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2015年6月1日に会長が交代しました。新会長(東京大学大学院工学系研究科教授 古米弘明です。)の挨拶を掲載しました。

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Academic year: 2018

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このたび日本水環境学会の会長をお引き受けすること になりました。私自身の学会との関わりは,日本水質汚 濁研究協会の時代に,大学院生として研究発表した時か らです。長い間本学会に育てていただき,1999 年から は学会運営に理事として関わるようになりました。その 意味では,今期 2 年間恩返しの意味も含め,会長として 全力で取り組ませていただく所存です。

ご存知のように,学会では会員へのサービスの充実, 経費削減努力,事務局システム機能の強化など様々な改 革に取り組んできております。そして,公益社団法人化 されて 2 年となりその運営体制も安定してきていると認 識しています。

迫田前会長のもとで,過去 2 年間で国際連携会員の 制度導入,技術奨励賞の創設,日越シンポジウムの開 催,学会誌編集の効率化,英文誌 Journal of Water and Environment Technology(JWET)の IF 取得への道筋 づくりなど,学会の活性化が進められました。

これらの成果を受けて,努力を継続するとともに,次 のような課題にも挑戦することが求められているものと 考えております。

・学会としての価値の再認識と魅力づくり

・産官学の連携強化と社会への情報発信

・国際活動への積極的参加と貢献

そこで,ここ数年の学会での検討や将来の方向性を踏 まえて,次の 3 項目を掲げて活動を展開したいと考えて います。

1)共創力の強化・充実

本学会の魅力は,水環境に関わる多様な分野の産官学 の会員が集まって構成されている点にあると考えていま す。まさに,集合知の活用,多様な会員相互の連携を通 じて,新たな知と技を共に創り出す力を有することが, 本学会の使命だと思っております。

その使命を果たすために,オープンサイエンス化を学 会でも推進することが大事だと感じています。オープン 化された研究成果やデータを分野,国境を越えて活用す ることにより,学会ならではの社会貢献を行うことが期 待されています。

学会では,水環境学会誌,JWET ともに J-Stage 上 に学術論文などを公開しています。今後,特集企画論文 も J-Stage 上に掲載していく予定です。そこで,論文だ

けでなく,研究委員会活動成果や研究調査データについ ても,産業界および社会一般から広く容易なアクセスを 可能にすることで新たな知見を生み出す仕組みを考えた いと思います。

また,産官学や他学会との連携にさらに工夫するこ と,地方支部での活動を本部が積極的に支援すること で,社会への情報発信や貢献を進めたいと思います。幸 い,学生会員に関しては,年会等に多く参加してもらえ ている状況にあります。特に,女性学生会員の活躍が目 覚ましいようです。その勢いを生かしながら,男女共同 参画を学会内で推進したいと考えています。

上記の活動展開のために,この産官学担当に加えて, 共創企画担当,ジェンダー担当の特任理事を設けました。 2)国際活動の推進

2018 年には IWA の世界会議が東京にて開催されま す。その成功に向けて,東京都,日本水道協会,日本下 水道協会とチーム日本として,その準備や魅力的なイベ ントの構想を練りたいと思います。そのためにも,研 究委員会の国際化を推進して,IWA スペシャリストグ ループ活動へ積極的な参画を促したいと考えています。 また,新設された国際連携会員の増強と連携活動を推 進して,新たな形での日中,日韓,日越の国際シンポジ ウムの展開を目指します。例えば,WET 会議の海外開 催も面白いと考えております。その意味でも,前期に引 き続きアジア連携の特任理事を継続します。

3)会員の増強とその活用

個人および団体の会員数が減少してきております。例 えば,地方の水環境関連の企業や NPO などが会員とし て活躍できるような枠組みや学生会員からスムーズに個 人正会員に移行できる制度を創設することもよいかと思 います。

また,シニアな経験豊富な会員の方々や研究委員会の 力を最大限に活用すること,学生会員や若手研究者によ る活動支援を充実することが大事ではないかと考えてい ます。それが,新たな学会の価値を生み出すことにつな がるものと思います。

会員の皆様からの意見やアイデアを吸い上げて,学会 の魅力づくりに努めるつもりです。ご理解とご協力を心 よりお願い申しあげます。

共創力のさらなる

強化に向けて

古米 弘明

Hiroaki Furumai

*  Towards Further Strengthening of Co-creation Capability

新会長挨拶

【略 歴】昭和 54 年 東京大学工学部卒業 59 年 同大学院工学系研究科博士課

程修了

同 年 東北大学工学部助手 61 年 九州大学工学部助手 63 年 同助教授

平成 3 年 茨城大学工学部助教授 9 年 東京大学大学院工学系研究科

都市工学専攻助教授 10 年 同教授

18 年 同大学院工学系研究科附属水環 境制御研究センター教授

Vol. 33(A) No. 1(2010) 1

参照

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