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特許庁の人材育成 「特技懇」誌のページ(特許庁技術懇話会 会員サイト)

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2016.1.29. no.280

特許庁の人材育成

審査第四部上席審査長

  

瀧内 健夫

 “人材育成”という言葉から何をイメージしますか。ま ず“研修”が浮かんだ方が多いのではないかと思いますが、 それでは、特許庁で、どのような研修が行われているか、 意識したことはあるでしょうか。

 入庁すると、審査官になるために、審査官補コース研 修を経て、法定研修である審査官コース研修を受講しま すが、審査官昇任後も、審査応用能力を修得するための 研修、管理者や管理職としての知識等を修得するための 研修などが年次別・階層別に用意されています。なお、特 許庁(工業所有権情報・研修館)が実施するものではあり ませんが、人事院が実施する行政研修などへの参加もあ ります。

 そのほかにも、審査業務等に必要な語学スキルを向上 させるための外国語研修や、法的専門能力を高めるため の研修、具体的には、民法などの庁内講座、大学法学部 等への派遣聴講、欧米の大学等への知財留学もあります。  さらに、最新技術等の審査業務に関連した知識の修得 のための研修として、国内外の学会への派遣、国内外の 大学等への留学、企業での専門技術実習(インターンシッ プ)などの派遣型の研修に加え、各審査室が企画し、講師 を招いて行う技術研修も数多く開催されていますし、産 業財産権行政に関連した最新の知識・教養を修得するた めの特別研修や、検索能力の涵養に関する研修など、ま だまだ多くの研修がありますが、紙面に限りがあるので、 ご紹介はこれくらいにしておきます。

 これらの研修は、その時々の要請等に応じて、新設さ れたり、内容を見直されたりします。例えば、今年度は、 特に、PCT管轄の米国への拡大に伴う英語PCTの増加、 外国語文献調査の重要性のさらなる高まり、国際審査官 協議・国際審査官協力業務の強化など、審査官(補)が英

語を使用して審査業務や審査周辺業務を行う機会が増大 していることから、外国語研修の規模が大幅に拡大され ました。

 また、審査官補の着実な育成のために、従来から「審査 官補に対する人材育成プログラム」を実施していますが、 協議の活用や外国語文献調査の充実、語学実務能力の向 上、スマート審査官の育成といった近年の課題に対応す べく、チェックシートの項目を追加するなどの見直しを 行っています。

 ところで、特許庁の研修基本方針においては、「「人材育

成」とは、特許庁が職員に対して行う研修や OJT(On the Job Training)といった働きかけだけではなく、職 員が行う自己研鑽をも含むものである。」とされています。 特許庁に数多くの研修があることはご紹介したとおりで すが、果たして、それらを使いこなすことができているで しょうか。研修の募集を見てから考える受け身の姿勢で はなく、自らの能力開発について目標を立てて、研修を 積極的に活用しながら、自己研鑽に励むことが求められ

ています。そのために、「審査官補に対する人材育成プロ

グラム」の見直しでは、研修記録ファイルを拡充して、審 査官補が受講した研修等の参加履歴を自ら記録、蓄積す るようにもしました。そして、管理職の皆さんもまた、こ の研修記録ファイル等を活用しながら必要な助言を行い、 若手審査官(補)の計画的な育成を図っていただきたいと 思います。

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