は じ め に
近年、水道を取り巻く環境は、少子高齢化による水需要の減少、昨年の能登半島地震等、
頻発する地震対策、地球温暖化による渇水対策、一層厳しくなる水質基準への対応、老朽化
した施設の更新、団塊の世代の退職による技術の継承等、多くの課題が山積しています。
平成16年6月、厚生労働省から「水道ビジョン」が公表され、また、平成17年10月
には、各事業体に対しまして、「水道ビジョン」の地域版である「地域水道ビジョン」の策定
の通知が出されました。
水道ビジョンの内容は、自らの事業の現状と将来見通しを分析・評価した上で目指すべき
将来像を描き、その実現のための方策を示すというものです。
平成17年10月に旧観音寺市、大野原町、豊浜町の1市2町が合併し、新観音寺市が誕
生しました。その後、平成18年10月に用途別の料金に統一いたしました。
現在、認可上、観音寺、大野原、豊浜の3つの水道事業と田野々地区簡易水道事業があり
ます。今後、これらをより効率的に運営するために、平成21年度末の事業統合に向けて取
組んでいるところです。
また、平成19年7月17日に観音寺市水道ビジョン策定委員会要綱を設置し、委員のみ
なさまと共に策定に取組んでまいりました。この水道ビジョンは、今後の水道事業の将来の指
針となるもので、目標年次は平成29年度と設定しております。「安全で安心でき、安定した
水道の供給をめざして」という基本理念の下に、①安全で安心できる水道、②安定的な水道、
③災害に強い水道、④環境に配慮する水道の4つの基本目標を掲げております。
今後とも市民のみなさまに信頼され満足される水道を目指して邁進してまいりますので、
なお一層のご支援とご協力をお願い申し上げる次第であります。
最後に、水道ビジョンの策定にご協力をいただきました委員会、並びに関係者の方々に心
よりお礼を申し上げます。
平成20年3月