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Academic year: 2018

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マクロ経済学 I 第 3 講 講義ノート 1/ 2

3 経済の全体像を理解する:生産・分配と三面等価

3.0 今回のアウトライン

A. マクロ経済の全体を見る際の 3 つの観点とその関係を理解する

3.1 国内総生産

A. 供給、すなわち生産面を、国内総生産 (GDP:Gross Domestic Product) と呼ぶ B. 国内総生産は国内で生産された付加価値の総和でもある

1. 日本国内であれば外国人も含み、逆に外国の日本人の生産は含まない 2. 市場を介するかどうかも大事・・・機会費用による帰属計算

−→農家の自己消費や、保有する自宅住居の家賃などを含める C. 中間投入と最終生産物の差と付加価値の関係 (テキストp.32)

D. 暦年、年度、四半期と呼ばれる期間の区分でみる 3.1.1 「総」概念と「純」概念

A. 総額を示す「総」概念 (gross) と生産時の減少分を考慮した「純」概念 (net) 1. 国内純生産 (NDP: Net Domestic Product) は GDP に固定資本減耗 (Dk)を調整

N DP = GDP − Dk (3.1)

B. 国内純生産は過去の資産を減らすことなく利用できる資源の量

3.2 国内総所得

A. 国内の所得を国内総所得 (GDI: Gross Domestic Income) とよぶ

B. (1) Yw(2) Ycに加え、固定資本減耗 Dk、間接税マイ ナス補助金 TiSgで、GDI は表現することができる

GDI = Yw+ Yc+ Dk+ Ti−Sg (3.2) 3.2.1 所得は分配される

A. 生産は、労働、資本、土地の生産要素に対して所得が分配される 1. 労働は賃金 (マクロ経済学で使う統計では雇用者報酬)

2. 資本は利潤 (マクロ経済学で使う統計では営業余剰) 3. 土地は地代 (マクロ経済学で使う統計では営業余剰)

Ver. 2.2 Masumi Kawade, 2017

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マクロ経済学 I 第 3 講 講義ノート 2/ 2

3.2.2 国内と国民の違い

A. 国民国家としての経済力を見たい場合、国内と国民の区分は重要 B. 国民の情報は、国内外の邦人と外人の投資収益や仕送り等を相殺

C. 国内外の国境を越える所得を(3) 、生産「要素」から得た「所得」 D. 国民の豊かさを知る指標は国民総所得 (GNI: Gross National Income) で、海外か

らの要素所得の受取を F IR、海外への要素所得の支払を F IP で求まる1

GN I = GDI + F IRF IP [= GDP + F IRF IP] (3.3)

3.3 需要と供給、所得は表裏一体

A. 経済をどこから眺めるかだけなので、実は生産と支出と所得は常に等しい

GDP = GDE = GDI (3.4)

B. 三者 (生産、支出、分配) の恒等性を(4) という

1.

的に等しい生産と支出と分配は恒等関係(常に等しい)という 2. 「会計上一致」するという意味で、売れ残りは在庫品増加に分類

C. 支出は需要、生産は供給、分配は所得の事 (所得は利益を「分配」するから)

3.4 確認問題

3.4.1 次の文章の正誤について答えなさい A. 国内総生産には国内の外国人の生産を含む B. 国内総生産には家事労働を帰属計算に含まない

C. 国民総所得と国内総所得は海外との要素所得の受払の調整が異なる D. 生産と支出と分配がはじめから等しいことを三面等価の原則という

E. 付加価値ではないので土地の地代は所得には含まれない

1テキストでは、実際の統計ではあまり使われなくなった国民総生産と記載している。

Ver. 2.2 Masumi Kawade, 2017

参照

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