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第4章 食育推進のための取り組み5.食の安全・安心の理解と推進、環境との共生 第2次いわき市食育推進計画 | いわき市役所

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Academic year: 2018

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(1)

現状と課題

1) 食品の安全性に関する知識の普及

⃝ 市民が自ら健全な食生活を実践するにあたって、正しく食の選択ができるよ  うに、食品の安全性に関する表示制度や食中毒情報等の基本的な情報につい  て、「広報いわき」や市ホームページ等を通じて分かりやすく提供します。 ⃝ 市民に正しく食品を選択していただくため、科学的知見に基づく正しい情報  の発信に努めます。

⃝ 市民が食品に関するさまざまな情報に過剰に反応し(フードファディズム  (※2))、情報に惑わされることがないよう注意を喚起していきます。

2) 食品の安全性に関する理解の促進

⃝ 市役所出前講座や講習会等の実施などにより、市民や関係者に対して食品の  安全性に関する理解の促進を図ります。

⃝ 食品の安全性に対する市民の正しい理解を深めるため、生産者や消費者等の  市民が健全な食生活を実践していくためには、食生活や健康及び食品の安全に 関する正しい知識をもち、自らの判断で食品を選択していくことが必要であり、 客観的かつ科学的知見に基づいた正しい情報の収集が重要となります。

 様々な情報が氾濫する現代において、正確な情報を正しく理解し、主体的に判 断することが重要になることから、判断力の基礎を培う機会を提供し、リスクコ ミュニケーション(※1)を推進することが必要です。

 情報を発信する側は、東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、これまで以 上に、食品の安全性や表示に関する適切な情報を提供していくことが不可欠であ り、迅速かつ正確な情報の発信に努める必要があります。

 また、自然環境との共生においては、環境にやさしい農業に取り組むエコ ファーマーの育成・支援を進め、循環型地域社会を形成する仕組みづくりを推進 していく必要があります。

現状と課題

食育推進のための取り組み

5 食の安全・安心の理解と推進、環境との共生

(2)

リスクコミュニケーションを推進します。

3) 食品への放射性物質の影響等に関する情報提供とリスクコミュニケーションの推進

⃝ 東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う放射性物質汚染問題により、食品  への安全・安心が不安視される中、消費者に対して、その時点における食品への  放射性物質の影響等に関する情報を分かりやすく発信することが、ますます重要  となっていることから、市ホームページ等を通じて、迅速かつ正確な情報提供に  努めます。

⃝ 食品への安全・安心が不安視される中、継続した検査体制の構築と迅速な結果  公表による安全性の確保が重要になっています。一方で、消費者が正確な情報を  得てリスクを理解し、自らの判断で主体的な消費行動に結び付けることが、今後  ますます重要になると考えられることから、食品への放射性物質の影響等に関す  る正確な知識と理解を深めてもらうとともに、消費行動の際に、正確な自己判断  ができる基礎を培う場として、市役所出前講座等により、リスクコミュニケーショ  ンの推進に努めます。

● 一日食品衛生監視員体験 ● 食品衛生責任者養成講習会

食品の安全性に関する知識と理解の推進に向けて、

       市民一人ひとりが取り組みましょう

例えば

● リスクコミュニケーションについて関心を持ちましょう。

● 様々な食の情報を正しく理解しましょう。

● 食物アレルギーについて正しく理解しましょう。

(3)

 いわき市では、放射性物質の影響による食の安全性について一人ひとりが自身で判 断していただけるよう関係団体と共同で、各種モニタリング検査を実施し、その結果 について公開しています。なお、検査結果等については、市ホームページで見ること ができます。

〈農作物(野菜・果物・農産加工品)の検査〉

 福島県の「緊急時モニタリング検査」といわき市の「いわき産農作物安全確認モニタ リング検査」の2重の検査体制で、出荷前の安全確認と安全継続確認を行っています。

 NaI(Tℓ)シンチレーターを用い、いわき市内で生産された出荷農作物及び農産 加工品を対象に、市内6箇所で、出荷農家毎に、出荷前の安全確認モニタリングを実 施しています。また、定期的に安全継続確認モニタリングを実施しています。  この検査で、基準値を超える可能性がある場合には、市内で生産された対象品目に ついて、出荷自粛を要請するとともに、福島県農業総合センターにおいて、ゲルマニ ウム半導体による精密検査を実施します。

(※1)リスクコミュニケーション:

 食の安全性に関する情報を公開し、消費者、食品等事業者、学識経験者及び行政 担当者が、食に関するリスクを認識・分析する過程において得られた情報及び意見 を相互に交換し、双方向の対話を図ろうとするもの。

 これにより、地域の消費者や食品等事業者を含む住民の意見を食品衛生に関する 施策に反映する。

(※2)フードファディズム:

 食物や栄養が健康や病気に与える影響を過大に評価すること。 【フードファディズムの分類】

① 健康への効果を期待して、ある食品が爆発的に流行する。 ② 有害性、有毒性ともに量の問題を無視して語られる。 ③ ある食品を万能薬のように崇める/毒物のように言う。

食品等の放射性物質対策 ~ いわき市の取り組み ~ 

福島県・いわき市・関係団体等による農作物・水産物・

水道水の安全性確保に向けた取り組み

(4)

 県等の検査においても、基準値を超えた場合、いわき市における対象品目について 出荷が制限されることになります。

〈米の検査〉

 市内で生産されたすべての米(飯米、縁故米を含む。)は、福島県の管理のもと、 いわき市、JA、民間の米集荷業者などの14団体で構成する「いわき地域の恵み安全 対策協議会」において、9台のベルトコンベア式放射性セシウム濃度検査器による全 量・全袋のスクリーニング検査を行い、食品衛生法に定める一般食品の基準値(100 ベクレル/Kg)以下であることを確認し出荷しています。

 この検査で、基準値を超えてしまった場合は、国から原子力災害対策特別措置法に 基づく指示により、出荷が制限されることになります。

       

       

〈水産物の検査〉

 国県等のモニタリング検査に加え、回遊性魚種については、小名浜機船底曳網漁 協、いわき明星大学、沿岸性魚種については、いわき市漁協において、Na(Tℓ)シンI

チレーター等を用いた自主的な放射性物質の測定「いわき水揚げ水産物安全確認モニ タリング検査」が行われています。

 NaIシンチレーター等を活用し、国県等の検査と併せ、出荷前の安全確認モニタリ ングを実施します。基準値を超える可能性がある場合には、対象魚種について、出荷

● シンチレーターによる食品の検査

(5)

自粛を要請するとともに、福島県農業総合センターにおいて、ゲルマニウム半導体に よる精密検査を実施します。 県の検査においても、基準値を超えた場合、対象魚種 について出荷が制限されることになります。

〈自家消費用作物等の検査〉

 市内各地の公民館・支所等にて、希望により市民の皆様の自家消費用作物等を簡易 型放射能検出器を使用し、検査を実施しています。

 対象となる食品は、原則として、市内で採れたもので、出荷又は販売等を目的とし ない自家で消費するための野菜、山菜、果物及び加工品(漬物、梅干しなど)です。 (対象とならない食品は、出荷又は販売を目的とした食品、購入した食品、土壌、井

戸水又は沢水等の飲料水)

〈水道水の検査〉

 いわき市水道局水質管理センターにて、市内8箇所の浄水場と簡易水道3箇所の水 道水を対象に、ゲルマニウム半導体検出器による放射性物質の測定を行っています。

● シンチレーターによる水産物の検査(採肉)

● 川前浄水場(いわき市川前町) ● 旅人浄水場(いわき市田人町)

(6)

〈学校給食の検査〉 ○食材検査

 各給食調理施設で使用する食材(1献立あたり5品目程度)を給食提供日の前日ま でに、各給食調理施設において簡易型放射能測定器で、測定しています。

 特に、主食(白米、パン・ソフト麺用小麦粉)と牛乳については、納入業者等にお いても事前に検査を実施し、市においても週1回程度実施しています。

 検査の結果、セシウム合算値が20Bq/kgを超えた場合は、その食材を使用せず、 さらに、該当する食材を除外すると料理として成立しない場合は、パン、牛乳のみな ど、該当部分の献立を除いて給食を提供しています。

○一食全体検査

 調理済の学校給食一食全体(主食・主菜・副菜・汁物・デザート・牛乳)を5食分 まとめて1検体とした上で、検査機関へ送付し、ゲルマニウム半導体検出器で測定し ています。

〈保育所給食の検査〉 ○食材検査

 市内の公立及び私立保育所で使用する食材(5品目程度)を給食に使用する前日ま でに検査機関において簡易型放射能測定器により測定しています。

 検査の結果、セシウム合算値が20Bq/㎏を越えた場合はその食材を使用しないこ ととしています。

○一食全体検査

 市内の公立及び私立保育所の調理後の給食について、保健所放射線健康管理セン ターのゲルマニウム半導体検出器で測定しています。

学校・保育所給食における取り組み

(7)

〈家庭の食事の検査〉

 保健所放射線健康管理センターでは、日々の食事に含まれる放射性物質(Cs134・ Cs137)の実態を明らかにするため、希望される市民の方を対象に、家庭における 食事の放射性物質のモニタリング調査を実施しています。

 6食分(約2kg)または 1 食分(約 300g)を専用容器に入れ、保健所放射線健康管理 センターへ搬入していただき、ゲルマニウム半導体検出器を用いた検査を実施します。  検査結果については、検体提供者へ個別通知を行うほか、市公式ホームページ等で 公表(個人を特定できない形式)します。

〈井戸水の検査〉

 保健所放射線健康管理センターでは、市内の飲料用井戸水(水道給水区域内を含む)、 沢水、湧水などを対象に、2ℓのペットボトルの空き容器に入れ、保健所放射線健康 管理センターへ搬入していただき、ゲルマニウム半導体検出器を用いた検査を実施し ます。食品衛生法に基づく規格基準に準じて行っています。

 検査結果については、検体提供者へ個別通知を行うほか、調査結果を市公式ホーム ページ等で公表(個人を特定できない形式)します。

〈加工食品の検査〉

 保健所生活衛生課では、食品衛生法に基づき、市場に流通する食品及び市内で加工 される食品を対象に、定期的に収去(抜取り)検査を実施しています。検査について は、ゲルマニウム半導体検出器を使用し、保健所放射線健康管理センターにて行いま す。食品衛生法に基づく基準値を超えた場合は、当該食品が流通または消費されない ような措置がされることになります。

※いわき市放射線量低減アドバイザーを委嘱しました。

 いわき市では、きめ細やかなモニタリングと除染の取り組みを円滑に進めるとともに、 放射線・放射能に関する正しい知識の普及など様々な取り組みにご助言・ご協力をいた だくため、市内在住の星 蔦雄(ほし つたお)先生を「いわき市放射線量低減アドバイ ザー」に委嘱しました。

 星先生は、独立行政法人日本原子力研究開発機構の前身である日本原子力研究所で原 子炉の設計や安全性の研究などに従事してこられた専門家で、現在は同機構のテクニカ ルアドバイザーとして原発事故の復旧支援事業に携わっています。

保健所の取り組み

(8)

資 料 編

資 料 編

 1) 環境にやさしい農業への理解促進

 環境にやさしい農業の推進は、消費者の理解(虫食い野菜、不揃いな野菜等) なしではできないことから、料理教室や出前教室など、さまざまな機会を通じて 広く市民への理解促進に努めます。

2) 有機質肥料等の活用促進

 地域における堆肥等(食べ残し、家畜糞尿、魚残ざん渣さ)の有機資源の活用を広く 生産者に普及させるため、堆肥供給リストの作成・配布等を行い、有機質肥料等 の活用促進に努めます。

3) 「もったいない」と思う気持ちの醸成

 農林水産業の資料集「いわき市の農林水産業」の配布等により、生産者が丹精 込めて作った農産物に対する感謝の気持ちを一層持っていただき、無駄なく料理 する、好き嫌いなく食べ残しをしないといった「もったいない」と思う気持ちの 醸成に努めます。

4) 循環型地域社会の形成

 生ごみの堆肥化や廃食用油の燃料化など、循環型地域社会の実現を目指し、家 庭や地域ぐるみでの取り組みを進めるため、「家庭用生ごみ処理機等の購入」へ の補助や、市民が実施するリサイクル事業への支援、地域事業者が取り組んでい る「ごみ減量化」への指導、小・中学生を中心とした環境教育等を通じて、意識 の普及に努めます。

(2) 環境との共生

環境との共生に向けて、市民一人ひとりが取り組みましょう

例えば

● 食料の買い過ぎに気をつけましょう。

● 料理の作り過ぎに気をつけましょう。

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