 飯窪 英一 健康推進課長 20 委員 岩田 直子 高齢福祉課長

②利用計画案に位置付けた福祉サービス等について、法第 19 条第 1

防災課 健康福祉課 障害福祉課

防災課 健康福祉課 障害福祉課