「三井寺散策と講話」 、
「滋賀県九条の会 講演会」
取り組み報告
三井寺散策と講話に 23 名が参加
4月14日(土)、「山中・比叡平九条の会」 として 3年ぶりの「お花見散策と講話」の会が挙行された。
当日朝 8 時に、生憎の小雨模様にもかかわらず徒歩組 が元気よく出発、11 時過ぎには車組を加え 23 名が三井 寺観音堂に集合した。
三井寺執事の滋野敬宣氏の講話は 、比叡平周辺が園城 寺(三井寺の正式名)風致地区に指定された謂れに始ま り、お寺の由来、同じ天台宗である比叡山延暦寺との関 係、公家や平家の延暦寺に対し、三井寺が源氏を支えた ことなど、興味深いお話しが続いた。
明治以降宗教が権力者に悪用されたことに鑑み 、三井 寺では戦後平和運動に力を入れてこられた 。一人ひとり の幸せを願うのが仏の教えであり、憲法9条を守るのも その一環である。「争いごとは相互非難だけでは解決し ない。力を使うと、たとえ良いことでも不満を残す 。憲 法9条があるから平和なのではない 。一生懸命に話し合 うことが大切」と説かれた。
今後は、「世代間の受け渡し、(9条を守る)可能性 を信じてあきらめずに頑張ることが大切」と結ばれた 。
その後、びわ湖を見下ろす広間で昼食をとり、自己紹 介を兼ねて各自が順に日ごろの思いを語った。
観音堂を出るころには青空が広がり 、参加者は境内の風 情や疎水周りの見事な桜を堪能後帰路についた。
原発問題と憲法9条の講演会開催
4 月 28 日(土)午後、滋賀・九条の会主催で、講師 に安斎育郎氏を迎えて「原発問題と憲法9条」と題した 講演会が開催され、約 400 名の聴衆が集った。
山中・比叡平九条の会からも、6 名が参加した。 講演会参加に先立ち、3名の会員は今年3 月 17 日東 近江市に開館したばかりの、滋賀県平和祈念館に立ち寄 った。先の大戦に滋賀県からも9 万人以上が出征し、3 万人以上が犠牲となったこと、県内各地の戦時中の様子、 空襲の記録、あるいは戦時下のポスター等々が、コンパ クトにうまく展示されていた。
(平和祈念館ホームページより)
(安斎氏の講演概要、ならびに参加者の感想は裏面 。)
インターネットの利用を開始
本会としてメールアドレスをとり、掲示板に文書の 添付を始めました。下記アドレスにメールいただけれ ば、本紙カラー版ほかへのリンクをお知らせします。
[email protected]
山中・比叡平 A
九条の会 会報
2012年 5月号 (Vol.7 No.2) 発行:山中・比叡平九条の会 運営委員会
■今年の憲法記念日は、改憲の新たな動きが強まるもとで迎えました。・・・・自衛隊を国防軍に、集団的自衛 権を明記、 改憲発議を国会の過半数の賛成に、国会の3分の2以上の賛成で国民投票を省略等々。
話題の橋下市長は露骨に九条を攻撃しています。一方、朝日の世論調査( 4/23.24)では「九条変えない方がよい」 59%、「変える方がよい」30%ですが、昨年(67:24)より差は縮まっています。
■「山中比叡平九条の会」は4月に観桜と講話、滋賀県の憲法記念日講演会を取り組みました。簡単に ご報告します。
講演 「原発問題と憲法九条」
講師 安斎育郎氏
(立命館大学特命名誉教授) 日時:2012 年 4 月 28 日(土)14:30~
会場:滋賀県立男女共同参画センター(近江八幡市)
講師は東大工学部原子力工学科の第一期生である。69 年に東大医学部助手に就任後、職場で村八分状態に置か れながら原発問題に技術・エネルギー政策の両面から取 り組み、警鐘を鳴らし続けてこられた。
放射線の影響には、大量被曝による確定的影響と 、比 較的少量被曝による無期限有効の癌あたりくじ とも言 うべき確率的影響がある。被害を最小化するにはしつこ く持続的な努力が必要であり、福島原発事故の最終的な 収束には 50 年はかかる覚悟が要る。
一部に原発保有が潜在的核抑止力になるとの議論が あるが、原発=通常兵器に核兵器の効果を与える攻撃目 標であることを考えると、見当違いも甚だしい。
国境なき手品士団の名誉会員でもある安斎氏は 、手品を 見せて人々がいかに騙され易いかを示された。
日本の原発は、ソ連の原発開発に後れを取った米国が 急遽原潜用の原子炉を元に開発したものであり 、安全面 は不十分である。日本の電力生産が水力→石炭火力→石 油火力→原子力と推移した影には、日本のエネルギーを 米国の支配下に置く思惑があった。
原爆投下により、反核意識の強い日本人、ならびに地 方自治体を原発誘致に傾かせるために 、田中角栄内閣時 代に「電源開発促進税法」が作られ、地元住民が望んだ 見せかけのため原発推進住民組織が作られた。
「国民総動員原発促進翼賛体制」のため、いわゆる原発 村社会が作られ、批判を徹底的に封じ込めてきた。
福島の事故で原発の危険性が誰の目にも明らかにな った。現時点の政府の再稼動方針は論外だが 、今後事故 対策をいくら強化したとしても、使用済み核燃料の問題 は解決しない。我々の世代が原発の恩恵を享受した後に、 何千年にも亘って放射性廃棄物という負の遺産を子孫 に残していいものか?フィンランドでは10万年間貯蔵 するため地下500mに巨大な洞窟を建設している。未来 の人類が近づかないように、ムンクの叫びの絵看板を立 てておこうなどのアイデアがあるそうだが 、うまく行く ものだろうか?
原発に関して、我々は明確な指導原理となる「国家百 年の計」を打ち立てる必要がある。原発をこんなに持っ ている国は戦争などできない。平和憲法こそが活路であ ろう。
講演後、滋賀・九条の会事務局より、「今年3月に従 来の呼びかけ人会議を発展的に解消し 、新たに世話人会 議を発足させた。今後地域九条の会の交流会を企画する など、運動を再構築してゆきたい」旨の報告があった。
参加者の感想
■立て板に水の流暢な話し方で、随所に挟まれるジョークも巧みである。ところが何か違和感がある。テレビに 出てくるタレント氏と変るところがないではないか。細かな数字も確実に話す頭のよさに感心はしても、軽薄な 印象はぬぐいきれない。どうしてそんな余計なことをしゃべるのかと。
話の内容はどうか。氏は東大に原子力専門のコースが出来た時に入学して、大変苦労されたという話はよくわ かった。長年よく耐えられたと感心する。人間は四面楚歌に耐えて初めて本物になるということがよくわかった。 教えられたことは、私たち一人一人が何をしなければならないかということ。特に関西電力の電力不足というま やかしを、節減努力ではね返さなければならないということだ。(T)
■安斉さんの話は、若狭原発運転開始の頃から度々聞く機会があり、そのたびに得るところがある。学者らしい、 誇張やはったりがなく、淡々として澱みない話し方。3.11以来大衆迎合のきらいがあるがそれでも私は好きだ。 それにしても改めて思うのは、「原発推進者は、究極のエゴイストだ!」再稼働賛同の地元民もしかり。彼らの 意中には、事故で命を脅かされる国民・子孫・地球の生命は全く無く、あるのは今の自分だけだ。(O)
■原発と平和主義は水と油。原発は「核爆発」と背中合わせの危険。講演では、安全神話や原子力村でウソを塗り こめ、批判する研究者を徹底排除してきた結果が悲惨な福島事故であること。原発は自然災害や核ミサイルによ らない通常兵器でも「安全装置」が破壊され「核爆発」を起こす危険な「核兵器」と同じ存在。九条を生かした 平和主義でこそ脱原発・自然エネルギー開発が進められ未来が切り拓ける・・と。共感しました。(Y)
■第 7 期 第 6 回運営委員会を下記要領で開催します。
運営委会は公開しており、どなたでも出席しご発言いただけます。
日時: 6 月 28 日(木) 19:30~ 場所: 自治会館 やまびこ ■